JPH0753195A - フォークリフトのフォークの有効長さ調整装置 - Google Patents

フォークリフトのフォークの有効長さ調整装置

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JPH0753195A
JPH0753195A JP19848193A JP19848193A JPH0753195A JP H0753195 A JPH0753195 A JP H0753195A JP 19848193 A JP19848193 A JP 19848193A JP 19848193 A JP19848193 A JP 19848193A JP H0753195 A JPH0753195 A JP H0753195A
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JP
Japan
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fork
platen
shafts
effective length
forklift
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JP19848193A
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Hideki Ohata
英樹 尾畑
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォークリフトに取り付けられるプラテンの
ようなフォークの有効長さの変更調節をきわめて簡単
に、且つ分かりやすく行い、フォークの先端が積み荷か
ら突出して荷物に傷を付けるのを防止する。 【構成】 フォーク(プラテン)1の水平部における長
手方向両側に相互に平行な一対の軸23を付設し、該一
対の軸23には、その軸方向に同長である一個又は複数
個の位置決め部材(カラー)24をそれぞれの軸上の位
置にて相互に対応させて、かつそれぞれの軸上に所定の
間隔Gを残して摺動可能に配設するとともに、該間隔G
に下端を係合させることによってフォーク1の水平部上
面に垂立可能な停止部材(ストッパプレート)25を備
えるフォークリフトのフォークの有効長さ調整装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプッシュプル・
アタッチメントを装備したフォークリフトに取り付けら
れて、粉粒体が入っている袋のような荷物をシートパレ
ットを介して取り扱う所謂プラテンのようなフォークに
おいて、実際に荷を載置する部分の有効長さを調整する
ための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】添付図面の図4に本発明から見た第1の
従来技術(実開昭61−145794号公報参照)を示
す。図2及び図3は更にそれ以前の従来技術を示してい
る。これらの図において、1は図示しないフォークリフ
トに取り付けられるフォークの一種であるプラテンで、
袋物等の荷役に適するように普通のフォークよりも幅が
広くて肉厚が薄くなっている。2は粉粒体が入っている
袋のような荷物Aを床3の上に積み上げる前に予め床3
の上に敷かれるシートパレットで、合成樹脂等の強靱な
シートを使用する。4はフォークリフトに装備されたプ
ッシュプル・アタッチメントで、周知のように基部5、
リンク機構からなるパンタグラフ6、及び前後に移動し
得るフェイス7等からなっている。
【0003】8はパンタグラフ6を作動させるための油
圧シリンダで、油圧シリンダ8の伸縮に応じてパンタグ
ラフ6が変位を拡大して、フェイス7をプラテン1の長
手方向に移動させるようになっている。9はフェイス7
の下端に取り付けられた顎形のグリッパサポートで、そ
れと対向するようにグリッパ10が設けられていて、フ
ェイス7に支持された図示しない油圧シリンダのピスト
ンによって上下の方向に動かされ、グリッパサポート9
との間でシートパレット2の端縁を把持することができ
るようになっている。パンタグラフ6の端部のうち上下
方向に移動可能なものにはローラ11,12が設けられ
ており、それらのローラが基部5及びフェイス7に形成
された案内溝13,14にそれぞれ係合して上下方向に
摺動案内される。また、パンタグラフ6の他の端部1
5,15’は、それぞれ基部5及びフェイス7の下部に
対して枢着されている。
【0004】従って、プッシュプル・アタッチメント4
の油圧シリンダ8を伸長させることにより、パンタグラ
フ6を伸長させてフェイス7をプラテン1の先端1aの
方へ移動させた状態で、床3の上に積み上げられた荷物
Aの下に予め敷かれているシートパレット2の端縁を、
フェイス7のグリッパサポート9とグリッパ10との間
に挟み込んで把持した後、油圧シリンダ8とパンタグラ
フ6とを縮小させてフェイス7を後退移動させると、荷
物Aはプラテン1の上に引き摺り上げられて図2に示す
積み荷A’のようになる。このときのフェイス7の後退
移動の距離によってプラテン1の有効な長さL、即ちプ
ラテン1の先端1aからフェイス7の前面までの距離が
決まる。
【0005】この場合、図2に示すようにフェイス7の
後退移動量が適正で、プラテン1の有効長さLが積み荷
A’の前後の長さと略等しくなれば問題はないが、フォ
ークリフトの運転者には積み荷A’の前端が積み荷自体
の陰になって見えないため、運転者の操作によって決ま
るフェイス7の後退移動量、即ちプラテン1の有効長さ
Lが積み荷A’の前後の長さに対して過大になった場合
には、図3に示すようにプラテン1の先端1aが積み荷
A’の前端から突出することになり、それが床3の上に
ある他の荷物A等に接触して傷をつける恐れがある。
【0006】また、運転者の操作によるフェイス7の後
退移動量、即ちプラテン1の有効長さLが毎回一定でな
く、フォークリフトの本体に対する積み荷A’の位置が
積み込みの度に変動する場合には、積み荷A’によるモ
ーメントが変動して荷役作業の困難性が増し、安定した
荷役作業を行うことができないことは明らかであるが、
荷役作業の1回毎に運搬すべき荷物Aの大きさが略一定
であるとき、もし何らかの方法によってプラテン1の有
効長さLを毎回自動的に荷物Aの大きさに合致させるこ
とができるとすれば、常にプラテン1上の同じ位置に積
み荷A’が荷崩れしない安定した荷姿に形成されるよう
になり、プラテン1の先端1aから積み荷A’が崩れ落
ちることもなくなるので、荷役作業が容易で安定したも
のになり、作業能率も増進することになる。
【0007】この目的に対して第1の従来技術において
は、図4に示すように、プッシュプル・アタッチメント
4のパンタグラフ6の縮小によるフェイス7の後退移動
を制限するために、基部5におけるローラ11の軸に接
触するストッパプレート16を調節螺子17に支持させ
て設けて、ローラ11の上方への移動を阻止すると共
に、調節螺子17を調節した後にストッパプレート16
の位置を固定するためのロックナット18をも設け、フ
ェイス7の後退移動量、即ちプラテン1の有効長さLを
予め調節した範囲内に定めるという解決手段を提案して
いる。
【0008】しかしながら、図4に示す第1の従来技術
によれば、プラテン1の有効長さLを変更するために
は、ロックナット18と調節螺子17を締めたり緩めた
りする調節操作が煩わしいだけでなく、調節のための工
具をそれぞれ必要とするので、それらの工具を紛失しや
すいという問題があり、更に、ストッパプレート16の
位置によってローラ11の軸の可動範囲を調節しても、
運転者にとってはそれがプラテン1の有効長さLにどれ
だけの変化を与えることができたかということを確認す
る方法がなく、調節螺子17に明瞭な目盛りを付けるこ
とも困難であるから、調節螺子17を調節する度に実際
に油圧シリンダ8を駆動し、フェイス7を前後に動かし
て見て、試行錯誤を繰り返しながらプラテン1の有効長
さLを徐々に適正値に合致させること以外に方法がない
ので、プラテン1の有効長さLの調節に相当な時間と手
数を要する。
【0009】この問題に関して、本出願人等が先に出願
して実開平2−88999号公報に掲載されている第2
の従来技術においては、図5に示すように、フォーク即
ちプラテン1自体の水平部に幾つかの孔19を穿設し、
それらの複数個の孔19の中からプラテン1の有効長さ
Lに応じて選択したものに、ピンのような形状のストッ
パ20を挿入してフェイス7の後退移動の範囲を制限
し、積み荷A’の積載範囲を殆ど直接に規制することが
できるようにしている。このようにすれば、ストッパ2
0の位置によってプラテン1の有効長さLを明確に予知
することができるので、第1の従来技術のような煩雑な
調節のための操作等を必要としない。
【0010】しかしながら、第2の従来技術においては
荷役作業の積み荷A’の大きさに応じてフォーク、即ち
プラテン1自体の水平部に幾つかの孔19を穿設する必
要があるが、通常かなり硬質の鋼材が使用されているプ
ラテン1に穿孔を行うことは相当な困難を伴うし、プラ
テン1の有効長さLの調節はプラテン1の長手方向にお
ける2個の孔19の中間での調節はできないので、プラ
テン1の有効長さLの調節が孔19の位置に支配されて
段階的になることや、調節の段階を増加して微調節可能
とするには、孔19の数を増加することになるのでプラ
テン1の強度低下を招くという問題が生じる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、第1及び第
2の従来技術における以上のような諸々の問題点を解決
して、プラテンのようなフォークの有効長さの変更調節
をきわめて簡単に、且つ分かりやすく行うことができる
にもかかわらず、調節の段階を必要に応じて非常に多く
して微調節することも容易にでき、それによってフォー
クの強度低下を招くことがないような、フォークリフト
用のフォークの新規な有効長さ調整装置を提供すること
を発明の解決課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための第1の手段として、フォークの水平部に
おける長手方向両側に相互に平行な一対の軸を付設し、
該一対の軸には、その軸方向に同長である一個又は複数
個の位置決め部材をそれぞれの軸上の位置にて相互に対
応させて、かつそれぞれの軸上に所定の間隔を残して摺
動可能に配設するとともに、該間隔に下端を係合させる
ことによってフォークの水平部上面に垂立可能な停止部
材を備えるフォークリフトのフォークの有効長さ調整装
置を提供する。
【0013】本発明はまた、前記の課題を解決するため
の第2の手段として、平行に配された複数本のフォーク
のうち、少なくとも2本のフォークの水平部における長
手方向の少なくとも各一側面には相互に平行な一対の軸
を付設し、それらの軸には、その軸方向に同長である一
個又は複数個の位置決め部材をそれぞれの軸上の位置に
て相互に対応させて、かつそれぞれの軸上に所定の間隔
を残して摺動可能に配設するとともに、該間隔に下端を
係合させることによって前記複数本のフォークの水平部
上面に跨がって垂立可能な停止部材を備えるフォークリ
フトのフォークの有効長さ調整装置を提供する。
【0014】
【作用】本発明の第1及び第2の解決手段によれば、フ
ォーク水平部の長手方向に付設した平行な軸の軸方向に
同長である位置決め部材を所定の間隔を残して摺動させ
ることができる。従って、それらの位置決め部材をそれ
ぞれの軸上にて相互に対応させて同方向に摺動させるこ
とで、所定の間隔もそれぞれ軸上にて相互に対応させな
がら任意の位置に移動させることが可能となる。そして
停止部材は、その下端が移動させた間隔に係合すること
でフォーク水平部上面に対する垂立位置をフォーク水平
部の長手方向に移動させることができる。
【0015】さらに、本発明の第2の解決手段によれ
ば、複数本のフォークの水平部上面に跨がって垂立する
停止部材の位置を、複数本のフォーク水平部の長手方向
にそれら複数本のフォーク水平部を跨ぎながら移動させ
ることができる。
【0016】
【実施例】図1(a),(b)は本発明の一実施例の要
部として、フォークリフトに取り付けて使用するプラテ
ン21の有効長さ調整装置を示したものである。プラテ
ン21はフォークの一種であるが、袋物等の荷役に適す
るように普通のフォークよりも幅が広くて肉厚が薄く作
られている。しかし、必要があれば本発明を普通のフォ
ークに適用することができることは言うまでもない。プ
ラテン21は1台のフォークリフトに対して普通は2本
用いられるが、3本以上であっても、また極端な場合は
1本であってもよい。図1はそのプラテン21の1本だ
けを示しており、2本以上用いる場合は同じものを必要
な数だけ使用することになる。
【0017】図示してはいないが、図1の実施例におい
ても、荷物Aを積み込む場合には、シートパレット2の
端縁を図2〜図5に示されている従来技術におけるもの
と同様なプッシュプル・アタッチメント4によって把持
して、荷物Aをプラテン21上に引き摺り上げるので、
この実施例に使用されるフォークリフトが、他の図に示
された従来技術と同様なプッシュプル・アタッチメント
4を装備していることは言うまでもない。
【0018】図1(a)に示す実施例のプラテン21の
水平部両側の側縁には長手方向に切欠き22が形成され
ており、その中にそれぞれ丸棒からなる軸23が固定さ
れていて、それら2本の軸23は平行となっている。各
軸23には軸方向に摺動可能に位置決め部材としての円
筒形のカラー24が数個予め挿通されており、各軸23
毎のカラー24の合計の長さは切欠き22の長さよりも
所定の長さdだけ短くなるように設定される。なお、カ
ラー24は長い円筒を短く輪切りにすることによって、
任意の長さのものを容易に製作することができる。従っ
て、各軸23毎に数個のカラー24の全てを切欠き22
のいずれか一方の端部に向かって、或いはカラー24を
2群に分けて切欠き22の両側の端部に向かって片寄せ
ると、必ず所定の長さdに等しい間隔Gが切欠き22の
どこかに生じることになる。
【0019】軸23に挿通されている各カラー24は、
それに対応して他の軸23に挿通されている各カラー2
4と軸方向に同じ長さを有する必要があるが、同じ軸2
3上の各カラー24は相互に同じ軸方向長さを有してい
てもよいし、また、違った軸方向長さを有していてもよ
い。1つの軸23上のカラー24の中に軸方向長さの短
いものを混ぜておくと、間隔Gの両側の短いカラー24
を選択することによって、プラテン21の有効長さを微
調節することが可能になる。なお、それぞれのカラー2
4の軸方向前後の端面には、衝撃及び騒音防止のために
薄いゴムのような緩衝材を接着するとか、塗布、焼き付
け等の方法で緩衝材層を形成させておくこともできる。
【0020】図示実施例においては、図1(b)に示す
ような停止部材としてのストッパプレート25が使用さ
れる。ストッパプレート25は板状のもので、プラテン
21の幅と同程度の幅と、プラテン21の上に装着され
たときにプッシュプル・アタッチメント4のフェイス7
の下部に十分に抵触し得るだけの高さと、十分な剛性を
与える厚さとを有する必要がある。ストッパプレート2
5の下辺にはカラー24の間隔Gにおいて軸23に係合
し得る逆U字形のブラケット26が、例えば溶接や螺着
等の方法で固着されている。この場合、ストッパプレー
ト25とブラケット26とを直接に接合しないで、それ
らの間に頸部を形成する短い軸を介在させてもよい。
【0021】図1に示した実施例のプラテン21は、図
示しないフォークリフトに取り付けられ、1回の荷役作
業における荷物Aの長さに応じて切欠き22内における
カラー24の間隔Gを設ける位置を決めて、その位置に
ストッパプレート25のブラケット26を挿入する。間
隔Gを設ける位置とプラテン21の有効長さLとの関係
は一定であり、しかもその関係は直線的であるから、プ
ラテン21の表面に有効長さを示す目盛りを付けておい
て、その目盛りにカラー24の位置を合わせるようにす
れば、プラテン21の有効長さLの調節は極めて簡単に
なる。
【0022】フォークリフトの運転状態において、運転
者は図1以外の図面に示されているようなプッシュプル
・アタッチメント4の油圧シリンダ8とパンタグラフ6
を伸長させて、フェイス7をプラテン21の先端21a
の方へ前進移動させ、グリッパサポート9とグリッパ1
0との間に荷物Aの下に敷いてあるシートパレット2の
端縁を把持させる。次に油圧シリンダ8を縮小させると
フェイス7が基部5の方へ後退移動して荷物Aがシート
パレット2と共にプラテン21の上に引き摺り上げられ
る。図2や図5に示されているように、荷物Aがプラテ
ン21の上に載置された積み荷A’のような形になった
とき、フェイス7の背面がストッパプレート25に当接
するようにストッパプレート25の位置が予め設定され
ているので、それによってフェイス7の後退移動が制止
される。
【0023】このとき油圧シリンダ8内の油圧は図示し
ないリリーフ弁によって解放されるので、リリーフ圧以
上の油圧上昇はなく、フェイス7の過度の後退によって
ストッパプレート25を破損するようなことはない。従
って、運転者はフェイス7の後退移動が停止したのを見
てから、油圧シリンダ8への油圧の供給を停止させれば
よい。このようにして、プラテン21の有効長さLは運
転者の操作の巧拙に関係なく自動的に毎回正確に所定の
値になり、それによって半ば自動的にプラテン21上の
適正な位置に積み荷A’が形成されるので、プラテン2
1の先端21aが突出して他の荷物Aを傷つける恐れ
や、積み荷A’がオーバーハングになって荷崩れを起こ
す恐れもなくなり、運転者の操作が非常に容易になっ
て、荷役作業も安全確実に、且つ能率良く行われるよう
になる。
【0024】なお、プラテン21にストッパプレート2
5を付けないでフォークリフトを運転するときは、スト
ッパプレート25のブラケット26の代わりに、間隔G
に長さがdの図示しないダミーを挿入しておくと、フォ
ークリフトのエンジンの振動等によってカラー24同志
が衝突して騒音を発したり、カラー24の端面が摩耗し
たりするのを防止することができる。ダミーはブラケッ
ト26と同様に、軸23に適合する逆U字形で下方に開
放した溝を有するものであればよい。
【0025】本発明には図1に例示した実施例のほか
に、図示してはいないが例えば次のような変形実施例が
考えられる。まず、位置決め部材としてのカラー24の
形状を円筒形ではなく、切欠き22と相補形状をなす直
方体形等の角形に成形することができる。間隔Gに嵌め
るストッパプレート25のブラケット26やダミーにも
同じ形状を与えると、切欠き22が完全に埋められてプ
ラテン21に凹凸がなくなり、カラー24の衝突による
騒音を完全に抑制することができるだけでなく、プラテ
ン21の強度も増加する。
【0026】また、位置決め部材としてのカラー24を
予め軸23に挿通する必要のある環状体としないで、前
述の例のように、カラー24の外形を切欠き22に対し
て相補形状をなす直方体形等の角形に成形すると共に、
軸23に係合するカラー24の孔に替えて、下方に向か
って開放する形状の溝を設け、それによって各カラー2
4の形状を断面逆U字形のものとすれば、長短各種のカ
ラー24を別に用意することによって、長さの違うカラ
ー24を無制限に選択することが可能になるから、間隔
Gを形成させる位置の選択が自由となり、プラテン21
の有効長さLのより一層の微調節が可能となる。
【0027】更に、プラテン21に切欠き22を形成し
ないで、軸23をプラテン21の両側の側面から張り出
した形のものとして付設し、それによって任意の形状の
カラー24を担持させることもできる。この構造によれ
ば切欠き22を形成したことによるプラテン21の強度
の減少を避けることができるので、プラテン21を始め
から十分に薄肉の形状とすることが可能になる。
【0028】図示実施例では、1本のプラテン21の水
平部両側面にカラー24を担持する軸23を設けている
が、プラテン21を2本使用する場合には各プラテン2
1の例えば外側となる水平部側面にのみ軸23を設け
て、各プラテン21としては一方の水平部側面にのみ軸
23を有するように構成してもよい。それに使用される
ストッパプレートとしては、複数本のプラテン21に跨
がる共通の長いものを用いることになる。また、プラテ
ン21を3本以上使用する場合には、中間のプラテン2
1に軸23を全く設けなくてもよい。このようにすれ
ば、軸23とカラー24の数が大幅に減少して構成が簡
単になる。
【0029】図示実施例ではプラテン21とプッシュプ
ル・アタッチメント4を併用する場合について説明して
おり、ストッパプレート25はプッシュプル・アタッチ
メント4のフェイス7の後退移動を阻止するものとなっ
ているが、カラー24を担持する軸23やストッパプレ
ート25は、プッシュプル・アタッチメント4を使用し
ないフォークリフトのフォークに取り付けることも可能
であって、その場合にはストッパプレート25が直接に
積み荷A’の後端に接触して、それ以上の量の荷物Aの
積み込みを防止する作用をすることになる。
【0030】また、図示実施例では、停止部材として板
状のストッパプレート25を用いたが、これに限定され
るものではない。即ち、図示実施例のストッパプレート
25は、フェイス7の背面との当接する面が長方形状を
呈しているが、三角形状でも台形状でも半円形状でもよ
い。要は、フェイス7の背面に当接してフェイス7の後
退移動を制止することが可能である形状を呈していれば
問題はない。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、フォークリフト用のプ
ラテンのようなフォークの有効長さの変更調節をきわめ
て簡単に、判り易く行うことができる。また、調節の段
階を必要に応じて非常に多くして微調節することも可能
であるが、従来のようにフォークに多数の孔を増設して
フォークの強度低下を招くこともないし、硬質の材料か
らなるフォークに穿孔を行う必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、(a)はプラ
テンの斜視図、(b)はストッパプレートの斜視図であ
る。
【図2】従来技術による荷物の適正な積み込み状態を例
示する側面図である。
【図3】荷物の積み込み状態における従来技術の問題を
示す側面図である。
【図4】第1の従来技術を示す断面図である。
【図5】第2の従来技術を示す側面図である。
【符号の説明】
1…フォークの一種としてのプラテン 2…シートパレット 4…プッシュプル・アタッチメント 6…パンタグラフ 7…フェイス 10…グリッパ 16…ストッパプレート 17…調節螺子 18…ロックナット 19…孔 20…ストッパ 21…プラテン 22…切欠き 23…軸 24…位置決め部材としてのカラー 25…停止部材としてのストッパプレート 26…ブラケット G…間隔 L…プラテンの有効長さ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォークの水平部における長手方向両側
    に相互に平行な一対の軸を付設し、該一対の軸には、そ
    の軸方向に同長である一個又は複数個の位置決め部材を
    それぞれの軸上の位置にて相互に対応させて、かつそれ
    ぞれの軸上に所定の間隔を残して摺動可能に配設すると
    ともに、該間隔に下端を係合させることによってフォー
    クの水平部上面に垂立可能な停止部材を備えるフォーク
    リフトのフォークの有効長さ調整装置。
  2. 【請求項2】 平行に配された複数本のフォークのう
    ち、少なくとも2本のフォークの水平部における長手方
    向の少なくとも各一側面には相互に平行な一対の軸を付
    設し、それらの軸には、その軸方向に同長である一個又
    は複数個の位置決め部材をそれぞれの軸上の位置にて相
    互に対応させて、かつそれぞれの軸上に所定の間隔を残
    して摺動可能に配設するとともに、該間隔に下端を係合
    させることによって前記複数本のフォークの水平部上面
    に跨がって垂立可能な停止部材を備えるフォークリフト
    のフォークの有効長さ調整装置。
JP19848193A 1993-08-10 1993-08-10 フォークリフトのフォークの有効長さ調整装置 Pending JPH0753195A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1076034A1 (de) * 1999-08-13 2001-02-14 CFS Falkenroth Umformtechnik GmbH & Co. Gabelzinke
JP2009149444A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Mueller Martini Holding Ag パレット積み込み装置用小包グリッパと小包をパレット積み込み方法

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EP1076034A1 (de) * 1999-08-13 2001-02-14 CFS Falkenroth Umformtechnik GmbH & Co. Gabelzinke
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