JPH0753022Y2 - 信号線付配管材 - Google Patents

信号線付配管材

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JPH0753022Y2
JPH0753022Y2 JP1990097671U JP9767190U JPH0753022Y2 JP H0753022 Y2 JPH0753022 Y2 JP H0753022Y2 JP 1990097671 U JP1990097671 U JP 1990097671U JP 9767190 U JP9767190 U JP 9767190U JP H0753022 Y2 JPH0753022 Y2 JP H0753022Y2
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pipes
pipe
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piping
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光 四井
哲夫 門馬
隆士 佐藤
哲 岡田
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、一般的には温水暖房などに使用される信号線
付配管材に関するものである。
さらに特別には、流体の往路と復路を構成する二本接し
て並べられた可撓性を有する管を、管相互が形成する凹
みの一方に複数の線からなる信号線を縦添えした状態
で、全体にわたり外周にテープを巻き付けて結合した構
造の信号線付配管材に関するものである。
「従来の技術」 信号線は、配管の端末に接続された放熱器などの端末器
その他に付属するセンサと制御部との交信や、制御部で
各部を制御するために使用される。
前記信号線を配管とは別に配線すると、断線その他の事
故を防止するために信号線を保護する手段を別に施工す
る必要があり、この施工の分が高価になるため、多くの
場合前述のように複数の信号線を管に沿わせた構造の配
管材が使用される。
第3図及び第4図を参照しながら、従来の信号線付配管
材を説明する。
流体の往路と復路を構成するための可撓性を有する管1,
2は、それぞれ外径10mm程度のサイズのプラスチック管
であって、長さ方向に沿って接するように並べられてい
る。
管1,2相互が形成する上部の凹みには、外径1.8mm程度の
三本の耐熱ビニル線からなる信号線3を長さ方向に沿っ
て沿わせ、この状態で、管1,2の全長にわたり外周へ断
熱を兼ねたテープ4を半幅ずつラップさせながら巻き付
け、管1,2と信号線3とをそれぞれ自由に動かないよう
に堅く結合させている。
テープ4には、プラスチックフィルムからなるベース材
にアルミ粒子を真空蒸着したものが使用されている。
信号線3には、第4図のように三心ケーブルその他の他
心ケーブルが使用されることもある。
また、例えば実願昭47−36356号(実開昭48−113016
号)には、並列した二本の柔軟な断熱パイプ主体の凹み
部に電線を併設し、この併設体の外部に柔軟性保護シー
トを固く被着することにより、前記パイプ主体と電線と
を一体化した送電線付の可撓性断熱パイプが記載されて
いる。
さらに、実願昭60−124837号(実開昭62−32283号)に
は、並列状の二本の断熱被覆された可撓性通水管相互の
谷間の間に、数本の電線ないし通信線を挿入した可撓性
の電線管を配し、これらを外周に被着した押さえテープ
及びシースによって複合一体化した複合配管材が記載さ
れている。
「考案が解決しようとする課題」 前述のような配管材は、輸送その他の便宜のために、二
本の通水管と複数の電線又はこれらの電線を通した電線
管とをテープで一体化しながら、順次コイル状ないし渦
巻き状に巻いて梱包する。
したがって、コイル状等に巻くときに、電線又は電線管
が外周に位置する状態で巻くと、それらの電線又は電線
管は全体として通水管よりも長くなる。他方、電線又は
電線管が内周に位置する状態で巻くと、それらの電線又
は電線管は全体として通水管よりも短くなる。
第3図,第4図及び実開昭48−113016号の配管材は、暖
房システムへ配管するに当り、前述のようにコイル状な
いし渦巻き状に巻かれた状態から、アンコイラ等によっ
て真っ直ぐに伸ばすとき、信号線には縮み方向へ力が加
わって管相互の間で蛇行しようとするが、信号線は両側
の管に対して押し付けられていて円滑に蛇行状に変形す
ることが困難なので、座屈し易い。
また、信号線をコイル巻きの内周に位置させた状態であ
る場合には、配管の際コイル状態から伸ばすとき、信号
線は長さ方向に引っ張られて断線するか、あるいは配管
材を伸ばすことが困難になる。
さらに、管がプラスチック管である場合、配管中に温水
を流すとそれらが熱膨張によって伸びるが、前述のよう
に脆弱になっている信号線にも伸び方向に力が加わって
伸び、反対に温水を止めて配管が冷却すると管の収縮に
伴なって信号線も収縮する。
したがって、ヒートサイクルを繰り返し受けると、信号
線は繰り返し熱応力を受けるので断線するに至る。
また、実開昭62−32283号の複合配管材は、二本の可撓
性電線管がテープ及びシースによって両側の通水管に押
し付けられているので、配管に当たってコイル状に巻い
た状態から引き伸ばすとき、コイルの外側の電線管は蛇
行状にならず、また、内側の電線管は伸びないため、配
管作業に困難を伴う。また、電線管を使用するので製造
コストが高くなる。
本考案の目的は、前述のような課題を解消した信号線付
配管材を提供することにある。
「課題を解決するための手段」 本考案に係る配管材は前述の目的を達成するため、二本
接して並べられた可撓性を有する管1,2が、全長にわた
り外周に巻き付けられたテープによって結合されてお
り、前記管1,2相互の表面と前記テープの内側とによっ
て形成される少なくとも一方の空間3a内には、長さ方向
に沿って可動状態に複数の信号線3が配線され、前記信
号線3にはグリースその他の潤滑剤が塗布されているこ
とを特徴とするものである。
信号線3を管1,2相互の空間内で長手方向に添って可動
状態にするには、二本の管1,2を並べてテープ巻きする
前に、支障のない限度でなるべく小径な線からなる複数
の信号線3を、管1,2相互の間に形成される少なくとも
一方の凹みに案内するとともに、グリースその他の潤滑
剤を塗布し、その上からテープ巻きする。
本考案の信号線付配管材は、信号線3が前記空間3aの一
方にのみ配線し、当該信号線3をコイルの外周に位置さ
せるのが好ましい。
本考案の配管材において、信号線は複数の独立した線か
ら構成されていても、複数の線を撚り合せた撚線であっ
ても、あるいは多心ケーブルであってもよい。
また、二本の管は可撓性があればプラスチック管でも金
属管でもよい。
「作用」 本考案に係る信号線付配管材によれば、信号線はそれが
位置する管相互間の空間内において長さ方向に可動であ
って、しかも信号線には潤滑剤が塗布されているので、
配管に当たってコイル状ないし渦巻き状に巻いた配管材
を伸ばすとき、信号線は小さなピッチで蛇行状ないしジ
グザグ状になって配管材を簡単に伸ばすことができ、配
管作業が非常に容易になる。
また、暖房システム内において隣接する管が温度の変化
によって伸縮するときは、その伸縮を当該信号線の前記
蛇行状ないしジグザグ状の部分が吸収するためほとんど
熱応力の影響を受けない。
「実施例−1」 第1図は本考案に係る信号線付配管材の一実施例を示す
拡大断面図であり、流体の往路と復路を構成する管1,2
は、外径10mm,内径7mmのシラン架橋によるポリエチレン
管であり、これらの管1,2を長手方向に沿って接する状
態に並べ、この状態を保つように管1,2を適当な手段に
より仮止めする。
この状態では、管1,2相互の間の上下の部分に空間3aで
ある凹みが形成されるので、上部の凹み内に外径1.1mm
程度の三本の独立した耐熱ビニル線からなる信号線3を
長さ方向に添わせ、これにグリースを塗布し、30mm幅の
断熱性を有するテープ4を半幅ずつラップさせながら一
定方向に巻き付け、管1,2相互を一体化させる。
テープ4には、プラスチックフィルムからなるベース材
にアルミ箔を貼合して総肉厚100μ程度にし、これを幅3
0mm程度にスリットしたものを使用している。
この実施例の配管材においては、三本の信号線3の径が
小さく、管1,2の表面とテープ4の内側とによって形成
される空間3a内で長手方向へ可動状態になっており、し
かも潤滑剤が塗布されているので、人が手で引っ張ると
当該空間3aから容易に抜け出す。
前述のようにテープ4を巻いて信号線3を有する配管材
を製造しながら、当該配管材を順次第2図のように信号
線3が外周に位置する状態でコイル状ないし渦巻き状に
巻いて梱包する。このように配管材を巻くとき、信号線
3は管1,2より長くなる。
第2図のようにコイル状ないし渦巻き状に巻いた状態か
ら配管材を伸ばす場合、信号線3には収縮方向へ力が加
わるが、当該信号線3は前述のように空間3a内で長さ方
向に可動であるとともに、潤滑剤が塗布されているの
で、当該空間3a内において均一に近いピッチで容易に蛇
行状ないしジグザク状に変形するので座屈しない。
また、この配管材を暖房システム内に配管し、管1,2が
ヒートサイクルを受けて長手方向へ繰り返し膨縮して
も、信号線3は前述のように空間3a内で蛇行状ないしジ
グザグ状になっているので、管1,2の膨縮の影響を吸収
することができ、熱応力による無理な力をほとんど受け
ないので断線しない。
すなわち、管1,2が熱膨張するとき信号線3はその蛇行
のピッチが大きくなることによって当該熱膨張による力
を吸収し、他方管1,2が冷却によって収縮するとき、信
号線3は蛇行のピッチが小さくなることによって当該収
縮による力を吸収する。
「実施例−2」 管1,2及びテープ4は実施例−1と同様なものを使用
し、信号線3を構成する三本の各線には外径1.5mm程度
の耐熱ビニル線を使用し、当該信号線3を接触状態で並
べて仮止めした管1,2相互間の上部の凹みに案内すると
ともに、これらにグリースを塗布し、第1図と同様に外
周にテープ4を巻いて管1,2を結合して配管材を製造し
ながら、信号線3が外周に位置する状態にこれを順次コ
イル状に巻いた。
この例でも、信号線3は空間3a内で長さ方向に可動状態
であり、人が手で引っ張ると空間3aから抜け出す。
この実施例の配管材の作用及び効果は、実施例−1の配
管材とほぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。
なお、どの程度の外径の信号線3を選択するかは空間3a
の断面容量、すなわち管1,2の径によって適宜選択され
るが、一応の目安としては、管1,2の外径が10mm程度で
あって、前記実施例のように三本の信号線3を使用する
とき、外径1.6mm以下の線を選択すれば空間3a内で信号
線3は配管材の長さ方向に沿って可動状態になる。
また、同様な条件下において、管1,2の外径が13mmのと
き信号線3を構成する各線の外径が2.1mm以下、管1,2の
外径が17mmであるとき信号線3を構成する各線の外径が
2.7mm以下であれば、それぞれ空間3a内で信号線3は可
動状態になる。
実施例−1,2の配管材と第3図で説明した従来例の配管
材とを、いくつかの諸元について比較したところ、次の
比較表のとおりであった。
なお、コイル巻きは第2図のように信号線3が外周にな
る状態で行ない、ヒートサイクルはテスト長5m、数分毎
の温(60℃)冷(15℃)で行なった。
配管材を信号線3が内側になる状態で巻いた場合、従来
例では信号線が突っ張ってコイル巻きからの引き伸しは
できなかったが、実施例−1,2の配管材では引き伸すこ
とができた。
前記各実施例では、信号線3は独立した線であるが、撚
線や多心ケーブルを使用することができる。
「考案の効果」 本考案に係る信号線付配管材は、信号線が長さ方向に沿
って可動であり、それらには潤滑剤が塗布してあるの
で、第3図,第4図及び実開昭48−113016号等の配管材
に比べ、コイル巻きのときやコイルから引き伸すとき、
あるいは、ヒートサイクを受けたとき、信号線に伸縮方
向へ無理な力が加わらず、より長寿命であるとともに座
屈や断線のおそれがほとんどない。
また、前記従来の配管材や実開昭62−32283号等の配管
材に比べ、コイル巻き状態からの引き伸ばしが非常に簡
単であるから、配管作業がはるかに迅速かつ円滑になっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る配管材の一例を示す拡大断面図、
第2図は第1図の配管材をコイル巻きにする状態の部分
斜視図、第3図及び第4図はそれぞれ従来の信号線付配
管材の拡大端面図である。 図中主要符号の説明 1,2は管、3は信号線、3aは空間、4はテープである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岡田 哲 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭48−113016(JP,U) 実開 昭62−32283(JP,U) 実開 昭59−27934(JP,U) 実開 平4−54108(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】二本接して並べられた可撓性を有する管1,
    2が全長にわたって外周に巻き付けられたテープによっ
    て結合されており、前記管1,2相互の表面と前記テープ
    の内面とによって形成される少なくとも一方の空間3a内
    には、長さ方向に沿って可動状態に複数の線からなる信
    号線3が配線され、前記信号線3にはグリースその他の
    潤滑剤が塗布されていることを特徴とする、信号線付配
    管材。
  2. 【請求項2】請求項1の信号線付配管材において、信号
    線3が前記空間3aの一方にのみ配線され、当該信号線3
    を外周に位置させてコイル状ないし渦巻き状に巻かれて
    いることを特徴とする、信号線付配管材。
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JPS48113016U (ja) * 1972-03-28 1973-12-25
JPS6232283U (ja) * 1985-08-12 1987-02-26

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