JPH0754974Y2 - 油劣化防止装置 - Google Patents
油劣化防止装置Info
- Publication number
- JPH0754974Y2 JPH0754974Y2 JP1988105892U JP10589288U JPH0754974Y2 JP H0754974 Y2 JPH0754974 Y2 JP H0754974Y2 JP 1988105892 U JP1988105892 U JP 1988105892U JP 10589288 U JP10589288 U JP 10589288U JP H0754974 Y2 JPH0754974 Y2 JP H0754974Y2
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- JP
- Japan
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- conservator
- breather
- oil
- exhaust valve
- oil deterioration
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、例えば変圧器などの油入電気機器に用いら
れ、絶縁油の劣化を防止するための油劣化防止装置に関
するものである。
れ、絶縁油の劣化を防止するための油劣化防止装置に関
するものである。
[従来の技術] 第2図は従来の油劣化防止装置の一例を示す構成図であ
り、図において(1)は変圧器本体である油入電気機器
本体、(2)は油入電気機器本体(1)の上部に配管を
介して接続された円筒状のコンサベータ、(3)は変圧
器本体(1)の全体及びコンサベータ(2)の中間部ま
でに満たされた絶縁油、(4)はコンサベータ(2)内
の油面上の空間部である。
り、図において(1)は変圧器本体である油入電気機器
本体、(2)は油入電気機器本体(1)の上部に配管を
介して接続された円筒状のコンサベータ、(3)は変圧
器本体(1)の全体及びコンサベータ(2)の中間部ま
でに満たされた絶縁油、(4)はコンサベータ(2)内
の油面上の空間部である。
(5)は油入電気機器本体(1)及びコンサベータ
(2)内に絶縁油(3)を真空注油するためコンサベー
タ(2)の天井部に空間部(4)に臨んで取り付けられ
た排気弁、(6)はコンサベータ(2)の天井部に空間
部(4)に臨んで取り付けられフランジを有するブリー
ザ接続部、(7)はブリーザ接続部(6)に通気管
(8)を介して接続されたブリーザであり、このブリー
ザ(7)は内部に水分吸着材であるシリカゲルが封入さ
れている。
(2)内に絶縁油(3)を真空注油するためコンサベー
タ(2)の天井部に空間部(4)に臨んで取り付けられ
た排気弁、(6)はコンサベータ(2)の天井部に空間
部(4)に臨んで取り付けられフランジを有するブリー
ザ接続部、(7)はブリーザ接続部(6)に通気管
(8)を介して接続されたブリーザであり、このブリー
ザ(7)は内部に水分吸着材であるシリカゲルが封入さ
れている。
次に、動作について説明する。絶縁油(3)は、周囲の
温度変化や油入電気機器本体(1)内で発生する熱量の
変化などにより、膨張又は収縮する。その結果、空間部
(4)内の空気は、絶縁油(3)の体積変化に応じ、ブ
リーザ接続部(6),通気管(8)及びブリーザ(7)
を介して、外気と呼吸する。
温度変化や油入電気機器本体(1)内で発生する熱量の
変化などにより、膨張又は収縮する。その結果、空間部
(4)内の空気は、絶縁油(3)の体積変化に応じ、ブ
リーザ接続部(6),通気管(8)及びブリーザ(7)
を介して、外気と呼吸する。
このとき、ブリーザ(7)が、内部を通過する空気中の
湿気(水分)をシリカゲルにより吸収除去する。このた
め、空間部(4)の空気は常に乾燥した状態に保たれ、
絶縁油(3)の水分による劣化が防止される。
湿気(水分)をシリカゲルにより吸収除去する。このた
め、空間部(4)の空気は常に乾燥した状態に保たれ、
絶縁油(3)の水分による劣化が防止される。
また、高電圧の油入変圧器では、絶縁油(3)の注油時
に、油入電気機器本体(1)及びコンサベータ(2)内
を真空に保つ必要上、排気弁(5)に真空ポンプ(図示
せず)が接続される。そして、この真空ポンプ接続時に
は、ブリーザ(7)からの吸気を防ぐため、ブリーザ接
続部(6)から通気管(8)が取り外され、代わりにブ
リーザ接続部(6)には蓋がされる。
に、油入電気機器本体(1)及びコンサベータ(2)内
を真空に保つ必要上、排気弁(5)に真空ポンプ(図示
せず)が接続される。そして、この真空ポンプ接続時に
は、ブリーザ(7)からの吸気を防ぐため、ブリーザ接
続部(6)から通気管(8)が取り外され、代わりにブ
リーザ接続部(6)には蓋がされる。
[考案が解決しようとする課題] 上記のように構成された従来の油劣化防止装置において
は、排気弁(5)及びブリーザ接続部(6)がそれぞれ
コンサベータ(2)の天井部に設けられているので、排
気弁(5)の開閉操作,排気弁(5)への真空ポンプの
接続及びブリーザ接続部(6)への通気管(8)の接続
などの作業をかなりの高所で行わなければならず、また
通常コンサベータ(2)は円筒状であるため、足場も悪
く、上記の作業が危険であるとともに作業性が悪いとい
う問題点があった。また、排気弁(5)及びブリーザ接
続部(6)は、コンサベータ(2)の上部に突出してい
るため、コンサベータ(2)の上方に位置する例えばブ
ッシングや架線等の充電部(図示せず)から、必要絶縁
距離を確保できなくなることがあるという問題点もあっ
た。
は、排気弁(5)及びブリーザ接続部(6)がそれぞれ
コンサベータ(2)の天井部に設けられているので、排
気弁(5)の開閉操作,排気弁(5)への真空ポンプの
接続及びブリーザ接続部(6)への通気管(8)の接続
などの作業をかなりの高所で行わなければならず、また
通常コンサベータ(2)は円筒状であるため、足場も悪
く、上記の作業が危険であるとともに作業性が悪いとい
う問題点があった。また、排気弁(5)及びブリーザ接
続部(6)は、コンサベータ(2)の上部に突出してい
るため、コンサベータ(2)の上方に位置する例えばブ
ッシングや架線等の充電部(図示せず)から、必要絶縁
距離を確保できなくなることがあるという問題点もあっ
た。
この考案は、上記のような問題点を解決するためになさ
れたもので、排気弁の開閉操作,排気弁への真空ポンプ
の接続及びブリーザ接続部へのブリーザの接続などの作
業が安全に行え、作業性を向上させることができ、また
コンサベータの上方の充電部からの絶縁距離を容易に確
保することができる油劣化防止装置を得ることを目的と
する。
れたもので、排気弁の開閉操作,排気弁への真空ポンプ
の接続及びブリーザ接続部へのブリーザの接続などの作
業が安全に行え、作業性を向上させることができ、また
コンサベータの上方の充電部からの絶縁距離を容易に確
保することができる油劣化防止装置を得ることを目的と
する。
[課題を解決するための手段] この考案に係る油劣化防止装置は、上端部をコンサベー
タ内の空間部に開口させ、かつ下端部をコンサベータの
下部から引き出すようにして引出管を設け、この引出管
のコンサベータから引き出された部分にブリーザ接続部
と排気弁と設けたものである。
タ内の空間部に開口させ、かつ下端部をコンサベータの
下部から引き出すようにして引出管を設け、この引出管
のコンサベータから引き出された部分にブリーザ接続部
と排気弁と設けたものである。
[作用] この考案の引出管は、コンサベータの空間部内とブリー
ザ接続部及び排気弁とのそれぞれの間を接続する。
ザ接続部及び排気弁とのそれぞれの間を接続する。
[実施例] 以下、この考案の実施例を図について説明する。第1図
はこの考案の一実施例による油劣化防止装置を示す構成
図であり、第2図と同一又は相当部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。
はこの考案の一実施例による油劣化防止装置を示す構成
図であり、第2図と同一又は相当部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。
図において、(9)は上端部が空間部(4)内に開口し
ているとともに下端部がコンサベータ(2)の下部から
引き出された引出管であり、この引出管(9)は下端部
に排気弁(5)が設けられている。また、引出管(9)
のコンサベータ(2)から引き出された部分には、ブリ
ーザ接続部(6)が分岐して設けられている。
ているとともに下端部がコンサベータ(2)の下部から
引き出された引出管であり、この引出管(9)は下端部
に排気弁(5)が設けられている。また、引出管(9)
のコンサベータ(2)から引き出された部分には、ブリ
ーザ接続部(6)が分岐して設けられている。
このような油劣化防止装置では、空間部(4)内の空気
は、絶縁油(3)の体積変化に応じ、引出管(9),ブ
リーザ接続部(6),通気管(8)及びブリーザ(7)
を介して、外気と呼吸する。
は、絶縁油(3)の体積変化に応じ、引出管(9),ブ
リーザ接続部(6),通気管(8)及びブリーザ(7)
を介して、外気と呼吸する。
このとき、排気弁(5)は閉じられているので、外気が
排気弁(5)から直接空間部(4)内に入ることはな
い。
排気弁(5)から直接空間部(4)内に入ることはな
い。
また、絶縁油(3)の注油時は、従来同様、ブリーザ接
続部(6)から通気管(8)を取り外して蓋(図示せ
ず)をした後、排気弁(5)に真空ポンプ(図示せず)
を接続して、排気弁(5)を開けばよい。
続部(6)から通気管(8)を取り外して蓋(図示せ
ず)をした後、排気弁(5)に真空ポンプ(図示せず)
を接続して、排気弁(5)を開けばよい。
この排気弁(5)の開閉,排気弁(5)への真空ポンプ
の接続及びブリーザ接続部(6)への通気管(8)の接
続などの作業は、コンサベータ(2)の下部で行われる
ので、従来よりも作業が低位置で安全に行える。
の接続及びブリーザ接続部(6)への通気管(8)の接
続などの作業は、コンサベータ(2)の下部で行われる
ので、従来よりも作業が低位置で安全に行える。
また、コンサベータ(2)の上部の突出がなくなるの
で、コンサベータ(2)の上方の充電部(図示せず)か
らの絶縁距離を容易に確保することができる。
で、コンサベータ(2)の上方の充電部(図示せず)か
らの絶縁距離を容易に確保することができる。
なお、上記実施例では引出管(9)の下端部に排気弁
(5)を設け、引出管(9)から分岐してブリーザ接続
部(6)を設けたが、例えば排気弁(5)とブリーザ接
続部(6)とを逆に設けるなどしてもよい。また、ブリ
ーザ接続部(6)に弁を設けるなどしてもよい。
(5)を設け、引出管(9)から分岐してブリーザ接続
部(6)を設けたが、例えば排気弁(5)とブリーザ接
続部(6)とを逆に設けるなどしてもよい。また、ブリ
ーザ接続部(6)に弁を設けるなどしてもよい。
また、上記実施例では油劣化防止装置として変圧器に用
いられるものを示したが、例えばリアクトルなど、他の
油入電気機器に用いられるものであってもよい。
いられるものを示したが、例えばリアクトルなど、他の
油入電気機器に用いられるものであってもよい。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案の油劣化防止装置によれ
ば、次のような効果を得ることができる。
ば、次のような効果を得ることができる。
引出管のコンサベータの下部から引き出された部分
に、ブリーザ接続部と排気弁とを設けたので、排気弁の
開閉操作,排気弁への真空ポンプの接続及びブリーザ接
続部へのブリーザの接続などの作業が低位置で行え、安
全であるとともに作業性も向上する。
に、ブリーザ接続部と排気弁とを設けたので、排気弁の
開閉操作,排気弁への真空ポンプの接続及びブリーザ接
続部へのブリーザの接続などの作業が低位置で行え、安
全であるとともに作業性も向上する。
ブリーザ接続部及び排気弁の両方が、引出管に設けら
れているので、コンサベータを貫通する配管数が削減さ
れ、コンサベータの製造が容易になるとともに、配管コ
ストが低減され、また排気弁の開閉操作,排気弁への真
空ポンプの接続及びブリーザ接続部へのブリーザの接続
などの作業が、1カ所で行え、作業性はさらに向上す
る。
れているので、コンサベータを貫通する配管数が削減さ
れ、コンサベータの製造が容易になるとともに、配管コ
ストが低減され、また排気弁の開閉操作,排気弁への真
空ポンプの接続及びブリーザ接続部へのブリーザの接続
などの作業が、1カ所で行え、作業性はさらに向上す
る。
ブリーザ接続部及び排気弁によるコンサベータ上部の
突起がなくなるので、コンサベータの上方の充電部から
の絶縁距離を容易に確保することができる。
突起がなくなるので、コンサベータの上方の充電部から
の絶縁距離を容易に確保することができる。
引出管内に結露が生じた場合に、排気弁から水抜き作
業を簡単に行うことができ、結露した水がブリーザ側に
流れ込むのを防止することができる。
業を簡単に行うことができ、結露した水がブリーザ側に
流れ込むのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの考案の一実施例による油劣化防止装置を示
す構成図、第2図は従来の油劣化防止装置の一例を示す
構成図である。 図において、(1)は油入電気機器本体、(2)はコン
サベータ、(4)は空間部、(5)は排気弁、(6)は
ブリーザ接続部、(7)はブリーザ、(9)は引出管で
ある。 なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
す構成図、第2図は従来の油劣化防止装置の一例を示す
構成図である。 図において、(1)は油入電気機器本体、(2)はコン
サベータ、(4)は空間部、(5)は排気弁、(6)は
ブリーザ接続部、(7)はブリーザ、(9)は引出管で
ある。 なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】油入電気機器本体の上部に設けられたコン
サベータと、上端部が前記コンサベータ内の油面上の空
間部内に開口し、下端部が前記コンサベータの下部から
引き出された引出管と、この引出管の前記コンサベータ
から引き出された部分の途中に分岐して設けられ、ブリ
ーザが接続されるブリーザ接続部と、前記引出管の下端
部に設けられた排気弁とを備えたことを特徴とする油劣
化防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988105892U JPH0754974Y2 (ja) | 1988-08-12 | 1988-08-12 | 油劣化防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988105892U JPH0754974Y2 (ja) | 1988-08-12 | 1988-08-12 | 油劣化防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0227711U JPH0227711U (ja) | 1990-02-22 |
JPH0754974Y2 true JPH0754974Y2 (ja) | 1995-12-18 |
Family
ID=31338912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988105892U Expired - Lifetime JPH0754974Y2 (ja) | 1988-08-12 | 1988-08-12 | 油劣化防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0754974Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2575278B2 (ja) * | 1993-04-19 | 1997-01-22 | 株式会社ハイカー | 回転発光表示装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61168219A (ja) * | 1985-01-21 | 1986-07-29 | Mitsubishi Electric Corp | 油入り電気機器の油中水分吸着装置 |
JPS6344417U (ja) * | 1986-09-10 | 1988-03-25 | ||
JPS6389223U (ja) * | 1986-11-28 | 1988-06-10 |
-
1988
- 1988-08-12 JP JP1988105892U patent/JPH0754974Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0227711U (ja) | 1990-02-22 |
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