JPH0755655A - 翼振動回転試験用励振装置 - Google Patents
翼振動回転試験用励振装置Info
- Publication number
- JPH0755655A JPH0755655A JP5215208A JP21520893A JPH0755655A JP H0755655 A JPH0755655 A JP H0755655A JP 5215208 A JP5215208 A JP 5215208A JP 21520893 A JP21520893 A JP 21520893A JP H0755655 A JPH0755655 A JP H0755655A
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- Japan
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- blade
- electromagnets
- vibration
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 真空度の低下による温度上昇を防止すると共
に、任意の励振力を容易に発生させて鮮明な振動特性を
得ることができる翼振動回転試験用励振装置を提供す
る。 【構成】 車室３内部の試験対象翼（タービン翼２）の
先端部付近に、円周方向の全周にわたって複数の電磁石
１３を等間隔に配置する。各電磁石１３は電源ケーブル
１４を介してコントローラ１６に接続される。コントロ
ーラ１６では各電磁石１３への通電を個々に制御し、通
電を受けた電磁石だけがタービン翼２を吸引する力を発
生する。従って、コントローラ１６に設定した通電のタ
イミングに応じて所望の振動モードを発生させることが
できる。
に、任意の励振力を容易に発生させて鮮明な振動特性を
得ることができる翼振動回転試験用励振装置を提供す
る。 【構成】 車室３内部の試験対象翼（タービン翼２）の
先端部付近に、円周方向の全周にわたって複数の電磁石
１３を等間隔に配置する。各電磁石１３は電源ケーブル
１４を介してコントローラ１６に接続される。コントロ
ーラ１６では各電磁石１３への通電を個々に制御し、通
電を受けた電磁石だけがタービン翼２を吸引する力を発
生する。従って、コントローラ１６に設定した通電のタ
イミングに応じて所望の振動モードを発生させることが
できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、真空室内（真空ピッ
ト）におけるタービン翼回転試験に適用される翼振動回
転試験用励振装置に関する。
ト）におけるタービン翼回転試験に適用される翼振動回
転試験用励振装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】タービン翼の翼振動回転試験は、ロータ
軸１を真空室内で回転させ、試験対象翼（タービン翼
２）とする翼の振動特性を把握することを主目的として
いる（図５参照）。通常、このような回転試験では、ロ
ータ軸１を回転させる駆動モータ等の容量や車室３内の
温度制限等から、車室３内または回転室内全体を真空に
保って運転している。そのため、翼を振動させるための
励振力がほとんどない条件下で実施することになり、試
験に必要な回転数範囲でタービン翼２を励振（加振）す
る装置が使用される。
軸１を真空室内で回転させ、試験対象翼（タービン翼
２）とする翼の振動特性を把握することを主目的として
いる（図５参照）。通常、このような回転試験では、ロ
ータ軸１を回転させる駆動モータ等の容量や車室３内の
温度制限等から、車室３内または回転室内全体を真空に
保って運転している。そのため、翼を振動させるための
励振力がほとんどない条件下で実施することになり、試
験に必要な回転数範囲でタービン翼２を励振（加振）す
る装置が使用される。
【０００３】そこで、従来の翼振動回転試験用励振装置
を図５及び図６に基いて簡単に説明する。試験対象翼と
なるタービン翼２の比較的先端部の真横に、車室３に固
着して支柱４を立てる。この支柱４には外部から導いた
エア配管５を取付けて支持させ、エア配管５の先端にエ
アノズル６をねじ込んである。そして、試験時にはエア
配管５にエアを送り、エアノズル６の１箇所から回転中
のタービン翼２にエアを噴射して励振（加振）するよう
に構成されている。なお、図中７はロータ軸１を支持す
る軸受である。
を図５及び図６に基いて簡単に説明する。試験対象翼と
なるタービン翼２の比較的先端部の真横に、車室３に固
着して支柱４を立てる。この支柱４には外部から導いた
エア配管５を取付けて支持させ、エア配管５の先端にエ
アノズル６をねじ込んである。そして、試験時にはエア
配管５にエアを送り、エアノズル６の１箇所から回転中
のタービン翼２にエアを噴射して励振（加振）するよう
に構成されている。なお、図中７はロータ軸１を支持す
る軸受である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】さて、前述した従来の
翼振動励振装置は、真空室内でエアを噴射するため、真
空度が低下して車室３内の温度を上昇させる原因とな
る。このため、翼振動計測に頻繁に用いられているテレ
メータ計測時の計測器材（歪ゲージ、接着剤、テレメー
タトランスミッタ等）は、その使用温度限界をオーバー
することによって計測器が破損する恐れがあった。ま
た、従来の翼振動励振装置は、一箇所からエアを噴射し
てタービン翼を励振する方式であり、励振力がランダム
になることから鮮明なタービン翼の振動特性を得にくい
という欠点があった。
翼振動励振装置は、真空室内でエアを噴射するため、真
空度が低下して車室３内の温度を上昇させる原因とな
る。このため、翼振動計測に頻繁に用いられているテレ
メータ計測時の計測器材（歪ゲージ、接着剤、テレメー
タトランスミッタ等）は、その使用温度限界をオーバー
することによって計測器が破損する恐れがあった。ま
た、従来の翼振動励振装置は、一箇所からエアを噴射し
てタービン翼を励振する方式であり、励振力がランダム
になることから鮮明なタービン翼の振動特性を得にくい
という欠点があった。
【０００５】そこで、本発明の目的は、真空度の低下に
よる温度上昇を防止すると共に、任意の励振力を容易に
発生させて鮮明なタービン翼の振動特性を得ることがで
きる翼振動回転試験用励振装置の提供を目的とする。
よる温度上昇を防止すると共に、任意の励振力を容易に
発生させて鮮明なタービン翼の振動特性を得ることがで
きる翼振動回転試験用励振装置の提供を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するためになされたもので、真空室内におけるター
ビン翼の振動試験に適用される翼振動回転試験用励振装
置において、車室内部の試験対象翼の先端部側近に、円
周方向の全周にわたって複数の電磁石を等間隔に配置
し、前記電磁石への通電を個々に制御して所望の振動モ
ードを発生させることを特徴とする翼振動回転試験用励
振装置である。
解決するためになされたもので、真空室内におけるター
ビン翼の振動試験に適用される翼振動回転試験用励振装
置において、車室内部の試験対象翼の先端部側近に、円
周方向の全周にわたって複数の電磁石を等間隔に配置
し、前記電磁石への通電を個々に制御して所望の振動モ
ードを発生させることを特徴とする翼振動回転試験用励
振装置である。
【０００７】
【作用】前述の手段によれば、試験対象翼の先端部付近
に全周にわたって等間隔に配置した電磁石への通電を個
々に制御することによって任意の励振力がタービン翼に
作用するので、タービン回転試験時の任意の回転数域に
おいて予想される振動モード（翼・ディスク連成モー
ド）を容易に発生させることができる。
に全周にわたって等間隔に配置した電磁石への通電を個
々に制御することによって任意の励振力がタービン翼に
作用するので、タービン回転試験時の任意の回転数域に
おいて予想される振動モード（翼・ディスク連成モー
ド）を容易に発生させることができる。
【０００８】また、電磁石のオン／オフにより励振力を
発生させるので、従来のエア噴射方式のように車室内の
真空度が低下して温度上昇に至ることはない。
発生させるので、従来のエア噴射方式のように車室内の
真空度が低下して温度上昇に至ることはない。
【０００９】
【実施例】本発明による翼振動回転試験用励振装置の一
実施例を図１ないし図４に基いて説明する。なお、従来
例と同一の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は
省略する。
実施例を図１ないし図４に基いて説明する。なお、従来
例と同一の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は
省略する。
【００１０】図１において、試験対象となるタービン翼
２の先端部側近には、ロータ軸１が貫通するための円形
の中空部１１を形成した板状の支柱１２を配置してあ
る。この支柱１２は車室３の下部に固定され、試験対象
翼との対向面には円周方向の全周にわたって複数の電磁
石１３を等間隔に配置して取付けてある。本実施例で
は、図３に示す如く、１０度ピッチで３６個の電磁石ａ
−１〜３６を配置してあるが、この数に限定されるもの
ではない。
２の先端部側近には、ロータ軸１が貫通するための円形
の中空部１１を形成した板状の支柱１２を配置してあ
る。この支柱１２は車室３の下部に固定され、試験対象
翼との対向面には円周方向の全周にわたって複数の電磁
石１３を等間隔に配置して取付けてある。本実施例で
は、図３に示す如く、１０度ピッチで３６個の電磁石ａ
−１〜３６を配置してあるが、この数に限定されるもの
ではない。
【００１１】電磁石１３は、図２に示す如く、各々が支
柱１２にボルト締めして固定され、裏面には制御（オン
／オフ）用の電源ケーブル１４が貫通穴１５を通って接
続されている。電源ケーブル１４の他端は、個々の電磁
石１３を独立して制御可能な直流電源制御装置（以下コ
ントローラ）１６に接続されている。すなわちコントロ
ーラ１６は、電磁石ａ−１〜３６に対して各々単独で任
意の時間だけ通電する機能を有し、また、その設定を容
易に変化させることも可能である。
柱１２にボルト締めして固定され、裏面には制御（オン
／オフ）用の電源ケーブル１４が貫通穴１５を通って接
続されている。電源ケーブル１４の他端は、個々の電磁
石１３を独立して制御可能な直流電源制御装置（以下コ
ントローラ）１６に接続されている。すなわちコントロ
ーラ１６は、電磁石ａ−１〜３６に対して各々単独で任
意の時間だけ通電する機能を有し、また、その設定を容
易に変化させることも可能である。
【００１２】以下上述した励振装置の作用を説明する。
【００１３】タービン回転試験時、上記のように構成さ
れた励振装置においてコントローラ１６が各電磁石の直
流電源をオン／オフ制御することにより、電磁石ａ−１
〜３６が各々独自に作動する。この場合コントローラ１
６は取付けた全ての電磁石ａ−１〜３６を個々に制御可
能であり、個々の電磁石ａ−１〜３６に対して独自の設
定に基いた制御で電源を入れることにより、各電磁石が
順次に動作してタービン翼２を吸着させようとする電磁
力が作用する。従って、これらの電磁石に対する通電時
間（タイミング）を制御することにより、図４に示すよ
うな任意の振動モードを発生させることができる。すな
わち、図４において、斜線個所に位置する電磁石に電源
を供給するような設定をすれば斜線部のみに励振力が発
生するので、一円周上のタービン翼２は任意の励振力で
加振されることになる。
れた励振装置においてコントローラ１６が各電磁石の直
流電源をオン／オフ制御することにより、電磁石ａ−１
〜３６が各々独自に作動する。この場合コントローラ１
６は取付けた全ての電磁石ａ−１〜３６を個々に制御可
能であり、個々の電磁石ａ−１〜３６に対して独自の設
定に基いた制御で電源を入れることにより、各電磁石が
順次に動作してタービン翼２を吸着させようとする電磁
力が作用する。従って、これらの電磁石に対する通電時
間（タイミング）を制御することにより、図４に示すよ
うな任意の振動モードを発生させることができる。すな
わち、図４において、斜線個所に位置する電磁石に電源
を供給するような設定をすれば斜線部のみに励振力が発
生するので、一円周上のタービン翼２は任意の励振力で
加振されることになる。
【００１４】
【発明の効果】前述した本発明によれば、真空室の真空
度を低下させることでタービン車室内の雰囲気温度を上
げることなく、簡単に任意の励振力を発生させて加振す
ることができる。また、従来のエアによるランダム加振
と比較すると、正弦波に近い励振力になるため加振力が
大きく、従って鮮明なタービン翼の振動特性を得ること
ができる。
度を低下させることでタービン車室内の雰囲気温度を上
げることなく、簡単に任意の励振力を発生させて加振す
ることができる。また、従来のエアによるランダム加振
と比較すると、正弦波に近い励振力になるため加振力が
大きく、従って鮮明なタービン翼の振動特性を得ること
ができる。
【図１】本発明の一実施例に係る励振装置の取付状況図
である。
である。
【図２】図１のＡ部拡大図である。
【図３】図１に示した励振装置の電磁石配置例を示す図
である。
である。
【図４】本発明の励振装置に係る振動モードの測定例を
示す図である。
示す図である。
【図５】従来の励振装置を示す取付状況図である。
【図６】図５のＢ部拡大図である。
１ ロータ軸 ２ タービン翼 ３ 車室 ４，１２ 支柱 １３ 電磁石 １４ 電源ケーブル １６ 直流電源制御装置（コントローラ）
Claims (1)
- 【請求項１】真空室内におけるタービン翼の振動試験に
適用される翼振動回転試験用励振装置において、車室内
部の試験対象翼の先端部側近に、円周方向の全周にわた
って複数の電磁石を等間隔に配置し、前記電磁石への通
電を個々に制御して所望の振動モードを発生させること
を特徴とする翼振動回転試験用励振装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05215208A JP3140617B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 翼振動回転試験用励振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05215208A JP3140617B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 翼振動回転試験用励振装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0755655A true JPH0755655A (ja) | 1995-03-03 |
| JP3140617B2 JP3140617B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=16668488
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05215208A Expired - Fee Related JP3140617B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 翼振動回転試験用励振装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3140617B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08136406A (ja) * | 1994-11-08 | 1996-05-31 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 高速回転振動試験装置 |
| CN105258886A (zh) * | 2015-10-22 | 2016-01-20 | 西安热工研究院有限公司 | 一种高速旋转叶轮的电磁谐波激振装置 |
| CZ306869B6 (cs) * | 2016-06-08 | 2017-08-16 | Ăšstav termomechaniky AV ÄŚR, v.v.i. | Impulsní budicí systém lopatkového kola se zvýšenou budicí silou |
| JP2019052975A (ja) * | 2017-09-15 | 2019-04-04 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 非接触加振システム及び回転機械の振動抑制システム |
-
1993
- 1993-08-06 JP JP05215208A patent/JP3140617B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08136406A (ja) * | 1994-11-08 | 1996-05-31 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 高速回転振動試験装置 |
| CN105258886A (zh) * | 2015-10-22 | 2016-01-20 | 西安热工研究院有限公司 | 一种高速旋转叶轮的电磁谐波激振装置 |
| CZ306869B6 (cs) * | 2016-06-08 | 2017-08-16 | Ăšstav termomechaniky AV ÄŚR, v.v.i. | Impulsní budicí systém lopatkového kola se zvýšenou budicí silou |
| JP2019052975A (ja) * | 2017-09-15 | 2019-04-04 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 非接触加振システム及び回転機械の振動抑制システム |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3140617B2 (ja) | 2001-03-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20001121 |
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