JPH0751405A - ゴルフボール - Google Patents
ゴルフボールInfo
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- JPH0751405A JPH0751405A JP22641093A JP22641093A JPH0751405A JP H0751405 A JPH0751405 A JP H0751405A JP 22641093 A JP22641093 A JP 22641093A JP 22641093 A JP22641093 A JP 22641093A JP H0751405 A JPH0751405 A JP H0751405A
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Abstract
プルが損傷を受けたり真球度及びシンメトリー性が損な
われることを防止し、良好な外観及びシンメトリー性を
有するゴルフボールを得る。 【構成】 金型のキャビティー2の中心点oを通り、か
つパーティングライン3を外周とする仮想面4に対して
3〜5°の角度で交差するキャビティー2の仮想直径線
5を上記仮想面4と中心点oで直交する仮想直線6を軸
として回転させ、この仮想直径線5の両端とキャビティ
ー2の周面との交点の軌跡に沿って仮想線を描くことに
より、パーティングライン3を挟んで並行する2本の仮
想周線7,7を想定し、キャビティーの該仮想周線7,
7間を球面形状から最大0.04mmまで外方に大きく
した金型1を用いてゴルフボールを加圧成形し、トリミ
ングして得られたゴルフボール。
Description
性に優れたゴルフボールに関し、更に詳述すると、金型
を用いて圧縮成形し、トリミングしてゴルフボールを製
造する際に、金型のパーティングライン部分に生じる食
い出し部のトリミング処理を考慮して金型を設計し、該
金型を用いて製造したゴルフボールに関する。
ースソリッドゴルフボールの製造には、まずセンターに
糸ゴムを巻き付けて糸巻きコアを製造し、又はソリッド
コアを射出成形等により成形し、これらコアの外周にカ
バー材料を配置して、これを二分割の成形金型内に仕込
み、加圧成形してカバーを形成する方法が一般的に採ら
れている。
の外周に二分割の成形金型を用いて加圧成形によりカバ
ー層を形成する場合には、図3に示したように、金型の
パーティングライン(合わせ面)に沿ってカバー材aが
はみ出し、所謂食い出し部bが生じる。従って、カバー
層a成形後にこの食い出し部bを研削又は研磨して取り
除き、パーティングライン周囲をトリミングすることに
よりゴルフボールを得ている。なお、図3はカバー層a
を加圧成形した直後の糸巻きゴルフボールを示すもの
で、図中cはセンター、dはこのセンターcの外周に糸
ゴムを巻回して形成された糸ゴム層、eはこれらセンタ
ーc及び糸ゴム層dとからなる糸巻きコアである。
によりカバー層aを形成し、その食い出し部bを研削し
てトリミングする場合、食い出し部bの厚さは一般に
0.1〜0.15mm程度であるが、ゴルフボールは成
形時にどうしても金型のガタ(両割型間のずれ)や外形
のバラツキが生じるため、現在の技術レベルでは、図4
に示したようにゴルフボールfのパーティングラインに
沿ってトリミング幅wが3mm程度になるくらい研削し
ないと、食い出し部bをきれいに取り除くことができな
い。
ルfは、トリミング工程により真球度が損なわれ、また
パーティングラインから第1段目のディンプルgが損傷
を受ける場合があり、シンメトリー性が著しく損なわ
れ、飛行性能や美観の低下を招くことがある。
で、食い出し部のトリミング工程によりディンプルが損
傷を受けたり真球度及びシンメトリー性が損なわれるこ
とを防止し、良好な外観及びシンメトリー性にを有する
ゴルフボールを提供することを目的とする。
成するため、半球状のキャビティーを有する2つの割り
型からなる二分割成形金型を用いてゴルフボールを加圧
成形し、金型のパーティングラインに沿ってできた食い
出し部を研削又は研磨除去すると共にパーティングライ
ンの周囲をトリミングして得られたゴルフボールであっ
て、金型のキャビティーの中心点を通り、パーティング
ラインを外周とする仮想面に対して3〜5°の角度で交
差するキャビティーの仮想直径線を上記仮想面と中心点
で直交する仮想直線を軸として回転させ、この仮想直径
線の両端とキャビティー周面との交点の軌跡に沿って仮
想線を描くことにより、パーティングラインを挟んで並
行する2本の仮想周線を想定し、キャビティーの該仮想
周線間を球面形状から最大0.04mmまで外方に大き
くした金型を用いてゴルフボールを加圧成形し、食い出
し部を研削又は研磨除去すると共にパーティングライン
の周囲をトリミングして得られたことを特徴とするゴル
フボールを提供する。
工程により研削又は研磨される部分を考慮して設計され
た金型を用い、加圧成形されたものである。
キャビティーを有する2つの割り型からなる二分割成形
金型のキャビティーにおいて、加圧成形時に食い出し部
が生じるパーティングラインに沿った部分を、成形後の
トリミング工程を考慮して、得られるゴルフボールの球
面より外方に大きく形成し、この金型を用いて加圧成形
して食い出し部を研削又は研磨により除去すると共にト
リミングしたゴルフボールである。
ティーにおいて、ゴルフボール球面より外方に大きく形
成する部分について、その適切な大きさを検討した結
果、金型のキャビティーの中心点を通り、パーティング
ラインに囲まれた仮想面に対して3〜5°の角度で交差
するキャビティーの仮想直径線を上記仮想面と中心点で
直交する仮想直線を軸として回転させ、この仮想直径線
の両端とキャビティー面との交点の軌跡に沿って仮想線
を描くことによって、パーティングラインを挟んで並行
する2本の仮想周線を想定し、キャビティーの該仮想周
線間が球面形状から最大0.04mmまで、好ましくは
0.02〜0.04mm程度外方に大きくなるように金
型を設計することにより、この部分によって形成された
削りしろを研削又は研磨除去してトリミングすることに
よって、ラージボールであってもスモールボールであっ
ても、金型の段ずれや外形のバラツキを確実に解消する
ことができ、しかもディンプルが損傷したり真球度が低
下したりするようなことなく、きれいなゴルフボールを
得ることができることを見出したものである。
され、食い出し部を研削又は研磨除去すると共にパーテ
ィングラインの周囲をトリミングすることによって得ら
れた本発明のゴルフボールは、ディンプルの破損などが
なく、かつ真球度やシンメトリー性に優れ、きれいな外
観を有すると共に、飛行性能等のボール性能にも優れる
ものである。
説明する。図1,2は、本発明のゴルフボールを成形す
るための金型1を示すもので、この金型1は半球状のキ
ャビティー2a,2bを有する2つの割り型1a,1b
からなり、割り型1a,1bを合わせることにより球状
のキャビティー2が形成されるようになっている。な
お、特に図示していないがこのキャビティー2内面には
通常ディンプル形成用の凸部が多数形成されている。
ャビティー2の中心oを通り、パーティングライン3を
外周とする仮想面4に対して角度θ=3〜5°で交差す
るキャビティーの仮想直径線5を想定し、この仮想直径
線5を上記仮想面4と中心点oで直交する仮想直線6を
軸として回転させ、この仮想直径線5の両端とキャビテ
ィー2周面との交点の軌跡に沿って仮想線を描くするこ
とにより、パーティングライン3を挟んで並行する2本
の仮想周線7,7を想定する。
7,7に挟まれた部分のキャビティー内周面がゴルフボ
ールの球面形状8(従来の金型のキャビティー面)より
外方に大きく形成し、本発明のゴルフボールは、この金
型1を用いて加圧成形し、パーティングライン3に沿っ
て生じる食い出し部を研削又は研磨して除去する際、こ
の大きく形成した部分(図2中、BECDにより囲まれ
る部分)を除去し、トリミングすることにより得られた
ものである。
ライン3により形成された仮想面4との角度θは、上記
の通り3〜5°の範囲とされ、角度θが5°を超えると
トリミング工程における削りしろが大きくなり過ぎ、パ
ーティングライン3近傍のディンプルを損傷する場合が
あり、一方3°未満では金型のガタ(段ずれ)や加圧成
形による外形のバラツキを解消して良好な球形状のボー
ルを得ることが困難になる。そしてこのように、角度θ
を3〜5°とすることにより、良好なラージサイズゴル
フボール(直径42.67mm以上)を得ることがで
き、またスモールサイズゴルフボール(直径41.15
mm以上)であっても角度θを同様に設定することで良
好なボールとすることができる。
金型のキャビティー面)より外方に大きく形成する部分
(図2中、BECDにより囲まれる部分)の厚さ(図2
において線分EDの長さ)は最大で0.04mmとさ
れ、好ましくは0.02〜0.04mmとされる。この
場合、0.04mmを超えて大きくすると削りしろが大
きくなり過ぎて無駄であり、また0.02mm未満であ
ると段ずれや外形のバラツキを解消することが困難な場
合がある。このように、図2中線分EDを最大0.04
mm、特に0.02〜0.04mmとすることにより、
良好なラージサイズゴルフボールとすることができ、ま
た同様の設定により、良好なスモールサイズゴルフボー
ルとすることもできる。
2中、BECDにより囲まれる部分)の形状は、特に制
限されるものではなく適宜選定することができるが、特
に、図2中の線分BD及びCDをそれぞれ仮想直径線5
とキャビティー2の周面との交点B,D(仮想周線7,
7上の点)における仮想周線7,7と直交する接線とす
ることが好ましく、これによって少ない削りしろにより
ディンプルを損傷することなく、確実に段ずれや外形の
バラツキを解消することができる。
に、このような金型を用いて加圧成形により成形した
後、その食い出し部を研削又は研磨して除去すると共に
パーティングライン周囲をトリミングしたもので、この
場合に図2中BECDにより囲まれる部分によって形成
された削りしろを研削又は研磨して除去し、トリミング
したものである。
金型を用いて成形したことにより、少ない削りしろで、
ディンプルを損傷することなく、確実に段ずれや外形の
バラツキを解消することができるものである。
型のキャビティーがパーティングライン近傍においても
図2の線分BECに沿った球面形状をしていたので、食
い出し部の除去や金型のガタによる段ずれ等を解消する
ために、実質的に図2の点BFCを結ぶ直線まで削り取
らなければならなかった。このため、従来のゴルフボー
ルは、パーティングライン3の近傍部分において、線分
BECで示される本来の球面よりも内側へと削り取ら
れ、ボールの外形が球形からずれて真球度及びシンメト
リー性が低下すると共に、削り幅(トリミング幅)も広
くなり、パーティングライン3近傍のディンプルを損傷
する場合があった。
た本発明のゴルフボールは、図2に示されているよう
に、線分BECで示される本来の球面よりも外側に突出
した削りしろ(BECDにより囲まれる部分)を削り取
ることにより、食い出し部の除去や金型のガタによる段
ずれ等を解消することができ、従って真球度及びシンメ
トリー性を低下させることがない。また、図2中の線分
BD及びCDをそれぞれ仮想直径線5とキャビティー2
の周面との交点B,D(仮想周線7,7上の点)におけ
る仮想周線7,7と直交する接線とすることにより、線
分BD及びCDがそれぞれ点B,Cの近傍部分において
ほとんど球面に接した状態となり、このため点B,Cの
近傍部分は実質的に削る必要がなく、実質的なトリミン
グ幅は従来のゴルフボールに比べて遥かに狭くなる。実
際、本発明者の実験によれば本発明ゴルフボールのトリ
ミング幅は、従来ボールのトリミング幅(線分BC)の
約2/3程度であった。このため、パーティングライン
3近傍のディンプルを損傷するおそれも非常に少ないも
のである。更にこの場合、削りしろの厚さ(ボール径方
向の削り深度)(線分DE)も従来ボール(線分EF)
の約1/3となるものである。
リミング工程における削りしろを考慮して設計した金型
1を用いて成形したことにより、良好な真球度及びシン
メトリー性を有し、かつパーティングライン近傍のディ
ンプルの損傷もなく、きれいな外観を有すると共に、優
れたボール性能を発揮するものである。
限定されるものではなく、糸巻ゴルフボール、ツーピー
スゴルフボール、スリーピースゴルフボール、ワンピー
スゴルフボール等、種々の構造のゴルフボールとするこ
とができる。この場合、糸巻ゴルフボール、ツーピース
ゴルフボール、スリーピースゴルフボール等の多層構造
ゴルフボールとする場合には、糸巻きコアあるいはソリ
ッドコアの外周にハーフシェル状に仮成形したカバー材
を配置し、これを金型内に配置して加圧成形する通常の
方法により成形することができ、またワンピースゴルフ
ボールとする場合には、ボール材料を予めほぼ球状に仮
成形しておき、これを金型内に仕込んで加圧成形する方
法により成形することができる。
ールは、トリミング工程における削りしろを考慮して設
計した金型を用いて成形したことにより、良好な真球度
及びシンメトリー性を有し、かつパーティングライン近
傍のディンプルの損傷もなく、きれいな外観を有すると
共に、優れたボール性能を発揮するものである。
について説明する説明図である。
明図である。
得られたトリミング前の糸巻きゴルフボールを示す断面
図である。
ー面) o キャビティーの中心点
Claims (2)
- 【請求項1】 半球状のキャビティーを有する2つの割
り型からなる二分割成形金型を用いてゴルフボールを加
圧成形し、金型のパーティングラインに沿ってできた食
い出し部を研削又は研磨除去すると共にパーティングラ
インの周囲をトリミングして得られたゴルフボールであ
って、金型のキャビティーの中心点を通り、パーティン
グラインを外周とする仮想面に対して3〜5°の角度で
交差するキャビティーの仮想直径線を上記仮想面と中心
点で直交する仮想直線を軸として回転させ、この仮想直
径線の両端とキャビティー周面との交点の軌跡に沿って
仮想線を描くことにより、パーティングラインを挟んで
並行する2本の仮想周線を想定し、キャビティーの該仮
想周線間を球面形状から最大0.04mmまで外方に大
きくした金型を用いてゴルフボールを加圧成形し、食い
出し部を研削又は研磨除去すると共にパーティングライ
ンの周囲をトリミングして得られたことを特徴とするゴ
ルフボール。 - 【請求項2】 2本の仮想周線上においてそれぞれの仮
想周線と直交するキャビティー方面の接線を2本描き、
キャビティーの仮想周線間をこの2本の接線に沿って外
方へと大きく形成した成形金型を用いて成形した請求項
1記載のゴルフボール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22641093A JP2626491B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | ゴルフボール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22641093A JP2626491B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | ゴルフボール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0751405A true JPH0751405A (ja) | 1995-02-28 |
JP2626491B2 JP2626491B2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=16844686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22641093A Expired - Fee Related JP2626491B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | ゴルフボール |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2626491B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001163673A (ja) * | 1999-09-30 | 2001-06-19 | Toshiba Corp | セラミックスボール用素材及びセラミックスボールの製造方法 |
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JP2010284531A (ja) * | 2009-06-12 | 2010-12-24 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール成形用金型およびその金型で成形したゴルフボール |
JP2011136163A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール成形用金型、その金型を用いたゴルフボールの製造方法、およびその金型で成形したゴルフボール |
JP2011153071A (ja) * | 1999-09-30 | 2011-08-11 | Toshiba Corp | セラミックスボール用素材 |
JP2011245269A (ja) * | 2010-05-28 | 2011-12-08 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボールおよびその製造方法 |
-
1993
- 1993-08-19 JP JP22641093A patent/JP2626491B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
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US8926878B2 (en) | 2009-06-12 | 2015-01-06 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball and method for manufacturing the same |
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JP2011245269A (ja) * | 2010-05-28 | 2011-12-08 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボールおよびその製造方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2626491B2 (ja) | 1997-07-02 |
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