JPH0754508Y2 - ロック装置 - Google Patents

ロック装置

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JPH0754508Y2
JPH0754508Y2 JP4600293U JP4600293U JPH0754508Y2 JP H0754508 Y2 JPH0754508 Y2 JP H0754508Y2 JP 4600293 U JP4600293 U JP 4600293U JP 4600293 U JP4600293 U JP 4600293U JP H0754508 Y2 JPH0754508 Y2 JP H0754508Y2
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JP
Japan
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lock
band
button
pin
release key
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JP4600293U
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JPH0711677U (ja
Inventor
八十雄 松崎
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松崎工機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、被固定物をロックボ
タンとロックピンで挾持し、ロックボタンにロックピン
を差込むことにより、両者間に位置させた被固定物を固
定するロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】患者を寝かせておくベッドにおいて、患
者がベッドから離脱し、転落し或いは身体を動かすなど
の行為を防止するために身体をベッドに固定することが
ある。この固定にはバンドの組み合わせよりなる転落防
止帯が用いられ、その固定目的により適宜身体の各部を
抱束するバンドを組み合わせて使用している。上記のバ
ンドを適宜組み合わせ、バンド間の固定にロック装置が
用いられているが、ベッドに患者を抱束するには素早い
動作が必要であり、バンドの固定,解放には操作が容易
でなければならない。
【0003】従来のロック装置は、図10に示すように
ロックピン1,ロックボタン2、及び解除キー3の3つ
の部分からなるものが普通である。そしてロックピン1
は盤状のつまみ1aに設けられ、ロックピン1の先端周
面には係合用の凹溝4が環状に設けられており、ロック
ピン1の頭頂1bは後述するロックボタン2への挿入に
適するよう球形としている。
【0004】ロックボタン2は蓋体5と底体6とからな
り、蓋体5の上部平面中央には解除キー3を挿入するス
リット7が、底体6の底面中央にはロックピン1の挿入
孔8が設けられている。解除キー3は先端に前記ロック
ボタン2のスリット7に挿入可能な偏平な先端が角状に
分かれた解除片9を備えた適宜長さの丸棒状をなしてい
る。そして、前記蓋体5と底体6とが形成するロックボ
タン2の内部空間には、ロックピン1とロックボタン2
との係止を行うためのロック機構が設けられている。
【0005】今ロックピン1とロックボタン2とを係合
するに当っては、ロックピン1の頂頭1bをロックボタ
ン2の底体6に設けられた挿入口8に挿入する。その
際、図示を省略したロック機構の係止片はロックピン1
の凹溝4に嵌入しロックピン1とロックボタン2とはし
っかり係合し、ロックピン1を押しても引いてももはや
外れることはない。
【0006】前記ロックピン1とロックボタン2の係合
を解くに当っては、解除キー3先端をロックボタン2の
蓋体5に設けられたスリット7に挿入し、解除キー3の
解除片9先端をロック機構に強く押圧挿入して係止片を
押拡げ係止片によるロックピン1の係合を解除しロック
ピン1をロックボタン2から容易に引抜くことができ
る。
【0007】前記したような従来のロック装置は、ロッ
クピン1,ロックボタン2及び解除キー3の独立した3
つの部分からなるものであるために、各部分が分散紛失
などしないよう保管に注意し充分な管理が必要であるば
かりか、該ロック装置により被固定物を固定するに当っ
ては固定用バンドBに設けられた透孔Baにロックピン
1を挿通した後、ロックボタン2を用いて係止するもの
であるために、ロックピン1の挿通位置が被固定物上の
透孔の配設位置に限定され、透孔と透孔との中間位置で
の固定は不可能なばかりか、ロックピン1の挿通位置を
変える必要が生じたときは、その都度解除キー3を用い
てロックピン1とロックボタン2の係止を解き、ロック
ピン1の挿通位置を変えた後、再びロックボタン2と係
止するなど、極めて煩瑣なだけでなく、余分な時間を必
要としていた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、ロック装
置におけるロックピンとロックボタンを一体とし、これ
と解除キーとの2部分からなる構成とすると共に、ロッ
クピンとロックボタンを一体にしたロック装置に対し開
錠時容易に解除キーをセット出来、かつ、ロック装置を
バンドの任意位置に移動可能として被固定物を強弱自在
に固定することのできるロック装置を得ることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】ロック部材と解除キーと
からなり、前記ロック部材は底板の両側に起立した立ち
上り部を設け、該立ち上り部間に亘って仕切板を設け、
該仕切板と底板との間をバンド挿通口とし、かつ仕切板
上面にロックピンを設けた基体部と、前記立ち上り部に
揺動自在に軸支され、前記挿通口に挿通されたバンドを
押圧するバンド押圧部を端縁に形成した揺動板、及び前
記揺動板に設けられ内部空間にロック機構を備えたロッ
ク部からなるロックボタンとを有し、解除キーはロック
部に設けられたスリットに挿入されたときロックの解除
をするロック解除片を備えた。
【0010】
【作用】リング状に、屈曲し被固定物を囲繞したバンド
の両端部を互いに重ね合せ、基体部とロックボタンとの
係合を解いたロック部材の挿通口に背面側から挿通し、
次いでロックボタンを揺動し基体上のロックピンとロッ
クボタンのロック機構とを係合したバンド端部を押圧挾
持しバンドを固定する。又ロックピンとロック機構の係
合を解くに当っては解除キーの解除片をロックボタンの
ロック部に設けられたスリットに圧入することによって
容易に係合を解くことができる。
【0011】
【実施例】以下図面と共にこの考案の実施例を説明す
る。
【0012】この考案のロック装置は図1に示すように
ロック部材10及び解除キー11からなり、前記ロック
部材10は図1乃至図4に示すように、正面形状が仕切
板12を備えた凹字状をなし、仕切板12と底板13と
の間にバンド14の挿通口15を形成し、仕切板12の
平面中央には先端周面に係合用の凹溝16を環状に備え
然も先端部が環状のロックピン17を設けてなる基体部
18と、該基体部18に軸19を中心として揺動自在に
軸支されかつ挿通口15に挿通されたバンド14を基体
部18の底板13との間で押圧挾持するバンド押圧部2
0を備えた揺動板21a及び該揺動板21a上に設けら
れ、内部空間に後述するロック機構を有し平面中央には
解除キー11の解除片22を挿入するスリット23を備
えたロック部21bからなるロックボタン24とからな
り、ロックボタン24の底面中央にはロックピン17の
挿入孔25が形成されている。
【0013】解除キー11を、図5乃至図7に示す。解
除キー11は図6に示すように、ロックボタン24のロ
ック部21bを覆う脚部26と底面27とからなる逆凹
字状をなし、底面27中央にはロック部21bの平面中
央に設けられたスリット23に挿入可能な先端が角状に
分れた解除片22を備えている。
【0014】前記ロックボタン24のロック部21bは
6角柱状をなし、その内部空間には例えば図8に示すよ
うなロック機構28が設けられる。ロック機構28は互
いに鏡面対称の一対のロック部材29a,29bからな
り、前記ロック機構28の外周側面には環状のバネ30
を嵌着する凹溝31が設けられている。そして該凹溝3
1に嵌着した環状のバネ30は、ロック部材29a,2
9bの対向面を互いに圧接し、全体としてロック機構2
8を形成するよう付勢されている。
【0015】前記ロック機構28の中央には、ロック部
材29a,29bの双方に跨って、ロックピン17の挿
入孔32が設けられ、然も該ロック機構28の底面側に
は、ロックピン17の先端周面に設けられた凹溝16に
係合する係止片33が前記挿入孔32の径を狭め、その
間隔はロックピン17の凹溝16の位置における直径と
等しいか又はそれより若干大きく、ロックピン17の凹
溝16以外の部分の直径よりは小さくなる状態に設けら
れている。
【0016】更にロック機構28の上面側には、ロック
ボタン24のロック部21bの平面中央に設けられたス
リット23を通して、挿入された解除キー11の解除片
22が当接する内側に向って傾斜した傾斜溝34が、ロ
ックピン17の挿入孔32に面して設けられている。
【0017】35はロック機構28底面に設けられたガ
イド溝36に嵌入し、ロック機構28を位置決めするピ
ンであってロックボタン24の揺動板21aに植設さ
れ、ロック機構28を構成するロック部材29a,29
bが互いに離反,近接する方向に移動するときのガイド
をしている。
【0018】上記実施例においてロックボタン24のロ
ック部21bは6角柱をなすものとして説明し図示した
が必ずしもそれに限るものでなく角柱,多角柱,円柱,
楕円柱,その他任意の変形形状であっても差支えなく、
この場合解除キーの凹部形状はロック部21bの外形に
合致した形状とすることは勿論である。
【0019】次に本考案のロック装置の作用を図1に基
づいて説明する。
【0020】バンド14をループ状に屈曲し被固定物
(図示省略)を囲繞したバンド14の両端部14a,1
4bを重ね合せ基体部18とロックボタン24との係合
を解いたロック部材10の挿通口15にロック部材10
の背面側から挿通する(図1A)。次いでロックボタン
24を揺動し基体部18の仕切板12上に位置するロッ
クピン17を、ロックボタン24底面中央に設けられた
挿入孔25に挿入し、ロックピン17の凹溝16とロッ
ク部21b内のロック機構28に設けられた係止片33
とを係合するときは、互いに重なり合ったバンド14の
端部14a,14bはロックボタン24のバンド押圧部
20と基体部18の底板13との間で強く押圧挾持され
バンド14は被固定物を囲繞したままもはや緩むことは
ない(図1B)。
【0021】次に、前記ロックピン17の凹溝16とロ
ック機構28の係止片33との係合を解くに当っては、
解除キー11の解除片22をロックボタン24のロック
部21bに設けられたスリット23に挿入し、解除キー
11の解除片22の先端をロック部材29a,29bに
設けられた傾斜溝34に当接し、更に強く押圧するとき
はロック部材29a,29bはバネ30の付勢力に抗し
て押し拡げられ、ピン35はガイド溝36内を摺動して
ロック部材29a,29bを互いに離反する結果、係止
片33とロックピン17の凹溝16との係合は解除さ
れ、ロックボタン24を基体部18から分離揺動するこ
とができる。
【0022】なお図中37は、例えばバンド14をベッ
ドからの転落防止帯として使用する際にベッドに取付け
られるバンド通しである、又、バンド14が自然に緩む
のを防止するためロックボタン24のバンド押圧部20
先端と底板13の対向面とを粗面とするとバンド14の
挾持がより確実強固となる。
【0023】上記実施例において用いられるバンド14
の幅は、ロック装置の幅により制限される。そこで図9
に第2の実施例として2本の細幅のバンド14A,14
Bの間に、広幅のバンド14Cを例えば縫着38等によ
り連結し一本のバンド14としたものを用い、更には図
9に示すように広幅のバンド14Cにより2重のループ
39を形成して被固定物を囲繞し、バンド14両端の細
幅のバンド14A,14B部を本考案のロック部材10
より把持しても良く、その他バンド14の一端をロック
装置に固定し他端をロック装置の挿通口15に挿通する
など種々の手段をとることができる。
【0024】
【考案の効果】以上詳細に述べた通りこの考案のロック
装置は、ロック部材と解除キーとからなり、前記ロック
部材は底板の両側に起立した立ち上り部を設け、該立ち
上り部間に亘って仕切板を設け、該仕切板と底板との間
をバンド挿通口とし、かつ仕切板上面にロックピンを設
けた基体部と、前記立ち上り部に揺動自在に軸支され、
前記挿通口に挿通されたバンドを押圧するバンド押圧部
を端縁に形成した揺動板、及び前記揺動板に設けられ内
部空間にロック機構を備えたロック部からなるロックボ
タンとを有し、解除キーはロック部に設けられたスリッ
トに挿入されたときロックの解除をするロック解除片を
備えてなるものであるから、リング状に屈曲し被固定物
を囲繞したバンドの両端部を互いに重ね合せ、基体部と
ロックボタンとの係合を解いたロック部材の挿通口に背
面側から挿通し、次いでロックボタンを揺動し基体上の
ロックピンとロックボタンのロック機構とを係合するこ
とによってバンド端部は基体の底部とロックボタンのバ
ンド押圧部との間で強く押圧挾持されバンドは被固定物
を囲繞したままもはや緩むことがない。
【0025】又、前記ロックピンとロック機構の係合を
解くに当っては解除キーの解除片をロックボタンのロッ
ク部に設けられるスリットに圧入することによって容易
に解除することができる。そして、この考案のロック装
置はバンドの任意位置に配設することが可能でありこれ
により被固定物を強弱自在に固定することが可能であ
る。そしてロック部の外形を多角形状乃至楕円形状の如
き変形形状とし、これに嵌合する解除キーの凹部形状を
前記形状と一致せしめたときはロック部と解除キーのセ
ットを確実かつ容易とすることができる。
【0026】然もこの考案のロック装置は、基体部とロ
ックボタンとの2部分を一体としたロック部材と解除ピ
ンとから構成されており、バンドを用いて被固定物を固
定するに当ってはロック部材のみを用意すれば良く、従
来のように別個に構成されたロックピンとロックボタン
を用いる煩瑣さを大きく軽減することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案ロック装置の側面図であって、Aはロッ
クが解除された状態、Bはロックされた後の状態を示
す。
【図2】ロック部材の平面図である。
【図3】同上正面図である。
【図4】ロック部材のロックボタンを揺動したときの状
態を示す正面図である。
【図5】解除ピンの平面図である。
【図6】同上正面図である。
【図7】同上底面図である。
【図8】ロック部材の縦断面図である。
【図9】本考案ロック装置の第2の実施例を示す側面図
である。
【図10】従来のロック装置の各パーツを示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1,17 ロックピン 2,24 ロックボタン 3,11 解除キー 7,23 スリット 8,25,32 挿入孔 9,22 解除片 10 ロック部材 18 基体部 21a 揺動板 21b ロック部 28 ロック機構

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロック部材と解除キーとからなり、前記
    ロック部材は底板の両側に起立した立ち上り部を設け、
    該立ち上り部間に亘って仕切板を設け、該仕切板と底板
    との間をバンド挿通口とし、かつ仕切板上面にロックピ
    ンを設けた基体部と、前記立ち上り部に揺動自在に軸支
    され、前記挿通口に挿通されたバンドを押圧するバンド
    押圧部を端縁に形成した揺動板、及び前記揺動板に設け
    られ内部空間にロック機構を備えたロック部からなるロ
    ックボタンとを有し、解除キーはロック部に設けられた
    スリットに挿入されたときロックの解除をするロック解
    除片を備えてなるロック装置。
  2. 【請求項2】 ロック部の外形を変形形状とし、これに
    嵌合する解除キーの凹部形状を前記形状と一致せしめた
    請求項1記載のロック装置。
JP4600293U 1993-07-30 1993-07-30 ロック装置 Expired - Lifetime JPH0754508Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4600293U JPH0754508Y2 (ja) 1993-07-30 1993-07-30 ロック装置

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JP4600293U JPH0754508Y2 (ja) 1993-07-30 1993-07-30 ロック装置

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Publication Number Publication Date
JPH0711677U JPH0711677U (ja) 1995-02-21
JPH0754508Y2 true JPH0754508Y2 (ja) 1995-12-18

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JP4600293U Expired - Lifetime JPH0754508Y2 (ja) 1993-07-30 1993-07-30 ロック装置

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JPH0711677U (ja) 1995-02-21

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