JPH0755400B2 - プレス機械の2度落ち防止装置 - Google Patents
プレス機械の2度落ち防止装置Info
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- JPH0755400B2 JPH0755400B2 JP17865191A JP17865191A JPH0755400B2 JP H0755400 B2 JPH0755400 B2 JP H0755400B2 JP 17865191 A JP17865191 A JP 17865191A JP 17865191 A JP17865191 A JP 17865191A JP H0755400 B2 JPH0755400 B2 JP H0755400B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス機械の2度落ち
防止装置に関する。
防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プレス運転モードの一つに、上死点から
クランク角度で170度付近(作業者が手を入れる余地
がないくらいスライドが下降した位置)までは運転ボタ
ンを押し続けている間のみスライドが下降作動し、かつ
運転ボタンから手を離すと直ちに停止するが、その後は
運転ボタンから手を離しても上死点付近の定位置まで運
転が続けられるいわゆる“安全一工程”モードがある。
クランク角度で170度付近(作業者が手を入れる余地
がないくらいスライドが下降した位置)までは運転ボタ
ンを押し続けている間のみスライドが下降作動し、かつ
運転ボタンから手を離すと直ちに停止するが、その後は
運転ボタンから手を離しても上死点付近の定位置まで運
転が続けられるいわゆる“安全一工程”モードがある。
【0003】かかる安全一工程(安一)モードを選択で
きる有接点プレス運転回路には、運転ボタンが押し続け
られても、上死点付近の定位置で必ず停止するように、
再起動防止回路が具備されている。さらに、一層の安全
作業を保障するために2度落ち防止装置(例えば、特公
昭63−30119号公報)が設けられている。
きる有接点プレス運転回路には、運転ボタンが押し続け
られても、上死点付近の定位置で必ず停止するように、
再起動防止回路が具備されている。さらに、一層の安全
作業を保障するために2度落ち防止装置(例えば、特公
昭63−30119号公報)が設けられている。
【0004】まず、有接点プレス運転回路(1)の従来
構成を図5を参照して説明する。同図において、運転ボ
タン回路は、運転ボタンPBから手を離している場合に
運転ボタンリレーCR10が励磁される構成となってい
る。
構成を図5を参照して説明する。同図において、運転ボ
タン回路は、運転ボタンPBから手を離している場合に
運転ボタンリレーCR10が励磁される構成となってい
る。
【0005】プレス運転リレー回路は、運転ボタンPB
と、運転ボタンリレーCR10のb接点と、再起動防止
リレーCR13のa接点と、プレス運転リレーCR11
とが直列接続され、再起動防止リレーCR13が励磁さ
れていれば運転ボタンPBを押すことによりプレス運転
リレーCR11が励磁され、そのa接点でソレノイド5
がONとなりクラッチを投入してプレス運転ができるよ
うに形成されている。また、プレス運転リレーCR11
は、定位置停止用のカムスイッチRS1(例えばクラン
ク角度320〜5度の間でOFF)と、安一運転リレー
CR12のa接点とを介し、自己のa接点でセルフホー
ルドされる。
と、運転ボタンリレーCR10のb接点と、再起動防止
リレーCR13のa接点と、プレス運転リレーCR11
とが直列接続され、再起動防止リレーCR13が励磁さ
れていれば運転ボタンPBを押すことによりプレス運転
リレーCR11が励磁され、そのa接点でソレノイド5
がONとなりクラッチを投入してプレス運転ができるよ
うに形成されている。また、プレス運転リレーCR11
は、定位置停止用のカムスイッチRS1(例えばクラン
ク角度320〜5度の間でOFF)と、安一運転リレー
CR12のa接点とを介し、自己のa接点でセルフホー
ルドされる。
【0006】また、安一運転回路は、クランク角度が例
えば170〜340度の間でONする安一運転用のカム
スイッチRS2と、安一選択リレーCR2のa接点と、
安一運転リレーCR12とを直列接続してなる。つま
り、170〜340度の間は、運転ボタンPBから手を
離してもプレス運転リレーCR11はセルフホールドさ
れる。このセルフホールドは、340度を越えるとカム
スイッチRS2(安一運転リレーCR12)がOFFす
るので解除されるが、プレス運転リレー回路としてはカ
ムスイッチRS1が320度でOFFするから先に解除
される。上死点付近の定位置でプレス停止させるためで
ある。
えば170〜340度の間でONする安一運転用のカム
スイッチRS2と、安一選択リレーCR2のa接点と、
安一運転リレーCR12とを直列接続してなる。つま
り、170〜340度の間は、運転ボタンPBから手を
離してもプレス運転リレーCR11はセルフホールドさ
れる。このセルフホールドは、340度を越えるとカム
スイッチRS2(安一運転リレーCR12)がOFFす
るので解除されるが、プレス運転リレー回路としてはカ
ムスイッチRS1が320度でOFFするから先に解除
される。上死点付近の定位置でプレス停止させるためで
ある。
【0007】さて、再起動防止回路は、再起動防止用の
カムスイッチRS3(例えばクランク角度270〜30
0度でOFF)と、連続停止ボタンCSTPと、プレス
運転リレーCR11のb接点と、運転ボタンリレーCR
10のa接点と、再起動防止リレーCR13とを直列接
続してなり、プレス運転リレーCR11のb接点と運転
ボタンリレーCR10のa接点とに並列接続された自己
のa接点でセルフホールド可能とされている。
カムスイッチRS3(例えばクランク角度270〜30
0度でOFF)と、連続停止ボタンCSTPと、プレス
運転リレーCR11のb接点と、運転ボタンリレーCR
10のa接点と、再起動防止リレーCR13とを直列接
続してなり、プレス運転リレーCR11のb接点と運転
ボタンリレーCR10のa接点とに並列接続された自己
のa接点でセルフホールド可能とされている。
【0008】すなわち、カムスイッチRS3が270〜
300度の間でOFFすると、再起動防止リレーCR1
3がOFFされる。したがって、カムスイッチRS1で
一旦OFFされたプレス運転リレーCR11をONする
には、一度運転ボタンPBから手を離さない限り再起動
できない。換言すれば、作業者が運転ボタンPBを押し
続けていたとしてもカムスイッチRS3がOFFして再
起動防止リレーCR13がOFFとなってしまうので必
ず定位置に停止でき、次のプレスサイクルに入れない。
つまり、2度落ちを防止できるわけである。
300度の間でOFFすると、再起動防止リレーCR1
3がOFFされる。したがって、カムスイッチRS1で
一旦OFFされたプレス運転リレーCR11をONする
には、一度運転ボタンPBから手を離さない限り再起動
できない。換言すれば、作業者が運転ボタンPBを押し
続けていたとしてもカムスイッチRS3がOFFして再
起動防止リレーCR13がOFFとなってしまうので必
ず定位置に停止でき、次のプレスサイクルに入れない。
つまり、2度落ちを防止できるわけである。
【0009】なお、電源ラインRCには、非常停止ボタ
ンEP1、a接点DR2(×2)およびa接点DR1が
直列接続され、いずれがOFFとなった場合にもソレノ
イド5をOFFしプレス停止を強制的に行って次のプレ
スサイクルに進めないようにしている。a接点DR1
は、後記異常信号DR1が出力された場合にOFFとな
るものである。
ンEP1、a接点DR2(×2)およびa接点DR1が
直列接続され、いずれがOFFとなった場合にもソレノ
イド5をOFFしプレス停止を強制的に行って次のプレ
スサイクルに進めないようにしている。a接点DR1
は、後記異常信号DR1が出力された場合にOFFとな
るものである。
【0010】また、2つのa接点DR2は、後記近接ス
イッチPSの立上り信号と再起動カムRS3の立上り信
号との相互監視により異常と認められた場合に、図示し
ない回路によってOFFされるa接点である。例えば、
再起動カムRS3の1回の立上り信号に近接スイッチP
Sの立上り信号が1回しか発生されなければ、後記近接
スイッチ検出器D100が異常と判断される。
イッチPSの立上り信号と再起動カムRS3の立上り信
号との相互監視により異常と認められた場合に、図示し
ない回路によってOFFされるa接点である。例えば、
再起動カムRS3の1回の立上り信号に近接スイッチP
Sの立上り信号が1回しか発生されなければ、後記近接
スイッチ検出器D100が異常と判断される。
【0011】以上は、有接点プレス運転回路1の全構成
要素が正常に機能された場合を条件とするから、各カム
スイッチの軸折れ、各リレーやカムスイッチの接点溶着
等異常が発生すると、安全一工程モードで運転しても上
死点付近の定位置で停止されず、次のプレスサイクルに
突入してしまう虞れがある。
要素が正常に機能された場合を条件とするから、各カム
スイッチの軸折れ、各リレーやカムスイッチの接点溶着
等異常が発生すると、安全一工程モードで運転しても上
死点付近の定位置で停止されず、次のプレスサイクルに
突入してしまう虞れがある。
【0012】ここに、各構成要素の異常を検出し、一層
の安全を確保するために上記公報に開示された2度落ち
防止装置が設けられている。かかる2度落ち防止装置
は、図6に示す如く、動作状態信号検出手段10と、ス
テップ動作確認手段20と、2度落ち検出カウンタ30
と、2度落ち防止信号発生手段40とから構成されてい
るのが一般的である。
の安全を確保するために上記公報に開示された2度落ち
防止装置が設けられている。かかる2度落ち防止装置
は、図6に示す如く、動作状態信号検出手段10と、ス
テップ動作確認手段20と、2度落ち検出カウンタ30
と、2度落ち防止信号発生手段40とから構成されてい
るのが一般的である。
【0013】すなわち、動作状態信号検出手段10は、
有接点プレス運転回路1の各構成要素の動作状態信号を
検出するもので、図5,6に示すカムスイッチRS1の
ON−OFFに係る定位置停止カム信号RS1・Sを出
力する定位置カム検出器D10、カムスイッチRS3の
ON−OFFに係る再起動防止カム信号RS3・Sを出
力する再起動防止カム検出器D37、プレス運転リレー
CR11のON−OFFに係るプレス運転リレー信号C
R11・Sを出力するプレス運転リレー検出器D12、
再起動防止リレーCR13のON−OFFに係る再起動
防止リレー信号CR13・Sを出力する再起動防止回路
検出器D13、運転ボタンPBのON−OFFに係る運
転ボタン信号PB・Sを出力する運転ボタン検出器D1
1とからなる。
有接点プレス運転回路1の各構成要素の動作状態信号を
検出するもので、図5,6に示すカムスイッチRS1の
ON−OFFに係る定位置停止カム信号RS1・Sを出
力する定位置カム検出器D10、カムスイッチRS3の
ON−OFFに係る再起動防止カム信号RS3・Sを出
力する再起動防止カム検出器D37、プレス運転リレー
CR11のON−OFFに係るプレス運転リレー信号C
R11・Sを出力するプレス運転リレー検出器D12、
再起動防止リレーCR13のON−OFFに係る再起動
防止リレー信号CR13・Sを出力する再起動防止回路
検出器D13、運転ボタンPBのON−OFFに係る運
転ボタン信号PB・Sを出力する運転ボタン検出器D1
1とからなる。
【0014】一方、ステップ動作確認手段20は、入力
された動作状態信号(RS1・S、RS3・S、CR1
1・S、CR13・S、PB・S)の同時点における変
化状態を、図7に示す如く、複数ステップ動作として確
認し、いずれかのステップ動作が異常と判断した場合に
は次のステップ動作に進めることを禁止する。全ステッ
プ動作が正常と確認するとリセット信号RSTを出力す
るものとされている。
された動作状態信号(RS1・S、RS3・S、CR1
1・S、CR13・S、PB・S)の同時点における変
化状態を、図7に示す如く、複数ステップ動作として確
認し、いずれかのステップ動作が異常と判断した場合に
は次のステップ動作に進めることを禁止する。全ステッ
プ動作が正常と確認するとリセット信号RSTを出力す
るものとされている。
【0015】さらに詳しくは、有接点プレス運転回路1
の構成要素が全て正常であると、各信号はクランク角度
の変化に伴って図7に示すように状態変化する。そこ
で、ステップ動作確認手段20は、複数ステップ動作
(ステップ0〜5)を確認し、前のステップが正常と判
断すると次のステップに進めるカウンタ方式とされてい
る。例えば、ステップ4ではプレス運転リレー信号CR
11・SがON、再起動防止リレー信号CR13・Sが
ON、運転ボタン信号PB・SがONであると正常判断
され、次のステップ5に進む。ステップ5では元のステ
ップ0へ進めるべくクリアー動作をする。また、詳細後
記の2度落ち検出カウンタ30にリセット信号をRST
出力する。いずれかのステップで異常と判断すると、ス
テップ歩進を中止(カウントストップ)しリセット信号
RSTは出力されない。
の構成要素が全て正常であると、各信号はクランク角度
の変化に伴って図7に示すように状態変化する。そこ
で、ステップ動作確認手段20は、複数ステップ動作
(ステップ0〜5)を確認し、前のステップが正常と判
断すると次のステップに進めるカウンタ方式とされてい
る。例えば、ステップ4ではプレス運転リレー信号CR
11・SがON、再起動防止リレー信号CR13・Sが
ON、運転ボタン信号PB・SがONであると正常判断
され、次のステップ5に進む。ステップ5では元のステ
ップ0へ進めるべくクリアー動作をする。また、詳細後
記の2度落ち検出カウンタ30にリセット信号をRST
出力する。いずれかのステップで異常と判断すると、ス
テップ歩進を中止(カウントストップ)しリセット信号
RSTは出力されない。
【0016】次に、2度落ち検出カウンタ30は、クラ
ンク軸の回動状態を複数の近接信号PRXとして計数す
ることにより2度落ちを検出可能とされ、かつステップ
動作確認手段20からのリセット信号RSTによって零
(0)クリアーされる。すなわち、近接スイッチ検出器
D100は、図6,図7に示すように、クランク角度が
例えば12度相当位置と330度相当位置に取付けられ
た被検知体1,2を有し、接近スイッチPSでこれら被
検知体1,2から検出して得たDC信号入力から、近接
信号PRXを2度落ち検出カウンタ30に出力する。2
度落ち検出カウンタ30は、この近接信号PRXを計数
するが、有接点プレス運転回路1の全構成要素が正常で
あれば、ステップ動作確認手段20からステップ5でリ
セット信号RSTが入力され零(0)クリアーとなる。
したがって、スライドが毎回上死点付近の定位置で停止
される正常状態の場合には、その計数値の最大は“2”
である。
ンク軸の回動状態を複数の近接信号PRXとして計数す
ることにより2度落ちを検出可能とされ、かつステップ
動作確認手段20からのリセット信号RSTによって零
(0)クリアーされる。すなわち、近接スイッチ検出器
D100は、図6,図7に示すように、クランク角度が
例えば12度相当位置と330度相当位置に取付けられ
た被検知体1,2を有し、接近スイッチPSでこれら被
検知体1,2から検出して得たDC信号入力から、近接
信号PRXを2度落ち検出カウンタ30に出力する。2
度落ち検出カウンタ30は、この近接信号PRXを計数
するが、有接点プレス運転回路1の全構成要素が正常で
あれば、ステップ動作確認手段20からステップ5でリ
セット信号RSTが入力され零(0)クリアーとなる。
したがって、スライドが毎回上死点付近の定位置で停止
される正常状態の場合には、その計数値の最大は“2”
である。
【0017】ところが、いずれかの構成要素に異常があ
るとリセット信号RSTは入力されない。つまり、2度
落ち検出カウンタ30の計数値は、定位置で停止せずに
オーバーランすると次のクランク角度12度で入力され
る近接信号PRXを計数してしまうので、その値は
“3”となる。すなわち、計数値“3”は、2度落ちを
検出したことになる。この場合に、2度落ち検出カウン
タ30は、2度落ち検出信号DBLを出力するものと形
成されている。
るとリセット信号RSTは入力されない。つまり、2度
落ち検出カウンタ30の計数値は、定位置で停止せずに
オーバーランすると次のクランク角度12度で入力され
る近接信号PRXを計数してしまうので、その値は
“3”となる。すなわち、計数値“3”は、2度落ちを
検出したことになる。この場合に、2度落ち検出カウン
タ30は、2度落ち検出信号DBLを出力するものと形
成されている。
【0018】かくして、2度落ち防止信号発生手段40
は、この2度落ち検出信号DBLが入力され、次のプレ
スサイクルに突入すると、図6の2度落ち防止信号DR
1を出力するものとされている。
は、この2度落ち検出信号DBLが入力され、次のプレ
スサイクルに突入すると、図6の2度落ち防止信号DR
1を出力するものとされている。
【0019】この2度落ち防止信号DR1が出力される
と、図示しない回路により図5に示す電源系統RC上の
DR1(a接点)がOFFされるから、丁度非常停止ボ
タンEP1を操作した場合と同様に、ソレノイド5がO
FF(クラッチOFF、ブレーキON)され、確実にプ
レス停止できる。
と、図示しない回路により図5に示す電源系統RC上の
DR1(a接点)がOFFされるから、丁度非常停止ボ
タンEP1を操作した場合と同様に、ソレノイド5がO
FF(クラッチOFF、ブレーキON)され、確実にプ
レス停止できる。
【0020】このように安一運転モードを選択可能な有
接点プレス運転回路1は、比較的簡単な構成であるが再
起動防止回路を設けることにより、運転ボタンPBの操
作ミスがあったとしても、上死点付近の定位置に確実に
一旦停止できる。また、2度落ち防止装置(10,2
0,30,40)を設ければ、再起動防止回路を含む有
接点プレス運転回路1の構成要素に異常があっても、次
のプレスサイクルに突入してしまう2度落ちを防止で
き、作業安全が確約される。
接点プレス運転回路1は、比較的簡単な構成であるが再
起動防止回路を設けることにより、運転ボタンPBの操
作ミスがあったとしても、上死点付近の定位置に確実に
一旦停止できる。また、2度落ち防止装置(10,2
0,30,40)を設ければ、再起動防止回路を含む有
接点プレス運転回路1の構成要素に異常があっても、次
のプレスサイクルに突入してしまう2度落ちを防止で
き、作業安全が確約される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来ス
テップ動作確認手段20は、動作状態信号検出手段10
を最小限的(D10,D11,D12,D13,D3
7)にとどめて構造簡素化、低コスト化を図りつつ有接
点プレス運転回路1の全構成要素異常を全体的に確認す
るものとされている。
テップ動作確認手段20は、動作状態信号検出手段10
を最小限的(D10,D11,D12,D13,D3
7)にとどめて構造簡素化、低コスト化を図りつつ有接
点プレス運転回路1の全構成要素異常を全体的に確認す
るものとされている。
【0022】換言すれば、各構成要素の異常を個々に監
視しているものではない。つまり、リレーについて言え
ば、プレス運転リレーCR11が溶着した場合を考える
と、ソレノイド5はカムスイッチRS1でOFFされ定
位置に止まる。ここに、運転ボタンPBが押し続けられ
たとしても再起動防止リレーCR13がカムスイッチR
S3でOFFされているので、プレス運転リレーCR1
1はONされず2度落ちは防止できる。また、安一運転
リレーCR12が溶着した場合も同様に2度落ちが防止
できる等の理由から、プレス運転リレーCR11,安一
運転リレーCR12,再起動防止リレーCR13ごとに
異常監視していない。
視しているものではない。つまり、リレーについて言え
ば、プレス運転リレーCR11が溶着した場合を考える
と、ソレノイド5はカムスイッチRS1でOFFされ定
位置に止まる。ここに、運転ボタンPBが押し続けられ
たとしても再起動防止リレーCR13がカムスイッチR
S3でOFFされているので、プレス運転リレーCR1
1はONされず2度落ちは防止できる。また、安一運転
リレーCR12が溶着した場合も同様に2度落ちが防止
できる等の理由から、プレス運転リレーCR11,安一
運転リレーCR12,再起動防止リレーCR13ごとに
異常監視していない。
【0023】しかしながら、再起動防止リレーCR13
が溶着したことを考えた場合、運転ボタンPBが押し続
けられていたとすると、運転リレー回路(CR11)が
ONされ定位置に停止できない虞れがある。
が溶着したことを考えた場合、運転ボタンPBが押し続
けられていたとすると、運転リレー回路(CR11)が
ONされ定位置に停止できない虞れがある。
【0024】つまり、従来のステップ動作確認手段20
では、図7のステップ3で定位置停止カム信号RS1・
Sとプレス運転リレー信号CR11・SとがOFFでか
つ再起動防止カム信号RS3・Sと再起動防止リレー信
号CR13・SとがONであるステップ動作を確認して
いる。しかし、再起動防止リレーCR13が溶着した場
合でも正常な場合でも、再起動防止回路検出器D13
が、図7に示すように、再起動防止カムRS3がONと
なると同時的に再起動防止リレー信号CR13・Sを出
力しているため異常を見出すことができない事態が生じ
得るからである。
では、図7のステップ3で定位置停止カム信号RS1・
Sとプレス運転リレー信号CR11・SとがOFFでか
つ再起動防止カム信号RS3・Sと再起動防止リレー信
号CR13・SとがONであるステップ動作を確認して
いる。しかし、再起動防止リレーCR13が溶着した場
合でも正常な場合でも、再起動防止回路検出器D13
が、図7に示すように、再起動防止カムRS3がONと
なると同時的に再起動防止リレー信号CR13・Sを出
力しているため異常を見出すことができない事態が生じ
得るからである。
【0025】なぜなら、図5に示すように再起動防止回
路検出器D13が、再起動防止用のカムスイッチRS3
と、プレス運転リレーCR11(b接点)との間に設け
られているからである。しかし、かかる場合でも全体と
しては前記ステップ3の作用で接点DR1がOFFされ
電源系統RCが遮断されるので実質的危険性はない。
路検出器D13が、再起動防止用のカムスイッチRS3
と、プレス運転リレーCR11(b接点)との間に設け
られているからである。しかし、かかる場合でも全体と
しては前記ステップ3の作用で接点DR1がOFFされ
電源系統RCが遮断されるので実質的危険性はない。
【0026】しかしながら、再起動防止リレーCR13
の溶着は、クランク軸が12度を越えるオーバーランが
あり、かつ電源系統RCの緊急的遮断によりプレス停止
した後でないと判明できないことになる。このことは、
安全策に過ぎたることなしとするプレス機械にとっては
好ましくない。
の溶着は、クランク軸が12度を越えるオーバーランが
あり、かつ電源系統RCの緊急的遮断によりプレス停止
した後でないと判明できないことになる。このことは、
安全策に過ぎたることなしとするプレス機械にとっては
好ましくない。
【0027】だからといって、万一に起り得る再起動防
止リレーCR13の溶着対策として、その溶着のみを感
知する専門の検出器、検出回路を新たに設けることはコ
スト高、取扱複雑化を招くのみならず、検出器の数を増
すごとにその検出器、検出回路の故障という新たな異常
対策が必要となり、装置を一段と複雑にしてしまう問題
が生ずる。
止リレーCR13の溶着対策として、その溶着のみを感
知する専門の検出器、検出回路を新たに設けることはコ
スト高、取扱複雑化を招くのみならず、検出器の数を増
すごとにその検出器、検出回路の故障という新たな異常
対策が必要となり、装置を一段と複雑にしてしまう問題
が生ずる。
【0028】ここに、本発明の目的は、有接点プレス運
転回路に新たな動作状態検出器を増大させることなく再
起動防止リレーの溶着を自動検出してオーバーランなく
確実に定位置に停止させることのできる信頼性の高いプ
レス機械の2度落ち防止装置を提供することにある。
転回路に新たな動作状態検出器を増大させることなく再
起動防止リレーの溶着を自動検出してオーバーランなく
確実に定位置に停止させることのできる信頼性の高いプ
レス機械の2度落ち防止装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、図5の再起動
防止回路に設けた従来の再起動防止回路検出器D13の
出力は再起動防止リレーCR13の溶着の有無により変
化しないが、図2に示すように再起動防止リレーCR1
3を設けると、再起動防止リレーに溶着があると、プレ
ス運転リレー信号のOFFタイミングと再起動防止リレ
ー信号のONタイミングとが正常時の場合と逆転するこ
とに着目し、両信号のステップ動作確認手段への入力順
序を監視する構成とし、前記目的を達成する。
防止回路に設けた従来の再起動防止回路検出器D13の
出力は再起動防止リレーCR13の溶着の有無により変
化しないが、図2に示すように再起動防止リレーCR1
3を設けると、再起動防止リレーに溶着があると、プレ
ス運転リレー信号のOFFタイミングと再起動防止リレ
ー信号のONタイミングとが正常時の場合と逆転するこ
とに着目し、両信号のステップ動作確認手段への入力順
序を監視する構成とし、前記目的を達成する。
【0030】すなわち、本発明は、プレス運転リレー回
路と再起動防止回路とを含み形成された有接点プレス運
転回路の各構成要素の動作状態信号を検出する動作状態
信号検出手段と、入力された動作状態信号の変化状態を
複数ステップ動作として確認しいずれかのステップ動作
が異常と判断した場合に次のステップ動作に進めること
を禁止するとともに異常信号を出力するステップ動作確
認手段と、クランク軸の回動状態を近接スイッチ等の信
号として計数することにより2度落ちを検出可能でかつ
全てのステップ動作が正常と確認された場合にステップ
動作確認手段から出力されるリセット信号によって零ク
リアーされる2度落ち検出カウンタと、この2度落ち検
出カウンタからの2度落ち検出信号が入力された場合ま
たはステップ動作確認手段からの異常信号が入力された
場合に次のプレスサイクルに進むことを防止するための
2度落ち防止信号を発生する2度落ち防止信号発生手段
とを備えてなるプレス機械の2度落ち防止装置におい
て、前記ステップ動作確認手段に入力順序確認ステップ
動作機能を設ける、とともに前記動作状態信号検出手段
で検出された前記有接点プレス運転回路中のプレス運転
リレーの動作信号と、前記再起動防止回路中の再起動防
止リレーの動作信号との前記ステップ動作確認手段に入
力される順序を監視する入力順序監視手段を設け、前記
ステップ動作確認手段を該入力順序確認ステップ動作に
おいて入力順序監視手段で入力順序異常と判断された場
合に当該入力順序確認ステップ動作が異常と判断するよ
うに形成したことを特徴とする。
路と再起動防止回路とを含み形成された有接点プレス運
転回路の各構成要素の動作状態信号を検出する動作状態
信号検出手段と、入力された動作状態信号の変化状態を
複数ステップ動作として確認しいずれかのステップ動作
が異常と判断した場合に次のステップ動作に進めること
を禁止するとともに異常信号を出力するステップ動作確
認手段と、クランク軸の回動状態を近接スイッチ等の信
号として計数することにより2度落ちを検出可能でかつ
全てのステップ動作が正常と確認された場合にステップ
動作確認手段から出力されるリセット信号によって零ク
リアーされる2度落ち検出カウンタと、この2度落ち検
出カウンタからの2度落ち検出信号が入力された場合ま
たはステップ動作確認手段からの異常信号が入力された
場合に次のプレスサイクルに進むことを防止するための
2度落ち防止信号を発生する2度落ち防止信号発生手段
とを備えてなるプレス機械の2度落ち防止装置におい
て、前記ステップ動作確認手段に入力順序確認ステップ
動作機能を設ける、とともに前記動作状態信号検出手段
で検出された前記有接点プレス運転回路中のプレス運転
リレーの動作信号と、前記再起動防止回路中の再起動防
止リレーの動作信号との前記ステップ動作確認手段に入
力される順序を監視する入力順序監視手段を設け、前記
ステップ動作確認手段を該入力順序確認ステップ動作に
おいて入力順序監視手段で入力順序異常と判断された場
合に当該入力順序確認ステップ動作が異常と判断するよ
うに形成したことを特徴とする。
【0031】
【作用】本発明では、基本的に有接点プレス運転回路も
2度落ち防止装置も従来通り作用する。したがって、作
業者が誤って運転ボタンから手を離すことを忘れても、
上死点付近の定位置で確実に一旦停止でき、作業安全を
保障できる。ところで、再起動防止リレーが溶着した場
合、ステップ動作確認手段には、再起動防止カム信号が
入力された時点と同時的に再起動防止リレー信号が入力
される。すなわち、正常時はプレス運転リレー信号がO
FFされた後に入力される順序と反対に、再起動防止リ
レー信号が先に入力されてしまう。
2度落ち防止装置も従来通り作用する。したがって、作
業者が誤って運転ボタンから手を離すことを忘れても、
上死点付近の定位置で確実に一旦停止でき、作業安全を
保障できる。ところで、再起動防止リレーが溶着した場
合、ステップ動作確認手段には、再起動防止カム信号が
入力された時点と同時的に再起動防止リレー信号が入力
される。すなわち、正常時はプレス運転リレー信号がO
FFされた後に入力される順序と反対に、再起動防止リ
レー信号が先に入力されてしまう。
【0032】ここに、ステップ動作確認手段は、入力順
序ステップ動作において、入力順序監視手段からプレス
運転リレー信号よりも再起動防止リレー信号の方が先に
入力されたと判断されると、当該入力順序確認ステップ
動作が異常と判断し、次のステップへの歩進を中止し2
度落ち防止信号発生手段に異常信号を出力する。
序ステップ動作において、入力順序監視手段からプレス
運転リレー信号よりも再起動防止リレー信号の方が先に
入力されたと判断されると、当該入力順序確認ステップ
動作が異常と判断し、次のステップへの歩進を中止し2
度落ち防止信号発生手段に異常信号を出力する。
【0033】したがって、2度落ち防止信号発生手段か
ら2度落ち防止信号によって次のプレスサイクルへ進め
ないようプレス緊急停止される。
ら2度落ち防止信号によって次のプレスサイクルへ進め
ないようプレス緊急停止される。
【0034】よって、従来は定位置を過ぎるとオーバー
ランがあった後のプレス緊急停止によって、初めて再起
動防止リレーの溶着を知り得たのに対し、定位置近辺で
確実停止させつつそれを事前に知ることができ安全であ
る。
ランがあった後のプレス緊急停止によって、初めて再起
動防止リレーの溶着を知り得たのに対し、定位置近辺で
確実停止させつつそれを事前に知ることができ安全であ
る。
【0035】しかも、動作状態信号検出手段にこれがた
めの新たな検知器を設ける必要がない。
めの新たな検知器を設ける必要がない。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本2度落ち防止装置は、図1に示す如く、基本的
構成が従来例(図6)と同じとされかつステップ動作確
認手段20に入力順序確認ステップ動作機能を設ける、
とともに入力順序監視手段50を設け、再起動防止リレ
ーCR13の溶着を事前的に検出しつつ2度落ちを防止
する構成とされている。
する。本2度落ち防止装置は、図1に示す如く、基本的
構成が従来例(図6)と同じとされかつステップ動作確
認手段20に入力順序確認ステップ動作機能を設ける、
とともに入力順序監視手段50を設け、再起動防止リレ
ーCR13の溶着を事前的に検出しつつ2度落ちを防止
する構成とされている。
【0037】まず、有接点プレス運転回路1は、図2に
示す如く、基本的構成が従来例(図5)と同じとされて
いるが、再起動防止回路検出器D13の接続位置を従来
例(図5)の場合と変更している。
示す如く、基本的構成が従来例(図5)と同じとされて
いるが、再起動防止回路検出器D13の接続位置を従来
例(図5)の場合と変更している。
【0038】すなわち、従来例(図5)では、再起動防
止カムRS3のOFFした時または連続停止ボタンCS
TPが押された時、そのいずれの場合にも再起動防止リ
レー信号CR13・Sを出力可能とすることに重点を置
き接続していた。つまり、図5に示すようにカムスイッ
チRS3(連続停止ボタンCSTP)とプレス運転リレ
ーCR11のb接点(CR11)との間に接続されてい
た。
止カムRS3のOFFした時または連続停止ボタンCS
TPが押された時、そのいずれの場合にも再起動防止リ
レー信号CR13・Sを出力可能とすることに重点を置
き接続していた。つまり、図5に示すようにカムスイッ
チRS3(連続停止ボタンCSTP)とプレス運転リレ
ーCR11のb接点(CR11)との間に接続されてい
た。
【0039】これに対し、本発明では、上記通常的正常
操作がなされた場合には再起動防止回路が再起動防止リ
レーCR13のa接点(CR13)でセルフホールドさ
れた以降でないと再起動防止リレー信号CR13・Sを
出力しないが、再起動防止リレーCR13が溶着してい
た場合にはカムスイッチRS3のONと同時的に信号C
R13・Sを出力可能とするために、再起動防止リレー
CR13とそのa接点(CR13)との間に接続してい
る。
操作がなされた場合には再起動防止回路が再起動防止リ
レーCR13のa接点(CR13)でセルフホールドさ
れた以降でないと再起動防止リレー信号CR13・Sを
出力しないが、再起動防止リレーCR13が溶着してい
た場合にはカムスイッチRS3のONと同時的に信号C
R13・Sを出力可能とするために、再起動防止リレー
CR13とそのa接点(CR13)との間に接続してい
る。
【0040】ここに、再起動防止リレー信号CR13・
Sは、正常であるならば図4の点線で示す如くプレス運
転リレー信号CR11・Sが出力された以降に出力され
るが、再起動防止リレーCR13が溶着していた場合に
は実線で示す如く再起動防止カム信号RS3・Sが出力
されると同時的に先行して出力される。
Sは、正常であるならば図4の点線で示す如くプレス運
転リレー信号CR11・Sが出力された以降に出力され
るが、再起動防止リレーCR13が溶着していた場合に
は実線で示す如く再起動防止カム信号RS3・Sが出力
されると同時的に先行して出力される。
【0041】つまり、プレス運転リレー信号CR11・
Sと再起動防止カム信号RS3・Sとの両出力タイミン
グの早遅を監視すれば、格別の検出器・検出回路を設け
なくとも再起動防止リレーCR13の溶着があったか否
かを自動判別できることになる。
Sと再起動防止カム信号RS3・Sとの両出力タイミン
グの早遅を監視すれば、格別の検出器・検出回路を設け
なくとも再起動防止リレーCR13の溶着があったか否
かを自動判別できることになる。
【0042】かくして、図1に示す入力順序監視手段5
0は、動作状態信号検出手段10のプレス運転リレー検
出器D12で検出された図2の有接点プレス運転回路1
中のプレス運転リレーCR11の動作信号(つまり、プ
レス運転リレー信号CR11・S)と再起動防止回路検
出器D13で検出された再起動防止リレーCR13の動
作信号(つまり、再起動防止カム信号RS3・S)との
ステップ動作確認手段20に入力される順序(図3で1
点鎖線で囲まれた部分内の信号入力順序)を監視し、そ
の正常・異常の判別を行う。
0は、動作状態信号検出手段10のプレス運転リレー検
出器D12で検出された図2の有接点プレス運転回路1
中のプレス運転リレーCR11の動作信号(つまり、プ
レス運転リレー信号CR11・S)と再起動防止回路検
出器D13で検出された再起動防止リレーCR13の動
作信号(つまり、再起動防止カム信号RS3・S)との
ステップ動作確認手段20に入力される順序(図3で1
点鎖線で囲まれた部分内の信号入力順序)を監視し、そ
の正常・異常の判別を行う。
【0043】一方、ステップ動作確認手段20は、新た
に設けた入力順序確認ステップ動作(図3のステップ
4)で入力順序監視手段50に上記入力順序の監視を実
行させ、入力順序が異常と判断された場合には次のステ
ップ(5)以後へ進まないで、図1に示す異常信号SN
Oを2度落ち防止信号発生手段40へ出力するように構
成されている。
に設けた入力順序確認ステップ動作(図3のステップ
4)で入力順序監視手段50に上記入力順序の監視を実
行させ、入力順序が異常と判断された場合には次のステ
ップ(5)以後へ進まないで、図1に示す異常信号SN
Oを2度落ち防止信号発生手段40へ出力するように構
成されている。
【0044】また、この実施例では、ステップ動作確認
手段20に図3に示す新たなステップ3を設けている。
このステップ3は、プレス運転リレー信号CR11・S
と再起動防止リレー信号CR13・Sとの双方OFFを
正常として判断するものである。したがって、このステ
ップ3においてプレス運転リレーCR11と再起動防止
リレーCR13との異常があるか否かもチェックでき
る。
手段20に図3に示す新たなステップ3を設けている。
このステップ3は、プレス運転リレー信号CR11・S
と再起動防止リレー信号CR13・Sとの双方OFFを
正常として判断するものである。したがって、このステ
ップ3においてプレス運転リレーCR11と再起動防止
リレーCR13との異常があるか否かもチェックでき
る。
【0045】なお、本実施例では、ステップ3,4が新
たに設けられているので、従来例(図7)のステップ4
が本実施例のステップ6に対応する。
たに設けられているので、従来例(図7)のステップ4
が本実施例のステップ6に対応する。
【0046】また、図1ではステップ動作確認手段20
と入力順序監視手段50とは別個の装置として表示した
が、両者20,50を一体的(例えば、ステップ動作確
認手段20内に入力順序監視機能を組込む)に形成して
実施してもよい。
と入力順序監視手段50とは別個の装置として表示した
が、両者20,50を一体的(例えば、ステップ動作確
認手段20内に入力順序監視機能を組込む)に形成して
実施してもよい。
【0047】次に、この実施例の作用を説明する。有接
点プレス運転回路1の全体構成要素が正常の場合には、
前述の通り従来例と同様に安一モードを選択すれば、作
業者が運転ボタンPBから一旦手を離した場合はもとよ
り誤って押し続けていても、プレスは上死点付近の定位
置で停止される。また、いずれかの構成要素に故障があ
った場合には、ステップ動作確認手段20と2度落ち検
出カウンタ30と2度落ち防止信号発生手段40との協
働により、図2の電源系統RCに介装されたa接点DR
1またはDR2がOFFされる。つまり、2度落ち防止
が図られる。以上は従来例の場合と同様につき、これ以
上の説明は省略する。
点プレス運転回路1の全体構成要素が正常の場合には、
前述の通り従来例と同様に安一モードを選択すれば、作
業者が運転ボタンPBから一旦手を離した場合はもとよ
り誤って押し続けていても、プレスは上死点付近の定位
置で停止される。また、いずれかの構成要素に故障があ
った場合には、ステップ動作確認手段20と2度落ち検
出カウンタ30と2度落ち防止信号発生手段40との協
働により、図2の電源系統RCに介装されたa接点DR
1またはDR2がOFFされる。つまり、2度落ち防止
が図られる。以上は従来例の場合と同様につき、これ以
上の説明は省略する。
【0048】ここに、再起動防止リレーCR13が溶着
していた場合、ステップ動作確認手段20は、図3に示
すステップ4において、入力順序監視手段50に図3の
1点鎖線で囲んだプレス運転リレー信号CR11・Sと
再起動防止リレー信号CR13・Sとの入力順序を監視
させる。再起動防止リレー信号CR13・Sが図3に2
点鎖線(図4では実線)で示すように、プレス運転リレ
ー信号CR11・SのOFF(Lレベル)よりも早く出
力(Hレベル)となった場合には、再起動防止リレーC
R13・Sが溶着していたことになる。
していた場合、ステップ動作確認手段20は、図3に示
すステップ4において、入力順序監視手段50に図3の
1点鎖線で囲んだプレス運転リレー信号CR11・Sと
再起動防止リレー信号CR13・Sとの入力順序を監視
させる。再起動防止リレー信号CR13・Sが図3に2
点鎖線(図4では実線)で示すように、プレス運転リレ
ー信号CR11・SのOFF(Lレベル)よりも早く出
力(Hレベル)となった場合には、再起動防止リレーC
R13・Sが溶着していたことになる。
【0049】したがって、ステップ動作確認手段20
は、次のステップ5に進めることなく、異常信号SNO
を2度落ち防止信号発生手段40に出力する。この2度
落ち防止信号DR1により、図2の電源系統RCがOF
Fされプレス停止される。
は、次のステップ5に進めることなく、異常信号SNO
を2度落ち防止信号発生手段40に出力する。この2度
落ち防止信号DR1により、図2の電源系統RCがOF
Fされプレス停止される。
【0050】よって、運転ボタンPBが押し続けられて
いた場合に、2度落ち検出カウンタ30からの2度落ち
検出信号DBLによってオーバーラン後のプレス停止後
に再起動防止リレーCR13が溶着していたことを知り
得た従来例に対し、オーバーランなくプレス停止を行え
かつ再起動防止リレーCR13の溶着を事前に知り得
る。
いた場合に、2度落ち検出カウンタ30からの2度落ち
検出信号DBLによってオーバーラン後のプレス停止後
に再起動防止リレーCR13が溶着していたことを知り
得た従来例に対し、オーバーランなくプレス停止を行え
かつ再起動防止リレーCR13の溶着を事前に知り得
る。
【0051】しかして、この実施例によれば、動作状態
信号検出手段10とステップ動作確認手段20と2度落
ち検出カウンタ30と2度落ち防止信号発生手段40と
を備えてなる2度落ち防止装置において、ステップ動作
確認手段20に入力順序確認ステップ動作機能(ステッ
プ4)を設け、かつ有接点プレス運転回路1中のプレス
運転リレーCR11の動作信号(CR11・S)と再起
動防止リレーCR13の動作信号(CR13・S)との
入力順序を監視する入力順序監視手段50を設けた構成
であるから、有接点プレス運転回路1の最重要構成要素
たる再起動防止リレーCR13の溶着を事前に自動検出
できかつオーバーランなく定位置に確実に停止できる。
よって、信頼性を著しく高めることができる。
信号検出手段10とステップ動作確認手段20と2度落
ち検出カウンタ30と2度落ち防止信号発生手段40と
を備えてなる2度落ち防止装置において、ステップ動作
確認手段20に入力順序確認ステップ動作機能(ステッ
プ4)を設け、かつ有接点プレス運転回路1中のプレス
運転リレーCR11の動作信号(CR11・S)と再起
動防止リレーCR13の動作信号(CR13・S)との
入力順序を監視する入力順序監視手段50を設けた構成
であるから、有接点プレス運転回路1の最重要構成要素
たる再起動防止リレーCR13の溶着を事前に自動検出
できかつオーバーランなく定位置に確実に停止できる。
よって、信頼性を著しく高めることができる。
【0052】また、動作状態信号検出手段10を形成す
る再起動防止回路検出器D13は、図2に示す如く、再
起動防止リレーCR13とセルフホールド用のその補助
接点(a接点)との間に接続されているので、通常的正
常動作(リレーCR11のb接点とリレーCR10のa
接点とがONとなる。)と明確に見分けられる、ととも
に格別の検出器,検出回路を設ける必要がない。
る再起動防止回路検出器D13は、図2に示す如く、再
起動防止リレーCR13とセルフホールド用のその補助
接点(a接点)との間に接続されているので、通常的正
常動作(リレーCR11のb接点とリレーCR10のa
接点とがONとなる。)と明確に見分けられる、ととも
に格別の検出器,検出回路を設ける必要がない。
【0053】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、有接点プ
レス運転回路の各構成要素の動作信号を検出する動作状
態信号検出手段とステップ動作確認手段と2度落ち検出
カウンタと2度落ち防止信号発生手段とを備えたプレス
機械の2度落ち防止装置において、ステップ動作確認手
段に入力順序確認ステップ動作機能を設ける、とともに
動作状態信号検出手段で検出された有接点プレス運転回
路中のプレス運転リレーの動作信号と、再起動防止回路
中の再起動防止リレーの動作信号とのステップ動作確認
手段に入力される順序を監視する入力順序監視手段を設
け、ステップ動作確認手段を該入力順序確認ステップ動
作において入力順序監視手段で入力順序異常と判断され
た場合に当該入力順序確認ステップ動作が異常と判断す
るように形成した構成であるから、格別の検出器等を新
たに設けることなく、有接点プレス運転回路の最重要構
成要素たる再起動防止リレーの溶着を事前に自動検出し
てオーバーシュートなく定位置にプレス停止できる。よ
って、信頼性を著しく高めることができる。
レス運転回路の各構成要素の動作信号を検出する動作状
態信号検出手段とステップ動作確認手段と2度落ち検出
カウンタと2度落ち防止信号発生手段とを備えたプレス
機械の2度落ち防止装置において、ステップ動作確認手
段に入力順序確認ステップ動作機能を設ける、とともに
動作状態信号検出手段で検出された有接点プレス運転回
路中のプレス運転リレーの動作信号と、再起動防止回路
中の再起動防止リレーの動作信号とのステップ動作確認
手段に入力される順序を監視する入力順序監視手段を設
け、ステップ動作確認手段を該入力順序確認ステップ動
作において入力順序監視手段で入力順序異常と判断され
た場合に当該入力順序確認ステップ動作が異常と判断す
るように形成した構成であるから、格別の検出器等を新
たに設けることなく、有接点プレス運転回路の最重要構
成要素たる再起動防止リレーの溶着を事前に自動検出し
てオーバーシュートなく定位置にプレス停止できる。よ
って、信頼性を著しく高めることができる。
【図1】本発明の実施例を示す全体構成図である。
【図2】同じく、本装置を設けた有接点プレス運転回路
の全体構成図である。
の全体構成図である。
【図3】同じく、本装置の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
ングチャートである。
【図4】同じく、入力順序監視動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
イミングチャートである。
【図5】従来の有接点プレス運転回路の全体構成図であ
る。
る。
【図6】従来の2度落ち防止装置の全体構成図である。
【図7】同じく、動作を説明するためのタイミングチャ
ートである。
ートである。
1 有接点プレス運転回路 5 ソレノイド PB 運転ボタン CR10 運転ボタンリレー CR11 プレス運転リレー(プレス運転リレー回路) CR12 安一運転リレー CR13 再起動防止リレー(再起動防止回路) RS1 定位置停止用カムスイッチ RS2 安一運転用カムスイッチ RS3 再起動防止用カムスイッチ 10 動作状態信号検出手段 D10 定位置停止カム検出器 D11 運転ボタン検出器 D12 プレス運転リレー検出器 D13 再起動防止回路検出器 D37 再起動防止カム検出器 D100 近接スイッチ検出器 20 ステップ動作確認手段 30 2度落ち検出カウンタ 40 2度落ち防止信号発生手段 50 入力順序監視手段 SNO 異常信号 RST リセット信号 DBL 2度落ち検出信号 DR1 2度落ち防止信号
Claims (1)
- 【請求項1】 プレス運転リレー回路と再起動防止回路
とを含み形成された有接点プレス運転回路の各構成要素
の動作状態信号を検出する動作状態信号検出手段と、入
力された動作状態信号の変化状態を複数ステップ動作と
して確認しいずれかのステップ動作が異常と判断した場
合に次のステップ動作に進めることを禁止するとともに
異常信号を出力するステップ動作確認手段と、クランク
軸の回動状態を近接スイッチ等の信号として計数するこ
とにより2度落ちを検出可能でかつ全てのステップ動作
が正常と確認された場合にステップ動作確認手段から出
力されるリセット信号によって零クリアーされる2度落
ち検出カウンタと、この2度落ち検出カウンタからの2
度落ち検出信号が入力された場合またはステップ動作確
認手段からの異常信号が入力された場合に次のプレスサ
イクルに進むことを防止するための2度落ち防止信号を
発生する2度落ち防止信号発生手段とを備えてなるプレ
ス機械の2度落ち防止装置において、 前記ステップ動作確認手段に入力順序確認ステップ動作
機能を設ける、とともに前記動作状態信号検出手段で検
出された前記有接点プレス運転回路中のプレス運転リレ
ーの動作信号と、前記再起動防止回路中の再起動防止リ
レーの動作信号との前記ステップ動作確認手段に入力さ
れる順序を監視する入力順序監視手段を設け、前記ステ
ップ動作確認手段を該入力順序確認ステップ動作におい
て入力順序監視手段で入力順序異常と判断された場合に
当該入力順序確認ステップ動作が異常と判断するように
形成したことを特徴とするプレス機械の2度落ち防止装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17865191A JPH0755400B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | プレス機械の2度落ち防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17865191A JPH0755400B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | プレス機械の2度落ち防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0523899A JPH0523899A (ja) | 1993-02-02 |
JPH0755400B2 true JPH0755400B2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=16052194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17865191A Expired - Lifetime JPH0755400B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | プレス機械の2度落ち防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0755400B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7192065B1 (ja) * | 2021-09-09 | 2022-12-19 | 上銀科技股▲分▼有限公司 | 継電器保護システム |
-
1991
- 1991-07-19 JP JP17865191A patent/JPH0755400B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0523899A (ja) | 1993-02-02 |
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