JPH07509462A - ヒドロキサム酸誘導体および抗炎症化合物としてのこれらの使用 - Google Patents

ヒドロキサム酸誘導体および抗炎症化合物としてのこれらの使用

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JPH07509462A
JPH07509462A JP6504325A JP50432594A JPH07509462A JP H07509462 A JPH07509462 A JP H07509462A JP 6504325 A JP6504325 A JP 6504325A JP 50432594 A JP50432594 A JP 50432594A JP H07509462 A JPH07509462 A JP H07509462A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒドロキサム酸誘導体および抗炎症化合物としてのこれらの使用記誘導体を含有 する医薬製剤ならびに医学におけるそれらの使用に関する。
欧州特許第0196184号明細書は、哺乳動物のアラキドン酸カスケードにお いて、酵素5−リポキシゲナーゼおよびシクロオキシゲナーゼを抑制する能力に 基づき抗炎症活性を示すヒドロキサム酸誘導体を記載している。問題の化合物は 式: 式中、 Arはフェニルであり、 Ar’はフェニレンであり、 YはC2−1゜アルケニレンであり、 R1はCl−1アルキル、アミノ、C1−、アルキルアミ人またはジーC1−4 アルキルアミノであり、 そしてA「とAr’はC1−、アルキル(これはそれ自身1個以上のハロゲン原 子により任意に置換されることがある)、C,、アルコキシ、ハロ、ニトロ、ア ミノ、カルボキシ、C1−1アルコキシカルボニルおよびヒドロキシから独立し て選ばれる1個以上の置換基により任意に置換される、を有する化合物である。
国際特許願W090/12008号明細書は、式。
式中、 R,は、ハロ、ニトロ、シアノ、アルキル、アルコキシ、およびハロ置換アルキ ルから独立して選ばれる1個、2個、または3個の基により任意に置換された炭 素環式アリールオキソにより置換されたフェニルであり;XはC2−6アルケニ レンであり: R2およびR,はそれぞれ水素、CI−、アルキル、および炭素環式アリールか ら選ばれる、 を有する化合物を含めて、尿素を基本とするりボキシゲナーゼ抑制化合物を記載 国際特許願WO92/I O469号明細書は、式:式中、 Bはアリールまたは置換アリール(ハロ、シアン、アミノカルボニル、C1−、 アルキルアミノカルボニル、ジC1−@アルキルアミノカルボニル、およびCI −@アルキルスルホニルを含む基から選ばれる1個以上の置換基で置換されたも の)であり: Aはアルキニレンてあり: R1は水素、C1−、アルキル、または−NRIRI (式中、R2およびR1 はそれぞれ水素およびCl−4アルキルから選ばれる)である、を何する化合物 を含めて、ヒドロキサム酸誘導体を記載している。
国際特許願W092101682号明細書は、式:式中、 Aはフェノキシ(C,、アルキル、Cl−1ハロアルキル、CI−*アルコキシ 、ヒドロキシまたはハロゲンにより任意に置換される)により任意に置換された フェニルであり; Bは1本の結合あるいは直鎖または分枝2価C1−1mアルキレン基であり;R 1は水素、CI −I I+アルキル、C1−、シクロアルキル、または−NR tRs (式中、R2およびR1はそれぞれ水素およびC1−、アルキルから選 ばれる)である、を有する化合物を含めてアセチレン誘導体を記載している。
欧州特許第019f3184号、Woり2/10469号、Wo9270168 2号、およびW090/12008号明細書に記載された化合物に関連する一群 の化合物がここに発見され、そしてこれらはりオキシゲナーゼまたはシクロオキ シゲナーゼ媒介アラキドン酸代謝経路の抑制剤が必要とされる臨床的症状の予防 および治療に用途を有するものである。
従って、本発明は、式(I): 式中、 環へおよびBの一方または両方は、ハロ、シア人−〇〇NR’R” (式中、R 1およびR2はそれぞれ水素およびCI−tアルキルから選ばれる)、および− 3(0)、 R3(式中、nは0から2の整数てあり、R3はC1−、アルキル 、C,−3゜アリール、またはCl−1□アルアルキルである)から独立して選 ばれる1個以上の基により置換され; Yは一11C=(:H−((E)または(Z) ) 、または−〇ミC−であり ;DはC1,□、アルキルまたは−NR’R’(式中、R4およびR′はそれぞ れ水素およびCI−、アルキルから選ばれる)であり、そしてRは水素またはC 1−、アルキルである;だだし、(i)環へおよび(または)B上の置換基の少 なくとも一つはハロの外の基であり、また(i i)式(1)の化合物はN−ヒ ドロキシ−N−(1−メチル−3−+3− C4−(メチルチオ)フェノキシフ ェニル)−2−プロピニル)尿素ではないことを条件とする、 を有する一群の化合物、あるいはその塩、溶媒和物または生理学上機能をもつ誘 導体を提供するものである。
式(1)の若干の化合物およびそれらの塩類は(R)または(S)鏡像体形で存 在しうろことは明らかであろう。従って、本発明は式(1)の化合物の個々の( R)および(S)鏡像体の各々、ならびにそれらの他の鏡像体を実質的に含まな い(即ち、5%未満を含有)塩類、および実質的に等量の二鏡像体を含有するラ セミ混合物を含めてこのような鏡像体の如何なる割合の混合物をもその範囲内に 包含するものである。
ハロという用語はフルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードを意味するが、フル オロが最も好ましい。
環Aは非置換のこともあれば、式(I)の定義中にあげられた基から独立して選 ばれる1個から5個の基により置換されることもある。なるべくは環Aは非置換 か、またはハロ、シア人および一5OzC1lzから選ばれる1個の基により置 換されるのがよい。
iBは非置換のこともあれば、式(1)の定義中にあげられた基から独立して選 ばれる1個から4個の基により置換されることもある。なるべくは、環Bは非置 換かまたはシアノ基により置換されるのがよい。
基Yは環Bへ2−13−1または4−位で付くことができるが、なるべくは−〇 −橋かけ基に関して3位で付くのがよい。
Rはメチルがよい。
Dはなるべくはメチルまたはアミノがよく、メチルが最も好ましい。
本発明は、更にもう一つの面において、式(Ia) :式中、 A′およびB′はそれぞれ水素、ハロ、シア人−CONR’″R2“ (式中、 R”およびR2″はそれぞれ水素およびC1−4アルキルがら選ばれる)、およ び−3(0)、R” (式中、mは0から2の整数であり、R”G;ICl−+  7/I/キル、C,−10アリール、またはCm−uアルアルキルである)か ら選ばれ;D′はCl−1アルキルまたは−NR’“R1(式中、Rlmおよび R′はそれぞれ水素およびC2−、アルキルから選ばれる)であり:R′はCI +アルアルキルるが、 ただし、A′およびB′の少なくとも一方は水素またはハロゲンの外のものであ ることを条件とする、 を有する化合物、あるいはその塩、溶媒和物、または生理学上機能をもつ誘導体 を提供するものである。
更にもう一つの面において、本発明はDが01−、アルキルである式(1)の化 合物、あるいはその塩、溶媒和物、または生理学上機能をもつ誘導体を提供する 。
なおもう一つの面において、本発明はYが−CH=CH−(なるべくは(E)配 置がよい)である式(1)の化合物、あるいはその塩、溶媒和物、または生理学 上機能をもつ誘導体を提供する。
なおもう一つの面において、本発明はYが−CHミCH−1そして環A上の置換 基の少なくとも一つはハロゲンの外のものである式(1)の化合物、あるいはそ の塩、溶媒和物、または生理学上機能をもつ誘導体を提供する。
式(I)を有する特に適当な化合物は、式中、環へおよびBの一方または両方が ハロ、シア人および−SO□CHsから選ばれる一つの基により置換され、 Yは一〇−橋かけ基に関して3位で環Bに付き、Rはメチルであり、そして Dはメチルかアミンであるもの、 あるいはその塩、溶媒和物、または生理学上機能をもつ誘導体を包含する。
特に適当な式(I)の化合物には次のものが包含される:(E)−1−H−(3 −(4−シアノフェノキシ)フェニルツー1−メチル−2−プロペニル]−1− ヒドロキシ尿素;(E)−1−+3− (3−(4−シアノフェノキシ)フェニ ル)−1(R)−メチル−2−プロペニル1−1−ヒドロキシ尿素;(E)−1 −+3− (3−(4−シアノフェノキシ)フェニル)−1(S)−メチル−2 −プロペニル1−1−ヒドロキシ尿素;(E)−1−+3−C4−シアノ−3− フェノキシフェニル)−1−メチル−2−プロペニル)−ヒドロキシ尿素: (E)−1−+3− C2−シアノ−5−フェノキシフェニル)−1−メチル− 2=プロペニル1−1−ヒドロキシ尿素;(E) −1” +3− (2−シア ノ−3−フェノキシフェニル〕−1−メチル−2−プロペニル1−1−ヒドロキ シ尿素:(E) −+−11−(3−(4−シアノフェノキシ)フェニル〕−2 −プロペニル) −■−ヒドロキシ尿素: (E)−1−+3− [5−(4−シアノフェノキシ)−2−シアノフェニル〕 −1−メチル−2−プロペニル1−1−ヒドロキシ尿素:(E)−1−[3−C 2−ンアノー5−(4−フルオロフェノキシ)フェニルツー1−メチル−2−プ ロペニル1−1−ヒドロキシ尿素;(E)−1−+3− (2−シアノ−3−( 4−フルオロフェノキシ)フェニル〕−I−メチルー2−プロペニル1−1−ヒ ドロキシ尿素;(E)−1−[3−C2−ンアノー3−(4−7アノフエノキシ )フェニルツー1−メチル−2−プロペニル) −1−ヒドロキシ尿素:(E) −1−[3−(3−(4−シアノフェノキン)−2−シアノフェニル〕−1(R )−メチル−2−プロペニル)−1−ヒドロキシ尿素;(E)−1−+3− ( 4−シアノ−3−(4−フルオロフェノキシ)フェニルツー1−メチル−2−プ ロペニルit−ヒドロキシ尿素;(E)−1−[3−C3−(4−メシルフェノ キシ)フェニルツー1−メチル−2−プロペニル1−1−ヒドロキシ尿素;(E ) N !3−〔3(4−シフ/7エ/キシ)フェニル〕−1(s)−メチル− 2−プロペニル)アセトヒドロキサム酸;(E)−N−[3−(3−(4−シア ノフェノキシ)フェニル]−1(R)−メチル−2−プロペニル)アセトヒドロ キサム酸;(E)−N−+3− (3−(4−シアノフェノキシ)フェニルツー 1−メチル−2−プロペニル)アセトヒドロキサム酸:N−[3−(3−(4− シアノフェノキシ)フェニル)−1(S)−メチル−2−プロピニル)アセトヒ ドロキサム酸、あるいはその塩、溶媒和物、または生理学上機能をもつ誘導体。
医薬品に使用するのに適した式(1)の化合物の塩は、その対イオンが製薬上容 認しうるものである。しかし、製薬上容認されない対イオンをもつ塩も、非医薬 応用面での使用に供するか、あるいは式(1)の化合物およびその製薬上容認し つる塩ならびに生理学上機能をもつ誘導体の製造中間体として、本発明の範囲内 にある。
本発明に係る塩は、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウムおよ びカリウムの塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウムおよびマグネシウムの 塩、有機塩基との塩、例えばジシクロヘキシルアミンおよびN−メチル−D−グ ルカミンとの塩、ならびにアミノ酸との塩、例えばアルギニンおよびリジンとの 塩を包含する。製薬上容認しつる酸付加塩の例には、鉱酸、例えば塩酸、臭化水 素酸塩、リン酸、メタリン酸、硝酸、および硫酸から誘導される塩、および有機 酸、例えば酒石酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマ ル酸、安息香酸、グリコール酸、グルコン酸、コハク酸、およびメタンスルホン 酸およびアリールスルホン酸、例えば且−トルエンスルホン酸から誘導される塩 が含まれる。
生理学上機能をもつ誘導体という用語は、例えば体内で変換されることにより、 式(1)の遊離化合物と同じ生理学的機能を有する式(1)の化合物の化学誘導 体を意味する。本発明によると、生理学上機能をもつ誘導体の例には、ヒドロキ サム酸官能基のヒドロキシルを製薬上容認しつる塩、ウレタンまたはエステルに 変えた式(1)の化合物が含まれる。
前述したように、式(1)の化合物、ならびにその塩、溶媒和物および生理学上 機能をもつ誘導体は、本発明に係る代表的化合物が活性であることを示した5一 リポキシゲナーゼおよびシクロオキシゲナーゼ抑制検定法において後に実証され るように、リボキシゲナーゼまたはシクロオキシゲナーゼ媒介アラキドン酸代謝 経路の抑制剤が必要とされる臨床的症状の予防および治療に用途をもつ。例えば 、式(1)の化合物がリボキシゲナーゼおよびシクロオキシゲナーゼ媒介アラキ ドン酸代謝経路を抑制する能力は、これら化合物を痙れん発生状態、アレルギー 状態、血小板凝集を伴う腫瘍形成状態、および炎症状態の予防および治療に有用 なものとしている。
痙れん発生状態の例は、平滑筋組織を含むもの、とりわけ気道平滑筋収縮、例え ば喘息(特発性気管支喘息を含めて)、気管支炎、および動脈平滑筋収縮、例え ば冠状動脈痙れん(心筋梗塞と関連する痙れんを含む。これは心臓喘息を起こす 左心室不全へと進むこともあるし、そうでないこともある)、虚血誘発心筋損傷 、および脳痙れんあるいは「卒中発作」 (これは中枢神経病態生理学に導くこ とがある)である。他の例には、異常結腸筋収縮により起こる腸疾患、例えば[ 過敏腸症候群」、[痙性結腸jおよび「粘液性大腸炎」として知られる諸症状が 含まれる。
アレルギー状態の例は、外因性喘息、完全なアレルギー由来の、あるいは部分的 アレルギー由来のアレルギー性皮膚病、例えば湿疹、アレルギー性腸疾患(セリ アック病を含めて)、アレルギー性眼症状、例えば枯草熱(これは更に、あるい は別途に、上部呼吸道に影響を与えることがある)、アレルギー性鼻炎、および アレルギー性結膜炎である。
腫瘍の例は皮膚新生物、肥満細胞腫、および他の細胞増殖形(良性および悪性両 方)である。腫瘍の予防および治療における本発明化合物の効用は、5−リボキ ソゲナーゼ抑制に加えて細胞増殖をも抑制する性質から生ずることに注目すべき である。
血小板凝集を含む諸症状の例は、完全にまたは部分的に血栓由来の「卒中発作」 を含めて血栓症から生ずるもの、冠動脈血栓症、静脈炎および静脈血栓症(後の 二症状は多分炎症とも関連する)である。
炎症性症状の例は、肺、関節、眼、腸、皮膚および心臓の症状、とりわけ炎症を 起こした組織中への白血球の浸潤と関連するもの、である。炎症性肺症状は喘息 、成人呼吸器窮迫症候群、気管支炎、およびのう胞性線維症(これは更に、ある いは別途に、腸または他の組織(複数のことがある)を含むことがある)を包含 する。炎症性関節症状はリウマチ様関節炎、リウマチ様脊椎炎、骨性関節症、痛 風性関節炎および他の関節炎諸症状を包含する。炎症性眼症状にはぶどう膜炎( 虹彩炎を含む)および結膜炎がある。炎症性腸症状にはクローン病、潰瘍性大腸 炎および遠位直腸炎が含まれる。炎症性皮膚病は細胞増殖と関連するもの、例え ば乾倉、湿疹、および皮膚炎(アレルギー由来かそうでない場合も)である。
心臓の炎症性諸症状には冠動脈梗塞損傷が含まれる。他の炎症性諸症状には慢性 炎症における組織のえ死、内毒素ショック、平滑筋増殖障害(例えば、血管形成 術後の再狭窄)、および移植外科手術後の組織拒絶が含まれる。
本発明化合物の独特な性質から考えて、これらは骨障害(例えば骨粗しよう症) 、細菌性および真菌性感染症、月経困難、多発性乾癖症、および免疫抑制剤、抗 痙れん剤、または鎮痛剤を必要とする臨症的諸症状の予防および治療にも使用で きるかもしれない。本発明化合物は低コレステロール血症活性も示す。
従って、本発明は噛乳動物、例えばヒトにおいて、リポキシゲナーゼまたはシク ロオキシゲナーゼ媒介アラキドン酸代謝経路の抑制剤、例えば5−リポキシゲナ ーゼまたはシクロオキシゲナーゼ抑制剤、を必要とする臨床的症状の予防または 治療法を提供するものであり、本法は治療上有効な量の式(1)の化合物、また はその製薬上容認しつる塩、溶媒和物、または生理学上機能をもつ誘導体を投与 することからなる。本発明は更に補乳動物、例えばヒト、における臨床的症状( 痙れん発生状態、アレルギー状態、腫瘍形成、血小板凝集を伴う状態、あるいは 炎症状態)の予防または治療のための方法を提供するものであり、そして本法は 治療上有効な鳳の式(1)の化合物、あるいはその製薬上容認しつる塩、溶媒和 物、または生理学上機能をもつ誘導体を投与することからなる。
別法として、本発明は医療に使用するための、とりわけリボキシゲナーゼまたは シクロオキシゲナーゼ媒介アラキドン酸代謝経路の抑制剤、例えば5−リボキシ ゲナーゼまたはンクロオキシゲナーゼ抑制剤、を必要とする咄乳動物、例えばヒ ト、の臨床的症状、例えば痙れん発生状態、アレルギー状態、腫瘍形成、血小板 凝集を伴う状態、あるいは炎症状態、の予防または治療に使用するための、式( [)の化合物、あるいはその製薬上容認しうる塩、溶媒和物、または生理学上機 能をもつ誘導体を提供するものである。
治療効果を達成するために要求される式CI)の化合物、あるいはその製薬上容 認しうる塩、溶媒和物または生理学上機能をもつ誘導体の量は、当然のことなが ら、個々の化合物、投与経路、治療下の患者、および治療される特定の障害また は疾患によって変化するであろう。前記臨床症状のいずれかに罹っているか、こ れら症状を蒙むりそうな噛乳動物に対して適した1日分の用量は、体重1キログ ラム当り化合物0. 1μg〜500mgの範囲内にある。全身的な投与の場合 の1日用量は、体重1キログラム当り化合物0.05〜500o+gの範囲が普 通であり、最も好ましい投薬量は、1日に2回か3回に分割した用量として投与 したとき、0.05から50mg/kg体重、例えばO. 1〜1 0mg/k gである。局所投与の場合、例えば皮膚または眼への投与において、適した用量 は塩基0.1ng〜100μg/キログラムの範囲内、典型的には約0. 1μ g/kgである。
例えば、喘息または気管支炎における気道平滑筋収縮の予防または治療に対する 経口投与の場合、本発明化合物の適当な用量は、前出バラグラフに明記した通り であるが、なるべくは体重1キログラム当り化合物0.1mgから10mgがよ く、最も好ましい投薬量は体重1kg当り0.1mgから5mgである。肺投与 の場合には、その用量は典型的には2 1t g−1 0 0mg/kg、なる べくは5μgから5 mg/kg,例えば0.01からImg/kgの範囲内で ある。
本発明はまたリポキンゲナーゼまたはシクロオキシゲナーゼ媒介アラキドン酸代 謝経路の抑制剤、例えば5−リポキシゲナーゼまたはシクロオキシゲナーゼ抑制 剤、が必要とされる臨床的症状、例えば痙れん発生状態、アレルギー状態、腫瘍 形成、血小板凝集を伴う状態、あるいは炎症状態、の予防または治療のための薬 剤の製造に、式(1)の化合物、あるいはその製薬上容認しうる塩、溶媒和物、 または生理学上機能をもつ誘導体を使用する方法をも提供するものである。
式(1)の化合物、あるいはその塩、溶媒和物、または生理学上機能をもつ誘導 体については、単独で投与することは可能であるが、これを医薬製剤として提供 する方が好ましい。従って、本発明は式(I)の化合物、あるいはその製薬上容 認しうる塩、溶媒和物、または生理学上機能をもつ誘導体および製薬上容認しう る担体または賦形薬、および任意に1種以上の他の治療成分を含有してなる医薬 製剤を更に提供するものである。
以後、「活性成分」という用語は式(1)の化合物、あるいはその製薬上容認し うる塩、溶媒和物、または生理学上機能をもつ誘導体を意味する。
担体または賦形薬は、当然のことながら、製剤中の他の成分と融和しなければな らず、また受薬者に対し有害であってはならない。活性成分は製剤のO. 1% から99,9重量%を占めることができる。本発明に係る製剤の典型的な単位用 量は活性成分0.01++gから1gを含む。局所投与に対しては、なるべく活 性成分は製剤の1%から2重量%を構成するのがよいが、活性成分は10%W/ Wもの多くを構成できる。鼻または口腔内投与に適した製剤は、典型的には0. 1から20%w/w 、例えば2%w/wの活性成分を含む。
本発明に係る製剤には、経口、肺、眼、直腸、非経口(皮下、筋肉内および静脈 内を含む)、関節内、局所、または鼻/口腔内投与に適した剤形にあるものが包 含される。
本発明製剤は単位剤形で提供するのが便利であり、調剤分野でよく知られた方法 により製造できる。すべてのこのような方法は、1種以上の補助的成分を構成す る担体と活性成分を一緒にする工程を含む。一般に、製剤は活性成分を液体担体 または微粉砕固体担体と、またはその両方と、一様にカリ均密に混合し、次に必 要に応じ生成物を必要な形状に形づくることにより製造される。
経口投与に適した本発明製剤は、各々が所定量の活性成分を含む個々の単位の形 で、例えばカプセル、カシエ、錠剤、またはトローチ錠として、散剤または顆粒 剤の形で、水性または非水性液体中の溶液または懸濁系の形で、あるいは水中油 型または油中水型乳濁系の形をとることができる。活性成分は大型丸剤、舐剤、 またはペーストの形にあってもよい。
錠剤は活性成分を任意に1種以上の補助成分と共に圧縮または成形することによ りつくりうる。圧縮錠剤は、自由流動形、例えば粉末または顆粒とした活性成分 を、任意に結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、および(または)界面活性剤または 分散剤と混合し、適当な機械で圧縮することにより製造できる。成形錠剤は、粉 末にした活性成分および適当な担体を、不活性液体希釈剤で湿らせた混合物を、 適当な機械で成形することにより製造される。
直腸投与用製剤は、活性成分をカカオ脂のような担体に添加した坐剤の形、ある いは浣腸剤の形をとることができる。
非経口投与に適した製剤は、典型的には活性成分の無菌水性製剤からなり、そし てこのものは受薬者の血液と等張であるのがよい。
関節内投与に適した製剤は、活性成分の無菌水性製剤の形をとることができ、そ して活性成分はミクロブリスタリンの形、例えばミクロクリスタリン水性懸濁系 とすることがある。関節内および眼科用投与の両方に対し、リポソーム製剤およ び生物分解性重合体系を用いて活性成分を提供することもできる。
局所投与に適した製剤には、液体および半液体製剤、例えばリニメント剤、ロー ションおよび塗布薬;水中油型および油中水型乳濁系、例えばクリーム、軟膏お よびペースト:および溶液や懸濁液、例えば滴剤が包含される。例えば、眼科用 投与に対しては、活性成分を、例えば0.1〜1.0%w/v溶液の形にした水 性点眼液として提供できる。
吸入による投与に適した製剤には、微粒粉末あるいは噴霧剤が含まれ、このもの は種々な型の計量された用量の加圧エーロゾル、ネブライザー、あるいは吹入器 を用いて発生させることができる。
口からの肺投与に対しては、気管支相中に確実に送達させるため、粉末あるいは 小満の粒径は典型的には0.5〜IOμm、なるべくは1〜5μmの範囲にある 。鼻内投与については、鼻腔内の保持を確実にするため、10〜500μmの範 囲の粒径が適当である。
計量された用量吸入器は加圧されたエーロゾル分与器であり、典型的には液化噴 射剤中の活性成分の懸濁液または溶液製剤を含むものである。使用中、これら特 表千7−509462 (6) 装置は計量された体積、典型的には10から150μl、を供給するように適合 された弁を通して製剤を放出し、活性成分を含む微粒噴霧をつくり出す。適当な 噴射剤にはクロロフルオロカーボン化合物、例えばジクロロジフルオロメタン、 トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタンおよびこれらの混合 物が含まれる。この製剤は更に1種以上の共溶媒、例えばエタノール、界面活性 剤、例えばオレイン酸またはソルビタントリオレエート、酸化防止剤および適当 なフレーバ剤を含むことができる。
ネブライザーは、圧縮ガス、典型的には空気または酸素、をせまいベンチュリ管 オリフィスを通して加速するか、あるいは超音波撹拌を用いることにより、活性 成分の溶液または懸濁液を治療用エーロゾル噴霧に変える市販の装置である。
ネブライザーでの使用に適した製剤は液体担体中活性成分からなり、製剤の40 %W/Wまで、なるべくは20%W/W未満を占めるのがよい。担体は典型的に は水または希求性アルコール溶液であり、例えば塩化ナトリウムの添加により体 液と等張にするのがよい。任意添加物には、もし製剤を無菌調製しないなら防腐 剤、例えばヒドロキシ安息香酸メチル、酸化防止剤、フレーバ剤、揮発性油、緩 衝剤および界面活性剤が包含される。
吸入による投与に適した製剤には、微粉化した粉剤が包含され、このものは吹入 器を用いて供給するか、あるいは吸入の仕方で鼻腔中に取り入れることができる 。吹入器の場合、粉末は典型的にはゼラチンまたはプラスチックからつくられた カプセルまたはカートリッジ中に含まれていて、これにその場で孔をあけるかま たは開口し、吸入したとき装置を通って引かれた空気により、あるいは手で操作 するポンプにより粉末を供給する。吹入器で用いる粉末は活性成分だけからなる か、あるいは活性成分と適当な粉末希釈剤、例えば乳糖、および任意の界面活性 剤からなる粉末配合物からなる。活性成分は典型的には製剤の0.1から100 w/胃を占める。
上記成分に加えて、本発明製剤は1種以上の追加成分、例えば希釈剤、緩衝剤、 フレーバ剤、結合剤、圧縮助剤、崩壊剤、界面活性剤、濃厚化剤、滑沢剤、防腐 剤、例えばヒドロキシ安息香酸メチル、酸化防止剤および乳化剤を含むことがあ る。本発明化合物は、抗生物質(例えば、抗菌剤)、抗真菌あるいは抗ウィルス 剤、抗ヒスタミン剤(とりわけ末梢作用性抗ヒスタミン剤)、あるいは非ステロ イド系抗炎症薬(NSAID)から選ばれる1種以上の他の治療成分とのコンビ ネーションとして用いると有利かもしれない。
これらコンビネーションの化合物は、例えば同じ製剤としであるいは別個の製剤 として同時に投与することもあれば、あるいは合併された望む治療効果を達成す るために十分短い時間間隔内で順次に投与することもできる。化合物を同じ製剤 中で用いる場合には、本発明製剤は、本発明化合物に加えて、更に他の成分(複 数のことがある)を含むことができる。
本発明の更にもう一つの面によると、式(I)の化合物、あるいはその塩、溶媒 和物、あるいは生理学上機能をもつ誘導体の製造法が提供される。本性は式式中 、Y、R1および環AおよびB上の置換基は式(1)の化合物に対して定義した 通りである、 の化合物あるいはその塩を、N−水素からN−C0D基(式中、Dは(a)CI −4アルキルまたは(b)NR’R’式中、R4およびR5は式(I)に対して 定義した通りである)への変換を行なうのに適当な薬剤または薬剤類と反応させ 、そして、このようにして生成した式(1)の化合物をその対応する塩、溶媒和 物、あるいは生理学上機能をもつ誘導体へ任意に変換することからなる。
変換(a)は、典型的には式(II)の化合物をアシル化剤、例えば適当な無水 物または活性化された酸、例えば酸ハロゲン化物、例えば塩化アセチルで処理す ることにより行なわれる。この反応は不活性溶媒、例えばハロ炭化水素、例えば ジクロロメタン中、−10℃から150℃の範囲、例えば0〜25℃、の温度で 行なうのが適当である。
変換(b)は、典型的には式(II)の化合物、またはその塩を、(i)R’お よびRSを水素にしようとする場合には、第1族シアン酸塩、例えばシアン酸カ リウムと、無極性溶媒、例えばテトラヒドロフラン(THF)中、酸、例えば鉱 酸、例えば希11cl水溶液存在下、−10℃から150”の範囲、例えば0〜 25℃、の温度で処理することにより(ii) R’をCI−+アルキルそして R’を水素にしようとする場合には、対応するイソシアネー) R’ NGOと 、適当な溶媒、例えばハロ炭化水素、例えばジクロロメタン中、−10℃から1 500の範囲、例えば20〜100℃、の温度で処理することにより、 (iii)R”およびR’を各々C1−、アルキルにしようとする場合には、対 応するハロゲン化カルバモイル、例えばR’R6NCOCl 、と不活性溶媒、 例えば710炭化水素、例えばジクロロメタン中、塩基、例えば有機塩基、例え ばピリジン、の存在下、−10℃から150℃の範囲、例えば20〜100℃、 の温度で処理することにより、 実施される。
式(11)の化合物、およびその塩は、対応するN、 O−または〇−封鎖化合 物、例えば−N(COJe)OCO2Meまたは−N(Boc)OBocまたは −N(Boc)OH化合物(式中、Boaはt−ブトキシカルボニルである)の 酸または塩基加水分解によりつくられる。例えば、−N(Boc)OBocまた は−N(Boc)OH化合物を用いる場合、式(II)の化合物またはその塩は 、酸、例えばアリールスルホン酸、例えば旦−トルエンスルホン酸で、非極性溶 媒、例えばトルエン、甲申程度の温度で、適当には106〜100℃、例えば5 0〜60℃、の範囲で処理することによりつくられる。生じた式(II)の化合 物の塩は、次に任意に処理して、例えばシリカ上のクロマトグラフィーにより遊 離塩基を遊離させることができる。N、 O−または〇−封鎖化合物は、対応す る式(III): H−Y−CHR−N (P)OP (III)式中、YおよびRは式(Io)に 対して定義した通りであり、Pは保護基、例えば−CO+Meまたはt−ブトキ ンカルボニルである、の化合物を、式(IV) : 式中、環AおよびBは式(1)について述べたように任意に置換され、Lは適当 な脱離基、例えばハロゲン(典型的にはブロモまたはヨード)あるいはトリフル オロメタンスルホネートである、 の化合物と、典型的には高温で、触媒、例えば酢酸パラジウム(I 1)、トリ (〇−トリル)ホスフィン、および適当な塩基、例えばトリエチルアミン、の存 在下に反応させることにより得られる。
式(II+)の化合物は欧州特許第0384594号明細書に記載された方法の 一つ以上により得られる。
式(mの化合物は商業的に得られるか、あるいは、例えば、式(V):式中、L ′は脱離基、例えばハロゲン、例えばフッ素であり、そして環Aは式(1)の化 合物に対して定義したように置換される、の化合物、あるいはその適当に保護さ れた形を、式(Vl) :式中、Lは式(1v)について上で定義した通りであ る、の化合物とカップリングさせることによりつくりうる。このカップリングは 無機塩基、例えば炭酸カリウム、の存在下、非プロトン性溶媒、例えばDMF、 中高温で、例えば50〜200℃で、反応させることにより行なわれる。
別法として、式(11)の化合物は、対応するケトンを、例えば極性溶媒、例え ばメタノール、中でヒドロキシルアミンを用いてオキシム化し、続いて生じたオ キシムを、例えば水素化シアノホウ素ナトリウム/シュウ酸を用いて還元するこ とによりつくりうる。
本発明化合物の個々の鏡像体は、ラセミ混合物の成分を、例えばキラルクロマト グラフィーカラムを用いるか、または適当なジアステレオ異性体を調製し分離す るか、または式(II)の対応する化合物から前記の方法により直接合成するこ とにより得られる。
式(1)の化合物から対応する塩への任意の変換は、適当な酸または塩基との反 応により便利に行なうことができる。式(1)の化合物から対応する溶媒和物ま たは生理学上機能をもつ誘導体への任意の変換は当業者にとって公知の方法によ り行なうことができる。
本発明の更にもう一つの面は、上に定義された式(II)の化合物、あるいはそ の塩、とりわけ次のもの: (E)−N−+3− (3−(4−シアノフェノキシ)フェニル)−1−メチル −2−プロペニル1−ヒドロキシアンモニウム p−トルエンスルホン酸塩、( E)−N−[3−(3−(4−シアノフェノキシ)フェニル]−1(R)−メチ ル−2−プロペニル)−ヒドロキシアンモニウム p−トルエンスルホン酸塩、 (E) N 13 (3(4−シフ/7エ/キシ)フェニル〕−1(s)−メチ ル−2−プロペニル)−ヒドロキシアンモニウム p−トルエンスルホン酸塩、 (E) N 13 (3(4>7/7z/キシ) フェニル) 1 (S) エ チル−2−プロペニル1−ヒドロキシルアミン、および(E) N [3(3( 4>7/7エ/キシ)7二:ル) 1 (S) /チルー2−プロピニル)−ヒ ドロキシルアミンから選ばれる化合物を提供することにある。
本発明の理解を更に容易にするため下記の実施例を例示として示す。
(E)−1−+3− C3−(4−シアノフェノキシ)フェニル〕−1−メチル ー4−フルオロベンゾニトリル(12,1g、 Aldrich)および3−ブ ロモフェノール(17,3g、 Aldrich)をDMF (75+ol)中 でかきまぜた溶液へ無水炭酸カリウム(13,9g)を一時に加えた。混合物を 6時間還流してから、室温で一晩かきまぜ、濾過した。濾液を真空で蒸発させ、 残留するガム状物を酢酸エチル(500+nl)と水(300m1)との間に分 配した。有機相を分離し、l N Na0)I水溶液、0. 5NHC1水溶液 および飽和塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空で蒸発させ、黄 褐色油状物を得た。これをクロマトグラフィー(Merck 9385シリカ、 溶離剤9:1ヘキサン:酢酸エチル)にかけてめる生成物を白色固体(24,5 g)、融点70〜72℃、として得た。
例1 (a)から得た生成物(17,2g)、欧州特許第0384594号明細 書、合成例2および3に記載された方法により3−ブチン−2−オールから得た N。
ジウム(II) (2,5g%Aldrich)をDMF (200m1)中で かきまぜた溶液ヘトリエチルアミン(12,7gSAldrich)を加えた。
混合物を100〜110℃に8時間加熱し、次に室温で一晩かきまぜ、真空で蒸 発させ、残留物を酢酸エチル(l O00+++l)と水(800ml)との間 に分配した。有機相を分離し、0.5NHCI水溶液および飽和塩水で洗浄し、 無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空で蒸発させてオレンジ色のガムを得た。こ れをクロマトグラフィー(Merck 9385シリカ、傾斜溶離剤9:l〜〉 7:3ヘキサン:酢酸エチル)にかけてめる生成物(16,5g)を得た。
例1 (b)から得られた生成物(16,5g)をトルエン(100+nl)中 でかきまぜた溶液へ、p−トルエンスルホン酸−水和物(9,1g、 Aldr ich)を一時に加えた。混合物を50〜60℃で2時間加熱し、次に室温で一 晩かきまぜ請求める生成物(11,0g)を濾別した。
例1 (c)から得た生成物(26,8g)をTHF (200m1) /水( lhl)中でかきまぜた溶液へ、シアン酸カリウム(14,4g、 Aldri ch)を0℃で一時に加え、続いてINHcI水溶液(118ml)を30分に わたり滴加した。混合物を室温で2時間かきまぜてから、酢酸エチル(1000 m1)と水(500m1)との混合物中に注いだ。有機相を分離し、0.5Nl (CI水溶液、水、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および飽和塩水で洗浄し、無水 硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空で蒸発させて淡黄褐色フオームを得た。これを シリカ上5%から10%のメタノール/ジクロロメタン傾斜溶離剤を使用してク ロマトグラフィーにかけ、得られた固体(17,4g)を酢酸エチル/ヘキサン から再結晶することによりめる生成物を白色固体(12,3g)、融点138〜 140℃、として得た。
FAB MS:m/e 324 (MH” )微量分析: C41L 、N5O s 実測値(計算値)%C66,56(66,86)、 H5,35(5,30 )、 N 12.78(13,00)DMF (1hl)中側1 (a)から得 た生成物(1,0g)の溶液へ、N、 O−キシルアミン(1,06g、欧州特 許第0384594号明細書記載の方法により3−ブチン−2(S)−オールか ら得た)を加え、続いてトリエチルアミン(0,822g)、および塩化叩(ト リー〇−)リルホスフィン)パラジウム(If) (140r+g)を加えた。
反応物を100−110℃テ2時間加熱し、次に室温で一晩かきまぜ、次に10 0〜l l 0℃で更に3〜4時間加熱した。冷却してから酢酸エチルを加え、 Hyflo (商標)に通して混合物を濾過した。濾液を10%クエン酸で2回 、塩水で2回洗浄し、次に無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、溶媒を真空 で除去した。残留物を酢酸エチル/ヘキサン(20:80)で溶離するシリカ上 のフラッシュクロマトグラフィーにより精製し標題生成物を得た。
一メチルー2−プロペニル) ヒドロキシアンモニウム p−トルエンスルホ? 竺撫 p−+−ルエンスルホン酸−永和物(260n+g)をトルエン(8ml)中側 2(a)から得た生成物の溶液へ加えた。混合物を50℃で2〜3時間加熱し、 次に室温で24時間かきまぜた。次に反応物を真空で乾燥し、残留物をトルエン にとり、ジエチルエーテルを加えることにより標題生成物を沈殿させ、そして集 めた。
(c) (E) −1−+3− [3−(4−シアノフェノキシ)フェニル)− 1(R)−メチル−2−プロペニル1−1−ヒドロキシ尿素例2(b)から得た 生成物をTHF (20+nl)中でかきまぜた溶液へ、水浴中で冷却しつつシ アン酸カリウム(357mg)を加えた。次にlNHCl水溶液(2当量)を滴 加し、反応が完結するまで反応物を1〜2時間がきまぜた。有機相を分離し、次 にINI(CI、飽和重炭酸ナトリウム、次に塩水で順次洗浄した後、無水硫酸 ナトリウム上で乾燥し、濾過し、溶媒を真空で除去した。残留物をメタノール/ ジクロロメタン(3: 97)て溶離するシリカ上のフラッシュクロマトグラフ ィーにより精製し、標題生成物を白色固体、融点62〜64℃、として得た。
微量分析・C,、H,、N、0.、0.2511□OC65,92(65,94 )、 85.33(5,38)、 N 12.64(12,81)光学旋光度( c= 1.メタノール、22°) : [α) 111=+46. 14. [ a) NM=+30.76 (E)−1−+3− [3−(4−シアノフェノキシ)フェニル)−1(S)− メチル−2−プロペニル1−1−ヒドロキシ尿素の製造(a) (E) −N− 13−(3−(4−シアノフェノキシ)フェニル)−1(S)−メチル−2−プ ロペニル)−ヒドロキシアンモニウム p−トルエンスルホン酸塩 この標題生成物は、4−(3−ブロモフェノキシ)ベンゾニトリルおよびN。
O−ビス(t−ブトキシカルボニル)−N−(3−ブテン−2(S)−イル〕ヒ ドロキシルアミン(欧州特許第0384594号明細書記載の方法により3−ブ チン−2(R)−オールから得た)から例1および例2の方法により得た。
この標題生成物は、例3(a)から得た生成物をシアン酸カリウムと例2(C) 記載の条件下で反応させることにより得た。生成物は白色固体、融点5B〜60 ℃、として単離された。
微量分析: C,、+1. 、N1os 、 0122 Hg0C66,35( 66,05)、 H5,63(5,37)、 N 12.54(12,84)光 学旋光度(c=1.メタノール、22’): [α〕1□=−48,06,Cα 〕9.=式(1)を有する下記の化合物は、合成例1〜3の方法と類似の仕方で 調製した。
各化合物のNMR,FAB、質量スペクトル、および微量分析は、ここに提出し た構造と一致した。
4) (E)−1−+3− [4−シアノ−3−フェノキシフェニル)−1−メ チル−2−プロペニル1−1−ヒドロキシ尿素、融点155−156℃;5)  (E)−1−[3−(2−シアノ−5−フェノキシフェニル]−1−メチル−2 −プロペニル)−1−ヒドロキシ尿素、融点141−142℃;6) (E)− 1−+3− (2−シアノ−3−フェノキシフェニル)−1−メチル−2−プロ ペニル1−1−ヒドロキシ尿素、0.4水和物、融点140−141℃; 7) (E)−1−13−(3−(4−シアノフェノキン)フェニル〕2−プロ ペニル1−1−ヒドロキシ尿素。
微量分析:C1□H+ 5NsCh C65,94(66,01)、 84.96(4,89)、 N 13.30( 13,58) ;8) (E)−1−+3− [5,−(4−シアノフェノキシ )−2−シアノフェニル)−1−メチル−2−プロペニル1−1−ヒドロキシ尿 素。
微量分析:CIJL6N、0+ 、 0.5 C+H*OsC64,06(64 ,27)、 114.67(5,13)、 814.50(14,27) ;9 )、(E)−1−+3− (2−ンアノー5−(4−フルオロフェノキシ)フェ ニル)−1−メチル−2−プロペニル1−1−ヒドロキシ尿素。
微量分析:C,,11,、FN、[)、、 0.33820C62,17(62 ,25)、 114.35(4,83)、 N 11.61(12,09) ; 10)(E)−1−+3− (2−シアノ−3−(4−フルオロフェノキシ)フ ェニル)−1−メチル−2−プロペニルl−,1−ヒドロキシ尿素、0.22水 和物、@点16t)−16,2℃: +1) (E)−1−+3− C2−シアノ−3−(4−シアノフェノキシ)フ ェニル〕−[−メチル−2−プロペニル1−1−ヒドロキシ尿素。
微量分析 Cn1LsN+0+ 、 0.511zOC63,84(63,87 )、 84.76(4,76)、 N 15.28(15,69) ;+2)( E)−1−13−(4−シアノフェノキシ)−2−シアノフェニル)−1(R) −メチル−2−プロペニル)−1−ヒドロキシ尿素、0.40水和物。
融点174 175℃: 13)(E)−1−+3− C4−ンアノー3−(4−フルオロフェノキシ)フ ェニルツー1−メチル−2−プロペニル1−1−ヒドロキシ尿素、融点151− 153℃: 14)、 85%(E)−1−tl−C3−(4−メシルフェノキシ)フェニル ツー1−メチル−2−プロペニルit−ヒドロキシ尿素。
15% !−+3− (3−(4−メシルフェノキシ)フェニル)−1−メチル プロピル1〜1−ヒドロキシ尿素。
微量分析:15%C+ sH2□N2O5,S、 85蔦CuHz。N206S 、 0.4 coso。
C5B、71(56,78)、 85.48(5,59)、 N 7.19(7 ,19) ;合成例15 (E)−N−[3−(3−(4−シアノフェノキシ)フェニル)−1(S)−メ チル−2−プロペニル1−1−アセトヒドロキサム酸の製造(a) (E) − ’N、−t−ブトキシカルボニルーN−+3− (3−(4−シアノフェノキシ )フェニル〕−1(R)−メチル−2−プロペニル) ヒドロキシルアミンおよ び(E)、N、O−ビス(t−ブトキシカルボニル−N−[3−[3−(4−シ アノフェノキシ)フェニル]−1(R)−メチル−2−プロペニル) ヒドロキ シルアミン 標題生成物は、例! (a)から得た生成物とN、 O−ビス(t−ブトキンカ ルボニル)7N−(3−ブテン−2(S)−イル〕ヒドロキシルアミン(例3( a)参照)とを例2(a)の方法で反応させることにより調製した。生成物は、 酢酸エチル/ヘキサン(1:9)で溶離するシリカ上のカラムクロマトグラフィ ーにより精製した。
(b)(E)−1J−+3− (3m (4−シアノフェノキシ)フェニル)− 1(S)−メチル−2−プロペニル1 ヒドロキシルアミン例15(a)からの 生成物を、乾燥トルエン中p−トルエンスルホン酸(1,05当量)と共にN2 下50℃で2時叩加熱し、次に室温で一晩かきまぜることにより脱保護した。粗 製生成物を合わ、せ、溶媒を真空で除去した。残留物をメタノール/ジクロロメ タン(2: 98)で溶離するシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより 精製し標題生成物を得た。
(c) O−アセチル−(E)=N−+3= [3−(4−シアノフェノキシ) フエ冊ル)I(S)−メチル−2−プロペニル1アセトヒドロキサム酸例15( b)から得た生成物(0,84g)をジクロロメタン(20+111)中でかき まぜた溶液へ、N、下水浴中で冷却しつつピリジン(2当量)を加えた。次にジ クロロメタン(10ml)中塩化アセチル(2当量、Aldrich)を滴加し 、反応物を室温で一晩かきまぜた。得られた混合物を真空で乾燥し、残留物を酢 酸エチルとINI(CIとの間に分配した。有機相を分離し、水、飽和重炭酸ナ トリウム(N2)、水、次に塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾 過し、次に溶媒を真空で除去した。残留物を、酢酸エチル/ヘキサン(1: l )で溶離するシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製し標題生成物 を得た。
(d)E−N−[3−C3−(4−シアノフェノキシ)フェニル]−1(S)− メチル−2−プロペニル)アセトヒドロキサム酸例15(c)から得た生成物( 0,56g)をメタノール(10ml)中でかきまぜた溶液へ、水浴中で冷却し つつ窒素下に無水炭酸カリウム(0,424g)を加えた。反応が完結するまで 反応物を1−1’/、時間かきまぜ、次に溶媒を真空で除去した。残留物をジエ チルエーテルとIMHcIとの間に分配した。有機相を分離し、飽和重炭酸ナト リウム、水、および塩水で順次洗浄し、次に硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し 、真空で乾燥した。残留物を酢酸エチルで溶離するシリカ上のフラッシュクロマ トグラフィーにより精製して標題生成物を白色固体として得た。
微量分析: CnlLmNzOs 、 0.36 tl+OC69,27(69 ,39)、 85.52(5,74)、 N 8.30(8,51)光学旋光度 (c= 1.メタノール、22°) : [α) ug=−148,95,[α ) N1(E)−N−+3− [:3− (4−シアノフェノキシ)フェニル) −1(S)−メチル−2−プロペニル)アセトヒドロキサム酸、ナトリウム塩お よび(E)−N−+3− [3(4−シアノフェノキシ)フェニル)−1(S) −メチル−2=プロペニル)アセトヒドロキサム酸、カルシウム塩の製造(a)  (E) −N −[3−[3−(4−シアノフェノキシ)フェニル] −1( S)−メチル−2−プロペニル)アセトヒドロキサム酸、ナト・リウム塩例15 から得た生成物(204mg)のメタノール(30ml)中の溶液へ、窒素下に メタノール(6ml)中水素化ナトリウム(25,32n+g)を加えた。反応 物を室温でかきまぜ、次に真空で乾燥して標題化合物をつくった。
(b)(E) −N−+3− (3−(4−シアノフェノキシ)フェニル)−1 (S)−メチルー2−プロペニル1アセトヒドロキサム酸、カルシウム塩例16 (a)から得た生成物の水溶液へ、塩化カルシウムニ水和物(93+ng)の水 溶液を加え、粗製生成物が沈殿するまで反応物を室温でかきまぜた。沈殿を画集 してから水洗し、次にジエチルエーテルで洗浄した。生成物を高真空下に40℃ で乾燥した。融点135℃(収縮、100℃)。
’HNMR(dG−0M30.353K)δニア、 8(d、 2L Ar−H )、 7.5−6.9(m、 6H,ArH)、 6.5(刀A 2)1゜ −CH=CIド)、 4.7(br、 s、 11(、C11)、 2.0(S 、 3H,C(0)C1,)、 1.3(d、 3H,CH刀j。
微量分析・(CI=HI=N20.)2 、約、1.68*OC64,19(6 4,14)、 H4,99(5,04)、 N 7.82(7,87)。
合成例17 (E)−N−+3− (3−(4−ノアノフエノキシ)フェニル)−1(R)− メチル−2−プロペニル1アセトヒドロキサム酸の製造(a) (E) −N  −[3−C3−(4−シアノフェノキシ)フェニル)−1(R)−メチル−2− プロペニル)アセトヒドロキサム酸、アセテートエステルこの標題生成物は、例 1 (a)の生成物およびN、 O一旦7. (t−ブトキシカルボニル)−N −(3−ブテン−2(R)−イル〕ヒドロキシルアミンから例15の方法に従っ て得た。
標題生成物は、例17(a)の生成物から例15(b)の方法に従って得た。
微量分析:CIoH+*NzOs 、 0.40 t(□OC69,55(69 ,24)、 )I 5.84(5,75)、 N 8.52(8,50)光学旋 光度(c=1.メタノール、22°):〔α] u、=+ 117. 67.  (α) Na=+142.04 合成例18 ル)−N−(3−ブテン−2−イル〕ヒドロキシルアミンから例15の方法によ り調製した。
微量分析: C,、H,、N、O。
C70,83(70,79)、 H5,67(5,63)、 N 8.54(8 ,69)合成例19 N−+3− (3−(4−シアノフェノキン)フェニル)−1(S)−メチル− 2−プロピニル)アセトヒドロキサム酸の製造(a)4−(3−ヨードフェノキ シ)ベンゾニトリル4−フルオロベンゾニトリル(5,0g%Aldrich) 、3−ヨードフェノール(9,09g、 Aldrich)および炭酸カリウム (5,78g)をDMF (35nl)に溶かし、150℃で3時間加熱した。
次に反応物を水(100ml)中に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。有機抽出 液を合わせ、1M水酸化ナトリウム、水(N2)、および塩水で順次洗浄した後 Nays(L上で乾燥し、濾過し、溶媒を真空で除去した。残留物をヘキサンか ら再結晶することにより標題生成物を得た。
(b) N、O−ビス(t−ブトキシカルボニル)−N−[3−(3−(4−シ アノフェノキシ)フェニル)−1(S)−メチル−2−プロピニル) ヒドロキ シルアミン トリエチルアミン(40ml)中側19(a)から得た生成物(3,21g)、 N。
0−ビス(t−ブトキシカルボニル)−N−(3−ブチン−2(S)−イル〕ヒ ドロキシルアミン(2,85g)(欧州特許第0384594号明細書例3に記 載のようにして調製)およびヨウ化銅(1)(38mg)の混合物へ、水分を排 除しつつ二塩化ビス(トリフェニルホスフィニル)パラジウム(140mg)を 加えた。反応物を室温で21/2時間かきまぜ、次に酢酸エチルおよび水で希釈 した。
有機相を分離し、5%クエン酸で2回、水、および塩水で順次洗浄し、次にNa 、SO+上で乾燥し、濾過し、溶媒を真空で除去した。残留物を酢酸エチル/ヘ キサン(12,5・87.5)で溶離するシリカ上のフラッシュクロマトグラフ ィーにより精製して標題生成物を得た。
例19(b)から得た生成物(4,5g)のトルエン(50ml)中の溶液へ、 p−トルエンスルホン酸(1,90g)を加えた。反応物をNl下に50〜60 ℃で2時間加熱し、次に反応が完結するまで室温でかきまぜた。次に混合物をジ エチルエーテルで希釈し、濾過し、沈殿をジエチルエーテルで洗浄することによ り標題化合物のp−トルエンスルホン酸塩を得た。
このp−トルエンスルホン酸塩(2,2g)を水(50+nl)重炭酸カリウム (2g)の溶液とかきまぜ、次に酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を 水洗し、次に半飽和塩水で洗浄した後、NatSOt上で乾燥し、濾過し、そし て溶媒を真空で除去した。
例19(c)から得た生成物(1,35g)をジクロロメタン(25ml)中で かきまぜた溶液へ、N、下に水浴で冷却しつつ、ピリジン(0,77g)、続い てジクロロメタン(10ml)生塩化アセチル(0,77g)を加えた。反応物 をN2下室温で一晩かきまぜた後溶媒を真空で除去した。残留物を酢酸エチルと IM )ICI との間に分配し、分離した有機層をIMCI 、 NaHCO sで2回、次に塩水で洗浄した後Na+S(L上で乾燥し、濾過し、溶媒を真空 で除去した。残留物を酢酸エチル/ヘキサン(1: 1)を用いるフラッシュク ロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た。
例19(d)から得た生成物(1,39g)をメタノール(20+nl)中でか きまぜた溶液へ、N2下氷浴で冷却しつつ、炭酸カリウム(1,06g)を加え た。
反応物を室温で1〜2時間かきまぜ、次に溶媒を真空で除いた。残留物を酢酸エ チルとLM)ICIとの間に分配した。分離した有機相を水、飽和NaHCOs 、水、次に塩水で洗浄した後、Na25Ot上で乾燥し、濾過し、溶媒を真空で 除いた。残留物を酢酸エチルて溶離するシリカ上のフラッシュクロマトグラフィ ーにより精製して標題生成物を得た。
’HN111N111R(d6Dδ:9.8(s、 IIL N−0tl)、  7.9−7.1 (&81L ArH)、 5.5(q、 hH,CH)、 2 .0(s。
3H,C(0) CHお)、 1.4(d、 3H,CHI)。
微量分析:Cl−H+sN+Ox C70,97(71,24)、 85.29(5,03)、 N 8.46(8 ,74)医薬製剤例 下記製剤における「活性成分」は前に定義した通りであり、なるべくは合成例1 から18の化合物の一つがよい。
活性成分 50“ 0Il1g 乳 糖 61.0mg グリコール酸デンプンナトリウム 10.0mgポビドン 3. 0mg ステアリン酸マグネシウム 1.0+ng活性成分、乳糖およびデンプンを一緒 に混合する。純水中ポビドンの溶液を用いて粉末を粒化する。顆粒を乾燥し、ス テアリン酸マグネシウムを加え、圧縮して錠剤をつくる。
例B:軟膏 活性成分 1.0g 白色軟質パラフィン loO,ogとする量活性成分を少量のビヒクルに分散さ せる。これを大部分のビヒクル中に徐々に添加してなめらかな均一製品につくる 。押し潰すことのできる金属チューブ中に詰める。
例C局所用クリーム 活性成分 1.Og Polawax GP200 20. 0gラノリン(無水) 2.0g 白色ミツロウ 2.5g ヒドロキシ安息香酸メチル O,1g 蒸留水 100.0gとする量 Polawax 、ミツロウおよびラノリンを60℃で一緒に加熱する。ヒドロ キシ安息香酸メチルの溶液を加える。高速攪拌を用いて均質化する。温度を50 ℃まで下げる。活性成分を加えて分散させる。低速度でかきまぜながら冷却する 。
例り二局所用ローション 活性成分 1.0g ソルビタンモノラウレート 0.6g Po1ysorbate 20 0. 6 gセトステアリルアルコール 16 ・2gグリセリン 6.0g ヒドロキシ安息香酸メチル 0.2g 純水(英国薬局方) loo+++1とする量ヒドロキシ安息香酸メチルとグリ セリンを75℃の水70m1に溶がした。ソルビタンモノラウレート、Po1y sorbate 20およびセトステアリルアルコールを75℃で一緒に融かし 、水溶液に加えた。得られた乳濁液を均質化し、絶えずかきまぜながら冷却し、 活性成分を残りの水に懸濁させて加えた。全体を均一になるまでかきまぜた。
活性成分 10.0++g 乳 糖 80.0+++g ミクロクリスタリンセルロース 40.0Hgポビドン 4. Ong グリコール酸デンプンナトリウム 15.0mgステアリン酸マグネシウム 1 .0mg活性活性色ミクロクリスタリンセルロースとを一緒に混合した後、乳糖 、ポビドンおよびグリコール酸デンプンナトリウムと配合する。ステアリン酸マ グネシウムで潤滑し、圧縮して錠剤につくる(150mg/錠)。
例F・経口カプセル 活性成分 25.0+++g Starch 1500 100.0mgグリコール酸デンプンナトリウム 1 4,0mgステアリン酸マグネシウム 1.O1ng1H成分、5tarch  l 500およびグリコール酸デンプンナトリウムを一緒に混合した後、ステア リン酸マグネシウムと配合する。粉末をサイズ3のカプセル殻に詰める(140 mg/カプセル)。
例G:吸入用粉末カプセル 活性成分(0,5〜7. 0μm粉末) 1,0111g乳糖(30〜90μm 粉末) 49.0mg粉末を均一になるまで混合し、適当な大きさの硬質ゼラチ ンカプセルに詰める(50mg/カプセル)。
例11:吸入用エーロゾル 活性成分(0,5〜7. oμm粉末) 50.0mgソルビタントリオレエー ト 100.OmgサッカリンナトlJ’7ム(0,5〜7. 0ttm粉末)  5. 0+ngメタノール 2・ 0mg トリクロロフルオロメタン 4.2g ジクロロジフルオロメタン lo、0+nlとする量ソルビタントリオレエート とメントールをトリクロロ−フルオロメタンに漕力1した。サッカリンナトリウ ムと活性成分をこの混合物中に分散させ、次(こ適当なエーロゾル缶に移し、弁 機構を経てンクロロフルオロメタンを注入した。この組成物は、各100μl用 量中に0. 5mgの活性成分を与える。
家兎における予備的研究は、合成例の化合物がロイコトリエンB、(LTB、) 、即ちアラキドン酸から5−リポキシゲナーゼ経路を経由して生成する化合物、 の車す激された合成を効果的に抑制することを示した。
試験化合物を静脈内(1/4 DMSO/3/4 PEG200)および経口( 0,25%セラコール)の両方で投与した。血漿中のLTB 、の濃度を定期的 に11+11定し、平均対照値の百分率として表示した。用いた手順はBr、  J、 Pharmcol、94.528 (1988)に記載されており、次の ように要約できる。
採血2分以内に二重の血液試料(0,5m1)を37℃で5分間平衡化し、次に カルシウムイオノホアA23187 (10μl、最終濃度15μg/at)で 37℃において更に30分間刺激した。インキュベーション終了後、試料を遠心 しく毎分10,000回転、0℃で2分)、細胞を含まない血漿を除いた。LT B。
の血漿中濃度を特異的放射免疫定量法により測定した。
2+ng/kgの経口投与で、合成例1および15の化合物は生体外LTB l 産生を12時間以上80%より多く抑制した。同じ条件下で合成例2.3.11 および18の化合物は少なくとも1時間80%抑制を示した。他の合成例の化合 物は未試験かまたは80%未満の抑制を示した。
5−リポキシゲナーゼの容器内抑制 健常な無アスピリンボランティアにより提供された血液から洗浄および遠心によ り白血球を単離した。試験化合物のDMSO溶液(10g11最終濃度0.0l −1ooμM)を洗浄した細胞浮遊液(480μl)へ加え、混合物を室温で5 分間インキュベーションした。管を氷上に5分置き、次に37℃において5分間 カルシウムイオノホアA23157 (10μl、最終濃度2.0gM)で刺激 した。煮沸により反応を停止させ、LTB、の血漿濃度をシンチレーション ブ ロキシミティ アッセイ(SPA)により測定した。
合成例1〜19の各化合物を、このスクリーニングで試験した場合、合成例8( 2,49μM)、12(2,79μM)、および14 (1,48μM)を除き 1gM未満の平均ICs。をもつことが判った。
シクロオキシゲナーゼの容器内抑制 健康なヒト提供者から得た洗浄血小板浮遊液を、Radomski等の方法(T hromb。
Res、、30.383〜393.1983)に従い調製した。血小板浮遊液( 107細胞/ml)の一部(0、5ml)を含む管を、試験薬剤あるいはビヒク ルと室温で5分間インキュベーションした後水浴上に更に5分間室いた。カルシ ウムイオノホアA−23187を加え(最終濃度2μM)、管を37℃で5分間 インキュベーションした。反応を2分間煮沸することにより停止させ、細胞沈殿 を遠心により除いた。上澄のトロンボキサンB、含量を放射免疫定量法により測 定した。
合成例6.1O115、および19の化合物をこのスクリーニングで試験したと き、10μM未満のIC6゜を有することが判った。
モルモットにおける気管支収縮検定 動物を気管支痙れんモデルで試験する2〜3週間前に、抗原(オボアルブミンに 対し前感作した。抗原投与の1〜6時間前に化合物をl Omg/kgの用量で 動物に経口投与した。対照動物はビヒクルだけを投与した。抗原投与前の投薬時 間を記録した。抗原投与の10分前にインドメタシンおよびメピラミンも与えた 。麻酔した動物に計った量の抗原をネブライザーから投与してアレルギー性喘息 様の反応を増進し、肺昇圧(P I F)の変化を測った。抗原投与前から11 分間絶えずPIFを測った。合成例1の化合物は、抗原投与の1時間前に与えた 場合には、64%の反応抑制を示した。合成例15の化合物は、抗原投与の6時 間前に与えた場合、66%反応抑制を示した。
毒性 合成例1,11および15の化合物を雌Wistarラットを用いて10.1O O5および500 mg/kg/日で14日にわたり試験した。重大な毒性効果 は観察されなかった。
補正書の写しく翻訳文)提出書(特許法第184条の8)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I): ▲数式、化学式、表等があります▼(I)式中、 環AおよびBの一方または両方は、ハロ、シアノ、−CONR1R2(式中、R 1およびR2はそれぞれ水素およびC1−4アルキルから選ばれる)、および− S(O)mR3(式中、nは0から2の整数であり、R2はC1−4アルキル、 C6−10アリール、またはC■−12アルアルキルである)から独立して選ば れる1個以上の基により置換され; Yは−HC=CH−((E)または(Z))または−C≡C−であり;DはC1 −4アルキルまたは−NR4R5(式中、R4およびR6はそれぞれ水素および C1−4アルキルから選ばれる)であり、Rは水素またはC1−4アルキルであ るが、ただし、(i)環Aおよび(または)B上の置換基の少なくとも一つはハ ロの外の基であり、また(ii)式(I)の化合物はN−ヒドロキシ−N−(1 −メチル−3−13−〔4−(メチルチオ)フェノキシ〕フェニル}−2−プロ ビニル)尿素でないことを条件とする、 を有する化合物、あるいはその塩、溶媒和物または生理学上機能をもつ誘導体。 2.式(Ia): ▲数式、化学式、表等があります▼(Ia)式中、 A′およびB′はそれぞれ水素、ハロ、シアノ、−CONR1aR2a(式中、 R1aおよびR2aはそれぞれ水素およびC1−4アルキルから選ばれる)、お よび−S(O)mR3a(式中、mは0から2の整数であり、R3aはC1−4 アルキル、C6−10アリール、またはC■−12アルアルキルである)から選 ばれ;D′はC1−4アルキルまたは−NR4aR5a(式中、R4aおよびR 5aはそれぞれ水素およびC1−4アルキルから選ばれる)であり;R′はC1 −4アルキルであるが、 ただし、A′およびB′の少なくとも一つは水素またはハロゲンの外の基である ことを条件とする、 を有する化合物、あるいはその塩、溶媒和物、または生理学上機能をもつ誘導体 。 3.請求項1記載の式(I)の化合物において、環AおよびBの一方または両方 は、ハロ、シアノ、および−SO2CH3から選ばれる一つの基により置換され ; Yは−O−橋かけ基に関して3−位で環Bに付き、Rはメチルであり、そして Dはメチルまたはアミノである 化合物、あるいはその塩、溶媒和物、または生理学上機能をもつ誘導体。 4.請求項1記載の式(I)の化合物において、(E)−1−{3−〔3−(4 −シアノフェノキシ)フェニル〕−1−メチル−2−プロペニル}−1−ヒドロ キシ尿素、(E)−1−{3−〔3−(4−シアノフェノキシ)フェニル〕−1 (R)−メチル−2−プロペニル}−1−ヒドロキシ尿素、(E)−1−{3− 〔3−(4−シアノフェノキシ)フェニル〕−1(S)−メチル−2−プロペニ ル」−1−ヒドロキシ尿素、(E)−1−{3−〔4−シアノ−3−フェノキシ フェニル〕−1−メチル−2−プロペニル}−1−ヒドロキシ尿素、(E)−1 −{3−〔2−シアノ−5−フェノキシフェニル〕−1−メチル−2−プロペニ ル}−1−ヒドロキシ尿素、(E)−1−{3−〔2−シアノ−3−フェノキシ フェニル〕−1−メチル−2−プロベニル}−1−ヒドロキシ尿素、(E)−1 −{3−〔3−(4−シアノフェノキシ)フェニル〕−2−プロペニル}−1− ヒドロキシ尿素、 (E)−1−{3−〔5−(4−シアノフェノキシ)−2−シアノフェニル〕− 1−メチル−2−プロペニル}−1−ヒドロキシ尿素、(E)−1−{3−〔2 −シアノ−5−(4−フルオロフェノキシ)フェニル〕−1−メチル−2−プロ ペニル}−1−ヒドロキシ尿素、(E)−1−{3−〔2−シアノ−3−(4− フルオロフェノキシ)フェニル〕−1−メチル−2−プロペニル}−1−ヒドロ キシ尿素、(E)−1−{3−〔2−シアノ−3−(4−シアノフェノキシ)フ ェニル〕−1−メチル−2−プロベニル}−1−ヒドロキシ尿素、(E)−1− {3−〔3−(4−シアノフェノキシ)−2−シアノフェニル〕−1(R)−メ チル−2−プロペニル}−1−ヒドロキシ尿素、(E)−1−{3−〔4−シア ノ−3−(4−フルオロフェノキシ)フェニル〕−1−メチル−2−プロベニル }−1−ヒドロキシ尿素、(E)−1−{3−〔3−(4−メシルフェノキシ) フェニル〕−1−メチル−2−プロペニル}−1−ヒドロキシ尿素、(E)−N −{3−〔3−(4−シアノフェノキシ)フェニル〕−1(S)−メチル−2− プロペニル}−アセトヒドロキサム酸、(E)−N−{3−〔3−(4−シアノ フェノキシ)フェニル〕−1(R)−メチル−2−プロペニル}−アセトヒドロ キサム酸、(E)−N−{3−〔3−(4−シアノフェノキシ)フェニル〕−1 −メチル−2−プロペニル}アセトヒドロキサム酸、N−{3−〔3−(4−シ アノフェノキシ)フェノキシ〕−1(S)−メチル−2−プロビニル}アセトヒ ドロキサム酸から選ばれる化合物、あるいはその塩、溶媒和物または生理学上機 能をもつ誘導体。 5.(E)−1−{3−〔3−(4−シアノフェノキシ)フェニル〕−1−メチ ル−2−プロペニル}−1−ヒドロキシ尿素、あるいはその塩、溶媒和物、また は生理学上機能をもつ誘導体。 6.(E)−N−{3−〔3−(4−シアノフェノキシ)フェニル〕−1(S) −メチル−2−プロペニル}−アセトヒドロキサム酸、あるいはその塩、溶媒和 物、または生理学上機能をもつ誘導体。 7.カルシウム塩である、請求項1から請求項6記載の塩。 8,リポキシゲナーゼまたはシクロオキシゲナーゼ媒介アラキドン酸代謝経路の 抑制剤を必要とする哺乳動物における臨床的症状の予防または治療法において、 治療上有効な量の請求項1から請求項7記載の式(I)の化合物、あるいはその 製薬上容認しうる塩、溶媒和物、または生理学上機能をもつ誘導体を投与するこ とからなる上記方法。 9.臨床的症状が喘息である、請求項8記載の方法。 10.医学療法に使用するための請求項1から請求項7記載の式(I)の化合物 、あるいはその製薬上容認しうる塩、溶媒和物、または生理学上機能をもつ誘導 体。 11.リポキシゲナーゼまたはシクロオキシゲナーゼ媒介アラキドン酸代謝経路 の抑制剤を必要とする臨床的症状の予防または治療用薬剤の製造のための、請求 項1から請求項7記載の式(I)の化合物、あるいはその製薬上容認しうる塩、 溶媒和物、または生理学上機能をもつ誘導体の使用。 12.請求項1から請求項7記載の式(I)の化合物、あるいはその製薬上容認 しうる塩、溶媒和物、または生理学上機能をもつ誘導体および製薬上容認しうる 担体または賦形薬、および任意に1種以上の他の治療成分を含有してなる医薬製 剤。 13.請求項1から請求項7記載の式(I)の化合物、あるいはその塩、溶媒和 物、または生理学上機能をもつ誘導体の製造法において、式(II):▲数式、 化学式、表等があります▼(II)式中、Y、R、環AおよびB上の置換基は請 求項1から請求項7記載の式(I)の化合物に対して定義した通りである、を有 する化合物、あるいはその塩を、N−水素からN−COD(式中、DはC1−4 アルキルまたは−NR4R6であり、R4およびR6はそれぞれ水素およびC1 −4アルキルから選ばれる)基への変換を行なうのに適した薬剤または薬剤類と 反応させ、続いてその塩、溶媒和物、または生理学上機能をもつ誘導体への任意 変換を行なうことからなる上記方法。 14.式(II): ▲数式、化学式、表等があります▼(II)式中、Y、R、環AおよびB上の置 換基は、請求項1から請求項7記載の式(I)の化合物に対して定義した通りで ある、を有する化合物あるいはその塩。 15.請求項14記載の式(II)の化合物、あるいはその塩において、(E) −N−{3−〔3−(4−シアノフェノキシ)フェニル〕−1−メチル−2−プ ロペニル}ヒドロキシアンモニウムp−トルエンスルホン酸塩、(E)−N−{ 3−〔3−(4−シアノフェノキシ)フェニル〕−1(R)−メチル−2−プロ ペニル}ヒドロキシアンモニウムp−トルエンスルホン酸塩、(E)−N−{3 −〔3−(4−シアノフェノキシ)フェニル〕−1(S)−メチル−2−プロペ ニル}ヒドロキシアンモニウムp−トルエンスルホン酸塩、(E)−N−{3− 〔3−(4−シアノフェノキシ)フェニル〕−1(S)−メチル−2−プロペニ ル}ヒドロキシルアミン、および(E)−N−{3−〔3−(4−シアノフェノ キシ)フェニル〕−1(S)−メチル−2−プロビニル}ヒドロキシルアミンか ら選ばれる上記化合物。
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