JPH0361834A - 多モード疲労試験装置 - Google Patents

多モード疲労試験装置

Info

Publication number
JPH0361834A
JPH0361834A JP19659889A JP19659889A JPH0361834A JP H0361834 A JPH0361834 A JP H0361834A JP 19659889 A JP19659889 A JP 19659889A JP 19659889 A JP19659889 A JP 19659889A JP H0361834 A JPH0361834 A JP H0361834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output shaft
load
fixed
test piece
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP19659889A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06103249B2 (ja
Inventor
Osamu Okamoto
修 岡本
Yasuo Tada
多田 保夫
Teruomi Nakatani
輝臣 中谷
Seizo Suzuki
誠三 鈴木
Yoshinori Sakai
坂井 義典
Senji Niwa
丹羽 宣治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Aerospace Laboratory of Japan
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
National Aerospace Laboratory of Japan
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Aerospace Laboratory of Japan, Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical National Aerospace Laboratory of Japan
Priority to JP19659889A priority Critical patent/JPH06103249B2/ja
Publication of JPH0361834A publication Critical patent/JPH0361834A/ja
Publication of JPH06103249B2 publication Critical patent/JPH06103249B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、材料試験片に任意方向の静荷重歪や任意荷重
波形の繰り返し振動を与えることができる多モード疲労
試験機に関する。
(従来の技術) 従来、各種素材試験片、及び桁・縦通材・リベット結合
部材等の一次構造材の材料試験は、一般に試験材の一端
を固定、他端を油圧式又は電動式の荷重アクユエータに
接続し、一方向による引っ張り、圧縮、曲げ、捻り等の
変位量をダイヤルゲージを用いて計測する静的外力によ
る疲労試験又は動的外力による繰り返しく周期的)荷重
にょる疲労破壊試験が中心であった。
一方、近年航空宇宙機構造部材として、従来のチタン合
金、リチュウム・アルミ合金等の金属系のみならず、セ
ラミックス等の無機系、高分子系、及びこれらの複合系
と種々の材料が採用されてきている。特に、近時複合材
料の発達はめざましく、傾斜機i複合材の耐熱材1w&
維強化プラスチック、繊維強化金属、カーボン・エポキ
シ複合材等積々の新材料が開発されてきている。従来、
これらの材料の航空宇宙機への適用に際しての評価は、
上記のような試験機による静的及び動的試験により物理
的強度を評価している。
しかしながら、これらの複合材料は素材が幾重にも積層
成形されているので、従来の金属材料では生じ得ない眉
間剥離等特有の損傷破壊形態や破壊の伝播速度を有し、
従来の線形波形荷重による疲労試験のみでは十分に新素
材の材料特性を把握することが困難であり、新たな評価
法が求められてきている。それに応えるものとして、最
近、油圧シリンダを4本平面内に十字状に設け、そのセ
ンターに試験片を置いて各シリンダに固定し、四方から
力を加える非線形波形荷重による2次元繰り返し曲げ疲
労試験機が開発されている。
(発明が解決しようとする問題点) 近年、特に複合材料は用途:加工技術において目覚まし
い発展を遂げている。しかしながら、複雑な積層構造を
有しているため1本格的に宇宙航空機等の一次構造材と
して信頼して利用できるようにするには、熱強度、眉間
剥離等の損傷形態問題点について、実験的検証を行なう
必要がある。
それには、実際に起り得る複雑な振動に見合った新しい
評価試験方法が必要であり、該要求を満たすような複雑
な多分力の静的、動的複合荷重(例えば、ランダム、8
字形軌跡等の非線形荷重)が任意に加えられる試験装置
が必要である。上記提案されている2次元繰り返し曲げ
疲労試験機は、該要望に応えようとするものであるが、
正弦波や矩形波等ある所定の非線形荷重を与えることは
できるが、任意の非線形荷重を適宜設定して与えること
は困難であり未だ満足するものではない。しかも、油圧
式のためアクチュエータの力が油圧温度変化によって左
右される問題があり、それを防ぐには水冷式等の大がか
りな冷却装置が必要であると共に、長時間にわたる疲労
試験を行なうことは出来ない。また、装置は大変高価な
ものであり、保守点検も大変である。
さらに、航空宇宙機等は、摩擦熱による高温発生等過酷
な熱的負荷を伴うが、従来試験片を加熱しながら長時間
にわたって非線形荷重の動的複合荷重を加えることがで
きる総合試験装置はなく、実際の状況を満足に実験的検
証を行なうことができなかった。
本発明は、上記実情に鑑み創案されたものであって、各
種素材及び−次構造材に、任意方向の静荷重蓋や、ラン
ダム・8字型・歳差運動等任意の非線形繰り返し荷重を
、長時間にわたって一定に与えることができ、しかも構
造がコンパクトで高加振力が得られ、荷重の波形・振@
(変位)・速度、及び雰囲気温度等が簡単に制御できる
多モード疲労試験装置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決する本発明の多モード疲労試験装置は
、各種試験片の一端部を締着する締着装置と他端部を締
着する締着装置を有し、両締着装置の何れか一方の締着
装置には荷重を検出するロードセルが設けられ、また何
れか一方の締着装置は荷重アクチュエータの台座に固定
されてなる疲労試験装置であって、前記荷重アクチュエ
ータは、前記台座を、2次元面の並進移動、該2次元面
内に対して垂直移動及び前記2次元面内に垂直な軸回り
の回転の4自由度を有して睨動制御可能な複合偏心型電
動直接駆動位置決め装置からなることを特徴とする構成
を有している。
また、前記台座に固定する締着装置を自在継手を介して
台座に固定することによって、片持ち梁状層での多モー
ドの疲労試験が効果的に行なうことができる。
さらに、支持枠には、試験片の歪量を計測する複合偏心
型電動直接駆動位置決め装置を介してダイヤルゲージを
設けることによって、荷重時における試験片の歪量を正
確に且つ容易に実測する事が出来る。さらにまた、前記
試験片を加熱する加熱装置を設けて、長時間、繰返し荷
重による熱強度を定量的に把握できるようにした。
(作用) 荷重アクチュエータである複合偏心型電動直接開動位置
決め装置の出力軸のx−y平面(台座面と平行な平面)
内の可動範囲は、偏心ロータを外側偏心ロータ及び内側
偏心ロータで構成した場合、内外の偏心ロータの偏心量
の和を半径とする円内となる。今、外側偏心ロータ及び
内側偏心ロータの偏心量を共にrとし、内外の偏心ロー
タの回転角度を±90’の範囲内とすれば出力軸の可動
範囲は第9図に示すようになり、出力軸中心の移動は、
一端が直交座標の原点に回動自在にピボットされた長さ
rのリンクaの他端にピボット結合された長さrのリン
クbの他端Pが描く軌跡と等価であり、その位置はリン
クa、bの長さ及び回転角θ8、θ2.即ち外側偏心ロ
ータ及び内側偏心ロータの偏心量r及び回転角θ□、θ
2によって決定される。例えば、θ1、θ2が共O@で
あれば、Pは原点にあり、θ□:’+60@、  θ、
=−60”であればP点はX軸上のr点に位置し、又θ
1=O°でθ2=±90@で回動すれば、P点の軌跡は
半径rの半円となる。以上のように、出力軸の運動は、
外側及び内側の偏心ロータの回転角によって決定され、
内外のロータに夫々独立した駆動信号を与えることによ
って種々の荷重モードが得られる。第10図には各ロー
ターの回転運動に対する出力軸の軌跡の代表的な例を列
挙しである。上記各偏心ロータは360°の回転が自在
にできるが、例えば内外のロータの偏心量を夫々25n
nとすれば、内外のロータの回転角±90@も動かせば
、加振有効範囲を5Ona位とることができ、曲げ疲労
試験では実用上は十分である。なお、捻りを伴う試験、
例えば歳差運動を与える場合は、内側ロータを360”
回転させるようにすれば良い。
このように1本位置決め装置からなる荷重アクチュエー
タによれば、出力軸に、ランダムな振動は勿論、任意の
角度を有する直線、S字形、8字形等の軌跡を有する振
動を与えることができ、これらの振動モードを予めプロ
グラミングしてROMに格納しておけば、試験時に任意
に選択し、且つ、コンピュータ制御により振幅、振動速
度及び振動数を設定し、試験片に必要な振動を簡単に与
えることができる。複合偏心ロータを開動する電動直接
能動モータの制御は、各ロータ及び出力軸に設けられた
エンコーダによって変位角を検出することによって行な
われるが、電動直接能動であるのでバックラッシ等がな
く極めて精密な制御ができ、高分解能(致方パルス以上
)のエンコーダを使用すれば、1μm単位の超精密な位
置決めができる。ま−た、各ロータ及び出力軸は、電動
直接廓動モータによって廓動されるため、非常に応答性
に優れていると共に高トルクが得られ、しかも出力軸は
これらのモータで開動される偏心ロータの複合運動によ
って能動されるので、小型に形成しても2次元面内の非
常に高い並進移動力が得られる。従って、本複合偏心型
電動直接能動位置決め装置は、前記各モータの回転を制
御することによって、出力軸に非常に複雑の動きを与え
ることができ、所定の振幅及び振動数を有する振動を長
時間にわたって与えることもでき、また所定の位置に長
時間留まることもでき、その間従来の油圧廓動方式と相
違して荷重の変動はなく、長時間安定して正確な疲労試
験ができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
第1図は本発明の多モード繰り返し曲げ疲労試験機の実
施例を示し、図中、1は枠台であり、該枠台に後述する
荷重アクチュエータ2が取り付けられている。3は荷重
アクチュエータの出力軸の頂端に形成された台座29に
着脱自在に固定された下部締着装置であり、試験片の形
状や試験の種類によって適宜交換可能になっている。例
えば、曲げや歳差運動による疲労試験を、片持ち梁状前
で行なう場合は、第5図のように、チャック4を自在継
手10を介して出力軸に固定するようにしたものを採用
し、両端支持梁状態で行なう場合は、第6図に示すよう
に軸端部が動かないようにチャック4を直接台座に固定
できるようにしたものを採用する。5は上下に移動して
任意の高さに設定することができる上部ヘッド6に固定
された上部締着装置であり、試験片に作用する多分力を
検出するロートセルフを介してチャック8が取り付けら
れている。該上部線着装W5も、試験片の形状に応じて
従来公知の適宜のものが採用でき、例えば図示の実施例
のように試験片が長い円柱体の場合は、試験片が該締着
装置を貫通することができるように、中央部に貫通孔を
有するものを採用する。11は荷重アクチュエータを制
御するコントローラであり、予め設定されている荷重モ
ードの選択、X軸、Y軸、Z軸方向の振幅、Z軸回りの
回転量及び振動速度を任意にプリセットできるようにな
っている。また、該コントローラは外部のコンピュータ
に接続され、外部より任意の荷重波形、振幅、振動数等
を任意に制御でき、且つロードセルの出力を逐次記録又
は表示する。それにより、変位量に対する荷重が認識で
きる。そして、定荷重による疲労試験を行なう場合は、
ロードセルの出力で荷重アクチュエータ2をフィードバ
ック制御することにより、常に定荷重の変位量が確保さ
れる。また、後述するダイヤルゲージの出力もロードセ
ルの出力と並行して逐次記録される。
12は台枠に立設された支持枠13に取り付けられたダ
イヤルゲージであり、前記荷重アクチュエータと基本構
造が類似する超小型の複合偏心型位置決め装置41の出
力軸に固定され、該位置決め装置によって測定子の微細
な位置決めができる。
15は、試験片を加熱する加熱装置であり、適宜の加熱
手段が採用できる。なお1図示の例は、材料試験を高温
雰囲気で行なう場合であるが、低温雰囲気で行なう場合
は、例えば試験片の周囲を囲ってチャンバー状にし、該
チャンバー内に窒素ガスを充填して材料を冷却する等適
宜の手段が採用でき、材料試験を任意の温度算量で出来
るようになっている。
次に上記荷重アクチュエータ2の構造について詳細に説
明する0本発明において荷重アクチュエータは、複合偏
心型電動直接駆動位置決め装置を採用し、その一実施例
が第2図に示されている。
図中、20は電動直接駆動複合偏心位置決め装置であり
、21は固定フレームを兼ねる固定子フレーム、22は
該固定子フレームに回転自在に軸受けされた外側偏心ロ
ータ、23は該外側偏心ロータの偏心位置に回転自在に
軸受けされた内側偏心ロータである。また、24は内側
偏心ロータの偏心位置に軸受けされた出力軸ロータ、2
5は該出力軸ロータの中心部に軸受けされた出力軸並進
ロータ、26は該出力軸並進ロータ25に軸方向移動可
能に螺合され、且つその下部は内側偏心ロータ23に回
転せずにスライドのみできるスプライン等適宜のスライ
ド手段27を介して嵌合され、その上部外周部にボール
ネジ28が形成され、内部が中空で且つ上部に出力軸を
固定するフランジ29が形成されている出力軸並進ロン
ドである。
30は該出力軸並進ロッド26に上下動自在で且つ回転
不可能に嵌合された出力軸である。該出力軸の頂部には
締着装置固定用の台座31が形成されている。該台座3
1と出力軸並進ロッド26のフランジ29をボルトによ
り結合することによって、出力軸と出力軸並進ロッドが
一体になり、出力軸は出力軸並進ロンドと一体に上下す
るが、結合を解除すると出力軸は出力軸並進ロッドとは
無関係に前記スライド手段を介して自由に上下できる。
上記各ロータ及び出力軸の嵌合部には、ブラシレスモー
タ等の電動直接開動モータ331〜334を形成するよ
うに、回転子側に永久磁石34を固定子側にステータコ
イル35が配置されている。
従って、第1の電動直接駆動モータ331により外側偏
心ロータ22が、第2の電動直接駆動モータ333によ
り内側偏心ロータ23が、第3の電動直接駆動モータ3
33により出力軸ロータ24が、第4の電動直接駆動モ
ータ334により出力軸並進ロータ25が夫々独立して
回転鹿動される6上記の構成により出力軸30は、外側
偏心ロータ22及び内側偏心ロータ23の回転により、
夫々の偏心回転が複合されて夫々の偏心量の和を半径と
する2次元面上の円内の任意の位置に移動させることが
できる。また、出力軸並進ロータ25が回転すると、出
力軸並進ロンド26は、ボールネジ機構によってその軸
方向に並進し、そのフランジと出力軸のフランジ31を
結合された状態で、出力軸30をその軸方向に移動させ
ることができる。さらに、出力軸30は、第3の電動直
接廃動モータ33.により出力軸ロータが回転すると一
体となって回転する。従って、該複合偏心位置決め装置
の出力軸30は、各電動直接駆動モータにより、3次元
面又は2次元面内の並進移動と、その軸回りの回転の4
自由度の動きを与えることができ、4軸の位置決めが任
意にできる。なお、37は各ロータを固定するディスク
ブレーキ装置であり、ロータ又は固定子の一方に固定さ
れたブレーキディスク39と、該ブレーキディスクと圧
接する他方に固定されたアクチュエータ38とからなり
、静的疲労試験において出力軸が所定位置に位置決めさ
れると、該ブレーキ装置が作動して各ロータをその位置
で固定し、試験片を長時間一定の負荷の基で維持するよ
うになっている。
上記電動直接駆動モータの制御は1例えば、コンピュー
タに入力される出力軸の位置決め情報に基づいて、各モ
ータの回転角を演算して各モータの能動回路に出力し、
各モータの出力軸に設けられたエンコーダ32によって
変位角を検出して。
フィードバック制御によって行なう等、適宜の手段が採
用できる。また、試験片の部分破壊等によって起る危険
を防止する対策としてロードセルの出力を該位置決め装
置のコントローラにフィードバックして、ロードセルの
出力が急に変化した場合、自動的に振幅を小さくしたり
、斧正したりするようになっている。
第3図は前記ダイヤルゲージ12の一実施例を示すもの
であり、ゲージ本体40を小型の複合偏心型電動直接駆
動位置決め装置41の出力軸42に固定しである。第4
図は前記位置決め装置41の実施例を示し、基本的構造
は前記位置決め装置20と類似し、外側偏心ロータ43
及び内側偏心ロータ44の複合運動により、出力軸42
を2次元面内の並進移動と軸回りの回転させて3自由度
の位置決めができる。なお、45□〜45.は電動直接
駆動モータ、46はディスクブレーキ装置、47は該位
置決め装置を疲労試験装置の支持枠に取り付けるための
取付杆である。
次に以上のように構成された装置による試験例を第1図
及び第5図により説明する。
図示の例は、丸棒状の試験片を片持ち梁状態で支持して
、加熱しから歳差運動に近い状態の荷重を与えて高温で
の曲げ疲労試験を行なう場合である。出力軸を原点に位
置させた状態で試験片50の上部を上部締着装置5に貫
通させてチャック8により固定し、下端を自在継手10
を介して台座31に連結された締着装置のチャック4に
固定する。その場合、前記台座31と出力軸並進ロッド
のフランジ29とは連結されてなく、出力軸30は自由
に上下動できるようになっている。この状態で荷重アク
チュエータである位置決め装置20に出力軸が歳差運動
を行なう信号を入力すれば、出力軸は入力信号に基づき
軸回りの捻り回転θ2(該回転は所定の回転角度の範囲
で正逆にねじるようにする)しながら、2次元面内を所
定の半径で円運動を所定の速度で行ない、試験片に所定
の歳差運動に近い運動が繰り返し負荷される。その際、
試験片の下端は自在継手を介して連結されて、角度が自
在に変化するので、試験片は上部が固定された片持ち梁
状になる。また、出力軸は軸方向に移動自在であるから
、試験片の曲げによる上部締着具と下部締着具との距離
の変化に追従することができ、試験片に変位量の大きい
曲げを与えることが可能である。その間に上部締着装置
に作用する6分力がロートセルフによって検出される。
第6図は、両端固定支持梁状態で上記と同様な疲労試験
を行なう場合を示す、この場合は、下部締着具3を直接
出力軸の台座31にボルトにより固定し、試験片の下端
を拘束することによって、試験片は上下の締着具間に両
端固定支持梁状に支持される。従って、この状態で前記
と同様な繰り返し荷重を与えれば、両端固定支持状態で
の疲労試験ができる。
本実施例装置は、以上の他1例えば第10図に示すよう
な荷重波形等任意の線形及び非線形の繰り返し荷重を与
えることができる。また、引っ張り荷重や圧縮荷重を与
える場合は、前記台座と出力軸並進ロンドのフランジを
固定して、出力軸並進ロータを回転させてボールネジ機
構により、出力軸並進ロンドを上下させれば、それに応
じて出力軸も上下し、試験片に引っ張り荷重又は圧縮荷
重を作用させることができる。従って、原点位置で引っ
張り荷重を加えれば、通常の引っ張り試験機と同様に引
っ張り試験を行なうことができる。
また、本実施例では、各モータは独立して駆動制御され
るので、台座をX−Y面で変位させて曲げを与えた状態
での静的引っ張り試験や、繰り返し曲げ応力を与えなが
らの引っ張り試験、及び軸方向の繰り返し荷重を与える
等、種々の複合荷重を同時に与えることが可能である。
第7図は1本発明の他の実施例を示し、長さが5〜10
m位の大きい構造物の疲労試験を行う大型疲労試験機で
あり、図示の例では飛翔棒翼構造物56の疲労試験を行
っている。このような大型疲労試験装置の場合、荷重ア
クチュエータとしての複合偏心型電動直接駆動位置決め
装置53は。
例えば外径2m程度のロータを有するもの採用して出力
軸作動範囲直径を1m程度確保する。該実施例での上部
締着装置は、翼先端断面部を締着できるチャック51を
有し、該チャック51を単体のロードセル55の組合せ
からなる多分力検出装置を介して支持し、チャック51
に作用する多分力を検出できるようになっている。また
、下部締着装置は、翼先端断面部を締着するチャック5
2を有し、複合偏心型電動直接駆動位置決め装置53の
出力軸先端の台座54に固定されている。該装置による
種々の試験法は前記の実施例と同様である。該装置によ
り、従来の試験装置では不可能であった翼構造物に任意
の振動波形を有する荷重を与えることができ、新素材を
適用した翼構造物の疲労による眉間剥離等の損傷経過に
ついて、実際に即した状態で定量的に把握することが可
能である。第8図は、横型の疲労試験装置を示し、横型
である点を除き前記と同様な構成であるので、第7図と
同一符号を付記しである。
以上、本発明の種々の実施例を示したが、本発明は該実
施例に限らず、特許請求範囲の記載の範囲で種々の設計
変更が可能である。
(効果) 本発明は、以上のような構成からなり、次のような顕著
な効果を奏する。
各種素材及び−次構造材に、任意方向の静荷重型や、ラ
ンダム・8字型波形・歳差運動・ねじり等任意の非線形
繰り返し荷重を、長時間にわたって一定に与えることが
できる。しかも構造がコンパクトで高加振力が得られ、
荷重の波形・振幅(変位)・速度等が簡単に制御できる
また、荷重アクチュエータは、電動直接駆動であるので
バックラッシュ等がなく極めて精密な制御ができ、高分
解能(数百パルス以上)のエンコーダを使用すれば、1
μ■単位の超精密な位置決めができ、試験片に所定歪を
正確に与えることができ、精密な静的疲労試験を行なう
ことができる。
さらに、出力軸は電動直接駆動モータで駆動される偏心
ロータの複合運動によって駆動されるので、従来の油圧
駆動方式と相違して荷重の変動はなく、しかも複雑な翻
動部がないので保守点検も殆ど必要とすることなく長時
間安定して正確な疲労試験ができる。
請求項2記載の構成によれば、片持ち梁状前での疲労試
験が可能である。
請求項3記載の構成によれば、ダイヤルゲージの測定子
の位置が簡単に正確に設定することができ、試験片の歪
量正確に検出することができる。
さらに請求項4記載の構成によれば、試験片を所定温度
に加熱して疲労試験を行なうことができ。
損傷形態等における熱強度の実験的検証ができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は本発明の多モー
ド疲労試験装置の実施例の斜視図、第2図はそのアクチ
ュエータである複合偏心型電動直接能動位置決め装置の
側断面図、第3図はダイヤルゲージ装置の斜視図、第4
図は該ダイヤル装置の複合偏心型電動直接駆動位置決め
装置の側断面図、第5図は第1図の多モード疲労試験装
置の片持ち梁状前での疲労試験状態を示す要部正面図、
第6図は両端固定支持梁状態での疲労試験状態を示す要
部正面図、第7図は翼の疲労試験状態を示す多モード疲
労試験装置の他の実施例の斜視図、第8図はさらに他の
実施例の横型多モード疲労試験装置の斜視図、第9図は
複合偏心型電動直接駆動位置決め装置の出力軸の可動範
囲を示す説明図、第10図は複合偏心型電動直接駆動位
置決め装置の入力信号に対する出力軸の軌跡を示す表で
ある。 1:枠台  2:荷重アクチュエータ  3:下部締着
装置  4.7,51:チャック5.55:上部締着装
置  6:上部ベツド7=ロードセル  ll:コント
ローラ13:支持枠  15:加熱装置  20,41
:複合偏心型電動直接駆動位置決め装置22.43:外
側偏心ロータ23.44:内側偏心ロータ  24:出
力軸ロータ  30.42:出力軸   31:台座 
 33.45:電動直接駆動モータ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)各種試験片の一端部を締着する締着装置と他端部を
    締着する締着装置を有し、両締着装置の何れか一方の締
    着装置には荷重を検出するロードセルが設けられ、また
    何れか一方の締着装置は荷重アクチュエータによって駆
    動される台座に固定されてなる疲労試験装置であって、
    前記荷重アクチュエータは、電動直接駆動される複合偏
    心ロータ及び該複合偏心ロータによって2次元面に並進
    移動される出力軸を有し、該出力軸の端部に台座を固定
    し、該台座に2次元面の並進移動、該2次元面内に対し
    て垂直移動及び前記2次元面内に垂直な軸回り回転の4
    自由度を有して駆動制御する複合偏心型電動直接駆動位
    置決め装置からなることを特徴とする多モード疲労試験
    装置。 2)前記台座に固定する締着装置が自在継手を介して台
    座に固定されている請求項1記載の多モード疲労試験装
    置。 3)支持枠に試験片の歪量を計測する複合偏心型電動直
    接駆動位置決め装置を介してダイヤルゲージが設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の多モード疲労試
    験装置。 4)試験片を加熱する加熱装置を備えている請求項1、
    2又は3記載の多モード疲労試験装置。
JP19659889A 1989-07-31 1989-07-31 多モード疲労試験装置 Expired - Lifetime JPH06103249B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19659889A JPH06103249B2 (ja) 1989-07-31 1989-07-31 多モード疲労試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19659889A JPH06103249B2 (ja) 1989-07-31 1989-07-31 多モード疲労試験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0361834A true JPH0361834A (ja) 1991-03-18
JPH06103249B2 JPH06103249B2 (ja) 1994-12-14

Family

ID=16360408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19659889A Expired - Lifetime JPH06103249B2 (ja) 1989-07-31 1989-07-31 多モード疲労試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06103249B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020084539A (ko) * 2001-05-02 2002-11-09 허권인 핸드폰의 무소음 향기 발생장치
US6612184B1 (en) * 1997-09-09 2003-09-02 Shell Research Limited Method and apparatus for testing bonded tubular joints
JP2010085417A (ja) * 2010-01-18 2010-04-15 Shimadzu Corp 小形材料試験機
JP2012202725A (ja) * 2011-03-24 2012-10-22 Kayaba Ind Co Ltd 加振装置および加振方法
JP2014074598A (ja) * 2012-10-02 2014-04-24 Okayama Univ 材料特性評価装置
CN106290027A (zh) * 2016-07-28 2017-01-04 沈阳仪表科学研究院有限公司 双卡套接头弯曲疲劳试验机
CN106940252A (zh) * 2017-04-27 2017-07-11 西南交通大学 一种螺栓联接结构的松动试验装置及其使用方法
CN108279132A (zh) * 2018-03-22 2018-07-13 宁波弘讯科技股份有限公司 一种气囊疲劳测试装置及气囊疲劳测试方法
CN108627407A (zh) * 2018-06-11 2018-10-09 中国航发哈尔滨东安发动机有限公司 前半轴套组件高周疲劳试验器
CN112098248A (zh) * 2020-09-28 2020-12-18 浙江永贵电器股份有限公司 多自由度线束疲劳试验设备及其疲劳试验方法
CN116413150A (zh) * 2022-12-25 2023-07-11 北京工业大学 一种多轴超高周与多轴低周复合的变幅热机械疲劳试验装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100957350B1 (ko) * 2004-12-24 2010-05-12 현대자동차주식회사 자동차 고무부품 피로시험기

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6612184B1 (en) * 1997-09-09 2003-09-02 Shell Research Limited Method and apparatus for testing bonded tubular joints
KR20020084539A (ko) * 2001-05-02 2002-11-09 허권인 핸드폰의 무소음 향기 발생장치
JP2010085417A (ja) * 2010-01-18 2010-04-15 Shimadzu Corp 小形材料試験機
JP2012202725A (ja) * 2011-03-24 2012-10-22 Kayaba Ind Co Ltd 加振装置および加振方法
JP2014074598A (ja) * 2012-10-02 2014-04-24 Okayama Univ 材料特性評価装置
CN106290027B (zh) * 2016-07-28 2023-08-11 沈阳国仪检测技术有限公司 双卡套接头弯曲疲劳试验机
CN106290027A (zh) * 2016-07-28 2017-01-04 沈阳仪表科学研究院有限公司 双卡套接头弯曲疲劳试验机
CN106940252A (zh) * 2017-04-27 2017-07-11 西南交通大学 一种螺栓联接结构的松动试验装置及其使用方法
CN106940252B (zh) * 2017-04-27 2023-06-16 西南交通大学 一种螺栓联接结构的松动试验装置及其使用方法
CN108279132A (zh) * 2018-03-22 2018-07-13 宁波弘讯科技股份有限公司 一种气囊疲劳测试装置及气囊疲劳测试方法
CN108627407A (zh) * 2018-06-11 2018-10-09 中国航发哈尔滨东安发动机有限公司 前半轴套组件高周疲劳试验器
CN112098248A (zh) * 2020-09-28 2020-12-18 浙江永贵电器股份有限公司 多自由度线束疲劳试验设备及其疲劳试验方法
CN112098248B (zh) * 2020-09-28 2023-08-29 浙江永贵电器股份有限公司 多自由度线束疲劳试验设备及其疲劳试验方法
CN116413150A (zh) * 2022-12-25 2023-07-11 北京工业大学 一种多轴超高周与多轴低周复合的变幅热机械疲劳试验装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06103249B2 (ja) 1994-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0361834A (ja) 多モード疲労試験装置
CN107340190A (zh) 用于高频疲劳试验的多级静动态耦合力学加载装置
US6715336B1 (en) Piezoelectric force motion scanner
US7464606B2 (en) Bend testing apparatus and method of carrying out the same
CN102866066B (zh) 一种带轴向载荷控制的旋转弯曲疲劳实验的装置和方法
Kößling et al. The SpaceDrive project-Thrust balance development and new measurements of the Mach-Effect and EMDrive Thrusters
CN207147899U (zh) 用于高频疲劳试验的多级静动态耦合力学加载装置
Chang et al. Design of a precise linear-rotary positioning stage for optical focusing based on the stick-slip mechanism
Kim et al. In situ runout identification in active magnetic bearing system by extended influence coefficient method
JP2011112414A (ja) 力センサ試験装置
Aghili et al. Design of a hollow hexaform torque sensor for robot joints
JP6041474B2 (ja) ねじり試験機
Li et al. Development of a linear piezoelectric microactuator inspired by the hollowing art
CN105158057A (zh) 多场耦合下原位三轴拉伸疲劳测试装置及方法
US6526835B1 (en) Apparatus and method for characterizing physical properties of a test piece
CN106383059A (zh) 原位扭转测试平台及其观测系统
Mazeika et al. 3DOF high resolution inertial piezoelectric motor
JP2005077161A (ja) 多軸加力試験方法
Low et al. Experimental investigation of the boundary condition of slewing beams using a high-speed camera system
Trippel et al. A device for characterizing rotational joints in metamaterials
Geng et al. Mechanical modeling and analysis of V-shaped LUM mechanical drift
Heuschneider et al. Numerical and Experimental Study on the Modal Characteristics of a Rotor Test Rig
JPH0886728A (ja) 強度信頼性評価試験装置
Macek et al. Energy-saving mechatronic system for fatigue tests of materials under variable-amplitude proportional bending and torsion
Zhang et al. A novel stick-slip piezoelectric actuator is developed based on a parallelogram flexible drive mechanism to minimize shear force.

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term