JPH0757152B2 - 雑草除去殺菌装置 - Google Patents
雑草除去殺菌装置Info
- Publication number
- JPH0757152B2 JPH0757152B2 JP1217567A JP21756789A JPH0757152B2 JP H0757152 B2 JPH0757152 B2 JP H0757152B2 JP 1217567 A JP1217567 A JP 1217567A JP 21756789 A JP21756789 A JP 21756789A JP H0757152 B2 JPH0757152 B2 JP H0757152B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weed
- weeds
- soil
- high voltage
- discharge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Catching Or Destruction (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、芝生などから雑草を除去すると共にその土壌
を殺菌できる雑草除去殺菌装置に関するものである。
を殺菌できる雑草除去殺菌装置に関するものである。
[従来の技術] 最近、ゴルフ場の農薬汚染が問題になってきている。農
薬は種々様々な種類があるが、大別すると、殺菌剤、除
草剤、殺虫剤の3つに分けられる。芝生地には、腐植集
積層と呼ばれるじゅうたんのような層が出来て、農薬や
化学肥料が浸透しにくいため、大量の水を掛けたり、界
面活性剤を一緒に撒いて土中に効率よくしみ込むように
している。
薬は種々様々な種類があるが、大別すると、殺菌剤、除
草剤、殺虫剤の3つに分けられる。芝生地には、腐植集
積層と呼ばれるじゅうたんのような層が出来て、農薬や
化学肥料が浸透しにくいため、大量の水を掛けたり、界
面活性剤を一緒に撒いて土中に効率よくしみ込むように
している。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、農薬の散布は環境汚染につながり好まし
くない、農薬を使わずに雑草を除去するには、雑草1本
1本を抜き取ればよいが、広大な面積の芝生から雑草を
除去するには大変な作業となる。
くない、農薬を使わずに雑草を除去するには、雑草1本
1本を抜き取ればよいが、広大な面積の芝生から雑草を
除去するには大変な作業となる。
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、農薬を使
わずに、しかも簡単に雑草を除去できると共に土壌を殺
菌できる雑草除去殺菌装置を提供することを目的とす
る。
わずに、しかも簡単に雑草を除去できると共に土壌を殺
菌できる雑草除去殺菌装置を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記の目的を達成するために、雑草に対して
放電電極を対向して設けると共に高電圧電源を接続し、
その高電圧電源を雑草の近傍の土壌に接地して、放電電
極と土壌間に、パルス状高電圧又は直流高電圧を印加し
て雑草と放電電極間で火花放電を行い、雑草の除去と土
壌の殺菌を行うようにしたものである。
放電電極を対向して設けると共に高電圧電源を接続し、
その高電圧電源を雑草の近傍の土壌に接地して、放電電
極と土壌間に、パルス状高電圧又は直流高電圧を印加し
て雑草と放電電極間で火花放電を行い、雑草の除去と土
壌の殺菌を行うようにしたものである。
[作用] 上記の構成によれば、雑草と放電電極間に火花放電を行
うことで、雑草に瞬間的に大電流が流れ、雑草の細胞組
織が破壊され、また雑草の根にも高電圧が作用する結
果、根系<根張り>を破壊し、養分の吸収と通道が不可
能になり、雑草を除去でき、しかも周辺の土壌の殺菌も
同時に行える。この放電電極は単に雑草に対向させるだ
けで雑草自体を抜き取る必要がないのでその除去作業も
極めて簡単にできる。
うことで、雑草に瞬間的に大電流が流れ、雑草の細胞組
織が破壊され、また雑草の根にも高電圧が作用する結
果、根系<根張り>を破壊し、養分の吸収と通道が不可
能になり、雑草を除去でき、しかも周辺の土壌の殺菌も
同時に行える。この放電電極は単に雑草に対向させるだ
けで雑草自体を抜き取る必要がないのでその除去作業も
極めて簡単にできる。
[実施例] 以下、本発明の好適実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
る。
第1図において、1は土壌で、芝生2が植えられている
と共に雑草3が生えている状態を示している。
と共に雑草3が生えている状態を示している。
さて4は、細線、鋸歯状並びにナイフエッジ状に形成さ
れた放電電極で、リード線5を介して高電圧発生装置6
に接続され、その高電圧発生装置6がリード線7を介し
て土壌1に接地8される。この高電圧発生装置6は、出
力電圧可変なパルス状高電圧又は直流高電圧を放電電極
4に印加するもので、放電電極4が負極に接続され、正
極側が接地8され、その間の電界強度は10kV/cm以上と
なるようにされる。パルス状高電圧を印加する場合、コ
ンデンサーに交流電圧を周期的に印加し、充電したコン
デンサーを負荷側に反復放電させる高電圧パルス電源な
どを使用する。この場合、放電電極4には、正または負
のいずれを接続しても良い。
れた放電電極で、リード線5を介して高電圧発生装置6
に接続され、その高電圧発生装置6がリード線7を介し
て土壌1に接地8される。この高電圧発生装置6は、出
力電圧可変なパルス状高電圧又は直流高電圧を放電電極
4に印加するもので、放電電極4が負極に接続され、正
極側が接地8され、その間の電界強度は10kV/cm以上と
なるようにされる。パルス状高電圧を印加する場合、コ
ンデンサーに交流電圧を周期的に印加し、充電したコン
デンサーを負荷側に反復放電させる高電圧パルス電源な
どを使用する。この場合、放電電極4には、正または負
のいずれを接続しても良い。
以上において、放電電極4を芝生2の表面から1〜100m
mの距離で、かつ突出した雑草3に対向するよう近付
け、高電圧発生装置6よりパルス状高電圧又は直流高電
圧を放電電極4に印加することで、電極4と雑草3間に
一瞬火花放電が生じ、高電圧が電極4に近い雑草3の葉
から茎そして根を通して放電がおこり、雑草3の細胞が
破壊されると共にその根を介して土壌1中にも放電電流
が拡散され、その根の付近が高電界強度域となるため土
壌の殺菌が行われる。
mの距離で、かつ突出した雑草3に対向するよう近付
け、高電圧発生装置6よりパルス状高電圧又は直流高電
圧を放電電極4に印加することで、電極4と雑草3間に
一瞬火花放電が生じ、高電圧が電極4に近い雑草3の葉
から茎そして根を通して放電がおこり、雑草3の細胞が
破壊されると共にその根を介して土壌1中にも放電電流
が拡散され、その根の付近が高電界強度域となるため土
壌の殺菌が行われる。
第2図は本発明の他の実施例を示し、放電電極4に針電
極を用い、かつリード線5を絶縁物からなる柄9を通し
て設け、電極4の操作をしやすくしたものである。
極を用い、かつリード線5を絶縁物からなる柄9を通し
て設け、電極4の操作をしやすくしたものである。
また第3図は本発明のさらに他の実施例を示し、走行台
車10にて雑草3を自動的に除去できるようにしたもの
で、台車10にナイフエッジ状の放電電極4を台車10と絶
縁して下向きに配置すると共にアクリルカバー11など放
電電極4の外周を包囲し、また車輪12を介して接地8さ
れるようにしたものである。また図には示していないが
台車10上に高電圧発生器が搭載される。
車10にて雑草3を自動的に除去できるようにしたもの
で、台車10にナイフエッジ状の放電電極4を台車10と絶
縁して下向きに配置すると共にアクリルカバー11など放
電電極4の外周を包囲し、また車輪12を介して接地8さ
れるようにしたものである。また図には示していないが
台車10上に高電圧発生器が搭載される。
本例においては、走行台車を例えばゴルフ乗用キャリー
カートやキャディーカートとし、そのカートに放電電極
4を取り付けて雑草を除去できるようにしてもよい。
カートやキャディーカートとし、そのカートに放電電極
4を取り付けて雑草を除去できるようにしてもよい。
次に第2図の装置を用いて雑草を除去した試験結果を説
明する。
明する。
土壌にはえたエノコロ草(丈約15cm)の葉の上端から5c
m上部に針電極を下向きに対向配置し、エノコロ草の10c
m近傍に接地電極を土中数10cm差し込み、針電極に最大
ピーク電圧75kV、3μsecのパルス高電圧を印加したし
たところ、針電極と一番近い草に火花放電を生じた、暫
く放電を続けるとその葉が萎れ、針電極との距離が遠く
なってきたので他の葉に近付け、以後その草の葉全てに
放電を行った。この電圧を加えた草はその葉、茎が黒く
変色(熱を加えられスモークされたような状態)し、萎
びていた。この葉を顕微鏡で見ると細胞に亀裂が入り細
胞が破壊されているのが観察された。しかし根の方は肉
眼で観察してもほとんど変化が認められなかった。
m上部に針電極を下向きに対向配置し、エノコロ草の10c
m近傍に接地電極を土中数10cm差し込み、針電極に最大
ピーク電圧75kV、3μsecのパルス高電圧を印加したし
たところ、針電極と一番近い草に火花放電を生じた、暫
く放電を続けるとその葉が萎れ、針電極との距離が遠く
なってきたので他の葉に近付け、以後その草の葉全てに
放電を行った。この電圧を加えた草はその葉、茎が黒く
変色(熱を加えられスモークされたような状態)し、萎
びていた。この葉を顕微鏡で見ると細胞に亀裂が入り細
胞が破壊されているのが観察された。しかし根の方は肉
眼で観察してもほとんど変化が認められなかった。
この放電を行ったエノコロ草と放電を行わないエノコロ
草を土中で培養したところ、放電を行わないエノコロ草
は土中で根が成長し、葉も草も生き生きしていたが、放
電を行ってエノコロ草は葉、茎、根とも日陰で3日、日
向で1日で枯れてしまった。
草を土中で培養したところ、放電を行わないエノコロ草
は土中で根が成長し、葉も草も生き生きしていたが、放
電を行ってエノコロ草は葉、茎、根とも日陰で3日、日
向で1日で枯れてしまった。
また同じように水中で培養してみたが、放電を行わない
エノコロ草は、根と草の成長が見られるが放電を行った
エノコロ草は根は成長せず、根はほとんど無くなってし
まい最終的には3日で枯れてしまった。
エノコロ草は、根と草の成長が見られるが放電を行った
エノコロ草は根は成長せず、根はほとんど無くなってし
まい最終的には3日で枯れてしまった。
植物は根の先端近くの根毛で土壌中の水分及び養分を吸
収し、植物体の表面からの水の蒸発及び光合成などによ
り生息活動を行っているが、放電を行うことで、先ず葉
での光合成が行いにくくなっているものではないかと考
えられる。また根、特に根毛が放電により大きな障害を
受けるために草が枯れるのではないかと考えられ、特に
日光の下で枯れやすいと言う点からも根毛の障害が雑草
の除去を行う上で大切な要因と考えられる。
収し、植物体の表面からの水の蒸発及び光合成などによ
り生息活動を行っているが、放電を行うことで、先ず葉
での光合成が行いにくくなっているものではないかと考
えられる。また根、特に根毛が放電により大きな障害を
受けるために草が枯れるのではないかと考えられ、特に
日光の下で枯れやすいと言う点からも根毛の障害が雑草
の除去を行う上で大切な要因と考えられる。
[発明の効果] 以上説明したことから明らかなように本発明によれば次
のごとき優れた効果を発揮する。
のごとき優れた効果を発揮する。
(1)放電電極から雑草に火花放電を行うことで、雑草
を枯らし、その雑草を除去することができる。
を枯らし、その雑草を除去することができる。
(2)雑草の近傍の土壌を接地することで、その土壌が
高電界強度域となり、殺菌が行える。
高電界強度域となり、殺菌が行える。
第1図は本発明の一実施例を示す図、第2図は本発明の
他の実施例を示す図、第3図は本発明のさらに他の実施
例を示す斜視図である。 図中、1は土壌、2は芝生、3は雑草、4は放電電極、
6は高電圧発生器である。
他の実施例を示す図、第3図は本発明のさらに他の実施
例を示す斜視図である。 図中、1は土壌、2は芝生、3は雑草、4は放電電極、
6は高電圧発生器である。
Claims (1)
- 【請求項1】雑草に対して放電電極を対向して設けると
共に高電圧電源を接続し、その高電圧電源を雑草の近傍
の土壌に接地して、放電電極と土壌間に、パルス状高電
圧又は直流高電圧を印加して雑草と放電電極間で火花放
電を行うことを特徴とする雑草除去殺菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1217567A JPH0757152B2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | 雑草除去殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1217567A JPH0757152B2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | 雑草除去殺菌装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0383534A JPH0383534A (ja) | 1991-04-09 |
JPH0757152B2 true JPH0757152B2 (ja) | 1995-06-21 |
Family
ID=16706291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1217567A Expired - Lifetime JPH0757152B2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | 雑草除去殺菌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0757152B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2633750B2 (ja) * | 1991-09-03 | 1997-07-23 | 石川島芝浦機械株式会社 | 雑草除去殺菌装置 |
JP2633751B2 (ja) * | 1991-09-03 | 1997-07-23 | 石川島芝浦機械株式会社 | 雑草除去殺菌装置 |
PL3174388T3 (pl) | 2014-07-29 | 2020-03-31 | Ubiqutek Ltd. | Aparat i sposób elektrycznego uśmiercania roślin |
EP3403899A1 (de) | 2017-05-17 | 2018-11-21 | Bayer Aktiengesellschaft | Unkrautbekämpfung bei hoher geschwindigkeit |
JP7004418B2 (ja) * | 2018-11-26 | 2022-01-21 | 株式会社クボタ | 除草作業機 |
JP7118869B2 (ja) * | 2018-11-26 | 2022-08-16 | 株式会社クボタ | 除草作業機 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6236132A (ja) * | 1985-08-07 | 1987-02-17 | 衛藤 克彦 | 高周波電波を使用した農業機械 |
-
1989
- 1989-08-25 JP JP1217567A patent/JPH0757152B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0383534A (ja) | 1991-04-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Diprose et al. | Electrical methods of killing plants | |
US3919806A (en) | Method and apparatus for using electrical current to destroy grasses and weeds | |
Kouwenhoven | Intra-row mechanical weed control—possibilities and problems | |
WO2018050137A1 (de) | Vorrichtung zum abtöten und schwächen von pflanzen und anderen organismen | |
US2663973A (en) | Apparatus for cultivating cotton and controlling noxious weeds | |
JPH0757152B2 (ja) | 雑草除去殺菌装置 | |
Diprose et al. | Electrothermal control of weed beet and bolting sugar beet | |
CN110741860A (zh) | 柑橘园有助病虫害防治种植方法 | |
Dale | Control of johnsongrass (Sorghum halepense) and volunteer corn (Zea mays) in soybeans (Glycine max) | |
Briggs | Electroculture | |
RU91808U1 (ru) | Устройство для уничтожения сорной растительности | |
FI74191C (fi) | FOERFARANDE FOER SKYDDANDE AV NYTTOVAEXTER. SIIRRETTY PAEIVAEMAEAERAE-FOERSKJUTET DATUM PL 14 ç 13.12.85. | |
Harrell et al. | Insect control on late-planted sweet corn | |
JPH05103576A (ja) | 雑草除去及び土壌殺菌装置 | |
JP3336056B2 (ja) | 植物の栽培方法及び装置 | |
JPS6345176B2 (ja) | ||
GB1522910A (en) | Top desiccation of root crop plants | |
KR20220015370A (ko) | 정전기 처리식 제초를 수행하기 위한 장치 | |
Moretti et al. | Exploring electric current for weed control in hazelnuts | |
CN210630507U (zh) | 一种有效抑制试验小区杂草的装置 | |
JP2023054485A (ja) | 除草・防草作業機 | |
JPH08214756A (ja) | 生物駆除方法及び装置並びに樹木の害虫駆除方法及び装置 | |
Bozorov et al. | Study on the effect of electric pulse treatment for disinfestation of vegetables | |
Bey et al. | Weed control in black walnut plantations | |
JP4560640B2 (ja) | 害虫駆除をともなった植物の栽培方法 |