JPH0753088B2 - 酵母エキスの精製方法 - Google Patents

酵母エキスの精製方法

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JPH0753088B2 JP61247492A JP24749286A JPH0753088B2 JP H0753088 B2 JPH0753088 B2 JP H0753088B2 JP 61247492 A JP61247492 A JP 61247492A JP 24749286 A JP24749286 A JP 24749286A JP H0753088 B2 JPH0753088 B2 JP H0753088B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は酵母エキスの精製方法に関し、さらに詳しく
は、ビール酵母を自己消化させて得られた酵母エキス
を、特定の性状を有する合成層状フィロケイ酸マグネシ
ウムで処理して精製することにより、生臭さや特有の刺
激臭のない酵母エキスを製造する方法に関する。
(従来技術および問題点) ビールの製造工程で別により得られらビール酵母を精
製し、次いで自己消化させて自己消化液を作り、これか
ら菌体を分離して酵母エキスを取得し、該酵母エキスを
濃縮し、あるいは乾燥して、ペースト状あるいは粉末状
の酵母エキス調味料が製造される。酵母エキス調味料に
は、約60乃至90%の蛋白質が含まれ、種々のアミノ酸や
核酸系呈味物質が含まれているため、酵母エキス調味料
は、独特のコクとウマミを与える調味料として、即席麺
スープ、洋風スープ、麺つゆ、即席味噌汁、水産練製
品、畜産加工品、佃煮、レトルト食品、パン、漬物、ふ
りかけ等各種食品に広く利用されている。
酵母エキス調味料の製造工程において、菌体を分離した
酵母エキスから不純物を吸着除去するために、該酵母エ
キス活性炭で処理することが行あわれている。しかしな
がら、酵母エキスを活性炭で処理すると、不純物は除去
され、酵母エキスが有する特有の刺激臭や生臭さは除去
されるものの、同時に酵母エキスが持つ芳香成分やウマ
ミ成分までも吸着除去され、さらに酵母エキス調味料に
炭臭を付与するという欠点がある。
(発明の目的) 本発明は、酵母エキスを特定の吸着剤で処理することに
より、酵母エキスから不純物を選択的に除去し、刺激
臭、生臭さや炭臭がなく、しかもコクやウマミが減少し
ない酵母エキス乃至酵母エキス調味料を製出し得る酵母
エキスの精製方法を提供すること目的とする。
(発明の構成) 本発明は、ビール酵母を自己消化させて得られた酵母エ
キスを、主成分が下記式 Mg3Si4O10(OH)・nH2O (式中、nは5以下の数である) の組成を有し、面間隔4.5〜4.6Å、2.5〜2.6Å及び1.5
〜1.6ÅにX線回折ピークを有し、下記式 Is=tan θ2/tan θ (式中、θは面間隔4.5〜4.6ÅのX線回折ピークにお
けるピーク垂線と狭角側ピーク接線とがなす角度、θ
は該ピークにおける垂線と広角側ピーク接線とがなす角
度を示す) で定義される積層不整指数(Is)が3.0以上であり、且
つ300m2/g以上のBET比表面積と100ml/g以上のメチレン
ブルー脱色力(JIS K−1470)とを有する合成層状フィ
ロケイ酸マグネシウムで処理することを特徴とする、酵
母エキスの精製方法である。
(発明の作用効果) 本発明の精製対象物である酵母エキスから製造した粉末
状の酵母エキス調味料には、約60乃至90重量%の蛋白質
が含まれ、約5乃至7重量%のアミノ態窒素が含まれて
いる。また多種類のアミノ酸が含有されており、アミノ
酸組成の一例を下記に示す。
リジン……………………3.4重量% ヒスチジン………………1.2重量% アルギニン………………1.2重量% トリプトファン…………0.5重量% アスパラギン酸…………3.6重量% スレオニン………………2.6重量% セリン……………………4.7重量% グルタミン酸……………4.2重量% チロシン…………………0.5重量% シトルリン………………3.9重量% プロリン…………………0.5重量% グリシン…………………2.2重量% アラニン…………………4.9重量% シスチン…………………0.5重量% バリン……………………3.2重量% メチオニン………………0.6重量% イソロイシン……………1.6重量% ロイシン…………………1.5重量% フェニルアラニン………2.1重量% さらに、5′−グアニール酸等の核酸系呈味物質や、7
乃至10%程度の還元糖等が含まれている。
本発明は、上記のような成分を含有する酵母エキスを前
記特定性状を有する合成層状フィロケイ酸マグネシウム
で処理して精製する方法であるが、上記合成層状フィロ
ケイ酸マグネシウムは、タルク等天然のフィロケイ酸マ
グネシウムには全く認められないような極めてえ大きな
吸着力を有し、しかも酵母エキス中の不純物、特に刺激
臭や生臭さの原因となる不純物を選択的に吸着する性質
を有しているために、極めて少量の使用量によって酵母
エキスを精製することができるという、優れた作用効果
を奏する。これは、後述するように、該合成層状フィロ
ケイ酸マグネシウムが、そのX線回折ピークがブロード
な形状であることから、低結晶質ないし微結晶子である
ことと、非対象ピークを有することから層の積み重ねに
不規則性があり、この層間に他の特定の物質が入り易い
構造になっていることに基因するものと思われる。
また、本発明によって精製された酵母エキスに、該合成
層状フィロケイ酸マグネシウムに基く特別の臭いを与え
ることは全くないとか、精製処理後該合成層状フィロケ
イ酸マグネシウムの別を迅速に容易に行うことができ
るなどの効果も奏することができる。
(発明の好適実施態様) 本発明の精製対象物である酵母エキスは、ビール製造工
程でビールから別して得られたビール酵母を精製し、
次いで自己消化させることによって得られた自己消化液
から、菌体を分離し液として得られる酵母エキスであ
る。この酵母エキス中には、ブリックス度(BX)で1゜
乃至30゜の固形分が含有されている。本発明の精製処理
を行う酵母エキスとしては、上記のような菌体を分離し
て得られて酵母エキスそのままが好ましいが、特に、
BX.5゜乃至20゜の固形分濃度の酵母エキスが好ましい。
また、上記酵母エキスを濃縮して、BX.30゜乃至60゜の
固形分濃度にした濃縮酵母エキス、あるいはこれを別
した液を酵母エキスとて精製処理することもできる。
本発明において吸着剤として使用する、前記のような特
定性状を有する合成層状フィロケイ酸マグネシウムは、
特開昭61−10020号公報に記載されているものである。
すなわち、本発明における合成層状フィロケイ酸マグネ
シウムは、主成分として式 Mg3Si4O10(OH)・nH2O ……(1) の化学組成を有している。水和水(nH2O)は通常5以下
であり、好適にはnが0.5乃至3の範囲内であり、この
合成層状フィロケイ酸マグネシウムは、MgO6の八面体層
を間に挟んで2つのSiO4の四面体層がサンドイッチされ
た三層構造のものを主体としており、他のSiO4の四面体
層とMgO6の八面体層とが層状に結合した二層構造のもの
が、三層構造のものの本質を損わない範囲内で含有され
ていてもよく、また後述する諸特性を満足するという範
囲内で、未反応のシリカ成分やマグネシヤ成分が含有さ
れていても差支えない。
本発明における合成層状フィロケイ酸マグネシウムは、
上述した層状構造に特有のX−線回折像を有する。添付
図面第1図は、本発明における合成層状フィロケイ酸マ
グネシウムのCu−Kα線によるX−線回折スペクトルを
示す。この第1図から、本発明における合成層状フィロ
ケイ酸マグネシウムは、面間隔4.5〜4.6Å(〔020〕
面、〔110〕面に対応)、2.5〜2.6Å(〔200〕面に対
応)、及び1.5〜1.6Å(〔060〕面に対応)に夫々回折
ピークを有することが明らかであり、これは天然のトリ
オクタヘドラル型層状粘土鉱物に共通のX−線回折ピー
クである。
本発明における合成層状フィロケイ酸マグネシウムにお
いては、前述した各層は平行には重なっているが、各層
の相対的位置には、一定の特有の不規則性が認められ
る。添付図面第2図は、第1図のX−線回折スペクトル
におけるd=4.5Å附近の回折ピークを拡大した線図で
ある。この第2図から、このピークは、狭角側(2θの
小さい側)では立上りが比較的急で、広角側(2θの大
きい側)では傾斜のゆるやかな非対象のピークを示す。
層の積み重ねが規則的な構造では、このピークが対象的
であり、上述した非対称ピークは各層の相対的位置には
或る不規則性が存在していることを示す。
本明細書においては、フィロケイ酸マグネシウムの積層
不整指数(Is)は、次のように定義される。即ち、後述
する参考例記載の方法で、第2図に示すようなX−線回
折チャートを得る。このd=4.5〜4.6Åのピークについ
て、ピークの狭角側最大傾斜ピーク接線aと広角側最大
傾斜ピーク接線bを引き、接線aと接線bの交点から垂
線cを引く。次いで接線aと垂線cとの角度θ、接線
bと垂線cとの角度θを求める。積層不整指数(Is)
は Is=tan θ2/tan θ ……(2) の値として求める。この指数(Is)は、ピークが完全対
称な場合は1.0であり、非対称の程度が大きな値とな
る。
本発明における合成層状フイロケイ酸マグネシウムは、
この積層不整指数(Is)が3.0以上、特に3.5乃至6.0の
範囲にあるという新規な積層不規則構造を有している。
本発明における合成層状フィロケイ酸マグネシウムは、
天然の層状フィロケイ酸塩からも明白に区別される。先
ず、天然のフィロケイ酸塩では、基本3層構造がC軸方
向に多数集積されているため、d=9〜15Åに〔001〕
面に特有のX線回折ピークを示すが、本発明における合
成層状フィロケイ酸マグネシウムではd=9〜15Åに明
確な回折ピークが認められない。これはC軸方向の層の
積重ねに規則性がないことを示す。また、天然のフィロ
ケイ酸塩では、d=4.5Å附近のピークに多少非対称性
があるとしても、積層不整指数(Is)は殆んど2以下で
ある。
該合成層状フィロケイ酸マグネシウムは、公知の天然又
は合成のフィロケイ酸塩には全く認められなかった極め
て大きな比表面積とメチレンブルー脱色力を示す。即
ち、該合成層状フィロケイ酸マグネシウムは、300m2/g
以上、特に500m2/g以上にも達する大きなBET比表面積を
有すると共に、JIS K−1470で測定したメチレンブル
ー脱色力が100ml/g以上、特に250ml/g以上にも達する大
きな値を示す。
本発明における合成層状フィロクイ酸マグネシウムは、
粘土鉱物の酸処理により得られた活性ケイ酸或は活性ア
ルミノケイ酸と、マグネシウムの酸化物、水酸化物又は
反応条件下に前記酸化物乃至水酸化物を形成し得る化合
物とを、水熱処理する方法によって製造することができ
る。
例えば、酸性白土、ベントナイト、サブベントナイト、
フラースアース等のモンモリロナイト族粘土鉱物やバイ
デライト、サポナイトその他の粘土鉱物を、面指数〔00
1〕のX−線回折ピークが実質上消失するまで、硫酸、
塩酸、硝酸等の鉱酸やベンゼンスルホン酸等の有機酸で
60乃至300℃の温度で処理して活性ケイ酸或いは活性ア
ルミノケイ酸を生成させ、これと、マグネシウムの酸化
物、水酸化物等とを、水性スラリーにして、100乃至200
℃の温度で加圧下に水熱処理することによって、前記合
成層状フィロケイ酸マグネシウムを製造することができ
る。
本発明において該合成層状フィロケイ酸マグネシウム
は、過性が優れているので単独で使用することもでき
るし、また、ケイソウ土、白陶土等の如き適当な過助
剤と混合して使用することもできる。該合成層状フィロ
ケイ酸マグネシウムは、一般にタイラー標準篩100メッ
シュ以下の粒度を有しており、粉末のままで単独また
は、前記過助剤と混合して使用することができ、ま
た、単独または過助剤と混合物を適当な大きさの粒状
物またはタブレット状物に造粒してあるいは、多孔質樹
脂のシート状繊維状、粒状の成形体に付着または埋め込
まれた形態で使用することもできる。
酵母エキスを、合成層状フィロケイ酸マグネシウムで処
理する方法としては、上記の合成層状フィロケイ酸マグ
ネシウムを含む粉末または造粒物を、酵母エキスに添加
混合した後、0乃至95℃好ましくは5乃至80℃の温度で
1分乃至1時間撹拌して酵母エキスを精製し、続いて、
上記粉末または造粒物を別または沈降させて、精製さ
れた酵母エキスを得る方法がある。また他の方法とし
て、上記合成層状フィロケイ酸マグネシウムを含む造粒
物の充填層に、酵母エキスを上記温度範囲内の温度に維
持して通過させることにより酵母エキスを精製し、通過
液として精製された酵母エキスを得る方法もある。
また、酵母エキス中の不純物の吸着剤として、該合成層
状フィロケイ酸マグネシウムと共に活性炭を使用するこ
ともできる。
前記したように活性炭は広範囲の成分を吸着するので、
不純物の吸着と共に芳香成分やウマミ成分までも吸着除
去してしまうので、活性炭のみの使用は好ましくないの
であるが、該合成層状フィロケイ酸マグネシウムのみで
は多量使用しなくては除去できないような不純物が酵母
エキスに含まれていることがあり、そのような場合、少
量の活性炭を該合成層状フィロケイ酸マグネシウムと併
用することにより、活性炭使用による欠点が現出するこ
となく効果的に酵母エキスを精製することができる。
該合成層状フィロケイ酸マグネシウムと活性炭とは一緒
に混合したもの、または場合により前記過助剤と共
に、混合したものを酵母エキスに添加して使用すること
が好ましいが、これらを別々に添加してもよく、さらに
いずれか一方を先に酵母エキスと接触させる段階処理方
法で使用してもよい。
該合成層状フィロケイ酸マグネシウムの使用量は、酵母
エキスの種類によって異なり一律に定めることはできな
いが、一般に、酵母エキス中の固形分重量を基準にして
0.5乃至50重量%、好ましくは1乃至30重量%である。
また、該合成層状フィロケイ酸マグネシウム対活性炭の
使用量割合は、重量比で1:1以下、好ましくは1:0.5乃至
0.1にするのが好ましい。
参考例 (合成層状フィロケイ酸マグネシウムの製造) 新潟県中条町産・酸性白土を粗砕したのち線状に成型
(直径:3mm)したもの250gに、該粘土に含有されている
アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、ナトリ
ウム、カリウム、チタニウム等の塩基性金属成分の全グ
ラム当量数(1.14グラム当量/100g乾燥物)の3.5倍グラ
ム当量数に相当する硫酸、すなわち34%硫酸700mlを加
え、85℃の水浴で15時間加熱し、酸処理を行なった。
過により水洗し、ケーキを得た。該ケーキの少量を110
℃で乾燥し、粉砕し、定量分析するとSiO2分は92.7%
(110℃乾燥物基準)であった。得られたケーキをポッ
トミルに入れ、水を加えて朝鮮ボールとともに湿式粉砕
し、SiO2分を15%含むスラリーを得た。
つぎに得られたスラリー200g(SiO2分:30g)と水酸化マ
グネシウム(試薬一級)22gを1のオートクレーブ容
器にとり、更に水370gを加えて、500回転/分の撹拌条
件下で160℃で5時間水熱合成反応を行なった。冷却後
反応物をとりだし、過により水を分離したのち、130
℃で乾燥した。乾燥品を卓上小型サンプルミルで粉砕
し、白色微粉末を得た。
得られた白色微粉末は、X線回折にて分析したところ、
面間隔4.5〜4.6Å、2.5〜2.6Å及び1.5〜1.6ÅにX線回
折ピークを有し、前記定義の積層不整指数(Is)が4.3
であり、BET比表面積が526m2/gであり、メチレンブルー
脱色力が280ml/gである層状フィロケイ酸マグネシウム
であった。
なお、積層不整指数(Is)は次の方法により算出した。
X線回折によって得られた回折角(2θ)19.5゜〜19.7
゜のピークの狭角側と広角側でそれぞれ勾配の絶対値が
最大になるようにピーク接線(a,b)を引く。つぎに狭
角側ピーク接線aと広角側ピーク接線bの交点より垂線
cを下ろし、接線aと垂線cのなす角θ及び接線bと
垂線cのなす角θを求める。
次式により積層不整指数(Is)を求める。
また、メチレンブルー脱色力は、JIS K−1470活性炭試
験方法に定める方法によった。
実施例 1 ビール製造工程で得らえたビール酵母を精製し、次いで
自己消化させた液から菌体を分離除去して得られたBX10
゜の固形分濃度の酵母エキス1kgを、温度10℃に維持
し、撹拌機で撹拌しながら、これに参考例で得られた合
成層状フィロケイ酸マグネシウム10gを添加し、10℃で3
0分間撹拌を続けた。
得られた懸濁酵母エキスを、No2の紙を使用して約10
℃に維持して吸引過した。液を減圧濃縮、減圧乾燥
して褐色を帯びた白色の粉末95gを得た。
実施例 2 合成層状フィロケイ酸マグネシウム10gに代えて、同じ
合成層状フィロケイ酸マグネシウム4.5gおよび市販の食
添用粉末活性炭1,5gの混合物を使用したほかは、実施例
1と同様にして酵母エキスを精製し、濃縮、乾燥して、
実施例1の場合と同程度の褐色を帯びた白色の粉末95g
を得た。
比較例 合成層状フィロケイ酸マグネシウム10gに代えて、実施
例2で使用した活性炭5gを使用したほかは、実施例1と
同様にして酵母エキスを精製処理した。以下実施例1と
同様にして濃縮、乾燥して、実施例1の場合と同程度の
色の粉末92gを得た。
官能評価 各実施例および比較例で得られた粉末を試料とし、それ
らの味および臭についての官能評価を、対比較法によ
り、20才台の女性10人から成るパネルで行なった。味に
ついての結果を第1表に、臭についての結果を第2表に
示す。第1表および第2表において、試料とした粉末A
は実施例1で得られた粉末であり、粉末Bは実施例2で
得られた粉末であり、粉末Cは比較例で得られた粉末で
あり、数字は、左側の縦の欄の試料の方が横の欄の試料
よりも味または臭が良好であると答えたパネラーの数を
示す。
これらの結果から、粉末Aと粉末Bとは、味および臭い
について殆んど差がなく、粉末Cは、粉末Aおよび粉末
Bに比べて、味および臭いが共に非常に悪いことが明ら
かである。
【図面の簡単な説明】
第1図は参考例により製造された合成層状フィロケイ酸
マグネシウムのCu−Kα線によるX−線回折スペクトル
である。 第2図は第1図のX−線回折スペクトルにおけるd=4.
5Å付近の回折ピークを拡大した線図であり、積層不整
指数(Is)算出のためのθ、θの求め方を図示した
ものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビール酵母を自己消化させて得られた酵母
    エキスを、主成分が下記式 Mg3Si4O10(OH)・nH2O (式中、nは5以下の数である) の組成を有し、面間隔4.5〜4.6Å、2.5〜2.6Å及び1.5
    〜1.6ÅにX線回折ピークを有し、下記式 Is=tan θ2/tan θ (式中、θは面間隔4.5〜4.6ÅのX線回折ピークにお
    けるピーク垂線と狭角側ピーク接線とがなす角度、θ
    は該ピークにおけるピーク垂線と広角側ピーク接線とが
    なす角度を示す) で定義される積層不整指数(Is)が3.0以上であり、且
    つ300m2/g以上のBET比表面積と100ml/g以上のメチレン
    ブルー脱色力(JIS K−1470)とを有する合成層状フ
    ィロケイ酸マグネシウムで処理することを特徴とする、
    酵母エキスの精製方法。
  2. 【請求項2】該合成層状フィロケイ酸マグネシウムと共
    に活性炭を使用して処理することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の精製方法。
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