JPH0753681Y2 - 脱気器 - Google Patents

脱気器

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JPH0753681Y2
JPH0753681Y2 JP1990049144U JP4914490U JPH0753681Y2 JP H0753681 Y2 JPH0753681 Y2 JP H0753681Y2 JP 1990049144 U JP1990049144 U JP 1990049144U JP 4914490 U JP4914490 U JP 4914490U JP H0753681 Y2 JPH0753681 Y2 JP H0753681Y2
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JP
Japan
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liquid
porous body
deaerator
bubbles
flow path
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JP1990049144U
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English (en)
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JPH049602U (ja
Inventor
亮 秋吉
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、発熱体から液体がその熱を奪って他の個所へ
放熱する熱制御装置などの作動液体のように、気泡を含
んでいる液体からその気泡を分離除去する脱気器に関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来のこの種の脱気器は、たとえば、特公昭61−36444
号公報に記載されているものが知られている。その概要
は、第3図に示すような構成からなっている。
第3図において、11は円筒体、12は底蓋、13は該円筒体
11の内周面に対して接線方向に設けられた液入口、14は
液体導入管、15は液体供給ポンプ、16は液体流出管、17
は頂蓋、18は流出口、19は気泡抜き取り管、20は弁であ
る。
すなわち、液入口13から円筒体11の内部に液体を接線方
向に導入すると、内部に旋回流が生じ、円筒体11の中央
の旋回中心付近の圧力が低下する。液入口13の位置から
下流側に移行すると、接線方向の流速に比し、軸流速度
が相対的に大きくなり、液体に作用する遠心力も減少す
る。液体の流入条件では、旋回流の中心部圧力は液入口
13の付近21の近傍が最も低く、下流側に向かって増加す
る。この圧力分布を利用すれば、液体中に混在している
気泡は遠心力による作用によって、軸中心に集合し、か
つ、圧力の低い流入口付近21の円筒軸中心側に押し戻さ
れるので、気泡を集結合させることができる。したがっ
て、気泡抜き取り管19を経由させて、その集結合した気
泡を外部に排出させることができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、第3図に示した従来の脱気器において
は、液体中の小さな気泡まで脱気するためには、円筒体
11の内部の液体の旋回速度を非常に大きなものとしなけ
ればならないので、吐出圧力の大きい液体供給ポンプ15
が必要となって、そのポンプ15の消費動力が増大すると
いう問題点がある。
本考案は、上記のような問題点を解決しようとするもの
である。すなわち、本考案は、液体の旋回流によらない
ので、液体中の気泡を確実に分離除去することができる
脱気器を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案の脱気器は、液入口
と液出口の間に流路が横向きになっていて、その流路の
途中をふさいで、気泡の通過を阻止するとともに、液体
のみを通す数ミクロンの大きさの多数の小孔を有する焼
結金属製の薄い多孔質体を備えているものとした。
〔作用〕
本考案によれば、液入口と液出口の間の流路の途中をふ
さいだ薄い多孔質体を備えているので、その多孔質体を
濡れた状態にしておくと、液入口から脱気器内に流入し
た液体の中に気泡が含まれている場合、液体は多孔質体
の小孔を通過することができるが、その気泡は表面張力
で丸くなり、この丸くなった直径よりも小さな前記小孔
を通過することができない。したがって、該気泡は多孔
質体の直上流側で通過が阻止され、液体から分離され
る。
〔実施例〕
第1図は本考案の第1実施例を示している。
第1図において、1は脱気器、2は後述する平板形状の
薄い多孔質体、3は液入口、4は液出口、5は気泡、6
は吸引口が該多孔質体2の上流側の最も下流に位置して
いる気泡抜き取り管である。
すなわち、多孔質体2は、液入口3と液出口4の間の横
向きの流路の途中をふさぐように設けられており、そし
て、多孔質体2は、たとえば、メッシュが数ミクロン程
度になるように、細い金属繊維の多数を網状にして焼結
したもの、あるいは多数の微小粒の金属を、数ミクロン
程度の多数の小孔を有するように、焼結した金属板など
からなっている。
第1図に示すように構成された脱気器1においては、液
入口3から脱気器1内に流入した水などの液体の中に空
気などの気泡が含まれている場合、その気泡は多孔質体
2の数ミクロン程度の小孔を通過できない。
すなわち、液体は多孔質体2の前記小孔を通過すること
ができるが、多孔質体2がその液体で濡れた状態になる
ため、その気泡は表面張力で丸くなり、この丸くなった
直径よりも小さな前記小孔を通過することができない。
したがって、液体の流れによって、その気泡は、多孔質
体2の上流側の最も下流に押されて集まり、ちょうど、
吸引口が、そのところに位置している気泡抜き取り管6
によって、その気泡5は吸引され、外部に排出される。
一方、液体は多孔質体2の前記小孔を通過して液出口4
から流出する。
このようにして、液体の旋回流によらないで、液体中の
気泡を確実に分離除去することができる。
なお第1図に示した多孔質体2は平板形状のものからな
っているので、その平板面積を大きくすることができ、
圧力損失を減少させることができる。
第2図は本考案の第2実施例を示している。
この第2実施例が前記第1実施例と異なるのは、多孔質
体2が中空円錐形状のものからなり、そして、気泡抜き
取り管6の吸引口の位置を多孔質体2の上流側の最も下
流、すなわち、中空円錐の頂点にしていることである。
この第2実施例においては、脱気作用については、前述
の第1実施例と同様であるが、気泡5が前記円錐の頂点
に集まるため、その気泡5の抜き取りが容易となる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、液入口と液出口
の間の横向きの流路の途中をふさいで、液体のみを通す
薄い多孔質体を備えているので、従来のような液体の旋
回流によらないで、つまり、その旋回流をつくる動力を
必要とすることなく、低コストでもって、かつ、前記流
路が横向きであることからして該流路中の流速が低速と
なって圧力損失が低減されて、液体中の気泡を確実に分
離除去することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示した断面図、第2図は
同じく第2実施例を示した断面図、第3図は従来の技術
の一例を示した正面断面図である。 1……脱気器、2……多孔質体、3……液入口、4……
液出口、5……気泡、6……気泡抜き取り管。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】液入口と液出口の間の流路が横向きになっ
    ていて、その流路の途中をふさいで、気泡の通過を阻止
    するとともに、液体のみを通す数ミクロンの大きさの多
    数の小孔を有する焼結金属製の薄い多孔質体を備えてい
    ることを特徴とする、脱気器。
  2. 【請求項2】吸引口が前記多孔質体の上流側の最も下流
    に位置している気泡抜き取り管を備えている請求項1記
    載の脱気器。
  3. 【請求項3】前記多孔質体が平板形状のものからなる請
    求項1または2記載の脱気器。
  4. 【請求項4】前記多孔質体が中空円錐形状のものからな
    る請求項1または2記載の脱気器。
JP1990049144U 1990-05-14 1990-05-14 脱気器 Expired - Lifetime JPH0753681Y2 (ja)

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JPH049602U JPH049602U (ja) 1992-01-28
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