JPH0753396A - タキソールのサイクロデキストリン包接物,その製造法および用途 - Google Patents
タキソールのサイクロデキストリン包接物,その製造法および用途Info
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- JPH0753396A JPH0753396A JP5224999A JP22499993A JPH0753396A JP H0753396 A JPH0753396 A JP H0753396A JP 5224999 A JP5224999 A JP 5224999A JP 22499993 A JP22499993 A JP 22499993A JP H0753396 A JPH0753396 A JP H0753396A
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- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
- B82Y5/00—Nanobiotechnology or nanomedicine, e.g. protein engineering or drug delivery
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/335—Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K47/00—Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
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- A61K47/6949—Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates the conjugate being characterised by physical or galenical forms, e.g. emulsion, particle, inclusion complex, stent or kit inclusion complexes, e.g. clathrates, cavitates or fullerenes
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 タキソールの水への溶解性を改善すること。
【構成】 タキソールをサイクロデキストリンの一つ以
上の水酸基がエーテル結合を介してメチル基,ヒドロキ
シエチル基およびヒドロキシプロピル基のうちの少なく
とも一つで置換された置換型α−,β−もしくはγ−サ
イクロデキストリンに包接せしめたタキソールのサイク
ロデキストリン包接物。
上の水酸基がエーテル結合を介してメチル基,ヒドロキ
シエチル基およびヒドロキシプロピル基のうちの少なく
とも一つで置換された置換型α−,β−もしくはγ−サ
イクロデキストリンに包接せしめたタキソールのサイク
ロデキストリン包接物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タキソールの水への溶
解性の改善に関し、詳しくは水系においてタキソールに
α−サイクロデキストリン,β−サイクロデキストリ
ン,γ−サイクロデキストリン(以後、サイクロデキス
トリンをCDと略記する。)またはこれらCDの一つ以
上の水酸基がエーテル結合を介してグルコシル基,マル
トシル基,マルトオリゴ糖残基,メチル基,ヒドロキシ
エチル基およびヒドロキシプロピル基のうちの少なくと
も一つで置換された置換型α−,β−もしくはγ−CD
を反応させるか、または有機溶媒−水系においてタキソ
ールにCDの一つ以上の水酸基がエーテル結合を介して
メチル基,ヒドロキシエチル基およびヒドロキシプロピ
ル基のうちの少なくとも一つで置換された置換型α−,
β−もしくはγ−CDを反応させることによりタキソー
ルのCD包接物を得、これによって水への溶解性を改善
し、タキソールを可溶化することに関する。
解性の改善に関し、詳しくは水系においてタキソールに
α−サイクロデキストリン,β−サイクロデキストリ
ン,γ−サイクロデキストリン(以後、サイクロデキス
トリンをCDと略記する。)またはこれらCDの一つ以
上の水酸基がエーテル結合を介してグルコシル基,マル
トシル基,マルトオリゴ糖残基,メチル基,ヒドロキシ
エチル基およびヒドロキシプロピル基のうちの少なくと
も一つで置換された置換型α−,β−もしくはγ−CD
を反応させるか、または有機溶媒−水系においてタキソ
ールにCDの一つ以上の水酸基がエーテル結合を介して
メチル基,ヒドロキシエチル基およびヒドロキシプロピ
ル基のうちの少なくとも一つで置換された置換型α−,
β−もしくはγ−CDを反応させることによりタキソー
ルのCD包接物を得、これによって水への溶解性を改善
し、タキソールを可溶化することに関する。
【0002】
【従来の技術】タキソールは、北米産のイチイの一種(T
axus brevifolia)の樹皮から抽出される物質であり、癌
細胞の細胞分裂を抑制する働きを持っている。特に、卵
巣癌の患者に効果があることが認められ、新手の強力な
抗癌剤として注目を浴びている。しかし、タキソールは
水に溶解しないので、患者に投与しても全く吸収されな
い。タキソールは最近発見された物質であり、その溶解
性に関する報告は特願平4−339495号明細書以外
はほとんど報告されていない。特願平4−339495
号明細書は、有機溶媒−水系においてタキソールにα−
CD,β−CD,γ−CDまたはCDの一つ以上の水酸
基がエーテル結合を介してグルコシル基,マルトシル基
およびマルトオリゴ糖残基のうちの少なくとも一つで置
換された置換型α−CD,β−CDもしくはγ−CDを
反応させることによりタキソールの水への溶解性を改善
するというものである。しかし、この方法はタキソール
のCD包接物を調製する際に有機溶媒を必要とするた
め、コスト高となる、操作が煩雑になる、包接物中への
有機溶媒の残存が問題となる、等の欠点を有する。
axus brevifolia)の樹皮から抽出される物質であり、癌
細胞の細胞分裂を抑制する働きを持っている。特に、卵
巣癌の患者に効果があることが認められ、新手の強力な
抗癌剤として注目を浴びている。しかし、タキソールは
水に溶解しないので、患者に投与しても全く吸収されな
い。タキソールは最近発見された物質であり、その溶解
性に関する報告は特願平4−339495号明細書以外
はほとんど報告されていない。特願平4−339495
号明細書は、有機溶媒−水系においてタキソールにα−
CD,β−CD,γ−CDまたはCDの一つ以上の水酸
基がエーテル結合を介してグルコシル基,マルトシル基
およびマルトオリゴ糖残基のうちの少なくとも一つで置
換された置換型α−CD,β−CDもしくはγ−CDを
反応させることによりタキソールの水への溶解性を改善
するというものである。しかし、この方法はタキソール
のCD包接物を調製する際に有機溶媒を必要とするた
め、コスト高となる、操作が煩雑になる、包接物中への
有機溶媒の残存が問題となる、等の欠点を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、タキソール
のCD包接物を調製する際、有機溶媒を全く用いない新
規で経済的、且つ簡便な方法、また有機溶媒−水系にお
いてタキソールのCD包接物を調製する際、α−CD,
β−CD,γ−CD,CDの一つ以上の水酸基がエーテ
ル結合を介してグルコシル基,マルトシル基,マルトオ
リゴ糖残基のうち少なくとも一つで置換された置換型α
−CD,β−CD,γ−CD以外のCDを用いる新規な
方法で、タキソールの水への溶解性を改善し、タキソー
ルの可溶化を提供することを目的とするものである。
のCD包接物を調製する際、有機溶媒を全く用いない新
規で経済的、且つ簡便な方法、また有機溶媒−水系にお
いてタキソールのCD包接物を調製する際、α−CD,
β−CD,γ−CD,CDの一つ以上の水酸基がエーテ
ル結合を介してグルコシル基,マルトシル基,マルトオ
リゴ糖残基のうち少なくとも一つで置換された置換型α
−CD,β−CD,γ−CD以外のCDを用いる新規な
方法で、タキソールの水への溶解性を改善し、タキソー
ルの可溶化を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)タキソ
ールをCDの一つ以上の水酸基がエーテル結合を介して
メチル基,ヒドロキシエチル基およびヒドロキシプロピ
ル基のうちの少なくとも一つで置換された置換型α−,
β−もしくはγ−CDに包接せしめたタキソールのCD
包接物、(2)水系において攪拌もしくは振盪しながら
タキソールにα−CD,β−CD,γ−CDまたはCD
の一つ以上の水酸基がエーテル結合を介してグルコシル
基,マルトシル基,マルトオリゴ糖残基,メチル基,ヒ
ドロキシエチル基およびヒドロキシプロピル基のうちの
少なくとも一つで置換された置換型α−,β−もしくは
γ−CDを反応させることを特徴とするタキソールのC
D包接物の製造法、(3)有機溶媒−水系においてタキ
ソールにCDの一つ以上の水酸基がエーテル結合を介し
てメチル基,ヒドロキシエチル基およびヒドロキシプロ
ピル基のうちの少なくとも一つで置換された置換型α
−,β−もしくはγ−CDを反応させることを特徴とす
るタキソールのCD包接物の製造法、(4)水系におい
て攪拌もしくは振盪しながらタキソールにα−CD,β
−CD,γ−CDまたはCDの一つ以上の水酸基がエー
テル結合を介してグルコシル基,マルトシル基,マルト
オリゴ糖残基,メチル基,ヒドロキシエチル基およびヒ
ドロキシプロピル基のうちの少なくとも一つで置換され
た置換型α−,β−もしくはγ−CDを反応させること
によりタキソールの水への溶解性を改善する方法および
(5)有機溶媒−水系においてタキソールにCDの一つ
以上の水酸基がエーテル結合を介してメチル基,ヒドロ
キシエチル基およびヒドロキシプロピル基のうちの少な
くとも一つで置換された置換型α−,β−もしくはγ−
CDを反応させることによりタキソールの水への溶解性
を改善する方法を提供するものである。
ールをCDの一つ以上の水酸基がエーテル結合を介して
メチル基,ヒドロキシエチル基およびヒドロキシプロピ
ル基のうちの少なくとも一つで置換された置換型α−,
β−もしくはγ−CDに包接せしめたタキソールのCD
包接物、(2)水系において攪拌もしくは振盪しながら
タキソールにα−CD,β−CD,γ−CDまたはCD
の一つ以上の水酸基がエーテル結合を介してグルコシル
基,マルトシル基,マルトオリゴ糖残基,メチル基,ヒ
ドロキシエチル基およびヒドロキシプロピル基のうちの
少なくとも一つで置換された置換型α−,β−もしくは
γ−CDを反応させることを特徴とするタキソールのC
D包接物の製造法、(3)有機溶媒−水系においてタキ
ソールにCDの一つ以上の水酸基がエーテル結合を介し
てメチル基,ヒドロキシエチル基およびヒドロキシプロ
ピル基のうちの少なくとも一つで置換された置換型α
−,β−もしくはγ−CDを反応させることを特徴とす
るタキソールのCD包接物の製造法、(4)水系におい
て攪拌もしくは振盪しながらタキソールにα−CD,β
−CD,γ−CDまたはCDの一つ以上の水酸基がエー
テル結合を介してグルコシル基,マルトシル基,マルト
オリゴ糖残基,メチル基,ヒドロキシエチル基およびヒ
ドロキシプロピル基のうちの少なくとも一つで置換され
た置換型α−,β−もしくはγ−CDを反応させること
によりタキソールの水への溶解性を改善する方法および
(5)有機溶媒−水系においてタキソールにCDの一つ
以上の水酸基がエーテル結合を介してメチル基,ヒドロ
キシエチル基およびヒドロキシプロピル基のうちの少な
くとも一つで置換された置換型α−,β−もしくはγ−
CDを反応させることによりタキソールの水への溶解性
を改善する方法を提供するものである。
【0005】以下に本発明を詳細に説明する。CDと
は、D−グルコース6〜8個が環状にα−1,4結合し
ている化合物であり、D−グルコース6個,7個および
8個からなるものはそれぞれα−CD,β−CDおよび
γ−CDと呼ばれている。本発明で用いるCDは、これ
らCDもしくは該CDの一つ以上の水酸基をエーテル結
合を介して少なくとも一つ以上の官能基で置換された化
合物を言う。このようなCDとしては、官能基の種類と
して糖残基(グルコシル基,マルトシル基,マルトオリ
ゴ糖残基等)、アルキル基(メチル基等)、ヒドロキシ
アルキル基(ヒドロキシエチル基,ヒドロキシプロピル
基等)などで置換されたものが挙げられる。これらCD
は単独もしくは適宜組合わせて使用することができる。
は、D−グルコース6〜8個が環状にα−1,4結合し
ている化合物であり、D−グルコース6個,7個および
8個からなるものはそれぞれα−CD,β−CDおよび
γ−CDと呼ばれている。本発明で用いるCDは、これ
らCDもしくは該CDの一つ以上の水酸基をエーテル結
合を介して少なくとも一つ以上の官能基で置換された化
合物を言う。このようなCDとしては、官能基の種類と
して糖残基(グルコシル基,マルトシル基,マルトオリ
ゴ糖残基等)、アルキル基(メチル基等)、ヒドロキシ
アルキル基(ヒドロキシエチル基,ヒドロキシプロピル
基等)などで置換されたものが挙げられる。これらCD
は単独もしくは適宜組合わせて使用することができる。
【0006】水系の反応においてタキソールのCD包接
物を得るには、該CDを水に溶解させ、この液にタキソ
ールを添加し、激しく撹拌または振盪する。該CDの濃
度は水に対し0.0001〜200重量%であるが、好ま
しくは1〜50重量%が適当である。
物を得るには、該CDを水に溶解させ、この液にタキソ
ールを添加し、激しく撹拌または振盪する。該CDの濃
度は水に対し0.0001〜200重量%であるが、好ま
しくは1〜50重量%が適当である。
【0007】タキソールに対する該CDの混合割合は、
1〜1億倍(モル比)、好ましくは100〜10万倍
(モル比)が適当である。撹拌または振盪はできるだけ
激しく、数分〜数十時間行う。なお、接触反応温度は0
〜60℃、好ましくは15〜40℃とする。
1〜1億倍(モル比)、好ましくは100〜10万倍
(モル比)が適当である。撹拌または振盪はできるだけ
激しく、数分〜数十時間行う。なお、接触反応温度は0
〜60℃、好ましくは15〜40℃とする。
【0008】この反応によりタキソールがCDに包接さ
れる。なお、CDに対するタキソールの混合割合が高い
ために溶解しないタキソールが含まれている場合は、反
応液を濾過することにより該タキソールを除去する。こ
のようにして得たタキソールのCD包接物の水溶液を、
必要に応じて乾燥することにより、粉末化されたタキソ
ールのCD包接物を得ることができる。これらのタキソ
ールのCD包接物は、タキソール単独よりも水への溶解
性が飛躍的に高い。
れる。なお、CDに対するタキソールの混合割合が高い
ために溶解しないタキソールが含まれている場合は、反
応液を濾過することにより該タキソールを除去する。こ
のようにして得たタキソールのCD包接物の水溶液を、
必要に応じて乾燥することにより、粉末化されたタキソ
ールのCD包接物を得ることができる。これらのタキソ
ールのCD包接物は、タキソール単独よりも水への溶解
性が飛躍的に高い。
【0009】次に、有機溶媒−水系の反応においてタキ
ソールのCD包接物を得るには、まずタキソールを有機
溶媒に溶解する。ここで、有機溶媒としては例えば酢酸
エチル,メタノール,エタノール,アセトン,アセトニ
トリル,テトラヒドロフラン,ジメチルスルホキシド等
が使用でき、特にアセトニトリル、メタノールが好まし
い。なお、有機溶媒の使用量については、タキソールが
溶解すれば良く、特に制限はない。一方、タキソールの
1〜1億倍(モル比)量、好ましくは100〜10万倍
(モル比)量の該CDを水溶液とし、タキソール溶液に
添加する。この場合、液全体が混和する程度に撹拌する
ことが好ましく、さらにはスターラー等を用いて激しく
撹拌することが一層好ましい。また、反応温度について
も格別な条件はなく、室温で十分に反応が進行する。反
応時間は、数分〜数時間で良い。
ソールのCD包接物を得るには、まずタキソールを有機
溶媒に溶解する。ここで、有機溶媒としては例えば酢酸
エチル,メタノール,エタノール,アセトン,アセトニ
トリル,テトラヒドロフラン,ジメチルスルホキシド等
が使用でき、特にアセトニトリル、メタノールが好まし
い。なお、有機溶媒の使用量については、タキソールが
溶解すれば良く、特に制限はない。一方、タキソールの
1〜1億倍(モル比)量、好ましくは100〜10万倍
(モル比)量の該CDを水溶液とし、タキソール溶液に
添加する。この場合、液全体が混和する程度に撹拌する
ことが好ましく、さらにはスターラー等を用いて激しく
撹拌することが一層好ましい。また、反応温度について
も格別な条件はなく、室温で十分に反応が進行する。反
応時間は、数分〜数時間で良い。
【0010】この反応によりタキソールがCDに包接さ
れる。さらに、この溶液を所望に応じて乾燥することに
より、安定なタキソールのCD包接物を得ることができ
る。このタキソールのCD包接物は水への溶解性が高
い。
れる。さらに、この溶液を所望に応じて乾燥することに
より、安定なタキソールのCD包接物を得ることができ
る。このタキソールのCD包接物は水への溶解性が高
い。
【0011】このようにして得たタキソールのCD包接
物を静脈注射または経口投与などにより患者に投与する
と、タキソールを少量の投与量で、かつ効率良く患部に
運搬することが可能である。そのため、タキソールの持
つ生理活性を効率良く発現させることができる。
物を静脈注射または経口投与などにより患者に投与する
と、タキソールを少量の投与量で、かつ効率良く患部に
運搬することが可能である。そのため、タキソールの持
つ生理活性を効率良く発現させることができる。
【0012】本発明により得られるタキソールのCD包
接物は、種々の形態で用いることが可能であり、例えば
注射薬として調製できるほか粉末としてそのまま用いた
り、その粉末を顆粒,タブレットとしたり、あるいは粉
末をカプセルに詰めるなどの形態として、利用者の便宜
を図るために製剤化することができる。勿論、溶液状の
まま用いることもできる。
接物は、種々の形態で用いることが可能であり、例えば
注射薬として調製できるほか粉末としてそのまま用いた
り、その粉末を顆粒,タブレットとしたり、あるいは粉
末をカプセルに詰めるなどの形態として、利用者の便宜
を図るために製剤化することができる。勿論、溶液状の
まま用いることもできる。
【0013】
【実施例】次に、本発明を実施例によって詳細に説明す
るが、本発明はこれらにより制限されるものではない。
るが、本発明はこれらにより制限されるものではない。
【0014】実施例1 α−CD 0.058g, γ−CD 0.078g, 6−モ
ノ−O−マルトシル−α−CD(以後、G2 −α−CD
と略する。) 0.078g, 6−モノ−O−マルトシル
−β−CD(以後、G2 −β−CDと略する。) 0.0
88g, 6−モノ−O−マルトシル−γ−CD(以後、
G2 −γ−CDと略する。) 0.097g,2,6−ジ
−O−メチル−α−CD(以後、DM−α−CDと略す
る。)0.069g, 2,6−ジ−O−メチル−β−CD
(以後、DM−β−CDと略する。) 0.080g, β
−CD1分子の水酸基21個のうち平均1.6個がエーテ
ル結合を介してヒドロキシエチル基に置換されているヒ
ドロキシエチル−β−CD(以後、HE−β−CDと略
する。) 0.098g, β−CD1分子の水酸基21個
のうち平均0.9個がエーテル結合を介してヒドロキシプ
ロピル基に置換されているヒドロキシプロピル−β−C
D(以後、HP−β−CDと略する。)0.090gをそ
れぞれ水に溶解して10mlに定容し、6mMの各CD
水溶液を調製した。それらにタキソールを2mgずつ添
加し、室温(20〜25℃)で5,000rpmにて撹
拌した。また、水10mlにタキソールを2mg添加
し、室温(20〜25℃)で5,000rpmにて撹拌し
た。70分後、これらを孔径0.45μmのフィルターで
濾過して得られた濾液中のタキソールを高速液体クロマ
トグラフ(HPLC)法で定量した。その結果を第1表
に示す。
ノ−O−マルトシル−α−CD(以後、G2 −α−CD
と略する。) 0.078g, 6−モノ−O−マルトシル
−β−CD(以後、G2 −β−CDと略する。) 0.0
88g, 6−モノ−O−マルトシル−γ−CD(以後、
G2 −γ−CDと略する。) 0.097g,2,6−ジ
−O−メチル−α−CD(以後、DM−α−CDと略す
る。)0.069g, 2,6−ジ−O−メチル−β−CD
(以後、DM−β−CDと略する。) 0.080g, β
−CD1分子の水酸基21個のうち平均1.6個がエーテ
ル結合を介してヒドロキシエチル基に置換されているヒ
ドロキシエチル−β−CD(以後、HE−β−CDと略
する。) 0.098g, β−CD1分子の水酸基21個
のうち平均0.9個がエーテル結合を介してヒドロキシプ
ロピル基に置換されているヒドロキシプロピル−β−C
D(以後、HP−β−CDと略する。)0.090gをそ
れぞれ水に溶解して10mlに定容し、6mMの各CD
水溶液を調製した。それらにタキソールを2mgずつ添
加し、室温(20〜25℃)で5,000rpmにて撹
拌した。また、水10mlにタキソールを2mg添加
し、室温(20〜25℃)で5,000rpmにて撹拌し
た。70分後、これらを孔径0.45μmのフィルターで
濾過して得られた濾液中のタキソールを高速液体クロマ
トグラフ(HPLC)法で定量した。その結果を第1表
に示す。
【0015】
【表1】 第 1 表 ──────────────────────────── タキソール溶解度 ──────────────────────────── CD無添加 0 μg/ml α−CD 0.3 γ−CD 0.3 G2 −α−CD 0.3 G2 −β−CD 0.5 G2 −γ−CD 0.4 DM−α−CD 2.8 DM−β−CD 47.1 HE−β−CD 0.5 HP−β−CD 1.1 ────────────────────────────
【0016】実施例2 G2 −α−CD 1.296g、G2 −β−CD 1.45
8g、G2 −γ−CD1.620g、DM−β−CD 1.
331g、2,3,6−トリ−O−メチル−β−CD
(以後、TM−β−CDと略する。) 1.429g、H
E−β−CD1.629g、HP−β−CD 1.501g
をそれぞれ水に溶解して10mlに定容し、100mM
の各CD水溶液を調製した。タキソールをDM−β−C
D水溶液には20mg、HP−β−CD水溶液には2m
g、その他のCD水溶液には1mgずつ添加し、室温
(20〜25℃)で5,000rpmで撹拌した。また、
水10mlにタキソールを1mg添加し、室温(20〜
25℃)で5,000rpmにて撹拌した。70分後、こ
れらを孔径0.45μmのフィルターで濾過して得られた
濾液中のタキソールを定量した。その結果を第2表に示
す。
8g、G2 −γ−CD1.620g、DM−β−CD 1.
331g、2,3,6−トリ−O−メチル−β−CD
(以後、TM−β−CDと略する。) 1.429g、H
E−β−CD1.629g、HP−β−CD 1.501g
をそれぞれ水に溶解して10mlに定容し、100mM
の各CD水溶液を調製した。タキソールをDM−β−C
D水溶液には20mg、HP−β−CD水溶液には2m
g、その他のCD水溶液には1mgずつ添加し、室温
(20〜25℃)で5,000rpmで撹拌した。また、
水10mlにタキソールを1mg添加し、室温(20〜
25℃)で5,000rpmにて撹拌した。70分後、こ
れらを孔径0.45μmのフィルターで濾過して得られた
濾液中のタキソールを定量した。その結果を第2表に示
す。
【0017】
【表2】 第 2 表 ────────────────────────── タキソール溶解度 ────────────────────────── CD無添加 0.4 μg/ml G2 −α−CD 1.6 G2 −β−CD 23.0 G2 −γ−CD 1.5 DM−β−CD 1236 TM−β−CD 28.0 HE−β−CD 22.2 HP−β−CD 68.9 ──────────────────────────
【0018】実施例3 DM−β−CD 1.331gを水に溶解して10mlに
定容し、100mMのCD水溶液を調製した。それにタ
キソールを20mg添加し、室温(20〜25℃)で5,
000rpmにて撹拌した。1時間から11時間まで経
時的に反応液を採取し、孔径0.45μmのフィルターで
濾過して得られた濾液中のタキソールを定量した。その
結果を図1に示す。
定容し、100mMのCD水溶液を調製した。それにタ
キソールを20mg添加し、室温(20〜25℃)で5,
000rpmにて撹拌した。1時間から11時間まで経
時的に反応液を採取し、孔径0.45μmのフィルターで
濾過して得られた濾液中のタキソールを定量した。その
結果を図1に示す。
【0019】実施例4 メタノール:水=1:1(体積比), アセトニトリル:
水=1:1(体積比), アセトン:水=1:1(体積
比), テトラヒドロフラン:水=1:1(体積比)の各
溶液70mlにタキソールを5mgずつ加えて溶解し、
さらにDM−β−CDを500mgずつ加えて溶解し、
25℃でスターラーにて激しく撹拌した。2時間後、全
ての溶液に水を100mlずつ加えて凍結して凍結乾燥
を行い、水分及び有機溶媒を完全に除去した。このよう
にして得られた粉末をそれぞれ8mg取り、1mlの水
に加えて混合撹拌し、孔径0.45μmのフィルターで濾
過して得られた濾液中のDM−β−CD及びタキソール
をHPLC法を用いて定量した。第3表にDM−β−C
D濃度が6mMのときのタキソール溶解度を示す。
水=1:1(体積比), アセトン:水=1:1(体積
比), テトラヒドロフラン:水=1:1(体積比)の各
溶液70mlにタキソールを5mgずつ加えて溶解し、
さらにDM−β−CDを500mgずつ加えて溶解し、
25℃でスターラーにて激しく撹拌した。2時間後、全
ての溶液に水を100mlずつ加えて凍結して凍結乾燥
を行い、水分及び有機溶媒を完全に除去した。このよう
にして得られた粉末をそれぞれ8mg取り、1mlの水
に加えて混合撹拌し、孔径0.45μmのフィルターで濾
過して得られた濾液中のDM−β−CD及びタキソール
をHPLC法を用いて定量した。第3表にDM−β−C
D濃度が6mMのときのタキソール溶解度を示す。
【0020】
【表3】 第 3 表 ─────────────────────────── 使用有機溶媒 タキソール溶解度 ─────────────────────────── メタノール 63.2 μg/ml アセトニトリル 78.6 アセトン 43.9 テトラヒドロフラン 10.3 ───────────────────────────
【0021】実施例5 メタノール:水=1:1(体積比)溶液100mlにタ
キソールを5mg加えて溶解し、さらにHE−β−CD
またはHP−β−CDを50mg加えて溶解し、25℃
でスターラーにて激しく撹拌した。2時間後、全ての溶
液に水を300mlずつ加えて凍結して凍結乾燥を行
い、水分及び有機溶媒を完全に除去した。このようにし
て得られた粉末をそれぞれ9.8mg、9.0mg取り、1
mlの水に加え、混合撹拌し、孔径0.45μmのフィル
ターで濾過して得られた濾液中のタキソールを定量し
た。その結果を第4表に示す。
キソールを5mg加えて溶解し、さらにHE−β−CD
またはHP−β−CDを50mg加えて溶解し、25℃
でスターラーにて激しく撹拌した。2時間後、全ての溶
液に水を300mlずつ加えて凍結して凍結乾燥を行
い、水分及び有機溶媒を完全に除去した。このようにし
て得られた粉末をそれぞれ9.8mg、9.0mg取り、1
mlの水に加え、混合撹拌し、孔径0.45μmのフィル
ターで濾過して得られた濾液中のタキソールを定量し
た。その結果を第4表に示す。
【0022】
【表4】 第 4 表 ────────────────────────── 使用CD タキソール溶解度 ────────────────────────── HE−β−CD 1.3 μg/ml HP−β−CD 6.1 ──────────────────────────
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、水系においてタキソー
ルに特定のCDを反応させるか、または有機溶媒−水系
において特定のタキソールにCDを反応させることによ
り、タキソールのCD包接物を得、さらに該反応により
タキソールの水への溶解性を改善し、タキソールの可溶
化を向上させることができる。したがって、本発明のタ
キソールのCD包接物を抗癌剤として使用すれば、タキ
ソールを吸収し易い状態で癌患者に投与することがで
き、タキソールの生理作用を効果的に発現させることが
可能となる。
ルに特定のCDを反応させるか、または有機溶媒−水系
において特定のタキソールにCDを反応させることによ
り、タキソールのCD包接物を得、さらに該反応により
タキソールの水への溶解性を改善し、タキソールの可溶
化を向上させることができる。したがって、本発明のタ
キソールのCD包接物を抗癌剤として使用すれば、タキ
ソールを吸収し易い状態で癌患者に投与することがで
き、タキソールの生理作用を効果的に発現させることが
可能となる。
【図1】0. 1M DM−β−CD水溶液に対するタキ
ソール溶解量の経時変化を示す。
ソール溶解量の経時変化を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 宣洋 神奈川県横浜市鶴見区大黒町13−46 塩水 港精糖株式会社内 (72)発明者 浜田 博喜 岡山県岡山市理大町1−1 岡山理科大学 内
Claims (5)
- 【請求項1】 タキソールをサイクロデキストリンの一
つ以上の水酸基がエーテル結合を介してメチル基,ヒド
ロキシエチル基およびヒドロキシプロピル基のうちの少
なくとも一つで置換された置換型α−,β−もしくはγ
−サイクロデキストリンに包接せしめたタキソールのサ
イクロデキストリン包接物。 - 【請求項2】 水系において攪拌もしくは振盪しながら
タキソールにα−サイクロデキストリン,β−サイクロ
デキストリン,γ−サイクロデキストリンまたはサイク
ロデキストリンの一つ以上の水酸基がエーテル結合を介
してグルコシル基,マルトシル基,マルトオリゴ糖残
基,メチル基,ヒドロキシエチル基およびヒドロキシプ
ロピル基のうちの少なくとも一つで置換された置換型α
−,β−もしくはγ−サイクロデキストリンを反応させ
ることを特徴とするタキソールのサイクロデキストリン
包接物の製造法。 - 【請求項3】 有機溶媒−水系においてタキソールにサ
イクロデキストリンの一つ以上の水酸基がエーテル結合
を介してメチル基,ヒドロキシエチル基およびヒドロキ
シプロピル基のうちの少なくとも一つで置換された置換
型α−,β−もしくはγ−サイクロデキストリンを反応
させることを特徴とするタキソールのサイクロデキスト
リン包接物の製造法。 - 【請求項4】 水系において攪拌もしくは振盪しながら
タキソールにα−サイクロデキストリン,β−サイクロ
デキストリン,γ−サイクロデキストリンまたはサイク
ロデキストリンの一つ以上の水酸基がエーテル結合を介
してグルコシル基,マルトシル基,マルトオリゴ糖残
基,メチル基,ヒドロキシエチル基およびヒドロキシプ
ロピル基のうちの少なくとも一つで置換された置換型α
−,β−もしくはγ−サイクロデキストリンを反応させ
ることによりタキソールの水への溶解性を改善する方
法。 - 【請求項5】 有機溶媒−水系においてタキソールにサ
イクロデキストリンの一つ以上の水酸基がエーテル結合
を介してメチル基,ヒドロキシエチル基およびヒドロキ
シプロピル基のうちの少なくとも一つで置換された置換
型α−,β−もしくはγ−サイクロデキストリンを反応
させることによりタキソールの水への溶解性を改善する
方法。
Priority Applications (7)
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---|---|---|---|
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AU61835/94A AU662467B2 (en) | 1993-08-19 | 1994-05-02 | Cyclodextrin inclusion product of taxol, process for producing the same, and its use |
DE69423683T DE69423683T2 (de) | 1993-08-19 | 1994-05-04 | Cyclodextrin Einschluskomplexe mit Taxol, ein Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Anwendung |
EP94106929A EP0639380B1 (en) | 1993-08-19 | 1994-05-04 | Cyclodextrin inclusion product of taxol, process for producing the same, and its use |
HU9401425A HU214338B (hu) | 1993-08-19 | 1994-05-06 | Eljárás taxoltartalmú ciklodextrin zárványtermék előállítására |
CA002123946A CA2123946C (en) | 1993-08-19 | 1994-05-19 | Cyclodextrin inclusion product of paclitaxel, process for producing the same, and its use |
US08/470,018 US5684169A (en) | 1992-11-27 | 1995-06-06 | Cyclodextrin inclusion complex of taxol, and method for its production and its use |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5224999A JPH0753396A (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | タキソールのサイクロデキストリン包接物,その製造法および用途 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0753396A true JPH0753396A (ja) | 1995-02-28 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country Status (6)
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---|---|
EP (1) | EP0639380B1 (ja) |
JP (1) | JPH0753396A (ja) |
AU (1) | AU662467B2 (ja) |
CA (1) | CA2123946C (ja) |
DE (1) | DE69423683T2 (ja) |
HU (1) | HU214338B (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005515982A (ja) * | 2001-11-19 | 2005-06-02 | ヴィアネックス・エス・エイ | 2−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンによるタキソールの包接錯体 |
JP2010090147A (ja) * | 1998-02-05 | 2010-04-22 | Novartis Ag | エポシロン組成物 |
JP2011509925A (ja) * | 2007-11-22 | 2011-03-31 | エスケー ケミカルズ カンパニー リミテッド | タキサン誘導体を含有する、改良された再構成時間を有する凍結乾燥医薬組成物及びその製法 |
JP2011529950A (ja) * | 2008-08-06 | 2011-12-15 | ビオアリアンス ファルマ | 化学療法剤の経口製剤 |
KR101502533B1 (ko) * | 2007-11-22 | 2015-03-13 | 에스케이케미칼주식회사 | 우수한 안정성을 갖는 택산 유도체 함유 주사제용동결건조 조성물 및 이의 제조방법 |
JP2020176063A (ja) * | 2019-04-15 | 2020-10-29 | 国立大学法人 熊本大学 | ライソゾーム病の治療または予防のための医薬組成物 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
HU213200B (en) | 1993-05-12 | 1997-03-28 | Chinoin Gyogyszer Es Vegyeszet | The cyclodextrin or cyclodextrin derivative cluster complexes of taxol, taxotere, or taxus, pharmaceutical preparations containing them and process for their production |
HUT73844A (en) * | 1994-11-11 | 1996-09-30 | Chinoin Gyogyszer Es Vegyeszet | New taxol complexes and pharmaceutical compositions containing them |
HUP9701945A3 (en) * | 1997-11-10 | 2000-04-28 | Hexal Ag | Pharmaceutical composition for injection containing cyclodextrin and taxoids |
FR2862649B1 (fr) * | 2003-11-26 | 2006-01-27 | Centre Nat Rech Scient | Nouveaux dimeres de cyclodextrines et leurs derives, leurs procedes de preparation et leur utilisation notamment pour la solubilisation de substances pharmacologiquement actives |
CN100486645C (zh) | 2006-09-12 | 2009-05-13 | 南京师范大学 | 含有环糊精紫杉醇包合物的药物组合物及其制备方法 |
CN100411688C (zh) | 2006-09-12 | 2008-08-20 | 南京师范大学 | 含有环糊精/多烯紫杉醇包合物的药物组合物及其制备方法 |
CN101250288B (zh) * | 2008-01-18 | 2010-06-02 | 南通大学 | 环维黄杨星D羟丙基-β-环糊精包合物及制备方法 |
WO2010029575A2 (en) * | 2008-08-18 | 2010-03-18 | Vishwanath Kannan | Docetaxel lyophilized parentaral formulation for safe drug delivery system and process of making thereof |
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---|---|---|---|---|
JPH06157330A (ja) * | 1992-11-27 | 1994-06-03 | Ensuiko Sugar Refining Co Ltd | タキソールのサイクロデキストリン包接物,その製造法と用途 |
-
1993
- 1993-08-19 JP JP5224999A patent/JPH0753396A/ja active Pending
-
1994
- 1994-05-02 AU AU61835/94A patent/AU662467B2/en not_active Ceased
- 1994-05-04 DE DE69423683T patent/DE69423683T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-05-04 EP EP94106929A patent/EP0639380B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-05-06 HU HU9401425A patent/HU214338B/hu not_active IP Right Cessation
- 1994-05-19 CA CA002123946A patent/CA2123946C/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
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HUT71251A (en) | 1995-11-28 |
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