JPH0753204B2 - 圧搾濾過機 - Google Patents

圧搾濾過機

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JPH0753204B2
JPH0753204B2 JP62194734A JP19473487A JPH0753204B2 JP H0753204 B2 JPH0753204 B2 JP H0753204B2 JP 62194734 A JP62194734 A JP 62194734A JP 19473487 A JP19473487 A JP 19473487A JP H0753204 B2 JPH0753204 B2 JP H0753204B2
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功 松下
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功 松下
株式会社イナックス
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、圧搾濾過機の改良に関するものである。
【従来の技術】
従来、圧搾濾過機は、第17図に示す如く、離合可能な濾
板102,102…よりなり、内部に圧搾室103,103…を形成し
たケーシング101と、周縁部寄り、104a,104aが濾板102,
102で挾持された濾布104,104(104,,104)…と、濾布10
4と濾板102との間に配置されたゴム袋105とを備えたも
のがある。ゴム袋105は、2枚のゴム板を重ね合せると
共に、重合部の周縁部を接着シールして形成したもの
で、適所に空気給排管109が接合されている。 この様に構成された従来の圧搾濾過機は、濾布104,104
で囲繞された各圧搾室103内に被濾過材供給路107から被
濾過材Aが圧送されると、被濾過材A中の液体成分が濾
布104で初期濾過され、濾液排出路108から外部へ濾液a
を排出する。圧搾濾過機は、初期濾過経過後、各圧搾室
103内に所定含液率の被濾過材Aが充満したならば、被
濾過材Aの供給を停止した後、各ゴム袋105に供給した
高圧空気で被濾過材Aを圧搾する。圧搾された被濾過材
Aは、液体成分が濾布104を通過して濾液排出路108へ排
出される。
【発明が解決しようとする問題点】
従来の圧搾濾過機の脱水能力は、濾布104の織目くずれ
を起こさせない許容圧搾力に依存するところが大であつ
た。即ち、ゴム袋105(第17図参照)の空気圧力を許容
圧搾力以上に昇圧した場合には、濾布104は、第18図に
示す如く、濾板102に開口した濾液排出口108aを覆う部
分が、濾板102の平坦面102aでバックアップされていな
いために濾液排出口108a内に膨張移動(図中二点鎖線参
照)して織目を開き、濾過能力を喪失する。この理由か
ら、ゴム袋105に供給される空気は、高圧でも精々15kg/
cm2程度が限界であり、被濾過材Aの含液率を極度に低
い状態まで圧搾濾過することが不可能であった。そのた
め、従来は、得られた濾液を製品とする場合には、濾液
の回収率が低く、逆に濾液を排出した残部を製品とする
場合には、後工程における乾燥工程等の負担が大きくな
る等の問題点があつた。
【本発明の目的】
本発明は、上記問題点に鑑み、濾布等からなる濾過材の
目くずれを起さない圧搾濾過機の提供を目的とする。
【問題点を解決するための手段】
本発明の要旨は、ケーシングの内部に圧搾室が形成さ
れ、圧搾室に臨む押圧面を有する押圧具がケーシングの
内部に設けられ、圧搾室の室内を臨む内側部と圧搾室の
室外を臨む外側部とを有する濾過材がケーシングに挟圧
保持された圧搾濾過機において、濾過材の挟圧保持され
た部分を濾過領域とし、濾過材の内側部に面するケーシ
ングの内部の部位と圧搾室の室外とを連通させる濾液排
出路を一切形成することなく、この濾過領域を通過した
濾液のみを圧搾室の室外へ排出するようにしたことであ
る。
【作 用】
圧搾室に充填された被濾過材が押圧具で圧搾されると、
被濾過材中の液体成分は、濾過材の濾過領域で濾過さ
れ、濾液となつて圧搾室外に排出される。濾過材の濾過
領域は、ケーシングで挾持されているため、濾過材を構
成する織糸等の移動はない。そのため、濾過材は、圧搾
室側から超高圧の圧搾力を受けても、目を開くことはな
く安定した圧搾濾過を維持する。
【実施例の説明】
以下、本発明に係る圧搾濾過機(以下、「本発明機」と
いう)を図面に示す実施例に基づいて説明する。 (第1実施例) 第1図及び第2図は、第1実施例の本発明機1を示すも
のである。本発明機1は、下方の保持盤2と、保持盤2
に収嵌された押圧具4と、下方の保持盤2と対向する中
間の支持盤5と、下方の保持盤2と連結棒9,9…で連結
された上方の固定盤10と、保持盤2と支持盤5との間に
配置された濾過材6とを備えている。保持盤2及び支持
盤5よりなる剛体のケーシング16は、保持盤2及び支持
盤5を重ね合せたとき、内部に圧搾室17を形成する。保
持盤2は、凹部2cの側部に横向きの環状凹溝2a又は下向
きの環状凹溝(図示は省略)が凹設されると共に、環状
凹溝2aより内方側の表面が加圧流体案内面2bとされてい
る。保持盤2は、加圧流体案内面2bに加圧流体給排口3
が開設されている。押圧具4は、ネオプレンゴム等の可
撓性の素材より形成され、硬度がJISゴム硬度40〜70度
の範囲で選択される。押圧具4は、保持盤2の環状凹溝
2aに周縁部4aが水密状に保持されると共に、加圧流体案
内面2bとの対向面が受圧面4bとされている。押圧具4
は、周縁部4aの受圧面4b側に、環状のシールリング収嵌
溝7には、ネオプレンゴム等の可撓性の素材より形成さ
れ可撓性のシールリング8が、保持盤2の環状凹溝2aを
形成する壁面2dに密着するように収嵌されている。シー
ルリング8は、その硬度がJISゴム硬度40〜70度の範囲
で選択される。シールリング8は、断面O状に限定する
ものではなく、図示は省略したが、断面V状又は断面X
状等の適宜形状が選択される。第2図(A)(B)に示
す如く、保持盤2の環状凹溝2aの内奥2a−1は、押圧具
4の周縁部4aに形成された内奥部4dをバツクアップする
ように形成されている。前記濾過材6は、重ね合せた2
枚の濾布6b,6cよりなり、押圧具4の押圧面4cと対向す
る如く配置されていると共に、その周縁部6aが保持盤2
と支持盤5とで挾持され、圧搾室17の室外に外側部6eを
臨ませてある。濾布6b,6cは、織布,編布又は不織布等
から構成されている。上方の固定盤10には、中間の支持
盤5の上面5aに対して回転自在に連結された昇降具15が
螺合されいる。 次に、本発明機1の動作を説明する。第1図に示す如
く、濾過材6は、濾布6b,6cの間に被濾過材Aを充填し
た状態で、その周縁部6aが保持盤2と支持盤5とで強固
に挾持される。加圧流体給排口3から吐出した加圧流体
14(例えば、油,グリセリン,ほう酸水,空気等)は、
保持盤2の加圧流体案内面2bと押圧具4の受圧面4bとの
間に流出して、第2図(B)に示す如く、押圧具4の受
圧面4bを上方に押圧し、押圧具4の押圧面4cを膨張させ
る。加圧流体14が高圧(例えば、70〜2,000kg/cm2)に
なると、押圧具4のシールリング収嵌溝7内に収嵌され
たシールリング8は、押圧具4の周縁部4aの圧縮変形に
伴ない、シールリング収嵌溝7内から下部8aが若干膨出
する。シールリング8は、加圧流体14の押圧力を受けて
圧縮変形し、保持盤2の壁面2dに膨出部8aを押圧すると
共に、シールリング収嵌溝7を形成する内側面7bを押圧
する。シールリング8は、この両押圧により、水密性を
維持する。押圧具4におけるシールリング収嵌溝7より
内奥部4dは、可撓性のため、シールリング8で押圧され
て圧縮変形する。この圧縮変形は、保持盤2の環状凹溝
2aの内奥部2a−1でバツクアツプされるため、押圧具4
の内奥部4dの表面4d−1と保持盤2の壁面2dとを密着さ
せる。シールリング8の膨出部8aは、保持盤2の壁面2d
及びシールリング収嵌溝7を形成する側面7bで安定保持
されるため、何ら破損することはない。加圧流体14で押
圧された押圧具4は、押圧面4cで濾過材6を押圧し、被
濾過材Aを圧搾する。圧搾された被濾過材A中の液体成
分aは、第3図に示す如く、濾過材6の周縁部6aを浸透
して外側部6eから外部に排出される。なお、濾過材6の
圧搾室17(第1図参照)を臨む部分は、その全体が均一
な静水圧を受けるため、何ら目くずれを生じさせること
はない。所定の圧搾時間が経過すると、加圧流体14は、
加圧流体排出口3(第1図参照)から排出される。加圧
流体の排出が終了すると、中間の支持盤5は、昇降具15
の操作により昇降する。液体成分aが濾過分離されたケ
ークA′(第2図(B)参照)は、濾過材6から分離さ
れる。 なお、シールリング8は、シールリング収嵌溝7内にお
いて全体が前述の如く水密状に安定保持されるため、破
損につながる無理な剪断応力を受けることがなく、圧搾
操作を繰返しても疲労破壊することがない。本発明者に
よる確認試験によれば、押圧具4の押圧面4cが350mmφ
で、加圧液体の圧力が2,000kg/cm2の場合、104回の圧搾
操作を行なうことができた。 (第2実施例) 第4図乃至第5図は、第2実施例の本発明機21を示すも
のである。本発明機21は、第4図に示す如く、上方の保
持盤22及び下方の支持盤25よりなる剛体のケーシング36
と、ケーシング36の内部に形成された圧搾室37と、圧搾
室37の内壁面の一部を形成するように、保持盤22に周縁
部24aが水密状に保持された可撓性の押圧具24と、ケー
シング36に保持された濾過材26とを備えている。保持盤
22と支持盤25とを接合する一例としては、下方の支持盤
25の外側に枢支30したボルト31の複数本を仰起させて、
保持盤22の周縁部に形成された対応する切込部22eに挿
入し、各ボルト31に螺着したナツト32を緊締することに
より、両者22,25を接続固定する構造がある。前記押圧
具24は、前記第1実施例と同様にネオプレンゴム等の可
撓性の素材より形成され、硬度がJISゴム硬度40〜70度
の範囲で選択される。押圧具24と保持盤22との間には、
加圧流体供給室35が形成されている。加圧流体供給室35
は、加圧流体供給口28が適所に開口され、加圧流体供給
口28から高圧の加圧流体14(例えば、空気,水又は油
等)が供給される。前記濾過材26は、織布,編布又は不
織布等からなる濾布の一枚若しくは複数枚を重ね合せた
可撓性のもの又は多孔性セラミツク若しくは焼結合金等
よりなる剛体の成形体等が適宜選択される。濾過材26
は、裏面26gが支持盤25に密着当接され、周縁部26aが保
持盤22と支持盤25とで挟圧保持され、平面的に広がる内
面26dを圧搾室37に臨ませると共に周端の外側部26eを圧
搾室37の室外に臨ませてある。前記圧搾室37は、内周面
37aにおける濾過材26に近接する部位に、スラリー状の
被濾過材Aを圧搾室37内に供給する被濾過材供給路34の
被濾過材供給口34aが必要に応じて開口されている。 次に、本発明機21の動作を使用手順に従って説明する。
先ず、第4図に示す如く、ボルト31,31…に螺着したナ
ツト32,32…を緊締して、濾過材26の周縁部26aを保持盤
22と支持盤25とで挟圧保持する。次に、加圧流体供給室
35内に加圧充填された流体14を排出しつつ、圧搾室37内
に被濾過材供給口34aからスラリー状の被濾過材Aを供
給する。なお、圧搾室37に排気口(図示は省略)を開口
してあるときには、圧搾室37内の残留空気を外部に排気
しつつ圧搾室37内に被濾過材供給口34aから被濾過材A
を供給する。圧搾室37内に被濾過材Aが充填されたなら
ば、被濾過材供給路34を閉塞した後に、加圧流体供給室
35内に加圧流体供給口28から高圧(例えば、70〜2,000k
g/cm2)の加圧流体14を供給する。第6図に示す如く、
加圧流体14の供給に伴ない押圧具24が膨張すると、圧搾
室37内の被濾過材Aが圧搾される。圧搾された被濾過材
A中の液体成分は、濾過材26の内面26dから濾過材層26f
内に浸透した後、濾過材層26f内を周縁部26aに向って移
動して外側部26e室外に排出される。所定の圧搾時間経
過したならば、押圧具24の押圧面24cと濾過材26の内面2
6dとの間にケークA′が形成される。続けて連続濾過を
行なう場合には、加圧流体供給室35内の加圧流体14を減
圧排出することにより押圧具24を収縮させつつ、圧搾室
37内に被濾過材供給口34aから被濾過材Aを供給する。
圧搾室37内に被濾過材A(第1図参照)が充填されたな
らば、前記同様にして加圧流体14を供給して被濾過材A
を圧搾濾過する。押圧具24の押圧面24cと濾過材26の内
面26dとの間に、所望肉厚のケークA′が形成されたな
らば、加圧流体供給室35内の流体14を大気圧まで減圧し
た後に、ナツト32,32…を弛めて、保持盤22と支持盤25
とを分離する。最後に濾過材26の上面26dに得たケーク
A′を取出して圧搾濾過作業を終了する。 (第3実施例) 第7図及び第10図は、第3実施例の本発明機41を示す縦
断正面図である。本発明機41が前記第2実施例の本発明
機21と異なる所は、圧搾室37の内周壁37aの下縁側を形
成するように、ケーシング36に環状の濾過材46を配置し
た点である。濾過材46は、保持盤22と支持盤25とで挟圧
保持させて、内周面46dを圧搾室37に臨ませると共に外
周面46eを圧搾室37の室外に臨ませてある。濾過材46
は、織布,編布又は不織布等からなる濾布の一枚若しく
は複数枚を重ね合せた可撓性のもの又は多孔性セラミツ
ク若しくは焼結合金等よりなる剛体の成形体等が適宜選
択される。 (第4実施例) 第9図及び第10図は、第4実施例の本発明機51を示す縦
断正面図である。本発明機51が前記第3実施例の本発明
機41と異なる所は、押圧具24の押圧面24cに第2の濾過
材59を配置した点である。濾過材59は、被濾過材Aの圧
搾濾過に伴ない、被濾過材A中の液体成分を内面59dか
ら濾過材層59f内に浸透させ、濾過材層59f内において液
体成分を周縁部59aに向って移動させ、周縁部59aから圧
搾室37の周縁領域37bに液体成分を放出する。放出され
た液体成分は、圧搾室37の内周面37aの近傍を降下し、
下方の濾過材46に浸透して濾過材46の外面46eから外部
へ排出される。本発明機51は、第2の濾過材59の配置に
より濾過面積が増大するため、濾過能力を前記第3実施
例のものに比べて高くすることができる。なお、図示は
省略したが、圧搾室37を形成する支持盤25の内壁面上
に、第3の濾過材を前記第2の濾過材59と対向するよう
に配置し、濾過能力を更に向上させることもある。 (第5実施例) 第11図及び第12図は、第5実施例の本発明機61を示す縦
断面図である。。本発明機61は、第11図に示す如く、剛
体のシリンダー62と、シリンダー内部62aに摺動自在に
挿入され、シリンダー内部62aを圧搾室63と加圧流体供
給室64に区画するピストン65と、シリンダー62に強固に
保持された濾過材66とを備えている。上記シリンダー62
は、中間の筒体67と、筒体67の底部に強固に接合された
底蓋68と、筒体67の上部に着脱自在に接合された上蓋69
とからなる。筒体67に上蓋69を接合する一例としては、
筒体67の外側に枢支30されたボルト31の複数本を仰起さ
せて、上蓋69の周縁部に形成された対応する切込部69a
に挿入し、各ボルト31に螺着したナツト32を緊締するこ
とにより、上蓋69を筒体67に押圧固定する構造がある。
前記濾過材66は、織布,編布又は不織布等からなる濾布
の一枚若しくは複数枚を重ね合せた可撓性のもの又は多
孔性セラミツク若しくは焼結合金等よりなる剛性の成形
体等が適宜選択される。濾過材66は、その裏面66eが上
蓋69に密接当接され、且つ周縁部66cが筒体67と上蓋69
とで挟圧保持され、平面的に広がる内面66aを前記ピス
トン65と対向させると共に周端の外面66bを圧搾室63の
室外に臨ませてある。前記圧搾室63は、前記ピストン65
の所望ストロークS(例えば、S=10〜1,000mm)が確
保できる寸法となっており、内周面63aにおける濾過材6
6に近接する部位に、被濾過材Aであるスリラーを圧搾
室63内に供給する被濾過材供給水路74の被濾過材供給口
74aが必要に応じて開口されている。前記ピストン65
は、所望外径D(例えば、D=200〜1,000mmφ)に形成
され、外周に凹設された環状凹溝65aにシールリング75
が嵌着されている。ピストン65に対するシールリング75
の嵌着位置は、ピストン65が最上位で停止した際に、シ
ールリング75が前記被濾過材供給口74aより下方に位置
するようにしてある。前記加圧流体供給室64は、その壁
面64aの適所に、加圧液体供給路76の加圧液体供給口76a
が開口され、加圧液体供給口76aから高圧の加圧流体14
(例えば、空気,水又は油等)が供給される。 次に、本発明機61の動作を使用手順に従って説明する。
先ず、第11図に示す如く、ボルト31,31…に螺着したナ
ツト32,32…を緊締して、濾過材66の周縁部66cを筒体67
と上蓋69とで挟圧保持する。次に、加圧流体供給室64内
の流体14を排出することによりピストン65を降下させつ
つ、圧搾室63内に被濾過材供給口74aから被濾過材Aを
供給する。圧搾室63内に被濾過材Aが充填されたなら
ば、被濾過材供給路74を閉塞した後に、加圧流体供給室
64内に加圧流体供給口76aから高圧(例えば、70〜2,000
kg/cm2)の加圧流体14を供給する。加圧流体14の供給に
伴ないピストン65が上昇すると、圧搾室63内の被濾過材
Aが圧搾される。圧搾された被濾過材A中の液体成分
は、濾過材66の内面66aから濾過材層66d内に浸透した
後、濾過材層66d内を周縁66c部に向って移動して外面66
bから室外に排出される。所定の圧搾時間経過したなら
ば、第12図に示す如く、ピストン65の上面65bと濾過材6
6の内面66aとの間にケークA′が形成される。続けて連
続濾過を行なう場合には、加圧流体供給室64内の加圧流
体14を減圧排出することによりピストン65を降下させつ
つ、圧搾室63内に被濾過材供給口74aから被濾過材Aを
供給する。圧搾室63内に被濾過材A(第11図参照)が充
填されたならば、前記同様にしてピストン65を上昇させ
て追加された被濾過材Aを圧搾濾過する。ピストン65の
上面65bと濾過材66の内面66aとの間に、所望肉厚のケー
クA′が形成されたならば、加圧流体供給室64内の流体
14を大気圧まで減圧した後に、ナツト32,32…を弛め
て、筒体67から上蓋69及び濾過材66を離脱する。最後に
ピストン65の上面65bに得たケークA′を取出して圧搾
濾過作業を終了する。 なお、被濾過材供給路74を介して圧搾室63内に圧送する
ことができない被濾過材A(例えば、高粘度の液状,板
状の固体又は適度に湿潤した粉体等)の場合には、図示
は省略したが、上蓋69を離脱し、降下したピストン65の
上面65bに、被濾過材Aを直接充填するか又は被濾過材
Aを充填した上端開口のフレキシブル容器を載置し、上
蓋69を筒体67に装着し、加圧流体供給室64内に加圧流体
14を供給して圧搾を行なう。 (第6実施例) 第13図及び第14図は、第6実施例の本発明機81を示す縦
断面図である。本発明機81が前記第5実施例の本発明機
61と異なる所は、ピストン65の上面65bに第2の濾過材8
6を配置した点である。濾過材86は、被濾過材Aの圧搾
濾過に伴ない、被濾過材A中の液体成分を内面86aから
濾過材層86d内に浸透させ、濾過材層86d内において液体
成分を周縁部86cに向って移動させ、周縁部86cから圧搾
室63の周縁領域63bに液体成分を放出する。放出された
液体成分は、圧搾室63の内周面63aの近傍を上昇し、上
方の濾過材66に浸透して濾過材66の外面66bから外部へ
排出される。本発明機81は、第2の濾過材86の配置によ
り濾過面積が増大するため、濾過能力を前記第5実施例
のものに比べて高くすることができる。 (第7実施例) 第15図及び第16図は、第7実施例の本発明機91を示す縦
断面図である。本発明機91が前記第6実施例の本発明機
81と異なる所は、圧搾室63の内周壁63aの上縁側を形成
するように、シリンダー62に環状の濾過材96を配置した
点である。濾過材96は、筒体67と上蓋69とで挟圧保持さ
せて、内周面96aを圧搾室63に臨ませると共に外周面96b
を圧搾室63の室外に臨ませてある。なお、図示は省略し
たが、圧搾室63を形成する上蓋69の内壁面上に、第2の
濾過材86と対向する第3の濾過材を配置して、更に濾過
能力を高くすることもある。更に、ピストン65の上面に
配置した第2の濾過材86は、必要に応じて設けられるも
のである。
【本発明の効果】
以上詳述の如く、本発明機は、濾液の全てが通過する濾
過材の濾過領域がケーシングで挟圧保持されているた
め、圧搾中に濾過材が目くずれすることはない。その結
果、本発明機は、圧搾力を従来に比べて非常に大きくす
ることが可能となり、脱水率を飛躍的に向上させること
ができる。本発明者の確認試験によれば、押圧具の押圧
面が350mmφの本発明機において、加圧流体の圧力を2,0
00kg/cm2まで昇圧することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本発明機の第1実施例を示すもので
あつて、第1図は圧搾濾過開始直前の状態を示す正面断
面図、第2図(A)は加圧前の状態のシール部を拡大し
た断面図、第2図(B)は加圧状態のシール部を拡大し
た断面図、第3図は濾過材の濾過領域を拡大した断面
図、第4図乃至第6図は本発明機の第2実施例を示すも
のであつて、第4図は圧搾濾過開始直前の状態を示す正
面断面図、第5図は第4図のV−V線における平面断面
図、第6図は圧搾終了の状態を示す正面断面図、第7図
及び第8図は本発明機の第3実施例を示すものであつ
て、第7図は圧搾濾過開始前の状態を示す正面断面図、
第8図は圧搾濾過終了の状態を示す正面断面図、第9図
及び第10図は本発明機の第4実施例を示すものであつ
て、第9図は圧搾濾過開始前の状態を示す正面断面図、
第10図は圧搾濾過終了の状態を示す正面断面図、第11図
及び第12図は本発明機の第5実施例を示すものであつ
て、第11図は圧搾濾過開始直前の状態を示す正面断面
図、第12図は圧搾濾過終了の状態を示す正面断面図、第
13図及び第14図は本発明機の第6実施例を示すものであ
つて、第13図は圧搾濾過途中の状態を示す正面断面図、
第14図は圧搾濾過終了の状態を示す正面断面図、第15図
及び第16図は本発明機の第7実施例を示すものであつ
て、第15図は圧搾濾過開始直前の状態を示す正面断面
図、第16図は圧搾濾過終了の状態を示す正面断面図、第
17図は従来の圧搾濾過機の要部を示す断面図、第18図は
濾布の一部を拡大した断面図である。 17(37,63)……圧搾室 6(26,46,66,96)……濾過材 16(36,62)……ケーシング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングの内部に圧搾室が形成され、圧
    搾室に臨む押圧面を有する押圧具がケーシングの内部に
    設けられ、圧搾室の室内を臨む内側部と圧搾室の室外を
    臨む外側部とを有する濾過材がケーシングに挟持保持さ
    れた圧搾濾過機において、濾過材の挟圧保持された部分
    を濾過領域とし、濾過材の内側部に面するケーシングの
    内部の部位と圧搾室の室外とを連通させる濾液排出路を
    一切形成することなく、この濾過領域を通過した濾液の
    みを圧搾室の室外へ排出するようにしたことを特徴とす
    る圧搾濾過機。
  2. 【請求項2】前記濾過材は、前記圧搾室に臨む内側部が
    前記押圧具と対向するように配置された特許請求の範囲
    第1項記載の圧搾濾過機。
  3. 【請求項3】前記濾過材は、前記圧搾室に臨む内側部が
    前記圧搾室の内周壁面を形成するよに配置された特許請
    求の範囲第1項記載の圧搾濾過機。
  4. 【請求項4】前記押圧具は、前記ケーシングに摺動自在
    に挿入したピストンで形成されている特許請求の範囲第
    1項,第2項又は第3項記載の圧搾濾過機。
  5. 【請求項5】前記押圧具の前記押圧面の上に、第2の濾
    過材が配置された特許請求の範囲第1項,第2項,第3
    項又は第4項記載の圧搾濾過機。
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