JPH0757376A - 磁気ディスク装置及びディスクサブシステム - Google Patents

磁気ディスク装置及びディスクサブシステム

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JPH0757376A
JPH0757376A JP5204143A JP20414393A JPH0757376A JP H0757376 A JPH0757376 A JP H0757376A JP 5204143 A JP5204143 A JP 5204143A JP 20414393 A JP20414393 A JP 20414393A JP H0757376 A JPH0757376 A JP H0757376A
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JP
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magnetic disk
data
magnetic head
magnetic
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JP5204143A
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Masamitsu Miyatake
政実 宮竹
Nobuyuki Okamoto
伸幸 岡本
Susumu Ebihara
進 海老原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers

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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ヘッドの浮上姿勢を含む磁気ヘッドの浮
上異常を検出し、磁気ヘッド及び磁気ディスクの破損を
事前に防止することができる磁気ディスク装置及びディ
スクサブシステムを提供すること。 【構成】 測定用データを再生したときのリードアンプ
の利得情報をAGCコントロールメモリ回路21に予め
記憶しておき、この利得情報を用いて測定用データを再
生することにより、ヘッド浮上量及び姿勢によってのみ
変動する再生データを得、この再生データの電圧振幅の
変動をエンベロープ信号生成回路16により検出し、且
つ再生データの読み出し周期の基準周期に対する位相差
の変動を位相差信号生成回路17により検出し、これら
変動を用いて計算器18が磁気ヘッドの浮上間隔及び姿
勢変動を計算することにより、磁気ヘッドの浮上間隔及
び姿勢変動が許容範囲を越えた場合に、使用者に警告等
をすることにより磁気ヘッド及び磁気ディスクの破損を
事前に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスク装置及びデ
ィスクサブシステムに係り、とくに磁気ヘッドの浮上状
態の変化を精度良く検出して磁気ヘッド浮上異常による
データの破壊を防止することができる磁気ディスク装置
およびディスクサブシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に磁気ディスク装置は、高速回転す
る磁気ディスク上に磁気ヘッドをミクロン単位で空気粘
性流により浮上しながら磁気ディスク上のデータを磁気
ヘッドにより記録再生するものであるため、磁気ディス
クと磁気ヘッドとの間隔を高精度に保つことが要求され
ている。従来技術による磁気ヘッド浮上量を検出する方
法は、例えば特開昭63−46617号公報記載の如
く、予め磁気ディスク上に一定周期の記録信号を書込ん
でおき、この記録信号を磁気ヘッドを浮上した状態での
読出し信号と磁気ヘッドの低浮上状態(浮上隙間=0)
での読出し信号とを比較し、その信号振幅の比から磁気
ヘッドの所定トラック位置における浮上隙間の変動及び
絶対値を求めるものが提案されている。
【0003】また他の従来技術による磁気ヘッド浮上量
を検出する方法は、例えば特開平1−217721号公
報記載の如く、磁気ディスク上の各トラックに通常動作
では再書き込みされない所定領域を設け、この各トラッ
クの所定領域に予めデータを書込んでおき、各トラック
の所定領域から読み出したデータの振幅を比較し、その
振幅比が予定のレベルを越えたとき異常状態の発生と判
定するものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術による
磁気ヘッド浮上量検出方法は、浮上状態の磁気ヘッドか
らの読出し信号と低浮上状態の磁気ヘッドからの読出し
信号とを比較することによって磁気ヘッド後方に取り付
けられた磁気ヘッドコアと磁気ディスク間の間隔を検出
することができるものの、磁気ヘッドの浮上姿勢の乱れ
によるスライダー面(エアベアリング面)の傾きを検出
することができず、前記磁気ヘッドコアと磁気ディスク
との間隔が所定浮上量であっても磁気ヘッド全体の浮上
姿勢の乱れによるヘッドクラッシュ及び摺動の可能性を
事前に検出できないと言う不具合があった。
【0005】また後述の従来技術による磁気ヘッド浮上
量検出方法は、各トラックの所定領域から読み出したデ
ータの振幅を比較し、その振幅比が予定のレベルを越え
たとき異常状態を検出することができるものの、前記従
来技術同様に磁気ヘッド全体の浮上姿勢の乱れによるヘ
ッドクラッシュ及び摺動の可能性を事前に検出できない
と言う不具合があった。特にこの従来技術は、ヘッドと
ディスク間の異常状態の発生を、記録データに対応する
記録媒体表面上の残留磁化がヘッドとの衝突による外部
からの応力によって減少すること及び/または記録媒体
表面の磁性体の一部が除去されることに起因する読み出
し信号の振幅の変化から検出しようとするものであるた
め、データの破壊につながるヘッドの浮上状態の変化を
検出することを考慮していないものであった。
【0006】本発明の第1の目的は、前述の従来技術に
よる不具合を除去することであり、磁気ヘッドの浮上姿
勢を含む磁気ヘッドの浮上異常を検出し、磁気ヘッド及
び磁気ディスクの破損を事前に防止することができる磁
気ディスク装置及びディスクサブシステムを提供するこ
とである。
【0007】本発明の第2のの目的は、磁気ヘッドの浮
上姿勢を含む磁気ヘッドの浮上異常を検出し、磁気ヘッ
ド及び磁気ディスクの破損を事前に防止すると共に、ヘ
ッドの浮上状態が変化した磁気ディスク装置に記録され
ているデータを保存し、読み出しが不可能にならないよ
うにする回避手段を備えたディスクサブシステムを提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明による磁気ディスク装置は、所定周期の測定用デ
ータを記録した磁気ディスクと、該測定用データをリー
ドアンプの利得制御により再生し、該リードデータを再
生した際の利得情報を記憶する記憶手段と、該記憶手段
に記憶した利得情報を用いて測定用データを再生し、該
再生データの電圧振幅の変動を検出する電圧振幅検出手
段と、前記再生データの読み出し周期の基準周期に対す
る位相差の変動を検出する位相差検出手段と、該電圧振
幅検出手段及び位相差検出手段により検出した電圧振幅
及び位相の変動を用いて磁気ヘッドの浮上間隔及び姿勢
変動を計算する計算手段とを備えることを第1の特徴と
する。
【0009】また本発明による磁気ディスク装置は、前
記電圧振幅検出手段が、磁気ヘッドが読み出した読出し
信号を全波整流し、該全波整流信号の包括線であるエン
ベロープ信号の増減によって磁気ヘッド浮上量の低下及
び増加を検出することを第2の特徴とし、前記位相差検
出手段が、リードアンプの利得制御により測定用データ
を再生した際のリードデータの読出し周期を基準周期と
して設定し、該基準周期と前記記憶手段に記憶した利得
情報を用いて再生した再生データの読出し周期とを比較
することによって磁気ヘッドの浮上姿勢変化を検出する
ことを第3の特徴とする。
【0010】更に本発明によるディスクサブシステム
は、複数の磁気ディスク装置及び該磁気ディスク装置を
制御する磁気ディスク制御装置とを含み、前記複数の磁
気ディスク装置が、所定周期の測定用データを記録した
磁気ディスクと、該測定用データをリードアンプの利得
制御(増幅度制御信号)により再生し、該リードデータ
を再生した際の利得情報を記憶する記憶手段と、該記憶
手段に記憶した利得情報を用いて測定用データを再生
し、該再生データの電圧振幅の変動を検出する電圧振幅
検出手段と、前記再生データの読み出し周期の基準周期
に対する位相差の変動を検出する位相差検出手段と、該
電圧振幅検出手段及び位相差検出手段により検出した電
圧振幅及び位相の変動を用いて磁気ヘッドの浮上間隔及
び姿勢変動を計算する計算手段とを備え、前記磁気ディ
スク制御装置が、複数の磁気ディスク装置のうち少なく
とも1台の磁気ディスク装置を予備として設定し、他の
磁気ディスク装置の計算手段が磁気ヘッド浮上間隔及び
または浮上姿勢の許容量を越える変動を検出した場合、
前記予備磁気ディスク装置に前記変動を検出した磁気デ
ィスク装置のデータを転送して処理を継続することを特
徴とする。
【0011】
【作用】前記第1の特徴による磁気ディスク装置は、測
定用データを再生したしたときのリードアンプの利得情
報を記憶手段に予め記憶しておき、この記憶手段に記憶
した利得情報を用いて測定用データを再生することによ
り、ヘッド浮上量及び姿勢によってのみ変動する再生デ
ータを得、この再生データの電圧振幅の変動を電圧振幅
検出手段により検出すると共に、前記再生データの読み
出し周期の基準周期に対する位相差の変動を位相差検出
手段により検出し、これら変動を用いて計算手段が磁気
ヘッドの浮上間隔及び姿勢変動を計算する。本磁気ディ
スク装置は、この磁気ヘッドの浮上間隔及び姿勢変動が
許容範囲を越えた場合に、使用者に警告等をすることに
よって、磁気ヘッド及び磁気ディスクの破損を事前に防
止することができる。
【0012】また前記第2及び第3の特徴による磁気デ
ィスク装置は、電圧振幅検出手段が読出し信号のエンベ
ロープ信号の増減によって磁気ヘッド浮上量の低下及び
増加を検出することができ、前記位相差検出手段が測定
用データを再生した際の読出し周期を基準周期として用
い、この基準周期と再生データの読出し周期とを比較し
て磁気ヘッドの浮上姿勢変化を検出することができる。
【0013】また前記特徴によるディスクサブシステム
は、磁気ディスク制御装置が、磁気ヘッド浮上間隔及び
または浮上姿勢の許容量を越える変動を計算手段により
検出した磁気ディスク装置のデータを予備磁気ディスク
装置に転送して処理を継続することにより、ヘッドの浮
上状態が変化した磁気ディスク装置に記録されているデ
ータを保存し、読み出しが不可能にならないようにする
回避することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明による磁気ディスク装置及びデ
ィスクサブシステムを図面を参照して説明するものであ
るが、その前に図1及び図2を参照して本発明に使用す
る原理を説明する。図1は磁気ヘッドの浮上姿勢の乱れ
を説明するための図であり、図2は磁気ヘッド浮上姿勢
の乱れによる読出し信号の変移を説明するための図であ
る。まず、正常浮上状態の磁気ヘッドは、図1(a)に
実線で示す磁気ヘッド1の如く、磁気ディスク6上の回
転方向に向ってスライダ面の空気流入部4が上向き且つ
磁気ヘッドコア部2がディスク6の表面の形状あるいは
上下動に追従して浮上隙間hfを一定に保ちながら、デ
ータの記録再生を行うトラックに正確に位置付けられよ
うに、図1中のz方向への直線運動と、x軸及びy軸回
りの回転運動に対して柔軟に、それ以外の方向には高剛
性に支持され荷重を加えられるように設計されている。
この場合、磁気ヘッド1は、回転運動についてx軸,y
軸それぞれに関する回転中心があり、図中の点3がy軸
回りの回転中心である。
【0015】これに対して破線で図示する磁気ヘッド
1’は何らかの理由によって浮上状態が変化した状態を
示し、この状態の磁気ヘッド1’はスライダー面が磁気
ディスク6面に対してほぼ水平になったものであり、点
3を回転中心として不安定な状態である。この様に磁気
ヘッドは、浮上状態の変化についてz方向への直線運動
と、x軸及びy軸回りの回転運動の成分が含まれてお
り、それぞれを分けて考えることにより、浮上隙間と浮
上姿勢の変化が測定可能であることが判る。
【0016】さて、磁気ディスク6上の所定トラックに
予め所定周期のデータを読み出す際に、図1(b)の如
く正常状態の磁気ヘッド1から破線で示す磁気ヘッド
1’の如く磁気ヘッドコア2が上昇して浮上量がhfか
らhf’に増加した場合、磁気ヘッドコア2からの読出
し信号7は図2(a)に示す如く浮上量が上昇した時点
で距離が離れるために読出し信号7の振幅量が低下す
る。この読出し信号7を全波整流した信号8は図2
(b)の如くなり、この整流信号8の包括線をとったエ
ンペロープ信号9も図2(c)の如く浮上量増加部分が
凹形状となる。従って磁気ヘッドの磁気ヘッドコア2部
分の浮上量増加は、前記エンベローブ信号9の低下によ
って判別することができ、同様に磁気ヘッドコア2部分
の浮上量低下も前記コア2と磁気ディスク6の接近によ
る出力信号の増加によって判別することができる。本発
明は前記エンベロープ信号の増減によって磁気ヘッドコ
ア2の上下変移を検出する原理を利用するものである。
【0017】この読み出し信号の電圧振幅の変化率χ
[%]と磁気ヘッドコア2の位置での浮上高さの変動量Δ
hf(=hf−hf’)[μm]との関係は、磁気記録の
再生分離損失の原理によって次1式で表すことができ
る。
【0018】
【数1】
【0019】データが記録されているトラックの半径を
R[mm]、記録周波数をf[Hz]、ディスクの回転数を
N[r/min]とするとλ[μm]は
【0020】
【数2】
【0021】と表されるので、前記読み出し信号の電圧
振幅の変化率から数1及び数2の数式を使って磁気ヘッ
ドコアの位置でのヘッド浮上高さの変動量を計算するこ
とができる。
【0022】一方、図1(c)に示す如く実線で示す磁
気ヘッド1が磁気ヘッドコア2の浮上隙間hfは変化し
ないがスライダ面の先端の空気流入口4が矢印Aの如く
回転した破線で示す磁気ヘッド1’で表される状態に変
動した場合、磁気ヘッド1がx軸方向には移動しない点
3、3’を中心として矢印Aに回転するため、磁気ヘッ
ドコア2の部分はx軸,即ちトラックの記録方向に変位
する成分dを含んで動くことが判る。この様に姿勢が変
化した磁気ヘッド1’によりトラックに書込まれたデー
タは、磁気ヘッドがディスク6と相対的に一定速度で移
動しているため、前述の様に磁気ヘッド1が磁気ヘッド
1’の様に姿勢が変移すると、この姿勢変移はデータを
読み出すタイミングの時間的なずれとして表われる。そ
の結果、読み出し信号の周波数は基準となる書き込まれ
た時点の周波数から変化して、図3に示すように、読み
出し信号を波形処理してディジタル化したリードデータ
11が所定の基準データ10に対して位相ずれを生じ、
位相差信号生成回路により読み出し信号の周期の基準周
期に対する位相差として検出することができる。
【0023】この基準データに対するリードデータの位
相ずれがΔT[s]である時、データの書かれたトラック
の半径がR[mm]、ディスクの回転数がN[r/min]
であれば、ヘッドの磁気ヘッドコアのトラック記録方向
への変位量d[μm]は次3式で表すことができる。
【0024】
【数3】
【0025】即ち、測定時のデータトラックの半径位置
Rおよびディスクの回転数Nの値と、検出された位相ず
れ量ΔTから、前記数3の式を使ってヘッドの磁気ヘッ
ドコアの位置でのトラックの記録方向への変位量を算出
することができる。尚、実際のトラック方向変移量は後
述する数式4〜6によって導かれるものであるが、これ
については後述する。
【0026】一般にヘッドの浮上姿勢の変化は、ヘッド
の浮上量を決める荷重を加えてディスク面上での平面的
位置を定めるための支持バネがヘッドスライダを支持固
定する支持点を中心とする回転運動と考えられるため、
支持点と磁気ヘッドコアの幾何学的な位置関係から、前
記浮上姿勢変動時の回転運動に伴う磁気ヘッドコアの位
置でのトラックの記録方向への変位と、ヘッドの浮上姿
勢の変化の関係が一義的に定まる。従って、前記計算さ
れた変位量dからヘッドの浮上姿勢の変化を計算するこ
とができ、本発明においてはこの原理を利用して磁気ヘ
ッドの浮上姿勢を含む磁気ヘッドの浮上異常を検出し、
磁気ヘッド及び磁気ディスクの破損を事前に防止するも
のである。尚、以下の説明ではヘッドの磁気ヘッドコア
2はヘッド1の空気流出端5に取り付けられたものとし
ているが、磁気ヘッドコアの取付け位置はこれに限定さ
れるものでなく、磁気記録上データの書き込み、読み出
しが可能であれば磁気ヘッドコアがヘッドのどこに取付
けられていても本発明は実施可能であることは以下の説
明により明らかである。
【0027】さて、前記原理を利用した本発明の一実施
例による磁気ディスク装置を図面を参照して詳細に説明
する。図4は本実施例による磁気ディスク装置の全体概
要を示す回路ブロック図であり、本磁気ディスク装置
は、ディスク6上のトラックからヘッド1の磁気ヘッド
コア2により再生した信号7を信号処理に適した電圧ま
で増幅して読出し信号15を出力するリードアンプ14
と、該読み出し信号15の電圧振幅を一定にするために
リードアンプ14の増幅度を自動利得情報である増幅度
制御信号20により制御するAGCコントローラ19
と、磁気ヘッド1が読み出しているデータの記録された
ディスク6上の位置に対応付けた増幅度を格納するAG
Cコントロールメモリー回路21と、前記リードアンプ
14により増幅した読み出し信号15の電圧振幅の変化
を検出するエンべロープ信号生成回路16と、前記読み
出し信号15をディジタル化したリードデータ11に変
換する信号処理回路31と、該処理回路31で得られる
リードデータ11の基準データに対する位相ずれの変化
を検出する位相差信号生成回路17と、ディスク6の所
定セクタ或いは他のサーボディスクに記録されたサーボ
信号をサーボヘッド45より読み出して増幅するサーボ
アンプ46と、該アンプ46からのサーボ信号を元にヘ
ッド位置を示すアドレスに相当するシリンダ位置信号5
7及びセクタ位置信号58を生成するアドレス生成回路
56と、前記エンべロープ信号9,位相差信号12及び
シリンダ位置信号57とを入力として任意のトラック上
におけるヘッド1の浮上隙間と浮上姿勢の変化を計算し
出力する計算器18と、該計算器18により計算したヘ
ッド1の浮上隙間と浮上姿勢の値をデータ読み出し不能
となる浮上状態と関連させて予め設定した許容値と比較
する比較器22と、該比較記22による比較の結果、計
算された浮上隙間と浮上姿勢の変化の値が許容値を超え
た場合に上位装置に警告信号を発生する警告発生回路2
3と、該警告信号を上位装置であるディスク制御装置2
5及び中央処理装置32に伝達する接続インターフェー
ス24とを備える。尚、アドレス生成回路56及びAG
Cコントロールメモリー回路21を含むAGC機能部の
詳細構成については後述する。
【0028】前記エンべロープ信号生成回路16は、図
5に示す如く、ヘッド1の磁気ヘッドコア2から読み出
された信号7を増幅するリードアンプ14と、該増幅信
号を全波整流して図2(c)に示す信号8に整流するト
ランジスタ27と、該信号8を包括線信号であるエンべ
ロープ化を行うダイオード28及びコンデンサ29と、
該エンべロープ化した信号から10MHz以下のノイズ
を除去してエンべロープ信号9を出力するフィルター3
0とを備える。
【0029】また前記位相差信号生成回路17は、図6
に示す如く、信号処理回路31でディジタル化したリー
ドデータ11を入力とする第1のフェーズコンパレータ
(PCと略す)33と、該PC33の出力をフィルター
35を通して入力しデータ11に同期し且つ同期周波数
fcを500Hzに設定した信号36を生成するボルテ
ージコントロールオシレータ(VCOと略す)34と、
前記リードデータ11及び前記データに同期した信号3
6とリードデータ32を入力としてfc=100kHz
のフィルター38を通して位相差信号12を生成する第
2のPC37とを備える。
【0030】更にアドレス生成回路56及びAGCコン
トロールメモリー回路21を含むAGC機能部は、図7
に示す如く、磁気ヘッドコア2から読み出した読出し信
号7をリードアンプ14により増幅した増幅信号から高
周波成分を除去するローパスフィルター39と、該フィ
ルター39からの出力信号を入力として所定の出力値と
比較することにより増幅度制御信号20を出力するAG
Cコントローラ19と、サーボヘッド45により読み出
したサーボ信号をサーボアンプ46を介して入力し、シ
リンダ位置信号57を生成するアドレス生成回路56
と、該アドレス生成回路56によるヘッド位置に応じた
リードデータの増幅度を格納するAGCコントロールメ
モリ21とを備える。前記アドレス生成回路56は、サ
ーボアンプ46から入力するサーボ信号を元にトラック
移動により発生するトラッククロスパルス49を生成す
るポジション生成回路47と、該トラッククロスパルス
49を計数するシリンダカウンタ50と、前記サーボ信
号を元にトラック上のセクタ移動により発生するセクタ
パルス52を生成するセクタ生成回路48と、該セクタ
パルス52を計数すると共に該パルス計数を元にディス
ク1回転毎にリセットするインデックスパルス51をセ
クタ生成回路48に返すセクタカウンタ53とから成
り、サーボ信号を元にヘッド位置を示すシリンダ位置信
号57及びセクタ位置信号58,即ちヘッド位置信号を
生成するものである。
【0031】またAGCコントロールメモリ21は、前
記AGCコントローラ19からの自動利得情報である増
幅度制御信号20を入力するA/D変換器41と、該A
/D変換器41によりディジタル化された増幅度制御信
号20をデータ入出力ポート54を介して入力すると共
に、前記アドレス生成回路56からのヘッド位置信号
(シリンダ位置信号57及びセクタ位置信号58)をア
ドレス入力ポート55に入力し、前記入力したヘッド位
置信号及び増幅度制御信号20を元に増幅度信号を出力
するランダムアクセスメモリー(RAMと略す)42
と、該RAM42からの増幅度信号をアナログ信号に変
換して第2のアナログスイッチ44に出力するD/A変
換器43と、前記AGCコントローラ19からの増幅度
制御信号20をリードアンプ14に供給するアナログス
イッチ40とを備える。尚、図4の説明において計算器
18に入力される読み出し信号のシリンダ位置信号57
とは、ここで述べたシリンダ位置信号57と同一であ
る。
【0032】次に、本実施例による磁気ディスク装置の
動作を説明する。まず、磁気ディスク装置26の初期状
態において通常はデータの書き直しを行わないトラック
の固有情報を記録する領域の一部に、一定周波数の測定
用データを書き込んでおき、この測定用データを図7に
示したアナログスイッチ40をON,スイッチ44をO
FFとしてAGC機能部を動作した状態で読出しを行
う。この状態において測定用データの再生を行うと磁気
ヘッドコア2により再生した該データがリードアンプ1
4を介してON状態のアナログスイッチ40に供給され
るため、リードアンプ14にはAGCコントローラ19
から増幅度制御信号20がフィードバックされ、通常の
オートゲインコントロール機能による増幅制御を行い、
浮上状態の変動に影響されないディスク媒体の不均一等
によるヘッド読み出し信号7の変動を補正して、一定の
電圧振幅に増幅された読出し信号15を出力する。
【0033】本実施例における磁気ディスク装置は、前
記オートゲインコントロール機能による増幅制御を行う
と同時にA/D変換器41によってディジタル化した増
幅度制御信号20をRAM42の入出力ポート54に送
出し、前記アドレス入力ポート55を介して入力したサ
ーボ信号に基づくヘッド位置信号(シリンダ位置信号5
7及びセクタ位置信号58)と対応付けながらRAM4
2に格納する。即ち本装置は測定用データが読み出され
たシリンダおよびセクタの位置をアドレスとして各トラ
ック及びセクタ対応の初期状態の自動利得情報である増
幅度制御信号をRAM42に記録しておく。
【0034】さて、この様に初期状態において測定用デ
ータを再生することにより測定用データが読み出された
ヘッド位置対応の増幅度制御信号をRAM42に記録し
た後、本磁気ディスク装置は以後の測定において、アナ
ログスイッチ40をOFF,スイッチ44をONとして
AGC機能部を動作させる。
【0035】この場合、本実施例による磁気ディスク装
置は、アナログスイッチ44のみをONとしているた
め、リードアンプ14に対してはAGCコントローラ1
9からの増幅度制御信号20はフィードバックせずに、
その代りに読み出している測定用データのシリンダおよ
びセクタ位置をアドレスとしたRAM42に記録されて
いる増幅度制御信号を読み出し、D/A変換器43でア
ナログ化してリードアンプ14に入力することによって
データの再生を行う。従って本磁気ディスク装置は、例
えば磁気ディスク表面の不均一或いはヘッド位置等によ
るヘッド読み出し電圧の変動を予めRAM42に記憶し
た増幅度制御信号によって補正しながらデータの読出し
を行うため、図1を用いて説明したヘッド浮上状態の異
常によるヘッド読み出し電圧の変動のみが出力電圧振幅
の変動として検出することができる。
【0036】例えば、磁気ヘッドが図1(b)の如く姿
勢変移してリードアンプ14から出力される読み出し信
号15にヘッド浮上状態の変動による図2に示す電圧振
幅低下が含まれていた場合、エンべロープ信号生成回路
16で生成するエンべロープ信号9の変化率から計算器
18が数1及び数2の数式を使って磁気ヘッドコアの位
置でのヘッド浮上高さの変動量を計算することができ
る。同様に磁気ヘッドが図1(c)の如く姿勢変移して
読み出し信号15にヘッド浮上状態の変動による図3に
示す位相差が含まれていた場合、位相差信号生成回路1
7により位相差信号12を検出して計算器18がヘッド
の磁気ヘッドコアの位置でのトラックの記録方向への変
位量を算出することができる。
【0037】この位相差信号12を出力する図6に示す
位相差信号生成回路17は、リードデータ11を第1の
PC33に入力してVCO34の出力36とコンパレー
トした出力をフィードバックしてフィルター35を通し
てVCO34に入力することにより、VSO34の出力
36をフィルター35による500Hz以下の変化には
同期するがそれ以上の周波数の変化分には同期せず、且
つリードデータ11に同期させる。これにより位相差信
号生成回路17は、リードデータ11にヘッドの浮上状
態の変動によって数kHzの変動が含まれても、VCO
34の出力36の周波数は変化せず、この出力36とリ
ードデータ11を第2のPC37に入力してコンパレー
トすることにより、フィルター38の帯域fc=100
kHzによってリードデータ11に数kHzの変動が含
まれている場合に位相差信号12を出力する。即ち、位
相差信号生成回路17は、ヘッドの浮上姿勢が変動する
ことにより生じたリードデータ11にf=500Hz〜
100kHzの周波数範囲の位相差を位相差信号12と
して検出することができる。前記各フィルターの帯域の
設定は、f=500Hz以下がディスクの回転変動分に
追従するため同期を必要であり、f=100kHz以上
がディスク面の欠陥等によるピークシフト分を出力させ
ないために必要であることを考慮して設定している。
【0038】ここで本実施例におけるヘッドのように磁
気ヘッドコアがスライダの空気流出端に取り付けられて
いる際の磁気ヘッドコアのトラック方向変位量dと、浮
上姿勢の変動を示すヘッドの空気流入端の浮上高さ変動
量hlとの間には、図8及び次4〜6式で表される関係
がある。
【0039】
【数4】
【0040】
【数5】
【0041】
【数6】
【0042】前記式におけるls1、ls2はそれぞれヘ
ッド1の回転中心3から空気流入端4、空気流出端5ま
でのx軸方向距離、lpはヘッド1のエア・ベアリング
面59から回転中心3までのz軸方向距離を示す。また
図8及び数4〜数6の式についてx,z軸は正常浮上状
態におけるエア・ベアリング面およびそれに垂直な方向
としているが、実際のヘッドにおいてディスク表面とエ
ア・ベアリング面の間の傾きおよび浮上姿勢の変動は、
ともに微小角度であるため、図8におけるhlを空気流
入端の高さ変動量と考えて差し支えない。
【0043】そこで本実施例においては図4に示した計
算器18に、前記リードデータ11の位相ずれと磁気ヘ
ッドコアのトラック方向への変位量を関係付ける数3の
式,及び磁気ヘッドコアのトラック方向変位量とヘッド
の空気流入端の浮上高さ変動量を関係付ける数4〜数6
の式とを格納しておき、入力した位相差信号12及びデ
ータの読み出されたシリンダ位置57を元に前記数式を
用いて空気流入端の浮上高さの変動量の値hlを計算し
て出力する。この過程で計算されたヘッド1の浮上高さ
と浮上姿勢の変動量の値は、比較器22に入力され、比
較器22にあらかじめ設定されている許容値との比較を
行う。許容値は、本実施例を実施する装置とは別にヘッ
ドの浮上の変動状態とデータの読み出し誤りの発生,更
にヘッドもしくはディスクの損傷発生の関係を実証試験
を行いあるいは実績データに基づき把握して設定するの
が好ましい。本実施例においては、前記許容値に関して
2種の値を設定している。1つはデータの読み出し誤り
の発生率が装置使用上許容される限界を越える変動量、
もう1つはヘッドもしくはディスクの損傷が発生し始め
る限界の変動量としている。浮上状態の測定結果として
得られた浮上高さもしくは浮上姿勢の変動量の計算値が
許容値を超えていた場合、許容値の種類に応じて2種の
判定結果を出力する。比較器22の判定結果は警告発生
回路23に入力され、警告発生回路23では比較器22
の出力の種類に応じて2種の警告信号を接続インターフ
ェース24を介してディスク制御装置25及び中央処理
装置32に伝送する。
【0044】この警告信号を受信したディスク制御装置
25は、例えば前記警告の種類に応じて以下の動作を磁
気ディスク装置に対して指令する。まず、データの読み
出し誤りの発生率に関する限界を超えたための警告信号
の場合、磁気ディスク装置26に所定の回復用シーク動
作を所定時間繰り返す指令を送り、この回復用シーク動
作を行った後に前記した浮上状態の測定を再度実行し、
警告信号の再発/消滅を調べる。このシーク動作は例え
ばディク回転数を減少した状態でデータ記録領域外のコ
ンタクト・ストップ・スターン・ゾーン他を用いて磁気
ヘッドの浮上面であるエア・ベアリング面を前記ゾーン
上を摺動動作させることによって該ベアリング面を清掃
することによって行われる。
【0045】このディスク制御装置25は、前記回復用
シーク動作によって警告信号が消滅した場合、ヘッド浮
上異常が回復したと判断して正常な動作を再開し、再発
した場合は前記所定の回復用シークを規定回数まで繰り
返し実行する。前記所定のシークを規定回数繰り返し実
行した後でも警告信号が発せられたときには、一旦ディ
スクの回転を停止し、再度回転後前記の浮上測定を実行
し、警告信号の再発/消滅を調べる。警告信号が消滅し
た場合は正常な動作を再開し、再発した場合は以下に述
べるヘッドもしくはディスクの損傷発生に関する警告信
号の場合と同じ処理を行う。前述の警告信号がヘッドも
しくはディスクの損傷発生に関するものの場合、ディス
ク制御装置25は中央処理装置32に対して磁気ディス
ク装置26の異状発生と保守作業の要求信号を送り、磁
気ディスク装置26に対して動作の停止を指令し、シス
テムコール等の保守作業を使用者に警告する。
【0046】この様に本実施例における磁気ディスク装
置は、初期状態において測定用データの記録再生を行
い、再生時の増幅度信号を磁気ヘッドのトラック/シリ
ンダに対応してAGCコントロールメモリ回路21に格
納しておき、前記増幅度信号を用いてリードアンプ14
の増幅度制御を行ないなから測定用データを再生し、こ
のリードデータのエンべロープ信号を検出して磁気ヘッ
ドコアの位置でのヘッド浮上高さの変動量を監視すると
共に、リードデータの位相ずれを検出して磁気ヘッドコ
アのトラック方向への変位量を監視することによって、
磁気ヘッドの浮上異常を検出し、磁気ヘッド及び磁気デ
ィスクの破損を事前に防止することができる。
【0047】従って本実施例による磁気ディスク装置
は、ディスクの組合せでは測定できなかったヘッドの浮
上姿勢を含む浮上状態の変化が測定できると共に、測定
用データの利得制御を装置初期状態で記憶した増幅度制
御信号によって動作させることで、初期的に存在するヘ
ッド読み出し信号の変動分を補正して稼動開始後の装置
におけるヘッドの浮上状態の変化だけを正確に測定する
ことができる。更に、浮上状態の変化を稼動中定期的に
測定し、変化量が所定許容量のレベルを超えた場合に上
位装置あるいはオペレータに警告を発するようにしたの
で、データの読み出しが困難になる前にデータを保全す
るための予防手段が取ることができる。また、警告を発
した磁気ディスク装置に対しヘッドのエア・ベアリング
面の清浄化作用のある回復動作を行なわせるためヘッド
の浮上状態の変化を正常状態に回復することもできる。
【0048】さて、前記実施例においては単体で駆動し
た磁気ディスク装置のヘッド浮上姿勢検出及び異常時の
処理について説明したが、複数の磁気ディスク装置を複
数含むディスクサブシステムに本発明を適用すれば更に
有効であり、以下この他の実施例を図9を参照して詳細
に説明する。図9は、前記実施例で説明したヘッドの浮
上状態を測定する磁気ディスク装置を、261から26
9までの9台と、ディスク制御装置25を1台を一体に
筐体60の中に組み込んだディスクサブシステムを示し
ている。複数の磁気ディスク装置261〜269は、デ
ータ伝送線61a〜61c及び指令/情報伝送線62a
〜62cを介してディスク制御装置25に接続されてお
り、通常のディスクサブシステム使用状態では9台のう
ち8台の磁気ディスク装置261〜268が通常動作状
態とし、他の1台の磁気ディスク装置269は予備の装
置として停止状態としてる。
【0049】この様に構成したディスクサブシステム
は、磁気ディスク制御装置25が初期状態において前述
の実施例同様に全磁気ディスク装置に対して測定用デー
タの記録再生を行い、再生時の増幅度信号を磁気ヘッド
のトラック/シリンダに対応してAGCコントロールメ
モリ回路に格納しておく。次に本ディスクサブシステム
は、8台の磁気ディスク装置261〜269を通常の状
態で使用し、予定した時間経過毎に動作中の8台の磁気
ディスク装置に対して浮上状態の測定を指令して前記実
施例同様に測定用データ生成時に記録した増幅度信号を
用いてリードアンプの増幅度制御を行ないながら再度測
定用データを再生し、このリードデータのエンべロープ
信号及び位相ずれを検出することによって磁気ヘッドコ
アのヘッド浮上高さの変動量及びトラック方向への変位
量を測定する。この測定の結果、浮上姿勢の変動量の計
算値が許容値を超えていた場合,即ち警告信号が発生し
ない場合はそのまま通常の動作状態を続行する。
【0050】前記測定においてデータの読みだし誤りの
発生率に関する警告信号が発せられた場合、磁気ディス
ク制御装置25は該当の磁気ディスク装置に対して前記
実施例で述べたのと同様のシーク動作およびディスクの
回転停止動作を指令し、警告が発せられなくなった時は
通常の動作状態に戻す。磁気ディスク制御装置25は、
この回復動作実施後も警告が発せられた場合、およびヘ
ッドもしくはディスクの損傷発生に関する警告信号が発
せられた場合は、前記した停止状態にある磁気ディスク
装置269を動作状態とし、次に前記警告信号が引き続
き発せられている磁気ディスク内に記録されているデー
タを全て動作状態となった磁気ディスク装置269に転
送する。このようにして、警告を発生した磁気ディスク
装置のデータを予備の装置に移し替えた後、ディスク制
御装置25は中央処理装置(図示せず)に対して、警告
を発生した磁気ディスク装置への保守作業介入を要求す
る。
【0051】この様に本実施例によるディスクサブシス
テムは、磁気ディスク制御装置が複数の磁気ディスク装
置の内の一台を予備装置として使用し、所定の時間間隔
に使用中の磁気ディスク装置のヘッド浮上姿勢の変移を
リードデータのエンべロープ信号及び位相ずれによりヘ
ッド浮上高さの変動量及びトラック方向への変位量を測
定し、所定の回復動作後も回復しない磁気ディスク装置
のデータを前記予備装置に転送複写して障害装置に対す
る保守作業を行うことによって、磁気ヘッド浮上姿勢の
異常を早期に発見し、且つシステムを停止することなし
に修復することができる。
【0052】
【発明の効果】以上述べた如く本発明による磁気ディス
ク装置は、測定用データを再生したしたときのリードア
ンプの利得情報を記憶手段に予め記憶しておき、この記
憶手段に記憶した利得情報を用いて測定用データを再生
することにより、ヘッド浮上量及び姿勢によってのみ変
動する再生データを得、この再生データの電圧振幅の変
動を電圧振幅検出手段により検出すると共に、前記再生
データの読み出し周期の基準周期に対する位相差の変動
を位相差検出手段により検出し、これら変動を用いて計
算手段が磁気ヘッドの浮上間隔及び姿勢変動を計算し
て、この磁気ヘッドの浮上間隔及び姿勢変動が許容範囲
を越えた場合に使用者に警告等をすることにより、磁気
ヘッド及び磁気ディスクの破損を事前に防止することが
できる。
【0053】また本発明による磁気ディスク装置は、電
圧振幅検出手段が読出し信号のエンベロープ信号の増減
によって磁気ヘッド浮上量の低下及び増加を検出するこ
とができ、前記位相差検出手段が測定用データを再生し
た際の読出し周期を基準周期として用い、この基準周期
と再生データの読出し周期とを比較して磁気ヘッドの浮
上姿勢変化を検出することができる。
【0054】また本発明によるディスクサブシステム
は、磁気ディスク制御装置が、磁気ヘッド浮上間隔及び
または浮上姿勢の許容量を越える変動を計算手段により
検出した磁気ディスク装置のデータを予備磁気ディスク
装置に転送して処理を継続することにより、ヘッドの浮
上状態が変化した磁気ディスク装置に記録されているデ
ータを保存し、読み出しが不可能にならないようにする
回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気ヘッド浮上姿勢の変化を説明するための
図。
【図2】磁気ヘッド浮上量変化によるリードデータのエ
ンベロープ信号変化を示す図。
【図3】磁気ヘッド浮上姿勢化によるリードデータの位
相変化を示す図。
【図4】本発明の一実施例による磁気ディスク装置の全
体構成を示す図。
【図5】図4のエンベロープ信号生成回路の詳細構成を
示す図。
【図6】図4の位相差信号生成回路の詳細構成を示す
図。
【図7】図4のAGCコントローラ及びアドレス生成回
路を説明するための図。
【図8】磁気ヘッド浮上姿勢の変化の他の例を説明する
ための図。
【図9】本発明によるディスクサブシステムの構成を示
す模式図。
【符号の説明】
1…(正常浮上時の)ヘッド、1’…浮上状態が変動し
た時のヘッド、2…ヘッドの磁気変換機、3…ヘッドの
支持部、4…ヘッドの空気流入端部、5…ヘッドの空気
流出端部、6…ディスク、7…ヘッドの読み出し信号、
9…エンベロープ信号、10…基準データ、11…リー
ドデータ、12…位相差信号、16…エンべロープ信号
生成回路、17…位相差信号生成回路、18…計算器、
22…比較器、23…警告発生回路、21…AGCコン
トロールメモリ回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドが読取った磁気ディスク上の
    データを自動利得制御しながらリードアンプによって増
    幅することによりリードデータを再生する磁気ディスク
    装置であって、所定周期の測定用データを記録した磁気
    ディスクと、該測定用データをリードアンプの利得制御
    により再生し、該リードデータを再生した際の利得情報
    を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶した利得情報
    を用いて測定用データを再生し、該再生データの電圧振
    幅の変動を検出する電圧振幅検出手段と、前記再生デー
    タの読み出し周期の基準周期に対する位相差の変動を検
    出する位相差検出手段と、該電圧振幅検出手段及び位相
    差検出手段により検出した電圧振幅及び位相の変動を用
    いて磁気ヘッドの浮上間隔及び姿勢変動を計算する計算
    手段とを備えることを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧振幅検出手段が、磁気ヘッドが
    読み出した読出し信号を全波整流し、該全波整流信号の
    包括線であるエンベロープ信号の増減によって磁気ヘッ
    ド浮上量の低下及び増加を検出することを特徴とする請
    求項1記載の磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記位相差検出手段が、リードアンプの
    利得制御により測定用データを再生した際のリードデー
    タの読出し周期を基準周期として設定し、該基準周期と
    前記記憶手段に記憶した利得情報を用いて再生した再生
    データの読出し周期とを比較することによって磁気ヘッ
    ドの浮上姿勢変化を検出することを特徴とする請求項1
    記載の磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 複数の磁気ディスク装置及び該磁気ディ
    スク装置を制御する磁気ディスク制御装置とを含むディ
    スクサブシステムであって、 前記複数の磁気ディスク装置が、所定周期の測定用デー
    タを記録した磁気ディスクと、該測定用データをリード
    アンプの利得制御により再生し、該リードデータを再生
    した際の利得情報を記憶する記憶手段と、該記憶手段に
    記憶した利得情報を用いて測定用データを再生し、該再
    生データの電圧振幅の変動を検出する電圧振幅検出手段
    と、前記再生データの読み出し周期の基準周期に対する
    位相差の変動を検出する位相差検出手段と、該電圧振幅
    検出手段及び位相差検出手段により検出した電圧振幅及
    び位相の変動を用いて磁気ヘッドの浮上間隔及び姿勢変
    動を計算する計算手段とを備え、 前記磁気ディスク制御装置が、複数の磁気ディスク装置
    のうち少なくとも1台の磁気ディスク装置を予備として
    設定し、他の磁気ディスク装置の計算手段が磁気ヘッド
    浮上間隔及びまたは浮上姿勢の許容量を越える変動を検
    出した場合、前記予備磁気ディスク装置に前記変動を検
    出した磁気ディスク装置のデータを転送して処理を継続
    することを特徴とするディスクサブシステム。
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