JPH0754707A - 内燃機関のシリンダブロックおよびその仕上方法並びにその方法に用いるホーニングヘッド構造 - Google Patents

内燃機関のシリンダブロックおよびその仕上方法並びにその方法に用いるホーニングヘッド構造

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JPH0754707A
JPH0754707A JP5198575A JP19857593A JPH0754707A JP H0754707 A JPH0754707 A JP H0754707A JP 5198575 A JP5198575 A JP 5198575A JP 19857593 A JP19857593 A JP 19857593A JP H0754707 A JPH0754707 A JP H0754707A
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bore
grindstone
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cylinder block
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B33/00Honing machines or devices; Accessories therefor
    • B24B33/02Honing machines or devices; Accessories therefor designed for working internal surfaces of revolution, e.g. of cylindrical or conical shapes
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    • B24B33/00Honing machines or devices; Accessories therefor
    • B24B33/08Honing tools

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピストンが上死点の位置にあるときの燃焼室
のクレビスボリュームを従来より小さくしてNoxの発
生を少なくするようにした内燃機関のシリンダブロック
およびその仕上方法並びにその方法に用いるホーニング
ヘッド構造を提供することにある。 【構成】 内燃機関のシリンダブロック1におけるボア
5内面のうち、ボア5の上端5Aとピストンリング7が
摺動される上死点のピストンリング7上部との間の第1
区間L1 におけるボア5内面の表面粗さを、上死点のピ
ストンリング7上部とボア5の下端5Bとの間の第2区
間L2 におけるボア5内面の表面粗さよりも細かく形成
せしめてなることを特徴とする内燃機関のシリンダブロ
ック1および砥石23の砥石拡張圧,砥石粒度などによ
り前記第1区間L1 の表面粗さを第2区間L2 の表面粗
さより細かくしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関のシリンダ
ブロックおよびその仕上方法並びにその方法に用いるホ
ーニングヘッド構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図8に示されているように、内燃
機関のシリンダブロック1のシリンダライナ3における
ボア5には上下方向へ複数段のピストンリング7を備え
たピストン9が装着されていると共に、シリンダブロッ
ク1の上部に設けられたシリンダヘッド11内に燃焼室
13が備えられている。前記ピストン7を上下方向へ往
復動せしめることによって、前記燃焼室13に燃料と空
気が送られて吸気,圧縮,爆発,排気が行われるもので
ある。
【0003】前記シリンダライナ3におけるボア5の内
面は基本的に上下均一な粗さに例えばホーニング加工さ
れている。また、摩擦損失、燃費の低減と耐焼付き性の
向上を果すために、例えば実開昭58−2343号公報
に示されているように、ピストンリングが摺動するシリ
ンダブロック1のボア5内の表面粗さを、ピストンスカ
ートが摺動するシリンダブロック1のボア5内面の表面
粗さよりも細かくすることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のピストン9が上死点の位置にある燃焼室11のクレ
ビスボリュームは、図9に示されているように、シリン
ダヘッド11の内面,シリンダライナ3のボア5におけ
る上端部分内面,ピストン9の上端外面およびピストン
リング7上面とで構成される。
【0005】このうち、シリンダヘッド11の内面,ピ
ストン9の上端外面およびピストンリング7上面は鏡面
に近い状態に仕上加工されるのが好ましいが、シリンダ
ライナ3のボア5内面における上端部分、すなわち、ボ
ア5の上端5Aと上死点にあるピストンリング7の上端
7Aとの間におけるボア5の内面粗さは、ボア5の他の
内面粗さに比べて粗く、表面クロスハッチによる凹凸部
15が形成される。このために、表面クロスハッチによ
る凹凸部15に未然ガスがたまりNoxが発生し易いと
いう問題があった。(なお、図9は説明を解り易くする
ため、凸凹部15を誇張して実際のものより大きく図示
してある。)この発明の目的は、上記問題点を改善する
ために、ピストンが上死点の位置にあるときの燃焼室の
クレビスボリュームを従来より小さくしてNoxの発生
を少なくするようにした内燃機関のシリンダブロックお
よびその仕上方法並びにその方法に用いるホーニングヘ
ッド構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の内燃機関のシリンダブロックは、内燃機
関のシリンダブロックにおけるボア内面のうち、ボアの
上端とピストンリングが摺動される上死点のピストンリ
ング上部との間におけるボア内面の表面粗さを、上死点
のピストンリング上部とボアの下端との間におけるボア
内面の表面粗さよりも細かく形成せしめてなることを特
徴とするものである。
【0007】また、この発明の内燃機関のシリンダブロ
ックの仕上方法は、内燃機関のシリンダブロックにおけ
るボア内面を仕上加工する際、ボアの上端とピストンリ
ングが摺動される上死点のピストンリング上部との間の
第1区間におけるボア内面の表面粗さを、上死点のピス
トンリング上部とボアの下端との間の第2区間における
ボア内面の表面粗さよりも細かく仕上加工すべく、ホー
ニングヘッドの先端に備えられた砥石でホーニング加工
するとき、前記第1区間の前記砥石の砥石拡張圧を、前
記第2区間の砥石の砥石拡張圧より低くしてホーニング
加工したり、または、前記第1区間に相当する砥石の粒
度を、前記第2区間に相当する砥石の粒度より細かくし
てホーニング加工したり、あるいは、ホーニングヘッド
の先端に備えられた砥石で前記第1区間を前記第2区間
より弯曲させてホーニング加工した後、前記第1区間の
みをローラーバニッシュ仕上加工することを特徴とする
ものである。
【0008】さらに、この発明のホーニングヘッド構造
は、回転自在かつ往復動自在なホーニングヘッドを設
け、このホーニングヘッドの先端外周部に砥石を設け、
この砥石の上端部分の砥石粗度を、前記上端部分以外の
部分の砥石粗度より細かく形成せしめてなるものや、回
転自在かつ往復動自在なホーニングヘッドを設け、この
ホーニングヘッドの先端外周部に砥石を設け、この砥石
の粒度を下端から上端へ向けて徐々に細かく形成せしめ
てなることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】この発明の内燃機関のシリンダブロックおよび
その仕上方法並びにその方法に用いるホーニングヘッド
構造を採用することにより、シリンダブロックのボアの
上端とピストンリングが摺動される上死点のピストンリ
ングとの間の第1区間におけるボア内面の表面粗さが、
上死点のピストンリング上部とボアの下端との間の第2
区間におけるボア内面の表面粗さよりも細かく仕上げ加
工される。
【0010】その結果、第1区間におけるボアの内面の
表面粗さが従来より細かくなり、クレビスボリュームが
従来よりも小さくなる。したがって、Noxの発生が減
少される。
【0011】ホーニングヘッドの先端に備えられた砥石
でホーニング加工するとき、第1区間の砥石の砥石拡張
圧を第2区間の砥石の砥石拡張圧より低くしてホーニン
グ加工することにより、または、第1区間に相当する砥
石の粒度を第2区間に相当する砥石の粗度より細かくし
てホーニング加工することにより、あるいは、前記砥石
で第1区間を第2区間よりも弯曲させてホーニング加工
を行った後、第1区間のみをローラーバニッシュ仕上げ
加工することにより、第1区間におけるボア内面の表面
粗さが、第2区間におけるボア内面の表面粗さより細か
く仕上げられる。
【0012】
【実施例】この発明の実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。
【0013】図1は従来の技術で説明した図9に相当す
るもので、図9における部品と同じ部品には同一の符号
を符して、同じ部品の構成の説明を省略する。図1にお
いて、ボア5の上端5Aと、ピストンリング7が上死点
に位置しているときのピストンリング7の上面端7Aと
の間における第1区間間L1 におけるボア5内面の表面
粗さを、上死点に位置しているピストンリング7の上面
端7Aとボア5の下端5Bとの間における第2区間L2
におけるボア5内面の表面粗さよりも細かく形成せしめ
るようにした。
【0014】すなわち、前記第1区間L1 におけるボア
5内面の凹凸部17は、従来の凹凸部15に比べて小さ
くなっているから、クレビスボリュームが従来よりも減
少していることになる。(なお、第1図は説明を解り易
くするため、凸凹部17を誇張して実際のものより大き
く図示してある。) ボア5の内面表面粗さとNoxとの関係は、一般に図2
に示されているように、ボア5の内面表面粗さが粗くな
れば、Noxが大となる傾向が知られているので、従来
の凹凸部15の表面粗さを例えばR1 ,本実施例による
凹凸部17の表面粗さを例えばR2 とすれば、R2 <R
1 であるから、図2に示された曲線より本実施例の場合
の方が、従来よりもNoxが小さくなり、Noxの発生
を少なくすることができる。
【0015】次に、前記第1区間L1 の表面粗さを第2
区間L2 の表面粗さより細かく仕上げる方法について説
明する。
【0016】図3を参照するに、回転自在かつ上下方向
へ往復動自在なホーニングヘッド19の先端部(下端
部)にはホーニングツール21が設けられている。この
ホーニングツール21の外周部には適宜な間で複数の砥
石23が設けられている。前記ホーニングツール21内
には、各砥石23をボア5の内面に押す拡張圧すなわち
拡張圧を与える例えば円錐状のテーパーコーンからなる
すでに公知の拡張装置が設けられているものである。
【0017】上記構成により、シリンダブロック3のボ
ア5内に回転自在かつ往復動自在なホーニングヘッド1
9の先端部に設けられたホーニングツール21を挿入し
て、ボア5の上端5Aから下端5Bまでの内面にホーニ
ング加工が行われる。
【0018】このホーニング加工を行うときに、図4に
示されているように、拡張装置を作動させることによっ
て、下端から(上端−α)までは砥石拡張圧をP2 でホ
ーニング加工し、(上端−α)から上端までは拡張圧を
2 からP1 に下げてホーニング加工される。なお、前
記αは標準のシリンダブロック1に対して5≦α<15
(mm)であるのが望ましいものである。
【0019】したがって、前記第1区間L1 が拡張圧P
1 で、第2区間L2 が拡張圧P2 でホーニング加工され
ると共に、P1 <P2 であるから、第1区間L1 の表面
粗さを、第2区間L2 の表面粗さよりも細かくホーニン
グ加工することができる。
【0020】図5には前記ホーニングツール21に設け
られる砥石23の状態が示されている。図5においてホ
ーニングツール21内に設けられた拡張装置の1部であ
るテーパーコーン25の傾斜部25Kに係合した傾斜部
27Kを備えた複数の砥石シュー27がホーニングツー
ル21の外周部に適宜な間隔で設けられている。この各
砥石シュー27の外側に前記砥石23が接着剤などでも
って一体化されている。この砥石23は、上端部分すな
わち前記第1区間L1 に相当する部分に粒度の細かい例
えば#280以上の砥石23Aと、前記上端部分以外す
なわち前記第2区間L2 に相当する部分に粒度の粗い例
えば#220以下の砥石23Bとで構成されている。
【0021】上記構成により、ホーニングヘッド19を
回転させると共に往復動せしめると、ホーニングツール
21に設けられた砥石23によって前記ボア5の上端5
Aから下端5Bまでがホーニング加工される。
【0022】砥石23は上端部分の#280以上の砥石
23Aと#220以下の砥石23Bで構成されているか
ら、ボア5の第1区間L1 部分が砥石23Aで、ボア5
の第2区間L2 部分が砥石23Bでもホーニング加工さ
れる。したがって、第1区間L1 の表面粗さを、第2区
間L2 の表面粗さよりも細かくホーニング加工すること
ができる。
【0023】図6には図5に用いられる砥石23に代っ
て別の砥石23が設けられている。図6において図5に
おける部品と同じ部品には同一符号を符し詳細な構成の
説明を省略する。図6において、砥石25が下端の粒度
を例えば#220程度とし、上端の粒度を例えば#28
0程度とし、下端から上端に向けて細かく形成されるよ
うにしたものである。
【0024】上記構成により、ホーニングヘッド19を
回転させると共に往復動せしめると、ホーニングツール
21に設けられた砥石23によって前記ボア5の上端5
Aから下端5Bまでがホーニング加工される。
【0025】砥石23は下端の粒度を例えば#220程
度とし、上端の粒度を例えば#280程度とし、下端か
ら上端に向けて細かく形成されているから、ボア5の第
2区間L2 部分が#220〜250程度でホーニング加
工されると共に、ボア5の第1区間L1 部分が#270
〜280程度でホーニング加工される。したがって、第
1区間L1 の表面粗さを、第2区間L2 表面粗さよりも
細かくホーニング加工することができる。
【0026】図3に示されたホーニングツール21を用
い、砥石23の拡張圧を一定にし、シリンダライナ3の
ボア5の上下内面をホーニング加工する際、砥石23を
上昇させてホーニング加工しているときにボア5の上端
で停止させて下降させるサイクルを繰返しホーニング加
工を行うことにより、図7(A)に示されているような
テーパー状に加工される。次いで、外周部に複数の回転
自在なローラーを備えた回転自在なローラーバニッシュ
工具29を用いて図7(B)に示したように、ボア5の
上端5A部分のみがローラーバニッシュ仕上げ加工され
る。すなわち、各ローラーが自転しながら公転されてボ
ア5の内面へ押しつけてボア5上端部分を塑性変形させ
ることにより、ボア5の上端5A部分のみが、図7
(C)に示されているように、表面粗さが向上し(細か
くなる)、テーパーがなくなるように仕上げ加工され
る。したがって、第1区間L1 の表面粗さを、第2区間
2 の表面粗さよりも細かく仕上げ加工することができ
る。
【0027】なお、この発明は、前述した実施例に限定
されることなく、適宜の変更を行うことにより、その他
の態様で実施し得るものである。
【0028】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、この発明によれば、特許請求の範囲に記載さ
れているとおりの構成であるから、シリンダブロックの
上端とピストンリングが摺動される上死点のピストンリ
ング上部との間におけるボア内面の表面粗さを、上死点
のピストンリング上部とボアの下端との間におけるボア
内面の表面粗さよりも細かく形成せしめるようにしたか
ら、ピストンが上死点の位置にあるときの燃焼室のクレ
ビスボリュームが従来より小さくなり、Noxの発生を
少なくさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の主要部を示し、シリンダブロックの
ボア上端部とピストンが上死点の位置にあるときの状態
を拡大した説明図である。
【図2】ボア内面表面粗さとNoxとの関係を示した関
係図である。
【図3】この発明に用いられるホーニングヘッドでボア
内面をホーニング加工する一例図である。
【図4】図3に示したホーニングヘッドでホーニング加
工する際のボア位置と砥石の拡張圧との関係を示した関
係図である。
【図5】この発明に用いられるホーニングヘッドの先端
に設けられた砥石の一例図である。
【図6】図5に代る砥石の他の一例図である。
【図7】ボアの内面にホーニング加工した後にボア上端
部分をローラーバニッシュ加工する例の説明図である。
【図8】従来のシリンダブロックとピストンを上死点に
位置せしめた状態の説明図である。
【図9】図8におけるIX矢視部の拡大図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 3 シリンダライナ 5 ボア 5A ボア上端 5B ボア下端 7 ピストンリング 9 ピストン 11 シリンダヘッド 13 燃焼室 15,17 凹凸部 19 ホーニングヘッド 21 ホーニングツール 23,23A,23B 砥石
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】このうち、シリンダヘッド11の内面,ピ
ストン9の上端外面およびピストンリング7上面は鏡面
に近い状態に仕上加工されるのが好ましいが、シリンダ
ライナ3のボア5内面における上端部分、すなわち、ボ
ア5の上端5Aと上死点にあるピストンリング7の上端
7Aとの間におけるボア5の内面粗さは、ボア5の他の
内面粗さに比べて粗く、表面クロスハッチによる凹凸部
15が形成される。このために、表面クロスハッチによ
る凹凸部15に未然ガスがたまりNoxが発生し易いと
いう問題があった。(なお、図9は説明を解り易くする
ため、凸凹部15を誇張して実際のものより大きく図示
してある。)この発明の目的は、上記問題点を改善する
ために、ピストンが上死点の位置にあるときの燃焼室の
クレビスボリュームを従来より小さくしてHCの発生を
少なくするようにした内燃機関のシリンダブロックおよ
びその仕上方法並びにその方法に用いるホーニングヘッ
ド構造を提供することにある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】その結果、第1区間におけるボアの内面の
表面粗さが従来より細かくなり、クレビスボリュームが
従来よりも小さくなる。したがって、HCの発生が減少
される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】すなわち、前記第1区間L1 におけるボア
5内面の凹凸部17は、従来の凹凸部15に比べて小さ
くなっているから、クレビスボリュームが従来よりも減
少していることになる。(なお、第1図は説明を解り易
くするため、凸凹部17を誇張して実際のものより大き
く図示してある。) ボア5の内面表面粗さとHCとの関係は、一般に図2に
示されているように、ボア5の内面表面粗さが粗くなれ
ば、HCが大となる傾向が知られているので、従来の凹
凸部15の表面粗さを例えばR1 ,本実施例による凹凸
部17の表面粗さを例えばR2 とすれば、R2 <R1
あるから、図2に示された曲線より本実施例の場合の方
が、従来よりもHCが小さくなり、Noxの発生を少な
くすることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、この発明によれば、特許請求の範囲に記載さ
れているとおりの構成であるから、シリンダブロックの
上端とピストンリングが摺動される上死点のピストンリ
ング上部との間におけるボア内面の表面粗さを、上死点
のピストンリング上部とボアの下端との間におけるボア
内面の表面粗さよりも細かく形成せしめるようにしたか
ら、ピストンが上死点の位置にあるときの燃焼室のクレ
ビスボリュームが従来より小さくなり、HCの発生を少
なくさせることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】ボア内面表面粗さとHCとの関係を示した関係
図である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のシリンダブロックにおけるボ
    ア内面のうち、ボアの上端とピストンリングが摺動され
    る上死点のピストンリング上部との間におけるボア内面
    の表面粗さを、上死点のピストンリング上部とボアの下
    端との間におけるボア内面の表面粗さよりも細かく形成
    せしめてなることを特徴とする内燃機関のシリンダブロ
    ック。
  2. 【請求項2】 内燃機関のシリンダブロックにおけるボ
    ア内面を仕上加工する際、ボアの上端とピストンリング
    が摺動される上死点のピストンリング上部との間の第1
    区間におけるボア内面の表面粗さを、上死点のピストン
    リング上部とボアの下端との間の第2区間におけるボア
    内面の表面粗さよりも細かく仕上加工すべく、ホーニン
    グヘッドの先端に備えられた砥石でホーニング加工する
    とき、前記第1区間の前記砥石の砥石拡張圧を、前記第
    2区間の砥石の砥石拡張圧より低くしてホーニング加工
    することを特徴とする内燃機関のシリンダブロックの仕
    上方法。
  3. 【請求項3】 内燃機関のシリンダブロックにおけるボ
    ア内面を仕上加工する際、ボアの上端とピストンリング
    が摺動される上死点のピストンリング上部との間の第1
    区間におけるボア内面の表面粗さを、上死点のピストン
    リング上部とボアの下端との間の第2区間におけるボア
    内面の表面粗さよりも細かく仕上加工すべく、ホーニン
    グヘッドの先端に備えられた砥石でホーニング加工する
    とき、前記第1区間に相当する砥石の粒度を、前記第2
    区間に相当する砥石の粒度より細かくしてホーニング加
    工することを特徴とする内燃機関のシリンダブロックの
    仕上方法。
  4. 【請求項4】 内燃機関のシリンダブロックにおけるボ
    ア内面を仕上加工する際、ボアの上端とピストンリング
    が摺動される上死点のピストンリング上部との間の第1
    区間におけるボア内面の表面粗さを、上死点のピストン
    リング上部とボアの下端との間の第2区間におけるボア
    内面の表面粗さよりも細かく仕上加工すべく、ホーニン
    グヘッドの先端に備えられた砥石で前記第1区間を前記
    第2区間より弯曲させてホーニング加工した後、前記第
    1区間のみをローラーバニッシュ仕上加工することを特
    徴とする内燃機関のシリンダブロックの仕上方法。
  5. 【請求項5】 回転自在かつ往復動自在なホーニングヘ
    ッドを設け、このホーニングヘッドの先端外周部に砥石
    を設け、この砥石の上端部分の砥石粗度を、前記上端部
    分以外の部分の砥石粗度より細かく形成せしめてなるこ
    とを特徴とするホーニングヘッド構造。
  6. 【請求項6】 回転自在かつ往復動自在なホーニングヘ
    ッドを設け、このホーニングヘッドの先端外周部に砥石
    を設け、この砥石の粒度を下端から上端へ向けて徐々に
    細かく形成せしめてなることを特徴とするホーニングヘ
    ッド構造。
JP5198575A 1993-08-10 1993-08-10 内燃機関のシリンダブロックおよびその仕上方法並びにその方法に用いるホーニングヘッド構造 Expired - Lifetime JP3039212B2 (ja)

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