JPH0752771Y2 - エアー吹き付け式水滴除去装置付き自動車用ドアミラー - Google Patents
エアー吹き付け式水滴除去装置付き自動車用ドアミラーInfo
- Publication number
- JPH0752771Y2 JPH0752771Y2 JP3471090U JP3471090U JPH0752771Y2 JP H0752771 Y2 JPH0752771 Y2 JP H0752771Y2 JP 3471090 U JP3471090 U JP 3471090U JP 3471090 U JP3471090 U JP 3471090U JP H0752771 Y2 JPH0752771 Y2 JP H0752771Y2
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- tube
- air
- visor
- mirror
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Description
本考案は、自動車用のドアミラーに係り、特にミラーの
表面にエアーを吹き付けることによって該ミラー表面に
付着した水滴を除去するための水滴除去装置を備えた格
納式ドアミラーに関する。
表面にエアーを吹き付けることによって該ミラー表面に
付着した水滴を除去するための水滴除去装置を備えた格
納式ドアミラーに関する。
従来より、降雨中に自動車を運転する場合に、ドアミラ
ーの表面に付着する水滴によって車両後方の視認性が低
下するのを防止するため、その水滴を除去するための装
置を備えたドアミラーが提供されている。その一例とし
ては、ミラーの表面に付着した水滴にエアーを吹き付け
ることによってその水滴を除去できるようにした水滴除
去装置付きのドアミラーを挙げることができる。このよ
うなドアミラーでは、水滴除去装置は、一般に、車体内
部に設けられたエアーコンプレッサーとミラー本体の周
囲に設けられたエアー吹出ノズルとがチューブによって
接続されることで、エアーを吹出ノズルからミラー表面
に吹き付けることができるように構成されている。
ーの表面に付着する水滴によって車両後方の視認性が低
下するのを防止するため、その水滴を除去するための装
置を備えたドアミラーが提供されている。その一例とし
ては、ミラーの表面に付着した水滴にエアーを吹き付け
ることによってその水滴を除去できるようにした水滴除
去装置付きのドアミラーを挙げることができる。このよ
うなドアミラーでは、水滴除去装置は、一般に、車体内
部に設けられたエアーコンプレッサーとミラー本体の周
囲に設けられたエアー吹出ノズルとがチューブによって
接続されることで、エアーを吹出ノズルからミラー表面
に吹き付けることができるように構成されている。
ところで、最近では、ドアミラーの多くは、駐車時の車
幅を少しでも小さくするために、ミラー本体を傾動可能
に保持するケーシングとしてのバイザーが、ドアに固定
されたステーに設けられた軸に回動可能に装着されるこ
とによって、ミラーの使用位置と格納位置とを選択的に
設定できるように、いわゆる格納式として構成されてい
る。ドアミラーをこのように格納式として構成した上
で、上述のようにミラー表面の水滴をエアーによって除
去できるように水滴除去装置を設けようとすると、車体
内部からバイザーの内部まで通すべきチューブの処理に
問題が生じる。 つまり、従来から、バイザーを回動自在に保持する軸は
中空に形成されていて、その内部にバイザーの格納機構
や鏡面の傾動機構等を作動させるためにこれらとバッテ
リーを結ぶワイヤーハーネスが通されているが、この中
空軸の内部にさらにエアーを供給するためのチューブを
通すのは、そのスペースから考えて非常に困難であると
いう問題が生じる。そして、その中空軸内にチューブを
通すためには、軸径を大きくするなどの設計上の制約が
生じる。一方、中空軸の内部以外の所にチューブを通す
ことは、バイザーを格納したり、逆に起こしたりする場
合にチューブがねじれたりつぶれたりする原因となるか
ら、好ましくないことは明らかである。 したがって、本考案の解決すべき技術的課題は、車体内
部からバイザー内部まで通すべきチューブのこのような
処理上の問題を解決することによって、格納式ドアミラ
ーにおいてエアーの吹き付けによる水滴の除去を可能に
することである。
幅を少しでも小さくするために、ミラー本体を傾動可能
に保持するケーシングとしてのバイザーが、ドアに固定
されたステーに設けられた軸に回動可能に装着されるこ
とによって、ミラーの使用位置と格納位置とを選択的に
設定できるように、いわゆる格納式として構成されてい
る。ドアミラーをこのように格納式として構成した上
で、上述のようにミラー表面の水滴をエアーによって除
去できるように水滴除去装置を設けようとすると、車体
内部からバイザーの内部まで通すべきチューブの処理に
問題が生じる。 つまり、従来から、バイザーを回動自在に保持する軸は
中空に形成されていて、その内部にバイザーの格納機構
や鏡面の傾動機構等を作動させるためにこれらとバッテ
リーを結ぶワイヤーハーネスが通されているが、この中
空軸の内部にさらにエアーを供給するためのチューブを
通すのは、そのスペースから考えて非常に困難であると
いう問題が生じる。そして、その中空軸内にチューブを
通すためには、軸径を大きくするなどの設計上の制約が
生じる。一方、中空軸の内部以外の所にチューブを通す
ことは、バイザーを格納したり、逆に起こしたりする場
合にチューブがねじれたりつぶれたりする原因となるか
ら、好ましくないことは明らかである。 したがって、本考案の解決すべき技術的課題は、車体内
部からバイザー内部まで通すべきチューブのこのような
処理上の問題を解決することによって、格納式ドアミラ
ーにおいてエアーの吹き付けによる水滴の除去を可能に
することである。
本考案によれば、車体のドアに固定されるステーと該ス
テーに対してミラーの使用位置と格納位置とを設定可能
に装着されるバイザーとを備え、且つ、車体内部に設け
られるエアーの供給源と、エアーをミラー本体の表面に
吹き付けるべくミラー本体の周囲に設けられるエアー吹
出ノズルと、上記エアーの供給源と吹出ノズルとを接続
するチューブとを有する水滴除去装置を備えた自動車用
ドアミラーであって、以下の構成を特徴とするドアミラ
ーが提供される。 すなわち、チューブは、ステーとバイザーの境界位置よ
りもエアーの供給源側に位置する第1チューブと、その
境界位置よりもエアーの吹出ノズル側に位置する第2チ
ューブとから構成され、且つ、第1,第2チューブは第1
コネクタ部材と第2コネクタ部材とからなるコネクタを
介して相互に接続されている。 この第1コネクタ部材は、第1チューブが接続されると
ともにバイザーに面した状態でステーに保持されるハウ
ジング部材と、このハウジング部材内でバイザー側へ移
動可能に保持された移動子と、移動子をバイザーから遠
ざける方向へ付勢するばね手段とから構成されている。
そして、この移動子は、第1チューブを通じて供給され
るエアーに押圧されるように移動子の移動方向に対して
略直角に形成された受圧面を有する受圧部と、この受圧
面を押圧するエアーがばね手段の付勢力に抗して移動子
をバイザー側へ移動させることによってハウジング部材
から突出する係合部と、第1チューブの管路と連通すべ
く受圧部及び係合部を貫通する連通穴とを備えており、
受圧面における連通穴の周囲には、第1チューブからの
エアーの一部を移動子の受圧面に導く導入壁が形成され
ている。 さらに、第2コネクタ部材は、第2チューブが接続され
るとともにバイザーがミラーの使用位置にある状態で第
1コネクタ部材と対向すべくバイザーに保持され、且
つ、ハウジング部材から突出する移動子の係合部と嵌合
して移動子の連通穴と第2チューブの管路とを連通せし
める連通部を有している。
テーに対してミラーの使用位置と格納位置とを設定可能
に装着されるバイザーとを備え、且つ、車体内部に設け
られるエアーの供給源と、エアーをミラー本体の表面に
吹き付けるべくミラー本体の周囲に設けられるエアー吹
出ノズルと、上記エアーの供給源と吹出ノズルとを接続
するチューブとを有する水滴除去装置を備えた自動車用
ドアミラーであって、以下の構成を特徴とするドアミラ
ーが提供される。 すなわち、チューブは、ステーとバイザーの境界位置よ
りもエアーの供給源側に位置する第1チューブと、その
境界位置よりもエアーの吹出ノズル側に位置する第2チ
ューブとから構成され、且つ、第1,第2チューブは第1
コネクタ部材と第2コネクタ部材とからなるコネクタを
介して相互に接続されている。 この第1コネクタ部材は、第1チューブが接続されると
ともにバイザーに面した状態でステーに保持されるハウ
ジング部材と、このハウジング部材内でバイザー側へ移
動可能に保持された移動子と、移動子をバイザーから遠
ざける方向へ付勢するばね手段とから構成されている。
そして、この移動子は、第1チューブを通じて供給され
るエアーに押圧されるように移動子の移動方向に対して
略直角に形成された受圧面を有する受圧部と、この受圧
面を押圧するエアーがばね手段の付勢力に抗して移動子
をバイザー側へ移動させることによってハウジング部材
から突出する係合部と、第1チューブの管路と連通すべ
く受圧部及び係合部を貫通する連通穴とを備えており、
受圧面における連通穴の周囲には、第1チューブからの
エアーの一部を移動子の受圧面に導く導入壁が形成され
ている。 さらに、第2コネクタ部材は、第2チューブが接続され
るとともにバイザーがミラーの使用位置にある状態で第
1コネクタ部材と対向すべくバイザーに保持され、且
つ、ハウジング部材から突出する移動子の係合部と嵌合
して移動子の連通穴と第2チューブの管路とを連通せし
める連通部を有している。
上記構成においては、エアーの供給源からエアーが供給
されない状態では、移動子はばね手段によってバイザー
から離れる方向へ付勢されるため、係合部はハウジング
部材から突出せず、その内部に引き込まれた状態とな
る。したがって、ミラー表面にエアーを吹き付けない場
合には、バイザーを、ミラーの使用位置と格納位置に自
由に設定することができる。 一方、バイザーがミラーの使用位置に設定された状態で
ミラー表面の水滴を除去する場合は、エアーの供給源か
ら送られるエアーが、導入壁に導かれて移動子に形成さ
れた受圧部の受圧面をばね手段の付勢力よりも強い力で
押圧することによって、移動子がバイザー側へ移動す
る。この導入壁を受圧面に設けることによって、エアー
は確実に受圧面へ導かれるから、移動子は常に一定の力
で押圧される。したがって、エアーが受圧面以外のとこ
ろへ流れることによる力のロスが少ないため、受圧面の
面積をさほど大きくする必要がない。すなわち、この構
成では、導入壁の作用によって容易に一定の押圧力を得
ることができるので、コネクタの小形化を図ることがで
きる。 また、受圧面が一定の力でエアーに押圧されると、移動
子の係合部がハウジング部材から突出して第2コネクタ
部材の有する連通部と嵌合し、第1チューブの管路と第
2チューブの管路とが、移動子の連通穴を介して連通す
る。したがって、エアーは、第1チューブの管路から移
動子の連通穴を通って第2チューブの管路へと進むこと
が可能となり、さらに、第2チューブへ進んだエアー
は、吹出ノズルからミラーの表面に向けて吹き出され
る。 このように、上記構成では、エアーを吹き出すべきとき
にのみ移動子がバイザー側へ移動して第1チューブと第
2チューブとが接続され、それ以外のときにはコネクタ
の接続が常に断たれた状態にある。したがって、このコ
ネクタは、通常は、バイザーの位置を設定する場合の障
害とはならず、チューブのつぶれ等の問題は生じない。
一方、必要な場合には、ミラーの表面にエアーを吹き付
けることができるから、格納式ドアミラーにおいてエア
ーの吹き付けによる水滴の除去が可能となる。
されない状態では、移動子はばね手段によってバイザー
から離れる方向へ付勢されるため、係合部はハウジング
部材から突出せず、その内部に引き込まれた状態とな
る。したがって、ミラー表面にエアーを吹き付けない場
合には、バイザーを、ミラーの使用位置と格納位置に自
由に設定することができる。 一方、バイザーがミラーの使用位置に設定された状態で
ミラー表面の水滴を除去する場合は、エアーの供給源か
ら送られるエアーが、導入壁に導かれて移動子に形成さ
れた受圧部の受圧面をばね手段の付勢力よりも強い力で
押圧することによって、移動子がバイザー側へ移動す
る。この導入壁を受圧面に設けることによって、エアー
は確実に受圧面へ導かれるから、移動子は常に一定の力
で押圧される。したがって、エアーが受圧面以外のとこ
ろへ流れることによる力のロスが少ないため、受圧面の
面積をさほど大きくする必要がない。すなわち、この構
成では、導入壁の作用によって容易に一定の押圧力を得
ることができるので、コネクタの小形化を図ることがで
きる。 また、受圧面が一定の力でエアーに押圧されると、移動
子の係合部がハウジング部材から突出して第2コネクタ
部材の有する連通部と嵌合し、第1チューブの管路と第
2チューブの管路とが、移動子の連通穴を介して連通す
る。したがって、エアーは、第1チューブの管路から移
動子の連通穴を通って第2チューブの管路へと進むこと
が可能となり、さらに、第2チューブへ進んだエアー
は、吹出ノズルからミラーの表面に向けて吹き出され
る。 このように、上記構成では、エアーを吹き出すべきとき
にのみ移動子がバイザー側へ移動して第1チューブと第
2チューブとが接続され、それ以外のときにはコネクタ
の接続が常に断たれた状態にある。したがって、このコ
ネクタは、通常は、バイザーの位置を設定する場合の障
害とはならず、チューブのつぶれ等の問題は生じない。
一方、必要な場合には、ミラーの表面にエアーを吹き付
けることができるから、格納式ドアミラーにおいてエア
ーの吹き付けによる水滴の除去が可能となる。
以下に、第1図から第4図に示した本考案の一実施例に
係るエアー吹き付け式水滴除去装置付き自動車用ドアミ
ラーについて詳細に説明する。 第1図はこのドアミラーの正面図、第2図は平面図であ
る。図示するように、このドアミラーは、車体のドアに
固定されるステー1と、ミラー本体20を保持するミラー
ホルダー21を傾動可能に支持したバイザー2とから構成
されており、バイザー2は、図示したミラーの使用位置
と、ミラー本体20の表面がサイドウィンドウに対して略
平行となる格納位置のいずれかに設定できるようにステ
ー1に保持されている。 ミラーホルダー21には、エアーをミラー本体20の表面に
吹き付けるための吹出ノズル22が設けられている。そし
て、このノズル22へ、車体内部に設けられたエアーの供
給源(不図示)からチューブ6,7を介してエアーが送ら
れることで、降雨時などにミラーの表面に付着する水滴
を除去できるように構成されている。 このチューブ6,7は、ステー1とバイザー2との境界位
置よりも上記エアーの供給源側に通される第1チューブ
6と、この境界位置よりも上記エアーの吹出ノズル22側
に通される第2チューブ7とから構成されており、各チ
ューブ6,7は、その境界位置に設けられたコネクタ5を
介して相互に接続されている。 このコネクタ5の構成を、第3図に示す断面図を用いて
説明する。 図示するように、このコネクタ5は、第1コネクタ部材
3と第2コネクタ部材4とから構成されている。第1コ
ネクタ部材3は、ステー1に装着された大略円筒状のハ
ウジング部材9と、ハウジング部材9に形成された収納
凹部10内でバイザー2の方向へ移動可能に装着された移
動子11と、この移動子11をバイザー2から遠ざける方向
へ付勢する圧縮ばね13とから構成されている。移動子11
は、シール用パッキン12がはめられて収納凹部10と嵌合
する受圧部11aと、受圧部11aよりも小さな径に形成さ
れ、且つその先端部がテーパ状に形成された係合部11b
とから構成されており、その内部には、第1チューブ6
の管路と連通する連通穴11cが形成されている。受圧部1
1aの第1チューブ6側は、移動子11の移動方向に対して
ほぼ直角な受圧面11eとして形成されており、連通穴11c
の周囲は、第1チューブ6からのエアーの一部を受圧面
11eに導くための導入壁11dとして、第1チューブ6側へ
突出した状態で形成されている。 また、ハウジング部材9の反バイザー側の位置には、チ
ューブホルダー8が、不図示のねじ手段等によって固定
されている。このチューブホルダー8には、第1チュー
ブ6の管路と同径の穴8aと、この穴8aから移動子11の受
圧面11eに向かって広がる凹部8bが形成されている。ま
た、このチューブホルダー8から僅かに離れた位置には
プレート17が固定されており、このプレートの有する穴
17aを通じて第1チューブ6を差し込んでから、穴17aの
径よりも幾分長いピン16を装着することによって、第1
チューブ6の抜け止めがなされている。 一方、第2コネクタ部材4には、反ステー側の位置に、
チューブホルダー8の場合と同じように、プレート18と
ピン15により、他端がエアー吹出ノズル22と接続された
チューブ7が取り付けられている。また、この第2コネ
クタ部材4のステー側の位置には、移動子11の係合部11
bのテーパ部分のほぼ中央部辺りの径寸法と同じ径寸法
で形成された穴14aを有するゴム製のシール材14と、こ
のシール材14と同一外径のエアーフィルタ19とが、第1,
第2チューブ6,7の管路を連通するための連通部として
形成された凹部4aに装着されている。 この構成においては、移動子11は、通常はばね手段13に
よって第1チューブ6側へ付勢されているため、その係
合部11bはハウジング部材9の中に収納されている。し
たがって、第1コネクタ部材3と第2コネクタ部材4と
は相互に切り離された状態に保たれるので、バイザー2
をミラーの格納位置から使用位置へ、あるいは使用位置
から格納位置へ設定することは自由である。 一方、ミラーの表面に付着した水滴を除去する場合に
は、供給源からエアーを送り出すことによって、エアー
は第1チューブ6からチューブホルダー8内を通り、さ
らに、大部分のエアーが移動子11の連通穴11c内を流
れ、残りの一部は移動子11に形成された導入壁11dに導
かれて受圧部11aの受圧面11eを押圧する。したがって、
この移動子11は、バイザー2側へ押し出され、係合部11
bがハウジング部材9から突出する。その際、第1チュ
ーブ6から流れるエアーの一部は常に受圧面11eへ導か
れ、且つ導入壁11dが形成されていることによって受圧
面11eを押圧するエアーが連通穴11c内へ流れにくいの
で、移動子11は常に一定の力で押圧される。仮に導入壁
11dを設けない場合には、受圧面11eを押圧するエアーが
連通穴11c内に流れやすくなるため、一定の押圧力を得
ようとすると受圧面の面積を大きくする必要が生じる
が、この構成では、小さな受圧面積でも十分な押圧力を
得ることができる。 このようにしてハウジング部材9から突出した係合部11
bの先端のテーパ部分は、第4図に示すように、第2コ
ネクタ部材4に設けられたシール材14に当接する。した
がって、移動子11の内部に形成された連通穴11cを介し
て、第1チューブ6と第2チューブ7の各管路が連通す
る。その結果、供給源から送り出されたエアーは、さら
に第2チューブを通って吹出ノズル22へと進み、そこか
らミラーの表面に向かって吹き付けられ、ミラー表面に
付着した水滴を除去する。 このように、本実施例では、通常はコネクタ5の接続が
断たれているためバイザーの位置設定を自由に行なうこ
とができ、且つ、必要な場合にはミラーの表面にエアー
を吹き付けて水滴を除去することができる。
係るエアー吹き付け式水滴除去装置付き自動車用ドアミ
ラーについて詳細に説明する。 第1図はこのドアミラーの正面図、第2図は平面図であ
る。図示するように、このドアミラーは、車体のドアに
固定されるステー1と、ミラー本体20を保持するミラー
ホルダー21を傾動可能に支持したバイザー2とから構成
されており、バイザー2は、図示したミラーの使用位置
と、ミラー本体20の表面がサイドウィンドウに対して略
平行となる格納位置のいずれかに設定できるようにステ
ー1に保持されている。 ミラーホルダー21には、エアーをミラー本体20の表面に
吹き付けるための吹出ノズル22が設けられている。そし
て、このノズル22へ、車体内部に設けられたエアーの供
給源(不図示)からチューブ6,7を介してエアーが送ら
れることで、降雨時などにミラーの表面に付着する水滴
を除去できるように構成されている。 このチューブ6,7は、ステー1とバイザー2との境界位
置よりも上記エアーの供給源側に通される第1チューブ
6と、この境界位置よりも上記エアーの吹出ノズル22側
に通される第2チューブ7とから構成されており、各チ
ューブ6,7は、その境界位置に設けられたコネクタ5を
介して相互に接続されている。 このコネクタ5の構成を、第3図に示す断面図を用いて
説明する。 図示するように、このコネクタ5は、第1コネクタ部材
3と第2コネクタ部材4とから構成されている。第1コ
ネクタ部材3は、ステー1に装着された大略円筒状のハ
ウジング部材9と、ハウジング部材9に形成された収納
凹部10内でバイザー2の方向へ移動可能に装着された移
動子11と、この移動子11をバイザー2から遠ざける方向
へ付勢する圧縮ばね13とから構成されている。移動子11
は、シール用パッキン12がはめられて収納凹部10と嵌合
する受圧部11aと、受圧部11aよりも小さな径に形成さ
れ、且つその先端部がテーパ状に形成された係合部11b
とから構成されており、その内部には、第1チューブ6
の管路と連通する連通穴11cが形成されている。受圧部1
1aの第1チューブ6側は、移動子11の移動方向に対して
ほぼ直角な受圧面11eとして形成されており、連通穴11c
の周囲は、第1チューブ6からのエアーの一部を受圧面
11eに導くための導入壁11dとして、第1チューブ6側へ
突出した状態で形成されている。 また、ハウジング部材9の反バイザー側の位置には、チ
ューブホルダー8が、不図示のねじ手段等によって固定
されている。このチューブホルダー8には、第1チュー
ブ6の管路と同径の穴8aと、この穴8aから移動子11の受
圧面11eに向かって広がる凹部8bが形成されている。ま
た、このチューブホルダー8から僅かに離れた位置には
プレート17が固定されており、このプレートの有する穴
17aを通じて第1チューブ6を差し込んでから、穴17aの
径よりも幾分長いピン16を装着することによって、第1
チューブ6の抜け止めがなされている。 一方、第2コネクタ部材4には、反ステー側の位置に、
チューブホルダー8の場合と同じように、プレート18と
ピン15により、他端がエアー吹出ノズル22と接続された
チューブ7が取り付けられている。また、この第2コネ
クタ部材4のステー側の位置には、移動子11の係合部11
bのテーパ部分のほぼ中央部辺りの径寸法と同じ径寸法
で形成された穴14aを有するゴム製のシール材14と、こ
のシール材14と同一外径のエアーフィルタ19とが、第1,
第2チューブ6,7の管路を連通するための連通部として
形成された凹部4aに装着されている。 この構成においては、移動子11は、通常はばね手段13に
よって第1チューブ6側へ付勢されているため、その係
合部11bはハウジング部材9の中に収納されている。し
たがって、第1コネクタ部材3と第2コネクタ部材4と
は相互に切り離された状態に保たれるので、バイザー2
をミラーの格納位置から使用位置へ、あるいは使用位置
から格納位置へ設定することは自由である。 一方、ミラーの表面に付着した水滴を除去する場合に
は、供給源からエアーを送り出すことによって、エアー
は第1チューブ6からチューブホルダー8内を通り、さ
らに、大部分のエアーが移動子11の連通穴11c内を流
れ、残りの一部は移動子11に形成された導入壁11dに導
かれて受圧部11aの受圧面11eを押圧する。したがって、
この移動子11は、バイザー2側へ押し出され、係合部11
bがハウジング部材9から突出する。その際、第1チュ
ーブ6から流れるエアーの一部は常に受圧面11eへ導か
れ、且つ導入壁11dが形成されていることによって受圧
面11eを押圧するエアーが連通穴11c内へ流れにくいの
で、移動子11は常に一定の力で押圧される。仮に導入壁
11dを設けない場合には、受圧面11eを押圧するエアーが
連通穴11c内に流れやすくなるため、一定の押圧力を得
ようとすると受圧面の面積を大きくする必要が生じる
が、この構成では、小さな受圧面積でも十分な押圧力を
得ることができる。 このようにしてハウジング部材9から突出した係合部11
bの先端のテーパ部分は、第4図に示すように、第2コ
ネクタ部材4に設けられたシール材14に当接する。した
がって、移動子11の内部に形成された連通穴11cを介し
て、第1チューブ6と第2チューブ7の各管路が連通す
る。その結果、供給源から送り出されたエアーは、さら
に第2チューブを通って吹出ノズル22へと進み、そこか
らミラーの表面に向かって吹き付けられ、ミラー表面に
付着した水滴を除去する。 このように、本実施例では、通常はコネクタ5の接続が
断たれているためバイザーの位置設定を自由に行なうこ
とができ、且つ、必要な場合にはミラーの表面にエアー
を吹き付けて水滴を除去することができる。
第1図から第4図は本考案の一実施例に係るエアー吹き
付け式水滴除去装置付き自動車用ドアミラーを示し、第
1図はその正面図、第2図は平面図、第3図はコネクタ
の分離状態を示す断面図、第4図はコネクタの結合状態
を示す断面図である。 1……ステー、2……バイザー、3……第1コネクタ部
材、4……第2コネクタ部材、4a……連通部(凹部)、
5……コネクタ、6……第1チューブ、7……第2チュ
ーブ、8……チューブホルダー、8a……穴、8b……凹
部、9……ハウジング部材、10……収納凹部、11……移
動子、11a……受圧部、11b……係合部、11c……連通
穴、11d……導入壁、11e……受圧面、12……シール用パ
ッキン、13……ばね手段(圧縮ばね)、14……シール
材、14a……穴、15,16……ピン、17,18……プレート、1
9……エアーフィルタ、20……ミラー本体、21……ミラ
ーホルダー、22……エアー吹出ノズル
付け式水滴除去装置付き自動車用ドアミラーを示し、第
1図はその正面図、第2図は平面図、第3図はコネクタ
の分離状態を示す断面図、第4図はコネクタの結合状態
を示す断面図である。 1……ステー、2……バイザー、3……第1コネクタ部
材、4……第2コネクタ部材、4a……連通部(凹部)、
5……コネクタ、6……第1チューブ、7……第2チュ
ーブ、8……チューブホルダー、8a……穴、8b……凹
部、9……ハウジング部材、10……収納凹部、11……移
動子、11a……受圧部、11b……係合部、11c……連通
穴、11d……導入壁、11e……受圧面、12……シール用パ
ッキン、13……ばね手段(圧縮ばね)、14……シール
材、14a……穴、15,16……ピン、17,18……プレート、1
9……エアーフィルタ、20……ミラー本体、21……ミラ
ーホルダー、22……エアー吹出ノズル
Claims (1)
- 【請求項1】車体のドアに固定されるステー(1)と該
ステー(1)に対してミラーの使用位置と格納位置を設
定可能に装着されるバイザー(2)とを備え、且つ、車
体内部に設けられるエアーの供給源と、エアーをミラー
本体の表面に吹き付けるべくミラー本体(20)の周囲に
設けられるエアー吹出ノズル(22)と、上記エアーの供
給源と吹出ノズル(22)とを接続するチューブ(6,7)
と、を有する水滴除去装置を備えた自動車用ドアミラー
において、 上記チューブ(6,7)は、上記ステー(1)とバイザー
(2)の境界位置よりも上記エアーの供給源側に位置す
る第1チューブ(6)と、該境界位置よりも上記エアー
の吹出ノズル(22)側に位置する第2チューブ(7)と
から構成されるとともに、該第1,第2チューブ(6,7)
は第1コネクタ部材(3)と第2コネクタ部材(4)と
からなるコネクタ(5)を介して相互に接続され、 上記第1コネクタ部材(3)は、上記第1チューブ
(6)が接続されるとともに上記バイザー(2)に面し
た状態で上記ステー(1)に保持されるハウジング部材
(9)と、該ハウジング部材(9)内で上記バイザー
(2)側へ移動可能に保持された移動子(11)と、該移
動子(11)を上記バイザー(2)から遠ざける方向へ付
勢するばね手段(13)とから構成され、 上記移動子(11)は、上記第1チューブ(6)を通じて
供給されるエアーに押圧されるべく該移動子(11)の移
動方向に対して略直角に形成された受圧面(11e)を有
する受圧部(11a)と、該受圧面(11e)を押圧するエア
ーが上記ばね手段(13)の付勢力に抗して該移動子(1
1)を上記バイザー(2)側へ移動させることによって
上記ハウジング部材(9)から突出する係合部(11b)
と、上記第1チューブ(6)の管路と連通すべく該受圧
部(11a)及び係合部(11b)を貫通する連通穴(11c)
とを備え、 上記受圧面(11e)における上記連通穴(11c)の周囲に
は、上記第1チューブ(6)からのエアーの一部を上記
受圧面(11e)に導く導入壁(11d)が形成され、 上記第2コネクタ部材(4)は、上記第2チューブ
(7)が接続されるとともに、上記バイザー(2)がミ
ラー使用位置にある状態で上記第1コネクタ部材(3)
と対向すべく該バイザー(2)に保持され、且つ、上記
ハウジング部材(9)から突出する移動子(11)の係合
部(11b)と嵌合して上記移動子(11)の連通穴(11c)
と上記第2チューブ(7)の管路とを連通せしめる連通
部(4a)を有することを特徴とするエアー吹き付け式水
滴除去装置付き自動車用ドアミラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3471090U JPH0752771Y2 (ja) | 1990-03-31 | 1990-03-31 | エアー吹き付け式水滴除去装置付き自動車用ドアミラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3471090U JPH0752771Y2 (ja) | 1990-03-31 | 1990-03-31 | エアー吹き付け式水滴除去装置付き自動車用ドアミラー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03125656U JPH03125656U (ja) | 1991-12-18 |
JPH0752771Y2 true JPH0752771Y2 (ja) | 1995-12-06 |
Family
ID=31539425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3471090U Expired - Lifetime JPH0752771Y2 (ja) | 1990-03-31 | 1990-03-31 | エアー吹き付け式水滴除去装置付き自動車用ドアミラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0752771Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-31 JP JP3471090U patent/JPH0752771Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03125656U (ja) | 1991-12-18 |
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