JPH0752614Y2 - グルコースバイオセンサ - Google Patents
グルコースバイオセンサInfo
- Publication number
- JPH0752614Y2 JPH0752614Y2 JP525090U JP525090U JPH0752614Y2 JP H0752614 Y2 JPH0752614 Y2 JP H0752614Y2 JP 525090 U JP525090 U JP 525090U JP 525090 U JP525090 U JP 525090U JP H0752614 Y2 JPH0752614 Y2 JP H0752614Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- enzyme
- insulating substrate
- layer
- glucose
- gold layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
- Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、医学、醗酵、食品等の分野で使用されるグル
コースバイオセンサに関する。
コースバイオセンサに関する。
(従来の技術) 絶縁性基板に積層されたクロム層及び金層を併列して蒸
着させ、一方のクロム層及び金層に酵素固定化膜を形成
させて陽極となした2電極方式のグルコースバイオセン
サが広く使用されている。
着させ、一方のクロム層及び金層に酵素固定化膜を形成
させて陽極となした2電極方式のグルコースバイオセン
サが広く使用されている。
(考案が解決しようとする問題点) 上記した従来の技術によるグルコースバイオセンサは、
寿命がきたら使い捨てにされるのが一般的であった。陽
極側のクロム層及び金層に形成された酵素固定化膜の方
が先に寿命がくるので、これを剥離して電極を再使用す
ることは一般に行われない。これは、電極表面が酸化還
元反応により、初期特性を維持していないためで、この
ため、コスト的にかなり高価なものとなっていた。
寿命がきたら使い捨てにされるのが一般的であった。陽
極側のクロム層及び金層に形成された酵素固定化膜の方
が先に寿命がくるので、これを剥離して電極を再使用す
ることは一般に行われない。これは、電極表面が酸化還
元反応により、初期特性を維持していないためで、この
ため、コスト的にかなり高価なものとなっていた。
本考案は、長期間の使用に耐え得るグルコースバイオセ
ンサの構造を提示することを目的とするものである。
ンサの構造を提示することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記した従来の技術によるグルコースバイオ
センサにおける問題点を考慮してプラスティック材料を
もって製せられた絶縁基板の裏面に、長手方向と交差す
る方向に伸びた複数条の切除用溝を設け、積層させたク
ロム層及び金層を絶縁基板の表面に併列させて蒸着さ
せ、一方のクロム層及び金層の先端部に酵素固定化膜を
形成させて陽極となし、酵素固定化膜の寿命がきた際
に、裏面の切除用溝で折り、陽極側の積層に、酵素固定
化膜を再度形成させるものである。
センサにおける問題点を考慮してプラスティック材料を
もって製せられた絶縁基板の裏面に、長手方向と交差す
る方向に伸びた複数条の切除用溝を設け、積層させたク
ロム層及び金層を絶縁基板の表面に併列させて蒸着さ
せ、一方のクロム層及び金層の先端部に酵素固定化膜を
形成させて陽極となし、酵素固定化膜の寿命がきた際
に、裏面の切除用溝で折り、陽極側の積層に、酵素固定
化膜を再度形成させるものである。
プラスティック絶縁基板としては、ポリイミド、ポリア
ミドなどのプラスティック絶縁材料が用いられ、他にガ
ラス、シリコン等も使用できる。
ミドなどのプラスティック絶縁材料が用いられ、他にガ
ラス、シリコン等も使用できる。
切除用溝の形状は任意で、センサの各部の寸法の任意に
選定される。
選定される。
(作用) 上記した構成を備えた本考案によるグルコースバイオセ
ンサにおいては、絶縁基板の裏面に付された切除用溝
が、酵素固定化膜の機能低下に伴って切除され、酵素固
定化膜の再形成による機能の更新をもたらし、繰返し使
用の可能性を維持させる。
ンサにおいては、絶縁基板の裏面に付された切除用溝
が、酵素固定化膜の機能低下に伴って切除され、酵素固
定化膜の再形成による機能の更新をもたらし、繰返し使
用の可能性を維持させる。
(実施例) 第1図及び第2図のセンサを、以下の手順に従って製作
した。
した。
長さ5cm、幅5mm、厚さ1mmのポリイミド絶縁基板1の裏
面に1cmの間隔で切除用溝2を設け、表面にリフトオフ
法及び蒸着により電極を形成した。先ずクロム層3を蒸
着し、次いで金層4を蒸着して2本の電極を形成した。
電極の幅は、それぞれ1mmで、クロム層3の厚さは250
Å、金層4の厚さは1500Åである。
面に1cmの間隔で切除用溝2を設け、表面にリフトオフ
法及び蒸着により電極を形成した。先ずクロム層3を蒸
着し、次いで金層4を蒸着して2本の電極を形成した。
電極の幅は、それぞれ1mmで、クロム層3の厚さは250
Å、金層4の厚さは1500Åである。
更に、電極の末端にリード端子をボンディングした。
次いで、グルコースオキシダーゼ30mgを逆滲透水0.4m
1、水溶性ポリビニルアルコール系光架橋性樹脂水溶液
0.5g中に混ぜ、このドーブ液を片方の電極(陽極)先端
に0.5μ1滴下し、室温で1時間放置した。次いで、400
0Åの紫外光を1分照射し、架橋させて酵素固定化膜5
を形成させた。水洗、室温乾燥後、酢酸セルローズ0.5g
をジメチルホルムアミド9.5m1中に溶かしたドーブ液を
調整し、このドーブ液を再び0.5μ1、酵素固定化膜5
上に滴下した。25℃で放置1分後、25℃の水中に10分浸
漬、ゲル化させて引き上げ、セルローズ膜6を形成させ
た。
1、水溶性ポリビニルアルコール系光架橋性樹脂水溶液
0.5g中に混ぜ、このドーブ液を片方の電極(陽極)先端
に0.5μ1滴下し、室温で1時間放置した。次いで、400
0Åの紫外光を1分照射し、架橋させて酵素固定化膜5
を形成させた。水洗、室温乾燥後、酢酸セルローズ0.5g
をジメチルホルムアミド9.5m1中に溶かしたドーブ液を
調整し、このドーブ液を再び0.5μ1、酵素固定化膜5
上に滴下した。25℃で放置1分後、25℃の水中に10分浸
漬、ゲル化させて引き上げ、セルローズ膜6を形成させ
た。
次いで、このセンサを用いて10〜100mg/d1のグルコース
水溶液(PH7.4)の測定を行なった。
水溶液(PH7.4)の測定を行なった。
測定は電流検出計を用い、参照極と陰極をショートさ
せ、陽極との電極間電位は、0.8vとした。
せ、陽極との電極間電位は、0.8vとした。
測定結果を第3図に示す。応答の定常値出力とグルコー
ス濃度との間で、10〜80mg/d1の範囲で良好な相関関係
が得られた。
ス濃度との間で、10〜80mg/d1の範囲で良好な相関関係
が得られた。
このセンサを1日1回、10〜80mg/dlのグルコースの検
量に使用し、10日後の出力値は初日の50%に低下した。
ここで固定化膜を再調整し、同様の測定を行なった。初
日の出力は前回の95%であった。これは電極特性の変化
と考えられた。上記サイクル5回後、初日の出力は1回
目のサイクルの初日の出力の75%に低下した。ここで電
極の寿命と考え、先端部を切除し、同様の手順でセンサ
を作成し、グルコースの測定に供した。検量範囲は、10
〜80mg/dlで変化はなかった。
量に使用し、10日後の出力値は初日の50%に低下した。
ここで固定化膜を再調整し、同様の測定を行なった。初
日の出力は前回の95%であった。これは電極特性の変化
と考えられた。上記サイクル5回後、初日の出力は1回
目のサイクルの初日の出力の75%に低下した。ここで電
極の寿命と考え、先端部を切除し、同様の手順でセンサ
を作成し、グルコースの測定に供した。検量範囲は、10
〜80mg/dlで変化はなかった。
(考案の効果) 本考案によるグルコースバイオセンサが、上記したよう
に、プラスティック材料をもって製せられた絶縁基板の
裏面に、長手方向と交差する方向に伸びた切除用溝を付
され、積層されたクロム層及び金層を前記絶縁基板の表
面に併列して蒸着され、一方のクロム層及び金層の先端
部に、酵素固定化膜を形成された構成を備えていること
により、絶縁基板の裏面に付された切除用溝が、酵素固
定化膜の機能低下に伴って切除され、酵素固定化膜の再
形成による機能の更新をもたらし、繰返し使用の可能性
を維持させるので、1回だけの寿命で使い捨てにしなけ
ればならなかった従来の技術によるグルコースバイオセ
ンサに比して著しく低コスト化させる効果を示すことが
できる。
に、プラスティック材料をもって製せられた絶縁基板の
裏面に、長手方向と交差する方向に伸びた切除用溝を付
され、積層されたクロム層及び金層を前記絶縁基板の表
面に併列して蒸着され、一方のクロム層及び金層の先端
部に、酵素固定化膜を形成された構成を備えていること
により、絶縁基板の裏面に付された切除用溝が、酵素固
定化膜の機能低下に伴って切除され、酵素固定化膜の再
形成による機能の更新をもたらし、繰返し使用の可能性
を維持させるので、1回だけの寿命で使い捨てにしなけ
ればならなかった従来の技術によるグルコースバイオセ
ンサに比して著しく低コスト化させる効果を示すことが
できる。
第1図は、本考案の一実施例の側面図、第2図は、同実
施例の正面図、第3図は、同実施例による測定結果の線
図である。 1……絶縁基板、2……切除用溝、3……クロム層、4
……金層、5……酵素固定化膜、6……セルローズ膜。
施例の正面図、第3図は、同実施例による測定結果の線
図である。 1……絶縁基板、2……切除用溝、3……クロム層、4
……金層、5……酵素固定化膜、6……セルローズ膜。
Claims (1)
- 【請求項1】プラスティック材料をもって製せられた絶
縁基板(1)の裏面に、長手方向と交差する方向に伸び
た切除用溝(2)を付され、積層されたクロム層(3)
及び金層(4)を前記絶縁基板(1)の表面に併列して
蒸着され、一方のクロム層(3)及び金層(4)の先端
部に、酵素固定化膜(5)を形成されて成るグルコース
バイオセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP525090U JPH0752614Y2 (ja) | 1990-01-24 | 1990-01-24 | グルコースバイオセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP525090U JPH0752614Y2 (ja) | 1990-01-24 | 1990-01-24 | グルコースバイオセンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0397660U JPH0397660U (ja) | 1991-10-08 |
JPH0752614Y2 true JPH0752614Y2 (ja) | 1995-11-29 |
Family
ID=31508967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP525090U Expired - Lifetime JPH0752614Y2 (ja) | 1990-01-24 | 1990-01-24 | グルコースバイオセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0752614Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6359363A (ja) * | 1986-08-29 | 1988-03-15 | Koito Mfg Co Ltd | ヘッドランプクリ−ナ用ノズル |
JP4677642B2 (ja) * | 2008-09-26 | 2011-04-27 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | バイオセンサ連接シートの製造方法 |
JP6197503B2 (ja) * | 2013-09-03 | 2017-09-20 | 大日本印刷株式会社 | バイオセンサ用電極原反、バイオセンサ用電極およびバイオセンサ |
-
1990
- 1990-01-24 JP JP525090U patent/JPH0752614Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0397660U (ja) | 1991-10-08 |
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