JPH0754178B2 - ガス調理器 - Google Patents

ガス調理器

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JPH0754178B2
JPH0754178B2 JP60093051A JP9305185A JPH0754178B2 JP H0754178 B2 JPH0754178 B2 JP H0754178B2 JP 60093051 A JP60093051 A JP 60093051A JP 9305185 A JP9305185 A JP 9305185A JP H0754178 B2 JPH0754178 B2 JP H0754178B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はガステーブル、ガスオーブン等のガス器具に使
用し、モータとマイクロコンピュータを含む電子制御部
によりバーナへのガス供給と停止および流量を制御する
ガス制御装置を有したガス調理器に関する。
従来の技術 この種従来のガス器具におけるガステーブルは手動でガ
スコックを回転させてガスバーナへのガスの供給および
停止、そして流量調節により火力制御を行なっていた。
第7図はそのガステーブルで、左側と右側にガスバーナ
1,2を備え、そしてこれらの間に魚焼き等に利用するグ
リル部3を設けている。そして前面操作部に設けた手動
用のツマミ4,5,6を操作してガスコック(図示せず)を
開閉し、左ガスバーナ1、グリル部3、右ガスバーナ2
の点火、消火とガス流量を調節していた。図中7は天
板、8は五徳、9はグリル扉で、10はそのツマミ、11は
グリル部3の排気孔である。
発明が解決しようとする問題点 この従来のガステーブルではツマミ4〜6を手動で回転
させてコックの開閉による点火、消火およびコックのの
開成度合でガス流量調節をするので操作が非常に煩雑
で、かつ火力制御が大変であった。また、安全性の面で
も、電磁弁等からなる安全弁を使用した生ガス漏出防止
装置は設けられているものの、てんぷら火炎防止装置、
長時間燃焼放置した切忘れの際の自動消火装置、耐震装
置等は備えられておらなく、その原因はガスコックを手
動で開閉するところによる事が大であった そこで本発明は各種安全装置等が容易に組込められるよ
うに、また操作が簡単なガス器具のガス供給制御装置を
提供することにある。
問題点を解決するための手段 前記問題点を解決するための本発明のガス調理器は下記
構成とした。
すなわち、ガスバーナへのガスの供給と流量を制御する
ガス制制御部と、前記ガス制御部に信号を送る電子制御
部と、前記電子制御部に接続され、かつ制御信号を入出
力する操作部とを備え、前記ガス制御部はモータとこの
モータに駆動されガス通路を開閉する構成と、ガスの流
量を制御するガス流量制御体と、前記ガス通路を開閉す
る構成とガス流量制御体の制御位置を検出する位置検出
器とを有し、前記ガス流量制御体は、流量を段階的に可
変せしめる構成とし、前記ガス流量制御体の制御位置検
出器の検出位置と、流量の段階変化とを相関させた構成
とした。
また、ガスバーナへのガスの供給と流量を制御するガス
制御部と、前記ガス制御部に信号を送る電子制御部と、
前記電子制御部に接続され、かつ制御信号を入出力する
操作部とを備え、前記ガス制御部はモータとこのモータ
に駆動されガス通路を開閉する構成と、ガスの流量を制
御するガス流量制御体と、前記ガス通路を開閉する構成
とガス流量制御体の制御位置を検出する制御位置検出器
とを有し、前記操作部は複数個の火力表示用の燃焼ラン
プを有し、前記ガス流量制御体は、流量を段階的に可変
せしめる構成とし、前記流量を段階的に可変せしめる構
成とした、ガス流量制御体の制御位置と、前記複数個の
火力表示用の燃焼ランプの点灯数ごとに相関させた構成
とした。
作用 上記手段によれば、キーボードを操作して燃焼部の点
火、消火そして火力調節等の制御信号を電子制御部に入
力すると、この信号とガス制御部の制御位置検出器から
のコックとガス流量制御体のその時の位置を検出した信
号をうけて電子制御部が動作してガス制御部を駆動す
る。すなわち、モータが回転して所定角度だけコックを
まわしてコックの開閉およびガス流量制御体を回転させ
てガス流量を制御するので、電子制御部え種々の信号さ
え入力すればガス制御部を電気的に制御できることにな
り各種制御装置を組込むことができる。
実施例 以下本発明のガス供給制御装置の一実施例を採用したガ
ステーブルを第1図〜第6図にしたがい説明する。第6
図は本発明のガス供給制御装置を採用したガステーブル
を示し、20は横長のガステーブルの器具本体で、天板21
上に左と右のコロン22,23が並設されている。24は右コ
ンロ23の下部に位置して器具本体20の右片端によせて設
けた焼成室等のグリル部で、器具本体20の前面に、調理
物の出入を行なうツマミ25付の扉26を設け、かつ燃焼ガ
スの排気孔27を右コンロ23の後側において天板21に開口
している。28はグリル部24と所定幅Wの断熱部29を介し
て器具本体20の左側端によせて設けた操作パネルであ
る。そして、この操作パネル28は左右のコンロ22,23お
よびグリル部24のガスバーナへのガス供給および停止、
そしてガス流量制御を行なうガス制御部(詳細は後述す
る)30を制御するマイクロコンピュータ等を含む電子制
御部(詳細は後述する)31への制御信号を入力する複数
のキーボードを備えている。このキーボードは左右のコ
ンロ22,23およびグリル部24がそれぞれに消火ボタン3
2、火力小兼点火ボタン33、火力大兼点火ボタン34を有
し、上から下へ順番に左コンロ22用、右コンロ23用、グ
リル部24用と操作パネル28に設けられている。35a,35b,
35cは各コンロおよびグリル部の燃焼表示ランプで、火
力の強弱に応じ点灯数が増減する。36は時計をかねた調
理タイマーである。
続いて前記したガス制御部30について第1図〜第4図に
したがい詳述する。このガガス制御部は各コンロおよび
グリル部とも同じ構造なので一例をもって説明する。37
はガス入口38、ガス出口39を有するコック本体、40はコ
ック本体37に回動自在に設けた閉子で、ガス入口38、ガ
ス出口39を連通するガス通路41を有する。42は閉子40を
回転させるギヤにより回転数を低くしたモータで、横断
面D字状の嵌合孔40aを介して閉子軸40bに係合し、軸方
向にはスライド可能で、かつ回転方向のみ動力を伝え
る。43は閉子40の下流とガス出口39の間においてコック
本体37内に設けた回転自在な円形板のガス流量制御体
で、中心部に設けたD字状の穴44に連結棒45を固着する
とともにこの連結棒45の上端を閉子40に、その中心線に
合せて軸方向へはスライド可能で、回転方向のみの力が
伝わるように連結している。そして、ガス流量制御体43
には第3図の如くコック本体37のガス出口39に相対向す
る円周線上Pに沿い円弧状のガス通過孔43aとともに回
転によりガス流量を大から小あるいはその反対に制御す
る径の異なる制御孔43b〜43gを設け、閉子40とともに回
転し、回転角度の変化によりガス出口39に対するガス通
過孔43a、制御孔43b〜43gの位置を変化させ、ガス流量
を制御する。46はコック本体37の底に閉蓋したガス出口
構成体、47はガス出口構成体46にガス流量制御体43を押
つけ、ガス通過孔43a、制御孔43b〜43g以外の所からの
ガス漏れを防止するスプリング、48は閉子40の浮きあが
り防止するスプリング、49はモータ42により回転された
ガス流量制御体43と閉子40の回転角度位置を検出して電
子制御部31に知らせる制御位置検出器で、複数の集電子
50を有する集電板51とこの集電板51の各集電子50が当接
する接点レール52と接点B1〜B8までを有する接点板53か
らなる。そして、接点板53はコック本体37に固定され、
集電板51は閉子軸40bと回転方向の力のみが伝わり、軸
方向へはスライド可能にその中心線を閉子軸40bに合せ
て設けられて閉子40とともに回転し、さらにガス流量制
御体43のガス通過孔43a、制御孔43b〜43gに対応して接
点B1〜B8が設けられている。接点板53は第4図のように
中心孔54を中心として略全周にわたるA′円周上の接点
レール52と、B′円周上にB1〜B8までの接点が設けら
れ、各集電子50が接点レールと接点上を回転する。そし
て、接点B1に集電子50が位置する時は閉子40が閉じてガ
ス止となり、次に接点B2に集電子50が位置する時は閉子
40が90゜回転して開き、ガス流量制御体43のガス通過孔
43aがガス出口39に対応して全開状態を示し、以下同様
にして接点B3〜B8の順位は第3図に示すガス流量制御体
43の制御孔43b〜43gに対応することを示している。
したがって、リード線55を介して電子制御部31に接点レ
ール52、接点B1〜B8が接続されているので、ガス制御部
30(閉子40、ガス流量制御体43)の回転角度位置を示す
ことになり、例えば接点B4で示すガス量を供給している
時に、操作パネル28の火力大兼点火ボタン34を押すと制
御信号が電子制御部31に入力されてモータ42が回転し接
点B3に1ステップ、アップしガス量が増すことになる。
56はコック本体37に取付けたモータ取付板、57は集電板
51の浮きあがりを防止するスプリング、58はモータ42を
電子制御部31に接続するリード線である。59はコック本
体37のガス出口39に接続したノズルで、グリルあるいは
コンロバーナ60にガスを供給する。61は電子制御部31に
接続した点火器で、コンロバーナ60に点火する。62はコ
ンロバーナ60の燃焼を検知して点火器61のスパークを止
める信号を電子制御部31に送る燃焼検知用センサであ
る。
上記したガス制御部30、電子制御部31の電源は家庭用交
流電源を使用しているので、停電の際にはガス制御部30
のモータ42、回転位置検出器49の駆動電源がなくなり、
又電子制御部31も働らかず無制御状態となり危険であ
る。そこで、第5図に示すバックアップ電源63と停電チ
ェック回路64を設け、バックアップ電源63によりモータ
42を駆動し、閉子40を開から閉に戻すようにしている。
すなわち、65はAC100Vを低電圧にするトランスで、整流
器66、平滑用の抵抗67、コンデンサ68からなる直流電源
回路を2次側に接続している。バックアップ電源63はコ
ンデンサからなり逆流防止用のダイオード69を介して前
記の直流電源回路に接続している。70は過電流防止の抵
抗でダイオード69を保護する。71,72は分割抵抗で、バ
ックアップ電源63に並列接続している。73は比較器で、
端子を直流電源回路に、端子を分割抵抗71,72の共
通点に接続し、さらに出力端子を電子制御部31の停電チ
ェック回路64に接続している。そして、通常使用時は直
流電源回路からモータ42、電子制御部31等が電源を供給
されている。
しかし、停電すると比較器73の端子の電位はOVとな
り、一方バックアップ電源63からの電位を有する端子
が高電位となり、比較器73の出力が今までと反転する。
そしててこの反転出力を送信することにより電子制御部
31の停電チェック回路64が停電とみなし、バックアップ
電源63によってモータ42を駆動し閉子40を閉じさせるの
である。74は操作パネル28のキーボードを電子制御部31
へ接続するリード線である。
上記実施例において、操作パネル28のキーボードである
点火ボタン34を押する電子制御部31に制御信号が入力さ
れる。そして、電子制御部31から、ガス制御部30に信号
が送られ、モータ42が回転して同時に閉止40及びガス流
量制御体43が連動する。そして、閉子40が開き、ガスは
閉子40、ガス流量制御体43のガス出口39に合っているそ
の時の孔であるガス通過孔43aあるいは制御孔43b〜43g
のいずれか通りノズル59からガスバーナ60(この場合は
左側のコンロ22)に供給され、一方電子制御部31からの
信号で動作した点火器61のスパークで点火され燃焼する
ものである。そして、火力調節をしたい時は例えば先に
押したのが火力大兼点火ボタン34であったので、今度は
火力小兼点火ボタン33を押すと制御信号が電子制御部31
に入力され、一方、ガス流量制御体43の今までの回転角
度は回転位置検出器49により検出されて電子制御部31に
知らされているが、この位置検出は火力小に紋る位置と
は異なるのでこれを確認した電子制御部31から信号がモ
ータ42に送られて火力小になる所定角度にガス流量制御
体43が回転するだけ閉子40を介してモータ42が回転して
火力を小に調節するものである。もちろん、ガス流量制
御体43が所定置まで回転すればモータ42への通電がとま
るものである。また、この時に燃焼表示ランプ35aはそ
の数が火力強より火力小になるので、点灯数が減る。
さらにガスバーナ60の消火をする時は消火ボタン32を押
せば上記したと同様に電子制御部31、モータ42と信号が
伝わり、そして回転位置検出器49からのガス流量制御体
43、閉子40の位置の信号が電子制御部31に入っているの
で、電子制御部31はモータ42を回転させ閉子40を閉じる
ものである。
上記実施例の説明では点火、消火、火力調節しか行なっ
ていないが、このようにガス流量の開閉、調節を全て電
気的に行なっているので、必要に応じコンロ上にのせた
鍋底の温度を検出するセンサ75を設け、そして調理の出
来あがり確認や異常高温を検出し天ぷら火災防止の信号
を電子制御部31に送り、そしてモータ42を回転させて閉
子40を閉じることもできる。
このように実施例では従来手動で行なっていたガスコッ
クの開閉、火力調節を、電子制御部とモータとコックと
ガス流量制御体の組合せで自動化したので、各種安全装
置の組合せもセンサ等をつけ加えるだけで簡単にでき
る。
また、ガス供給と停止は一般的な弁方式と異なりコック
式なのでガス遮断の安全性も高い。
さらにモータ42、閉止40、ガス流量制御体を同一軸上に
設定し、そして回転方向のみの力が伝達できるように連
結しているので、部品点数も少なく、信頼性も高くコス
トも安価にできる。
さらにまたガス流量制御はガス流量制御体43の制御孔を
必要数あけることにより流量変化が任意にえられ、便利
である。
さらにまた、ガス制御部30を制御する時はその時だけモ
ータ42に回転させればよいので、それ以外は電力の使用
がないので電磁弁を使ったガス供給の制御に比べ省エネ
ルギーである。
発明の効果 以上のように本発明のガス調理器によれば次の効果が得
られる。
すなわち、ガス調理器のガスの制御をガス通路の開閉制
御と、ガス流量を制御する流量制御とに区分して行い、
さらにガス流量制御を段階的に行うガス流量制御体の制
御位置検出器の検出位置とを相関させたので、 (1)ガス通路の制御と、流量制御を別構成としている
ため、ガスの調理に必要な微妙な火加減が、キーボード
から、常に一定して得られる。
(2)このためガス流量制御体は段階的に変化させる構
成とし、この段階変化を位置検出器の検出位置に合わせ
る構成としているため、常に使用火力が任意に選定でき
る。
また、前記構成に加えさらにガス流量制御を行うガス流
量制御体の制御位置と複数個の火力表示用燃焼ランプの
点灯数とを相関させたので、 (3)ガス通路の制御と、流量制御を別構成としている
ため、ガスの調理に必要な微妙な火加減が、キーボード
から、常に一定して得られる。
(4)ガス流量制御体の位置検出器の検出位置に合わせ
て火力表示用燃焼ランプの点灯数を可変させているため
常に使用火力を表示できる。
また、モータは制御時のみ回転すればよいので、 (5)電磁弁を使用したガス制御に比し、電力の省力化
もできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるガス供給制御装置の
ブロック図、第2図は同要部であるガス制御部の縦断面
図、第3図は同ガス流量制御体の平面図、第4図は同接
点板の正面図、第5図は同バックアップ電源回路を含む
電源回路図、第6図は本発明のガス供給制御装置を採用
したガステーブルの斜視図、第7図は従来例のガス供給
制御装置を採用しているガステーブルの斜視図である。 30……ガス制御部、31……電子制御部、……キーボー
ド、37……コック、42……モータ、43……ガス流量制御
体、63……バックアップ電源、……制御位置検出器。
フロントページの続き (72)発明者 曽我 薫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−138774(JP,A) 実開 昭58−162(JP,U) 実開 昭57−80775(JP,U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス調理器に於いて、ガスバーナへのガス
    の供給と流量を制御するガス制御部と、前記ガス制御部
    に信号を送る電子制御部と、前記電子制御部に接続さ
    れ、かつ制御信号を入出力する操作部とを備え、前記ガ
    ス制御部はモータとこのモータに駆動されガス通路を開
    閉する構成と、ガスの流量を制御するガス流体制御体
    と、前記ガス通路を開閉する構成とガス流量制御体の制
    御位置を検出する制御位置検出器とを有し、前記ガス流
    量制御体は、流量を段階的に可変せしめる構成とし、前
    記ガス流量制御体の制御位置検出器の検出位置と、流量
    の段階変化とを相関させたことを特長とするガス調理
    器。
  2. 【請求項2】ガス調理器に於いて、ガスバーナへのガス
    の供給と流量を制御するガス制御部と、前記ガス制御部
    に信号を送る電子制御部と、前記電子制御部に接続さ
    れ、かつ制御信号を入出力する操作部とを備え、前記ガ
    ス制御部はモータとこのモータに駆動されガス通路を開
    閉する構成と、ガスの流量を制御するガス流量制御体
    と、前記ガス通路を開閉する構成とガス流量制御体の制
    御位置を検出する制御位置検出器とを有し、前記操作部
    は複数個の火力表示用の燃焼ランプを有し、前記ガス流
    量制御体は、流量を段階的に可変せしめる構成とし、前
    記流量を段階的に可変せしめる構成とした、ガス流量制
    御体の制御位置と、前記複数個の火力表示用の燃焼ラン
    プの点灯数とに相関させたことを特長とするガス調理
    器。
JP60093051A 1985-04-30 1985-04-30 ガス調理器 Expired - Lifetime JPH0754178B2 (ja)

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