JPH0752268A - 管状体連続成型システム - Google Patents

管状体連続成型システム

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JPH0752268A
JPH0752268A JP5222230A JP22223093A JPH0752268A JP H0752268 A JPH0752268 A JP H0752268A JP 5222230 A JP5222230 A JP 5222230A JP 22223093 A JP22223093 A JP 22223093A JP H0752268 A JPH0752268 A JP H0752268A
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JP
Japan
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resin
tubular body
braid
mandrel
molding
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JP5222230A
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English (en)
Inventor
Yuji Uchida
裕士 内田
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0752268A publication Critical patent/JPH0752268A/ja
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  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】マンドレルmの周囲に組紐bを組成し、該マン
ドレル上において組紐に樹脂を含浸させた後、所定の断
面形状に組紐を成型硬化して管状体を成型し、成型され
た管状体を牽引する牽引装置Aを配置した管状体連続成
型システムに関するものである。 【効果】ブレイダーにより組成された組紐から樹脂で硬
化された任意の断面形状を有する管状体を連続的に成型
することができるとともに、成型硬化された管状体を一
貫した連続成型システムで製造することができるので、
均一な品質の管状体が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブレイダーにより組成
された組紐から種々の断面形状を有する管状体を連続的
に成型する管状体連続成型システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、筒状の組紐を組成する種々の
ブレイダーが知られており、また、このようなブレイダ
ーにより組成された組紐を、一旦、ブレイダーより取り
外した後に、樹脂を含浸硬化させて硬質の管状体を製造
することも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の組紐に樹脂を含
浸硬化させて管状体を成型するシステムにおいては、ブ
レイダーと樹脂含浸工程等が一貫した連続成型システム
として連結されていないために、組成された組紐を、一
旦、ブレイダーより取り外した後、次工程の樹脂含浸工
程等に送るように構成されているため、生産性が悪く、
しかも、一貫した連続成型システムでないために均一な
品質の管状体を成型することが困難であった。また、ブ
レイダーより取り外された組紐は、マンドレル等の芯部
材がないと形状を維持することが困難であるために、樹
脂含浸工程等において組紐に芯部材を挿入する等の工程
を必要とするため、一段と生産性が悪化することにな
る。更に、筒状に組成された組紐を連続的に種々の断面
形状に成型するような管状体連続成型システムは知られ
ていない。
【0004】本発明の目的は、従来の組紐に樹脂を含浸
させて管状体を成型するシステムが有する課題を解決
し、生産性の優れた品質の均一な種々の断面形状を有す
る管状体を連続的に成型する管状体連続成型システムを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、マンドレルの周囲に組紐を組成し、該
マンドレル上において組紐に樹脂を含浸させた後、所定
の断面形状に組紐を成型硬化して管状体を成型し、成型
された管状体を牽引する牽引装置を配置したものであ
る。以下に、本発明の実施例について説明するが、本発
明の趣旨を越えない限り、何ら本実施例に限定されるも
のではない。
【0006】
【実施例】先ず最初に、ブレイダーの正面図である図1
及びその側面図である図2を用いて、本発明の管状体連
続成型システムに使用されるブレイダーについて説明す
る。なお、図1及び図2において、ボビンキャリヤーC
の上部の点線で示された方形部分は後述する糸条ガイド
部c3を省略して示したものである。
【0007】ブレイダーBは、軸線が水平で一側に開口
eを有する略円筒状の機台Fb内に配置された所定の曲
率半径Rを有する曲面状の上板U、上板Uに穿設された
軌道に沿って走行するボビンキャリヤーC、ボビンキャ
リヤーCを軌道に沿って走行させるための駆動装置D、
組成位置安定ガイド部材G、マンドレル支持装置M及び
中糸用或いは補強糸用ボビン支持装置I等から構成され
いる。
【0008】以下に、上記の各装置及び部材について説
明する。最初に、主として、図2及び図2のI−I断面
を含むボビンキャリヤーCを軌道に沿って走行させるた
めの駆動装置Dの拡大正面図である図3を用いて、ブレ
イダーBの上板U及びボビンキャリヤーCを軌道に沿っ
て走行させるための駆動装置Dについて説明する。
【0009】曲面状の上板Uは、図2に示されているよ
うに、略円筒状の機台Fb内に配置された機枠f1に所
定の間隔を置いて配置された適当な固着部材f2,f
2’により取着されており、上板Uには周方向に公知の
軌道が穿設されている。f3は機枠f1にナットf4に
より取着された中空ボルトであり、中空ボルトf3には
適当な軸受けf5を介して歯車d1が嵌着されており、
歯車d1には、上面に後述するボビンキャリヤーCの係
合軸c1が嵌合する溝を有する羽車d2が歯車d1と一
体に回転できるように固着されている。
【0010】YはボビンキャリヤーCに載置されている
ボビンから巻き戻され、マンドレル支持装置Mにより片
持ち支持されているマンドレルm上の組成点Zに向かう
糸条であり、yは略円筒状の機台FbのフレームFb’
に略水平状に配置されたボビンキャリヤーCから巻き戻
され、機台Fbに取着されたガイドローラーf6により
略直角方向に案内され、中空ボルトf3に挿入された
後、マンドレルm上の組成点Zに向かう中糸用或いは補
強用糸条(以下、単に、「中糸用糸条」という。)であ
る。
【0011】モーター等の適当な駆動手段により歯車d
1を回転駆動させて羽車d2を回転させることにより、
羽車d2に穿設されている溝に嵌合されているボビンキ
ャリヤーCの係合軸c1を移動させてボビンキャリヤー
Cを軌道に沿って走行させるように構成されている。上
記のようにボビンキャリヤーCを曲面状の上板Uに穿設
された軌道に沿って走行させることにより、多数の糸条
Yを交錯させてマンドレルm上に組紐bを組成するもの
であり、必要に応じて、機台FbのフレームFb’に略
水平状に配置されたボビンキャリヤーCから中糸用糸条
yを、軌道に沿って走行するボビンキャリヤーCから巻
き戻され組成される糸条Yに交絡させて組紐bを組成す
る。
【0012】次に、ボビンキャリヤーCの正面図である
図4を用いてボビンキャリヤーCについて説明する。図
4においてc2は上部フランジであり、上部フランジc
2には先端部に糸条ガイド部c3が回動自在に配置され
た断面コの字状のマストc4及びスピンドルc5が立設
されている。スピンドルc5には糸条Yが巻回されたボ
ビンc6が挿着されており、スピンドルc5の先端部に
は軸受けc7を有するフライヤーc8が回転可能に嵌着
されている。
【0013】スピンドルc5の先端部には縦方向に延び
る図示されていないスリットが設けられており、スリッ
ト内には先端が略三角形状の一組のフック部材c9,c
9’が配置されており、フック部材c9,c9’の下端
部はスピンドルc5に取着されている図示されていない
軸に枢支されている。フック部材c9,c9’はフック
部材c9,c9’間に配置された圧縮バネ等の弾性部材
により常に互いに離反する方向に付勢されており、ボビ
ンc6或いはフライヤーc8をフック部材c9,c9’
に挿入するとフック部材c9,c9’が互いに接近する
方向に回動し、ボビンc6或いはフライヤーc8をスピ
ンドルc5に装着することができるように構成されてい
る。ボビンc6或いはフライヤーc8がスピンドルc5
に装着されると圧縮バネ等の弾性部材によりフック部材
c9,c9’が互いに離反する方向に拡張し、ボビンc
6或いはフライヤーc8がスピンドルc5から抜け出な
いように構成されている。
【0014】c6’は円筒状のボビンカバーであり、上
部フランジc2に取着されている。円筒状のボビンカバ
ーc6’はボビンキャリヤーCが傾斜したり或いは逆さ
に位置した際に、ボビンc6に巻回されている糸条Yが
引き出されたり或いは垂れ下がり、隣接しているボビン
に巻回されている糸条と絡まったり或いはブレイダーの
他の部材等に絡まったりする等のトラブルを防止するも
のである。
【0015】マストc4の先端部に配置された糸条ガイ
ド部c3の略ユの字状フレームc10には、下方から順
に、テンションワッシャーc11,ガイドローラーc1
2,弛み取り部材c13及びガイドローラーc14が配
置されている。弛み取り部材c13の先端部にはガイド
ローラーc15’を有するガイド部c15が取着されて
おり、弛み取り部材c13の他端はコイルスプリングc
16の一端が取着されており、コイルスプリングc16
の他端はフレームc10に取着されている。そして、弛
み取り部材c13はフレームc10に配置された軸受け
部材c17に取着された軸部材c17’を介してフレー
ムc10に枢支されており、コイルスプリングc16に
より常時、図4において反時計方向に回動するように付
勢されている。従って、ボビンc6から巻き戻される糸
条Yが弛んだ場合には、弛み取り部材c13が図4にお
いて軸部材c17’を中心に反時計方向に回動し、糸条
Yの弛みを吸収するように構成されている。
【0016】テンションワッシャーc11及びガイドロ
ーラーc14に隣接してフレームc10には、糸条Yが
挿通される透孔c18及びc19が穿設されている。ま
た、略ユの字状フレームc10は、マストc4に配置さ
れた軸c20を中心に時計方向に回動自在に構成されて
おり、ボビンc6或いはフライヤーc8をスピンドルc
5に装着する場合には、フレームc10を時計方向に回
動させることにより、スピンドルc5の上方に空間を作
り、スピンドルc5にボビンc6或いはフライヤーc8
を装着する。スピンドルc5にボビンc6或いはフライ
ヤーc8を装着した後に、フレームc10を、反時計方
向に回動させ、図4に示されているような位置に配置す
る。また、フレームc10は適当なロック手段により、
ロック手段を解除しない限り、図4に示されている位置
に保持されるように構成されている。
【0017】なお、図4においてc21は略楕円形状の
下部フランジであり、c22は上板Uに穿設された軌道
に嵌合され慴動される上部フランジc2と下部フランジ
c21間に配置されたガイド部である。ボビンキャリヤ
ーCは上部フランジc2と下部フランジc21により上
板Uを挟持することにより、上板Uに対して略垂直に保
持されながら軌道に沿って走行するように構成されてい
る。
【0018】次に、図1及び図2を用いて組成位置安定
ガイド部材Gについて説明する。組成位置安定ガイド部
材Gは機台Fbの中間フレームFb”から略水平方向に
延びるフレームg1’に取着された略環状の第一組成位
置安定ガイド部材g1及び第一組成位置安定ガイド部材
g1に対して所定の間隔を隔てて配置された床部材Fr
に立設されたフレームg2’の先端部に取着された同じ
く略環状の第2組成位置安定ガイド部材g2から構成さ
れている。
【0019】第一組成位置安定ガイド部材g1及び第2
組成位置安定ガイド部材g2は、上板Uに穿設された軌
道に沿って蛇行しながら走行するボビンキャリヤーCの
横方向の移動に伴って揺れる糸条Yを、所定の間隔を隔
てて配置された第一組成位置安定ガイド部材g1及び第
2組成位置安定ガイド部材g2により案内し、その揺れ
を規制することにより組成点Zを略一定位置に維持する
ものであり、このように組成点Zを略一定位置に維持す
ることにより、組成される糸条Yが組成点Z付近におい
て不規則状態に交絡することもなく安定した組成が実現
でき、従って、組成された組紐bの形状が均一で安定し
た組紐bを製造することができる。
【0020】次に、上述したようなボビンキャリヤーC
が軌道に沿って走行するブレイダーBを使用して組成さ
れた組紐bを連続的に種々の断面形状を有する管状体に
成型する管状体連続成型システムについて説明する。先
ず、ブレイダーBを使用した管状体連続成型システムの
全体構成を図5を用いて説明する。Mは、金属製のマン
ドレルm、好ましくは表面がテフロン等の低摩擦係数を
有する樹脂で被覆された金属製のマンドレルmを片持ち
支持するマンドレル支持装置であり、後述する成型硬化
装置Hのダイ部材に挿入されるマンドレルmの先端部
m’は、組紐bを所定の断面形状を有する管状体b’
(なお、組紐bに樹脂が含浸され所定の断面形状に成形
硬化されたものを「管状体」と称する。)に成型するた
めに、対応する断面形状を有しており、マンドレルmの
この部分が、種々の断面形状を有する管状体b’を成型
するために螺合手段等の適当な手段により交換可能に構
成されることが好ましい。なお、マンドレルmは先端に
向かって細くなるようにテーパーが付けられていること
が好ましい。特に、後述する成型硬化装置Hに位置する
以降のマンドレルmにはテーパーが付けられていること
が好ましい。
【0021】Pは、マンドレルmの周囲に組成された組
紐bに、例えば、液体状の熱硬化性樹脂を含浸させるた
めの樹脂液槽p1を有する樹脂含浸装置であり、樹脂液
槽p1には樹脂液槽p1の一部拡大斜視図である図6に
示されているように、樹脂液槽p1に挿入されたマンド
レルm上に組成された組紐bの周囲から樹脂液槽p1内
の液体状樹脂が漏れないように密封するためのゴム等の
弾性材で形成されたリップ部材p2,p2’が、樹脂液
槽p1の側壁に穿設された窓部p3,p3’に取着され
ている。また、樹脂含浸装置Pには、樹脂液槽p1内の
液体状樹脂の粘度を調整するために温度コントローラー
p4付きのヒーターp5が配設されている。
【0022】Hは、樹脂が含浸されたマンドレルm上の
組紐bを所定の断面形状に成型するためのダイ部材h1
及びダイ部材h1により所定の断面形状に成型されたマ
ンドレルm上の組紐bを加熱し硬化させるための成型室
h2から構成された成型硬化装置である。成型硬化装置
Hのダイ部材h1の取り付け状態を示す一部拡大斜視図
である図7及び図7のI−I線に沿った断面図である図
8に示されているように、ダイ部材h1は、ボルト、ナ
ット等の適当な固着具h3により成型室h2の壁部h
2’に取着されており、ダイ部材h1の後部h1’は、
先端にヒーター等適当な加熱手段h4を有するブロワー
h5が配設された成型室h2内に適当な長さ延在してい
る。ダイ部材h1の内部には螺子等の適当な固着具h6
によりダイh7が交換可能に取着されている。
【0023】図8のI−I線に沿った断面である、図9
(a)(b)(c)に一例として示されているように、
先端部m’が所定の断面形状を有するマンドレルmを、
マンドレルmの先端部m’に対応する形状のダイh7の
内部に配置することにより、マンドレルmの先端部m’
及びダイh7の断面形状に対応した種々の断面形状を有
する管状体b’を成型することができる。図9(a)は
断面形状が三角形の管状体を成型する実施例であり、図
9(b)は断面形状が四角形の管状体を成型する実施例
であり、また、図9(c)は断面形状がコの字上の管状
体を成型する実施例である。勿論、これらは、一実施例
として挙げられたものであり、適宜、種々の断面形状を
有する管状体b’を成型することができる。なお、マン
ドレルmの先端部m’は円形状から所定の断面形状に徐
々に変化するように構成することが、管状体b’の円滑
な成形にとって好ましい。
【0024】ダイ部材h1の内部に配置されたダイh7
の断面形状及び対応するマンドレルmの先端部m’の形
状により成型された組紐bは、加熱手段h4により加熱
されブロワーh5により送給される熱風により硬化さ
れ、所定の断面形状を有する管状体b’に成型される。
その後、図示されていない適当な切断手段により、所定
の長さに切断される。なお、図5において、Aは成型硬
化装置Hの出口近傍に配置された管状体を牽引する装置
である。
【0025】以上の工程により、ブレイダーBにより組
成された組紐bから樹脂で硬化された管状体b’を連続
的に成型することができるものである。なお、ブレイダ
ーBは、上述したようなものに限らず、連続した組紐b
を組成できるものであれば使用可能であり、また、成型
硬化装置Hのダイ部材h1を所定の形状を有する成型ロ
ーラーとすることができる。
【0026】次に、加熱手段h4により加熱されブロワ
ーh5により送給される熱風により、ダイ部材h1の内
部に配置されたダイh7により成型された組紐bを硬化
する実施例に代わる他の実施例について、図8と同様の
断面図である図10を用いて説明する。h10は、ダイ
部材h1の後部h1’に続いて成型室h2内に配置され
た樹脂硬化用ダイ部材であり、樹脂硬化用ダイ部材h1
0にはヒーターh11が内蔵されている。また、樹脂硬
化用ダイ部材h10の組紐bと接する透孔h12の内周
面には周方向に溝h13が刻設されており、溝h13に
は離型剤が入った容器h14に連通するパイプh15が
接続されている。従って、ダイh7により成型された組
紐bは、樹脂硬化用ダイ部材h10により硬化される
が、同時に、組紐bの表面には、容器h14から溝h1
3に供給されている離型剤が塗布されるために、樹脂が
硬化され成型された管状体b’が樹脂硬化用ダイ部材h
10に接着することがなく、従って、牽引装置Aにかか
る引き抜き負荷を軽減することができる。
【0027】図11は、上述した図8及び図10のダイ
部材h1等の更に別の実施例を示す断面図である。h2
0は、上記の樹脂硬化用ダイ部材h10と同様のヒータ
ーh21が内蔵された樹脂硬化用ダイ部材であり、h2
2は、水等の冷却媒体が循環する冷却パイプh23が内
蔵された冷却用ダイ部材であり、また、h24は、樹脂
が硬化され成型された管状体b’の表面の樹脂のみを軟
化或いは溶融するためのヒーターh25が内蔵された牽
引補助用ダイ部材である。また、h26及びh27は、
それぞれ、樹脂硬化用ダイ部材h20と冷却用ダイ部材
h22との間及び冷却用ダイ部材h22と牽引補助用ダ
イ部材h24との間にサンドイッチ状に挿入された断熱
部材である。
【0028】ダイh7により成型された組紐bは、樹脂
硬化用ダイ部材h20により加熱され硬化されて管状体
b’が成型される。次いで、冷却用ダイ部材h22によ
り冷却されるが、その後、牽引補助用ダイ部材h24に
より管状体b’の表面の樹脂のみを軟化或いは溶融する
ことにより、管状体b’の表面に一種の潤滑効果を持た
せて、牽引装置Aにかかる引き抜き負荷を軽減するよう
に構成されている。
【0029】次に、図5に示されている牽引装置Aの別
の実施例について、図5と同様の管状体連続成型システ
ムの全体構成図である図12、牽引装置Aの一部拡大側
面図である図13及び図13のI−I方向からの正面図
である図14、図15を用いて説明する。
【0030】牽引装置Aは同一構造を有する2つのクラ
ンプ装置A1、A2から構成されている。以下に、一方
のクランプ装置A1の構成について説明する。a1、a
1’は機台a2上に所定の間隔を置いて立設された軸受
け部材であり、軸受け部材a1、a1’には螺子軸a3
が懸架されている。また、一方の軸受け部材a1から突
出した螺子軸a3の先端部a3’にはプーリーa4が取
着されており、プーリーa4と機台a2に配設された正
逆回転可能なモーターa5の出力軸a5’に取着された
プーリーa6とにはベルトa7が張設されている。a8
は、一端に螺子軸a3と螺合するナット部a9及び他端
に成型された管状体b’を把持するクランプ部a10が
配設されたブロック部材である。
【0031】上記の構造により、正逆回転可能なモータ
ーa5を適宜回転させることにより、プーリーa6、ベ
ルトa7及びプーリーa4を介して螺子軸a3を回転さ
せ、螺子軸a3に螺合されているナット部a9を介して
図12及び図13において左右方向にブロック部材a8
を移動させることができるように構成されている。
【0032】図14に示されているように、ブロック部
材a8は、ナット部a9と一体に形成された固定ブロッ
ク部材a8’及び固定ブロック部材a8’に突設された
軸a11に嵌合する透孔a12が穿設された移動ブロッ
ク部材a8”から構成されている。また、固定ブロック
部材a8’の側部にはシリンダー部材a13が取着され
ており、シリンダー部材a13の略垂直なピストンロッ
ドa14の先端部には、その中央部が固定ブロック部材
a8’に突設された軸a15に軸支されたL字状レバー
a16の一端が枢着されている。L字状レバーa16の
他端には、固定ブロック部材a8’及び移動ブロック部
材a8”の上部先端部に、それぞれ穿設された透孔a1
7、a18に挿入された水平軸a19の一端が枢着され
ており、水平軸a19の他端は移動ブロック部材a8”
に取着されている。
【0033】なお、a20は、固定ブロック部材a8’
の先端部付近に設けられた半円形状の凹部であり、a2
1は、移動ブロック部材a8”の先端部付近に設けられ
た半円形状の凹部であり、固定ブロック部材a8’の凹
部a20と移動ブロック部材a8”の凹部a21によ
り、成型された管状体b’を把持するクランプ部a10
を構成する。固定ブロック部材a8’の凹部a20と移
動ブロック部材a8”の凹部a21の形状は、成型され
る管状体b’の断面形状に応じて適宜変更することがで
きるものであることは、当然のことである。
【0034】以上のように構成されているので、シリン
ダー部材a13を作動させて、略垂直なピストンロッド
a14を下方に移動させると、L字状レバーa16が軸
a15を中心に図14において時計方向に回動し、水平
軸a19を右方向に移動させ、移動ブロック部材a8”
を時計方向に回動させて、図14に示されているように
管状体b’を把持する。一方、図14に示されている状
態から、略垂直なピストンロッドa14を上方に移動さ
せると、L字状レバーa16が軸a15を中心に図14
において反時計方向に回動し、水平軸a19を左方向に
移動させ、移動ブロック部材a8”を反時計方向に回動
させて、図15に示されているように管状体b’の把持
を解放する。
【0035】次に、上述した構造を有する2つのクラン
プ装置A1、A2からなる牽引装置Aの作動方法につい
て、その作動図である図16を用いて説明する。なお、
図16において、ハッチングが施されたクランプ装置A
1、A2は、図14に示されているように管状体b’を
把持していることを表し、また、ハッチングが施されて
いないクランプ装置A1、A2は、図15に示されてい
るように管状体b’の把持を解放していることを表して
いる。
【0036】図16(a)は、クランプ装置A1及びク
ランプ装置A2が、共に、成型硬化装置H方向に移動し
た位置にある状態を示しており、また、クランプ装置A
1が管状体b’を把持し、クランプ装置A2が管状体
b’の把持を解放している状態を示している。この状態
から、正逆回転可能なモーターa5を適宜回転させて、
管状体b’を把持しているクランプ装置A1を右方向に
移動させることにより、図16(b)に示されているよ
うに、クランプ装置A1により管状体b’を牽引する。
【0037】管状体b’を牽引しているクランプ装置A
1が右方向に移動できる限界付近に達した時に、図16
(c)に示されているように、クランプ装置A2も同時
に管状体b’を把持するとともに、クランプ装置A2を
移動させるモーターa5を回転させてクランプ装置A2
を右方向に移動させる。即ち、クランプ装置A1とクラ
ンプ装置A2が、共に、管状体b’を把持して管状体
b’を牽引する。
【0038】その後、図16(d)に示されているよう
に、クランプ装置A1が把持を解放し、クランプ装置A
2のみが管状体b’を把持し右方向に移動する。この間
に、図16(e)に示されているように、モーターa5
を適宜回転させてクランプ装置A1を成型硬化装置Hに
接近した最初の位置に戻す。
【0039】管状体b’を牽引しているクランプ装置A
2が右方向に移動できる限界付近に達した時に、図16
(f)に示されているように、クランプ装置A1も同時
に管状体b’を把持するとともに、クランプ装置A1を
移動させるモーターa5を回転させてクランプ装置A1
を右方向に移動させる。即ち、クランプ装置A1とクラ
ンプ装置A2が、共に、管状体b’を把持して管状体
b’を牽引する。
【0040】その後、図16(g)に示されているよう
に、クランプ装置A2が把持を解放し、クランプ装置A
1のみが管状体b’を把持し右方向に移動する。この間
に、モーターa5を適宜回転させてクランプ装置A2を
成型硬化装置Hの方向に移動させて最初の位置に戻す。
以上の作業を順次繰り返すことにより、管状体b’を牽
引するように構成されている。
【0041】上記のように、クランプ装置A1及びクラ
ンプ装置A2からなる牽引装置Aにより、管状体b’を
把持するように構成したので、牽引装置Aと管状体b’
との間にスリップが生じることなく、確実に管状体b’
を移送することができるので、管状体b’の不安定な移
送に起因する組紐の品質のバラツキを解消することがで
きる。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。ブ
レイダーにより組成された組紐から樹脂で硬化された任
意の断面形状を有する管状体を連続的に成型することが
できるとともに、成型硬化された管状体を一貫した連続
成型システムで製造することができるので、均一な品質
の管状体が得られる。牽引装置と管状体との間にスリッ
プが生じることなく、確実に管状体を移送することがで
きるので、管状体の不安定な移送に起因する組紐の品質
のバラツキを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の管状体連続成型システムに使用
される一例としてのブレイダーの正面図である。
【図2】図2は図1のブレイダーの側面図である。
【図3】図3は図2のI−I線に沿った断面を含むボビ
ンキャリヤーを軌道に沿って走行させるための駆動装置
の拡大正面図である。
【図4】図4はボビンキャリヤーの正面図である。
【図5】図5はブレイダーを使用した管状体連続成型シ
ステムの全体構成図である。
【図6】図6は樹脂含浸装置の一部拡大斜視図である。
【図7】図7は成型硬化装置のダイ部材の取り付け状態
を示す一部拡大斜視図である。
【図8】図8は図7のI−I線に沿った断面図である。
【図9】図9は図8のI−I線に沿ったダイ及びマンド
レル先端部の断面図である。
【図10】図10はダイ部材等の別の実施例を示す図8
と同様の断面図である。
【図11】図11はダイ部材等の更に別の実施例を示す
図8と同様の断面図である。
【図12】図12は別の管状体連続成型システムの全体
構成図である。
【図13】図13は牽引装置の一部拡大側面図である。
【図14】図14は図13のI−I方向からの正面図で
ある。
【図15】図15は同じく図13のI−I方向からの正
面図である。
【図16】図16は牽引装置のクランプ装置の作動順序
を示す作動図である。
【符号の説明】
A・・・・・・・・・・牽引装置 B・・・・・・・・・・ブレイダー H・・・・・・・・・・成型硬化装置 M・・・・・・・・・・マンドレル支持装置 P・・・・・・・・・・樹脂含浸装置 a8・・・・・・・・・ブロック部材 h1・・・・・・・・・ダイ部材 h2・・・・・・・・・成型室 h14・・・・・・・・離型剤用容器 h24・・・・・・・・牽引補助用ダイ部材 p1・・・・・・・・・樹脂液槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 23:22

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マンドレルの周囲に組紐を組成し、該マン
    ドレル上において組紐に樹脂を含浸させた後、所定の断
    面形状に組紐を成型硬化して管状体を成型し、成型され
    た管状体を牽引する牽引装置を配置したことを特徴とす
    る管状体連続成型システム。
JP5222230A 1993-08-13 1993-08-13 管状体連続成型システム Pending JPH0752268A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110424097A (zh) * 2019-06-28 2019-11-08 浙江众泰汽车制造有限公司 一种纤维编织体连续生产线及编织体生产工艺
US11491748B2 (en) * 2011-06-03 2022-11-08 Cytec Technology Corp. Resin coated radius fillers and method of making the same

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