JPH075543A - カメラ - Google Patents
カメラInfo
- Publication number
- JPH075543A JPH075543A JP14519293A JP14519293A JPH075543A JP H075543 A JPH075543 A JP H075543A JP 14519293 A JP14519293 A JP 14519293A JP 14519293 A JP14519293 A JP 14519293A JP H075543 A JPH075543 A JP H075543A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cartridge
- film
- cartridge chamber
- light
- thrust
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
- Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ドロップイン装填方式のカメラにおいてカート
リッジスプールを安定に保持しうるようにする。 【構成】カートリッジスプールの一方の嵌合穴に嵌合し
てカートリッジスプールを駆動するスラスト用ドライバ
ー30をカートリッジ室3の底部に設け、他方の嵌合穴
に嵌合して軸保持を行う保持軸6をカートリッジ室蓋1
に設ける。カートリッジ室本体2にはピン4を設け、蓋
1には穴5を設けることにより、蓋1を閉じた状態で、
スラスト用ドライバー30と保持軸7とが同一軸上で対
向するようにカートリッジ室3と蓋1との位置決めを行
う。
リッジスプールを安定に保持しうるようにする。 【構成】カートリッジスプールの一方の嵌合穴に嵌合し
てカートリッジスプールを駆動するスラスト用ドライバ
ー30をカートリッジ室3の底部に設け、他方の嵌合穴
に嵌合して軸保持を行う保持軸6をカートリッジ室蓋1
に設ける。カートリッジ室本体2にはピン4を設け、蓋
1には穴5を設けることにより、蓋1を閉じた状態で、
スラスト用ドライバー30と保持軸7とが同一軸上で対
向するようにカートリッジ室3と蓋1との位置決めを行
う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラに関するものであ
り、更に詳しくは、嵌合穴を両端に有するカートリッジ
スプールを備えたスラストカートリッジが使用されるド
ロップイン装填方式のカメラに関するものである。
り、更に詳しくは、嵌合穴を両端に有するカートリッジ
スプールを備えたスラストカートリッジが使用されるド
ロップイン装填方式のカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に使用されている135タイプのフ
ィルムカートリッジは、フィルムの未使用状態でフィル
ム端部がフィルムカートリッジ外に出ているので、フィ
ルム端部を引き出すことによってフィルム巻上げが行わ
れる。
ィルムカートリッジは、フィルムの未使用状態でフィル
ム端部がフィルムカートリッジ外に出ているので、フィ
ルム端部を引き出すことによってフィルム巻上げが行わ
れる。
【0003】しかし、135タイプフィルムカートリッ
ジには、フィルムカートリッジのカメラへの装填が使用
者にとって容易ではなく、また、フィルムカートリッジ
内のフィルムに対する遮光が、フィルム出入り口の部分
に設けられた植毛紙等でフィルムを挟持することにより
行われるため、フィルムの移動にも負荷がかかってしま
うといった問題がある。
ジには、フィルムカートリッジのカメラへの装填が使用
者にとって容易ではなく、また、フィルムカートリッジ
内のフィルムに対する遮光が、フィルム出入り口の部分
に設けられた植毛紙等でフィルムを挟持することにより
行われるため、フィルムの移動にも負荷がかかってしま
うといった問題がある。
【0004】また、カメラのフィルムカートリッジ室内
ではフィルムカートリッジを安定に固定するために、フ
ィルムカートリッジの外壁を押さえた状態で装填が行わ
れている(特開平3−135536号等)。このときフィ
ルムはカートリッジ外殻の内壁で直接押さえられた状態
にあるため、かかる固定がフィルムの平面性に悪影響を
与えるとともに、給送負荷を増大させる要因となってい
る。また、カートリッジ外殻を押さえないとカートリッ
ジスプールを安定に保持することができないので、回転
中心がふらつくと、カメラ側のフィルム出入り口(位置
が決まっている)との上下方向(即ち、軸方向)の位置関
係がずれたりすることに起因する給送負荷変動の増加や
カートリッジスプール自身の位置変動によって回転しや
すさに変動が生じることに起因する給送負荷変動の増加
といった問題が生じてしまう。そのため、これらの問題
が解消されたスラストカートリッジ(特開平2−181
141号等)及びそれに適用可能なカメラ(特開平4−1
621号等)が提案されている。
ではフィルムカートリッジを安定に固定するために、フ
ィルムカートリッジの外壁を押さえた状態で装填が行わ
れている(特開平3−135536号等)。このときフィ
ルムはカートリッジ外殻の内壁で直接押さえられた状態
にあるため、かかる固定がフィルムの平面性に悪影響を
与えるとともに、給送負荷を増大させる要因となってい
る。また、カートリッジ外殻を押さえないとカートリッ
ジスプールを安定に保持することができないので、回転
中心がふらつくと、カメラ側のフィルム出入り口(位置
が決まっている)との上下方向(即ち、軸方向)の位置関
係がずれたりすることに起因する給送負荷変動の増加や
カートリッジスプール自身の位置変動によって回転しや
すさに変動が生じることに起因する給送負荷変動の増加
といった問題が生じてしまう。そのため、これらの問題
が解消されたスラストカートリッジ(特開平2−181
141号等)及びそれに適用可能なカメラ(特開平4−1
621号等)が提案されている。
【0005】スラストカートリッジは、未使用・使用済
みのいずれの場合でも、フィルムはフィルムカートリッ
ジ内に巻き取られた状態にあり、そのままカートリッジ
室内に入れられると、フィルムカートリッジと一体に形
成されたインターフェースが、カートリッジ室内のスラ
スト用ドライバーで回転されることにより、フィルムカ
ートリッジ内外へのフィルム給送(フィルムの押し出し
又は巻き込み)が行われる。例えば、未使用のフィルム
については、フィルムをフィルムカートリッジに設けら
れた出入り口から押し出してカメラボディ側のスプール
へ巻き付くまで、フィルムのスラスト動作が行われるの
で、フィルムカートリッジのカメラへの装填は使用者に
とって容易である。また、フィルム出入口の部分に設け
られた可動の遮光扉でフィルムカートリッジ内のフィル
ムが遮光されるため、フィルムの移動に負荷がかかるこ
とがなく、大きな駆動力も不要である。
みのいずれの場合でも、フィルムはフィルムカートリッ
ジ内に巻き取られた状態にあり、そのままカートリッジ
室内に入れられると、フィルムカートリッジと一体に形
成されたインターフェースが、カートリッジ室内のスラ
スト用ドライバーで回転されることにより、フィルムカ
ートリッジ内外へのフィルム給送(フィルムの押し出し
又は巻き込み)が行われる。例えば、未使用のフィルム
については、フィルムをフィルムカートリッジに設けら
れた出入り口から押し出してカメラボディ側のスプール
へ巻き付くまで、フィルムのスラスト動作が行われるの
で、フィルムカートリッジのカメラへの装填は使用者に
とって容易である。また、フィルム出入口の部分に設け
られた可動の遮光扉でフィルムカートリッジ内のフィル
ムが遮光されるため、フィルムの移動に負荷がかかるこ
とがなく、大きな駆動力も不要である。
【0006】また、スラストカートリッジではカートリ
ッジ外殻を強く押さえる必要がないので、前記フィルム
変形等の問題が生じない。更に、回転駆動するフォーク
が、実際に駆動したいカートリッジスプールのみとしっ
かり係合して軸保持を行うので、たとえフィルムによっ
て外側が押さえられても、カートリッジスプールは自由
に回転する。従って、給送負荷変動が小さく抑えられ
る。
ッジ外殻を強く押さえる必要がないので、前記フィルム
変形等の問題が生じない。更に、回転駆動するフォーク
が、実際に駆動したいカートリッジスプールのみとしっ
かり係合して軸保持を行うので、たとえフィルムによっ
て外側が押さえられても、カートリッジスプールは自由
に回転する。従って、給送負荷変動が小さく抑えられ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スラストカー
トリッジが使用されるカメラが、ドロップイン装填方式
を採用している場合(特開平4−1621号等)、カート
リッジスプールの保持が、回転駆動するフォークと係合
する片側(つまり、カートリッジ室の下側)からのみ行わ
れるため、カートリッジスプールがふらつき、給送負荷
変動が増大するといった問題が生じる。カートリッジ室
蓋に保持軸を設ければカートリッジスプールのふらつき
を防止することはできるが、カートリッジ室蓋はフィル
ムカートリッジの投入・取り出しを行うために開閉可能
な構成とする必要があるので、カートリッジ室蓋に保持
軸を設けてもその開閉動作のガタツキ分だけカートリッ
ジスプールにふらつきが生じてしまうのである。
トリッジが使用されるカメラが、ドロップイン装填方式
を採用している場合(特開平4−1621号等)、カート
リッジスプールの保持が、回転駆動するフォークと係合
する片側(つまり、カートリッジ室の下側)からのみ行わ
れるため、カートリッジスプールがふらつき、給送負荷
変動が増大するといった問題が生じる。カートリッジ室
蓋に保持軸を設ければカートリッジスプールのふらつき
を防止することはできるが、カートリッジ室蓋はフィル
ムカートリッジの投入・取り出しを行うために開閉可能
な構成とする必要があるので、カートリッジ室蓋に保持
軸を設けてもその開閉動作のガタツキ分だけカートリッ
ジスプールにふらつきが生じてしまうのである。
【0008】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あって、ドロップイン装填方式のカメラにおいてカート
リッジスプールを安定に保持しうるカメラを提供するこ
とを目的とする。
あって、ドロップイン装填方式のカメラにおいてカート
リッジスプールを安定に保持しうるカメラを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るカメラは、嵌合穴を両端に有するカー
トリッジスプールを備えたスラストカートリッジが使用
されるドロップイン装填方式のカメラにおいて、前記ス
ラストカートリッジが投入されるカートリッジ室を有す
るカートリッジ室本体と,前記カートリッジ室を閉じる
カートリッジ室蓋と,前記カートリッジ室の底部に設け
られ、一方の嵌合穴に嵌合してカートリッジスプールを
駆動するカートリッジスプール駆動手段と,前記カート
リッジ室蓋に設けられ、他方の嵌合穴に嵌合して軸保持
を行う保持軸と,前記カートリッジ室本体及び前記カー
トリッジ室蓋に設けられ、該カートリッジ室蓋を閉じた
状態で、前記カートリッジスプール駆動手段と保持軸と
が同一軸上で対向するようにカートリッジ室とカートリ
ッジ室蓋との位置決めを行う位置決め手段と,を備えた
ことを特徴としている。
め、本発明に係るカメラは、嵌合穴を両端に有するカー
トリッジスプールを備えたスラストカートリッジが使用
されるドロップイン装填方式のカメラにおいて、前記ス
ラストカートリッジが投入されるカートリッジ室を有す
るカートリッジ室本体と,前記カートリッジ室を閉じる
カートリッジ室蓋と,前記カートリッジ室の底部に設け
られ、一方の嵌合穴に嵌合してカートリッジスプールを
駆動するカートリッジスプール駆動手段と,前記カート
リッジ室蓋に設けられ、他方の嵌合穴に嵌合して軸保持
を行う保持軸と,前記カートリッジ室本体及び前記カー
トリッジ室蓋に設けられ、該カートリッジ室蓋を閉じた
状態で、前記カートリッジスプール駆動手段と保持軸と
が同一軸上で対向するようにカートリッジ室とカートリ
ッジ室蓋との位置決めを行う位置決め手段と,を備えた
ことを特徴としている。
【0010】
【作用】このような構成によると、カートリッジ室蓋を
閉じた状態とすると、カートリッジスプール駆動手段と
保持軸とが同一軸上で対向するように、位置決め手段で
カートリッジ室とカートリッジ室蓋との位置決めが行わ
れるので、カートリッジ室蓋のがたつきが生じず、その
結果カートリッジスプールのふらつきも生じない。
閉じた状態とすると、カートリッジスプール駆動手段と
保持軸とが同一軸上で対向するように、位置決め手段で
カートリッジ室とカートリッジ室蓋との位置決めが行わ
れるので、カートリッジ室蓋のがたつきが生じず、その
結果カートリッジスプールのふらつきも生じない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。本実施例は、フィルム出入り口に遮光扉75
(図5〜図7等)を備えたフィルムカートリッジ70に使
用可能なカメラのカートリッジ室3(図1)に関連する部
分、例えば、フィルム巻上げ機構,カートリッジスプー
ル駆動機構,遮光扉駆動機構,カートリッジ室蓋,カー
トリッジ室蓋係止機構,カートリッジ室蓋開閉検出機構
に特徴を有するものである。
明する。本実施例は、フィルム出入り口に遮光扉75
(図5〜図7等)を備えたフィルムカートリッジ70に使
用可能なカメラのカートリッジ室3(図1)に関連する部
分、例えば、フィルム巻上げ機構,カートリッジスプー
ル駆動機構,遮光扉駆動機構,カートリッジ室蓋,カー
トリッジ室蓋係止機構,カートリッジ室蓋開閉検出機構
に特徴を有するものである。
【0012】まず、本実施例に使用しうるフィルムカー
トリッジ70(図5〜図9)の構成について説明する。図
5は本実施例が用いられたカメラに使用可能なフィルム
カートリッジ70を上方から見た状態を示す外観斜視
図、図6はフィルムカートリッジ70を下方から見た状
態を示す外観斜視図である。図7は図6のA−A線断面
図、図8は図7のB−B線断面図、図9は図7のC−C
線断面図である。
トリッジ70(図5〜図9)の構成について説明する。図
5は本実施例が用いられたカメラに使用可能なフィルム
カートリッジ70を上方から見た状態を示す外観斜視
図、図6はフィルムカートリッジ70を下方から見た状
態を示す外観斜視図である。図7は図6のA−A線断面
図、図8は図7のB−B線断面図、図9は図7のC−C
線断面図である。
【0013】フィルムカートリッジ70は、プラスチッ
ク製のカートリッジ外殻76(図5〜図9)で構成された
ハードシェル構造を有するスラストカートリッジであ
る。カートリッジ外殻76内には、カートリッジスプー
ル72(図7,図9)及びフィルム情報が記録されカート
リッジスプール72と共に回転する回転部材としてバー
コード円板73(図6,図7)を備えている。
ク製のカートリッジ外殻76(図5〜図9)で構成された
ハードシェル構造を有するスラストカートリッジであ
る。カートリッジ外殻76内には、カートリッジスプー
ル72(図7,図9)及びフィルム情報が記録されカート
リッジスプール72と共に回転する回転部材としてバー
コード円板73(図6,図7)を備えている。
【0014】フィルムカートリッジ70は、カートリッ
ジ室3内に装填されているとき以外は、図7及び図9に
示すようにフィルムFLを全てカートリッジスプール7
2で巻き取ってカートリッジ外殻76内に収納した状態
にある。また、フィルムカートリッジ70がカートリッ
ジ室3内に装填されているとき以外は、フィルムFLが
未使用/使用済みのいずれの状態にあってもカートリッ
ジスプール72はロックされており、カートリッジ室3
に装填して初めてロックが解除される。そして、図12
に示すようにフィルムカートリッジ70内からフィルム
FLがスラストされる。尚、同図に示すように、フィル
ムFLには不等間隔パーフォレーションPFが設けられ
ており、パーフォレーションPF間の間隔の広い部分
で、撮影画面(例えば、1コマ目の画面G1や36コマ目
の画面G36)が指定されている。
ジ室3内に装填されているとき以外は、図7及び図9に
示すようにフィルムFLを全てカートリッジスプール7
2で巻き取ってカートリッジ外殻76内に収納した状態
にある。また、フィルムカートリッジ70がカートリッ
ジ室3内に装填されているとき以外は、フィルムFLが
未使用/使用済みのいずれの状態にあってもカートリッ
ジスプール72はロックされており、カートリッジ室3
に装填して初めてロックが解除される。そして、図12
に示すようにフィルムカートリッジ70内からフィルム
FLがスラストされる。尚、同図に示すように、フィル
ムFLには不等間隔パーフォレーションPFが設けられ
ており、パーフォレーションPF間の間隔の広い部分
で、撮影画面(例えば、1コマ目の画面G1や36コマ目
の画面G36)が指定されている。
【0015】カートリッジスプール72の両端部には、
スラスト用インターフェース71a,71bが一体に設
けられており(図7)、カメラ(具体的には、後述する制
御回路80)がカートリッジスプール72の回転停止位
置を制御しうるように、スラスト用インターフェース7
1a,71bの断面形状は回転非対称を成している(図
5,図6)。
スラスト用インターフェース71a,71bが一体に設
けられており(図7)、カメラ(具体的には、後述する制
御回路80)がカートリッジスプール72の回転停止位
置を制御しうるように、スラスト用インターフェース7
1a,71bの断面形状は回転非対称を成している(図
5,図6)。
【0016】図6に示すようにカートリッジスプール7
2の下端に設けられているスラスト用インターフェース
71bには、後述のスラスト用ドライバー30(図3)の
キー34と嵌合するキー溝35bと、後述の円筒状嵌合
部32(図3)の先端部と軸嵌合する軸嵌合穴33bとが
形成されている。つまり、スラスト用ドライバー30と
嵌合する嵌合穴は、軸嵌合穴33bとキー溝35bとか
ら成る回転非対称を成しており、カートリッジスプール
72は、円筒状嵌合部32の先端部が軸嵌合穴33bに
軸嵌合し、かつ、キー34がキー溝35bに嵌合して初
めてスラスト用ドライバー30との係合状態となり、ス
ラスト用ドライバー30によって回転しうるのである。
2の下端に設けられているスラスト用インターフェース
71bには、後述のスラスト用ドライバー30(図3)の
キー34と嵌合するキー溝35bと、後述の円筒状嵌合
部32(図3)の先端部と軸嵌合する軸嵌合穴33bとが
形成されている。つまり、スラスト用ドライバー30と
嵌合する嵌合穴は、軸嵌合穴33bとキー溝35bとか
ら成る回転非対称を成しており、カートリッジスプール
72は、円筒状嵌合部32の先端部が軸嵌合穴33bに
軸嵌合し、かつ、キー34がキー溝35bに嵌合して初
めてスラスト用ドライバー30との係合状態となり、ス
ラスト用ドライバー30によって回転しうるのである。
【0017】一方、図5に示すようにカートリッジスプ
ール72の上端に設けられているスラスト用インターフ
ェース71aには、後述の保持軸6(図1)と軸嵌合する
軸嵌合穴33aが形成されている。尚、フィルムカート
リッジ70組立時の自由度を増すため、スラスト用イン
ターフェース71aと71bとは互いに同一形状を成し
ている。つまり、本実施例においてはスラスト用インタ
ーフェース71aに設けられているキー溝35aは、何
ら特別な機能を果たすものではない。
ール72の上端に設けられているスラスト用インターフ
ェース71aには、後述の保持軸6(図1)と軸嵌合する
軸嵌合穴33aが形成されている。尚、フィルムカート
リッジ70組立時の自由度を増すため、スラスト用イン
ターフェース71aと71bとは互いに同一形状を成し
ている。つまり、本実施例においてはスラスト用インタ
ーフェース71aに設けられているキー溝35aは、何
ら特別な機能を果たすものではない。
【0018】前記バーコード回転板73には、図6に示
すように、カートリッジ70内のフィルムFLのISO
感度,枚数,ラチチュード等の各種フィルム情報(例え
ばDXコードに相当するもの)を表すバーコードが描か
れており、このバーコードから回転板73の回転中に後
述のフォトリフレクタPR1(図1,図11)で上記情報
が読み込まれ、メモリー(不図示)等に出力される。前記
バーコード回転板73に含まれるフィルム情報として
は、上記のようなDXコードに含まれる情報の他に、ネ
ガフィルムかリバーサルフィルムか、あるいはX線フィ
ルムか赤外線フィルムかといったフィルムの種類に関す
る情報、フィルムの製造年月日や使用期限に関する情報
が考えられる。
すように、カートリッジ70内のフィルムFLのISO
感度,枚数,ラチチュード等の各種フィルム情報(例え
ばDXコードに相当するもの)を表すバーコードが描か
れており、このバーコードから回転板73の回転中に後
述のフォトリフレクタPR1(図1,図11)で上記情報
が読み込まれ、メモリー(不図示)等に出力される。前記
バーコード回転板73に含まれるフィルム情報として
は、上記のようなDXコードに含まれる情報の他に、ネ
ガフィルムかリバーサルフィルムか、あるいはX線フィ
ルムか赤外線フィルムかといったフィルムの種類に関す
る情報、フィルムの製造年月日や使用期限に関する情報
が考えられる。
【0019】また、米国特許第4998123号で提案
されているフィルムカートリッジと同様に、スラスト機
構(図5等に示すスラスト用インターフェース71a等
に相当する)やインジケート機構(使用済み又は未使用の
表示を行う機構であるが、本実施例においては図示省略
している)の他に、フィルム出入り口の遮光扉75(図5
〜図7等)と、遮光扉75を開閉するための遮光扉開閉
用インターフェース74a(図5,図7)と、遮光扉75
を閉鎖状態(このとき、フィルムカートリッジ70内の
フィルムFLは遮光状態にある)でロックするための係
止手段(図8,図10等に示す係止爪79)とを備えてい
る。スラスト機構及びインジケート機構について、フィ
ルムカートリッジ70及び本実施例は基本的に米国特許
第4998123号と同様に構成されているため、同一
部分に関する説明を省略する。
されているフィルムカートリッジと同様に、スラスト機
構(図5等に示すスラスト用インターフェース71a等
に相当する)やインジケート機構(使用済み又は未使用の
表示を行う機構であるが、本実施例においては図示省略
している)の他に、フィルム出入り口の遮光扉75(図5
〜図7等)と、遮光扉75を開閉するための遮光扉開閉
用インターフェース74a(図5,図7)と、遮光扉75
を閉鎖状態(このとき、フィルムカートリッジ70内の
フィルムFLは遮光状態にある)でロックするための係
止手段(図8,図10等に示す係止爪79)とを備えてい
る。スラスト機構及びインジケート機構について、フィ
ルムカートリッジ70及び本実施例は基本的に米国特許
第4998123号と同様に構成されているため、同一
部分に関する説明を省略する。
【0020】図5及び図6に示す遮光扉75の両端部に
は、図7に示すように遮光扉開閉用インターフェース7
4a,74bが遮光扉75を挟むようにして一体に設け
られている。遮光扉開閉用インターフェース74aは遮
光扉駆動用ドライバー10(図1,図2)との係合により
遮光扉75を駆動させるインターフェースとして機能
し、遮光扉開閉用インターフェース74bは係止解除専
用ドライバー40(図1,図2)との係合により遮光扉7
5のロックを解除するインターフェースとして機能す
る。また、遮光扉75は、遮光扉開閉用インターフェー
ス74a,74bでカートリッジ外殻76に保持されて
おり、図9に示すように軸部分75aを中心として所定
の角度範囲で回動自在(図9中の矢印mO,mC)となって
いる(同図中の破線は開口時の遮光扉75の位置を示し
ている)。
は、図7に示すように遮光扉開閉用インターフェース7
4a,74bが遮光扉75を挟むようにして一体に設け
られている。遮光扉開閉用インターフェース74aは遮
光扉駆動用ドライバー10(図1,図2)との係合により
遮光扉75を駆動させるインターフェースとして機能
し、遮光扉開閉用インターフェース74bは係止解除専
用ドライバー40(図1,図2)との係合により遮光扉7
5のロックを解除するインターフェースとして機能す
る。また、遮光扉75は、遮光扉開閉用インターフェー
ス74a,74bでカートリッジ外殻76に保持されて
おり、図9に示すように軸部分75aを中心として所定
の角度範囲で回動自在(図9中の矢印mO,mC)となって
いる(同図中の破線は開口時の遮光扉75の位置を示し
ている)。
【0021】遮光扉開閉用インターフェース74a(図
5),74b(図6,図8,図10)には、各々2つの溝
が回転中心より放射状に伸びている。図5に示す遮光扉
開閉用インターフェース74aに設けられている溝77
a,78aには、遮光扉駆動用ドライバー10(図2)に
設けられている2つの突起部11が嵌合し、遮光扉駆動
用ドライバー10との係合状態での駆動により遮光扉開
閉用インターフェース74aが回転し遮光扉75が開閉
する。
5),74b(図6,図8,図10)には、各々2つの溝
が回転中心より放射状に伸びている。図5に示す遮光扉
開閉用インターフェース74aに設けられている溝77
a,78aには、遮光扉駆動用ドライバー10(図2)に
設けられている2つの突起部11が嵌合し、遮光扉駆動
用ドライバー10との係合状態での駆動により遮光扉開
閉用インターフェース74aが回転し遮光扉75が開閉
する。
【0022】一方、図6,図8,図10に示す遮光扉開
閉用インターフェース74bに設けられている溝78b
は、遮光扉75を閉鎖状態(図9中、実線で示す遮光扉
75の状態)で保持するための遮光扉開閉用インターフ
ェース74b係止用の溝である。図8及び図10に示す
ように、遮光扉75の閉鎖位置で溝78bにカートリッ
ジ外殻76から遮光扉開閉用インターフェース74bに
向けて伸びる係止爪79が入ることによって、遮光扉開
閉用インターフェース74bが係止される。この係止爪
79は、弾性変形可能であり、溝77b,78bに係止
解除専用ドライバー40(図2)に設けられている2つの
突起部41が嵌合すると、溝78b外へ押し出されるこ
とによりロックが解除される。ロックが解除された状態
で遮光扉75は開口可能となり、このとき係止爪79は
遮光扉開閉用インターフェース74bの外周に弾性接触
する。
閉用インターフェース74bに設けられている溝78b
は、遮光扉75を閉鎖状態(図9中、実線で示す遮光扉
75の状態)で保持するための遮光扉開閉用インターフ
ェース74b係止用の溝である。図8及び図10に示す
ように、遮光扉75の閉鎖位置で溝78bにカートリッ
ジ外殻76から遮光扉開閉用インターフェース74bに
向けて伸びる係止爪79が入ることによって、遮光扉開
閉用インターフェース74bが係止される。この係止爪
79は、弾性変形可能であり、溝77b,78bに係止
解除専用ドライバー40(図2)に設けられている2つの
突起部41が嵌合すると、溝78b外へ押し出されるこ
とによりロックが解除される。ロックが解除された状態
で遮光扉75は開口可能となり、このとき係止爪79は
遮光扉開閉用インターフェース74bの外周に弾性接触
する。
【0023】係止爪79が遮光扉開閉用インターフェー
ス74a側に設けられていないのは、フィルムカートリ
ッジ70をカートリッジ室3に装填したときに、後述す
る係止解除専用ドライバー40(図1,図2)と係合する
のが遮光扉開閉用インターフェース74bとなるよう
に、カートリッジ室3がフィルムカートリッジ70と合
致する形状になっているからである。従って、遮光扉開
閉用インターフェース74aに設けられている溝78b
は、前記スラスト用インターフェース71aのキー溝3
5aと同様、何ら特別な機能を果たすものではないが、
遮光扉開閉用インターフェース74aと74bとを互い
に同一形状とすることで、フィルムカートリッジ70組
立時の自由度を増すといった意義がある。
ス74a側に設けられていないのは、フィルムカートリ
ッジ70をカートリッジ室3に装填したときに、後述す
る係止解除専用ドライバー40(図1,図2)と係合する
のが遮光扉開閉用インターフェース74bとなるよう
に、カートリッジ室3がフィルムカートリッジ70と合
致する形状になっているからである。従って、遮光扉開
閉用インターフェース74aに設けられている溝78b
は、前記スラスト用インターフェース71aのキー溝3
5aと同様、何ら特別な機能を果たすものではないが、
遮光扉開閉用インターフェース74aと74bとを互い
に同一形状とすることで、フィルムカートリッジ70組
立時の自由度を増すといった意義がある。
【0024】次に、前記カートリッジ室3に関連する部
分を説明する。図1に示すようにカートリッジ室本体
(ボディ)2内にはフィルムカートリッジ70と形状が合
致するカートリッジ室3が設けられており、ボディ2上
には蓋軸9を中心に回動自在のカートリッジ室蓋1が設
けられている。フィルムカートリッジ70を出し入れす
る際には、カートリッジ室蓋1を蓋軸9を中心として回
動しカートリッジ室3の開放又は閉鎖を行う。
分を説明する。図1に示すようにカートリッジ室本体
(ボディ)2内にはフィルムカートリッジ70と形状が合
致するカートリッジ室3が設けられており、ボディ2上
には蓋軸9を中心に回動自在のカートリッジ室蓋1が設
けられている。フィルムカートリッジ70を出し入れす
る際には、カートリッジ室蓋1を蓋軸9を中心として回
動しカートリッジ室3の開放又は閉鎖を行う。
【0025】図1に示すように、カートリッジ室本体2
の上部にはカートリッジ室蓋1の位置決めを行うための
ピン4が設けられており、カートリッジ室蓋1にはカー
トリッジ室蓋1の閉じ位置にてカートリッジ室3を構成
する面に穴5が設けられている。
の上部にはカートリッジ室蓋1の位置決めを行うための
ピン4が設けられており、カートリッジ室蓋1にはカー
トリッジ室蓋1の閉じ位置にてカートリッジ室3を構成
する面に穴5が設けられている。
【0026】このように本実施例の特徴の一つは、嵌合
穴を両端に有するカートリッジスプール72を備えたス
ラストカートリッジ70が使用されるドロップイン装填
方式のカメラにおいて、スラストカートリッジ70が投
入されるカートリッジ室3を有するカートリッジ室本体
2と,カートリッジ室3を閉じるカートリッジ室蓋1
と,カートリッジ室2の底部に設けられ、一方の嵌合穴
(軸嵌合穴33b及びキー溝35bから成っている)に嵌
合してカートリッジスプール72を駆動するカートリッ
ジスプール駆動手段としてのスラスト用ドライバー30
と,カートリッジ室蓋1に設けられ、他方の嵌合穴(軸
嵌合穴33a及びキー溝35aから成っている)に嵌合
して軸保持を行う保持軸6と,カートリッジ室本体2及
びカートリッジ室蓋1にそれぞれ設けられ、カートリッ
ジ室蓋1を閉じた状態で、スラスト用ドライバー30と
保持軸6とが同一軸上で対向するようにカートリッジ室
3とカートリッジ室蓋1との位置決めを行うピン4及び
穴5を位置決め手段として備えたことにある。本実施例
では、図1に示すようにカートリッジ室本体2にピン4
が設けられ、カートリッジ室蓋1に穴5が設けられてい
るが、逆に、カートリッジ室本体2に穴5が設けられ、
カートリッジ室蓋1にピン4が設けられた構成であって
もよいのは勿論である。
穴を両端に有するカートリッジスプール72を備えたス
ラストカートリッジ70が使用されるドロップイン装填
方式のカメラにおいて、スラストカートリッジ70が投
入されるカートリッジ室3を有するカートリッジ室本体
2と,カートリッジ室3を閉じるカートリッジ室蓋1
と,カートリッジ室2の底部に設けられ、一方の嵌合穴
(軸嵌合穴33b及びキー溝35bから成っている)に嵌
合してカートリッジスプール72を駆動するカートリッ
ジスプール駆動手段としてのスラスト用ドライバー30
と,カートリッジ室蓋1に設けられ、他方の嵌合穴(軸
嵌合穴33a及びキー溝35aから成っている)に嵌合
して軸保持を行う保持軸6と,カートリッジ室本体2及
びカートリッジ室蓋1にそれぞれ設けられ、カートリッ
ジ室蓋1を閉じた状態で、スラスト用ドライバー30と
保持軸6とが同一軸上で対向するようにカートリッジ室
3とカートリッジ室蓋1との位置決めを行うピン4及び
穴5を位置決め手段として備えたことにある。本実施例
では、図1に示すようにカートリッジ室本体2にピン4
が設けられ、カートリッジ室蓋1に穴5が設けられてい
るが、逆に、カートリッジ室本体2に穴5が設けられ、
カートリッジ室蓋1にピン4が設けられた構成であって
もよいのは勿論である。
【0027】カートリッジ室蓋1を閉じるとピン4が穴
5に嵌合し、カートリッジ室蓋1のボディ2に対する位
置出しが完了する。このようにピン4を穴5に嵌合させ
る構成とすることによって、ボディ2とカートリッジ室
蓋1との位置合わせを安定確実に行うことができ、後述
の保持軸6とスラスト用ドライバー30との軸合わせを
正確、かつ、安定に行うことができる。その結果、カー
トリッジスプール72のふらつきに起因する給送負荷変
動の発生を防止することができる。
5に嵌合し、カートリッジ室蓋1のボディ2に対する位
置出しが完了する。このようにピン4を穴5に嵌合させ
る構成とすることによって、ボディ2とカートリッジ室
蓋1との位置合わせを安定確実に行うことができ、後述
の保持軸6とスラスト用ドライバー30との軸合わせを
正確、かつ、安定に行うことができる。その結果、カー
トリッジスプール72のふらつきに起因する給送負荷変
動の発生を防止することができる。
【0028】カートリッジ室本体2には、図1及び図2
に示すようにカートリッジ室本体2に摺動自在に保持さ
れた操作レバー20が設けられている。使用者が操作部
24をボディ2外部からスライド操作すると、後述の所
定の条件が満足さればカートリッジ室蓋1の開閉を行う
ことができる。操作レバー20は、図2に示すようにス
プリングSP1によってカートリッジ室蓋1の閉鎖状態
時の位置方向(即ち、閉じ方向)に付勢されている。ま
た、操作レバー20には2つの長孔23が設けられてお
り、ボディ2には各長孔23と嵌合するように突起部2
2が設けられている。長孔23に対する突起部22の相
対位置は、長孔23の長手方向にのみ変動可能であるた
め、突起部22と長孔との組み合わせによって操作レバ
ー20のスライド方向及びスライド距離が規制される。
に示すようにカートリッジ室本体2に摺動自在に保持さ
れた操作レバー20が設けられている。使用者が操作部
24をボディ2外部からスライド操作すると、後述の所
定の条件が満足さればカートリッジ室蓋1の開閉を行う
ことができる。操作レバー20は、図2に示すようにス
プリングSP1によってカートリッジ室蓋1の閉鎖状態
時の位置方向(即ち、閉じ方向)に付勢されている。ま
た、操作レバー20には2つの長孔23が設けられてお
り、ボディ2には各長孔23と嵌合するように突起部2
2が設けられている。長孔23に対する突起部22の相
対位置は、長孔23の長手方向にのみ変動可能であるた
め、突起部22と長孔との組み合わせによって操作レバ
ー20のスライド方向及びスライド距離が規制される。
【0029】カートリッジ室本体2には、図2に示すよ
うにカートリッジ室本体2に回動自在に保持された保持
レバー27が設けられている。保持レバー27の一端に
は、前記スプリングSP1の付勢力よりも弱く、かつ、
これに抗する方向(矢印mS3方向)に付勢するスプリング
SP3が設けられているので、保持レバー27の他端は
操作レバー20の端部と接しながら追従し揺動される。
従って、後述のレリーズレバー25による係止が解除さ
れば、保持レバー27のスプリングSP3が設けられて
いる端部は、カートリッジ室蓋1の側面に設けられた保
持開口7に侵入することにより、カートリッジ室蓋1を
保持する。
うにカートリッジ室本体2に回動自在に保持された保持
レバー27が設けられている。保持レバー27の一端に
は、前記スプリングSP1の付勢力よりも弱く、かつ、
これに抗する方向(矢印mS3方向)に付勢するスプリング
SP3が設けられているので、保持レバー27の他端は
操作レバー20の端部と接しながら追従し揺動される。
従って、後述のレリーズレバー25による係止が解除さ
れば、保持レバー27のスプリングSP3が設けられて
いる端部は、カートリッジ室蓋1の側面に設けられた保
持開口7に侵入することにより、カートリッジ室蓋1を
保持する。
【0030】カートリッジ室本体2には、図2に示すよ
うにカートリッジ室本体2に回転自在に保持されたレリ
ーズレバー25が設けられている。レリーズレバー25
には、操作レバー20を突起部26aで係止する方向
(矢印mS2方向)に付勢するスプリングSP2が設けられ
ている。レリーズレバー25は、カートリッジ室蓋1の
開放状態では突起部26aで操作レバー20を所定位置
に係止する。そして、カートリッジ室蓋1によって突起
部26bが押し下げられると、突起部26aは操作レバ
ー20の摺動軌跡を下側に外れるので、上記係止は解除
される。
うにカートリッジ室本体2に回転自在に保持されたレリ
ーズレバー25が設けられている。レリーズレバー25
には、操作レバー20を突起部26aで係止する方向
(矢印mS2方向)に付勢するスプリングSP2が設けられ
ている。レリーズレバー25は、カートリッジ室蓋1の
開放状態では突起部26aで操作レバー20を所定位置
に係止する。そして、カートリッジ室蓋1によって突起
部26bが押し下げられると、突起部26aは操作レバ
ー20の摺動軌跡を下側に外れるので、上記係止は解除
される。
【0031】カートリッジ室本体2には、図2に示すよ
うにカートリッジ室本体2にソレノイド50が設けられ
ている。ソレノイド50内にはプランジャー51が設け
られている。プランジャー51は、ソレノイド50が正
通電されると上方向(矢印mTU方向)に移動して保持レバ
ー27の回動軌跡内に入り込む。これによって、保持レ
バー27の回動が阻止され、保持レバー27は端部が保
持開口7に入り込んだ状態でロックされる。逆に、ソレ
ノイド50が逆通電されると、プランジャー51は下方
向(矢印mTD方向)に移動して保持レバー27の回動軌跡
外へ退避する。これによって、保持レバー27が回動自
在になり、保持レバー27のロックが解除され、スプリ
ングSP3の付勢力により保持レバー27の端部が保持
開口7から退避する。
うにカートリッジ室本体2にソレノイド50が設けられ
ている。ソレノイド50内にはプランジャー51が設け
られている。プランジャー51は、ソレノイド50が正
通電されると上方向(矢印mTU方向)に移動して保持レバ
ー27の回動軌跡内に入り込む。これによって、保持レ
バー27の回動が阻止され、保持レバー27は端部が保
持開口7に入り込んだ状態でロックされる。逆に、ソレ
ノイド50が逆通電されると、プランジャー51は下方
向(矢印mTD方向)に移動して保持レバー27の回動軌跡
外へ退避する。これによって、保持レバー27が回動自
在になり、保持レバー27のロックが解除され、スプリ
ングSP3の付勢力により保持レバー27の端部が保持
開口7から退避する。
【0032】また、図2に示すようにプランジャー51
を双方向に安定させるためにトグルスプリングTSP及
びプランジャー51の位置を検知するプランジャースイ
ッチS3が設けられている。プランジャースイッチS
3は、プランジャー51が保持レバー27の回動軌跡内
に入り込んだときはONになり(このとき保持レバー2
7は、カートリッジ室蓋1に対してロックした状態で、
プランジャー51でロックされた状態となる)、回動軌
跡外へ退避したときにはOFFになる(このとき保持レ
バー27は、カートリッジ室蓋1に対してロック解除し
た状態で、プランジャー51でのロックが解除された状
態となる)。プランジャースイッチS3によって、カート
リッジ室蓋1が保持レバー27でロックされているかが
検知されるので、ロックを解除する必要があるか否かを
判定することができる。
を双方向に安定させるためにトグルスプリングTSP及
びプランジャー51の位置を検知するプランジャースイ
ッチS3が設けられている。プランジャースイッチS
3は、プランジャー51が保持レバー27の回動軌跡内
に入り込んだときはONになり(このとき保持レバー2
7は、カートリッジ室蓋1に対してロックした状態で、
プランジャー51でロックされた状態となる)、回動軌
跡外へ退避したときにはOFFになる(このとき保持レ
バー27は、カートリッジ室蓋1に対してロック解除し
た状態で、プランジャー51でのロックが解除された状
態となる)。プランジャースイッチS3によって、カート
リッジ室蓋1が保持レバー27でロックされているかが
検知されるので、ロックを解除する必要があるか否かを
判定することができる。
【0033】カートリッジ室3の底面には、図1に示す
ようにスラスト用ドライバー30が設けられている。ス
ラスト用ドライバー30は、図3に示すように円筒状嵌
合部32とキー34とから成る係合部材である。キー3
4の外観斜視図を図4に示す。スラスト用ドライバー3
0は、軸嵌合穴33b内に入り込む上部(図1に表れて
いる部分)のみがカートリッジ室3の底面の上に突出
し、その下部はカートリッジ室3の底面の下に位置して
いる。
ようにスラスト用ドライバー30が設けられている。ス
ラスト用ドライバー30は、図3に示すように円筒状嵌
合部32とキー34とから成る係合部材である。キー3
4の外観斜視図を図4に示す。スラスト用ドライバー3
0は、軸嵌合穴33b内に入り込む上部(図1に表れて
いる部分)のみがカートリッジ室3の底面の上に突出
し、その下部はカートリッジ室3の底面の下に位置して
いる。
【0034】カートリッジ室3の底面下では、図3に示
すように円筒状嵌合部32が、ボディ2の一部を成すケ
ース60との嵌合状態で回転自在に位置決めされてい
る。また、円筒状嵌合部32の底部全周にわたって設け
られているエンコーダパターン36に、エンコーダスイ
ッチS4が接している。図には示していないが、カート
リッジ室3の底面の下には巻上げ/巻戻し用の給送モー
ター(図11中の52に相当する)が設けられており、給
送モーターの回転が円筒状嵌合部32の底部全周面に形
成されているギヤ38に伝達されることによって、円筒
状嵌合部32が回転する。円筒状嵌合部32の回転によ
ってエンコーダパターン36と周接するエンコーダスイ
ッチS4で、スラスト用ドライバー30の位置(即ち、回
転角度位置)が検出される。
すように円筒状嵌合部32が、ボディ2の一部を成すケ
ース60との嵌合状態で回転自在に位置決めされてい
る。また、円筒状嵌合部32の底部全周にわたって設け
られているエンコーダパターン36に、エンコーダスイ
ッチS4が接している。図には示していないが、カート
リッジ室3の底面の下には巻上げ/巻戻し用の給送モー
ター(図11中の52に相当する)が設けられており、給
送モーターの回転が円筒状嵌合部32の底部全周面に形
成されているギヤ38に伝達されることによって、円筒
状嵌合部32が回転する。円筒状嵌合部32の回転によ
ってエンコーダパターン36と周接するエンコーダスイ
ッチS4で、スラスト用ドライバー30の位置(即ち、回
転角度位置)が検出される。
【0035】図3に示すように、キー34は円筒状嵌合
部32内に設けられており、その一部がキー穴34aに
嵌合している。従って、給送モーターによって円筒状嵌
合部32と一体に回転可能で、上下方向(即ち、軸方向)
にのみ摺動自在となっている。また、キー34をカート
リッジ室3側に突出する方向に付勢するスプリングSP
4がキー34の下に設けられており、フィルムカートリ
ッジ70装填時に退避可能になっている。つまり、キー
34はスプリングSP4で上方向(矢印mS4方向)に付勢
されているので、フィルムカートリッジ70装填時にキ
ー34の位置と前記スラスト用インターフェース71b
(図6等)のキー溝35bの位置とが一致しないと、キー
34のみが下方向に押し下げられた状態で、円筒状嵌合
部32がスラスト用インターフェース71bの軸嵌合穴
33bに軸嵌合することになる。
部32内に設けられており、その一部がキー穴34aに
嵌合している。従って、給送モーターによって円筒状嵌
合部32と一体に回転可能で、上下方向(即ち、軸方向)
にのみ摺動自在となっている。また、キー34をカート
リッジ室3側に突出する方向に付勢するスプリングSP
4がキー34の下に設けられており、フィルムカートリ
ッジ70装填時に退避可能になっている。つまり、キー
34はスプリングSP4で上方向(矢印mS4方向)に付勢
されているので、フィルムカートリッジ70装填時にキ
ー34の位置と前記スラスト用インターフェース71b
(図6等)のキー溝35bの位置とが一致しないと、キー
34のみが下方向に押し下げられた状態で、円筒状嵌合
部32がスラスト用インターフェース71bの軸嵌合穴
33bに軸嵌合することになる。
【0036】上記のように本実施例の特徴の一つは、同
軸、かつ、断面円形状の軸嵌合穴33bとキー溝35b
とから成る回転非対称な嵌合穴を端部に有するカートリ
ッジスプール72と,カートリッジスプール72の回転
停止位置でフィルムFLの使用状態を表示するインジケ
ート機構とを備えたフィルムカートリッジ70が使用さ
れるカメラのカートリッジスプール駆動機構であって、
軸嵌合穴33bに軸嵌合してカートリッジスプール72
の位置決めを行い、回転駆動する断面円形状の円筒状嵌
合部32と,カートリッジスプール72の軸方向に沿っ
て退避自在にカートリッジスプール72に向けて付勢さ
れ、キー溝35bに嵌合すると円筒状嵌合部32と共に
回転することにより、円筒状嵌合部32の回転をカート
リッジスプール72に伝達するキー34とから成るスラ
スト用ドライバー30を係合部材としてを備えたことに
ある。かかる構成により、フィルムカートリッジ70を
安定に保持し、かつ、フィルムカートリッジ70のカー
トリッジスプール72に対し、スラスト用ドライバー3
0を確実に係合させ駆動させることができる。
軸、かつ、断面円形状の軸嵌合穴33bとキー溝35b
とから成る回転非対称な嵌合穴を端部に有するカートリ
ッジスプール72と,カートリッジスプール72の回転
停止位置でフィルムFLの使用状態を表示するインジケ
ート機構とを備えたフィルムカートリッジ70が使用さ
れるカメラのカートリッジスプール駆動機構であって、
軸嵌合穴33bに軸嵌合してカートリッジスプール72
の位置決めを行い、回転駆動する断面円形状の円筒状嵌
合部32と,カートリッジスプール72の軸方向に沿っ
て退避自在にカートリッジスプール72に向けて付勢さ
れ、キー溝35bに嵌合すると円筒状嵌合部32と共に
回転することにより、円筒状嵌合部32の回転をカート
リッジスプール72に伝達するキー34とから成るスラ
スト用ドライバー30を係合部材としてを備えたことに
ある。かかる構成により、フィルムカートリッジ70を
安定に保持し、かつ、フィルムカートリッジ70のカー
トリッジスプール72に対し、スラスト用ドライバー3
0を確実に係合させ駆動させることができる。
【0037】カートリッジ室蓋1には、図1に示すよう
にフィルムカートリッジ70のスラスト用インターフェ
ース71aの軸嵌合穴33aに嵌合することにより、フ
ィルムカートリッジ70を保持する保持軸6が設けられ
ている。保持軸6でカートリッジスプール72をカート
リッジ室蓋1側からも軸保持することによって、カート
リッジスプール72のふらつきに起因する給送負荷変動
の増大といった問題を回避することができる。その結
果、省電,トラブル発生防止等が可能である。尚、本実
施例では、保持軸6がカートリッジ室蓋1に設けられ、
スラスト用ドライバー30がカートリッジ室3底部に設
けられているが、逆に、保持軸6をカートリッジ室3底
部に設け、スラスト用ドライバー30をカートリッジ室
蓋1に設けてもよい。
にフィルムカートリッジ70のスラスト用インターフェ
ース71aの軸嵌合穴33aに嵌合することにより、フ
ィルムカートリッジ70を保持する保持軸6が設けられ
ている。保持軸6でカートリッジスプール72をカート
リッジ室蓋1側からも軸保持することによって、カート
リッジスプール72のふらつきに起因する給送負荷変動
の増大といった問題を回避することができる。その結
果、省電,トラブル発生防止等が可能である。尚、本実
施例では、保持軸6がカートリッジ室蓋1に設けられ、
スラスト用ドライバー30がカートリッジ室3底部に設
けられているが、逆に、保持軸6をカートリッジ室3底
部に設け、スラスト用ドライバー30をカートリッジ室
蓋1に設けてもよい。
【0038】カートリッジ室本体2の底面には、図1及
び図2に示すように係止解除専用ドライバー40が設け
られている。係止解除専用ドライバー40は、遮光扉開
閉用インターフェース74bに嵌合することにより遮光
扉75のロック(即ち、係止爪79による遮光扉開閉用
インターフェース74bの係止)を解除する。係止解除
専用ドライバー40は、遮光扉75の開閉動作(図9中
の矢印mO,mC)の範囲と対応する所定の角度範囲につ
いてのみ回動自在となっている。
び図2に示すように係止解除専用ドライバー40が設け
られている。係止解除専用ドライバー40は、遮光扉開
閉用インターフェース74bに嵌合することにより遮光
扉75のロック(即ち、係止爪79による遮光扉開閉用
インターフェース74bの係止)を解除する。係止解除
専用ドライバー40は、遮光扉75の開閉動作(図9中
の矢印mO,mC)の範囲と対応する所定の角度範囲につ
いてのみ回動自在となっている。
【0039】図2に示すように、復帰スプリングRSP
1は係止解除用ドライバー40を遮光扉75の閉じ方向
(矢印mR1方向)に付勢しており、これにより係止解除専
用ドライバー40の回転角度位置は、所定の初期位置に
復帰する。また、遮光扉開閉用インターフェース74b
が復帰スプリングRSP1の付勢力(矢印mR1)に抗して
係止解除専用ドライバー40を回転させると、係止解除
専用ドライバー40と一体に回転するカム42の凸部4
3が遮光扉検知スイッチS2をOFFさせる。従って、
遮光扉検知スイッチS2で係止解除用ドライバー40の
回転停止位置を検知することができる。つまり、遮光扉
検知スイッチS2がOFFのときは、カートリッジ室3
内にフィルムカートリッジ70が投入され、カートリッ
ジ室蓋1が閉じられ、しかも遮光扉75が開いた状態に
あることが検知される。逆に、遮光扉検知スイッチS2
がONのときは、それ以外の状態にあることが検知され
る。
1は係止解除用ドライバー40を遮光扉75の閉じ方向
(矢印mR1方向)に付勢しており、これにより係止解除専
用ドライバー40の回転角度位置は、所定の初期位置に
復帰する。また、遮光扉開閉用インターフェース74b
が復帰スプリングRSP1の付勢力(矢印mR1)に抗して
係止解除専用ドライバー40を回転させると、係止解除
専用ドライバー40と一体に回転するカム42の凸部4
3が遮光扉検知スイッチS2をOFFさせる。従って、
遮光扉検知スイッチS2で係止解除用ドライバー40の
回転停止位置を検知することができる。つまり、遮光扉
検知スイッチS2がOFFのときは、カートリッジ室3
内にフィルムカートリッジ70が投入され、カートリッ
ジ室蓋1が閉じられ、しかも遮光扉75が開いた状態に
あることが検知される。逆に、遮光扉検知スイッチS2
がONのときは、それ以外の状態にあることが検知され
る。
【0040】カートリッジ室蓋1には、図1及び図2に
示すように遮光扉75を開口させる遮光扉駆動用ドライ
バー10が設けられている。遮光扉駆動用ドライバー1
0は、遮光扉75の開閉動作(図9中の矢印mO,mC)の
範囲と対応する所定の角度範囲についてのみ回動しうる
ようになっている。図2に示すように、復帰スプリング
RSP2は遮光扉駆動用ドライバー10を遮光扉75の
閉じ方向(矢印mR2方向)に付勢しており、これにより遮
光扉駆動用ドライバー10の回転角度位置は所定の初期
位置に復帰する。
示すように遮光扉75を開口させる遮光扉駆動用ドライ
バー10が設けられている。遮光扉駆動用ドライバー1
0は、遮光扉75の開閉動作(図9中の矢印mO,mC)の
範囲と対応する所定の角度範囲についてのみ回動しうる
ようになっている。図2に示すように、復帰スプリング
RSP2は遮光扉駆動用ドライバー10を遮光扉75の
閉じ方向(矢印mR2方向)に付勢しており、これにより遮
光扉駆動用ドライバー10の回転角度位置は所定の初期
位置に復帰する。
【0041】遮光扉駆動用ドライバー10の上部には、
カートリッジ室蓋1内において遮光扉駆動用ドライバー
10と一体に回動する伝達腕部12が設けられている。
図1及び図2に示すように、伝達腕部12の先端は、カ
ートリッジ室蓋1の操作レバー20側の側面に設けられ
た開口8から常に突出しており、操作レバー20がスラ
イドすることによって揺動され、遮光扉駆動用ドライバ
ー10を回動する。カートリッジ室3にフィルムカート
リッジ70が装填されている場合、遮光扉駆動用ドライ
バー10の2つの突起部11が遮光扉開閉用インターフ
ェース74aの溝77a,78aに嵌合することによっ
て、遮光扉駆動用ドライバー10の回動がカートリッジ
スプール72を介して前記係止解除専用ドライバー40
に伝達される。
カートリッジ室蓋1内において遮光扉駆動用ドライバー
10と一体に回動する伝達腕部12が設けられている。
図1及び図2に示すように、伝達腕部12の先端は、カ
ートリッジ室蓋1の操作レバー20側の側面に設けられ
た開口8から常に突出しており、操作レバー20がスラ
イドすることによって揺動され、遮光扉駆動用ドライバ
ー10を回動する。カートリッジ室3にフィルムカート
リッジ70が装填されている場合、遮光扉駆動用ドライ
バー10の2つの突起部11が遮光扉開閉用インターフ
ェース74aの溝77a,78aに嵌合することによっ
て、遮光扉駆動用ドライバー10の回動がカートリッジ
スプール72を介して前記係止解除専用ドライバー40
に伝達される。
【0042】本実施例では遮光扉駆動用ドライバー10
をカートリッジ室蓋1側に設け、カートリッジスプール
72を介して駆動力を係止解除専用ドライバー40に伝
達する構成となっているので、閉鎖状態のカートリッジ
室蓋1をロックする保持レバー27に、遮光扉75を開
閉するための駆動源を求めても、別途連結部材等を設け
る必要がないのでカメラが大型化してしまうといった問
題は生じない。しかも、遮光扉75の開閉動作の駆動源
をカートリッジ室蓋1のロック機構に連動させる構成と
なっているので、遮光扉75が開いた状態でカートリッ
ジ室蓋1を開けるといった状況を回避することができ
る。係止解除専用ドライバー40は従動のみ行うことに
なるが、使用済みのフィルム取り出し後には復帰スプリ
ングRSP2で係止解除専用ドライバー40の回転角度
位置が所定の初期位置に復帰するので、係止解除専用ド
ライバー40のみの駆動は必要ない。
をカートリッジ室蓋1側に設け、カートリッジスプール
72を介して駆動力を係止解除専用ドライバー40に伝
達する構成となっているので、閉鎖状態のカートリッジ
室蓋1をロックする保持レバー27に、遮光扉75を開
閉するための駆動源を求めても、別途連結部材等を設け
る必要がないのでカメラが大型化してしまうといった問
題は生じない。しかも、遮光扉75の開閉動作の駆動源
をカートリッジ室蓋1のロック機構に連動させる構成と
なっているので、遮光扉75が開いた状態でカートリッ
ジ室蓋1を開けるといった状況を回避することができ
る。係止解除専用ドライバー40は従動のみ行うことに
なるが、使用済みのフィルム取り出し後には復帰スプリ
ングRSP2で係止解除専用ドライバー40の回転角度
位置が所定の初期位置に復帰するので、係止解除専用ド
ライバー40のみの駆動は必要ない。
【0043】カートリッジ室3の底面には、図1に示す
ようにフォトリフレクタPR1が設けられている。先に
述べたように、フォトリフレクタPR1は、スラスト用
ドライバー30によってカートリッジスプール72と共
に回転する前記バーコード円板73のバーコードから、
各種フィルム情報を読み取る読み取り手段である。
ようにフォトリフレクタPR1が設けられている。先に
述べたように、フォトリフレクタPR1は、スラスト用
ドライバー30によってカートリッジスプール72と共
に回転する前記バーコード円板73のバーコードから、
各種フィルム情報を読み取る読み取り手段である。
【0044】図11は本実施例が適用されているカメラ
の回路構成を示している。このカメラは、先に説明した
もの以外に、電源54,電源スイッチS0,露光の開始
信号を出力するレリーズスイッチS1,フィルムFLの
位置をパーフォレーションPFの位置で検知するフォト
リフレクタPR2,カメラ全体の制御を行う制御回路8
0,クロック発生回路の一部を成す水晶振動子56,タ
イマー等を備えた構成となっている。尚、タイマーは制
御回路80をマイクロコンピュータで構成した場合、こ
のマイクロコンピュータ内にソフト的に構成できるもの
でよい。
の回路構成を示している。このカメラは、先に説明した
もの以外に、電源54,電源スイッチS0,露光の開始
信号を出力するレリーズスイッチS1,フィルムFLの
位置をパーフォレーションPFの位置で検知するフォト
リフレクタPR2,カメラ全体の制御を行う制御回路8
0,クロック発生回路の一部を成す水晶振動子56,タ
イマー等を備えた構成となっている。尚、タイマーは制
御回路80をマイクロコンピュータで構成した場合、こ
のマイクロコンピュータ内にソフト的に構成できるもの
でよい。
【0045】次に、カメラのカートリッジ室3へのフィ
ルムカートリッジ70の装填から取り出しまでの動作に
ついて、カートリッジ室蓋1が開いている状態を初期状
態として説明を行う。図1及び図2は共に初期状態にあ
り、各部の状態はいずれも同じであるが、図2の場合、
カートリッジ室蓋1がカートリッジ室本体2に対して閉
じられる直前の状態を示している。
ルムカートリッジ70の装填から取り出しまでの動作に
ついて、カートリッジ室蓋1が開いている状態を初期状
態として説明を行う。図1及び図2は共に初期状態にあ
り、各部の状態はいずれも同じであるが、図2の場合、
カートリッジ室蓋1がカートリッジ室本体2に対して閉
じられる直前の状態を示している。
【0046】図2に示すように、レリーズレバー25は
スプリングSP2で矢印mS2方向に付勢されているの
で、初期状態ではレリーズレバー25の突起部26a
は、操作レバー20がスライドするときの摺動軌跡内に
入り込んで、操作レバー20を図2に示す位置に保持し
ている。一方、保持レバー27は、スプリングSP3の
付勢力によって操作レバー20の一端に当接している。
このとき保持レバー27は、カートリッジ室蓋1の開閉
動作の軌跡から退避した状態にある。
スプリングSP2で矢印mS2方向に付勢されているの
で、初期状態ではレリーズレバー25の突起部26a
は、操作レバー20がスライドするときの摺動軌跡内に
入り込んで、操作レバー20を図2に示す位置に保持し
ている。一方、保持レバー27は、スプリングSP3の
付勢力によって操作レバー20の一端に当接している。
このとき保持レバー27は、カートリッジ室蓋1の開閉
動作の軌跡から退避した状態にある。
【0047】また、プランジャー51は、保持レバー2
7の回動動作の軌跡外にある。つまり、プランジャー5
1は下方に位置し、プランジャースイッチS3をOFF
状態としている。尚、初期状態においては、保持レバー
27のスプリングSP3を固定している側の端部は、プ
ランジャー51の上下方向(矢印mTU,mTD方向)の移動
軌跡が保持開口7側に位置する回動位置にある。
7の回動動作の軌跡外にある。つまり、プランジャー5
1は下方に位置し、プランジャースイッチS3をOFF
状態としている。尚、初期状態においては、保持レバー
27のスプリングSP3を固定している側の端部は、プ
ランジャー51の上下方向(矢印mTU,mTD方向)の移動
軌跡が保持開口7側に位置する回動位置にある。
【0048】初期状態では、係止解除専用ドライバー4
0は、その復帰スプリングRSP1の付勢力(矢印mR1方
向)により、遮光扉75の閉じ位置にある遮光扉開閉用
インターフェース74bと嵌合しうる位置に保持されて
いる。また、このとき遮光扉検知スイッチS2は、ON
状態にある。一方、カートリッジ室蓋1に設けられてい
る遮光扉駆動用ドライバー10は、復帰スプリングRS
P2で付勢されることによって、遮光扉開閉用インター
フェース74aと嵌合しうる位置にある。
0は、その復帰スプリングRSP1の付勢力(矢印mR1方
向)により、遮光扉75の閉じ位置にある遮光扉開閉用
インターフェース74bと嵌合しうる位置に保持されて
いる。また、このとき遮光扉検知スイッチS2は、ON
状態にある。一方、カートリッジ室蓋1に設けられてい
る遮光扉駆動用ドライバー10は、復帰スプリングRS
P2で付勢されることによって、遮光扉開閉用インター
フェース74aと嵌合しうる位置にある。
【0049】この初期状態からフィルムカートリッジ7
0をカートリッジ室3内に装填する。従来より知られて
いるスラストカートリッジ(例えば、米国特許第499
8123号等)の場合と同様に、フィルムカートリッジ
70のカートリッジ室3内への装填はドロップイン装填
方式で行われる。装填されるフィルムカートリッジ70
は、遮光扉75が完全に閉じた状態にあり(図5等)、遮
光扉開閉用インターフェース74bは溝78bで係止爪
79と係合している(図8等)。フィルムカートリッジ7
0をカートリッジ室3内に投入すると、まずスラスト用
インターフェース71bの軸嵌合穴33bにスラスト用
ドライバー30の円筒状嵌合部32が嵌合し始める。
0をカートリッジ室3内に装填する。従来より知られて
いるスラストカートリッジ(例えば、米国特許第499
8123号等)の場合と同様に、フィルムカートリッジ
70のカートリッジ室3内への装填はドロップイン装填
方式で行われる。装填されるフィルムカートリッジ70
は、遮光扉75が完全に閉じた状態にあり(図5等)、遮
光扉開閉用インターフェース74bは溝78bで係止爪
79と係合している(図8等)。フィルムカートリッジ7
0をカートリッジ室3内に投入すると、まずスラスト用
インターフェース71bの軸嵌合穴33bにスラスト用
ドライバー30の円筒状嵌合部32が嵌合し始める。
【0050】本実施例が適用されるカメラは、フィルム
FL(図12)の巻戻し後、前記エンコーダスイッチS4
等によって検知されるスラスト用ドライバー30の回転
角度位置に基づいて回転停止位置を決め、カートリッジ
スプール72を使用済みの位置に合わせる構成となって
いる。本実施例では、スラスト用ドライバー30の初期
位置設定を行う構成とはなっていないので、未使用のフ
ィルムカートリッジ70を装填する際にもかかる状態は
保持されている。しかも、使用途中や使用済みのフィル
ムカートリッジ70は、米国特許第4994828号で
提案されているような機構によってカートリッジ室3内
への進入が予め阻止されるので、装填されるフィルムカ
ートリッジ70は必ず未使用である。そのため、円筒状
嵌合部32は軸嵌合穴33bに軸嵌合するが、キー34
はキー溝35bに嵌合せずキー34のみスラスト用ドラ
イバー30の軸方向に退避することになる。つまり、こ
のときスラスト用ドライバー30は、まだスラスト用イ
ンターフェース71bとは未係合の状態にある。
FL(図12)の巻戻し後、前記エンコーダスイッチS4
等によって検知されるスラスト用ドライバー30の回転
角度位置に基づいて回転停止位置を決め、カートリッジ
スプール72を使用済みの位置に合わせる構成となって
いる。本実施例では、スラスト用ドライバー30の初期
位置設定を行う構成とはなっていないので、未使用のフ
ィルムカートリッジ70を装填する際にもかかる状態は
保持されている。しかも、使用途中や使用済みのフィル
ムカートリッジ70は、米国特許第4994828号で
提案されているような機構によってカートリッジ室3内
への進入が予め阻止されるので、装填されるフィルムカ
ートリッジ70は必ず未使用である。そのため、円筒状
嵌合部32は軸嵌合穴33bに軸嵌合するが、キー34
はキー溝35bに嵌合せずキー34のみスラスト用ドラ
イバー30の軸方向に退避することになる。つまり、こ
のときスラスト用ドライバー30は、まだスラスト用イ
ンターフェース71bとは未係合の状態にある。
【0051】更に詳しく説明する。フィルムカートリッ
ジ70取り出し後のスラスト用ドライバー30の回転角
度位置がそのまま保持されているとすれば、次にカート
リッジ室3内に装填される未使用のフィルムカートリッ
ジ70のキー34が、そのままキー溝35bに嵌合する
ということはありえない。また、係合しうる位置に両者
が一致していたとしても、キー34とキー溝35bとの
クリアランスが小さいためキー34が溝35bに嵌合し
ないおそれがある。
ジ70取り出し後のスラスト用ドライバー30の回転角
度位置がそのまま保持されているとすれば、次にカート
リッジ室3内に装填される未使用のフィルムカートリッ
ジ70のキー34が、そのままキー溝35bに嵌合する
ということはありえない。また、係合しうる位置に両者
が一致していたとしても、キー34とキー溝35bとの
クリアランスが小さいためキー34が溝35bに嵌合し
ないおそれがある。
【0052】そこで、本実施例ではキー34のみを退避
させて、円筒状嵌合部32を軸嵌合穴33bに軸嵌合さ
せることにより、スラスト用ドライバー30とスラスト
用インターフェース71bとの未係合状態下で、カート
リッジ室3内へのフィルムカートリッジ70の装填を完
了させている。従って、使用者はキー34の位置を気に
することなく、フィルムカートリッジ70の装填を行う
ことができるのである。キー34のみを退避させるの
は、スラスト用ドライバー30に相当するフォーク全体
を退避させる従来の135タイプ(特開平3−1355
36号等)よりも、退避に要する絶対的体積が少なくて
済むからである。また、キー34が退避状態にあっても
円筒状嵌合部32は嵌合穴33bに軸嵌合するので、カ
ートリッジスプール72、ひいてはフィルムカートリッ
ジ70は安定に保持されることになる。
させて、円筒状嵌合部32を軸嵌合穴33bに軸嵌合さ
せることにより、スラスト用ドライバー30とスラスト
用インターフェース71bとの未係合状態下で、カート
リッジ室3内へのフィルムカートリッジ70の装填を完
了させている。従って、使用者はキー34の位置を気に
することなく、フィルムカートリッジ70の装填を行う
ことができるのである。キー34のみを退避させるの
は、スラスト用ドライバー30に相当するフォーク全体
を退避させる従来の135タイプ(特開平3−1355
36号等)よりも、退避に要する絶対的体積が少なくて
済むからである。また、キー34が退避状態にあっても
円筒状嵌合部32は嵌合穴33bに軸嵌合するので、カ
ートリッジスプール72、ひいてはフィルムカートリッ
ジ70は安定に保持されることになる。
【0053】続いて、遮光扉開閉用インターフェース7
4bに係止解除専用ドライバー40が嵌合する。先に述
べたように、係止解除専用ドライバー40の回転停止位
置は、復帰スプリングRSP1により初期位置に設定さ
れており、この初期状態では遮光扉75の閉鎖状態での
遮光扉開閉用インターフェース74bの溝77b,78
bの位置と嵌合しうる位置に突起部41の位置が一致す
るようになっている。かかる嵌合時、係止解除専用ドラ
イバー40のいずれかの突起部41が、溝78bで遮光
扉開閉用インターフェース74bと係止している係止爪
79を、弾性変形させることによって溝78bから排出
する。これにより、遮光扉開閉用インターフェース74
bは矢印mO方向(図8)に回転可能となるので、遮光扉
開閉用インターフェース74と一体に形成されている遮
光扉75も図9に示すように開放可能となる。
4bに係止解除専用ドライバー40が嵌合する。先に述
べたように、係止解除専用ドライバー40の回転停止位
置は、復帰スプリングRSP1により初期位置に設定さ
れており、この初期状態では遮光扉75の閉鎖状態での
遮光扉開閉用インターフェース74bの溝77b,78
bの位置と嵌合しうる位置に突起部41の位置が一致す
るようになっている。かかる嵌合時、係止解除専用ドラ
イバー40のいずれかの突起部41が、溝78bで遮光
扉開閉用インターフェース74bと係止している係止爪
79を、弾性変形させることによって溝78bから排出
する。これにより、遮光扉開閉用インターフェース74
bは矢印mO方向(図8)に回転可能となるので、遮光扉
開閉用インターフェース74と一体に形成されている遮
光扉75も図9に示すように開放可能となる。
【0054】次に、カートリッジ室蓋1を閉じて行く。
このとき、まず保持軸6がスラスト用インターフェース
71aに嵌合し始め、続いて遮光扉駆動用ドライバー1
0が遮光扉開閉用インターフェース74aと嵌合し始め
る。更に、カートリッジ室蓋1を押し込むと、嵌合した
遮光扉駆動用ドライバー10の伝達腕部12が、操作レ
バー20の摺動軌跡内(即ち、切欠き21内)に入り(図
2はこのときの状態を示している)、カートリッジ室本
体2の位置決め用のピン4とカートリッジ室蓋1の裏面
に設けられた位置決め用の穴5とが嵌合し、それととも
にカートリッジ室蓋1の一部がレリーズレバー25の突
起部26bをスプリングSP2の付勢力(矢印mS2方向)
に抗して押し下げる。
このとき、まず保持軸6がスラスト用インターフェース
71aに嵌合し始め、続いて遮光扉駆動用ドライバー1
0が遮光扉開閉用インターフェース74aと嵌合し始め
る。更に、カートリッジ室蓋1を押し込むと、嵌合した
遮光扉駆動用ドライバー10の伝達腕部12が、操作レ
バー20の摺動軌跡内(即ち、切欠き21内)に入り(図
2はこのときの状態を示している)、カートリッジ室本
体2の位置決め用のピン4とカートリッジ室蓋1の裏面
に設けられた位置決め用の穴5とが嵌合し、それととも
にカートリッジ室蓋1の一部がレリーズレバー25の突
起部26bをスプリングSP2の付勢力(矢印mS2方向)
に抗して押し下げる。
【0055】すると、レリーズレバー25の突起部26
aが操作レバー20の摺動軌跡から外れ、スプリングS
P1の付勢力によって操作レバー20が即時スライド移
動する。同時に保持レバー27が、操作レバー20の端
部に押されて反時計回りに回転する。このとき保持レバ
ー27の一部は、カートリッジ室蓋1の保持開口7に入
り込みカートリッジ室蓋1の閉鎖状態を保持する。この
とき、保持レバー27の保持開口7側端部(スプリング
SP3を固定している側の端部)は、プランジャー51の
上下方向(矢印mTU,mTD方向)の移動軌跡よりも保持開
口7側に位置することになる(このときの保持レバー2
7を図2において破線で示す)。
aが操作レバー20の摺動軌跡から外れ、スプリングS
P1の付勢力によって操作レバー20が即時スライド移
動する。同時に保持レバー27が、操作レバー20の端
部に押されて反時計回りに回転する。このとき保持レバ
ー27の一部は、カートリッジ室蓋1の保持開口7に入
り込みカートリッジ室蓋1の閉鎖状態を保持する。この
とき、保持レバー27の保持開口7側端部(スプリング
SP3を固定している側の端部)は、プランジャー51の
上下方向(矢印mTU,mTD方向)の移動軌跡よりも保持開
口7側に位置することになる(このときの保持レバー2
7を図2において破線で示す)。
【0056】上記操作レバー20の移動は、同時に切欠
き21に位置している伝達腕部12に拾われ、遮光扉駆
動用ドライバー10を回動させる。遮光扉駆動用ドライ
バー10の回動が、遮光扉開閉用インターフェース74
aを介してフィルムカートリッジ70の遮光扉75を開
放させる。それと同時に、遮光扉開閉用インターフェー
ス74bも回動するので、係止解除専用ドライバー40
及びそれと一体のカム42も回動する。カム42の回動
により凸部43が遮光扉検知スイッチS2をONからO
FFに切り換える。
き21に位置している伝達腕部12に拾われ、遮光扉駆
動用ドライバー10を回動させる。遮光扉駆動用ドライ
バー10の回動が、遮光扉開閉用インターフェース74
aを介してフィルムカートリッジ70の遮光扉75を開
放させる。それと同時に、遮光扉開閉用インターフェー
ス74bも回動するので、係止解除専用ドライバー40
及びそれと一体のカム42も回動する。カム42の回動
により凸部43が遮光扉検知スイッチS2をONからO
FFに切り換える。
【0057】制御回路80は遮光扉検知スイッチS2の
OFFを検知すると、ソレノイド50に正通電する(後
述する図13中の#30)。それにより、プランジャー
51は、上方向(矢印mTU方向)に移動し、保持レバー2
7の回動軌跡内に入り込む。この状態はトグルスプリン
グTSPにより保持されるので、再びソレノイド50に
逆通電されない限り、操作レバー20の操作にかかわら
ずカートリッジ室蓋1を開けることはできなくなる(カ
ートリッジ室蓋1のロック状態)。
OFFを検知すると、ソレノイド50に正通電する(後
述する図13中の#30)。それにより、プランジャー
51は、上方向(矢印mTU方向)に移動し、保持レバー2
7の回動軌跡内に入り込む。この状態はトグルスプリン
グTSPにより保持されるので、再びソレノイド50に
逆通電されない限り、操作レバー20の操作にかかわら
ずカートリッジ室蓋1を開けることはできなくなる(カ
ートリッジ室蓋1のロック状態)。
【0058】もし、ここで保持レバー27がプランジャ
ー51で固定されていなければ、操作レバー20を元の
位置(図2)に戻したときに、伝達腕部12の回動に伴っ
て遮光扉駆動用ドライバー10が遮光扉開閉用インター
フェース71aを駆動することにより、遮光扉75が閉
じられることになる。しかし、フィルムFLがカートリ
ッジ外殻76外に出ている場合、遮光扉75はある程度
閉まってもカートリッジ室蓋1が開いていると、フィル
ムFLが暴露されたり、フィルムFLが出たままフィル
ムカートリッジ70が取り出されたりすることによっ
て、フィルムFLが破損してしまう。そこで、カートリ
ッジ室蓋1をロックする保持レバー27が移動しないよ
うに、プランジャー51で保持レバー27をロックして
いるのである。
ー51で固定されていなければ、操作レバー20を元の
位置(図2)に戻したときに、伝達腕部12の回動に伴っ
て遮光扉駆動用ドライバー10が遮光扉開閉用インター
フェース71aを駆動することにより、遮光扉75が閉
じられることになる。しかし、フィルムFLがカートリ
ッジ外殻76外に出ている場合、遮光扉75はある程度
閉まってもカートリッジ室蓋1が開いていると、フィル
ムFLが暴露されたり、フィルムFLが出たままフィル
ムカートリッジ70が取り出されたりすることによっ
て、フィルムFLが破損してしまう。そこで、カートリ
ッジ室蓋1をロックする保持レバー27が移動しないよ
うに、プランジャー51で保持レバー27をロックして
いるのである。
【0059】上記のように本実施例の特徴の一つは、フ
ィルム出入り口においてフィルムカートリッジ70内の
フィルムFLを遮光する遮光扉75と,遮光扉75の両
端部に設けられた遮光扉開閉用インターフェース74
a,74bと,遮光扉75の開閉動作をロックする係止
爪79とを備えたフィルムカートリッジ70が使用され
るカメラの遮光扉駆動機構において、フィルムカートリ
ッジ70が投入されるカートリッジ室3の底部に、遮光
扉開閉用インターフェース74bと係合することにより
係止爪によるロックを解除する係止解除専用ドライバー
40を設け、係止解除専用ドライバー40が遮光扉開閉
用インターフェース74bと未係合状態にあるときは、
係止解除専用ドライバー40の回転停止位置を初期状態
に設定する復帰スプリングRSP1を設け、ロック解除
状態において、遮光扉開閉用インターフェース74aと
係合し、かつ、カートリッジ室蓋1の閉鎖動作に伴って
遮光扉75の開放動作を行いカートリッジ室蓋1の開放
動作に伴って遮光扉75の閉鎖動作を行うように遮光扉
開閉用インターフェース74aを回動させる遮光扉駆動
用ドライバー10を、カートリッジ室3を閉鎖するカー
トリッジ室蓋1に設けたことにある。
ィルム出入り口においてフィルムカートリッジ70内の
フィルムFLを遮光する遮光扉75と,遮光扉75の両
端部に設けられた遮光扉開閉用インターフェース74
a,74bと,遮光扉75の開閉動作をロックする係止
爪79とを備えたフィルムカートリッジ70が使用され
るカメラの遮光扉駆動機構において、フィルムカートリ
ッジ70が投入されるカートリッジ室3の底部に、遮光
扉開閉用インターフェース74bと係合することにより
係止爪によるロックを解除する係止解除専用ドライバー
40を設け、係止解除専用ドライバー40が遮光扉開閉
用インターフェース74bと未係合状態にあるときは、
係止解除専用ドライバー40の回転停止位置を初期状態
に設定する復帰スプリングRSP1を設け、ロック解除
状態において、遮光扉開閉用インターフェース74aと
係合し、かつ、カートリッジ室蓋1の閉鎖動作に伴って
遮光扉75の開放動作を行いカートリッジ室蓋1の開放
動作に伴って遮光扉75の閉鎖動作を行うように遮光扉
開閉用インターフェース74aを回動させる遮光扉駆動
用ドライバー10を、カートリッジ室3を閉鎖するカー
トリッジ室蓋1に設けたことにある。
【0060】遮光扉75の開閉動作を行う遮光扉駆動用
ドライバー10はカートリッジ室蓋1に設けられている
ので、カートリッジ室蓋1の駆動機構に遮光扉駆動のた
めの駆動源を求めることができる。そして、係止解除専
用ドライバー40の初期状態への復帰は復帰スプリング
RSP1で行われ、係止解除専用ドライバー40の回動
はカートリッジスプール72を介した従動のみであるた
め、カートリッジ室蓋1から駆動源を得ても新たに駆動
を伝達するための部材を設ける必要はなく、遮光扉駆動
機構のコンパクト化を図ることができるのである。
ドライバー10はカートリッジ室蓋1に設けられている
ので、カートリッジ室蓋1の駆動機構に遮光扉駆動のた
めの駆動源を求めることができる。そして、係止解除専
用ドライバー40の初期状態への復帰は復帰スプリング
RSP1で行われ、係止解除専用ドライバー40の回動
はカートリッジスプール72を介した従動のみであるた
め、カートリッジ室蓋1から駆動源を得ても新たに駆動
を伝達するための部材を設ける必要はなく、遮光扉駆動
機構のコンパクト化を図ることができるのである。
【0061】次に、前記制御回路80が後述するイニシ
ャルロードを実行させる(図13中の#40,図14又
は図15に示すサブルーチンに相当する)。イニシャル
ロードとはフィルムを移動させてフィルムの最初に撮影
を行う位置にセットすることをいう。まず最初に給送モ
ーター52を正転駆動させることによりスラスト動作が
開始される。キー34が噛み合わない状態では摩擦抵抗
が小さいため、スラスト用ドライバー30が回転しても
カートリッジ外殻76は勿論のこと、カートリッジスプ
ール72もキー34とスラスト用インターフェース71
bのキー溝35bとが嵌合するまで、殆ど回転しない。
また、スラスト用インターフェース71bとスラスト用
ドライバー30は、共に形状が回転非対称であるため、
必ず決まった回転角度位置で嵌合し、巻戻し後の停止位
置がずれるといったことは起こらない。
ャルロードを実行させる(図13中の#40,図14又
は図15に示すサブルーチンに相当する)。イニシャル
ロードとはフィルムを移動させてフィルムの最初に撮影
を行う位置にセットすることをいう。まず最初に給送モ
ーター52を正転駆動させることによりスラスト動作が
開始される。キー34が噛み合わない状態では摩擦抵抗
が小さいため、スラスト用ドライバー30が回転しても
カートリッジ外殻76は勿論のこと、カートリッジスプ
ール72もキー34とスラスト用インターフェース71
bのキー溝35bとが嵌合するまで、殆ど回転しない。
また、スラスト用インターフェース71bとスラスト用
ドライバー30は、共に形状が回転非対称であるため、
必ず決まった回転角度位置で嵌合し、巻戻し後の停止位
置がずれるといったことは起こらない。
【0062】給送モーター52の後述する制御により、
キー34とキー溝35bが嵌合すると通常のイニシャル
ロードが始まり、フォトリフレクタPR2により検出さ
れた第1コマ(図12)がセットされる。
キー34とキー溝35bが嵌合すると通常のイニシャル
ロードが始まり、フォトリフレクタPR2により検出さ
れた第1コマ(図12)がセットされる。
【0063】スラスト動作開始から1コマ送り後、巻戻
しに至るまで、カートリッジスプール72はスラスト用
ドライバー30とカートリッジ室蓋1の保持軸6とで精
度良く軸支されるため、給送モーター52にかかる負荷
は小さいといった効果がある。
しに至るまで、カートリッジスプール72はスラスト用
ドライバー30とカートリッジ室蓋1の保持軸6とで精
度良く軸支されるため、給送モーター52にかかる負荷
は小さいといった効果がある。
【0064】その後、レリーズごとに露光動作(図13
中のステップ#50でレリーズスイッチS1ONと判定
された時の露光動作(#60))と1コマ送り動作が最終
コマまで行われる。フォトリフレクタPR2(図11)で
最終コマが判定されると、給送モーター52を逆回転さ
せ巻戻しに入る。同様にフォトリフレクタPR2でフィ
ルムFLがなくなったことを判定した後、スラスト用ド
ライバー30の停止制御に入る。エンコーダスイッチS
4が所定の回転角度位置を検知したとき、制御回路80
は給送モーター52を停止させる。その後、ソレノイド
50を逆通電させ、プランジャー51を下方向(矢印m
TD方向)に移動させることにより、保持レバー27の回
動軌跡内から離脱させる。このとき、プランジャースイ
ッチS3は、再びOFF状態になる。これにより初めて
操作レバー20の操作によるカートリッジ室蓋1の開閉
が許容される。
中のステップ#50でレリーズスイッチS1ONと判定
された時の露光動作(#60))と1コマ送り動作が最終
コマまで行われる。フォトリフレクタPR2(図11)で
最終コマが判定されると、給送モーター52を逆回転さ
せ巻戻しに入る。同様にフォトリフレクタPR2でフィ
ルムFLがなくなったことを判定した後、スラスト用ド
ライバー30の停止制御に入る。エンコーダスイッチS
4が所定の回転角度位置を検知したとき、制御回路80
は給送モーター52を停止させる。その後、ソレノイド
50を逆通電させ、プランジャー51を下方向(矢印m
TD方向)に移動させることにより、保持レバー27の回
動軌跡内から離脱させる。このとき、プランジャースイ
ッチS3は、再びOFF状態になる。これにより初めて
操作レバー20の操作によるカートリッジ室蓋1の開閉
が許容される。
【0065】このように本実施例の特徴の一つは、フィ
ルム出入り口に遮光扉75を備えたフィルムカートリッ
ジ70がカートリッジ室2に投入され、カートリッジ室
蓋1が閉じられた状態でフィルムFLの移動が行われる
カメラのカートリッジ室蓋係止機構であって、カートリ
ッジ室蓋1の閉鎖動作に連動して、カートリッジ室蓋の
閉鎖状態を保持する閉鎖保持手段としての保持レバー2
7と,遮光扉75の開閉状態を検知する遮光扉検知手段
としての遮光扉検知スイッチS2と,フィルムFLの移
動の状態を検知するフィルム移動検知手段としてのフォ
トリフレクタPR2と,カートリッジ室蓋1の閉鎖状態
において保持レバー27の移動軌跡内に侵入することに
より当該閉鎖状態を維持するように保持レバー27の移
動を制限するロック手段としてのプランジャー51と,
遮光扉検知スイッチS2により遮光扉75が開いている
と検知されると、閉鎖状態にあるカートリッジ室蓋1を
保持する保持レバー27に対してプランジャー51のロ
ック解除動作を禁止し、フォトリフレクタPR2により
フィルムFLがフィルムカートリッジ70内に全て巻き
戻されたことが検知されると、閉鎖状態にあるカートリ
ッジ室蓋1を保持する保持レバー27に対するプランジ
ャー51のロック解除動作を許容するようにプランジャ
ー51の駆動を制御回路80で制御することにある。
ルム出入り口に遮光扉75を備えたフィルムカートリッ
ジ70がカートリッジ室2に投入され、カートリッジ室
蓋1が閉じられた状態でフィルムFLの移動が行われる
カメラのカートリッジ室蓋係止機構であって、カートリ
ッジ室蓋1の閉鎖動作に連動して、カートリッジ室蓋の
閉鎖状態を保持する閉鎖保持手段としての保持レバー2
7と,遮光扉75の開閉状態を検知する遮光扉検知手段
としての遮光扉検知スイッチS2と,フィルムFLの移
動の状態を検知するフィルム移動検知手段としてのフォ
トリフレクタPR2と,カートリッジ室蓋1の閉鎖状態
において保持レバー27の移動軌跡内に侵入することに
より当該閉鎖状態を維持するように保持レバー27の移
動を制限するロック手段としてのプランジャー51と,
遮光扉検知スイッチS2により遮光扉75が開いている
と検知されると、閉鎖状態にあるカートリッジ室蓋1を
保持する保持レバー27に対してプランジャー51のロ
ック解除動作を禁止し、フォトリフレクタPR2により
フィルムFLがフィルムカートリッジ70内に全て巻き
戻されたことが検知されると、閉鎖状態にあるカートリ
ッジ室蓋1を保持する保持レバー27に対するプランジ
ャー51のロック解除動作を許容するようにプランジャ
ー51の駆動を制御回路80で制御することにある。
【0066】フィルムFLがフィルムカートリッジ70
外に出ていない状態での検知結果に基づきロック解除動
作の禁止又は許容が判定されるため、フィルムFLが暴
露されるタイミングは生じない。従って、不注意でカー
トリッジ室蓋を開けることによりカメラ内のフィルムF
Lを暴露してしまうことを防止することができる。
外に出ていない状態での検知結果に基づきロック解除動
作の禁止又は許容が判定されるため、フィルムFLが暴
露されるタイミングは生じない。従って、不注意でカー
トリッジ室蓋を開けることによりカメラ内のフィルムF
Lを暴露してしまうことを防止することができる。
【0067】操作レバー20がスプリングSP1の付勢
に逆らう方向に移動すると、まず伝達腕部12を介して
遮光扉駆動用ドライバー10が揺動し、フィルムカート
リッジ70の遮光扉75が閉じる。遮光扉75が完全に
閉じると、遮光扉開閉用インターフェース74bによっ
て係止解除専用ドライバー40も初期位置に復帰し、カ
ム42の回転により遮光扉検知スイッチS2も再びON
状態に戻る。
に逆らう方向に移動すると、まず伝達腕部12を介して
遮光扉駆動用ドライバー10が揺動し、フィルムカート
リッジ70の遮光扉75が閉じる。遮光扉75が完全に
閉じると、遮光扉開閉用インターフェース74bによっ
て係止解除専用ドライバー40も初期位置に復帰し、カ
ム42の回転により遮光扉検知スイッチS2も再びON
状態に戻る。
【0068】更に、操作レバー20が移動すると、操作
レバー20がレリーズレバー25の回動軌跡から離脱
し、レリーズレバー25がスプリングSP2によって、
逆に操作レバー20の摺動軌跡内に入ってくる。それと
同時に保持レバー27がカートリッジ室蓋1の保持開口
7から抜け出てくる。保持を解除されたカートリッジ室
蓋1は、レリーズレバー25の突起部26bに押されて
自動的に若干開くので、カートリッジ室蓋1を開放すれ
ば、開口したカートリッジ室3内からフィルムカートリ
ッジ70を取り出すことができる。
レバー20がレリーズレバー25の回動軌跡から離脱
し、レリーズレバー25がスプリングSP2によって、
逆に操作レバー20の摺動軌跡内に入ってくる。それと
同時に保持レバー27がカートリッジ室蓋1の保持開口
7から抜け出てくる。保持を解除されたカートリッジ室
蓋1は、レリーズレバー25の突起部26bに押されて
自動的に若干開くので、カートリッジ室蓋1を開放すれ
ば、開口したカートリッジ室3内からフィルムカートリ
ッジ70を取り出すことができる。
【0069】図13に従って、制御回路80によるフィ
ルム巻上げ機構の制御動作について説明する。電源スイ
ッチS0をONすると、図13に示す制御を開始する。
まず、プランジャースイッチS3がON状態か否か判定
する(#10)。プランジャースイッチS3がON状態で
あるということは、フィルムカートリッジ70がカート
リッジ室3に装填されていることを意味する。つまり、
先に述べたようにプランジャースイッチS3のON状態
ではプランジャー51が上方に位置することによって保
持レバー27(保持開口7に入り込むことでカートリッ
ジ室蓋1をロックしている)がロックされた状態にあ
り、かかる状態とすることによりフィルムカートリッジ
70が入った状態でカートリッジ室蓋1が開放されない
ようにしているからである。
ルム巻上げ機構の制御動作について説明する。電源スイ
ッチS0をONすると、図13に示す制御を開始する。
まず、プランジャースイッチS3がON状態か否か判定
する(#10)。プランジャースイッチS3がON状態で
あるということは、フィルムカートリッジ70がカート
リッジ室3に装填されていることを意味する。つまり、
先に述べたようにプランジャースイッチS3のON状態
ではプランジャー51が上方に位置することによって保
持レバー27(保持開口7に入り込むことでカートリッ
ジ室蓋1をロックしている)がロックされた状態にあ
り、かかる状態とすることによりフィルムカートリッジ
70が入った状態でカートリッジ室蓋1が開放されない
ようにしているからである。
【0070】ステップ#10でON状態と判定されれば
ステップ#50へ進み、OFF状態と判定されればステ
ップ#20に進む。ステップ#20で遮光扉検知スイッ
チS2がON状態からOFF状態に切り換わるのを待っ
てステップ#30に進み、ソレノイド50に正通電を行
う(プランジャー51が矢印mTU方向に移動する)。遮光
扉検知スイッチS2がON状態からOFF状態に切り換
わったということは、フィルムカートリッジ70がカー
トリッジ室3に投入され、カートリッジ室蓋1が閉じら
れたことを意味する。つまり、先に述べたようにフィル
ムカートリッジ70がカートリッジ室蓋1に装填される
と、遮光扉駆動用ドライバー10がカートリッジスプー
ル72及び係止解除専用ドライバー40を介してカム4
2を回転させることによって、凸部43で遮光扉検知ス
イッチS2をOFFさせるからである。
ステップ#50へ進み、OFF状態と判定されればステ
ップ#20に進む。ステップ#20で遮光扉検知スイッ
チS2がON状態からOFF状態に切り換わるのを待っ
てステップ#30に進み、ソレノイド50に正通電を行
う(プランジャー51が矢印mTU方向に移動する)。遮光
扉検知スイッチS2がON状態からOFF状態に切り換
わったということは、フィルムカートリッジ70がカー
トリッジ室3に投入され、カートリッジ室蓋1が閉じら
れたことを意味する。つまり、先に述べたようにフィル
ムカートリッジ70がカートリッジ室蓋1に装填される
と、遮光扉駆動用ドライバー10がカートリッジスプー
ル72及び係止解除専用ドライバー40を介してカム4
2を回転させることによって、凸部43で遮光扉検知ス
イッチS2をOFFさせるからである。
【0071】そして、ステップ#40で後述の図14に
示すイニシャルロードを行う。イニシャルロードでフィ
ルムFLの1コマ目をカメラ内の所定位置にセットした
後、ステップ#50でレリーズスイッチS1がON状態
となるのを待って露光動作を行う(#60)。
示すイニシャルロードを行う。イニシャルロードでフィ
ルムFLの1コマ目をカメラ内の所定位置にセットした
後、ステップ#50でレリーズスイッチS1がON状態
となるのを待って露光動作を行う(#60)。
【0072】次に、前述のタイマーをスタートさせ(#
70)、給送モーター52を正転させる(#80)。この
ように本実施例の特徴の一つは、カートリッジスプール
72と,フィルム出入り口で内部のフィルムFLを遮光
する遮光扉75とを備えたフィルムカートリッジ70が
カートリッジ室3に投入されカートリッジ室蓋1が閉じ
られた状態でフィルム給送が行われるカメラにおいて、
カートリッジスプール72を回転駆動する給送モーター
52と,遮光扉75を駆動する遮光扉駆動用ドライバー
10と,遮光扉駆動用ドライバー10が遮光扉75を開
いたことを検知する遮光扉検知スイッチS2と,遮光扉
検知スイッチS2により遮光扉75が開いたことが検知
されると給送モーター52のスラスト動作を開始させる
制御回路80とを備えたことにある。
70)、給送モーター52を正転させる(#80)。この
ように本実施例の特徴の一つは、カートリッジスプール
72と,フィルム出入り口で内部のフィルムFLを遮光
する遮光扉75とを備えたフィルムカートリッジ70が
カートリッジ室3に投入されカートリッジ室蓋1が閉じ
られた状態でフィルム給送が行われるカメラにおいて、
カートリッジスプール72を回転駆動する給送モーター
52と,遮光扉75を駆動する遮光扉駆動用ドライバー
10と,遮光扉駆動用ドライバー10が遮光扉75を開
いたことを検知する遮光扉検知スイッチS2と,遮光扉
検知スイッチS2により遮光扉75が開いたことが検知
されると給送モーター52のスラスト動作を開始させる
制御回路80とを備えたことにある。
【0073】かかる構成によると、制御回路80は、遮
光扉75が開いたことが遮光扉検知スイッチS2で検知
されて初めて給送モーター52のスラスト動作を開始さ
せるので、遮光扉75が開く前にスラスト動作が開始さ
れることはない。従って、カートリッジ室3内に装填さ
れたフィルムカートリッジ70に対し、遮光扉75の閉
鎖状態でフィルムFLのスラスト動作が開始されるのを
防止することができる。
光扉75が開いたことが遮光扉検知スイッチS2で検知
されて初めて給送モーター52のスラスト動作を開始さ
せるので、遮光扉75が開く前にスラスト動作が開始さ
れることはない。従って、カートリッジ室3内に装填さ
れたフィルムカートリッジ70に対し、遮光扉75の閉
鎖状態でフィルムFLのスラスト動作が開始されるのを
防止することができる。
【0074】ステップ#90で、パーフォレーションP
FをフォトリフレクタPR2でカウントすることによ
り、フィルムFLに次のコマがあるか否か判定する。次
のコマがあれば、給送モーター52を停止させ(#16
0)、タイマーを停止させた後(#170)、ステップ#50
に戻って撮影動作を繰り返す。
FをフォトリフレクタPR2でカウントすることによ
り、フィルムFLに次のコマがあるか否か判定する。次
のコマがあれば、給送モーター52を停止させ(#16
0)、タイマーを停止させた後(#170)、ステップ#50
に戻って撮影動作を繰り返す。
【0075】次のコマがなければ、ステップ#100に
進み、タイムアウトか否か判定する。以下、タイムアウ
トの判定は、タイマースタートから所定時間経過したか
否かの判定をいうものとする。かかる判定を行うのは、
最終コマを過ぎると次コマのパーフォレーションPFが
来ないので、1コマ給送にかかる所定の時間以上に時間
がかかることになるからである。タイムアウトでなけれ
ばステップ#90に戻ることによりタイムアウトになる
のを待ち、タイムアウトになれば給送モーター52を逆
転させる(#110)ことにより、フィルムFLをフィル
ムカートリッジ70内に巻き戻す。
進み、タイムアウトか否か判定する。以下、タイムアウ
トの判定は、タイマースタートから所定時間経過したか
否かの判定をいうものとする。かかる判定を行うのは、
最終コマを過ぎると次コマのパーフォレーションPFが
来ないので、1コマ給送にかかる所定の時間以上に時間
がかかることになるからである。タイムアウトでなけれ
ばステップ#90に戻ることによりタイムアウトになる
のを待ち、タイムアウトになれば給送モーター52を逆
転させる(#110)ことにより、フィルムFLをフィル
ムカートリッジ70内に巻き戻す。
【0076】次に、フォトリフレクタPR2でパーフォ
レーションPFを検知することによって、フィルムカー
トリッジ70外にフィルムFLがまだあるか否かを判定
する(#120)。フィルムFLがすべてフィルムカート
リッジ70内に巻き戻されるのを待ってステップ#13
0に進む。
レーションPFを検知することによって、フィルムカー
トリッジ70外にフィルムFLがまだあるか否かを判定
する(#120)。フィルムFLがすべてフィルムカート
リッジ70内に巻き戻されるのを待ってステップ#13
0に進む。
【0077】フィルムFLは全てフィルムカートリッジ
70内に巻き込まれた状態にあるが、更にカートリッジ
スプール72を回転させ、エンコーダスイッチS4でエ
ンコーダパターン36を読み取ることによって、スラス
ト用インターフェース71a,71bが回転停止位置に
きたかを否か判定する(#130)。スラスト用インター
フェース71a,71bが回転停止位置にくるのを待っ
てステップ#140に進み、給送モーター52を停止さ
せる。
70内に巻き込まれた状態にあるが、更にカートリッジ
スプール72を回転させ、エンコーダスイッチS4でエ
ンコーダパターン36を読み取ることによって、スラス
ト用インターフェース71a,71bが回転停止位置に
きたかを否か判定する(#130)。スラスト用インター
フェース71a,71bが回転停止位置にくるのを待っ
てステップ#140に進み、給送モーター52を停止さ
せる。
【0078】最後にソレノイド50に逆通電し、保持レ
バー27を固定していたプランジャー51によるロック
を解除する。この状態で操作レバー20をスプリングS
P1の付勢力に抗してスライドさせると、保持レバー2
7がスプリングSP3の付勢力により保持開口7から退
避することによって、カートリッジ室蓋1のロックが解
除される。
バー27を固定していたプランジャー51によるロック
を解除する。この状態で操作レバー20をスプリングS
P1の付勢力に抗してスライドさせると、保持レバー2
7がスプリングSP3の付勢力により保持開口7から退
避することによって、カートリッジ室蓋1のロックが解
除される。
【0079】次に、イニシャルロード(図13の#40
に相当する)のサブルーチンを図14に従って説明す
る。まず、給送モーター52を正転(即ち、スラスト動
作開始)させ(#210)、タイマーをスタートさせる(#
220)。タイマーをスタートさせることにより、スラ
スト用ドライバー30の回転開始時間をカウントする。
そして、ステップ#230でタイムアウトか否かを判定
する。前記と同様に、タイムアウトの判定は、タイマー
スタートから所定時間経過したか否かの判定をいうもの
とするが、タイムアウトの判定の代わりにスラスト用ド
ライバー30がスラスト用ドライバー30の回転開始か
ら所定回数回転したか否かの判定を採用してもよい。そ
の場合、タイマーをスタートさせる代わりに、エンコー
ダパターン36をエンコーダスイッチS4で読み込むこ
とによりスラスト用ドライバー30の回転数をカウント
すればよい。
に相当する)のサブルーチンを図14に従って説明す
る。まず、給送モーター52を正転(即ち、スラスト動
作開始)させ(#210)、タイマーをスタートさせる(#
220)。タイマーをスタートさせることにより、スラ
スト用ドライバー30の回転開始時間をカウントする。
そして、ステップ#230でタイムアウトか否かを判定
する。前記と同様に、タイムアウトの判定は、タイマー
スタートから所定時間経過したか否かの判定をいうもの
とするが、タイムアウトの判定の代わりにスラスト用ド
ライバー30がスラスト用ドライバー30の回転開始か
ら所定回数回転したか否かの判定を採用してもよい。そ
の場合、タイマーをスタートさせる代わりに、エンコー
ダパターン36をエンコーダスイッチS4で読み込むこ
とによりスラスト用ドライバー30の回転数をカウント
すればよい。
【0080】タイムアウトでなければバーコード円板7
3の情報を読み取るフォトリフレクタPR1の出力が変
化したか否か判定する(#240)。これは、バーコード
円板73が回転しなければ、フォトリフレクタPR1の
出力も変化しないからである。フォトリフレクタPR1
の出力が変化しなければ、ステップ#230に戻ってス
テップ#230,#240を繰り返し、フォトリフレク
タPR1の出力の変化があればステップ#250に進
む。
3の情報を読み取るフォトリフレクタPR1の出力が変
化したか否か判定する(#240)。これは、バーコード
円板73が回転しなければ、フォトリフレクタPR1の
出力も変化しないからである。フォトリフレクタPR1
の出力が変化しなければ、ステップ#230に戻ってス
テップ#230,#240を繰り返し、フォトリフレク
タPR1の出力の変化があればステップ#250に進
む。
【0081】上記のように、スラスト開始とともにバー
コード円板73上に描かれたバーコードの読み取りを行
うが、キー34とキー溝35bとが嵌合しなければ、バ
ーコード円板73が回転しないので、バーコード読み取
り用のフォトリフレクタPR1の出力は変化しない。つ
まり、出力が変化しなかった場合には、カートリッジス
プール72は所定の回転状態になっていないので、カー
トリッジスプール72とスラスト用ドライバー30とは
所定の係合状態になっていないことになる。つまり、フ
ォトリフレクタPR1の出力の変化がないとは、具体的
にはスラスト用インターフェース71bがスラスト用ド
ライバー30と空回りして、バーコード円板73が回転
しなかったり、所定回転速度で回転しなかったりするこ
とを意味する。スラスト用ドライバー30の回転速度と
異なる回転速度でバーコード円板73が回転する場合で
も出力の変化がない場合に含めて判定(#240)を行っ
てもよいが、本実施例ではかかる場合を含まず、回転の
有無のみで判定を行うものとする。
コード円板73上に描かれたバーコードの読み取りを行
うが、キー34とキー溝35bとが嵌合しなければ、バ
ーコード円板73が回転しないので、バーコード読み取
り用のフォトリフレクタPR1の出力は変化しない。つ
まり、出力が変化しなかった場合には、カートリッジス
プール72は所定の回転状態になっていないので、カー
トリッジスプール72とスラスト用ドライバー30とは
所定の係合状態になっていないことになる。つまり、フ
ォトリフレクタPR1の出力の変化がないとは、具体的
にはスラスト用インターフェース71bがスラスト用ド
ライバー30と空回りして、バーコード円板73が回転
しなかったり、所定回転速度で回転しなかったりするこ
とを意味する。スラスト用ドライバー30の回転速度と
異なる回転速度でバーコード円板73が回転する場合で
も出力の変化がない場合に含めて判定(#240)を行っ
てもよいが、本実施例ではかかる場合を含まず、回転の
有無のみで判定を行うものとする。
【0082】ステップ#230でタイムアウトと判定さ
れた場合、給送モーター52の回転速度を減らす(#2
90)。スラスト用インターフェース71bがスラスト
用ドライバー30と空回りしているときには、キー34
はスラスト用インターフェース71b側に向けて付勢さ
れた状態で、スラスト用ドライバー30の軸方向に退避
している。上記のように給送モーター52を減速させる
のは、スラスト用ドライバー30の回転速度が速いと付
勢された状態で退避しているキー34はキー溝35bに
嵌合しにくく、逆に回転速度が遅いと嵌合しやすいから
である。
れた場合、給送モーター52の回転速度を減らす(#2
90)。スラスト用インターフェース71bがスラスト
用ドライバー30と空回りしているときには、キー34
はスラスト用インターフェース71b側に向けて付勢さ
れた状態で、スラスト用ドライバー30の軸方向に退避
している。上記のように給送モーター52を減速させる
のは、スラスト用ドライバー30の回転速度が速いと付
勢された状態で退避しているキー34はキー溝35bに
嵌合しにくく、逆に回転速度が遅いと嵌合しやすいから
である。
【0083】本実施例では、かかる点に着目して、スラ
スト動作開始後所定時間バーコード読み取り用のフォト
リフレクタPR1の出力が変化しなかった場合には、給
送モーター52の回転状態を変化させる、具体的には回
転速度を落とすことによって、キー34をキー溝35b
に確実に嵌合させるようにする。そして、その後、バー
コード読み取り用フォトリフレクタPR1の出力が変化
すれば、通常のスラスト動作に復帰する構成になってい
る。かかる制御によって、フィルムカートリッジ装填後
のカートリッジスプール72とスラスト用ドライバー3
0との係合は保障される。
スト動作開始後所定時間バーコード読み取り用のフォト
リフレクタPR1の出力が変化しなかった場合には、給
送モーター52の回転状態を変化させる、具体的には回
転速度を落とすことによって、キー34をキー溝35b
に確実に嵌合させるようにする。そして、その後、バー
コード読み取り用フォトリフレクタPR1の出力が変化
すれば、通常のスラスト動作に復帰する構成になってい
る。かかる制御によって、フィルムカートリッジ装填後
のカートリッジスプール72とスラスト用ドライバー3
0との係合は保障される。
【0084】本実施例のようにスラストカートリッジが
適用されるカメラでは、従来の135カメラと比べる
と、キー34及びキー溝35bが共に小さく、かつ、ガ
タも少ないので、両者の位置が一致した時でもキー34
がキー溝35bに嵌合しにくく、また、嵌合しないおそ
れがある。しかも、カートリッジスプール72のフィル
ム使用済みの回転停止位置を決めるため、スラスト用イ
ンターフェース71b及びスラスト用ドライバー30が
回転非対称(360°の回転において嵌合位置が1箇所
のみ)なのでなおさらである。キー溝35bのガタが少
ないのは、上記停止の位置決めを正確に行い、更にフィ
ルム給送負荷の軽減を図るためである。また、ガタを減
らすために、キー34がキー溝35bに嵌合していない
状態においても円筒状嵌合部32が軸嵌合穴33bに軸
嵌合するようになっている。
適用されるカメラでは、従来の135カメラと比べる
と、キー34及びキー溝35bが共に小さく、かつ、ガ
タも少ないので、両者の位置が一致した時でもキー34
がキー溝35bに嵌合しにくく、また、嵌合しないおそ
れがある。しかも、カートリッジスプール72のフィル
ム使用済みの回転停止位置を決めるため、スラスト用イ
ンターフェース71b及びスラスト用ドライバー30が
回転非対称(360°の回転において嵌合位置が1箇所
のみ)なのでなおさらである。キー溝35bのガタが少
ないのは、上記停止の位置決めを正確に行い、更にフィ
ルム給送負荷の軽減を図るためである。また、ガタを減
らすために、キー34がキー溝35bに嵌合していない
状態においても円筒状嵌合部32が軸嵌合穴33bに軸
嵌合するようになっている。
【0085】以上のように本実施例の特徴の一つは、カ
ートリッジスプール72と,フィルム情報が記録されカ
ートリッジスプール72と共に回転するバーコード円板
73とを備えたフィルムカートリッジ70が使用される
カメラのフィルム巻上げ機構であって、カートリッジス
プール72(図7)との係合状態でカートリッジスプール
72を回転させる係合部材としてのスラスト用ドライバ
ー30と,スラスト用ドライバー30を回転させる駆動
手段としての給送モーター52(図11)と,回転するバ
ーコード円板73からフィルムFLの情報を読み取って
出力する読み取り手段としてのフォトリフレクタPR1
と,スラスト用ドライバー30の回転開始から所定時間
(又は所定回数)回転させてもフォトリフレクタPR1か
らの出力が変化しない場合には、スラスト用ドライバー
30の回転状態を変化させるように給送モーター52を
制御する制御手段としての制御回路80とを備えている
ことにある。
ートリッジスプール72と,フィルム情報が記録されカ
ートリッジスプール72と共に回転するバーコード円板
73とを備えたフィルムカートリッジ70が使用される
カメラのフィルム巻上げ機構であって、カートリッジス
プール72(図7)との係合状態でカートリッジスプール
72を回転させる係合部材としてのスラスト用ドライバ
ー30と,スラスト用ドライバー30を回転させる駆動
手段としての給送モーター52(図11)と,回転するバ
ーコード円板73からフィルムFLの情報を読み取って
出力する読み取り手段としてのフォトリフレクタPR1
と,スラスト用ドライバー30の回転開始から所定時間
(又は所定回数)回転させてもフォトリフレクタPR1か
らの出力が変化しない場合には、スラスト用ドライバー
30の回転状態を変化させるように給送モーター52を
制御する制御手段としての制御回路80とを備えている
ことにある。
【0086】かかる構成により、カートリッジスプール
72とスラスト用ドライバー30との係合を確実に行う
ことができ、しかも、フォトリフレクタPR1からの出
力は、カートリッジスプール72と共に回転するバーコ
ード円板73に記録されているフィルム情報を、フォト
リフレクタPR1が読み取って出力したものなので、カ
ートリッジスプール72の回転状態を読み取るための部
材を新たに設ける必要がなく、これによってフィルム巻
上げ機構をコンパクトに構成することができる。
72とスラスト用ドライバー30との係合を確実に行う
ことができ、しかも、フォトリフレクタPR1からの出
力は、カートリッジスプール72と共に回転するバーコ
ード円板73に記録されているフィルム情報を、フォト
リフレクタPR1が読み取って出力したものなので、カ
ートリッジスプール72の回転状態を読み取るための部
材を新たに設ける必要がなく、これによってフィルム巻
上げ機構をコンパクトに構成することができる。
【0087】次に、タイマーをスタートさせる(#30
0)。そして、前記ステップ#230,#240と同様
にして、タイムアウトか否かを判定し(#310)、タイ
ムアウトでなければバーコード円板73の情報を読み取
るフォトリフレクタPR1の出力が変化したか否か判定
する(#320)。これは、バーコード円板73が回転し
なければ、フォトリフレクタPR1の出力も変化しない
からである。フォトリフレクタPR1の出力が変化しな
ければ、ステップ#310に戻ってステップ#310,
#320を繰り返し、フォトリフレクタPR1の出力の
変化があればステップ#330で給送モーター52を通
常正転させ、ステップ#250に進む。ステップ#31
0でタイムアウトならば、給送モーター52を停止させ
(#340)、警告表示を行った(#350)後、終了す
る。
0)。そして、前記ステップ#230,#240と同様
にして、タイムアウトか否かを判定し(#310)、タイ
ムアウトでなければバーコード円板73の情報を読み取
るフォトリフレクタPR1の出力が変化したか否か判定
する(#320)。これは、バーコード円板73が回転し
なければ、フォトリフレクタPR1の出力も変化しない
からである。フォトリフレクタPR1の出力が変化しな
ければ、ステップ#310に戻ってステップ#310,
#320を繰り返し、フォトリフレクタPR1の出力の
変化があればステップ#330で給送モーター52を通
常正転させ、ステップ#250に進む。ステップ#31
0でタイムアウトならば、給送モーター52を停止させ
(#340)、警告表示を行った(#350)後、終了す
る。
【0088】ステップ#250ではタイマーをスタート
させる。そして、タイムアウトか否かを判定する(#2
60)。タイムアウトならば通常知られている適当なス
ラスト失敗処理シーケンスを実行し(#360)、タイム
アウトでなければ、1コマ目が適正にセットされたか否
かを、1コマ目のパーフォレーションをフォトリフレク
タPR2でカウントすることにより判定する(#27
0)。1コマ目が適正にセットされていなければステッ
プ#260に戻ってステップ#260,#270を繰り
返し、1コマ目が適正にセットされれば、給送モーター
52を停止させた(#280)後、リターンする。
させる。そして、タイムアウトか否かを判定する(#2
60)。タイムアウトならば通常知られている適当なス
ラスト失敗処理シーケンスを実行し(#360)、タイム
アウトでなければ、1コマ目が適正にセットされたか否
かを、1コマ目のパーフォレーションをフォトリフレク
タPR2でカウントすることにより判定する(#27
0)。1コマ目が適正にセットされていなければステッ
プ#260に戻ってステップ#260,#270を繰り
返し、1コマ目が適正にセットされれば、給送モーター
52を停止させた(#280)後、リターンする。
【0089】上記のように、本実施例でのイニシャルロ
ード動作では、未使用のフィルムカートリッジをカメラ
に装填した際には、フィルムは1コマ目に対応する位置
にセットされるが、例えば、使用途中で巻き戻したフィ
ルムカートリッジを再度装填した際にも今回撮影を開始
するコマに対応する位置にフィルムをセットすることも
可能である。その際には、今回撮影を開始するコマ番号
の手動での入力値、あるいは撮影時にフィルム面に記録
された撮影情報に基づいて算出されたパーフォレーショ
ンの設定数と、フォトリフレクタPR2により検知され
るパーフォレーションの数との比較で、停止位置を決め
るように構成すればよい。
ード動作では、未使用のフィルムカートリッジをカメラ
に装填した際には、フィルムは1コマ目に対応する位置
にセットされるが、例えば、使用途中で巻き戻したフィ
ルムカートリッジを再度装填した際にも今回撮影を開始
するコマに対応する位置にフィルムをセットすることも
可能である。その際には、今回撮影を開始するコマ番号
の手動での入力値、あるいは撮影時にフィルム面に記録
された撮影情報に基づいて算出されたパーフォレーショ
ンの設定数と、フォトリフレクタPR2により検知され
るパーフォレーションの数との比較で、停止位置を決め
るように構成すればよい。
【0090】尚、実際に露出等の制御に用いるフィルム
情報をバーコード円板73からフォトリフレクタPR1
で読み取る動作も行われるが、この動作はイニシャルロ
ード中に行ってもよく、各コマの撮影時毎に行ってもよ
い。
情報をバーコード円板73からフォトリフレクタPR1
で読み取る動作も行われるが、この動作はイニシャルロ
ード中に行ってもよく、各コマの撮影時毎に行ってもよ
い。
【0091】図15は、本実施例に適用可能な他のイニ
シャルロードのサブルーチンを示している。図14中の
ステップ#290の代わりにステップ#295を採用し
ているほかは、図14と同一のイニシャルロードのサブ
ルーチンである。ステップ#295では、給送モーター
52の回転状態を変化させる具体的動作として、給送モ
ーター52を逆転させている。一旦、回転方向を変える
ことで、キー34と溝35との嵌合を容易にしているの
である。
シャルロードのサブルーチンを示している。図14中の
ステップ#290の代わりにステップ#295を採用し
ているほかは、図14と同一のイニシャルロードのサブ
ルーチンである。ステップ#295では、給送モーター
52の回転状態を変化させる具体的動作として、給送モ
ーター52を逆転させている。一旦、回転方向を変える
ことで、キー34と溝35との嵌合を容易にしているの
である。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、嵌
合穴を両端に有するカートリッジスプールを備えたスラ
ストカートリッジが使用されるドロップイン装填方式の
カメラにおいて、カートリッジスプールの一方の嵌合穴
に嵌合してカートリッジスプールを駆動するカートリッ
ジスプール駆動手段と,他方の嵌合穴に嵌合して軸保持
を行う保持軸とを、カートリッジ室の底部とカートリッ
ジ室蓋とにそれぞれ設け、カートリッジ室蓋を閉じた状
態で、カートリッジスプール駆動手段と保持軸とが同一
軸上で対向するように、カートリッジ室とカートリッジ
室蓋との位置決めを行う位置決め手段をカートリッジ室
本体及びカートリッジ室蓋に設けることによって、カー
トリッジスプールを安定に保持しうるカメラを実現する
ことができる。その結果、カートリッジスプールのふら
つきに起因する給送負荷変動の増加といった問題は生じ
ない。
合穴を両端に有するカートリッジスプールを備えたスラ
ストカートリッジが使用されるドロップイン装填方式の
カメラにおいて、カートリッジスプールの一方の嵌合穴
に嵌合してカートリッジスプールを駆動するカートリッ
ジスプール駆動手段と,他方の嵌合穴に嵌合して軸保持
を行う保持軸とを、カートリッジ室の底部とカートリッ
ジ室蓋とにそれぞれ設け、カートリッジ室蓋を閉じた状
態で、カートリッジスプール駆動手段と保持軸とが同一
軸上で対向するように、カートリッジ室とカートリッジ
室蓋との位置決めを行う位置決め手段をカートリッジ室
本体及びカートリッジ室蓋に設けることによって、カー
トリッジスプールを安定に保持しうるカメラを実現する
ことができる。その結果、カートリッジスプールのふら
つきに起因する給送負荷変動の増加といった問題は生じ
ない。
【図1】本発明の実施例が適用されたカメラのカートリ
ッジ室周辺部分を示す斜視図。
ッジ室周辺部分を示す斜視図。
【図2】本発明の実施例が適用されたカメラの遮光扉駆
動機構を示す斜視図。
動機構を示す斜視図。
【図3】本発明の実施例が適用されたカメラのスラスト
用ドライバーの一部を切り欠いた外観を示す斜視図。
用ドライバーの一部を切り欠いた外観を示す斜視図。
【図4】本発明の実施例が適用されたカメラのスラスト
用ドライバーを構成するキーを示す斜視図。
用ドライバーを構成するキーを示す斜視図。
【図5】本発明の実施例が適用されたカメラに使用可能
なフィルムカートリッジを上方から見た状態を示す外観
斜視図。
なフィルムカートリッジを上方から見た状態を示す外観
斜視図。
【図6】本発明の実施例が適用されたカメラに使用可能
なフィルムカートリッジを下方から見た状態を示す外観
斜視図。
なフィルムカートリッジを下方から見た状態を示す外観
斜視図。
【図7】図6のA−A線断面図。
【図8】図7のB−B線断面図。
【図9】図7のC−C線断面図。
【図10】本発明の実施例が適用されたカメラに使用可
能なフィルムカートリッジの係止爪と遮光扉開閉用イン
ターフェースとの係止状態を示す斜視図。
能なフィルムカートリッジの係止爪と遮光扉開閉用イン
ターフェースとの係止状態を示す斜視図。
【図11】本発明の実施例が適用されたカメラの回路構
成を示すブロック図。
成を示すブロック図。
【図12】本発明の実施例が適用されたカメラに使用可
能なフィルムカートリッジ内からフィルムが出ている状
態を示す平面図。
能なフィルムカートリッジ内からフィルムが出ている状
態を示す平面図。
【図13】本発明の実施例が適用されたカメラのシーケ
ンスを示すフローチャート。
ンスを示すフローチャート。
【図14】図13のフローチャートにおけるイニシャル
ロードのサブルーチンを示すフローチャート。
ロードのサブルーチンを示すフローチャート。
【図15】図13のフローチャートにおける他のイニシ
ャルロードのサブルーチンを示すフローチャート。
ャルロードのサブルーチンを示すフローチャート。
1 …カートリッジ室蓋 2 …カートリッジ室本体(ボディ) 3 …カートリッジ室 4 …ピン 5 …穴 6 …保持軸 7 …保持開口 8 …開口 9 …蓋軸 10 …遮光扉駆動用ドライバー 11 …突起部 12 …伝達腕部 20 …操作レバー 21 …切欠き 22 …突起部 23 …長孔 24 …操作部 25 …レリーズレバー 26a,26b …突起部 27 …保持レバー 30 …スラスト用ドライバー 32 …円筒状嵌合部 33a,33b …軸嵌合穴 34 …キー 34a …キー穴 35a,35b …キー溝 36 …エンコーダパターン 38 …ギヤ 40 …係止解除専用ドライバー 41 …突起部 42 …カム 43 …凸部 50 …ソレノイド 51 …プランジャー 52 …給送モーター 54 …電源 56 …水晶振動子 60 …ケース 70 …フィルムカートリッジ 71a,71b …スラスト用インターフェース 72 …カートリッジスプール 73 …バーコード円板 74a,74b …遮光扉開閉用インターフェース 75 …遮光扉 75a …軸部分 76 …カートリッジ外殻 77a,77b …溝 78a,78b …溝 79 …係止爪 80 …制御回路 S0 …電源スイッチ S1 …レリーズスイッチ S2 …遮光扉検知スイッチ S3 …プランジャースイッチ S4 …エンコーダスイッチ SP1,SP2,SP3,SP4 …スプリング RSP1,RSP2 …復帰スプリング TSP …トグルスプリング PR1,PR2 …フォトリフレクタ PF …パーフォレーション FL …フィルム
Claims (1)
- 【請求項1】嵌合穴を両端に有するカートリッジスプー
ルを備えたスラストカートリッジが使用されるドロップ
イン装填方式のカメラにおいて、 前記スラストカートリッジが投入されるカートリッジ室
を有するカートリッジ室本体と,前記カートリッジ室を
閉じるカートリッジ室蓋と,前記カートリッジ室の底部
に設けられ、一方の嵌合穴に嵌合してカートリッジスプ
ールを駆動するカートリッジスプール駆動手段と,前記
カートリッジ室蓋に設けられ、他方の嵌合穴に嵌合して
軸保持を行う保持軸と,前記カートリッジ室本体及び前
記カートリッジ室蓋に設けられ、該カートリッジ室蓋を
閉じた状態で、前記カートリッジスプール駆動手段と保
持軸とが同一軸上で対向するようにカートリッジ室とカ
ートリッジ室蓋との位置決めを行う位置決め手段と,を
備えたことを特徴とするカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14519293A JPH075543A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14519293A JPH075543A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH075543A true JPH075543A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=15379558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14519293A Pending JPH075543A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH075543A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5987268A (en) * | 1996-04-18 | 1999-11-16 | Olympus Optical, Co., Ltd. | Film loading device having cartridge positioning shaft for camera |
-
1993
- 1993-06-16 JP JP14519293A patent/JPH075543A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5987268A (en) * | 1996-04-18 | 1999-11-16 | Olympus Optical, Co., Ltd. | Film loading device having cartridge positioning shaft for camera |
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