JPH0754262Y2 - ガラス溶解炉のフォアハース - Google Patents

ガラス溶解炉のフォアハース

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JPH0754262Y2
JPH0754262Y2 JP1991084812U JP8481291U JPH0754262Y2 JP H0754262 Y2 JPH0754262 Y2 JP H0754262Y2 JP 1991084812 U JP1991084812 U JP 1991084812U JP 8481291 U JP8481291 U JP 8481291U JP H0754262 Y2 JPH0754262 Y2 JP H0754262Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
forehearth
melting furnace
glass melting
exhaust hole
exhaust
Prior art date
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Application number
JP1991084812U
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English (en)
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JPH0530123U (ja
Inventor
弘樹 椙江
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Ishizuka Glass Co Ltd
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Ishizuka Glass Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はガラス溶解炉のフォアハ
ース(前炉)の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガラス溶解炉で溶解されたガラスをガラ
ス溶解炉から成形機へ導くために、ガラス溶解炉の先端
部にはフォアハースと呼ばれる部分が設けられている。
このフォアハースはガラスを成形に適した温度に制御す
るために重要な部分であり、両側壁に多数のバーナーが
設けられているとともに、天井部には昇降自在なダンパ
ー煉瓦を備えた排気孔が設けられており、その開度の調
節によってフォアハースの内部温度等をコントロールで
きる構造となっている。
【0003】ところがこのような従来の構造のフォアハ
ースは、排気孔がガラス流路の真上に設置されているた
めにダンパー煉瓦に付着したダストや煉瓦変質流出物が
フォアハースの内部を流れるガラス中に滴下して「石」
と呼ばれる欠点を発生することがあった。特に侵食性の
ベーパー(B2O3等) を発生するガラスを溶融している場
合にはこの欠点が顕著である。また長年使用していると
排気孔付近の天井煉瓦が浸食されたり剥離したりする
が、生産を停止しなければその修理ができないという問
題があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記した従来
の問題点を解消し、排気孔からダスト等がガラス中に滴
下するおそれがなく、また排気孔付近の煉瓦の修理等を
生産中に支障なく行うことができ、しかも排気量の調節
を容易に行うことができるガラス溶解炉のフォアハース
を提供するために完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本考案は、フォアハースの燃焼ゾーン区分
用の仕切りダンパーの両側の側壁にフォアハースの外側
に向かってチャンネルブロックの外側に達する位置まで
延びる排気孔をそれぞれ形成するとともに、各排気孔の
先端部上端に共通の煙突を立てたことを特徴とするもの
である。
【0006】
【実施例】以下に本考案を図示の実施例によって更に詳
細に説明する。図1はフォアハースの部分的な平面図、
図2はその断面図である。これらの図中、1はフォアハ
ースの底部を構成するチャンネルブロック、2は天井を
構成するルーフブロック、3 は側壁である。4はフォア
ハース内の上部空間に設けられた燃焼ゾーン区分用の仕
切りダンパーである。
【0007】この仕切りダンパー4の両側の側壁3に
は、左右両側に排気孔5が形成されている。これらの排
気孔5は図2に示すようにフォアハースの側壁3を構成
するサイドブロックを貫通し、長い水平煙道を設けるこ
とにより少なくともチャンネルブロック1の外側に達す
る位置まで延びている。またこのような排気孔5は仕切
りダンパー4を挟んで両側に設けられている。
【0008】排気孔5の先端部上端には、フォアハース
の上部空間内から吸引された排気ガスを逃がすための煙
突6が設けられている。煙突6は例えばステンレススチ
ールのような耐熱鋼や耐火煉瓦等からなるもので、フォ
アハースと完全に独立した構造であって排気孔5の先端
部上端に容易に取り外すことができるように取り付けら
れている。本考案では煙突6は上流側と下流側の両方の
排気孔5に共通のものとされている。このような煙突6
を設けることにより、排気孔5の排気能力を格段に向上
させることができる。
【0009】また各排気孔5の先端部には、スライド煉
瓦7がそれぞれ設けられている。これらのスライド煉瓦
7は排気孔5と煙突6との連通部の面積を調節すること
により、排気量をコントロールするためのものである。
各スライド煉瓦7の外側はフォアハースの外側に露出さ
せてあり、容易にスライドさせることができるようにな
っている。
【0010】
【作用】このように構成された本考案のガラス溶解炉の
フォアハースは、スライド煉瓦7を動かすことによって
排気孔5と煙突6との連通断面積を変え、排気量を自由
に調整することができるものであり、特に排気孔5はフ
ォアハースの側壁3の外側に大きく延びてその先端に煙
突6を取りつけてあるので、排気孔5や煙突6に付着し
たダストや煉瓦変質物等が直接ガラス中へ落下するおそ
れがない。このために従来大きい問題となっていた
「石」と呼ばれる欠点の発生を防止することができる。
【0011】また本考案においては、排気孔5や煙突6
がガラス流路の外側に位置しているので、これらの部分
が浸食されたような場合には生産を継続したままで修
理、交換等の作業を行うことができる利点がある。
【0012】さらに本考案のガラス溶解炉のフォアハー
スは、フォアハース内の上部空間を各燃焼ゾーンに区画
する仕切りダンパー4の両側に設けてあるので、仕切り
ダンパー4の両側部分の排気量の調節を一か所で行うこ
とができるとともに、煙突6を共用することにより、設
備コストを安価にすることもできる。
【0013】
【考案の効果】以上に説明したように、本考案のガラス
溶解炉のフォアハースは従来の構造とは異なり、排気孔
からダスト等がガラス中に滴下するおそれがないこと、
排気孔付近の煉瓦の修理等を生産中に支障なく行うこと
ができること、排気量の調節を一か所で容易に行うこと
ができること等の多くの利点を有するものであり、特に
侵食性の強いベーパーを発生するガラス生産に適したフ
ォアハースとして、その実用的価値は極めて大きいもの
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【符号の説明】
4 仕切りダンパー 5 排気孔 6 煙突

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォアハースの燃焼ゾーン区分用の仕切
    りダンパーの両側の側壁にフォアハースの外側に向かっ
    チャンネルブロックの外側に達する位置まで延びる排
    気孔をそれぞれ形成するとともに、各排気孔の先端部上
    端に共通の煙突を立てたことを特徴とするガラス溶解炉
    のフォアハース。
JP1991084812U 1991-09-20 1991-09-20 ガラス溶解炉のフォアハース Expired - Lifetime JPH0754262Y2 (ja)

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