JPH0755262B2 - 人 形 - Google Patents

人 形

Info

Publication number
JPH0755262B2
JPH0755262B2 JP10654891A JP10654891A JPH0755262B2 JP H0755262 B2 JPH0755262 B2 JP H0755262B2 JP 10654891 A JP10654891 A JP 10654891A JP 10654891 A JP10654891 A JP 10654891A JP H0755262 B2 JPH0755262 B2 JP H0755262B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
doll
hair
head
holder
pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10654891A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0671052A (ja
Inventor
満 熊倉
Original Assignee
有限会社熊倉人形店
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社熊倉人形店 filed Critical 有限会社熊倉人形店
Priority to JP10654891A priority Critical patent/JPH0755262B2/ja
Publication of JPH0671052A publication Critical patent/JPH0671052A/ja
Publication of JPH0755262B2 publication Critical patent/JPH0755262B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Toys (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は人形に関するものであ
り、詳しくは特に雛人形などの髪飾りを選択・交換自在
に取付けることにより個性化を可能とすると共に付加価
値をより高めるためのものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】例え
ば従来の雛人形においては、長い歴史を持つ伝統工芸と
いう意味合いからその形態は主として作者側の意図のみ
に依存された創作となっており、買い手側は完成品の作
風あるいは設定された価格などについて、単に選択する
だけのものとなっていた。また、人形の作風や価格の改
変についても、買い手側の購買動向や何らかの流行など
を考慮して随時行われてはいるものの、やはり作者側が
主観的に予め設定するのが一般的となっていた。これに
伴い雛人形においては、顔の表情や着物の格調などと共
に特にその形態にとって重要な要素である髪飾り、例え
ば玉櫛などにあっては図8に示すように玉櫛1のピン部
2を人形3の頭部本体4に直接差込んで固定することに
より装着されており、玉櫛1の着脱および交換は不可能
なものとされていた。尚、図中6は頭髪、7は紙型であ
り、凡そ雛人形などの頭部5を製作するにあたってはそ
の頭髪7を所定の形態に整えるために、予め所定の髪の
形に形成された基礎材あるいは芯材ともいうべき紙型7
を頭部本体4に固定し、頭髪6はこの紙型7を覆うよう
にして取付けられている。頭髪6および紙型7の前端部
は頭部本体4の前部に設けられた溝部に固定されてお
り、更に紙型7は頭部本体4の後部でも接着されて固定
されている。しかしながら、昨今買い手側の購買動向が
極めて多様化すると共に個性化を望む意識が高揚して来
ており、人形の作風や形態あるいは価格設定について買
い手側の要望が直接反映されるような何らかの対応策が
求められるようになってきている。本発明はこのような
従来の技術や現状に着目してなされたものであり、作風
や形態あるいは価格の設定に対して買い手側が自由に個
性化でき付加価値を高めることのできる人形を提供せん
とするものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明に係る人形は、
上記のような課題を解決するために、髪飾りのピンを頭
部に差込んで装着する人形において、頭部にはピン部受
入時ピン部を保持し、取外し入力を受けた時にその保持
状態を解除する保持具を備え、別途用意された多種類の
髪飾りが選択・交換自在に取付けられるようにしたもの
である。また、髪飾りは家紋が施されているものである
他、髪飾りに取付孔が形成され、異なる家紋を表した複
数の装飾体がこの取付孔を介して交換可能に設けられて
いるものである。尚、以上および以下の記述において、
「頭部」とは、人形の首から上の部分を構成する各々の
部位および部品を含めた頭部全体を意味する用語として
用いるものである。
【0004】
【作用】本発明の人形においては、その頭部に備えた保
持具に髪飾りのピン部を差込むことにより髪飾りを保持
させて装着することができ、また、引抜き方向の力、即
ち取外し入力を加えることによりその保持状態を解除し
取り外すことができる。この髪飾りは予め多種類のもの
が別途用意されており、その中から自在に選択すること
ができる。これらのことにより髪飾りを装着しない形態
とさせることはもとより、随時多種類の髪飾りを選択・
交換自在に取付けることが可能となり、人形を自由に個
性化することができる。また、価格の設定についても買
い手側の要望を直接反映させることができ人形の付加価
値を一層高めることができる。また、家紋を施した髪飾
りを装着した場合には、買い手側の個性化に対する要望
をより直接に反映させることができる。更に、髪飾りに
形成した取付孔を介して異なる家紋を表した複数の装飾
体を交換可能に取付けた場合には、必要に応じて、ある
いは要望に沿ってより機敏に対応することが可能とな
り、一層人形の個性化を図ることができ付加価値を高め
ることができる。
【0005】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図に基づいて
説明する。尚、従来と共通する部分には同一の符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0006】図1は本発明の人形8を示すものであり、
頭部9の頭部本体10には穴11が設けられており、こ
の穴11に保持具12が挿入・固定され備えられてい
る。「髪飾り」としての玉櫛1は、そのピン部2を頭髪
6および紙型7の所定位置に貫通させ、そして先端部分
を保持具12に差込んで保持させることにより装着され
ている。
【0007】保持具12は図2に示すように、ピン部2
を受け入れる開口部13を有する小径部分14と、本体
である大径部分15とから成る円筒状のもので、小径部
分14には切欠き溝16が2ヶ所対向する状態で設けら
れている。この切欠き溝16により開口部13は適度の
バネ性を持ったものとなり、開口部13にピン部2を差
込むことにより玉櫛1を保持させることができ、また、
引抜き方向の力、即ち取外し入力を加えることによりそ
の保持状態を解除し玉櫛1を取り外すことができるもの
である。尚、保持具12の本体、即ち大径部分15に設
けられている凹部17は、保持具12を穴11に固定す
る際に用いる接着剤Sが有効に作用するように液溜まり
として設けられているものである。また、人形の形態や
仕上がり状態によって穴11の深さに対する保持具12
の固定位置が変化するため、穴11は予め余裕を持たせ
た深さとなっている。更に保持具12は穴11に埋没す
ることも予想されることから開口部13はこのように小
径部分14に設けられており、穴11に保持具12の全
体が埋没しても開口部13の自由な動きが妨げられず、
バネ性が損なわれることが無いようになっている。そし
て、開口部13を紙型7の裏面に近接させた状態で保持
具12を固定していることにより、ピン部2を頭髪6お
よび紙型7の所定位置に貫通させた際に、その先端部分
を開口部13に速やかに差し込めるようになっており、
玉櫛1を容易に着脱・交換できるようになっている。
【0008】保持具の形態はこの例に限るものではなく
他にも様々考えられ、例えば図3および図4に示すよう
に、先の実施例の保持具12と同様の開口部13を備え
た全長の短い保持具18を頭部19の紙型7の裏面に添
わせて逆向きに備えても良い。この場合には紙型7と頭
部本体20との間の空間21を有効に利用することがで
き、頭部本体20には何ら加工を施す必要が無くなるこ
とから製作上も有利となる。尚、22はフランジ部であ
り、保持具18を紙型7の裏面に接着して取付ける際に
このフランジ部22が接着面となるものである。
【0009】図5に示すのは、ゴム状の材料を円柱形に
成形した保持具23を頭部25の頭部本体24に埋め込
んだものである。この場合には玉櫛1のピン部2をこの
保持具23に突き刺すことによりゴム状の材料がその弾
性力によりピン部2を保持するものであり、玉櫛1の取
付けや調整が容易となる他、材料が比較的安価であるこ
とと加工精度を大まかなものとすることができることか
ら経済的にも有利なものとなる。
【0010】また、図6に示すように同じくゴム状の材
料を円板形に成形した保持具26を頭部27の紙型7の
裏面に添わせて備えても良く、この場合にはピン部2を
保持具26に貫通させることによりゴム状の材料がその
弾性力によりピン部2を保持するものである。尚、この
場合にも紙型7と頭部本体20との間の空間21を有効
に利用することができることについては前述の実施例と
同様である。
【0011】このように保持具については、適度なバネ
性や弾性力を持たせるなどしてピン部2を挿入した際に
適度な力で保持できるものであれば良い。また、髪飾り
にはこの例に示すような玉櫛1の他にも例えば簪(かん
ざし)など各種のものがあり、本発明はピン部を有する
髪飾りであれば広く活用できるものである。尚、雛人形
などの頭部を製作するにあたっては、この例のように紙
型を用いる方法の他、頭髪を予め植込んだブロック状の
部品を人形の頭部に組合わせるようにしたものもある。
この場合には人形の頭部に空間はなく図3や図6に示す
実施例のようにその空間を利用することはできないが、
ブロック状の部品に予め保持具を備えるようにすれば良
く、同じく人形の頭部本体には何ら加工を施す必要が無
くなり製作上も有利となる。
【0012】そして、玉櫛や簪などの髪飾りは様々なデ
ザインのものや各種の大きさのものが予め多種類用意さ
れている。例えば宝石類や貴金属を用いた高価なものや
様々な形状・態様としたもの、あるいは家紋を備えたも
のなどを用意し、自在に選択し交換することにより買い
手側が望む多様な個性化に対応させることができ人形の
付加価値を高めることができる他、価格についても買い
手側の要望を直接に反映させることができる。また、高
価な髪飾りを選択した場合などは髪飾りを取り外して別
保管することもできる。
【0013】図7に示す実施例は、玉櫛28に取付孔2
9を形成し家紋を表した装飾体30がこの取付孔29を
介して交換可能に設けられるようにしたものである。装
飾体30は異なる家紋を表した複数のものが予め用意さ
れており、自在に選択して取付けあるいは交換すること
ができる。このようにして希望する玉櫛28に買い手の
家紋を適宜選択して組合せることにより買い手側の要望
に沿ってより機敏に個性化することができる。更には、
製作コストのかかる玉櫛28全体を買い手によってそれ
ぞれ異なる家紋の種類に対応させて多数・多種類用意す
る必要がなく、このように比較的小型で製作上も安価で
ある装飾体30を多数・多種類用意し、玉櫛28は必要
な数種類を用意しておけば良いことから経済的にも有利
となる。また、この例では装飾体30の家紋は透彫(す
かしぼり)とされており、このような格調の高いデザイ
ンとする上でも比較的小型の部品である装飾体30を別
製作とすることでプレス加工などにおける加工上の利点
も期待できることから一層経済的に有利となる。尚、装
飾体30の取付け方法については、嵌合式あるいは更に
接着剤を用いる取付け方法などが考えられるが、その他
にも様々な方法を用いることができる。また、この例の
ように玉櫛について実施する場合の他、簪など各種の髪
飾りについても同様に実施することができるものであ
る。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る人形は以上説明してきた如
き内容のものであり、多種類用意された髪飾りを自在に
選択・交換して装着することにより、人形の作風や形態
について買い手側が自由に個性化することができる他、
価格についても要望を直接反映させることができ付加価
値を高めることができる。また、家紋を施した髪飾りを
使用した場合には買い手側の個性化に対する要望をより
直接に反映させることができる。更に、髪飾りの取付孔
を介して異なる家紋を表した複数の装飾体を交換可能に
取付けた場合には、必要に応じて、あるいは要望に沿っ
てより機敏に対応することが可能となり、一層人形の個
性化を図ることができ付加価値を高めることができる。
また、このように比較的小型で製作上も安価である装飾
体を多数・多種類用意しておくことで買い手側の要望に
対応できることにより経済的にも有利となる。更に、装
飾体の家紋を透彫のような格調の高いデザインとする上
でも、このように装飾体を別製作とすることにより加工
上の利点も期待できることから一層経済的に有利とな
る。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る人形の、頭部を主とした一部断面
の側面図である。
【図2】図1に示す実施例の保持具およびピン部の先端
部分を示す拡大斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す図1相当の側面図で
ある。
【図4】図3に示す実施例の保持具およびピン部の先端
部分を示す拡大斜視図である。
【図5】本発明の更に他の実施例を示す図1相当の側面
図である。
【図6】本発明の別の実施例を示す図1相当の側面図で
ある。
【図7】本発明の更に別の実施例を示す玉櫛部分の分解
斜視図である。
【図8】従来の人形の、頭部を主とした一部断面の側面
図である。
【符号の説明】
1、28…玉櫛(髪飾り) 2…ピン部 9、19、25、27…頭部 8…人形 12、18、23、26…保持具 29…取付け孔 30…装飾体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 髪飾りのピンを頭部に差込んで装着する
    人形において、 上記頭部にはピン部受入時ピン部を保持し、取外し入力
    を受けた時にその保持状態を解除する保持具を備え、別
    途用意された多種類の髪飾りが選択・交換自在に取付け
    られることを特徴とする人形。
  2. 【請求項2】 上記髪飾りには家紋が施されているもの
    である請求項1に記載の人形。
  3. 【請求項3】 上記髪飾りには取付孔が形成され、異な
    る家紋を表した複数の装飾体が取付孔を介し交換可能に
    設けられている請求項1に記載の人形。
JP10654891A 1991-04-12 1991-04-12 人 形 Expired - Lifetime JPH0755262B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10654891A JPH0755262B2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 人 形

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10654891A JPH0755262B2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 人 形

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0671052A JPH0671052A (ja) 1994-03-15
JPH0755262B2 true JPH0755262B2 (ja) 1995-06-14

Family

ID=14436412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10654891A Expired - Lifetime JPH0755262B2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 人 形

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0755262B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0671052A (ja) 1994-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7596966B2 (en) Interchangeable jewelry clip
EP0329733B1 (en) Costume jewelry
US20080256980A1 (en) Segmented pendant
US5023978A (en) Scarf clip adapter for brooch or earring
JPH0755262B2 (ja) 人 形
CN201207972Y (zh) 一种饰品
JP3158605U (ja) ブレスレット
JP2596305Y2 (ja) 貴金属光沢を備えた装飾珠
US20010045216A1 (en) Nail clips
JP3239562U (ja) ひな人形の頭部におる冠部材の固定構造
CN215532177U (zh) 一种cnc首饰及镶钻结构
JP3008162U (ja) 眼鏡の装飾超弾性テンプル
JP4478938B2 (ja) イヤリング
JPH01321424A (ja) 芯入り眼鏡つるにおける文字・模様の現出方法
CN201019092Y (zh) 一种饰品
CN201312620Y (zh) 背面有透明饰件的镜子
JPH0643777Y2 (ja) 眼鏡の耳掛部における滑止片・装飾片の合着機構
JP3016690U (ja) ブローチ
JP3025977U (ja) 芯針と受け皿付ピンブローチ止め金具
JPH0120886Y2 (ja)
JP3065428U (ja) 頭飾品
JPS5843869Y2 (ja) 装身具用の装飾体
JPS5845919Y2 (ja) 装飾具
JPS6285116U (ja)
KR101664117B1 (ko) 가방 및 이의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080614

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 15

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 16

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110614

EXPY Cancellation because of completion of term