JPH0740449A - 管状体連続成型方法 - Google Patents

管状体連続成型方法

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JPH0740449A
JPH0740449A JP5209866A JP20986693A JPH0740449A JP H0740449 A JPH0740449 A JP H0740449A JP 5209866 A JP5209866 A JP 5209866A JP 20986693 A JP20986693 A JP 20986693A JP H0740449 A JPH0740449 A JP H0740449A
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JP
Japan
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tubular body
compressed air
mandrel
resin
braid
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JP5209866A
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Inventor
Yuji Uchida
裕士 内田
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】圧縮空気により膨張された軟質チューブt1に
より構成されるマンドレルmの周囲に組紐bを組成し、
該マンドレルの周囲に組成された組紐に樹脂を含浸させ
た後、該マンドレル上において所定の断面形状に成型硬
化し、その後、成型硬化された管状体b’を切断するよ
うにした管状体連続成型方法に関するものである。 【効果】ブレイダーにより組成された組紐から樹脂で硬
化された任意の断面形状を有する管状体を連続的に成型
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブレイダーにより組成
された組紐から種々の断面形状を有する管状体を連続的
に成型する管状体連続成型方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、筒状の組紐を組成する種々の
ブレイダーが知られており、また、このようなブレイダ
ーにより組成された組紐を、一旦、ブレイダーより取り
外した後に、樹脂を含浸硬化させて硬質の管状体を成型
する方法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の筒状の組紐に樹
脂を含浸硬化させて管状体を成型する管状体成型方法に
おいては、ブレイダーと樹脂含浸工程等が一貫した連続
成型方法として連結されていないために、組成された組
紐を、一旦、ブレイダーより取り外した後、次工程の樹
脂含浸工程等に送るように構成されているため、生産性
が悪く、しかも、一貫した連続成型方法でないので均一
な品質の管状体を成型することが困難であった。また、
ブレイダーより取り外された組紐は、マンドレル等の芯
部材がないと形状を維持することが困難であるために、
樹脂含浸工程において組紐に芯部材を挿入する等の工程
を必要とするため、一段と生産性が悪化することにな
る。更に、筒状に組成された組紐を連続的に種々の断面
形状に成型するような管状体連続成型方法は知られてい
ない。
【0004】本発明の目的は、従来の組紐に樹脂を含浸
させて管状体を成型する管状体成型方法が有する課題を
解決し、生産性の優れた品質の均一な種々の断面形状を
有する管状体を連続的に成型する管状体連続成型方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、圧縮空気により膨張された軟質チュー
ブにより構成されるマンドレルの周囲に組紐を組成し、
該マンドレルの周囲に組成された組紐に樹脂を含浸させ
た後、該マンドレル上において所定の断面形状に成型硬
化し、その後、成型硬化された管状体を切断するように
したものである。
【0006】以下に、本発明の実施例について説明する
が、本発明の趣旨を越えない限り、何ら本実施例に限定
されるものではない。
【0007】
【実施例】先ず最初に、ブレイダーの正面図である図1
及びその側面図である図2を用いて、本発明の管状体連
続成型方法に使用されるブレイダーについて説明する。
なお、図1及び図2において、ボビンキャリヤーCの上
部の点線で示された方形部分は後述する糸条ガイド部c
3を省略して示したものである。
【0008】ブレイダーBは、軸線が水平で一側に開口
eを有する略円筒状の機台Fb内に配置された所定の曲
率半径Rを有する曲面状の上板U、上板Uに穿設された
軌道に沿って走行するボビンキャリヤーC、ボビンキャ
リヤーCを軌道に沿って走行させるための駆動装置D、
組成位置安定ガイド部材G及び中糸用或いは補強糸用ボ
ビン支持装置I等から構成されており、また、周囲に組
紐が組成されるマンドレルmは、後述するように、例え
ば、シリコンゴム等の耐熱性の軟質樹脂からなる空気で
膨らませることが可能なチューブで構成されている。
【0009】以下に、上記の各装置及び部材について説
明する。最初に、主として、図2及び図2のI−I断面
を含むボビンキャリヤーCを軌道に沿って走行させるた
めの駆動装置Dの拡大正面図である図3を用いて、ブレ
イダーBの上板U及びボビンキャリヤーCを軌道に沿っ
て走行させるための駆動装置Dについて説明する。
【0010】曲面状の上板Uは、図2に示されているよ
うに、略円筒状の機台Fb内に配置された機枠f1に所
定の間隔を置いて配置された適当な固着部材f2,f
2’により取着されており、上板Uには周方向に公知の
軌道が穿設されている。f3は機枠f1にナットf4に
より取着された中空ボルトであり、中空ボルトf3には
適当な軸受けf5を介して歯車d1が嵌着されており、
歯車d1には、上面に後述するボビンキャリヤーCの係
合軸c1が嵌合する溝を有する羽車d2が歯車d1と一
体に回転できるように固着されている。
【0011】YはボビンキャリヤーCに載置されている
ボビンから巻き戻され、圧縮空気により円筒状に膨らん
でいるマンドレルm上の組成点Zに向かう糸条であり、
yは略円筒状の機台FbのフレームFb’に略水平状に
配置されたボビンキャリヤーCから巻き戻され、機台F
bに取着されたガイドローラーf6により略直角方向に
案内され、中空ボルトf3に挿入された後、マンドレル
m上の組成点Zに向かう中糸用或いは補強用糸条(以
下、単に、「中糸用糸条」という。)である。
【0012】モーター等の適当な駆動手段により歯車d
1を回転駆動させて羽車d2を回転させることにより、
羽車d2に穿設されている溝に嵌合されているボビンキ
ャリヤーCの係合軸c1を移動させてボビンキャリヤー
Cを軌道に沿って走行させるように構成されている。上
記のようにボビンキャリヤーCを曲面状の上板Uに穿設
された軌道に沿って走行させることにより、多数の糸条
Yを交錯させてマンドレルm上に組紐bを組成するもの
であり、必要に応じて、機台FbのフレームFb’に略
水平状に配置されたボビンキャリヤーCから中糸用糸条
yを、軌道に沿って走行するボビンキャリヤーCから巻
き戻され組成される糸条Yに交絡させて組紐bを組成す
る。
【0013】次に、ボビンキャリヤーCの正面図である
図4を用いてボビンキャリヤーCについて説明する。図
4においてc2は上部フランジであり、上部フランジc
2には先端部に糸条ガイド部c3が回動自在に配置され
た断面コの字状のマストc4及びスピンドルc5が立設
されている。スピンドルc5には糸条Yが巻回されたボ
ビンc6が挿着されており、スピンドルc5の先端部に
は軸受けc7を有するフライヤーc8が回転可能に嵌着
されている。
【0014】スピンドルc5の先端部には縦方向に延び
る図示されていないスリットが設けられており、スリッ
ト内には先端が略三角形状の一組のフック部材c9,c
9’が配置されており、フック部材c9,c9’の下端
部はスピンドルc5に取着されている図示されていない
軸に枢支されている。フック部材c9,c9’はフック
部材c9,c9’間に配置された圧縮バネ等の弾性部材
により常に互いに離反する方向に付勢されており、ボビ
ンc6或いはフライヤーc8をフック部材c9,c9’
に挿入するとフック部材c9,c9’が互いに接近する
方向に回動し、ボビンc6或いはフライヤーc8をスピ
ンドルc5に装着することができるように構成されてい
る。ボビンc6或いはフライヤーc8がスピンドルc5
に装着されると圧縮バネ等の弾性部材によりフック部材
c9,c9’が互いに離反する方向に拡張し、ボビンc
6或いはフライヤーc8がスピンドルc5から抜け出な
いように構成されている。
【0015】c6’は円筒状のボビンカバーであり、上
部フランジc2に取着されている。円筒状のボビンカバ
ーc6’はボビンキャリヤーCが傾斜したり或いは逆さ
に位置した際に、ボビンc6に巻回されている糸条Yが
引き出されたり或いは垂れ下がり、隣接しているボビン
に巻回されている糸条と絡まったり或いはブレイダーの
他の部材等に絡まったりする等のトラブルを防止するも
のである。
【0016】マストc4の先端部に配置された糸条ガイ
ド部c3の略ユの字状フレームc10には、下方から順
に、テンションワッシャーc11,ガイドローラーc1
2,弛み取り部材c13及びガイドローラーc14が配
置されている。弛み取り部材c13の先端部にはガイド
ローラーc15’を有するガイド部c15が取着されて
おり、弛み取り部材c13の他端はコイルスプリングc
16の一端が取着されており、コイルスプリングc16
の他端はフレームc10に取着されている。そして、弛
み取り部材c13はフレームc10に配置された軸受け
部材c17に取着された軸部材c17’を介してフレー
ムc10に枢支されており、コイルスプリングc16に
より常時、図4において反時計方向に回動するように付
勢されている。従って、ボビンc6から巻き戻される糸
条Yが弛んだ場合には、弛み取り部材c13が図4にお
いて軸部材c17’を中心に反時計方向に回動し、糸条
Yの弛みを吸収するように構成されている。なお、テン
ションワッシャーc11及びガイドローラーc14に隣
接してフレームc10には、糸条Yが挿通される透孔c
18及びc19が穿設されている。
【0017】また、略ユの字状フレームc10はマスト
c4に配置された軸c20を中心に時計方向に回動自在
に構成されており、ボビンc6或いはフライヤーc8を
スピンドルc5に装着する場合には、フレームc10を
時計方向に回動させることにより、スピンドルc5の上
方に空間を作り、スピンドルc5にボビンc6或いはフ
ライヤーc8を装着する。スピンドルc5にボビンc6
或いはフライヤーc8を装着した後に、フレームc10
を、反時計方向に回動させ、図4に示されているような
位置に配置する。なお、フレームc10は適当なロック
手段によりロック手段を解除しない限り、図4に示され
ている位置に保持されるように構成されている。
【0018】なお、図4においてc21は略楕円形状の
下部フランジであり、c22は上板Uに穿設された軌道
に嵌合され慴動される上部フランジc2と下部フランジ
c21間に配置されたガイド部である。ボビンキャリヤ
ーCは上部フランジc2と下部フランジc21により上
板Uを挟持することにより、上板Uに対して略垂直に保
持されながら軌道に沿って走行するように構成されてい
る。
【0019】次に、図1及び図2を用いて組成位置安定
ガイド部材Gについて説明する。組成位置安定ガイド部
材Gは機台Fbの中間フレームFb”から略水平方向に
延びるフレームg1’に取着された略環状の第一組成位
置安定ガイド部材g1及び第一組成位置安定ガイド部材
g1に対して所定の間隔を隔てて配置された床部材Fr
に立設されたフレームg2’の先端部に取着された同じ
く略環状の第2組成位置安定ガイド部材g2から構成さ
れている。
【0020】第一組成位置安定ガイド部材g1及び第2
組成位置安定ガイド部材g2は、上板Uに穿設された軌
道に沿って蛇行しながら走行するボビンキャリヤーCの
横方向の移動に伴って揺れる糸条Yを、所定の間隔を隔
てて配置された第一組成位置安定ガイド部材g1及び第
2組成位置安定ガイド部材g2により案内し、その揺れ
を規制することにより組成点Zを略一定位置に維持する
ものであり、このように組成点Zを略一定位置に維持す
ることにより、組成される糸条Yが組成点Z付近におい
て不規則状態に交絡することもなく安定した組成が実現
でき、従って、組成された組紐bの形状が均一で安定し
た組紐bを製造することができる。
【0021】次に、上述したようなボビンキャリヤーC
が軌道に沿って走行するブレイダーBを使用して組成さ
れた組紐bを連続的に種々の断面形状を有する管状体に
成型する管状体連続成型装置について説明する。先ず、
ブレイダーBを使用した管状体連続成型装置の全体構成
を図5を用いて説明する。Tは、マンドレルmを構成す
る、例えば、シリコンゴム等の耐熱性の軟質樹脂からな
る空気で膨らませることが可能な軟質チューブt1が偏
平状に巻回されたスプールt2及びスプールt2から軟
質チューブt1を繰り出すとともに、後述するブロワー
により圧縮空気室を介して軟質チューブt1内に吹き込
まれる圧縮空気がスプールt2側に漏れないように空気
封止機能を有する一組のフィードローラーt3,t3’
から構成されたマンドレルmを構成する軟質チューブ供
給装置である。なお、フィードローラーt3,t3’の
いずれか一方をバネ等の適当な弾性部材により、他方の
フィードローラーに圧接させるように構成することが好
ましい。
【0022】Pは、軟質チューブt1が圧縮空気により
膨らまされ構成されたマンドレルmの周囲に組成された
組紐bに、例えば、液体状の熱硬化性樹脂を含浸させる
ための樹脂液槽p1を有する樹脂含浸装置であり、樹脂
液槽p1には樹脂液槽p1の一部拡大斜視図である図6
に示されているように、樹脂液槽p1に挿入されたマン
ドレルm上に組成された組紐bの周囲から樹脂液槽p1
内の液体状樹脂が漏れないように密封するためのゴム等
の弾性材で形成されたリップ部材p2,p2’が、樹脂
液槽p1の側壁に穿設された窓部p3,p3’に取着さ
れている。また、樹脂含浸装置Pには、樹脂液槽p1内
の液体状樹脂の粘度を調整するために温度コントローラ
ーp4付きのヒーターp5が配設されている。
【0023】Hは、樹脂が含浸されたマンドレルm上の
組紐bを所定の断面形状に成型するためのダイ部材h1
及びダイ部材h1により所定の断面形状に成型されたマ
ンドレルm上の組紐bを加熱し硬化させるための成型室
h2から構成された成型硬化装置である。成型硬化装置
Hのダイ部材h1の取り付け状態を示す一部拡大斜視図
である図7及び図7のI−I線に沿った断面図である図
8に示されているように、ダイ部材h1は、ボルト、ナ
ット等の適当な固着具h3により成型室h2の壁部h
2’に取着されており、ダイ部材h1の後部h1’は、
先端にヒーター等適当な加熱手段を有するブロワーh5
が配設された成型室h2内に適当な長さ延在している。
ダイ部材h1の内部には螺子等の適当な固着具h6によ
りダイh7が交換可能に取着されている。成型される管
状体の断面形状に応じて、円形、方形或いはI型、L
型、T型等種々の形状のダイh7をダイ部材h1の内部
に取着することができる。
【0024】次に、図5、圧縮空気室V等の正面図であ
る図9、圧縮空気室V等の側面図である図10及び管状
体搬出部Sの拡大斜視図である図11を用いて、圧縮空
気室V及び管状体搬出部Sについて説明する。
【0025】圧縮空気室Vには、圧縮空気室Vの外部に
配置されたブロワーv1により、ダクトv2を介して圧
縮空気が供給され、常に所定の圧力に維持されており、
成型硬化装置Hにおいて所定の断面形状に成型硬化され
た組紐b(以下、成型硬化装置Hにより成型硬化された
組紐bを「管状体b’」ともいう。)の端部開口b”か
ら圧縮空気を供給し、圧縮空気により上述した軟質チュ
ーブt1を膨らましマンドレルmを形成するように構成
されている。なお、v3は圧縮空気室Vの管状体b’の
挿入口に配設された軟質ゴム等からなる圧縮空気シール
部材である。
【0026】管状体b’の長手方向と平行な圧縮空気室
Vの側壁v4には、側壁v4と直行する方向にシリンダ
ーv5が配設されており、シリンダーv5のピストンロ
ッドv6の先端には、図示されていない適当なフレーム
に平行に配置されたガイドレールv7、v7’に慴動可
能に嵌合されたスライドブロックv8が配設されてい
る。そして、スライドブロックv8には、スライドブロ
ックv8に載置された図示されていない適当なモーター
により駆動される円盤カッターv9が配設されている。
【0027】圧縮空気室Vの内壁等適当な位置に配設さ
れた光センサー等の検出手段v10により管状体b’の
先端部を検出した場合には、シリンダーv5を作動させ
てガイドレールv7、v7’に沿って管状体b’から離
れた待機位置にあるスライドブロックv8を管状体b’
の方向に移動させるとともに、円盤カッターv9を回転
させて管状体b’を所定の長さに切断する。管状体b’
の切断後は、ピストンロッドv6をシリンダーv5内に
引っ込めて、円盤カッターv9を後退させるとともに円
盤カッターv9の回転を停止させる。
【0028】v11は、圧縮空気室Vの中間床部v12
上に配置された傾斜板であり、円盤カッターv9により
切断された管状体b’は傾斜板v11上に落下し、圧縮
空気室Vの側壁v4’方向に移動する。後述する管状体
搬出部Sにより上部圧縮空気室V’から下部圧縮空気室
V”に搬送された管状体b’は、下部圧縮空気室V”に
配設された傾斜板部v13上を移動し、圧縮空気室Vの
床部v14上に載置される。そして、必要に応じて適
宜、扉v15’を有する取り出し口v15から搬出され
る。
【0029】次に、主として、図11を用いて管状体搬
出部Sについて説明する。s1は、組紐bの移動方向と
直行する圧縮空気室Vの側壁v16、v16’に取着さ
れた軸受けs2、s2’間に配設された軸部s3から放
射方向に延びる十字状の受け板s4〜s7及び円形状側
壁s8、s8’からなる回転搬送部材であり、回転搬送
部材s1は、圧縮空気室V内部で、中間床部v12の側
壁v4’側に設けられた空間部s9に配置されている。
【0030】上記のように構成されているので、圧縮空
気室Vの内壁等適当な位置に配設された検出手段v10
により管状体b’の先端部を検出した場合には、シリン
ダーv5を作動させて、ガイドレールv7、v7’に沿
って管状体b’から離れた待機位置にあるスライドブロ
ックv8を管状体b’の方向に移動させるとともに、円
盤カッターv9を回転させて管状体b’を所定の長さに
切断する。切断された管状体b’は傾斜板v11上に落
下して傾斜板v11上を移動し、回転搬送部材s1の受
け板s4〜s7の一つに載置される。そして、管状体
b’を載置した回転搬送部材s1は管状体b’の自重に
より、図11に示されている矢印方向に回動し、管状体
b’は回転搬送部材s1の受け板s4〜s7の一つから
下部圧縮空気室V”に配設された傾斜板部v13上に落
下し、その後、傾斜板部v13上を移動し、圧縮空気室
Vの床部v14上に載置され、必要に応じて適宜、扉v
15’を有する取り出し口v15から搬出される。
【0031】上記のように、圧縮空気室Vを、中間床部
v16を介して上部圧縮空気室V’と下部圧縮空気室
V”に分割し、しかも、中間床部v16の空間部s9に
回転搬送部材s1を配設したので、管状体b’の取り出
し口v15からの取り出し時に、扉v15’を開けても
圧縮空気室V内の空気圧の減少が極めて少なく、従っ
て、圧縮空気により膨らんでいるマンドレルmが収縮す
るようなことがなく、組紐bの組成に何ら悪影響を与え
ることがない。
【0032】なお、切断された管状体b’が回転搬送部
材s1の受け板s4〜s7の一つに載置されたことを、
光センサー等の検出器により検出し、検出器からの信号
によりモーター等を駆動して回転搬送部材s1の軸部s
3を回転させて、回転搬送部材s1の受け板s4〜s7
の一つに載置された管状体b’を移送するように構成す
ることもできる。
【0033】更に、回転搬送部材s1を圧縮空気室Vの
側壁v4’の一部として構成し、回転搬送部材s1の受
け板s4〜s7の一つに載置され管状体b’を、そのま
ま圧縮空気室V外に搬出するように構成することができ
るが、この場合には、上記のように、回転搬送部材s1
をモーター等により積極的に回転させるとともに、回転
搬送部材s1が回転を停止した時には、回転搬送部材s
1の受け板s4〜s7の一つにより、常に、側壁v4’
の開口部が閉鎖されるように構成し、圧縮空気室Vの圧
縮空気が外部に放出されて、マンドレルmが収縮するこ
とがないように構成する。
【0034】次に、本発明の管状体連続成型装置の管状
体成型工程について、主として図5を用いて説明する。
ブレイダーBを始動させる前に、軟質チューブt1をブ
レイダーBの第一組成位置安定ガイド部材g1及び第2
組成位置安定ガイド部材g2に通し、次いで、樹脂含浸
装置P、成型硬化装置Hに通し、更に、空気シール部材
v3を通して圧縮空気室V内に配置する。次いで、ブロ
ワーv1を作動させて、ブロワーv1からの圧縮空気を
圧縮空気室V内に供給し、圧縮空気室V内に挿入された
組紐bの端部開口b”から軟質チューブt1に圧縮空気
を供給し、軟質チューブt1を膨らませて円筒状のマン
ドレルmを形成する。この際、軟質チューブt1内に供
給された圧縮空気は、軟質チューブt1がフィードロー
ラーt3,t3’により挟持されているので、フィード
ローラーt3,t3’より先には移動しない。
【0035】次いで、ブレイダーBを始動させ、ボビン
キャリヤーCを曲面状の上板Uに穿設された軌道に沿っ
て走行させることにより、多数の糸条Yを交錯させて軟
質チューブt1を膨らませて構成された円筒状のマンド
レルm上に組紐bを組成する。組成された組紐bは、樹
脂含浸装置Pにおいて所定の粘度に調整された液体樹脂
を含浸され、次いで、成型硬化装置Hにおいてダイ部材
h1のダイh7により所定の断面形状に成型されたの
ち、直ちに、成型室h2の中に配置されたヒーターp5
により硬化される。
【0036】次いで、圧縮空気室Vの内壁等適当な位置
に配設された検出手段v10が管状体b’の先端部を検
出した場合には、シリンダーv5を作動させてガイドレ
ールv7、v7’に沿って管状体b’から離れた待機位
置にあるスライドブロックv8を管状体b’の方向に移
動させるとともに、円盤カッターv9を回転させて管状
体b’を所定の長さに切断する。その後、上述したよう
に、傾斜板v11、回転搬送部材s1及び傾斜板部v1
3を経て圧縮空気室Vの床部v14上に載置され、必要
に応じて適宜、扉v15’を有する取り出し口v15か
ら搬出される。以上の工程により、ブレイダーBにより
組成された組紐bから、樹脂で硬化された管状体b’を
連続的に成型することができるものである。
【0037】本発明においては、樹脂で含浸された組紐
bは、常に、圧縮空気により膨らまされている軟質チュ
ーブt1により構成されるマンドレルmにより放射方向
外側に押圧されているので、マンドレルmと樹脂で含浸
された組紐bの内面間に介在する樹脂が押し出され、硬
化成型された管状体b’の内面に樹脂層が形成されるこ
とがない。従って、管状体b’の全容積に対する糸条Y
或いは中糸用糸条yの容積が大きくなり、軽くてしかも
強度の大きな管状体b’を成型することができる。
【0038】なお、ブレイダーBは、上述したようなも
のに限らず、筒状等の連続した組紐bを組成できるもの
であれば使用可能であり、また、成型硬化装置Hのダイ
部材h1を所定の形状を有する成型ローラーとすること
ができ、更に、圧縮空気室V内に配設された円盤カッタ
ーv9は回転カッターに限らず、往復動するカッターと
することもできる。
【0039】以下に、上述した本発明の実施例の作用効
果を列挙する。ブレイダーにより組成された組紐から樹
脂で硬化された任意の断面形状を有する管状体を連続的
に成型することができる。また、成型硬化された管状体
を一貫した連続成型システムで製造することができるの
で、均一な品質の管状体が得られる。更に、圧縮空気室
内で管状体を切断するとともに、短時間のうちに管状体
を圧縮空気室から搬出するように構成したので、圧縮空
気室内の圧縮空気が外部に放出されて、マンドレルが収
縮することが防止でき、常に、安定した状態で組紐の組
成を行うことができる。更にまた、樹脂で含浸された組
紐は、常に、圧縮空気により膨らまされている軟質チュ
ーブにより構成されるマンドレルにより放射方向外側に
押圧されているので、マンドレルと樹脂で含浸された組
紐の内面に介在する樹脂が押し出され、硬化成型された
管状体の内面に樹脂層が形成されることがない。従っ
て、管状体の全容積に対する糸条或いは中糸用糸条の容
積が大きくなり、軽くてしかも強度の大きな管状体を成
型することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。ブ
レイダーにより組成された組紐から樹脂で硬化された任
意の断面形状を有する管状体を連続的に成型することが
できる。また、成型硬化された管状体を一貫した連続成
型システムで製造することができるので、均一な品質の
管状体が得られる。更に、樹脂で含浸された組紐は、常
に、圧縮空気により膨らまされている軟質チューブによ
り構成されるマンドレルにより放射方向外側に押圧され
ているので、マンドレルと樹脂で含浸された組紐の内面
に介在する樹脂が押し出され、硬化成型された管状体の
内面に樹脂層が形成されることがない。従って、管状体
の全容積に対する糸条或いは中糸用糸条の容積が大きく
なり、軽くてしかも強度の大きな管状体を成型すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の管状体連続成型方法に使用され
る一例としてのブレイダーの正面図である。
【図2】図2は図1のブレイダーの側面図である。
【図3】図3は図2のI−I線に沿った断面を含むボビ
ンキャリヤーを軌道に沿って走行させるための駆動装置
の拡大正面図である。
【図4】図4はボビンキャリヤーの正面図である。
【図5】図5は管状体連続成型装置の全体構成図であ
る。
【図6】図6は樹脂含浸装置の一部拡大斜視図である。
【図7】図7は成型硬化装置のダイ部材の取り付け状態
を示す一部拡大斜視図である。
【図8】図8は図7のI−I線に沿った断面図である。
【図9】図9は圧縮空気室等の正面図である。
【図10】図10は圧縮空気室等の側面図である。
【図11】図11は管状体搬出部の拡大斜視図である。
【符号の説明】
B・・・・・・・・・・ブレイダー H・・・・・・・・・・成型硬化装置 P・・・・・・・・・・樹脂含浸装置 S・・・・・・・・・・管状体搬出部 T・・・・・・・・・・軟質チューブ供給装置 V・・・・・・・・・・圧縮空気室 h1・・・・・・・・・ダイ部材 h2・・・・・・・・・成型室 p1・・・・・・・・・樹脂液槽 s1・・・・・・・・・回転搬送部材 t1・・・・・・・・・軟質チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 23:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮空気により膨張された軟質チューブに
    より構成されるマンドレルの周囲に組紐を組成し、該マ
    ンドレルの周囲に組成された組紐に樹脂を含浸させた
    後、該マンドレル上において所定の断面形状に成型硬化
    し、その後、成型硬化された管状体を切断することを特
    徴とする管状体連続成型方法。
JP5209866A 1993-08-02 1993-08-02 管状体連続成型方法 Pending JPH0740449A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01183016A (ja) * 1988-01-09 1989-07-20 Ngk Insulators Ltd 避雷碍子及びそれを備えた避雷装置
JPH1158540A (ja) * 1997-08-20 1999-03-02 Murata Mach Ltd ブレイダーによる中空容器作成システム及び耐圧容器

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