JPH0757090A - カラー濃淡パターン認識装置 - Google Patents

カラー濃淡パターン認識装置

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JPH0757090A
JPH0757090A JP5202149A JP20214993A JPH0757090A JP H0757090 A JPH0757090 A JP H0757090A JP 5202149 A JP5202149 A JP 5202149A JP 20214993 A JP20214993 A JP 20214993A JP H0757090 A JPH0757090 A JP H0757090A
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Takao Nagumo
孝夫 南雲
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲明度の変化に影響されることなく、かつ
高速に対象物の色、形状を認識することができるカラー
濃度パターン認識装置を提供する。 【構成】 テレビカメラ11からのカラー画像信号をA
/D変換して得られるR,G,B,Yの各信号を濃淡デ
ータで記憶するフレームメモリー13、14、15、1
6と、R,G,Bの各基準パターンメモリー17、1
8、19と、Yレベルから明度補正係数を算出する回路
と、この明度補正係数によりR,G,Bの書く画面を補
正し、基準パターンとテンプレートマッチングを行う回
路と、マッチング度合が最良となる画面データ切り出し
位置を記憶する回路からなるカラー濃度パターン認識装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー濃淡パターン認識
装置に係わり、特に、カラーテレビカメラ等から得られ
たカラー画像に対し、パターンマッチングを適用して対
象物の存在の有無を認識するに好適なカラー濃淡パター
ン認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカラー濃淡パターン認識
装置としては図2に示されるものが知られている。図2
において、従来の認識装置は、テレビカメラ101、デ
ィジタルRGB分離器102、R色フレームメモリ10
3、G色フレーム104、B色フレームメモリ105、
R色基準パターン106、G色基準パターン107、B
色基準パターン108、掃引アドレス発生回路109、
切り出しアドレス発生回路110、アドレス加算機11
1、R色比較回路112、G色比較回路113、B色比
較回路114、演算加算器115、累算器116、最小
値保持回路117、切り出しアドレス保持回路118を
備えて構成されている。
【0003】テレビカメラ101により認識を行う対象
物の画像が得られると、このカラー画像がディジタルR
GB分離器102に入力され、この分離器102からは
アナログデータが一定時間ごとにRGBディジタルデー
タに変換されて出力される。R色フレームメモリ103
は、分離器102から得られたR色ディジタルデータを
一画面分についてい取り込み記憶する。G色フレームメ
モリ104は分離器102から得られたG色ディジタル
データを一画面分について取り込み記憶する。B色フレ
ームメモリ105は分離器102から得られたB色ディ
ジタルデータを一画面分について取り込み記憶する。
【0004】一方、R色基準パターン106は認識を行
うR色基準パターンデータを記憶する。G色基準パター
ン107は認識を行うG色基準パターンデータを記憶す
る。B色基準パターン108は認識を行うB色基準パタ
ーンデータを記憶する。これら各基準パターンの各色は
16×16画素の領域となっている。掃引アドレス発生
回路109は、基準パターン106〜108内の全画素
を掃引する掃引アドレス(16×16のアドレス)を順
次発生する。切り出しアドレス発生回路110は、R,
G,B各色フレームメモリ103〜105内の入力画像
から、対応するR,G,B各基準パターンと照合するた
めの探索領域を決定する切り出しアドレス(5×5領
域)を順次発生するようになっている。アドレス加算器
111は掃引アドレス発生回路109からの掃引アドレ
スと切り出しアドレス発生回路110からの切り出しア
ドレスとの加算を行い、R,G,B各色フレームメモリ
の認識対象画素アドレスを算出する。
【0005】またR色比較回路112は、R色フレーム
メモリ103から読み出される対象画像データとR基準
パターン106から出力される基準データとの不一致度
を算出する。G色比較回路113は、G色フレームメモ
リ104から読み出される対象画像データとG基準パタ
ーン107から出力される基準画像データとの不一致度
を算出する。B色比較回路114は、B色フレームメモ
リ105から読み出される対象画像データとR基準パタ
ーン108から出力される基準画像データとの不一致度
を算出する。演算加算機115は、R色比較回路112
とG色比較回路113及びB色比較回路14から得られ
る演算器の加算を行う。累算器116は、掃引アドレス
発生回路109が掃引を始める直前に0にリセットさ
れ、16×16画素の掃引中は、演算加算器115から
得られる加算値の累算を行いこれを評価値として保持す
る。最小値保持回路117は、切り出しアドレス発生回
路110が探索領域の切り出しを開始する直前に最大値
にリセットされ、それ以降掃引アドレス発生回路109
が掃引を終了する毎に保持している最小値と累算器11
6から得られる評価値を比較し、評価値の方が小さいと
きには最小値を評価値に置き換えるとともに、置き換え
たことを示す置き換えパルスを出力する。切り出しアド
レス保持回路118は、最小値保持回路117から得ら
れる置き換えパルスにしたがい、切り出しアドレス発生
回路110が発生している切り出しアドレスを保持す
る。
【0006】次に、上記従来例の動作について図2にし
たがって説明する。まず、認識対象物の基準となるカラ
ー濃淡パターンを取り込む。すなわち、テレビカメラ1
01、ディジタルRGB分離器102を動作させてR色
フレームメモリ103、Gフレームメモリ104、Bフ
レームメモリ105から得られたディジタル濃淡画像デ
ータのうち、認識対象の基準パターンとなるRGB各色
のデータは、R色基準パターン106、G色基準パター
ン107、B色基準パターン108として予め記憶す
る。
【0007】基準パターンが記憶された後の動作とし
て、上記基準パターンと最もよく一致する画像の存在す
る位置を求めるカラー濃淡認識の動作について説明す
る。
【0008】この動作は、RGBの各フレームメモリ1
03,104,105への切り出しアドレスを変更しな
がら指定された探索領域(5×5の領域)を掃引する大
ループ動作と、各フレームメモリ103〜105から切
り出された認識領域(16×16)の領域を掃引し、対
応する各色の基準パターン106,107,108との
比較を行う小ループ動作から構成される。そして小ルー
プ動作は大ループ動作に含まれる。
【0009】まず、大ループ動作に先立ち、切り出しア
ドレス発生回路110は、最小値保持回路117に対し
て最小値リセット信号を送り、初期最小値を適当な大き
さに設定する。次に、大ループ動作に入り、切り出しア
ドレス発生回路110は、予め指定されている開始点か
ら、X方向に5、Y方向に5の矩形領域を挿入するため
の切り出しアドレスを各色フレームメモリ103,10
4,105に対して同期して発生する。この切り出しア
ドレスの1つに対して小ループ動作が実行される。
【0010】この小ループ動作に先立ち、掃引アドレス
発生回路109は、累算器116に対して累算器リセッ
ト信号を送り、累算器116の評価値を最小値(0)に
セットする。この後小ループ動作に入り、掃引アドレス
発生回路109は、16×16の領域を掃引するための
掃引アドレスを発生する。この掃引アドレスは、最初、
RGB各色の基準パターン106,107,108の左
上のコーナーの画素を示すアドレスから始まり、16×
16の領域を掃引する基準パターン読み出しアドレスと
なり、各アドレスが順次出力される。RGB各色基準パ
ターン106,107,108は、この基準パターン読
み出しアドレスに応答して、対応する各色の基準画像デ
ータをRGB各色比較回路112,113,114へ転
送する。
【0011】一方、掃引アドレス発生回路109から出
力された掃引アドレスはアドレス加算器111により切
り出しアドレスと加算され、加算されたアドレスがフレ
ームメモリ読み出しアドレスとなり、RGB各色フレー
ムメモリ、103,104,105の切り出しアドレス
を左上コーナーの画素とし、16×16の領域を掃引す
るように次々出力される。そしてRGB各色フレームメ
モリ103,104,105は、このフレームメモリ読
み出しアドレスに応答して、対応する各色の対象画像デ
ータをRGB各色比較回路112,113,114へ転
送する。
【0012】RGB各色比較回路112,113,11
4では、RGB各色毎に基準画像データと対象画像デー
タとの比較を行い、演算加算器115に対して比較結果
であるRGB各色の不一致度を出力する。演算加算器1
15はRGB各色の不一致度の合計値を算出して累算器
116に出力する。累算器116は小ループ動作の間、
加算器115からの合計不一致度を累算する。そして小
ループ動作が終了すると、累算器116には現掃引アド
レスでの認識評価値が得られており、この値を最小値保
持回路117へ転送する。最小値保持回路117では、
掃引アドレス発生回路109の出力する評価ストローブ
信号により認識評価値と保持している最小値とを比較
し、評価値の方が小さいときには最小値を認識評価値に
置き換えるとともに、置き換えパルスを切り出しアドレ
ス保持回路118へ出力する。そして切り出しアドレス
保持回路118では、切り出しアドレス発生回路110
の出力する切り出しアドレスを置き換えパルスにしたが
って保持し、認識評価最小値を得た切り出しアドレスを
記憶する。
【0013】以上の処理の後は、切り出しアドレス発生
回路110の出力する切り出しアドレスを次の値として
大ループ動作を継続する。切り出しアドレスにしたがっ
て5×5の矩形探索領域の掃引が終了すると、大ループ
動作を終了し、基準パターンに最も似たパターンの存在
する位置及び度合が切り出しアドレス保持回路118及
び最小値保持回路117に得られ、目的とするカラー濃
淡パターン認識を終了する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、認識対象物の周囲の明るさ(以下周囲明度と
称する)が変化した場合に著しく認識の信頼性が低下し
ていた。これは、基準パターンを収拾したときに比べ、
例えば周囲明度が低い場合、テレビカメラ101、ディ
ジタルRGB分離器102を経てRGB各色のフレーム
メモリ103,104,105に取り込まれる対象物画
像の濃淡データの度合がRGB各色それぞれ低下してい
るにもかかわらず何の補正もなく、RGB各色の基準パ
ターン106,107,108との比較を行うことに原
因がある。この周囲明度変化の影響を低減させるため
に、AGC(オートゲインコントロール)を用いる手法
も考えられるが、画像データが安定するまでに時間が掛
かるため、認識全体としての処理速度の低下を招くこと
が容易に予想される。
【0015】本発明は、このような従来の方式の課題を
解決するものであり、周囲明度の変化に影響されること
なく、且つ高速に対象物の色、形状を認識することので
きるカラー濃淡パターン認識装置を提供することを目的
とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、カラー画像信号よりA/D変換して得られ
るR、G、Bディジタル画像からなる基準パターンを記
憶するメモリと、上記基準パターンのY(輝度)レベル
の平均値を記憶する回路と、画像の認識時にR、G、
B、Yの各ディジタル画像よりの切り出しアドレスに基
づいてそれぞれの濃淡画像からなる被認識パターンを切
り出す回路と、上記基準パターンのYレベルの平均値を
被認識パターンのYレベルの平均値で除算して明度補正
係数を算出する回路と、この明度補正係数にR、G、B
の各被認識パターンの画素データにそれぞれ掛け、対応
する上記基準パターンとの差分の2乗を求め、これらの
値を全画素について加算して評価値を求める回路とを備
え、上記評価値が最小になるような切り出しアドレスを
求めるようにしたものである。
【0017】
【作用】本発明は上記のような構成により次のような作
用効果を有する。すなわち、テレビカメラ等からのカラ
ー画像信号がディジタル信号に変換されると、カラー三
原色のディジタル画像を基にR,G,Bの各ディジタル
画像からなる基準パターンデータと同じく基準パターン
全体の輝度レベルの平均値が記憶される。そしてパター
ン認識時にはR,G,B,Yの各ディジタル画像より切
り出しアドレスに基づいて、R,G,B,Yの四種の濃
淡画像からなる被認識パターンを切り出し、先に記憶し
ている基準パターンの輝度(Y)レベル平均値と被認識
パターン全体の輝度レベル平均値とから最適明度補正係
数を求め、この最適明度補正係数を、R,G,Bの各色
について被認識パターンの画素データに掛け、対応する
各基準パターンとの差分値を求め、各色の差分値の二乗
を求め、これをR,G,Bの全基準パターンの全画素に
ついて加算し、評価値を求める。そしてこの評価値が最
も小さくなるような切り出しアドレスを求める。これに
より周囲明度の変化による誤認識の発生を著しく押え、
且つ完全なディジタル演算のため高速に対象物の色、形
状を認識することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例を示す構成図である。
【0019】図1において、テレビカメラ11は、パタ
ーン認識を行う対象物の画像を得るように構成されてお
り、カラーテレビ11からアナログのカラー画像信号が
ディジタルR,G,B分離器12に出力されている。デ
ィジタルRGB分離器12は、テレビカメラ11から得
られたアナログデータを一定時間毎にRGBディジタル
データに変換するようになっている。Rフレームメモリ
13は、ディジタルRGB分離器12から得られたR色
ディジタルデータを一画面分について取り込み、これを
ディジタルデータとして記憶する。G色フレームメモリ
14は、ディジタルRGB分離器12から得られたG色
ディジタルデータを一画面分について取り込み、このデ
ータを記憶する。B色フレームメモリ15は、ディジタ
ルRGB分離器12から得られたB色ディジタルデータ
を一画面分について取り込み、このデータを記憶する。
Yフレームメモリ16は、ディジタルRGB分離器12
から得られた輝度レベルのディジタルデータを一画面分
について取り込み、これを記憶する。すなわち、R,
G,Bフレームメモリ13,14,15は三色フレーム
メモリとして構成されており、Yフレームメモリ16は
輝度フレームメモリとして構成されている。
【0020】R色基準パターン発生器17は、認識を行
うR色基準パターンデータを記憶する。G色基準パター
ン発生器18は認識を行うG色基準パターンデータを記
憶する。B色基準パターン発生器19は、認識を行うB
色基準パターンデータを記憶する。すなわち各基準パタ
ーン発生器17,18,19は基準パターン記憶手段と
して構成されており、各発生器とも、16×16画素の
領域を有するようになっている。
【0021】掃引アドレス発生回路20は、基準パター
ン内の全画素を掃引するための掃引アドレス(16×1
6のアドレス)を順次発生する。切り出しアドレス発生
回路21は、R,G,B各色及びYフレームメモリ内の
入力画像から、これに対応するR,G,B各基準パター
ンと照合するための探索領域を決定する切り出しアドレ
ス(5×5領域のアドレス)について順次発生する。そ
して各アドレス発生回路20,21からのアドレスがア
ドレス加算器22に入力されている。アドレス加算器2
2は、掃引アドレス20からの掃引アドレスと切り出し
アドレス発生回路21からの切り出しアドレスとの加算
を行い、R,G,B各色及びYフレームメモリの認識対
象画素アドレスを算出する。そして、このアドレスにし
たがって各フレームメモリの画素が順次掃引されること
になる。
【0022】平均値算出回路23はYフレームメモリ1
6から出力される輝度の画像データから被認識領域内の
対象パターン平均輝度を算出する。標準パターンYレベ
ル平均値保持回路24はRGB各色の基準パターン全体
の輝度レベルの平均値を記憶する。割り算器25は、標
準パターンYレベル平均値保持回路24から出力される
基準パターン平均値を、平均値算出回路23から出力さ
れる対象パターン平均輝度で割り算し、最適明度補正係
数として出力する。最適明度補正係数保持回路26は割
り算器25から出力される最適明度補正係数を保持し、
保持した最適明度補正係数を補正値として乗算器27,
28,29へ出力する。
【0023】R色用乗算器27は、Rフレームメモリ1
3から読み出される対象画像データに最適明度補正係数
保持回路26から出力される最適明度補正係数を掛け、
R色最適明度画像データを算出する。G色用乗算器28
は、G色フレームメモリ14から読み出される対象画像
データに最適明度補正係数保持回路26から出力される
最適明度補正係数を掛け、G色最適明度画像データを算
出する。B色用乗算器29は、B色フレームメモリ15
から読み出される対象画像データに最適明度補正係数保
持回路26から出力される最適明度補正係数を掛け、B
色最適明度画像データを算出する。そしてこれら乗算器
の算出値は減算器30,31,32へ出力される。
【0024】R色用減算器30は、R色用乗算器27か
ら出力されるR色最適明度画像データから、R色基準パ
ターン発生器17から出力されるR色基準データを引算
する。G色用減算器31はG色用乗算器28からのG色
用最適明度画像データから、G色基準パターン発生器1
8から出力されるG色基準データを引算する。B色用減
算器32はB色用乗算器29からのB色最適明度画像デ
ータから、B基準パターン発生器19からのB基準デー
タを引算する。そしてこれら減算器の算出値はそれぞれ
二乗器33,34,35へ出力される。
【0025】R色用二乗器33は、R色用減算器30か
らのR色差分値の二乗値を算出する。G色用二乗器34
は、G色用減算器31からのG色差分値の二乗値を算出
する。B色用二乗器35は、B色用減算器32からのB
色差分値の二乗値を算出する。そして、各二乗器の算出
値はそれぞれ演算加算器36へ出力される。
【0026】演算加算器36は、各色二乗器33,3
4,35から出力される各色の差分値の合計値を算出
し、算出値を累算器37へ出力する。累算器37は、掃
引アドレス発生器20が掃引を始める直前に0にリセッ
トされ、16×16画素掃引中は、演算器加算器35か
ら得られる加算値の累算を行い、これを評価値として保
持し、保持した値を最小値保持回路38へ転送する。最
小値保持回路38は、切り出しアドレス発生回路21が
探索領域の切り出しを開始する直前に最大値にリセット
され、それ以降掃引アドレス発生器20が掃引を終了す
る度に、保持している最小値と累算器37から得られる
評価値とを比較し、評価値の方が小さいときには最小値
を評価値に置き換えるとともに、置き換えたことを示す
置き換えパルスを切り出しアドレス保持回路39へ出力
する。切り出しアドレス保持回路39は、最小値保持回
路38から得られる置き換えパルスに応答して、切り出
しアドレス発生回路21が発生している切り出しアドレ
スを保持する。
【0027】次に、上記実施例の動作について図1にし
たがって説明する。まず、認識対象物の基準となるカラ
ー濃淡パターンを取り込む。すなわち、テレビカメラ1
1、ディジタルRGB分離器12を動作させて、R色フ
レームメモリ13、G色フレームメモリ14、B色フレ
ームメモリ15、Y色フレームメモリ16により得られ
たディジタル濃淡画像データのうち、認識対象の基準パ
ターンとなるRGB各色のデータを、R色基準パター
ン、G色基準パターン、B色基準パターンに、基準パタ
ーン全体のYレベル平均値を基準パターンYレベル平均
値保持回路24にそれぞれ予め記憶する。
【0028】基準パターンが記憶された後の動作とし
て、基準パターンと最もよく一致する画像の存在する位
置を求めるカラー濃淡認識の動作について以下説明す
る。
【0029】この動作は、RGBの各フレームメモリ1
3,14,15及びYフレームメモリ16への切り出し
アドレスを変更しながら、指定された探索領域(本実施
例では5×5の領域)を掃引する大ループ動作と、各フ
レームメモリから切り出された認識領域(本実施例では
16×16の領域)を掃引し、対応する各色の基準パタ
ーンとのカラー濃淡認識を行う小ループ動作からなる。
そして小ループ動作は大ループ動作に含まれる。
【0030】まず、大ループ動作に先立ち、切り出しア
ドレス発生回路21は最小値保持回路38に対して最小
値リセット信号を送り、初期最小値を適当な大きさに設
定しておく。次に、大ループ操作に入り、切り出しアド
レス発生回路21は予め指定されている開始点から、X
方向に5、Y方向に5の矩形領域を掃引するための切り
出しアドレスを各フレームメモリ13,14,15,1
6に対して同期して発生する。この切り出しアドレスの
一つに対して、小ループ動作が実行される。なお、この
小ルール動作に先立ち、掃引アドレス発生回路20は累
算器37に対して累算器リセット信号を送り、累算器3
7の評価値を最小値(0)にセットする。
【0031】次に、小ループ動作に入り、掃引アドレス
発生回路20は、16×16の領域を掃引するための掃
引アドレスを発生する。この掃引アドレスは、最初、R
GB各色の基準パターンの左上のコーナーの画素を示す
アドレスから始まり、16×16の領域を掃引するため
の基準パターン読み出しアドレスとなり、このアドレス
が順次出力される。そしてRGB各色の基準パターン発
生器がこの基準パターン読み出しアドレスに応答して、
対応する各色の基準画素データを各色用減算器30,3
1,32に転送する。
【0032】一方、掃引アドレスはアドレス加算器22
により切り出しアドレスと加算され、フレームメモリ読
み出しアドレスとなり、RGB各色フレームメモリ1
3,14,15及びYフレームメモリ16に対し、切り
出しアドレスを左上コーナーの画素とし、16×16の
領域を掃引するために順次出力される。このときRGB
各色フレームメモリ13,14,15はこのフレームメ
モリ読み出しアドレスを受け、対応する各色の対象画像
データをRGB各色用乗算器27,28,29へ転送す
る。このとき同時に、Yフレームメモリ16から輝度レ
ベルデータが読み出され、平均値算出回路23に入力さ
れる。
【0033】平均値算出回路23では、切り出しアドレ
スを左上コーナーの画素とする16×16画素領域全体
の対象パターン平均輝度を算出する。一方割り算器25
は、標準パターンYレベル平均値保持回路24から出力
される基準パターン平均値を、平均値算出回路23から
出力される対象パターン平均輝度で割り算し、これを最
適明度補正係数として出力する。最適明度補正係数保持
回路26は、割り算器25から出力される最適明度補正
係数を掃引アドレス発生回路20が累算器リセット信号
を発生するまで保持し、RGB各色用乗算器27,2
8,29に最適明度補正係数として転送し続ける。これ
により、RGB各色用乗算器27,28,29では、R
GB各色フレームメモリからのRGB対象形データに最
適明度補正係数を掛け、RGB各色の最適明度画像デー
タを算出する。そしてRGB各色用減算器30,31,
32ではRGB各色用乗算器27,28,29から出力
されるRGB各色最適明度画像データから、RGB各色
基準パターン発生器17,18,19が出力するRGB
各色基準パターンをそれぞれ引算し、RGB各色差分値
として出力する。RGB各色用二乗器33,34,35
では、RGB各色用減算器30,31,32から出力さ
れるRGB各色差分値の二乗値を不一致度としてそれぞ
れ算出する。演算加算器36はRGB各色の不一致度の
合計値を算出し、この算出値を累算器37に出力する。
累算器37は小ループ動作の間、演算加算器36からの
合計不一致度を累算する。この小ループ動作動作が終了
すると、累算器37には、現掃引アドレスでの認識評価
値が得られており、この値を最小値保持回路38に送出
する。最小値保持回路38では、掃引アドレス発生回路
20の出力する評価ストローブ信号により認識評価値と
保持している最小値とを比較し、評価値の方が小さいと
きには、最小値を認識評価値に置き換えるとともに、置
き換えパルスを切り出しアドレス保持回路39に出力す
る。そして、切り出しアドレス保持回路39では、切り
出しアドレス発生回路21の出力する切り出しアドレス
を置き換えパルスにしたがって保持し、認識評価最小値
を得た切り出しアドレスを記憶する。
【0034】以上の処理の後、切り出しアドレス発生回
路21の出力する切り出しアドレスを次の値として大ル
ープ動作を継続する。そして切り出しアドレスが5×5
の矩形探索領域の掃引を終了すると、大ループ動作を終
了し、基準パターンに最も似たパターンの存在する位置
及び度合が切り出しアドレス39及び最小値保持回路3
8に得られ、目的とするカラー濃淡パターン認識を終了
する。
【0035】
【発明の効果】このように、本発明は上記実施例から明
らかなように、最適明度補正係数を用いることにより、
周囲明度の変化により誤認識の発生を著しく押え、且つ
完全なディジタル演算のために高速に対象物の移動、形
状を認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるカラー濃淡パターン
認識装置のブロック図
【図2】従来のカラー濃淡パターン認識装置のブロック
【符号の説明】
11 テレビカメラ 12 ディジタルRGB分離器 13 R色フレームメモリ 14 G色フレームメモリ 15 B色フレームメモリ 16 フレームメモリ 17 R色基準パターン発生器 18 G色基準パターン発生器 19 B色基準パターン発生器 20 掃引アドレス発生回路 21 切り出しアドレス発生回路 22 アドレス加算器 23 平均値算出回路 24 基準パターンYレベル平均値保持回路 25 割り算器 26 最適明度補正係数保持回路 27 R色用乗算器 28 G色用乗算器 29 B色用乗算器 30 R色用減算器 31 G色用減算器 32 B色用減算器 33 R色用二乗器 34 G色用二乗器 35 B色用二乗器 36 演算加算器 37 累算器 38 最小値保持回路 39 切り出しアドレス保持回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像信号よりA/D変換して得ら
    れるR、G、Bディジタル画像からなる基準パターンを
    記憶するメモリと、上記基準パターンのY(輝度)レベ
    ルの平均値を記憶する回路と、画像の認識時にR、G、
    B、Yの各ディジタル画像よりの切り出しアドレスに基
    づいてそれぞれの濃淡画像からなる被認識パターンを切
    り出す回路と、上記基準パターンのYレベルの平均値を
    被認識パターンのYレベルの平均値で除算して明度補正
    係数を算出する回路と、この明度補正係数にR、G、B
    の各被認識パターンの画素データにそれぞれ掛け、対応
    する上記基準パターンとの差分の2乗を求め、これらの
    値を全画素について加算して評価値を求める回路とを備
    え、上記評価値が最小になるような切り出しアドレスを
    求めることを特徴とするカラー濃淡パターン認識装置。
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