JPH0752321B2 - 15個の大円からなる多面体 - Google Patents
15個の大円からなる多面体Info
- Publication number
- JPH0752321B2 JPH0752321B2 JP22373790A JP22373790A JPH0752321B2 JP H0752321 B2 JPH0752321 B2 JP H0752321B2 JP 22373790 A JP22373790 A JP 22373790A JP 22373790 A JP22373790 A JP 22373790A JP H0752321 B2 JPH0752321 B2 JP H0752321B2
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- JP
- Japan
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- angled triangular
- great circle
- adjacent
- pyramids
- divided
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、幾何学上の球状等の多面体の構造研究に必
要なモデルに関するものである。
要なモデルに関するものである。
(従来技術) 大円を折りたたんで作った部材を30個詰め合わせて構成
する球状三十面体は、米国のR.Buckminster Fuller(R.
バックミンスター・フラー)著シナジェテックス(米国
マクスミラン1978年発行)p188-189の記載によって公知
である。この場合、各大円を折りたたんで、4つの直角
三角錐からなる菱形の部材を作り、この4つの直角三角
錐の空間を備えた部材を30個詰め合わせることによっ
て、合計120個の直角三角錐の空間を備えた球状菱形三
十面体が構成されていた。
する球状三十面体は、米国のR.Buckminster Fuller(R.
バックミンスター・フラー)著シナジェテックス(米国
マクスミラン1978年発行)p188-189の記載によって公知
である。この場合、各大円を折りたたんで、4つの直角
三角錐からなる菱形の部材を作り、この4つの直角三角
錐の空間を備えた部材を30個詰め合わせることによっ
て、合計120個の直角三角錐の空間を備えた球状菱形三
十面体が構成されていた。
(発明の解決しようとする問題点) 本発明の目的は、大円の折りたたみ方を改良して、少な
い数の大円で120個の直角三角錐の空間を有する球状等
の多面体を提供することにある。
い数の大円で120個の直角三角錐の空間を有する球状等
の多面体を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) かかる技術的課題を達成すべく、本発明にあっては、15
個の大円を、夫々、中心角90度の4つの大領域に分け、
各大領域を、共に共通の中心角からなる大、小、中の角
度で順に3つの小領域に分けて、各大領域及び小領域を
区分する放射線を折れ線として、大円の表面で囲まれた
4つの直角三角錐と、大円の裏面で囲まれた1つの直角
三角錐とからなる同じ部材を15個形成し、隣接する直角
三角錐の2つの短辺で正十二面体の一辺を構成し、隣接
する直角三角錐の底面の直線状に延びる2つの長辺で正
二十面体の一辺を構成し、隣接する直角三角錐の底面の
2つの斜辺で菱形三十面体の一辺を構成するように、隣
合う部材の各頂点を連結して、隣接する2つの部材間で
合計45個の直角三角錐の空間が形成されている、ことを
構成上の特徴とする。
個の大円を、夫々、中心角90度の4つの大領域に分け、
各大領域を、共に共通の中心角からなる大、小、中の角
度で順に3つの小領域に分けて、各大領域及び小領域を
区分する放射線を折れ線として、大円の表面で囲まれた
4つの直角三角錐と、大円の裏面で囲まれた1つの直角
三角錐とからなる同じ部材を15個形成し、隣接する直角
三角錐の2つの短辺で正十二面体の一辺を構成し、隣接
する直角三角錐の底面の直線状に延びる2つの長辺で正
二十面体の一辺を構成し、隣接する直角三角錐の底面の
2つの斜辺で菱形三十面体の一辺を構成するように、隣
合う部材の各頂点を連結して、隣接する2つの部材間で
合計45個の直角三角錐の空間が形成されている、ことを
構成上の特徴とする。
(実施例) この発明を図面によって説明すれば、第1図は、大円15
個からなる球状多面体1を示し、この球状多面体は、合
計120個の直角三角錐の空間を備えている。2はその大
円、3は大円を折りたたんで形成した直角三角錐、4は
3個の直角三角錐3によって囲まれた直角三角錐の空
間、5は角錐3および空間4からなる大円2の折りたた
んだ部材である。
個からなる球状多面体1を示し、この球状多面体は、合
計120個の直角三角錐の空間を備えている。2はその大
円、3は大円を折りたたんで形成した直角三角錐、4は
3個の直角三角錐3によって囲まれた直角三角錐の空
間、5は角錐3および空間4からなる大円2の折りたた
んだ部材である。
第2図は、大円2の正面図で、図示の大円2は15個共に
共通である。大円2は、中心角90度の4つの大領域X1、
X2、X3、X4を有し、各大領域X1、X2、X3、X4は、図面に
向かって反時計方向に、中心角で、大、小、中の角度で
順に3つの領域に分けられている。なお、図示の角度、
つまり大、中、小の角度は、小数点三桁以下を四捨五入
した数値であり、これらの合計角度は90度である。
共通である。大円2は、中心角90度の4つの大領域X1、
X2、X3、X4を有し、各大領域X1、X2、X3、X4は、図面に
向かって反時計方向に、中心角で、大、小、中の角度で
順に3つの領域に分けられている。なお、図示の角度、
つまり大、中、小の角度は、小数点三桁以下を四捨五入
した数値であり、これらの合計角度は90度である。
第3図は、大円2を折りたたんだ部材5を示し、空間4
は、上記大領域および小領域を区画する放射線を折れ線
として折り込むことにより大円2の裏面(第2図の紙面
に向かって反対側の面)で形成され、直角三角錐3の空
間は、上記大領域および小領域を区画する放射線を折れ
線として大円2の表面(第2図の紙面に向かって表面側
の面)で形成されている。Oは大円2の中心である。R
は直角の頂角、A1は第1鋭角、A2は第2鋭角の頂角にし
て、直角Rを持つ頂点は2個づつ2箇所、第1鋭角A1を
持つ頂点は2個づつ1箇所、第2鋭角A2を持つ頂点は2
個づつ1箇所、合計4箇所で連結される。なお、第2図
に示す大円2を折りたたんで第3図に示す部材5を作る
には、第2図及び第3図に示すように、上記の折れ線
(放射線)の任意の端部にY0を設定し、Y0〜Y11の順序
で大円2の折れ線(放射線)に沿って、山折りまたは谷
折りにして作る。
は、上記大領域および小領域を区画する放射線を折れ線
として折り込むことにより大円2の裏面(第2図の紙面
に向かって反対側の面)で形成され、直角三角錐3の空
間は、上記大領域および小領域を区画する放射線を折れ
線として大円2の表面(第2図の紙面に向かって表面側
の面)で形成されている。Oは大円2の中心である。R
は直角の頂角、A1は第1鋭角、A2は第2鋭角の頂角にし
て、直角Rを持つ頂点は2個づつ2箇所、第1鋭角A1を
持つ頂点は2個づつ1箇所、第2鋭角A2を持つ頂点は2
個づつ1箇所、合計4箇所で連結される。なお、第2図
に示す大円2を折りたたんで第3図に示す部材5を作る
には、第2図及び第3図に示すように、上記の折れ線
(放射線)の任意の端部にY0を設定し、Y0〜Y11の順序
で大円2の折れ線(放射線)に沿って、山折りまたは谷
折りにして作る。
上記の部材5と同じものを15個形成し、隣接する直角三
角錐の底面の2つの短辺で球状十二面体の一辺を構成
し、隣接する直角三角錐の底面の直線状に延びる2つの
長辺で球状二十面体の一辺を構成し、隣接する直角三角
錐の底面の2つの斜辺で球状菱形三十面体の一辺を構成
するように、隣合う部材の各頂点を連結して、隣接する
2つの部材間で合計45個の直角三角錐の空間が形成する
ことで、第4図に示すように、合計120個の直角三角錐
を備えた球状多面体を作ることができる。なお、大円2
の上記した折りたたみ方を、上記の山折りまたは谷折り
を逆にして折りたためば、第4図に示す球状多面体と
は、鏡像関係にある球状多面体を作ることができる。
角錐の底面の2つの短辺で球状十二面体の一辺を構成
し、隣接する直角三角錐の底面の直線状に延びる2つの
長辺で球状二十面体の一辺を構成し、隣接する直角三角
錐の底面の2つの斜辺で球状菱形三十面体の一辺を構成
するように、隣合う部材の各頂点を連結して、隣接する
2つの部材間で合計45個の直角三角錐の空間が形成する
ことで、第4図に示すように、合計120個の直角三角錐
を備えた球状多面体を作ることができる。なお、大円2
の上記した折りたたみ方を、上記の山折りまたは谷折り
を逆にして折りたためば、第4図に示す球状多面体と
は、鏡像関係にある球状多面体を作ることができる。
第4図は、また、板材の裏面を黒色に彩色した大円2を
折りたたんだ部材5を15個詰め合わせて構成した球状多
面体1を示し、黒色の三角形は直角三角錐の空間4を示
す。図に示すように、第1鋭角A1を持つ頂点は3個づつ
20箇所で、第2鋭角A2を持つ頂点は5個づつ、12箇所で
連結されるので部材5の詰め合わせは容易である。大円
2の中央部を切り抜き蛇の目型にすれば重量の軽減と、
折りたたみを容易にするのに有効である。また、大円2
の折りたたみ部の連結部を接着剤で接着すれば球状多面
体1は正確な形状を保つ。なお、直角Rを持つ頂点は2
個づつ30箇所で連結され、球状菱形三十面体の菱形の中
心、第1鋭角A1を頂角に持つ頂点は20箇所で連結され、
球状正二十面体の正三角形の中心、第2鋭角A2を頂角に
持つ頂点は12箇所で連結され球状正十二面体の正五角形
の中心を示す。白色および黒色の直角三角錐の窪みに彩
色繊維Cを充填すれば上記球状菱形正三十面体、球状正
二十面体および球状正十二面体の各面を色分けすること
ができる。
折りたたんだ部材5を15個詰め合わせて構成した球状多
面体1を示し、黒色の三角形は直角三角錐の空間4を示
す。図に示すように、第1鋭角A1を持つ頂点は3個づつ
20箇所で、第2鋭角A2を持つ頂点は5個づつ、12箇所で
連結されるので部材5の詰め合わせは容易である。大円
2の中央部を切り抜き蛇の目型にすれば重量の軽減と、
折りたたみを容易にするのに有効である。また、大円2
の折りたたみ部の連結部を接着剤で接着すれば球状多面
体1は正確な形状を保つ。なお、直角Rを持つ頂点は2
個づつ30箇所で連結され、球状菱形三十面体の菱形の中
心、第1鋭角A1を頂角に持つ頂点は20箇所で連結され、
球状正二十面体の正三角形の中心、第2鋭角A2を頂角に
持つ頂点は12箇所で連結され球状正十二面体の正五角形
の中心を示す。白色および黒色の直角三角錐の窪みに彩
色繊維Cを充填すれば上記球状菱形正三十面体、球状正
二十面体および球状正十二面体の各面を色分けすること
ができる。
また、大円2の外周を部分的に削れば菱形、正三角形ま
たは正五角形の平面にすることができ菱形三十面体、正
二十面体、正十二面体を形成できる。
たは正五角形の平面にすることができ菱形三十面体、正
二十面体、正十二面体を形成できる。
(発明の効果) この発明は、上記のように、板材の大円15個によって直
角三角錐の空間を合計120個備えた多面体を構成するこ
とができる。
角三角錐の空間を合計120個備えた多面体を構成するこ
とができる。
第1図は本発明による球状多面体、第2図は上記球状多
面体を構成する大円を示し、第3図は本発明による大円
を折りたたんだ部材、第4図は一方の面が彩色された上
記部材によって構成された球状多面体を示す。 1……球状多面体 2……球状多面体を作るのに用いられる大円 3……大円を折りたたんで構成した直角三角錐 4……3個の角錐によって囲まれた反対向きの直角三角
錐状の空間 5……大円を折りたたんで構成した部材 R……直角三角錐の球面三角形の直角を頂角とする頂点 A1……直角三角錐の球面三角形の第1鋭角を頂角とする
頂点 A2……直角三角錐の球面三角形の第2鋭角を頂角とする
頂点 O……大円の中心 C……直角三角錐の空間に充填した彩色繊維
面体を構成する大円を示し、第3図は本発明による大円
を折りたたんだ部材、第4図は一方の面が彩色された上
記部材によって構成された球状多面体を示す。 1……球状多面体 2……球状多面体を作るのに用いられる大円 3……大円を折りたたんで構成した直角三角錐 4……3個の角錐によって囲まれた反対向きの直角三角
錐状の空間 5……大円を折りたたんで構成した部材 R……直角三角錐の球面三角形の直角を頂角とする頂点 A1……直角三角錐の球面三角形の第1鋭角を頂角とする
頂点 A2……直角三角錐の球面三角形の第2鋭角を頂角とする
頂点 O……大円の中心 C……直角三角錐の空間に充填した彩色繊維
Claims (2)
- 【請求項1】15個の大円を、夫々、中心角90度の4つの
大領域に分け、各大領域を、共に共通の中心角からなる
大、小、中の角度で順に3つの小領域に分けて、各大領
域及び小領域を区分する放射線を折れ線として、大円の
表面で囲まれた4つの直角三角錐と、大円の裏面で囲ま
れた1つの直角三角錐とからなる同じ部材を15個形成
し、隣接する直角三角錐の2つの短辺で正十二面体の一
辺を構成し、隣接する直角三角錐の底面の直線状に延び
る2つの長辺で正二十面体の一辺を構成し、隣接する直
角三角錐の底面の2つの斜辺で菱形三十面体の一辺を構
成するように、隣合う部材の各頂点を連結して、隣接す
る2つの部材間で合計45個の直角三角錐の空間が形成さ
れている、 ことを特徴とする15個の大円からなる多面体。 - 【請求項2】前記大円を構成する板材の一方の面に色彩
を施したことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
の多面体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22373790A JPH0752321B2 (ja) | 1990-08-23 | 1990-08-23 | 15個の大円からなる多面体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22373790A JPH0752321B2 (ja) | 1990-08-23 | 1990-08-23 | 15個の大円からなる多面体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04305683A JPH04305683A (ja) | 1992-10-28 |
JPH0752321B2 true JPH0752321B2 (ja) | 1995-06-05 |
Family
ID=16802905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22373790A Expired - Lifetime JPH0752321B2 (ja) | 1990-08-23 | 1990-08-23 | 15個の大円からなる多面体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0752321B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2790247B2 (ja) * | 1994-03-19 | 1998-08-27 | 正三 石原 | 結晶構造モデル |
-
1990
- 1990-08-23 JP JP22373790A patent/JPH0752321B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04305683A (ja) | 1992-10-28 |
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