JPH075546U - 床面消毒装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は作業効率及び経済性に優れた
新規な床面消毒装置を提供するものである。 【構成】 本考案はオゾン水Ｗを床面に塗布するための
モップ１の柄２内にチューブ３を挿通してその先端部を
そのヘッド部４に臨ませると共に、そのヘッド部４に設
けられたノズル５に接続し、他方、そのチューブ３の他
端部に、オゾン水Ｗを供給するオゾン水供給手段６を接
続することを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は病院や診療所等の床面を消毒清掃するための床面消毒装置に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、病院や診療所等の医療施設においては、雑菌や病原菌等の二次感染を 防止するために、定期的に殺菌、消毒が行われている。この殺菌、消毒方法とし ては着衣や手足の場合は、加熱による消毒方法、紫外線等による消毒方法等様々 な方法が用いられているが、床面の場合にはクレゾールやサラシ粉液等の薬液に よる消毒方法が用いられている。例えば、この従来の薬液による消毒方法として は薬液を含ませたモップで床面を拭いたり、薬液を直接床面に散布した後、これ をモップで拭き取ることで行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の薬液による消毒方法ではモップの薬液が切れる度に、モ ップに薬液を供給し直したりしなければならず、その作業効率が悪かった。また 、予め薬液を散布する消毒方法では高価な薬液を大量に使用するため、経済性が 悪かった。

【０００４】 そこで、本考案は上記の問題点を有効に解決するために案出されたものであり 、その目的は作業効率及び経済性に優れた新規な床面消毒装置を提供するもので ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案は、モップの柄内にチューブを挿通してその 先端部をそのヘッド部に臨ませると共に、そのヘッド部に設けられたノズルに接 続し、他方、そのチューブの他端部に、オゾン水を供給するオゾン水供給手段を 接続したものである。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、オゾン水がオゾン水供給手段からチューブを介して適宜モッ プのヘッド部に供給されることになる。そして、ヘッド部のノズルから噴出した オゾン水が床面に塗布されることにより、床面の殺菌消毒が行われる。従って、 従来のように、度々薬液を供給する作業が不要となり、一定の清掃、消毒効果が 発揮される。また、このオゾン水は安価な水と空気中の酸素と僅かな電力で簡単 にかつ、大量に生産することができるため、高価な薬液が不要となる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。

【０００８】 図１は本考案に係る床面消毒装置の一実施例を示したものである。図示するよ うに、この床面消毒装置はモップ１の柄２内にチューブ３が挿通されており、そ の先端部は、モップ１のヘッド部４に設けられたノズル５に接続されている。ま た、このチューブ３の他端部にはオゾン水供給手段６が接続されている。このオ ゾン水供給手段６は、ステンレス等の耐酸化性材料からなる容器本体７内に、オ ゾン水を製造貯溜するオゾン水タンク８と、オゾンを発生するオゾナイザ９と、 オゾン水Ｗを圧送するポンプ１０が収容されており、製造されたオゾン水Ｗをチ ューブ３を介してモップ１のヘッド部４に供給するようになっている。このオゾ ナイザ９は、内部に放電電極を有し、空気中の酸素を高圧放電により電離させて オゾンを生成するものであり、生成したオゾン水をその他端部に接続されたノズ ル１１からオゾン水タンク８内に噴出するようになっている。また、オゾン水タ ンク８には給水管１２とオゾン水抜出管１４が接続されており、オゾン水Ｗの原 料となる水が供給されると共に、生成されたオゾン水Ｗがポンプ１０より適宜抜 き出されるようになっている。また、給水管１２とオゾン水抜出管１４は三方弁 １５で連結されており、これを必要に応じて切り替えることでオゾン水Ｗを循環 させたり、モップ１側に供給したりするようになっている。また、モップ１側の チューブ３には薬液タンク１６とポンプバルブ等のオゾン水流量調整可変の供給 手段１７が接続されており、薬液タンク１６内のオゾン水Ｗを、供給手段１７に よって調節してノズル４に供給するようになっている。

【０００９】 次に、本実施例の作用を説明する。

【００１０】 先ず、オゾン水タンク８に接続された給水管１２からオゾン水タンク８内に所 定量の水を供給する。この水はできれば蒸溜水が好ましいが、普通の水道水でも 構わない。次に、所定量の水がオゾン水タンク８内に供給されたならば給水を停 止し、オゾナイザ９を駆動する。すると、オゾナイザ９で発生されたオゾンがノ ズル１１からオゾン水タンク８内に噴出され、貯溜されている水内に溶け込んで オゾン水Ｗとなる。そして、このオゾン水Ｗが飽和状態になったなら、オゾンの 供給を停止すると共に、三方弁１５を切り替えてポンプ１０を駆動し、オゾン水 タンク８内のオゾン水Ｗをオゾン水抜出管１４から抜き出してチューブ３を介し て薬液タンク１６に供給する。尚、この時、オゾン水タンク８内にオゾン水濃度 センサや制御装置等（図示せず）を備えて、オゾンの供給、停止、三方弁１５の 切り替え、ポンプ１０の駆動、オゾン水Ｗの供給を自動制御するように構成して も良い。また、オゾンの溶解度を向上させるために、冷却手段（図示せず）を設 けてオゾン水タンク８内の水を冷却するようにしてもよい。

【００１１】 次に、薬液タンク１６に供給されたオゾン水Ｗはオゾン水流量調整可変の供給 手段１７によって、さらにチューブ３を流れ、その先端部に接続されたノズル５ から噴出し、モップ１のヘッド部４に設けられた植毛部１８によって床面に塗布 されることで床面を清掃及び殺菌消毒することになる。

【００１２】 このように、本考案はモップにオゾン水供給手段を接続し、このオゾン水によ って床面の殺菌消毒を行うようにしたため、従来のように、度々薬液を供給する 作業が不要となり、一定の清掃、消毒効果を発揮することができると共に、この オゾン水は安価な水と空気中の酸素と僅かな電力で簡単にかつ、大量に生産する ことができるため、高価な薬液が不要となる。

【００１３】 尚、本実施例ではオゾン水を床面塗布する道具としてモップを用いた例で説明 したが、本考案はこれに限られるものではなく、例えば構造が似ているデッキブ ラシや箒等であっても良いことは勿論である。また、オゾナイザ８の上流側に酸 素富化機を接続し、高濃度の酸素を利用するように構成しても良い。

【００１４】

【考案の効果】

以上要するに本考案によれば、従来のように、度々薬液を供給する作業が不要 となるため、一定の清掃、消毒効果を発揮することができ、作業効率が向上する 。また、このオゾン水は安価な水と空気中の酸素と僅かな電力で簡単にかつ、大 量に生産することができるため、高価な薬液が不要となり、経済性も向上する等 といった優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す概略図である。

【符号の説明】

１ モップ ２ 柄 ３ チューブ ４ ヘッド部 ５ ノズル ６ オゾン水供給手段 Ｗ オゾン水

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 オゾン水を床面に塗布するためのモップ
   の柄内にチューブを挿通してその先端部をそのヘッド部
   に臨ませると共に、そのヘッド部に設けられたノズルに
   接続し、他方、そのチューブの他端部に、オゾン水を供
   給するオゾン水供給手段を接続することを特徴とする床
   面消毒装置。