JPH0754318Y2 - 耐電圧特性を有するロ−プ - Google Patents
耐電圧特性を有するロ−プInfo
- Publication number
- JPH0754318Y2 JPH0754318Y2 JP3691693U JP3691693U JPH0754318Y2 JP H0754318 Y2 JPH0754318 Y2 JP H0754318Y2 JP 3691693 U JP3691693 U JP 3691693U JP 3691693 U JP3691693 U JP 3691693U JP H0754318 Y2 JPH0754318 Y2 JP H0754318Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rope
- heat
- silicone rubber
- withstand voltage
- shrinkable
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、電気工事等に使用さ
れるロ−プに係るもので、詳しくは耐電圧特性を有する
ロ−プに関するものである。
れるロ−プに係るもので、詳しくは耐電圧特性を有する
ロ−プに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気工事、特に3300ボルト以
上の高電圧工事においては、ある程度の破壊電圧強度を
有するロ−プが使用されていた。例えば、図5に示すよ
うに植物繊維又は合成繊維製のロ−プ10の適宜箇所
に、磁器又はエポキシ樹脂製の碍子20を介在させた構
造のものが使用され、耐電圧特性は碍子20で持たせる
構造になっていた。
上の高電圧工事においては、ある程度の破壊電圧強度を
有するロ−プが使用されていた。例えば、図5に示すよ
うに植物繊維又は合成繊維製のロ−プ10の適宜箇所
に、磁器又はエポキシ樹脂製の碍子20を介在させた構
造のものが使用され、耐電圧特性は碍子20で持たせる
構造になっていた。
【0003】
【この考案が解決しようとする課題】前記した構造のロ
−プは、碍子の外径が大きくなること、碍子部分の重量
が他の部分に比べて極端に重くなること、碍子部分に柔
軟性がないこと及び工事中に衝撃力を受けると破損のお
それがあること等の欠点があり、これらの欠点がないロ
−プの出現が強く要望されていた。この考案はこのよう
な要望に応えて、なされたもので、従来の欠点を全て解
消し、しかも優れた耐電圧特性を有するロ−プの提供を
目的とする。
−プは、碍子の外径が大きくなること、碍子部分の重量
が他の部分に比べて極端に重くなること、碍子部分に柔
軟性がないこと及び工事中に衝撃力を受けると破損のお
それがあること等の欠点があり、これらの欠点がないロ
−プの出現が強く要望されていた。この考案はこのよう
な要望に応えて、なされたもので、従来の欠点を全て解
消し、しかも優れた耐電圧特性を有するロ−プの提供を
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】植物繊維又は合成繊維か
ら成るロ−プの適宜箇所に適宜長さに亘り、室温硬化性
シリコ−ンゴムを含浸させ、その上に熱収縮性エチレン
プロピレンゴムチュ−ブを加熱収縮させて被覆し、その
上に室温硬化性シリコ−ンゴムを塗布し、さらにその上
に熱収縮性フッソ樹脂チュ−ブを加熱収縮させて被覆す
る。
ら成るロ−プの適宜箇所に適宜長さに亘り、室温硬化性
シリコ−ンゴムを含浸させ、その上に熱収縮性エチレン
プロピレンゴムチュ−ブを加熱収縮させて被覆し、その
上に室温硬化性シリコ−ンゴムを塗布し、さらにその上
に熱収縮性フッソ樹脂チュ−ブを加熱収縮させて被覆す
る。
【0005】さらに耐電圧特性を上げたい場合には、室
温硬化性シリコ−ンゴムを塗布した熱収縮性エチレンプ
ロピレンゴムチュ−ブの端部に雨覆を装着する。
温硬化性シリコ−ンゴムを塗布した熱収縮性エチレンプ
ロピレンゴムチュ−ブの端部に雨覆を装着する。
【0006】なお、室温硬化性シリコ−ンゴムを含浸さ
せたロ−プの端部に、予め引留金具を圧縮装着しておく
と、実用上便利である。
せたロ−プの端部に、予め引留金具を圧縮装着しておく
と、実用上便利である。
【0007】
【作用】室温硬化性シリコ−ンゴムは揆水性があり、室
温で気中の湿気と反応して硬化するが、可撓性を有して
いるので、このゴムで繊維の隙間部を含浸されたロ−プ
は、非吸湿、非吸水性になり、しかも可撓性を有しい
る。さらにこの上に被覆する熱収縮性エチレンプロピレ
ンゴムチュ−ブがロ−プを外気から絶縁する。しかも熱
収縮性エチレンプロピレンゴムチュ−ブは耐放電性等の
表面的電気特性に優れている。その上に塗布する室温硬
化性シリコ−ンゴムは、座床的役割を果たし、その上に
被覆される熱収縮性フッソ樹脂チュ−ブと熱収縮性エチ
レンプロピレンゴムチュ−ブとのなじみをよくし、両者
の界面に雨水等の湿気が侵入するのを防止する。熱収縮
性フッソ樹脂チュ−ブは特に揆水性に優れ、雨水等の表
面への付着を阻止する。また、熱収縮性エチレンプロピ
レンゴムチュ−ブはロ−プの補強効果も果たしている。
温で気中の湿気と反応して硬化するが、可撓性を有して
いるので、このゴムで繊維の隙間部を含浸されたロ−プ
は、非吸湿、非吸水性になり、しかも可撓性を有しい
る。さらにこの上に被覆する熱収縮性エチレンプロピレ
ンゴムチュ−ブがロ−プを外気から絶縁する。しかも熱
収縮性エチレンプロピレンゴムチュ−ブは耐放電性等の
表面的電気特性に優れている。その上に塗布する室温硬
化性シリコ−ンゴムは、座床的役割を果たし、その上に
被覆される熱収縮性フッソ樹脂チュ−ブと熱収縮性エチ
レンプロピレンゴムチュ−ブとのなじみをよくし、両者
の界面に雨水等の湿気が侵入するのを防止する。熱収縮
性フッソ樹脂チュ−ブは特に揆水性に優れ、雨水等の表
面への付着を阻止する。また、熱収縮性エチレンプロピ
レンゴムチュ−ブはロ−プの補強効果も果たしている。
【0008】雨覆は水切りの作用を果たし、雨水が熱収
縮性フッソ樹脂チュ−ブや熱収縮性エチレンプロピレン
ゴムチュ−ブ上に直接降りかかるのを軽減する役目を果
たしている。
縮性フッソ樹脂チュ−ブや熱収縮性エチレンプロピレン
ゴムチュ−ブ上に直接降りかかるのを軽減する役目を果
たしている。
【0009】引留金具を圧縮して装着すると、ロ−プ端
部からの雨水や湿気の侵入を阻止できるので、この部分
の耐電圧特性は一段と向上する上に、ロ−プを取り扱う
上で便利になる。
部からの雨水や湿気の侵入を阻止できるので、この部分
の耐電圧特性は一段と向上する上に、ロ−プを取り扱う
上で便利になる。
【0010】
【実施例】この考案の実施の一例を示す図面について説
明すると、植物繊維又は合成繊維から成るロ−プ1の適
宜箇所に、所要の耐電圧特性を確保できる適宜な長さに
亘り、室温硬化性シリコ−ンゴム2を含浸させ、その上
に熱収縮性エチレンプロピレンゴムチュ−ブ3を加熱収
縮させて被覆し、その上に室温硬化性シリコ−ンゴム2
を薄く塗布し、さらにその上に熱収縮性フッソ樹脂チュ
−ブ4を加熱収縮させて被覆するのである。
明すると、植物繊維又は合成繊維から成るロ−プ1の適
宜箇所に、所要の耐電圧特性を確保できる適宜な長さに
亘り、室温硬化性シリコ−ンゴム2を含浸させ、その上
に熱収縮性エチレンプロピレンゴムチュ−ブ3を加熱収
縮させて被覆し、その上に室温硬化性シリコ−ンゴム2
を薄く塗布し、さらにその上に熱収縮性フッソ樹脂チュ
−ブ4を加熱収縮させて被覆するのである。
【0011】耐電圧特性をさらに向上させるために、図
3に示すように、室温硬化性シリコ−ンゴム2を塗布し
た熱収縮性エチレンプロピレンゴムチュ−ブ3の端部に
エチレンプロピレンゴム等からなる雨覆5を装着する。
3に示すように、室温硬化性シリコ−ンゴム2を塗布し
た熱収縮性エチレンプロピレンゴムチュ−ブ3の端部に
エチレンプロピレンゴム等からなる雨覆5を装着する。
【0012】ロ−プ端部からの雨水や湿気の侵入を阻止
するためには、図4に示すように、室温硬化性シリコ−
ンゴム2を含浸させたロ−プの端部に引留金具6を圧縮
して装着する。
するためには、図4に示すように、室温硬化性シリコ−
ンゴム2を含浸させたロ−プの端部に引留金具6を圧縮
して装着する。
【0013】人口降雨中で交流短時間耐電圧試験を行な
った結果は、処理部の長さが約10センチで70乃至8
0キロボルトで円面閃絡し、従来と遜色のない値を示し
た。
った結果は、処理部の長さが約10センチで70乃至8
0キロボルトで円面閃絡し、従来と遜色のない値を示し
た。
【0014】
【効果】この考案は上述のように構成されているので、
従来の碍子に比べ、処理部の寸法は小さく、重量も軽
く、可撓性があり、しかも落下や衝突等による衝撃に対
しても破損しないという効果を呈し、さらに主処理材料
が熱収縮チュ−ブであるので、処理がし易いという効果
もあり、その工業的利用価値は顕著である。
従来の碍子に比べ、処理部の寸法は小さく、重量も軽
く、可撓性があり、しかも落下や衝突等による衝撃に対
しても破損しないという効果を呈し、さらに主処理材料
が熱収縮チュ−ブであるので、処理がし易いという効果
もあり、その工業的利用価値は顕著である。
【図1】この考案の実施の一例を示す断面図である。
【図2】図1におけるA−A切断面図である。
【図3】この考案の別の実施の一例を示す断面図であ
る。
る。
【図4】この考案の別の実施の一例を示す断面図であ
る。
る。
【図5】従来の使用例を示す正面図である。
1 ロ−プ 2 室温硬化性シリコ−ンゴム 3 熱収縮性エチレンプロピレンゴムチュ−ブ 4 熱収縮性フッソ樹脂チュ−ブ 5 雨覆 6 引留金具 10 ロ−プ 20 碍子
Claims (3)
- 【請求項1】植物繊維又は合成繊維から成るロ−プ
(1)において、適宜箇所に適宜長さに亘り、室温硬化
性シリコ−ンゴム(2)を含浸させ、その上に熱収縮性
エチレンプロピレンゴムチュ−ブ(3)を被覆し、その
上に室温硬化性シリコ−ンゴム(2)を塗布し、さらに
その上に熱収縮性フッソ樹脂チュ−ブ(4)を被覆した
ことを特徴とする耐電圧特性を有するロ−プ。 - 【請求項2】請求項1において、室温硬化性シリコ−ン
ゴム(2)を塗布した熱収縮性エチレンプロピレンゴム
チュ−ブ(3)の端部に雨覆(5)を装着した請求項1
に記載した耐電圧特性を有するロ−プ。 - 【請求項3】請求項2において、室温硬化性シリコ−ン
ゴム(2)を含浸させたロ−プの端部に引留金具(6)
を圧縮装着した請求項2に記載した耐電圧特性を有する
ロ−プ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3691693U JPH0754318Y2 (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 耐電圧特性を有するロ−プ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3691693U JPH0754318Y2 (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 耐電圧特性を有するロ−プ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH072496U JPH072496U (ja) | 1995-01-13 |
JPH0754318Y2 true JPH0754318Y2 (ja) | 1995-12-18 |
Family
ID=12483099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3691693U Expired - Fee Related JPH0754318Y2 (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 耐電圧特性を有するロ−プ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0754318Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4923466A (ja) * | 1972-06-27 | 1974-03-01 |
-
1993
- 1993-06-10 JP JP3691693U patent/JPH0754318Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH072496U (ja) | 1995-01-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |