JPH0753965B2 - コンクリート浮棧橋 - Google Patents

コンクリート浮棧橋

Info

Publication number
JPH0753965B2
JPH0753965B2 JP1171066A JP17106689A JPH0753965B2 JP H0753965 B2 JPH0753965 B2 JP H0753965B2 JP 1171066 A JP1171066 A JP 1171066A JP 17106689 A JP17106689 A JP 17106689A JP H0753965 B2 JPH0753965 B2 JP H0753965B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
buoyancy body
floating bridge
underwater buoyancy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1171066A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0336304A (ja
Inventor
浤二 冷泉
幸人 藤井
成二 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP1171066A priority Critical patent/JPH0753965B2/ja
Publication of JPH0336304A publication Critical patent/JPH0336304A/ja
Publication of JPH0753965B2 publication Critical patent/JPH0753965B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、海浜における小型船舶を係船するコンクリー
ト浮棧橋に関するものである。
[従来の技術] 従来、海浜における小型船舶を大量に係船する方法とし
て、各種の浮棧橋が用いられている。陸上より浮棧橋を
介して小型船舶に乗降し、または小型船舶を係船するこ
とを目的とし、その大きさも多様である。また、材質的
には、プラスチック製,木製,鉄製で作られている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、プラスチック製は高価であり、また傷つ
き易い。木製は腐る、耐久性に乏しいなどの欠点があ
り、鉄製は錆ることにより、ランニングコストが非常に
高くつくなど、それぞれ欠点があった。
したがって、本発明は、耐久性に勝れ、安価なコンクリ
ート浮棧橋を提供することを技術的課題とする。
[課題を解決するための手段] 上記の技術的課題を解決するために、本発明は、合成樹
脂発泡体を芯材とし、該芯材の表面にセメント100重量
部、膨張材4〜11重量部、非空気連行性減水剤0.3〜1.8
重量部、空気連行性減水剤0.03〜0.18重量部、硬化促進
剤0.07〜1.3重量部、および細骨材70〜160重量部を含む
補強材入りグラウト組成物によって皮殻を構成した水中
浮力体の上に、その断面の公称幅が50cm〜2mで、板厚が
7〜30cm、曲げひび割れモーメントが0.6〜17ton・m、
透水量(JIS A5406)が3cm以下の空胴プレストレストコ
ンクリートパネルからなるコンクリート製長尺歩道板を
乗せ、双方を結合治具により緊結してなるコンクリート
浮棧橋に関する。
そして、水中浮力体の芯材は、密度が例えば0.03g/cm3
と小さく軽量で、吸水率が例えば0.01vol%と小さいこ
とが望ましく、フォームポリスチレン,押出発泡ポリス
チレン,発泡ポリエチレンフォームなどの合成樹脂発泡
体が使用される。
水中浮力体を保護する皮殻は、外力、すなわち、波圧,
潮流力などの流体力、風による標流力および衝撃力、隣
接浮体との衝撃力に対して安全であり、その材料強度
は、繰り返し荷重(繰り返し回数2×106サイクル以
上)による破壊、強度劣化、腐食が少なく、生物付着,
日光,温度などによる老化,摩耗がないなどの性能を有
し、耐久性に優れたものが好ましい。
また、その皮殻は、コンクリート浮棧橋の浮上条件から
適当な重量を有するために、その厚さは、可能な限り薄
く形成するのが好ましい。また、合成樹脂発泡体の皮殻
を形成する際、漏水を防ぐことから、その外周に打設す
るモルタルは打継ぎすることなく、一体成形することが
望ましい。
こうしたことから、本発明の皮殻構成材は、例えば、特
開昭61−205649号に出願された、圧縮強度800kgf/cm2
上、フロー値(JIS R5201)300mm以内、膨張率0.16%の
物性をもつグラウト組成物が好適である。組成は、セメ
ント100重量部、膨張材4〜11重量部、非空気連行性減
水剤0.3〜1.8重量部、空気連行性減水剤0.03〜0.18重量
部、硬化促進剤0.07〜1.3重量部、および、細骨材70〜1
60重量部である。
補強材としては、防錆加工溶接金網,メタルラス,リブ
ラスなどの鋼製補強材、および、耐アルカリガラス繊
維,ビニロン繊維,ナイロン繊維,ポリプロピレン繊
維,アラミド繊維,炭素繊維,スチール繊維などの各繊
維補強材が使用できる。
一方、陸上より小型船舶に乗降するためのコンクリート
製歩道板についても、水中浮力体と同様に、外力すなわ
ち衝撃力に対して繰り返し荷重による強度劣化がなく、
安全であり、腐食などによる劣化,摩耗が少なく、耐久
性に優れたものが望ましい。また、浮棧橋の主目的とし
ての多くの小型船舶を係船できる構造とするためには可
能な限り長尺であることが望まれる。
こうしたことから、本発明の歩道板構成材は、断面の公
称幅が50cm〜2mで、板厚は7cm〜30cm、曲げひび割れモ
ーメントが0.6〜17.0ton・m、透水量が3cm以下の空胴
プレストレストコンクリートを使用する。
この方法によれば、例えばJIS A6511で規定された断面
公称幅が60cmおよび1m等任意の長尺寸法を得ることがで
きることから好適である。
結合治具は、水中浮力体と歩道板を緊結するもので、
錆,腐食などによる強度劣化がなく、耐久性に優れたも
のが好ましい。
水中浮力体と歩道板をそれぞれ単体で製作した後、双方
を組立てて、コンクリート浮棧橋を形成する方法として
は、あらかじめ水中浮力体製作時に緊結用結合治具の一
部を埋込む方法、または、埋込みをせず水中浮力体およ
び歩道板双方を外部より緊結する方法とがある。結合治
具の材質としては、ステンレス鋼、または防錆塗膜を施
した金物、プレスチック類等を使用できる。
また、コンクリート浮棧橋には、生物が付着するため、
歩道板の上面にすべり止め対策が必要であり、また、海
浜の美観を形成するために、歩道板および水中浮力体に
着色することが望ましい。すべり止め着色剤も耐久性に
優れたものが望ましい。
こうしたことから、本発明のすべり止めおよび着色剤と
しては、例えば特願平1−102555号(発明名称;床面の
形成方法)に出願された床仕上材などが好適である。
[作用] 上記の技術的手段は次のように作用する。水中浮力体の
芯材に合成樹脂発泡体を使用し、これを外力から保護す
るために補強材入りグラウト組成物によって皮殻を構成
することにより、軽量で高強度,高密度のコンクリート
浮力体ができる。さらに水中浮力体の上に乗せる歩道板
を特定の空胴プレストレストコンクリートパネルで構成
することにより、錆ない、腐らない、傷がつかないコン
クリート浮棧橋となる。したがって、耐久性に勝れ、安
価なコンクリート浮棧橋が建造できる。
以下、図面にしたがって本発明を詳細に説明する。
[実施例] 第1図はコンクリート浮棧橋の1実施例の全体図を示
す。図において、1は水中浮力体、2は歩道板、3は水
中浮力体1および歩道板2双方を緊結する結合治具を示
す。
実施例のコンクリート浮棧橋の大きさは、平面寸法が幅
2m、長さが5.5m、平面積11m2、高さは水中浮力体1が0.
9m、歩道板2の厚み0.1mで、総高さを1mとし、水中浮力
体1を2基として製作した。水中浮力体1の大きさは、
幅2m、長さ2mの正方形とした。水中浮力体1と歩道板2
双方を緊結する結合治具3の一部を水中浮力体1製作時
に埋込む方法で製作した。
コンクリート浮棧橋の吃水線を全体の安定性から、歩道
板2の最上面より40cm下部とし、これに伴ない、水中浮
力体1の芯材である合成樹脂発泡体4の寸法および補強
材入りグラウト組成物5による皮殻の厚さを設定した。
外力の衝撃力から皮殻の補強材は防錆加工溶接金網6φ
×65メッシュを使用し、皮殻の厚さは4cmとした。
成形方法は、水中浮力体1の底面を上とした逆打方法と
し、先づ、鋼製定盤上に発泡ポリスチレン成形体を仮接
着し、周囲四辺および上面に溶接金網をセットするとと
もに、水中浮力体1および歩道板2双方を緊結する結合
治具3をセットした。つぎに、周囲四辺に所定の型枠を
組立てた後、補強材入りグラウト組成物5を打設流入し
た。このグラウト組成物5の単位容積重量は2.2kg/l、
フロー値(JIS R5201)280cmであった。周囲四辺および
上面まで打設し、完了とする。3日間の養生期間を経
て、脱型した後、反転し、上面に防錆加工溶接金網をセ
ットし、補強材入りグラウト組成物5を打設し、水中浮
力体1の製作を完了する。
コンクリート浮棧橋の組立ては、水中浮力体1に埋込ん
だ第4図に示す結合治具に第5図に示すステンレス製ボ
ルトをねじ込む。1基の水中浮力体1につきボルト8本
をねじ込みセットした。
つぎに、幅1m、長さ5.5m、厚さ10cmの空胴プレストレス
トコンクリートパネルにあらかじめボルトの貫通孔8ヶ
所を孔あけした。上記の水中浮力体1を2基、所定の位
置に設置し、歩道板2を吊り上げ、水中浮力体1の上に
セットし、ナットを締付けることにより組立てた。
また、歩道板2上面にすべり止めおよび着色剤として、
ポルトランドセメント,アルミン酸三石灰,無水石膏を
含む水硬性無機材料と、骨材、および、着色顔料,色む
ら防水剤,樹脂を含む水性樹脂液とを混練してなるセル
フレベリング性組成物を吹付ガンによって厚さ5mm施工
した。
上記の組立てを完了したコンクリート浮棧橋を吊り上
げ、海面上に浮上させた。この時の吃水線は歩道板2の
最上面より41cmであった。
使用した材料の詳細を第1表に示す。
[発明の効果] 以上のように、本発明の製造方法によれば、水中浮力体
および歩道板のいずれも高強度・高密度のコンクリート
で成形することにより、浮棧橋の重要な条件である、錆
ない、腐らない、傷がつきにくい、すなわち、耐用年数
が大である浮棧橋を提供することができる。さらに、コ
ストが安く、メンテナンスが楽である浮棧橋を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はコンクリート浮棧橋の全体図を示す。第2図は
水中浮力体の水平断面図を示す。第3図は水中浮力体の
垂直断面図を示す。第4図は緊結用結合治具の埋込用ア
ンカー付ナットを示す。第5図は緊結用結合治具のボル
トナットを示す。 1……水中浮力体、2……歩道板、3……水中浮力体お
よび歩道板双方を緊結する結合治具、4……合成樹脂発
泡体、5……補強材入りグラウト組成物。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂発泡体を芯材とし、該芯材の表面
    にセメント100重量部、膨張材4〜11重量部、非空気連
    行性減水剤0.3〜1.8重量部、空気連行性減水剤0.03〜0.
    18重量部、硬化促進剤0.07〜1.3重量部、および細骨材7
    0〜160重量部を含む補強材入りグラウト組成物によって
    皮殻を構成した水中浮力体の上に、その断面の公称幅が
    50cm〜2mで、板厚が7〜30cm、曲げひび割れモーメント
    が0.6〜17ton・m、透水量(JIS 5406)が3cm以下の空
    胴プレストレストコンクリートパネルからなるコンクリ
    ート製長尺歩道板を乗せ、双方を結合治具により緊結し
    てなるコンクリート浮棧橋。
JP1171066A 1989-07-04 1989-07-04 コンクリート浮棧橋 Expired - Lifetime JPH0753965B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1171066A JPH0753965B2 (ja) 1989-07-04 1989-07-04 コンクリート浮棧橋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1171066A JPH0753965B2 (ja) 1989-07-04 1989-07-04 コンクリート浮棧橋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0336304A JPH0336304A (ja) 1991-02-18
JPH0753965B2 true JPH0753965B2 (ja) 1995-06-07

Family

ID=15916416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1171066A Expired - Lifetime JPH0753965B2 (ja) 1989-07-04 1989-07-04 コンクリート浮棧橋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0753965B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5886269A (en) * 1995-02-17 1999-03-23 Nippon Tungsten Co., Ltd. Substrate and heat sink for a semiconductor and method of manufacturing the same

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5470585A (en) * 1977-11-11 1979-06-06 Tanerou Oki Pneumatic floating construction and method of producing same
JPS61205649A (ja) * 1985-03-07 1986-09-11 宇部興産株式会社 グラウト用添加材およびグラウト組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0336304A (ja) 1991-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106223544B (zh) 一种超高性能混凝土柱永久模板及其制备方法
CN107806010A (zh) 一种装配式复合管海水海砂混凝土桥墩及制作方法
CN111851400B (zh) 基于海砂海水trc预制外壳的约束混凝土柱及制备方法
CN102910263A (zh) 平台构造组件和水上浮动结构及其制备方法
EP0122268A1 (en) Structural members
KR20010009973A (ko) 콘크리트구조물의 보수/보강 및 신축 콘크리트 보강용 로드부재
CN207512583U (zh) 一种装配式复合管海水海砂混凝土桥墩结构
JPH0753965B2 (ja) コンクリート浮棧橋
KR20110020573A (ko) 유리섬유 강화플라스틱 보강 경량콘크리트 폰툰
KR100384942B1 (ko) 부재를 이용한 수중 콘크리트구조물의 보수/보강공법 및그부재
WO2007147178A2 (en) A construction element
JP3975240B2 (ja) 高構造物の改修方法
US3705228A (en) Ferro-concrete molding process
CN202923848U (zh) 平台构造组件和水上浮动结构
KR100310016B1 (ko) 섬유보강 에폭시 수지 판넬의 제조방법
NZ220693A (en) Load bearing structural member of cementitious laminate with tensioned reinforcing
KR100348011B1 (ko) 철근콘크리트구조물 시공법
KR200221904Y1 (ko) 도로, 철도 교량 기초 우물통
KR100402646B1 (ko) 도로, 철도 교량의 기초 우물통 및 그 신설공법
AU708837B2 (en) Modular concrete form system and method for constructing concrete walls
CN220522098U (zh) 一种煤筒仓内壁快速加固修复并具防腐耐磨性的建筑结构
JPH0598687A (ja) コンクリート型枠の省力化工法
JPH11324109A (ja) 構造物の表面被覆型枠
AU2004202568B2 (en) Fiber cement construction panel
JPH0941338A (ja) 構造物の被覆法と治具枠又は被覆材の設置法及びコンクリート 系被覆材とコンクリート系被覆材の製造法