JPH07508001A - 副甲状腺由来高血圧因子活性コンポーネント - Google Patents

副甲状腺由来高血圧因子活性コンポーネント

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JPH07508001A JP6501751A JP50175194A JPH07508001A JP H07508001 A JPH07508001 A JP H07508001A JP 6501751 A JP6501751 A JP 6501751A JP 50175194 A JP50175194 A JP 50175194A JP H07508001 A JPH07508001 A JP H07508001A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 副甲状腺由来高血圧因子活性コンポーネント発明の分野 本発明は、グリセロリン脂質(リン脂質と呼称する場合もある)に結合したポリ ペプチドからなる副甲状腺由来高血圧因子活性コンポーネントの同定、特性、甘 酸に関する。このコンポーネントは、副甲状腺由来高血圧因子と実質的に同様の 活性を示す。すなわち、細胞外カルシウムの取り込みの調節に関与し、哺乳動物 における高血圧及びいくつかの他の疾患に関係する。このコンポーネントに対す る抗体を用いた患者の循環因子検出法を開示する。また、副甲状腺由来高血圧因 子活性コンポーネントの拮抗剤を開発し、細胞内カルシウムの上昇に起因する疾 患に罹患した患者の治療法における該拮抗剤の使用も開示する。
発明の背景 高血圧症とは通常、収縮期及び/又は拡張期の動脈圧が公称値である1 40/ 90mmHgより上昇した状態と定義される。高血圧を伴う疾患には、動脈硬化 、高血圧性腎不全、脳卒中、欝血性心不全及び心筋梗塞が含まれる。動脈圧の降 下に有効な多くの治療法が発見されているにもかかわらず、本態性高血圧症の病 因は本質的に不明のままである。高血圧に対する遺伝的素因は一般に認められて いるか、多くの異なる薬剤が高血圧症の治療に有効であることが見出され、又こ れらの薬剤が異なる薬理学的機序により作用していると見なされる事実から、本 態性高血圧にはいくつかの要因が存在するであろうことが示唆される。
多くの研究は、1つまたはそれ以上の循環因子が高血圧症の発症及び経過に関与 しているであろうことを示している(Wright池、rSHR血液中に見出さ れた高血圧性物質」、Life Sci、34.1521−1528 (198 4);Dahl他、 「高血圧の液性伝達:パラバイオシスによる証明J、C1 rc、Res。
24/25 (SuppI、I)、2+−23(+969);Greenber g他、rsHRにおける静脈肥大の原因となる循環因子の証明J、Am、J、P hysio1.241.H42l−H430(1981);Tobian他、  「食塩誘発高血圧を伴うDahISラットにおける循環液性昇圧物質J、Cl1 n、Sci、5ヱ、345s−347s (1979);Zidek他「原発性 高血圧症の発病における液性因子J I Kl in、Wochenschr。
63 (Suppl、It)、D:94−96 (1985);Hirata他 [高血圧の食塩感受性Dahlラットの血清における高血圧誘導因子J+ Hy pertension L 709−716 (1984))。例えば、パラバ イオシスや交叉潅流試験では、正常血圧動物に高血圧動物の血液を交流させるこ とにより血圧を上昇させることかできた。SHR(高血圧自然発症ラット)から 得られた赤血球関連因子を皮下注射することにより、正常血圧のWKY(Wis tar−Kyoto)ラットにおいて高血圧が誘発されることが観察されており 、かつ高血圧の食塩非感受性Dahlラットの血清を注射することにより、正常 血圧の食塩感受性Dahlラットの血圧上昇を誘発することができる。
高血圧ラット及び高血圧患者のいずれにも存在し、細胞内カルシウムを上昇させ る循環因子も報告されている(Banos他、 「本悪性高血圧患者の血小板に おけるカルシウム取り込み増加に関連する2つの因子J、Cl1n、Exp、H ypertens、9.1515−1530 (1987);Zidek他、  「高血圧患者血漿の透過性元通ヒト好中球内カルシウム移送に対する効果J、C l1n、Sci、74.53−56 (1988);Linder他。
r重態性高血圧患者循環因子の正常血小板細胞内遊離カルシウムに(+987) ;Bruschi他、rSHR及び本態性高血圧患者の血小板において細胞質遊 離カルシウムは増加するj、Cl1n。
Sci、68,179−184 (1985);Wright他。
「高血圧特性を有するSHR赤血球抽出物による大動脈のカルシウム取り込み刺 激J、Can、J、Physio1.Pharmacol、64.1515−1 520 (1986))、脈管の収縮力は細胞内カルシウムレベルの影響を受け るため、血圧上昇因子と細胞内カルシウム上昇因子が関連しているであろうと推 測することは妥当であると考えられるが、まだ実験的証明はなされていない。い くつかのタイプの高血圧に、カルシウム調節ホルモンが関与することを示唆する 証拠が集まってきている(L、 M、 Re5n i ck、 Am、J、Me d、82 (Suppl、IB)、16 (1987))。
PTH(副甲状腺ホルモンはカルシウム調節ホルモンである。本悪性高血圧患者 の30%またはそれ以上は、1r−PTH(免疫反応性の副甲状腺ホルモン)の 上昇を特徴とするサブグループに分類される(Laragh他、Kidney  Int、34. (Suppl、35)、5I62 (198B))。SHRラ ットにおけるPTHレベルの上昇が報告されており、(McCarron他、) lypertension 3 (Suppl、l)、1162 (1981) 〕、さらに、副甲状腺機能元進患者がしばしば高血圧を示し、多くの症例で副甲 状腺切除によりその症状が緩解されることが観察Rラットにおいても報告されて いる(Schleiffer他、Jap、C4rc、J、1旦、1272 (1 981))、哺乳類及びその池のを髄動物においては、外因性PTHが血圧降下 をきたす(Pang他、Gen、Comp、Endocrinol、41゜13 5(1980))にもかかわらず、いろいろな研究者は、PTHが本態性高血圧 の進展に関与していると提唱している。このPTHの血管拡張作用もまた、高カ ルシウム血症を招来する活性部位とは分子上独立した特別な活性部位に関係して おり(Pang他、Endocrlnology 112,284(+983) )、PTHはさらにL−タイプのカルシウムチャンネルを通じて(Wang他、 FEBS、Vol、282.No、2. p、331−334(1991))カ ルシウムが血管平滑筋に流入することを阻害することが示されている(P a  n g他、Life Sci、42.1395(1988))。従来、PTHが 上昇すれば、血清中のイオン化カルシウムレベルが上昇すると考えられてきたが 、高PTHレベルにある高血圧患者が血清中のイオン化カルシウムレベルの低下 を示すという事実によりこのパラドックスは、更に強調される(Resnick 他、New Engl、J、Med、309.888(+983);Hvarf ner他、Acta Med、5cand 、主±1,461 (1986)) 。
本態性高血圧症に副甲状腺が関与することは明白であるが、血管系に及ぼすPT Hの作用に関して報告しているこれまでの文献からは、PTHか本態性高血圧の 原因因子であるとは考えられない。
SHRラットの血液中における循環因子の存在は、我々か報告した研究(Am、 J、Hypertens、2.26−31 (1989)〕により確認されてい る。これらの研究において我々は、SHRラットからの血漿を正常血圧ラット( WKY及びSDラット)の静脈内に持続注入(infusion)あるいは単回 注入(bolus jnjection)した場合、血圧が上昇することを示し た。さらに生体外(in vitro)試験において、ラット尾動脈切片による a S Ca取り込みが、SHHの血漿濃度を緩衝液の培地中で増加させたとき 、用量依存的に増大することを示した。これらの実験結果は、血圧の上昇及び細 胞内のカルシウム取り込みの増加かともにこの系内に存在し、かつ利用可能なS HRの血漿量に依存していることを明らかにしている。興味深いことに、上記の 両事例の作用の立ち上がりは遅く、徐々に進行するが、ノルエピネフリン、アン ギオテンシン■及びパップレシンのような周知の内因性昇圧物質は投与後はとん ど直ちに又は極めて迅速に血圧を上昇させることが観察されている。副甲状腺由 来高血圧因子は血圧上昇や細胞内へのカルシウムの取り込み増加の開始に20〜 30分かかるのに対して、周知の内因性昇圧物質は1〜2分で始まる。これらの 研究で観察されたもう一つの結果は、SHRの血漿の持続注入を中止し、正常血 圧ラットから得た血漿に置き換えると、血圧が極めて迅速に元の状態に低下した ことである。この血圧低下は、単なる循環液量の減少による影響ではない。関連 する実験では、高血圧患者の血漿を透析し、正常血圧SDクラット注入すると血 圧を上昇させた。これらの患者の血漿はin vitroでラット尾動脈におけ るカルシウムの取り込みも上昇させた。正常血圧の患者の透析血漿は血圧を有意 に上昇させなかった。
循環因子の由来は、未だ知られていない。しかし、PTHが高血圧ラットにおい て上昇するという逸話的な報告により、副甲状腺が研究の標的として示唆された 。SHRラットの副甲状腺を切除すると、血圧の低下が観られ、また副甲状腺を 切除したSHRラットからの血漿は、正常血圧ラットの血圧上昇を引き起こさな かった。逆に、正常血圧SD (Sprague−Dawl ey)ラットにS HRラットからの副甲状腺を移植すると血圧の上昇が認められ、採取した血漿を 他の正常血圧ラットに注入することにより示されたように、血漿中に因子の出現 か認められた(PangとLewanczuk、Amer、J、Hyperte ns、、2.898 (1989)〕。
これらの研究に基づき、我々はこの循環因子が副甲状腺に由来していると結論し 、この物質を“副甲状腺由来高血圧因子” (PHF)と命名した。
SHRや多くの本態性高血圧患者において、従来報告されていなかった副甲状腺 に由来する循環因子の単離・精製が証明されており、またそれは関連する特許出 願(No、603. 745,1990年11月21日出願)の発明の要旨であ る。ただし、該出願は1989年3月22日付の特許出願(No、327.45 0、現在放棄)の一部継続出願である。その関連出願の開示内容は副甲状腺由来 高血圧因子の精製技術を含む技術を引用する形で本願明細書に組み入れられてい る。
前述の関連出願において述べられた如く、この因子は細胞外カルシウムの取り込 みを調整することが示されており、また食事によって採取するカルシウムレベル の増加によって阻害し得るものである。
この因子は単離されており、この因子に対して産生された抗体を用いて同因子を スクリーニングする方法も開示されている。この因子は約2.700ダルトンの 分子量を有し、更に正常血圧ラットに投与したとき遅発性の血圧上昇特性を育し ている。そしてその血圧上昇は、血管平滑筋による細胞外カルシウムの取り込み 増加と時間的に関連している。バイオアッセイデータより、人間及びラットにお けるこの因子は実質的に類似していることが見出されている。
発明の概要 本発明は、グリセロリン脂質に結合したポリペプチドからなる副甲状腺由来高血 圧因子の活性コンポーネントの同定に関するものであり、それは正常血圧ラット に投与すると、血管平滑筋による細胞外カルシウムの取込み増加と時間的に関連 する遅発性の血圧上昇特性を有する。このコンポーネントに対する抗体は、副甲 状腺由来高血圧因子やその一部の存在を検出する免疫学的アッセイに用いられる 。そしてその存在は高血圧又はカルシウムレベルの上昇に関連する他の疾患を示 すものである。副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントの拮抗剤は開発されてき ており、このような拮抗剤は細胞内カルシウムの上昇に起因する疾患に罹患した 患者の治療方法として用いられることも併せて述べる。
図面の簡単な説明 図1はラット尾動脈において、NE(ノルエピネフリン)によって誘発された血 管収縮に与える部分精製PHFの作用を示している。
部分精製PHFはNEの作用を増強させる。
図2はラット尾動脈において、NEによって誘発された血管収縮に与えるLPI (リゾホスファチジルイノシトール)の作用を示している。LPIはPHFと同 様にNEの作用を増強させる。
図3はラット尾動脈から単離した血管平滑筋細胞において、塩化カリウム30m Mによって誘発される[Ca”] iの上昇に与える純粋なPHF (SHRの 血[0,1ml相当量/ml培養液)の作用を示している。コントロール群にお けるカルシウム濃度の上昇は121.83±31. 18 (nM)である。下 図は個体数8の実験を示し、p<Q、05でコントロール群との有意な差がある 。下図は1つの代表的な実験チャート原本の複写である。(a)は塩化カリウム 30mM単独、(b)は純粋なPHFを含む場合、(C)は洗浄後の作用を示す 。塩化カリウムを加える前に細胞を純粋なPIFと45分間インキニーベートし た。これらの3実験は連続して同し細胞群で行った。
図4は血管平滑筋細胞において、LPGが塩化カリウムによって誘発される細胞 内の上昇を有意に促進させることを示している。
図5はSHRの副甲状腺培養液がPDE活性を刺激することを示している。
図6はWKYの副甲状腺培養液がPDE活性を刺激しないことを示している。
図7はLPSがPDE活性を刺激することを示している。
図8は正常血圧ラットの血圧に与えるFMOC合成PHFコンポーネントの作用 のピークを示している。この結果は標準的なバイオアッセイ法においてみられる ような典型的な持続型血圧上昇のピークである。
図9はFMOC合成PHFコンポーネントがホスホリパーゼDによって不活性化 される典型的なPHF様の血圧上昇を現すことを示している。
図10は正常血圧ラットにおいて、LPSが遅発・持続型の血圧上昇を引き起こ すことを示している。
図11は正常血圧ラットにおいて、LPIが遅発・持続型の血圧上昇を引き起こ すことを示している。
図12はFMOC合成PHFコンポーネントがNEによって誘発されたラット尾 動脈切片の張力増加を促進することを示している。
図13はラット尾動脈から単離した血管平滑筋細胞において、塩化カリウム15 mMによって誘発される[Ca”] iの上昇に与えるFMOC−PHF (0 ,Olμg/ml培養液)の作用を示している。上図は個体数5の実験を示し、 コントロール群に対する[Ca!*コ iの上昇は22.52±4.82 (n M)、(*) p<0゜05でコントロール群との有意な差がある。下図は1つ の代表的な実験チャート原本の複写である。(a)は塩化カリウム単独、(b) はFMOC−PHFを含む場合、(C)は洗浄後の作用を示す。
塩化カリウムを加える前に細胞をFMOC−PHFと45分間インキュベートし た。これらの3実験は連続して同じ細胞群で行った。
図14はラット尾動脈から単離した血管平滑筋細胞において、L盟カルシウムチ ャネルの活性化に与える純粋なPHF (SHHの血漿0.1ml相当量/ml 培養液)の時間依存的作用を示している。
左図は3実験のパルス記録の原本である。右図はコントロールの電流(1)と電 圧(V)との関係(・)及び純粋なPIF (SHRの血漿0.1ml相当量/ ml培養液)を加えた35分後(■)と50分後(マ)の関係を示す。保持電位 は一40mVであった。
図15はラット尾動脈から単離した血管平滑筋細胞において、純粋なPHF ( SHRの血漿0.1ml相当量/ml培養液)によって活性化されたL型カルシ ウムチャンネルに与えるIBMX(5X10−’M)とニフェジピン(10−@ )の作用を示している。純粋なPHF、IBMX、ニフェジピンを図に示した時 間に加えた後、105分間、時間依存的ピーク電流の変化を記録した。
図16はカルシウムチャンネルの電流に与えるFMOC−PIFの作用を示し、 FMOC−PHFは電流を増加させることを示す(下方向)。
図17はカルシウムチャンネルの電流に与えるPHFの作用を示し、これはI  BMXによってもとに戻ることを示す。
発明の詳細な説明 本発明者らは、副甲状腺由来高血圧因子と同様の特性をもつ副甲状腺由来高血圧 因子活性コンポーネントの同定を行った。このコンポーネントは、グリセロリン 脂質に結合したポリペプチドからなり、正常血圧ラットに投与すると、血管平滑 筋による細胞外カルシウムの取込み増加と時間的に関連する遅発性の血圧上昇特 性を有する。
それは例えばコンポーネントをラットに投与した時、投与後約20分〜30分で 血圧上昇が見られ、約1時間でピークを示すということである。それと同じ時間 に血管平滑筋細胞による細胞外カルシウムの取込増加も見られ、約1時間でピー クを示す。
このコンポーネントのポリペプチドは好ましくは5〜20、更に好ましくは5〜 10のアミノ酸残基を含有している。このコンポーネントのポリペプチドを構成 するアミノ酸は、アラニン(Ala)。
アルギニン(Arg)、アスパラギン(Asn)、アスノ(ラギン酸(Asp) 、システィン(Cys)、グルタミン(G 1 n) 、グルタミン酸(G I  u) 、 グリシン(G I y) 、ヒスチジン(His)。
イソロイシン(Ile)、ロイシン(Leu)、リジン(Lys)。
メチオニン(Met)、 フェニルアラン(Phe)、プロリン(Pro)、セ リン(Set)、スレオニン(Thr)、)リプトファン(Trp)、チロシン (Tyr)、バリン(Val)よりなる塩基性アミノ酸のグループから選ぶこと ができる。上記コンポーネントは、副甲状腺由来高血圧因子と実質的に同様の特 性、例えば、正常血圧ラットに投与すると、血管平滑筋による細胞外カルシウム の取込み増加と時間的に関連する遅発性の血圧上昇特性を保持している。コンポ ーネント中の塩基性アミノ酸を非塩基性アミノ酸に置き換えてもよい。このよう な非塩基性アミノ酸には、例えばオルニチン、サルコシン、ノルロイシン、N− メチル−フェニルアラニン等が含まれる。好ましくは、ポリペプチドの構造はT yr−3er−Va l−5erHi s−Phe−Argである。〔配列識別 番号:l〕コンポーネントが副甲状腺由来高血圧因子と本質的に同様の特性を保 持する限り、コンポーネントのグリセロリン脂質はどこの部位に結合していても よい。なおその特性としては、正常血圧ラットに投与したとき、血管平滑筋によ る細胞外カルシウムの取込み増加と時間的に関連する遅発性の血圧上昇特性が含 まれる。好ましくはセリン残基の一つに結合しているのがよく、特に(上記配列 に示されたような)4位のセリン残基に結合しているのが好ましい。グリセロリ ン脂質としてはりゾホスファチジン酸またはホスファチジン酸か好ましい。
副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントは質量分析法によっておよそI、000 〜2,700ダルトンの分子量を存する。好ましくは分子量はI、000〜2. 000ダルトンの範囲にあり、より好ましくは約1,350ダルトンである。し かしコンポーネントの分子量が2700以上になるようにペプチドの両端に付加 的な非干渉性アミノ酸か付いていてもよい。
副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントは生理活性物質の分子に結合することか でき、生理活性物質を細胞内や組織内、器官内等の特異的な位置に輸送するため のターゲツティングエイジエンドとして役立つ。生理活性物質の例としては、ホ ルモン、腎臓用薬、利尿剤、神経伝達物質のような化合物が挙げられる。生理活 性物質は、例えば、血管平滑筋、腎臓、心筋細胞等の細胞を標的とする。生理活 性物質や分子をコンポーネントに結合させる方法はこの技術分野においてはよく 知られた方法である。
あるいは、副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントは生物学的サンプル中のコン ポーネントの同定に役立つ検出マーカーやラベルと結合することができる。この ようなマーカーやラベルの例としては、フルオレスセイン、HRP、ビオチン等 が挙げられる。マーカーやラベルをコンポーネントに結合させる方法はこの技術 分野においてはよく知られた方法である。
本発明のもう一つの面として、副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントは正常血 圧ラットに投与すると、血管平滑筋による細胞外カルシウムの取込み増加と時間 的に関連する遅発性の血圧上昇特性を有し、副甲状腺由来高血圧因子とは異なる 構造であって、その構造は以下のように同定される。
[配列識別番号:l] 〔式中、R1は水素、炭素数1乃至22のアルキル、炭素数1乃至22のアルケ ニル又は少なくとも一つの脂肪酸基を表わし;R1は先に特定されたR8と同じ であり;X、Yのそれぞれは酸素または硫黄を表わし;A、Bのそれぞれは0乃 至20の付加アミノ酸を表わしく但し、AとBの少なくとも一つは高血圧患者か ら単離したPHFに対応するアミノ酸配列ではない);nはI乃至5を表わす〕 副甲状腺由来高血圧因子コンポーネント構造におけるXとYは好ましくは酸素で ある。
脂肪酸R8はラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキ ン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸 、α−リルン酸、γ−リルン酸、アラキドン酸、EPA(エイコツペンタエン酸 )及びネルボン酸からなる脂肪酸群から選択するのが望ましい。より好ましくは オレイン酸、ステアリン酸、最も好ましくはオレイン酸である。
脂肪酸R3はラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキ ン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸 、α−リルン酸、γ−リルン酸、アラキドン酸、EPA及びネルボン酸からなる 脂肪酸群から選択するのか望ましい。より好ましくはオレイン酸、ステアリン酸 、最も好ましくはオレイン酸である。
R1を構成する脂肪酸基は好ましくは1−10個である。より好ましくは1〜5 個、更には1個の脂肪酸基であるのが最も好ましい。
R2を構成する脂肪酸基は好ましくは1−10個である。より好ましくは1〜5 個、更には1個の脂肪酸基であるのが最も好ましい。
最も好ましくは、高血圧患者から精製した天然のPHFと同様に、正常血圧ラッ トに投与すると、血管平滑筋による細胞外カルシウムの取込みと時間的に関連す る遅発性の血圧上昇特性を有する副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントであり 、その構造は以下のように同定できるものである。
[配列識別番号二l〕 〔式中、R冒よ水素、炭素数1乃至22のアルキル、炭素数1乃至22のアルケ ニル又は少なくとも一個の脂肪酸基を表わし:R3は先に特定されたR1と同様 である。〕 脂肪酸R1はラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキ ン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸 、α−リルン酸、γ−リルン酸、アラキドン酸、EPA及びネルボン酸からなる 脂肪酸群から選択するのか望ましい。より好ましくはオレイン酸、ステアリン酸 、最も好ましくはオレイン酸である。脂肪酸R1はラウリン酸、ミリスチン酸、 パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、パルミ トレイン酸、オレイン酸、リノール酸、α−リルン酸、γ−リルン酸、アラキド ン酸、EPA及びネルボン酸からなる脂肪酸群から選択するのが望ましい。より 好ましくはオレイン酸、ステアリン酸、最も好ましくはオレイン酸である。R, 又はR2を形成する脂肪酸基は1〜10個である。望ましくは1〜5個、更には 1個の脂肪酸基であるのが最も好ましい。
本発明は、高血圧患者から精製した天然のPHFと同様に、正常血圧ラットに投 与すると、血管平滑筋による細胞外カルシウムの取込み増加と時間的に関連する 遅発性の血圧上昇特性を存し、副甲状腺由来高血圧因子と異なる構造であって、 以下の構造を存する副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントの製造方法に関する ものである。
[配列識別番号=1] 〔式中、R+は水素、炭素数1乃至22のアルキル、炭素数1乃至22のアルケ ニル又は少なくとも一個の脂肪酸基を表わし;R8は先に特定されたR1と同じ であり;X、Yのそれぞれは酸素又は硫黄を表わし、ASBのそれぞれは0乃至 20の付加アミ人酸を表わし;nはl乃至5を表わす。〕すなわち、本発明の製 造方法はA = [Tyr−Ser −Vat−Ser −His−Phe−A rg] 、 −B (式中A、B及びnは前記の定義と同じ)の構造を有するポ リペプチドとリン脂質からなる混合物をホスホリパーゼDと共にインキュベート する工程及び前記工程で形成された副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントを回 収する工程からなる。
リン脂質はりゾホスファチジン酸またはホスファチジン酸であるので好ましい。
副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントの製造方法において、ポリペプチドは化 学合成によって製造するのが好ましい。ポリペプチドは、当該技術分野において 良く知られた従来のペプチド合成装置によって合成し得る。このようなペプチド 合成装置の代表的な例えは、アプライド バイオシステムズ社製ペプチド合成装 置430A型である。自動ペプチド合成装置を用いたペプチドを合成する方法は 、当該技術分野においてはよく知られている。
コンポーネントの回収は、当該技術分野において良く知られた標準的な精製及び 分離技術を用いて行われる。このような技術の代表的な例にはイオン交換クロマ トグラフィー及び/又は逆相高速液体クロマトグラフィー及びTLCが含まれる 。
本発明はまた、副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントの化学合成方法について も言及している。高血圧患者から精製した天然のPHFと同様に、正常血圧ラッ トに投与すると、血管平滑筋による細胞外カルシウムの取込み増加と時間的に関 連する遅発性の血圧上昇特性を有し、副甲状腺由来高血圧因子と異なる構造であ って下記構造を有する副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントの製造方法の例を 以下に示す。
[配列識別番号=1] 〔式中、R4は水素、炭素数1乃至22のアルキル、炭素数l乃至22のアルケ ニル又は少なくとも一個の脂肪酸基を表わし:R7は先に特定されたR3と同じ であり:X、Yのそれぞれは酸素又は硫黄を表わし、A、Bのそれぞれは0乃至 20の付加アミノ酸を表わし;nは!乃至5を表わす〕コノ製造方法は、(a)  A−Ty r−3e r −Va 1−OH(式中Aは前記の定義と同じ)構 造を存するポリペプチドを化学合成して積製し、(b)該ポリペプチドのエステ ルを調製し、(C)該エステルにL−α−リゾホスファチジルセリン(LPS) を加えて(式中Aは前記定義と同じであり、LPはL−α−リゾホスファチジル 基を表す)の構造を存する生成物を製造して精製し、(d)工程(C)の該生成 物を酸性化し、該酸性化生成物を抽出して蒸発により回収することによって の構造を有する生成物を得て、(e)工程(d)の生成物のエステルを調製し、 (f)NHs −His−Phe−Arg−B−OHの構造を存するポリペプチ ドを化学合成して精製し、(g)NHs −His−Phe−Arg−B−0− の構造を有する工程(f)のポリペプチドのエステルを調製し、(h)工程(e )のエステルと工程(g)のエステルを結合させて副甲状腺由来高血圧因子コン ポーネントを製造する。
好ましくは、工程(b)のポリペプチドのエステルはN−ヒドロキシ琥珀酸イミ ドエステルで、これは該ポリペプチドをジシクロへキシルカルボジイミドとジオ キサンの混合物に加えることにより調製できる。更に、工程(C)においてエス テルに加えるLPSを最初に炭酸水素塩緩衝液に溶解し、溶液をpH7に調製す るのが好ましい。工程(d)における酸性化は、好ましくはクエン酸ナトリウム の添加によってpH2,8にて行う。又、工程(e)のエステルはN−ヒドロキ シ琥珀酸イミドエステルであるのが望ましく、工程(d)の生成物にジシクロへ キシルカルボジイミド、ジオキサン及びテトラヒドロフランの混合物を添加する ことにより調製される。
工程(h)において、工程(g)のエステルは、工程(e)のエステルと混合さ れる前に最初に炭酸水素塩緩衝液に溶解しpH7に調製しておくのが好ましい。
化学合成は当該技術分野において良く知られた従来のペプチド合成装置により行 われる。例えば、この合成はアプライド バイオシステムズ社製のペプチド合成 装置430A型を用いて行うことができる。ペプチドの製造方法は当該技術分野 においては良く知られている。
酵素的又は化学的に合成された副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントを用いて 、ポリクローナル抗体及びモノクローナル抗体をそのコンポーネントに対して産 生させ、PHFの様々なアッセイに使用することができる。ポリクローナル抗体 及びモノクローナル抗体の製造方法は、当該技術分野においては良く知られてい る。
例えば、雄性Ba1b/CvウスはViamontesらの方法(J、Immu nol、Meth、94.13−17 (1986)〕により、コンポーネント を結合したアミノフェノールチオールエーテルのディスクを移植することによっ て免役できる。マウスはフロイントの不完全アジュバントと抗原で2週問おきに 免疫を増強し、抗原として本発明の副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントを用 いてELISA(エンザイムリンクドイムノフルベントアツセイ)により抗体力 価を測定した。測定可能な量のポリクローナル抗体は、通常1ケ月以内に観察さ れ、その後抗体力価は増加した。
MCA (モノクローナル抗体)はポリクローナル抗体産生マウスの牌臓から調 製できる。
必要なハイプリドーマとMCAはLangoneとVan Vunakisの方 法(”Method in Enzymology”、毘、1−947 (19 86))又は当該技術分野の熟練した技術者において周知の変法を用いることに より得られる。
ポリクローナル及び/又はモノクローナル抗体を用いた検出法は、特に限定され ず、ラジオイムノアッセイ、アンザイムイムノアツセイ、エンザイムリンクドイ ムノソルベントアツセイ及び免疫沈降反応に基づくアッセイ系を含む。好ましく は、副甲状腺由来高血圧因子又はその一部(活性成分を含む)の検出方法は、動 物の体内に本発明の副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントを含む溶液を注入す ることにより動物(@乳類又は鳥類)においてポリクローナル抗体を産生させる 工程;副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントに対して産生させたポリクローナ ル抗体を含む血清を採取する工程;ポリクローナル抗体を用いたイムノアッセイ 法によって副甲状腺由来高血圧因子又はその抗原部位を含むサンプルをスクリー ニングする工程:そしてサンプル試料中のPHF又はその抗原部位の存在を検出 する工程からなる。
副甲状腺由来高血圧因子又はその一部を検出するためのイムノアッセイ法として は、エンザイムイムノアッセイ、エンザイムリンクドイムノソルベントアッセイ 、免疫沈降法が好ましい。
サンプルは生物学的サンプルがよい。その例としては、血清、血漿、尿、組織、 細胞等が含まれる。
前記の方法においては、コンポーネントは次に示す構造を有することが好ましい 。
[配列識別番号=l] 〔式中、R1は水素、炭素数1乃至22のアルキル、炭素数1乃至22のアルケ ニル又は少なくとも一つの脂肪酸基を表わし;R1は先に特定されたR1と同し てあり;x、yのそれぞれは酸素又は硫黄を表わし、A、BのそれぞれはO乃至 20の付加アミノ酸を表わしく但し、AとBの少なくとも一つは高血圧性個体か ら単離したPHFに対応するアミノ酸配列ではない);nはl乃至5を表わす〕 そしてさらに好ましくは: [配列識別番号=1] 〔式中、R,は水素、炭素数1乃至22のアルキル、炭素数1乃至22のアルケ ニル又は少なくとも一個の脂肪酸基を表わし;R3は先に特定されたR3と同様 である。〕 R,とR2の 脂肪酸としてはラウリン酸、ミリスチン酸、バルミチン酸、ステ アリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、パルミトレイン酸、オレイ ン酸、リノール酸、α−リルン酸、γ−リルン酸、アラキドン酸、EPA及びネ ルボン酸からなる脂肪酸群から選択するのが望ましい。より好ましくはオレイン 酸、ステアリン酸、最も好ましくはオレイン酸である。
さらにもう一つの好ましく具体例として、患者における副甲状腺由来高血圧因子 又はその一部の同定方法は、動物(哺乳類又は鳥類)に本発明の副甲状腺由来高 血圧因子コンポーネントを注入することにより該コンポーネントの抗体を産生さ せる工程;免疫した動物より抗体産生8928球を分離する工程;抗体産生89 28球と骨髄腫細胞を融合して、ハイブリドーマを形成する工程:副甲状腺由来 高血圧因子コンポーネント抗体を産生ずるハイブリドーマを選択し、クローニン グする工程:抗体産生ハイブリドーマを増殖させる工程:ハイブリドーマからモ ノクローナル抗体を分離する工程;そしてそのモノクローナル抗体を用いて、イ ムノアッセイ法により副甲状腺由来高血圧因子又はその一部を含むサンプルをス クリーニングする工程からなる。
更には、イムノアッセイ法として、エンザイムイムノアッセイ、エンザイムリン クドイムノソルベントアッセイ又は免疫沈降法があげられる。
サンプルは生物学的サンプルが好ましい。例えばそのサンプルとして、血清、血 漿、尿、組織、細胞等が含まれる。患者は哺乳動物又は鳥であり、好ましくは人 間である。前記の方法においてコンポーネントは次に示す構造を有することが好 ましい。
[配列識別番号:l] 〔式中、R1は水素、炭素数1乃至22のアルキル、炭素数1乃至22のアルケ ニル又は少な(とも一つの脂肪酸基を表わし:R1は先に特定されたR5と同じ であり;x、yのそれぞれは酸素または硫黄を表わし;A、Bのそれぞれは0乃 至20の付加アミノ酸を表わしく但し、AとBの少なくとも一つは高血圧患者か ら単離したPHFに対応するアミノ酸配列ではない):nはl乃至5を表わす〕 そしてさらに好ましくは: [配列識別番号=1] 〔式中、R1は水素、炭素数1乃至22のアルキル、炭素数1乃至22のアルケ ニルまたは少なくとも一個の脂肪酸基を表わし:R8は先に特定されたR1と同 様である。〕 R1とR7の 脂肪酸としてはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ アリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、パルミトレイン酸、オレイ ン酸、リノール酸、α−リルン酸、γ−リルン酸、アラキドン酸、EPA及びネ ルボン酸からなる脂肪酸群から選択するのが好ましい。より好ましくはオレイン 酸、ステアリン酸、最も好ましくはオレイン酸である。
このようなアッセイ系の特に望ましい具体例としては、精巧な分析機器を持って いない医師の診療室又は診療所で使えるような診断キットの形態があげられる。
このような方法は体液中のホルモンや池の免疫反応物質の検出に使われてきた。
一つの例は、妊娠初期の検出用の市販キットである。それゆえPHF又はその分 画はこのような方法を利用することにより、定性的あるいは定量的な検出が可能 である。
それゆえ本発明は動物における副甲状腺由来高血圧因子又はその免疫学的活性部 位の検出キットも提供する。その検出キットは、単−容器中で固相と結合した副 甲状腺由来高血圧因子コンポーネントに対する抗体;抗開甲状腺由来高血圧因子 コンポーネント抗体に対する酵素標識二次抗体;該二次抗体の標識酵素に対する 基質:及び副甲状腺由来高血圧因子、そのコンポーネントまはたその一部の標準 溶液からなる。
動物における副甲状腺由来高血圧因子又はその一部の更なる検出キットを提供す る。その検出キットは、単一容器中で副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントに 対する抗体;該抗体が結合する固相;及び副甲状腺由来高血圧因子又はそのコン ポーネントの標準溶液からなる。
上記の両キットにおいて、好ましいコンポーネントは次の構造である: [配列識別番号:l] C式中、R8は水素、炭素数1乃至22のアルキル、炭素数1乃至22のアルケ ニル又は少なくとも一つの脂肪酸基を表わし:R1は先に特定されたR1と同じ であり;X、Yのそれぞれは酸素又は硫黄を表わし、A、Bのそれぞれは0乃至 20の付加アミノ酸を表わしく但し、AとBの少なくとも一つは高血圧患者から 単離したPHFに対応するアミノ酸配列ではない):nはl乃至5を表わそして さらに好ましくは: [配列識別番号:l] 〔式中、R1は水素、炭素数1乃至22のアルキル、炭素数1乃至22のアルケ ニルまたは少なくとも一個の脂肪酸基を表わし:R1は先に特定されたR1と同 様である。〕 R1とRtの脂肪酸としてはラウリン酸、ミリスチン酸、バルミチン酸、ステア リン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、パルミトレイン酸、オレイン 酸、リノール酸、α−リルン酸、γ−リルン酸、アラキドン酸、EPA及びネル ボン酸からなる脂肪酸群から選ばれるのが好ましい。より好ましくはオレイン酸 、ステアリン酸、最も好ましくはオレイン酸である。
本発明は副甲状腺由来高血圧因子拮抗剤に関するものである。いかなる理論にも 制限されないが、副甲状腺由来高血圧因子は活性値部位(リン脂質部分)と認識 又は結合部位(ペプチド部分)の2つの部分からなると考えられる。さらに、リ ン脂質はペプチドの結合する受容体部位まで細胞膜を通ってペプチドを輸送する 役割を担っている。4位のセリンの結合部位におけるリン脂質の結合位置を変え ることにより、副甲状腺由来高血圧因子拮抗剤は製造できる。拮抗剤は副甲状腺 由来高血圧因子サイトに結合するがPHF活性を発現することはなく、それゆえ 本物の副甲状腺由来高血圧因子の作用を妨げることができる。
本発明の拮抗剤は次の構造であることが好ましい。
[配列識別番号:3] (式中、Xaaはセリン以外のアミノ酸、PLはリン脂質である。) リン脂質として好ましくは、リゾホスファチジン酸又はホスファチジン酸である 。更に好ましくは、Xaaはリジン、チロシン又はロイノンからなるアミノ酸群 から選ばれる。
上記構造式に基づくように、他の拮抗剤としては標的組織の受容体や結合部位に 結合し、生物学的活性を引き出す類似物を含んでいる。リン脂質が生物学的作用 の活性価に関与するという仮説によれば、ペプチドと結合する位置が重要である と考えられる。4位のセリンへの結合が生物化成にとって必要であり、2位のセ リンへの結合か拮抗作用にとって必要であることを我々の実施例が示しているが 、そのためには2〜20のアミノ酸のペプチドを別の位置に結合して拮抗剤を形 成することは可能である。ペプチドとリン脂質が生物活性を示すためには、ある 3次元の構造を保持しなければならないので、ペプチド配列の修飾は(受容体等 の)結合位置に影響しないでリン脂質の位置を空間的に移動させて3次元的な変 更をとり入れることができ、それによって類似物が拮抗剤になることができる。
さらに、もしリン脂質が分子の活性化部位と同様に重要ならば、その組成は生物 学的作用を生ずる能力に影響を与えているかもしれない。脂肪酸の組成を変えた り、グリセロール骨格の第2炭素に脂肪酸を付加することにより拮抗剤を製造で きる。要約すると、これらのアプローチに限定するわけではないが、副甲状腺由 来高血圧因子拮抗剤は(1)ブペチト上の様々な位置にリン脂質を結合させるこ と、(2)ペプチド配列を変換させること、(3)リン脂質組成を変えること、 (4)高血圧作用を導く生物学的反応経路を活性化せずに結合する分子をもたら す他の方法により設計し得る。
本発明の拮抗剤は、高血圧や細胞内カルシウムの上昇が関与する他の病気(例え ばインシュリン非依存性糖尿病、動脈硬化症、欝血性心不全、乳癌、結腸癌、腎 臓癌、白血病を含む癌、炎症性大腸疾患、喘思)の治療に利用できる。
本発明の拮抗剤は、必要に応じて温血哺乳動物、特に人間に、非経口、外用、経 口、経直腸そして吸入によって投与することができる。拮抗剤は1用量単位当り 約1〜200mgを従来の基剤(溶剤)、賦形剤、結合剤、防腐剤、安定化剤、 着色剤或いは薬学的に許容される薬物等と共に調合した一般的な非経口、経口剤 の投与形態をとり得る。
注射で投与する方法としては静脈内、筋肉内、皮下にI−l−1Oを1日1〜4 回投与する。注射剤は、フェノールの様な防腐剤又はエチレンジアミンテトラ酢 酸(EDTA)の様な溶解剤を適宜用いて無菌等偏性水溶液又は懸濁液中に本発 明の拮抗剤を含む。許容される基剤や溶媒の中で水、リンゲル液、等強性塩化ナ トリウム溶液を用いることができる。更に無菌不揮発油は一般的に溶媒又は懸濁 剤として使われる。合成モノグリセリド、ジグリセリド、脂肪酸(例えばオレイ ン酸)は注射剤の不揮発油として使われる。
直腸投与用として、本発明の拮抗剤はカカオ脂やポリエチレングリコールの様な 適当な無刺激の賦形剤と混合することによって坐剤を調製できる。
外用製剤として、本発明の拮抗剤は軟膏、ゼリー、溶液、懸濁液又はハップ剤と して調製できる。
パウダーエアゾールでは、マサチューセッツ州ベッドフォードのFISONS社 製のスピンハラ−ターボ(Spinhaler turbo)吸入器を使うこと により本発明の拮抗剤は1カプセル当たり約0.1〜50mgの割合で、標準的 な人に1日に1〜8カプセル投与することができる。液体エアゾールでは、本発 明の化合物は「−噴霧」すなわち噴霧剤の標準的放出両当たり約100〜100 0μgの量を投与することができる。液体エアゾールは疾患の重症度、患者の体 重そしてエアゾールの粒子径の配分に応じて投与量を1日に1〜8「噴霧」の割 合で投与できる。フッ化炭化水素やイソブタンは液体エアゾールの噴霧剤として 使われる。
1日の投与量は体重のIkgあたり約0.01〜200mgの範囲で、特定化合 物の活性、治療すべき患者の年令、体重、性別、状態、病気の種類や病状、投与 頻度や方法に依存する。良(知られているように、単回投与のために担体と混合 させる活性成分の量は、治療する患者と、特殊な投与方法に依存して変化する。
本態性高血圧の識別に加え、活性PHFコンポーネントの存在とPHFのアッセ イは主な症状として高血圧を合併するか、又は必ずしも合併しない他の疾患の研 究や治療に応用可能である。例えば、インシュリン非依存性糖尿病患者はしばし ば高血圧であり、逆に高血圧患者はしばしば耐ブドウ糖能の異常が見受けられる 。いずれの症状においても、細胞内遊離カルシウムの増加が観られた。PHFは 、肥満症で高血圧症であり、かつインシュリン非依存性の糖尿病を有するO b lo bマウスの血漿中で検出されている。これらマウス由来のPHFは、SH Rラット由来のPHFと同じ画分中に血清より単離されている。PHFの検出は NIDDM(インシュリン非依存性糖尿病)の診断に有用であり、かつNIDD MにおけるPHFの役割に対する新たな研究領域を開くものであSoある種の癌 は、細胞内遊離カルシウムの増加を特徴としている[0kazaki他、Can c、Res、、46 (12Pt1)、6059−6063 (1986);L iptonとMorr(+986);及びMeyer、J、Hypertens 、5 (suppl 4)、S3−S4 (1987)]、又、副甲状腺の活性 化かある種の癌形成と関連している[Pa1mer他、Am、J。
(3)、429−432 (+987)]。PHF又はその分画は副甲状腺に由 来しており、又予備検討の結果ではPHFが細胞内カルシウムを増加させること を示しているので、PHF又はその分画はこれら(の癌)及び他の種類の癌に関 係しているかもしれない。PHFのスクリーニングは、検出法や治療法の開発に 価値があると同時に、これら癌の原因を理解する上で価値がある。
以下の実施例は、本発明を明らかにするものであるが、それに限定されるもので はない。本発明から逸脱しない範囲での種々の変更・修正は当事者にとって自明 なことである。
SHR系雄性ラットを断頭層殺し、瀉血して、集めた血液をヘパリン処理(10 01U/m1)L、4°Cで10分間3KXgで遠心分離した。SHRラットか ら得られた血漿を一晩蒸留水にて透析(1,000mwc O)L/、Am1c on ultra−filtration cell (5,000mwco) を用いて限外濾過した。
その後20倍量のクロロホルム:メタノール(2:l v/v)で血漿をホモジ ナイズし、4℃で一晩放置した。有機相を集め、5倍量の0.1M塩化ナトリウ ム(水溶液)で洗浄した。さらに抽出物をロータリーエバポレーションにより4 0〜50℃で濃縮し、凍結乾燥した。BCAアッセイを実施してサンプルの蛋白 質含量を確認した。
SDクラットベントパルビタールナトリウム(50mg/kg。
i、p、 )で麻酔し、カテーテルを血漿と薬剤の注入用として頚静脈に、また 血圧測定用として頚動脈に挿入した。
SHR血漿のクロロホルム/メタノール抽出物を生理食塩水に再溶解し、単回投 与して注入した。
血圧はPHFの場合と同様にゆっくりと上昇した。16,4±3゜5mmHHの 血圧最大上昇が45分から50分後に生じた(n=5)。この実験はPHFかク ロロホルム:メタノールにより抽出されることを示すものである。
甲状腺組織を伴う副甲状腺をSHRラットから摘出し、ハンクス培養液(G i  b c o社製)を用いて毎日培養液を交換しながら7日間培養した。PHF の産生は培養液からカルシウムを減らすことによって刺激できる。培養液を血漿 サンプルの処理と同様の方法で透析、限外濾過を行った後凍結乾燥した。
前記実施例のごとく透析、限外濾過、凍結乾燥した副甲状腺培養液を最初に20 倍量のエーテルで抽出し、次に10倍量のクロロホルム/メタノール(4: 1 )で抽出した。2種類の抽出物と残った水相を凍結乾燥し、実施例1に記載した ごとく血圧のバイオアッセイのために生理食塩水に再溶解した。結果を次に示す 。
サンプル PHF (血圧上昇分mmHg)エーテル抽出物 2.4 クロロホルム:メタノール抽出物9.8*水相 4.6 (*PHF活性を示す) 実施例3 Schwarz、BumpusとPage 1.H,の文献(J。
Am、Chem、Soc、Vol 79.p、5697 (1957〕の方法に 従って実施した。SHRラットから得られた血漿サンプル(元の血漿20m1に 相当)を前記実施例に従って透析、限外濾過、凍結乾燥し、O,15N水酸化ナ トリウム10m1に溶解した。その後サンプルを室温で3時間インキュベートし 、さらに0゜15N塩酸で中和した。インキュベージジンにおいて血漿サンプル を含まない以外は同じ方法でコントロールを調製した。実施例1で記載したごと くバイオアッセイを行った結果を次に示す。
コントロール :BP(血圧) =−0,75±2.2anHg (n!4)サ ンプルを含む血H: BP −0,5±5.7+usl(g (n−6)(PH Fなし) この実験はPHF活性がアルカリ加水分解によって抑制されることを証明してい る。このことはその分子内に生物活性に重要なエステル結合か存在することを示 している。
B、酸加水分解 SHRラットから得られた血漿サンプル(元の血漿20m1に相当)を実施例1 に従って透析、限外濾過、凍結乾燥した。サンプルを0.IN塩酸10m1に溶 解し、その後室温で3時間インキュベートした。さらにそのサンプルをO,IN 水酸化ナトリウムで中和した。インキュベーションにおいて血漿サンプルを含ま ない以外は同様の方法でコントロールを調製した。
実施例1で記載したごとくバイオアッセイを行った結果を次に示す。
コントロール : BP=−4,2±1.5amHg (n=6)サンプルを含 む血漿: BP−+20.5±3.3mmHg (nlI4)*PHF この実験はPHF活性が弱酸加水分解に対して不安定でないことを証明している 。
C1二硫化物還元とアルキル化 Waxdahl等の文献(Biochemistry、Vol。
7(1959))に記載された方法に従って実施した。5Mグアニジン塩酸塩、 0.5Mトリス、2mM EDTAを含むpH8,1の緩衝液を調製した。
SHRラットから得られた血漿サンプルを実施例1に従って透析、限外濾過、凍 結乾燥し、緩衝液1mlに溶解した。試験管に窒素を充填し、50℃で30分間 インキュベートした。DTT(44,2mg)を加え、再びその試験管に窒素を 充填した。生成した溶液を50°Cで4時間インキュベートし、ヨード酢酸臼1 mgを加えた。
1M水酸化カリウムを適当に加えて溶液のpHを8. 1に調製し、室温で20 分間インキュベートした。モル比はDTT/血漿フラクション=300/1及び DTT/ヨード酢酸=I/2であった。
その後サンプルを氷冷水にて透析し、pHを塩酸で7. 01:1lll整し、 元の血漿の量まで稀釈した。血漿サンプルを含まない以外は同様の方法でコント ロールを調製した。
実施例1で記載したごとくバイオアッセイを行った結果を次に示す。
コントロール : BP=+3.5±2.5mmHg (n=14)サンプルを 含む血漿: BP=+18.0±5.5mmHg (n=6)*PHF この実験はPHF活性が還元やアルキル化によって不活化されないことを示し、 そのことは生物活性に重要な構造中にジスルフィド結合かないことを示唆してい る。反応がサンプルの活性を増加させるのではなく、反応が分解に対して分子を 安定化することが示唆される。
D0分解アッセイ−ホスホリパーゼC 1mM塩化亜鉛、50mMグリシンを含む緩衝液(pH8,0)を調製する。S HRラットから得られた血漿サンプルを実施例1に従って透析、限外濾過、凍結 乾燥し、緩衝液に溶解した(6mg/m1)oBacillus cereus 由来の酵素ホスホリパーゼC(ベーリンガーマンハイム社製)を緩衝液に溶解し く4. 000ユニット/ml)、サンプル1mlに酵素0.1mlを加えて3 7°Cで4時間インキュベートする。その後そのサンプルを96℃で5分間加熱 する。
コントロールを次のように調製した。
コントロールI: pi、cと緩衝液 コントロール2: 緩衝液 コントロール3. 血漿サンプルと緩衝液実施例1と同様にバイオアッセイを行 い、その結果を次に示す。
トータル反応 コントロール3 コントロールl コントロール2−2. 8m mHg 9. 8mm)Ig −2,0mmHg −5,0+u+Hg結果の9 .8mmHgは副甲状腺由来高血圧因子活性が陽性であることを示す。PHF活 性はホスホリパーゼC(PLO)により不活性化された。
E3分解アッセイ−ホスホリパーゼA。
20mM塩化カルシウム、100mM塩化ナトリウム、50mMトリスを含む緩 衝液(p H7,4)を調製する。SHRラットから得られた血漿サンプルを実 施例1に従って透析、限外濾過、凍結乾燥し、緩衝液に溶解した(6mg/m+ )、Naja mOcambique mocambique由来の酵素ホスホ リパーゼA。
(シグマ化学社製)を緩衝液に溶解しく1.500ユニット/ml)、サンプル 1mlに酵素0.1mlを加えて37℃で2時間インキュベートする。その後サ ンプルを96℃で5分間加熱する。
コントロールを次のように調製した。
コントロール1: 血漿サンプルと緩衝液コントa−ル2: 酵素と緩衝液 実施例1と同様にバイオアッセイを行い、その結果を次に示す。
トータル反応 コントロールl コントロール214、 0mmHg 8. 8 mmHg 3. 3mmHg結果の8.8mmHgは副甲状腺由来高血圧因子活 性が陽性であることを示す。PHF活性はホスホリパーゼAにより不活性化され なかった。
F1分解アッセイ−ホスホリパーゼD Bergmeyer等の方法(Methods of Enzymatic A nalysis(Bergmeyer監修)第3版Vo1.2 p、288−2 91 (1983))に従って実施する。
酵素ホスホリパーゼDはキャベツから得られ、それはベーリンガーマンハイム社 により市販品として入手できる。
50mM)’JC/塩酸と0. 2%トリトンX−100を含むpH7,8の緩 衝液を調製する。SIRラットから得られた血漿サンプルを実施例1に従って透 析、限外濾過、凍結乾燥し、緩衝液2mlに溶解した。1mg/mlの割合でホ スホリパーゼDをその溶液に加えて37℃で20分間インキュベートする。コン トロールは次のように調製した。
コントロール1: ホスホリパーゼDと緩衝液コントロール2: 緩衝液 コントロール3: 血漿サンプルと緩衝液実施例1と同様にバイオアッセイを行 い、その結果を次に示す。
結果の11.5mmHgは副甲状腺由来高血圧因子活性が陽性であることを示す 。PHF活性はホスホリパーゼDにより不活性化された。
G9分解アッセイ−トリプシン 文献(Methods In Enzymology Vol。
182、 p、602−613 (1990)、J、Biol、Chem、Vo l、240.1619 (1965))に記載された方法に従って実施する。
トリプシン(ウシ膵臓由来、ベーリンガーマンハイム社製、M。
ntreal PQ)を最初TPCK (N−)シル−フェニルアラニン りロ ロメチル ケトン)で処理し、その調整物中に混入しているかもしれないキモト リプシンを不活性化した。トリプシン(60mg)を1mM塩化カルシウム20 m1に溶解し、水酸化ナトリウムでpH7に調整した。TPCK (1mg)を エタノール0. 1mlに溶解し、室温でトリプシン調製物に徐々に加えた。そ の溶液を5時間攪拌し、塩酸を加えてpH3に調整した。その後その溶液を4° Cの水で24時間透析した。さらに透析した溶液を凍結乾燥し、重量を測定した 。
SHRラットから得られた血漿サンプル(元の血漿20m1に相当)を実施例1 に従って透析、限外濾過、凍結乾燥し、50mM炭酸水素アンモニウムで調整し た緩衝液(pH7,5)2mlに溶解した。トリプシン−TPCK36μgを加 え、その溶液を37°Cで18時間インキュベートする。その後サンプルを96 ℃で5分間加熱しpHを7. 0に調整した。
コントロールは前記の方法で次のように調整した。
コントロールl: 緩衝液のみ フントロール2: 緩衝液とトリプシン−TPCKコントロール3: 緩衝液と 血漿サンプル実施例1で記載したごとくバイオアッセイを行った結果を次に示す 。
コントロールI : BP=−8,4±5.3a+mHg (n=5)コントロ ール2 : BP=+6.1±2.9mmHg (n=6)コントロール3 :  BP=+9.0±5.3mm)Ig (n=5)トータル反応 :BP= 0 ±3.5mmHg (nl16)PHF活性はトリプシンにより阻害されるが、 熱によって不活性化されることはないと推定された。このことはPHFにペプチ ド様の構造が含まれることを示している。
びJ、Biol、Chem、、Vol、237. p、1851−1855 ( 1962))の方法に従って実施する。
0.1M重炭酸アンモニウムを含む緩衝液(pH8,5)を調製する。SHRラ ットから得られた血漿サンプルを実施例1に従って透析、限外濾過、凍結乾燥し 、緩衝液2mlに溶解した。カルボキシペプチダーゼA (0,1mg)を加え る。(重量比二カルボキシペプチダーゼA/血漿=1/70)そのサンプルを3 7℃で4時間インキュベートし、適量の酢酸を加えてpHを4に酸性化すること によって反応を停止させた。その後サンプルを96℃で5分間加熱する。
コントロールはサンプルから酵素を取り除いて前記の方法で調製した。
実施例1で記載したごとくバイオアッセイを行った。その結果はトータル反応が −1,6mmHh、コントロールが15.5mmHgである。結果の15.5m mHgはPHF活性が陽性であることを示す。PHF活性がカルボキシペプチダ ーゼAにより阻害されると推定された。このことはPHFにペプチド様の構造が 含まれることを示している。
■5分解アッセイーキモトリプシン 文献(Methods Enzymology Vol、182p、613−6 26 (1990))の方法に従って実施する。
50mM炭酸水素アンモニウム、0.4M塩化ナトリウム、2mM塩化マグネシ ウムを含む緩衝液を調製する。SHRラットから得られた血漿サンプルを実施例 1に従って透析、限外濾過、凍結乾燥し、緩衝液2mlに溶解した。キモトリプ シンA、を加える(重量比:キモトリプシン/血漿=1150)。そのサンプル を0℃で15分間インキニーベートし、96°Cで5分間加熱する。
コントロールはサンプルから酵素を取り除いて前記の方法で調製した。
実施例1で記載したごとくバイオアッセイを行った結果を次に示す。
コントロール : BP=+I0.6±2.3mmHg (n=6)トータル反 応 : BP=−2,0±1.2+a+++Hg (n=5)このアッセイはP HF活性がキモトリプシンによって不活化されること及び、PHFにペプチド様 の構造が含まれることを示している。
アミノ酸7つのペプチド4種(Y−3−V−S−H−F−R(7)構造を有する CS2129、Y−S−V−に−H−F−R7)構造を有するC32130.Y −3−V−Y−H−F−Rの構造を有するCS2131%Y−S−V−L−H− F−Rの構造を有するCS2132=アルバータ大学ペプチド研究所にて作製) 5mgと表1の脂質(アバンチ ポーラ−リビッズ製、0.5〜1.5mg)の 混合物にホスホリパーゼD(1mg)、50mMhリス緩衝液中(pH7,8, 最終容量1m1)でインキュベートした。同時に適当なコントロールもインキュ ベートした(コントロールのペプチドはG−L−N−R−に−Y−L−Vの構造 を有する不特定なペプチドを用いた)。インキュベーションは37℃で1時間行 った。サンプルを95℃で5分間加熱することにより、反応を適当な時間で終了 させた。
そのサンプルは実施例1の方法に従ってバイオアッセイを行った。
血圧のバイオアッセイ結果を表1に示す。PHF様(アゴニスト)作用のバイオ アッセイに於いて(表1)、オレイン酸又はバルミチン酸の結合したりゾホスフ ァチジン酸の生理活性が最も良(、ジオレイン酸の結合したホスファチジン酸も またある程度の活性があり、他の類似ペプチドには生理活性がなかった。
他で言及がない限り、薬品と溶媒は試薬用のものを使用した。ジイソプロピルエ チルアミン(DIEA)、ジクロロメタン、アニソール及びトリフルオロ酢酸( TFA)は使用する前に再蒸留した。
N、 N−ジメチルホルムアミド(DMF)は使用する前に4Aモレキユラーシ ーブを入れて保存した。上記溶媒は全てカナダのゼネラル インターミディエイ ツ社から入手した。HPLC用の水、メタノール、アセトニトリルはJ、T、ベ ーカー ケミカル社にュージャージー州 フィリップスバーブ)より入手した。
ジシクロへキシルカルポジミド(DCC)と1−ヒドロベンゾトリアゾール(H OBT)はアプライド バイオシステムズ社(カリフォルニア州フォスター市) より入手した。1,2−エタンジチオール(EDT)とN−ヒドロキシ琥珀酸イ ミド(NHS)はアルドリッチ ケミカル社(ウィスコンシン州 ミルウォーキ ー)より購入し、無水酢酸はフィッシャー サイエンティフィック社にュージャ ージー州 フェアローン)より入手した。N−Boc−Lバリン、N−α−Bo c−N’−1)−)シルーL−アルギニンーPAM樹脂(1%ジヒニルベンゼン 、0.5mmol/gm置換)、tert−ブチルオキシカルボニル(BOC) 及び9−フルオロニルメチルオキシカルボニル(FMOC)アミノ酸はバッケム  ファイン ケミカルズ社(カリフォルニア州 トランス)より購入した。L− α−リゾホスファチジルセリン(l−ステアロイル−5n−グリセロ−3−ホス ホ−0−セリン)ナトリウム塩はアバンチ ポーラ−リピッズ社(アラバマ州  アラバスタ−)より購入した。
ペプチド合成はアプライド バイオシステムズ社製のペプチド合成値rIt 4 30A型により実施した。分析用HPLC装置は250m1の自動試料採取器を 装備したヒユーレット パラカード社製(ペンソニベニア州 エイボンゾール) の1090109O体クロマトグラフィーとHP9000シリーズ300 コン ピューター、HP9153ディスクドライブ、HP2225A シンク ジェッ トプリンター及びHP7440A カラー プロ プロッターをつないだ蛍光検 出システムで構成されている。
租ペプチドの精製は25.SC型ポンプヘッドをもつ303型計量ポンプが2つ 、803型圧力調節器、23m1の分取用容器をもつ811型攪拌器及びHM型 可変波長検出器を装備したギルフン社製(ウィスコンシン州 ミドルトン)の分 取用HPLC装置により実施した。ペプチドはレオダイン社(カリフォルニア州  コタチ)の7125堅サンプル注入器により注入した。ポンプの値はレイニン  マツクラビット コンピュータープログラム(レイニン インスツルメント社 製、マサチューセッツ州 ウオバーン)を用いてアップル マツキントラシュ  512に/800型マイクロコンピューター(アップル コンピュータ社製、カ リフォルニア州 カバーデン)により調節した。
粗ペプチドの最初の精製はシンクロバックRP−4分取用逆相C4カラム(25 0x21.2mm 1.D、、孔径300人 粒径5μm、ディオネックス カ ナダ社製、オンタリオ州 ミシソーガ)により実施した。
ペプチドはここに記載したある一般的な固相ペプチド合成法を用いて合成した。
FMOC−Tyrを除く全てのアミノ基はα位をBOC基で保護し、次に示す側 鎖保護基、例えばベンジルエーテル(Ser)、tert−ブチル(Tyr)、 )ルエンスルホニル(Arg、His)を用いた。全てのアミノ酸は最初DMF 中で、その後ジクロロメタン中で先に合成した対称無水物(HOBT活性エステ ルとして結合したFMOC−Tyrを除いて)のように二回結合させた。困難な 結合をニンヒドリンを用いてモニターし、結合能が99%以下の場合はアミノ酸 を活性エステルとして手作業で3回結合させ、その後アセチル化を行った。
33%TFA/ジクロロメタン(V / V )と80秒間反応させ、次に50 %TFA/ジクロロメタン(v / v )と18.5分間反応させてそれぞれ の反応でBOC基を取り除いた。2o%DIEA/DMF (v/v)で1分間 2回洗浄して中和を行った。結合させた後、必要な時は未反応のアミノ基を25 %無水酢酸/ジクロロメタン(V/V)で10分間アセチル化した。−4℃で1 時間10%アニソールと2%1.2−エタンジチオールを含むフッ化水素(10 ml/gm脂)で処理することによりペプチドを樹脂支持体から分離した。
粗ペプチドは溶媒Aが0.5%水性TFAで溶媒s7!!<o、os%TFAの 含まれたアセトニトリルであるAB直線濃度勾配(1%B/m1n)を用い、流 速10m1/minでジンクローム分取用カラムにより最初に精製した。
全ての分析は0.25m1/minの流速を除いてはペプチドの精製と同一の条 件で実施した。
PI :F&1OC−Tyr−Ser−Val−OHPIは上記の様に標準BO C化学法により調製した。PIは逆相HPLCにより精製した。
N−ヒドロキシ琥珀酸イミドエステルはジオキサン飽和溶液中でDCCを用いて 調製した。PLS Na塩をpH7の炭酸水素塩緩衝液に溶解し、そのエステル に加えた。その後生成物を逆相HPLCにより精製した。
上記構造の遊離酸化合物はクエン酸ナトリウムを加えてpHを2゜8に酸性化し 、酢酸エチルで抽出することにより調製した。
の化合物はロータリーエバポレーターで濃縮することにより得た。
P2:NHt−His−Phe−Arg−0−構造NH* −Hi s−Phe −Arg−0−化合物は上記の様に標準BOC化学法により調製した。生成物は 逆相HPLCにより精製し、その後炭酸水素ナトリウムでpH7に調整した。
P 1− LPS −P2 : PMOC−Tyr−3er−Va l −Se  r−His −Phe−Arg−0−〔配列識別番号=5〕 を有する生成物のNHSエステルはジオキサン/THF混合飽和溶液中でDCC を用いて調製した。生成物NH,−His−Phe−Arg−0−をpH7の炭 酸水素塩緩衝液に溶解し、そのエステルに加えた。
ソノ後P1−LPSとPl−LPS−P2(7)効果は実施例!で記載したごと く正常血圧ラットの血圧へのin vivo効果により確認した。図8にPI− LPS−P2 (No、lで示した)の結果を示す。この化合物は遅発性で持続 的な血圧上昇作用を呈し、PI−LPSは最少の血圧上昇を呈した。PI−LP S−P2のホスホリパーゼDによる分解物は上記血漿PHFの分解物と同様に、 血圧上昇反応を不活性化した(図9)。
Na” K” ATPase活性はDeth等の方法を用いて、ラット尾動脈へ のウワバイン感受性■Rbの取り込みにより測定した。
300〜400gの雄性SDラットをベンドパルビタール過剰投与により層殺し 、尾動脈を取り出し、切片に切開した。その切片を水冷クレブス液(組成:Na C1117mM;KCI 5mM;NaHcOs 27mM; NaH*POa  1mM;Mg5Oa1.2mM:CaC1章 1.25mM;グルコース 1 1.OmM)で洗浄し、酸素飽和(95%Os 、5℃%CO* )クレブス液 中38℃で2時間インキュベートした。最後の30分間はKCIを含ますNaC 1122mMを含むクレブス液を組織へのナトリウム負荷のために使用した。こ のインキュベートの後、切片をlμCiのlRbとクレブス液の入った管に移し 、Rb C] *の最終濃度が5mMになるようにした。30%SHR血漿(ル ビジウムの濃度は全て一定)と1mMウアバインを加えた上記インキュベーショ ン、或いは、30%血漿と1mMウアバインを加えた培養液等様々な培養液を用 意した。切片をそれぞれの溶液中で18分間インキュベージタンし、その後水冷 クレブス液で4回洗浄して、水分を取り、重態測定し、γ計数器で計測した。l Rbの取り込みにおける様々なインキュベージタンの効果を後の比較のためSt udent−Neuman−Keuls検定を用いてANOVAにより分析した 。全ての結果は平均値±SD(標準偏差)で表す。
Na/に−ATPase活性を指標として、血管平滑筋への”Rbの取り込みに 関するリゾリン脂質の効果を以下に示す。これらのリゾリン脂質もPHFと同様 に遅発性で持続的な血圧上昇反応を示す(図10と図11)。
リゾホスファチジルセリン(3oaM)は46%のlRb取り込み増加(p<− 0,01)を示す。
リゾホスファチジルイノシトール(600μM)は31%のlRb取り込み増加 (p<0.05)を示す。
Na/に−ATPase活性におけるこの刺激は実際のPIFの刺激と同様であ る。
この方法はPangらが記載した方法(1980)と本質的に同様の方法である 。雄雌いずれかのSDラットをベンドパルビタール(50mg/kg)で麻酔し 、尾動脈または大動脈を分離、取り出し、その後95%0□ 5%CO1で酸素 飽和にしたKHS緩衝液(115mM NaC1,5mM KCl、2.1mM  CaC1t 、1.2mM Mg5oa 、1.2mM NaHt PO4, 25mM NaHCOt 、11mMグルコース)に入れた。血管をラセン状小 片に切り、約1.5cmの切片をKHSを含むSawyer−BartleSt One容器中で保存した。ラセン状切片の張力はグラスFT、03張力変位変換 器で測定し、グラス モデル 79Dポリグラフで記録した。分離した尾動脈ラ セン状切片は血管収縮剤を加える前に1時間平衡化した。その切片は0.7gの 静止張力をあらかじめ負荷しておき、37℃でインキュベートした(Pangら  1985)。全ての場合、切片の反応性は最初に60mM塩化カリウムを加え て確認し、反応の高い組織だけを実験に使用した。2系統の実験を実施した。
張力の変化において2系統の連続したNEに対する用量反応性を1時間おきに比 較した。初期蓄積量のNEを加えた後、組織を洗浄し、標準KH3緩衝液中で2 0分間インキュベートした。その後コントロール溶液や被験化合物(PHFやL P)を加え、更に40分間インキュベートした。第2回目の蓄積量のNEを組織 にチャレンツした。
組織をCa’+含まないKH3緩衝液で5分間インキュベートした。
その後蓄積量のCa”+を加える前に組織をコントロール溶液や被験化合物に2 0分間さらした。
実験結果を図1と図2に示す。図1では特にノルエピネフリン(NE)低用量に おいて、精製したPHFがノルエピネフリン誘発性の尾動脈張力を増強している ことが示されている。図2はりゾホスファチジルイノシトールによるノルエピネ フリン誘発性張力の増強作用を示している。PI−LPS−P2もPHFやリゾ ホスファチジルイノシトールと同様にノルエピネフリン誘発性張力を増強してい る(図12)。
Wangらか記載した方法(Wangら 1989)を改良して、SDクラット 尾動脈から分離した血管平滑筋細胞により全ての試験を実施した。雄性SDクラ ット体重10100−2O0をベントパルビタールナトリウム(60mg/kg 体重、腹腔内投与)で麻酔し、尾動脈を取り出し、カルシウムとマグネシウムを 含まないハンクス平衡食塩水(HBSS、ギブコ社製)に浸した。動脈から血液 を洗い落とし、その後結合組織を取り除いた。層流ドラフト内で解剖顕微鏡を用 いて、動脈を約1.5cm片に切り、カルシウムを含まない4°CのHBSSに 30分間浸した。このインキュベーションの後、培養液をコラゲナーゼ/ディス パーザ(1,5mg/ml。
べ−リンガーマンハイム社製)、エラスターゼ(0,5mg/ml。
シグマ社I[−am)、トリプシン阻害剤(1mg/m1. シグマ社l−5W )及びウシ血清アルブミン(2mg/m1.脂肪酸を含まない、シグマ社製)か らなるHBSS酵素溶液I (0,2mM Ca)に交換した。切片をこの溶液 で60分間インキュベートした。その後培養液をコラゲナーゼ(Img/m1.  シグマ社■型)、トリプシン阻害剤(0,3mg/ml、 シグマ社1−s型 )、ウシ血清アルブミン(2mg/ml、シグマ社製)からなるHBSS酵素溶 液■に交換した。酵素溶液■によるインキュベージコンも60分間続けた。酵素 溶液中でのインキュベージジンは全てCOtインキュベーター中(37°Cで5 %CO1と95%空気)で実施した。
通常2つの尾動脈と同時に5mlの酵素溶液中で処理した。その後動脈を5ml の無血清DMEM (ダルベツコ改良型イーグル培養液)に移し、ヒートシール したパスツールピペットを用いて培養液か濁るまで粉砕した。パッチクランプ試 験のため、細胞懸濁液をDMEMの入った35mmの培養容器に移した。4〜6 時間後、1096ウシ胎児の血清を培養液に加えた。Fura−2試験のため、 約lXl0@個の細胞を顕微鏡のカバーガラス(径25mm)上にまき、無血清 DMEMの入った35mm培養容器に載せた。4〜6時間後、lO%FC3を培 養液に加えた。細胞はCotインキュヘーターにより37°Cで培養した。これ らの細胞はノルエピネフリンに対する反応で収縮し、それらが目的とする血管平 滑筋細胞であることを示した(Wangら、1989)、95%以上の細胞はト リフアンブル−色素排除法(Bagbyら、+971HIvesら。
1978)か示す様に生存していた。
実施例9 初代培養血管平滑筋細胞を5μMfura−2アセトキシメチルエステル(モン キュラ プローブス社製)を含むDMEM中で室温で45分間インキュベートし た。インキュベーションの間、細胞 。
は暗室に保存した。細胞を5に緩衝液(145mM NaC1,5mM KCI 、ImM MgC]*、10mM グルコース、1mM CaCL、o、5mM  NaH* PO4,10mM Hepes、pH7,4)で5回丁寧に洗浄し 、同一の緩衝液中で保持した。5分後細胞が付着したカバーグラスを1ml量の サイクスムーア容器に入れ、倒立位相差顕微鏡の台上に載せ、Fluor。
plexl[スペクトル蛍光計(トレーカー ノーザン社製)で蛍光度を測定し た。この方法はGrynkiewiczらが記載した方法(Grynkiewi czら +985)と基本的に同じである。
Rは340と380mMで励起した試料の細胞内遊離カルシウム濃度を示す蛍光 度率である。2系統の実験を実施した。
ImMのCa″″を含む5に緩衝液中で単一層細胞は被験化合物によって刺激さ れ、一定時間に於けるRの変化を記録した。
実験はImMのCa”を含む5KI衝液中で実施した。細胞を5に緩衝液で丁寧 に洗浄し、同様の緩衝液に5分間保持した。さらに45分間被験化合物を作用さ せ、Rを再び記録し、細胞をNEで再び刺激して、Rを記録した。細胞を5に緩 衝液で3回洗浄した後、NEを再び作用させ、Rの変化を記録した。
実験の結果を図3と図4に示す。図3はPHFによる細胞内カルシウム濃度の上 昇を示し、図4はLPG (リゾホスファチジルコリン)による上昇を示す。図 13は塩化カリウムによる細胞内カルシウム濃度上昇に与えるFMOC−PHF の作用を示し、FMOC−PHFか塩化カリウムの効果を増強したことを示す。
実施例10 cGMP−PDE活性の測定は[’ Hl cGMPから[” HI GMPへ の変換とその後のヘビ毒による[1H]グアノシンへの加水分解に基づいている (Wallaceら、1983.Wellsら。
1975) 。60mM TES、3mM MgC1t 、0.smg/ml  BSA、25℃M EGTA、50℃M CaCL、1mM DTT、0.5μ M cGMP、[’ Hl cGMP (10〜15XIO’ cpm)を含む 混合物(最終pH7,5、総容量200μI)に被験物質を加えた。一定量のC aM欠乏性PDE (シグマ化学社製、ミズーリ州 セントルイス)を加えるこ とにより反応を開始した。30”Cで15分間行ったインキュベージコンは5分 間の煮沸により終了させた。20μI (lomg/ml)のヘビ毒(Crot alus Atrox)を加えることにより第二の反応を開始した。10分後、 0.1mMグアノシンを含む第二の停止培養液700μmでインキュベージコン を終了した。その後形成されたラベルヌクレオシドからラベルヌクレオチドを分 離する為、全ての培養混合物をQAE−Sephadex A−25,(蟻酸塩 型)カラムに付した。樹脂を20mMの蟻酸アンモニウム4ml (pH6,5 )で溶出し、[’ H]グアノシンを含む溶出液の放射活性を液体フンチレーシ タンカウンターで測定した。異なる濃度の精製ウシ心臓CaM(シグマ社製)( 0,11−200n/チユーブ)を加えることによって、CaMによるPDE刺 激の標準曲線を得た。
long/チューブのCaMの存在下で被験化合物もアッセイした。
1100n/チユーブのCaMの存在下でPDEの最大刺激を得た。
結果を図52図61図7に示す。図5に於いて、SHR副甲状腺培養液かホスホ ジェステラーゼ(PDE)活性を上昇させた。PHFを含まないWKY副甲状腺 培養液はPDE活性を存意に上昇させない(図6)。リゾホスファチジルセリン (図7)もPDE活性を刺激した。
実施例11 PHFの拮抗剤の酵素による製造と作用実施例4と同じペプチドをこの実験に於 いて用いた。各ペプチド(0,5mg)と表2の脂質混合物をホスホリパーゼD (1mg)の入ったトリス緩衝液50mM (pH7,8,最終容量1m1)中 でインキュベートした。同時に適当なコントロールもインキュベートした。イン キュベーションは37°Cで1時間である。サンプルを95°Cで5分間加熱す ることにより反応を終了した。透析、限外濾過、凍結乾燥(DF)したSHR血 漿により誘発した正常血圧(SD)ラットの血圧上昇に対するサンプルの拮抗能 をアッセイした。
1.5mlのDFSHR血漿を注入する直前に約150μmの反応混合物を各ア ッセイ用ラットに注入した。90分間血圧反応を観察し、その結果を表2に示す 。拮抗作用のバイオアッセイ(表2)に於いて、実際の血漿PHFの作用に与え る拮抗能は血圧アッセイによって測定した。この結果は4位のセリンの置換が拮 抗作用を与えることを示していた。この置換は2位のセリンへのLPの結合が影 響する。ミリスチン酸又はバルミチン酸の代わりにオレイン酸が置換すると拮抗 作用を与えることかわかった。
Ca”チャネル活性はラット尾動脈から単離した血管平滑筋細胞を用いて、ホー ルセルクランプ法により測定した(Hami 11等。
+981)。全細胞Ca 24N流はアクソパッチーIBパッチクランプ増幅器 (アクフン インスッルメンツ社製)を用いて測定した。
バッチマイクロピペットは2ステージマイクロピペツトブラー(ナリノゲ社製、 PP83. 日本)を用いてポロケイ酸塩の薄いガラス毛細管(ODl、2mm 、ID0.9mm、FH3,米国メイン州のブルンスウィック社製)から作製し た。マイクロピペットはマイクロピペット(ドイツ国ベツラーのライフ社製)を 用いて熱成形した。先端の直径は約1μmで抵抗2〜8メガオームである。細胞 を110mMトリス、5mM塩化セシウム、20mM HEPES。
30mMグルコース、20mM塩化バリウム、0.5μM TTXを含む3cm のベトリ皿の底に付着させた。熱成形したピペットを75mMアスパラギン酸セ シウム、10mM EGRA、2mMA、TP、5mM塩化マグネシウム、5m Mピルビン酸カリウム、5mM琥珀酸カリウム、25mMグルコース、15mM  HEPES。
5mMクレアチンリン酸ナトリウム、50ユニット/mlのクレアチン酵素を含 む溶液で満たし、ナリシゲ水圧マイクロマニピュレーターを用いて細胞膜に装着 させた。軽い吸引はピペットホルダーに付いた管を通して行った。更に吸引を行 うことによりギガシールを形成し、TL極売先端部細胞膜を破壊した。保持電位 を一40mVにセットした。Ca’+チャネルを通るバリウム電流(20mM  Baトを電荷担体として用いた)は5秒間隔で200mg e cの脱分極によ って誘発した。電流をデジタルオシロスコープ(米国ウィスコンンン州 マディ フンのニコレット インスツルメント社製)を用いてモニターし、ローパスフィ ルター(米国カリフォルニア州フォスター市のアクフン インスツルメンツ社製 )を用いて3KHzでフィルターをかけた。Pクランプソフトウェア(バージョ ン5゜5)とラボマスターインターフェース(米国カリフォルニア州フォスター 市のアクフン インスツルメンツ社製)を試験パルスの発生とデータの記録、分 析のため用いた。電流−電圧プロットはピーク電流値を用いた(漏洩電流は補正 した)。図14〜図17はこの試験を結果を示す。
表1 PHF様の作用−アゴニストのバイオアッセイ処方番号 ペプチド 脂 質 P LD 血 液表2 処方番号 ペプチド 脂 質 PLD 血 液張力(ダラム) 張力(ダラム) 時間(秒) 細胞内カルシウム上昇分 0.3 1 10 濃度(μm/チューブ) 濃度(μm/チューブ) 0.003 0.0+ 0.1 1 1度(mM) 士 血圧上昇ピークの変化1mmHψ 時間(分) 張力(ダラム) 時間(秒) 時間(分) 1+pAl 補正置の翻訳文提出書(特許法第184条の8)平成 6年12月12日 1 特許出願の表示 PCT/US 93105626 2 発明の名称 副甲状腺由来高血圧因子活性コンポーネント3、特許出願人 住所(居所)〒112東京都文京区大塚五丁目六−十三氏名(名称) 全薬工業 株式会社 4代理人 住 所 〒150東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号5 補装置の提出年月日 1994年 1月12日 6、添付書類の目録 補装置翻訳文 1通 図面の簡単な説明 図1はラット尾動脈において、NE(ノルエピネフリン)によって誘発された血 管収縮に与える部分精製PHFの作用を示している。
部分精製PHFはNEの作用を増強させる。
図2はラット尾動脈において、NEによって誘発された血管収縮に与えるLPr (リゾホスファチジルイノシトール)の作用を示している。LPIはPHFと同 様にNEの作用を増強させる。
図3はラット尾動脈から単離した血管平滑筋細胞において、塩化カリウム30m Mによって誘発される[Ca”] iの上昇に与える純粋なPHF (SHRの 血漿0. 1μl相当量/ml培養液)の作用を示している。コントロール群に おけるカルシウム濃度の上昇は121.83±31. l 8 (nM)である 。上図は個体数8の実験を示し、**においてp<0.01でフントロール群と の有意な差かある。下図は1つの代表的な実験チャート原本の複写である。
(a)は塩化カリウム30mM単独、(b)は純粋なPHFを含む場合、(C) は洗浄後の作用を示す。塩化カリウムを加える前に細胞を純粋なPHFと45分 間インキニーベートした。これらの3実験は連続して同じ細胞群で行った。
図4は血管平滑筋細胞において、LPCが塩化カリウムによって誘発される細胞 内の上昇を有意に促進させることを示している。
図5はSHRの副甲状腺培養液がPDE活性を刺激することを示している。
図6はWKYの副甲状腺培養液かPDE活性を刺激しないことを示している。
図7はLPSがPDE活性を刺激することを示している。
図8は正常血圧ラットの血圧に与えるFMOC合成PHFコンポーネントの作用 のピークを示している。この結果は標準的なバイオアッセイ法においてみられる ような典型的な持続型血圧上昇のピークである。
図9はFMOC合成PHFコンポーネントがホスホリパーゼD(=よって不活性 化される典型的なPHF様の血圧上昇を現すことを示している。
図1Oは正常血圧ラットにおいて、LPSが遅発・持続型の血圧上昇を引き起こ すことを示している。
図11は正常血圧ラットにおいて、LPIか遅発・持続型の血圧上昇を引き起こ すことを示している。
図12はFMOC合成PHFコンポーネントがNEによって誘発されたラット尾 動脈切片の張力増加を促進することを示している。
図13はラット尾動脈から単離した血管平滑筋細胞において、塩化カリウム15 mMによって誘発される[Ca”] iの上昇に与えるFMOC−PHF (0 ,01μg/m!培養液)の作用を示している。上図は個体数5の実験を示し、 コントロール群に対する[Ca”] iの上昇は22.52±4.82・(nM )、(*) p<0゜05コントロ一ル群との有意な差がある。下図は1つの代 表的な実験チャート原本の複写である。(a)は15mMの塩化カリウム単独、 (b)はFMOC−PIFを含む場合、(c)は洗浄後の作用を示す。塩化カリ ウムを加える前に細胞をFMOC−PHFと45分間インキュベートした。これ らの3実験は連続して同じ細胞群で行った。
IN+4はラット尾動脈から単離した血管平滑筋細胞において、L型カルシウム チャネルの活性化に与える純粋なPHF (SHRの血漿0.IulNll当量 /ml培養液)の時間依存的作用を示している。
左図は3実験のパルス記録の原本である。右図はコントロールの電流(1)と電 圧(V)との関係(・)及び純粋なPHF (SHHの血漿0. 1μl相当量 /ml培養液)を加えた35分後(■)と50分(& (マ)の関係を示す。保 持電位は一40mVであった。
図15はラット尾動脈から単離した血管平滑筋細胞において、純粋なPHF ( SHRの血漿0.1μl相当量/ml培養液)によって活性化されたL型カルシ ウムチヤンネルに与えるIBMX(5X10−’M)とニフェジピン(10−’ M)の作用を示している。純粋なPHF、T BMX、ニフェジピンを図に示し た時間に加えた後、105分間、時間依存的ピーク電流の変化を記録した。
図16はカルシウムチャンネルの電流に与えるFMOC−PHFの作用を示し、 FMOC−PHFは電流を増加させることを示す(下方向)。
図17はカルシウムチャンネルの電流に与えるFMOG−PHFの作用を示し、 これはIBMXによってもとに戻ることを示す。
発明の詳細な説明 本発明者らは、副甲状腺由来高血圧因子と同様の特性をもつ副甲状腺由来高血圧 因子活性コンポーネントの同定を行った。このコンポーネントは、グリセロリン 脂質に結合したポリペプチドからなり、正常血圧ラットに投与すると、血管平滑 筋による細胞外カルシウムの取込み増加と時間的に関連する遅発性の血圧上昇特 性を有する。
それは例えばコンポーネントをラットに投与した時、投与後約20分〜30分で 血圧上昇が見られ、約1時間でピークを示すということである。それと同じ時間 に血管平滑筋細胞による細胞外カルシウムの取込増加も見られ、約1時間でピー クを示す。
このコンポーネントのポリペプチドは好ましくは5〜20、更に好ましくは5〜 lOのアミノ酸残基を含有している。このコンポーネントのポリペプチドを構成 するアミノ酸は、アラニン(Ala)、。
アルギニン(Arg)、アスパラギン(Asn)、アスパラギン酸(Asp)、 ニアスティン(Cys)、グルタミン(G I n) 、グルタミン酸(G I  u) 、グリシノ(G I y) 、ヒスチジン(His)。
イソロイノン(lie)、ロイシン(Leu)、リジン(Lys)。
メチオニン(Met)、フェニルアラン(Phe)、 プロリン(Pro)、セ リン(Ser)、スレオニン(Thr)、トリプトファン(Trp)、チロフン (Tyr)、バリン(val)よりなる塩基性アミノ酸のグループから選ぶこと ができる。上記コンボーネン1−は、副甲状腺由来高血圧因子と実質的に同様の 特性、例えば、正常血圧ラットに投与すると、血管平滑筋による細胞外カルシウ ムの取込み増加と時間的に関連する遅発性の血圧上昇特性を保持してい副甲状腺 由来高血圧因子コンポーネント構造におけるXとYは好ましくは酸素である。
脂肪酸R5はラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキ ン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸 、α−リルン酸、γ−リルン酸、アラキドン酸、EPA (エイコゲペンタエン 酸)及びネルボン酸からなる脂肪酸群から選択するのが望ましい。より好ましく はオレイン酸、ステアリン酸、最も好ましくはオレイン酸である。
脂肪酸R1はラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキ ン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸 、α−リルン酸、γ−リルン酸、アラキドン酸、EPA及びネルボン酸からなる 脂肪酸群から選択するのか望ましい。より好ましくは、オレイン酸、ステアリン 酸、最も好ましくはオレイン酸である。
R1を構成する脂肪酸基は好ましくは1−10個である。より好ましくは1〜5 個、更には1個の脂肪酸基であるのが最も好ましい。
R1を構成する脂肪酸基は好ましくは1〜lO個である。より好ましくは1〜5 個、更には1個の脂肪酸基であるのが最も好ましい。
最も好ましくは、高血圧性個体から精製した天然のPHFと同様に、正常血圧ラ ットに投与すると、血管平滑筋による細胞外カルシウムの取込みと時間的に関連 する遅発性の血圧上昇特性を育する副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントであ り、その構造は以下のように同定てきるものである。
本発明は、高血圧性個体から精製した天然のPIFと同様に、正常血圧ラットに 投与すると、血管平滑筋による細胞外カルシウムの取込み増加と時間的に関連す る遅発性の血圧上昇特性を有し、副甲状腺由来高血圧因子と異なる構造であって 、以下の構造を有する副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントの製造方法に関す るものである。
[配列識別番号:l] 〔式中、R3は水素、炭素数1乃至22のアルキル、炭素数1乃至22のアルケ ニル又は少なくとも一個の脂肪酸基を表わし:R2は先に特定されたR2と同じ であり;X、Yのそれぞれは酸素又は硫黄を表わし;A、Bのそれぞれは0乃至 20の付加アミノ酸を表わし:nはl乃至5を表わす〕すなわち、本発明の製造 方法はA −[Tyr−Ser−Val−Ser −His−Phe−Argl  、 −B (式中A、 B及びnは前記の定義と同し)の構造を有するポリペ プチドとリン脂質からなる混合物をホスホリパーゼDと共にインキュベートする 工程及び前記工程で形成された副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントを回収す る工程からなる。
リン脂質はりゾホスファチジン酸またはホスファチジン酸であるので好ましい。
副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントの製造方法において、ポリペプチドは化 学合成によって製造するのが好ましい。ポリペプチドは、当該技術分野において 良く知られた従来のペプチド合成装置によって合成し得る。このようなペプチド 合成装置の代表的な例え型である。自動ペプチド合成装置を用いたペプチドを合 成する方法は、当該技術分野においてはよく知られている。
コンポーネントの回収は、当該技術分野において良く知られた標準的な精製及び 分離技術を用いて行われる。このような技術の代表的な例にはイオン交換クロマ トグラフィー及び/又は逆相高速液体クロマトグラフィー及びTLCが含まれる 。
本発明はまた、副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントの化学合成方法について も言及している。高血圧性個体から精製した天然のPHFと同様に、正常血圧ラ ットに投与すると、血管平滑筋による細胞外カルシウムの取込み増加と時間的に 関連する遅発性の血圧上シを特性を任し、副甲状腺由来高血圧因子と異なる構造 であって下記構造を有する副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントの製造方法の 例を以下に示す。
[配列識別番号:l] 〔式中、R1は水素、炭素数1乃至22のアルキル、炭素数1乃至22のアルケ ニル又は少なくとも一個の脂肪酸基を表わし:R3は先に特定されたR1と同じ であり;X、Yのそれぞれは酸素又は硫黄を表わし、A、Bのそれぞれは0乃至 20の付加アミノ酸を表わし:nはl乃至5を表わす〕この製造方法は、(a) A−Tyr−8er−Va 1−OH(式中Aは前記の定義と同じ)構造を存す るポリペプチドを化学合成して精製し、(b)該ポリペプチドのエステルを調製 し、(C)該エステルにL−α−リゾホスファチジルセリン(LPS)を加えて (式中Aは前記定義と同じであり、LPはL−α−リゾホスファチジル基を表す )の構造を有する生成物を製造して精製し、(d)工程(C)の該生成物を酸性 化し、該酸性化生成物を抽出して蒸発により回収することによって の構造を有する生成物を得て、(e)工程(d)の生成物のエステルを調製し、 (f)NH,−Hi s−Phe−Arg−B−OHの構造を存するポリペプチ ドを化学合成して精製し、(g)NH* −Hi 5−Ph e−Ar g−B −0−の構造を有する工程(f)のポリペプチドのエステルを調製し、(h)工 程(e)のエステルと工程(g)のエステルを結合させて副甲状腺由来高血圧因 子コンポーネントを製造する。
好ましくは、工程(b)のポリペプチドのエステルはN−ヒドロキシ琥珀酸イミ ドエステルて、これは該ポリペプチドをジシクロへキシルカルボジイミドとジオ キサンの混合物に加えることにより調製できる。更に、工程(C)においてエス テルに加えるLPSを最初に炭酸水素塩緩衝液に溶解し、溶液をpH7に調製す るのが好ましい。工程(d)における酸性化は、好ましくはクエン酸ナトリウム の添加によってpH2,8にて行う。又、工程(e)のエステルはN−ヒドロキ シ琥珀酸イミドエステルであるのが望ましく、工程(d)の生成物にジシクロへ キシルカルボジイミド、ジオキサン及びテトラヒドロフランの混合物を添加する ことにより調製される。
工程(h)において、工程(g)のエステルは、工程(e)のエステルと混合さ れる前に最初に炭酸水素塩緩衝液に溶解しpH7に調製しておくのが好ましい。
[配列識別番号+1] 〔式中、R1は水素、炭素数l乃至22のアルキル、炭素数1乃至22のアルケ ニルまたは少な(とも−個の脂肪酸基を表わし;R1は先に特定されたR3と同 様である。〕 “ R3とR2の 脂肪酸としてはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ アリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、パルミトレイン酸、オレイ ン酸、リノール酸、α−リルン酸、γ−リルン酸、アラキドン酸、EPA及びネ ルボン酸からなる脂肪酸群から選択するのか好ましい。より好ましくはオレイン 酸、ステアリン酸、最も好ましくはオレイン酸である。
このようなアッセイ系の特に望ましい具体例としては、精巧な分析機器を持って いない医師の診療室又は診療所で使えるような診療キットの形態かあげられる。
このような方法は体液中のホルモンや池の免疫反応物質の検出に使われてきた。
一つの例は、妊娠初期の検出用の市販キットである。それゆえPHF又はその一 部はこのような方法を利用することにより、定性的あるいは定量的な検出が可能 である。
それゆえ本発明は動物における副甲状腺由来高血圧因子又はその免疫学的活性部 位の検出キットも提供する。その検出キットは、単一容器中て固相と結合した副 甲状腺由来高血圧因子コンポーネントに対する抗体:抗開甲状腺由来高血圧因子 コンポーネント抗体に対する酵素標識二次抗体:該二次抗体のt!IA識酵素に 対する基質;及び副甲状腺由来高血圧因子、そのコンポーネントまはたその一部 の標準溶液からなる。
動物における副甲状腺由来高血圧因子又はその一部の更なる検出キットを提供す る。その検出キットは、単一容器中で副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントに 対する抗体;骸抗体が結合する固相;及び副甲状腺由来高血圧因子又はそのコン ポーネントの標準溶液からなる。
上記の両キットにおいて、好ましいコンポーネントは次の構造である。
[配列識別番号:l] 〔式中、R1は水素、炭素数1乃至22のアルキル、炭素数1乃至22のアルケ ニルまたは少なくとも一つの脂肪酸基を表わし;R1は先に特定されたR1と同 じであり:X、Yのそれぞれは酸素または硫黄を表わし:ASBのそれぞれは0 乃至2゜のけ加アミノ酸を表わしく但し、AとBの少なくとも一つは高血圧患者 から単離したPHFに対応するアミノ酸配列ではない):nはl乃至5を表わす 〕 そしてさらに好ましくは。
インシュリン非依存性糖尿病患者はしばしば高血圧であり、逆に高血圧患者はし ばしば耐ブドウ糖能の異常が見受けられる。いずれの症状においても、細胞内遊 離カルシウムの増加が截られた。PHFは、肥満症で高血圧症であり、かつイン シュリン非依存性の糖尿病を有するO blo bマウスの血漿中で検出されて いる。これらマウス由来のPHFは、SHRラット由来のPHFと同じ画分中に 血清より単離されている。PHFの検出はNIDOM(インシュリン非依存性糖 尿病)の診断に有用であり、かつNID0MにおけるPHFの役割に対する新た な研究領域を開くものである。
ある種の癌は、細胞内11111カルシウムの増加を特徴としている[0kaz aki他、Canc、Res、、46 (12Pt1)、6059−6063  (1986);LtptonとMorris、Canc、Chemother、 Pharmacol、、1akawa他、Canc、Res、46 (2)、6 58−661(1986);及びMeyer、J、!(ypertens、5  (suppl 4)、S3−34 (1987)]、又、副甲状腺の活性化かあ る種の箱形成と関連している[Pa Ime r他、Am、J。
Epidemiol、上27 (5)、+031−1040 (1988);及 びFe1gとGottesman、Cancer 60(3)、429−432  (1987)]。PHF又はその一部は副甲状腺に由来しており、又予備検討 の結果ではPIFが細胞内カルシウムを増加させることを示しているので、PH F又はその一部はこれら(の癌)及び他のfi類の癌に関係しているかもしれな い。PHFのスクリーニングは、検出法や治療法の開発に価値があると同時に、 これら癌の原因を理解する上で価値がある。
以下の実施例は、本発明を明らかにするものであるが、それに限定されるもので はない。本発明から逸脱しない範囲での種々の変更・修正は当事者にとって自明 なことである。
実施例1と同様にバイオアッセイを行い、その結果を次に示す。
トータル反応 コントロールl コントロール214、OmmHg 8. 8m mHg 3. 3+am)1g結果の8.8mmHgは副甲状腺由来高血圧因子 活性が陽性であることを示す。PHF活性はホスホリパーゼA、により不活性化 されなかった。
F1分解アッセイ−ホスホリパーゼD Bergmeyer等の方法(Methods of Enzymatic A nalysis (Bergmeyer監修)第3版Vo1.2 p、288− 291 (1983))に従って実施する。
酵素ホスホリパーゼDはキャベツから得られ、それはベーリンガーマンハイム社 により市販品として入手できる。
50mMトリス/塩酸と0.2%トリトンX−100を含むpH78の緩衝液を 調製する。SHRラットから得られた血漿サンプルを実施例1に従って透析、限 外濾過、凍結乾燥し、緩衝液2mlに溶解した。Img/mlの割合でホスホリ パーゼDをその溶液に加えて37°Cで20分間インキュベートする。コントロ ールは次のように調製した。
コントロールl: ホスホリパーゼDと緩衝液コントロール2: 緩衝液 コントロール3: 血漿サンプルと緩衝液実施例1と同様にバイオアッセイを行 い、その結果を次に示す。
トータル反応 コントロール3 コントロールl コントロール2−4. 6m mHg I 1. 5mm)Ig 2. 7mml(g 0. 6mIII)1 g結果のI 1.5mmHgは副甲状腺由来高血圧因子活性が陽性であることを 示す。PHF活性はホスホリパーゼDにより不活性化された。
上記構造の遊離酸化合物はクエン酸ナトリウムを加えてpHを2゜8に酸性化し 、酢酸エチルで抽出することにより調製した。
の化合物はロータリーエバポレーターで濃縮することにより得た。
P2:Nt(Ot−His−Phe−Arg−0−構造NH2−Hi s−Ph e−Arg−0−化合物は上記の様に標準BOC化学法により調製した。生成物 は逆相HPLCにより精製し、その後炭酸水素ナトリウムでpH7に調整した。
(配列識別番号、5〕 を有する生成物のNHSエステルはジオキサン/THF混合飽和溶液中てDCC を用いて調製した。生成物NHt His PhζArg−0−をpH7の炭酸 水素塩緩衝液に溶解し、そのニス)に加えた。
その後PI−LPSとPI−LPS−P2の効果は実施例1で記載したごとく正 常血圧ラットの血圧へのin vivo効果により確認した。図8にPI−LP S−P2 (No、Iで示した)の結果を示す。この化合物は遅発性で持続的な 血圧上昇作用を呈し、Pl−LPSは最少の血圧上昇を呈した。ホスホリパーゼ DでインキュベートしたFMOG (No、3で示した)の結果を図9に示す。
Pl−LPS−P2のホスホリパーゼDによる分解物は上記血漿PHFの分解物 と同様に、血圧上昇反応を不活性化した(図9)。
度を測定した。この方法はGrynkiewicZらが記載した方法(Gryn kiewiczら +985)と基本的に同じである。
Rは340と380mMで励起した試料の細胞内遊離カルシウム濃度を示す蛍光 度率である。2系統の実験を実施した。
1mMのCa”を含む5に緩衝液中で単一層細胞は被験化合物によって刺激され 、一定時間に於けるRの変化を記録した。
実験は1mMのCa”を含む5Kli衝液中で実施した。細胞を5Iく緩衝液で 丁寧に洗浄し、同様の緩衝液に5分間保持した。さらに45分間披駐止合物を作 用させ、Rを再び記録し、細胞をNEで再び刺激して、Rを記録した。細胞を5 に緩衝液で3回洗浄した後、NEを再び作用させ、Rの変化を記録した。
実験の結果を図3と図4に示す。図3はPHFによる細胞内カルシウム濃度の上 昇を示し、図4はLPG (リゾホスファチジルコリン)による上昇を示す。図 13は塩化カリウムによる細胞内カルシウム濃度上昇に与えるFMOC−PIF の作用を示し、FMOC−PHFか塩化カリウムの効果を増強したことを示す。
cGMP−PDE活性の測定は[H] cGMPから[H10MPへの変換とそ の後のヘビ毒による[2H]グアノシンへの加水分解に基づいている(Wall aceら、+983.Wellsら。
1975)。60mM TES、3mM MgCL、0.8mg/ml BSA 、25IM EGTA、50IM CaCIt、1mM DTT、0.5IM  cGMP、[’ H] cGMP (10〜15x l O’ cpm)を含む 混合物(最終pH7,5、総容量200μl)に被験物質を加えた。一定量のC aM欠乏性PDE (シグ95“Cで5分間加熱することにより反応を終了した 。透析、限外濾過、凍結乾燥(DF)したSHR血漿により誘発した正常血圧( SD)ラットの血圧上昇に対するサンプルの拮抗能をアッセイした。
1.5mlのDFSHR血晴を注入する直前に約150μmの反応混合物を各ア ッセイ用ラットに注入した。90分間血圧反応を観察し、その結果を表2に示す 。拮抗作用のバイオアッセイ(表2)に於いて、実際の血漿PHFの作用に与え る拮抗能は血圧アッセイによって測定した。この結果は4位のセリンの置換が拮 抗作用を与えることを示していた。この置換は2位のセリンへのLPの結合が影 響する。
Ca”チャネル活性はラット尾動脈から単離した血管平滑筋細胞を用いて、ホー ルセルクランプ法により測定した(Hamill等。
+981)。全細胞Ca ”を流はアクソバッチーIBパッチクランプ増幅器( アクフン インスツルメンツ社製)を用いて測定した。
パッチマイクロピペットは2ステージマイクロピペツトブラー(ナリシゲ社製、 PP83. 日本)を用いてポロケイ酸塩の薄いガラス毛細管(ODl、2mm 、ID0.9mm、FH3米国メイン州のブルンスウィック社製)から作製した 。マイクロピペットはマイクロッす−ジ(ドイツ国ベツラーのライフ社製)を用 いて熱成形した。先端の直径は約1μmで抵抗2〜8メガオームである。細胞を 110mM)リス、5mM塩化セシウム、20mM HEPES。
30mMグルコース、20mM塩化バリウム、0.5μM TTX表1 処方番号 ペプチド 脂 質 PLD 血 液表2 処方番号 ペプチド 脂 質 PLD 血 液7 リン脂質はポリペプチドとそ の4位のセリン残基で結合している請求項6記載の副甲状腺由来高血圧因子コン ポーネント。
8 約1,000乃至約2,700ダルトンの分子量を有する請求項1記載の副 甲状腺由来高血圧因子コンポーネント。
9 生物学的に活性な化合物を特徴とする請求項l記載の副甲状腺由来高血圧因 子コンポーネント。
10、検出可能なマーカーを特徴とする請求項1記載の副甲状腺由来高血圧因子 コンポーネント。
Il、高血圧性個体から精製した天然のPHFと同様に、正常血圧う、lトに投 与したとき遅発性の血圧上昇特性を有し、該血圧上昇は+ht管平滑筋による細 胞外カルシウムの取り込み増加と時間的に関連し、構造的に副甲状腺由来高血圧 因子と異なる以下の構造[配列識別番号:l] 〔式中、RIは水素、炭素数1乃至22のアルキル、炭素数1乃至22のアルケ ニルまたは少なくとも一つの脂肪酸基を表わし;R7は先に特定されたR1と同 してあり;X、Yのそれぞれは酸素または硫黄を表わし、A、Bのそれぞれは0 乃至20の付加アミノ酸を表わしく但し、AとBの少なくとも一つは高血圧性個 体から単離したPHFに対応するアミノ酸配列ではない);nはl乃至5を表わ す〕 12、Xは酸素である請求項11記載の副甲状腺由来高血圧因子コンポーネント 。
+3.Yは酸素である請求項II記載の副甲状腺由来高血圧因子コンポーネント 。
+4.X及びYはそれぞれ酸素である請求項11記載の副甲状腺由来高血圧因子 コンポーネント。
15 R1は少なくとも一つの脂肪酸基である請求項11記載の副甲状腺由来高 血圧因子コンポーネント。
+6.該少なくとも一つの脂肪酸基は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン 酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、パルミトレイン酸 、オレイン酸、リノール酸、α−リルン酸、γ−リルン酸、アラキドン酸、EP A及びネルボン酸よりなる群から選ばれる請求項15記載の副甲状腺由来高血圧 因子コンポーネント。
+7.R,は少な(とも一つの脂肪酸基である請求項11記載の副甲状腺由来高 血圧因子コンポーネント。
18、該少なくとも一つの脂肪酸基は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン 酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、パルミトレイン酸 、オレイン酸、リノール酸、α−リルン酸、γ−リルン酸、アラキドン酸、EP A及びネルボン酸よりなる群から選ばれる請求項17記載の副甲状腺由来高血圧 因子コンポーネント。
19、構造 [配列識別番号:l] を有する請求項11記載の副甲状腺由来高血圧因子コンポーネント。
20、高血圧性個体から精製した天然のPHFと同様に、正常血圧ラットに投与 したとき遅発性の血圧上昇特性を有し、該血圧上昇は血管平滑筋による細胞外カ ルシウムの取り込み増加と時間的に関連し、副甲状腺由来高血圧因子と異なる構 造である以下の構造[配列識別番号、1] 〔式中、R1は水素、炭素数1乃至22のアルキル、炭素数1乃至22のアルケ ニルまたは少なくとも一つの脂肪酸基を表わし:R1は先に特定されたR1と同 じであり:X、Yのそれぞれは酸素または硫黄を表わし;A、Bのそれぞれ11 0乃至20の付加アミノ酸を表わしく但し、AとBの少なくとも一つは高血圧患 者から単離したPHFに対応するアミノ酸配列ではない)、nはl乃至5を表わ す〕 を存する副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントの製造方法であって、 (a)構造A −[Tyr−3er−Val−3er−His−Phe−Arg ] m−B[配列識別番号:l] (式中、A、B及びnは上記と同様に特定さ れる)を有するポリペプチド及びリン脂質からなる混合物をホスホリパーゼDと インキュベートし、 (b)工程(a)で形成された副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントを回収す る 工程よりなる方法。
23、該リン脂質はホスファチジン酸である請求項20記載の副甲状腺由来高血 圧因子コンポーネントの製造方法。
24 高血圧性個体から精製した天然のPHFと同様に、正常血圧ラットに投与 したとき遅発性の血圧上昇特性を育し、該血圧上昇は血管平滑筋による細胞外カ ルシウムの取り込み増加と時間的に関連し、副甲状腺由来高血圧因子と異なる構 造である以下の構造[配列識別番号:l] 〔式中、R3は水素、炭素数1乃至22のアルキル、炭素数1乃至22のアルケ ニルまたは少なくとも一つの脂肪酸基を表わし:R3は先に特定されたR1と同 じてあり;X、Yのそれぞれは酸素または硫黄を表わし;A、Bのそれぞれは0 乃至20の付加アミノ酸を表わしく但し、AとBの少なくとも一つは高血圧性個 体から単離したPHFに対応するアミノ酸配列ではない):nは1乃至5を表わ す〕 を有する副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントの製造方法であって、 (a)構造A−Tyr−3er−Val−OH(Aは上記と同様に特定される) を有するポリペプチドを化学合成して精製し、(b)該ポリペプチドのエステル を調製し、(C)該エステルにL−α−リゾホスファチジルセリン(L P S )を加えて構造 (式中、Aは上記と同様に定義され、LPはL−α−リゾホスファチジル基であ る) を有する化合物を製造し、該生成物を精製し、(d)工程(C)の該生成物を酸 性化し、この生成物を抽出して蒸発により回収することによって、構造 を有する生成物を得、 (e)工程(d)の該生成物のエステルを調製し、(f)構造NHz−f(i  s−Phe−Arg−OHを存するボリベブf F ヲ(1= 学合成L/て精 製し、 (g)構造間t−His−Phe−Arg−0−を存する工程(f)の該ポリペ プチドのエステルを調製し、 (h)工程(e)のエステルと工程(g)のエステルを結合させて、該副甲状腺 由来高血圧因子コンポーネントを製造する工程よりなる方法。
25、上記工程(b)のポリペプチドのエステルはN−ヒドロキシ琥珀酸イミド エステルであり、ジシクロへキシルカルボジイミドとジオキサンを含む混合物に 該ポリペプチドを加えることによって調製される請求項24記載の方法。
26 上記工程(C)において該エステルに加えられたLPSは、pH7を有す る溶液を形成するため初めに炭酸水素塩緩衝液に溶解される請求項24記載の方 法。
27、上記工程(d)において、酸性化はクエン酸ナトリウムを加えることによ って生じる請求項24記載の方法。
28、上記工程(e)のエステルはN−ヒドロキシ琥珀酸イミドエステルであり 、ジシクロへキシルカルボジイミド、ジオキサン及びテトラヒドロフランを含む 混合物を上記工程(d)の該生成物に加えることによって調製される請求項24 記載の方法。
29 上記工程(h)において、pH7の溶液を形成するため上記工程(e)の エステルに上記溶液を結合する前に上記工程(g)のエステルは炭酸水素塩緩衝 液に初めに溶解される請求項24記載の方法。
30、請求項1又は11記載の副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントを含む溶 液を哺乳動物に注射することによって、哺乳動物または鳥にポリクローナル抗体 を産生させ、(b)該副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントに対して産生され たポリクローナル抗体を含む血清を採取し、(C)該ポリクローナル抗体を用い てイムノアッセイ法により、副甲状腺由来高血圧因子又はその一部を含むサンプ ルをスクリーニングし、 (d)該サンプル中の副甲状腺由来高血圧因子又はその一部の存在を検出する 工程からなる副甲状腺由来高血圧因子又はそのコンポーネントの存在検出方法。
31、上記イムノアッセイ法はエンザイムリンクドイムノアッセイである請求項 30記載の方法。
38 単一容器中で、 a)固相と結合した請求項1又は】1記載の副甲状腺由来高血圧因子コンポーネ ントに対する抗体と、 b)抗開甲状腺由来高血圧因子コンポーネント抗体に対する酵素標識二次抗体と 、 C)該二次抗体の該酵素標識に対する基質と、d)副甲状腺由来高血圧因子又は その一部の標準溶液とからなる、哺乳動物の副甲状腺由来高血圧因子またはその 一部の検出キット。
39 単−容器中で、 a)請求項1又は11記載の副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントに対する抗 体と、 b)該抗体か結合する固相と、 C)副甲状腺由来高血圧因子又はその一部の標準溶液とからなる、哺乳動物の副 甲状腺由来高血圧因子又はその一部の検出キット。
40、副甲状腺由来高血圧因子またはその一部の拮抗剤。
41 構造 (式中、PLはリン脂質を表わし、Xaaはセリン以外のアミノ酸を表わす) を有する請求項40記載の拮抗剤。
フロントページの続き (51) Int、 C1,6識別記号 庁内整理番号GOIN 331577  B 7055−2J33/78 7055−2J //A61K 39/395 D 9284−4C(81)指定回 EP(AT 、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IE、IT、LU、MC,NL、PT、SE) 、0A(BF、BJ、CF、CG、 CI、 CM、 GA、 GN、 ML、  MR,NE、SN。
TD、TG)、AT、AU、BB、BG、BR,CA。
CH,CZ、 DE、 DK、 ES、 FI、 GB、 HU、JP、 KP 、 KR,LK、 LU、 MG、 MN、 MW、 NL、No、NZ、PL 、PT、RO,RU、SD、SE。
SK、UA、US、VN FI (72)発明者 ジエ、シャン カナダ国 ティー632イー3.アルベルタ、エドモントン、アベニュー 10 615−83、105 (72)発明者 レワンチュク、リチャード ゼットカナダ国 ティー6シー  0エツクス7゜アルベルタ、エドモントン、アベニュー

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.リン脂質に結合したポリペプチドからなり、正常血圧ラットに投与すると、 遅発性の血圧上昇特性を有し、該血圧上昇は血管平滑筋による細胞外カルシウム の取り込み増加と時間的に関連し、天然に存在する副甲状腺由来高血圧因子と異 なる分子量を有する単離・精製した副甲状腺由来高血圧因子コンポーネント。
  2. 2.ポリペプチドは5乃至20のアミノ酸残基である請求項1記載の副甲状腺由 来高血圧因子コンポーネント。
  3. 3.ポリペプチドは構造Tyr−Ser−VaI−Ser−His−Phe−A rg〔配列識別番号:1]またはその官能アミノ酸類似体である請求項2記載の 副甲状腺由来高血圧因子コンポーネント。
  4. 4.リン脂質はリゾホスファチジン酸である請求項3記載の副甲状腺由来高血圧 因子コンポーネント。
  5. 5.リン脂質はホスファチジン酸である請求項3記載の副甲状腺由来高血圧因子 コンポーネント。
  6. 6.リン脂質はポリペプチドとその一つのセリン残基で結合している請求項3記 載の副甲状腺由来高血圧因子コンポーネント。
  7. 7.リン脂質はポリペプチドとその4位のセリン残基で結合している請求項6記 載の副甲状腺由来高血圧因子コンポーネント。
  8. 8.約1,000乃至約2,700ダルトンの分子量を有する請求項1記載の副 甲状腺由来高血圧因子コンポーネント。
  9. 9.生物学的に活性な化合物を更に有する請求項1記載の副甲状腺由来高血圧因 子コンポーネント。
  10. 10.検出可能なマーカーを更に有する請求項1記載の副甲状腺由来高血圧因子 コンポーネント。
  11. 11.高血圧患者から精製した天然のPHFと同様に、正常血圧ラットに投与し たとき遅発性の血圧上昇特性を有し、該血圧上昇は血管平滑筋による細胞外カル シウムの取り込み増加と時間的に関連し、構造的に副甲状腺由来高血圧因子と異 なる以下の構造▲数式、化学式、表等があります▼ [配列識別番号:1] 〔式中、R1は水素、炭素数1乃至22のアルキル、炭素数1乃至22のアルケ ニルまたは少なくとも一つの脂肪酸基を表わし;R2は先に特定されたR1と同 じであり;X、Yのそれぞれは酸素または硫黄を表わし;A、Bのそれぞれは0 乃至20の付加アミノ酸を表わし(但し、AとBの少なくとも一つは高血圧患者 から単蔵したPHFに対応するアミノ酸配列ではない);nは1乃至5を表わす 〕 を有する単離・精製した副甲状腺由来高血圧因子コンポーネント。
  12. 12.Xは酸素である請求項11記載の副甲状腺由来高血圧因子コンポーネント 。
  13. 13.Yは酸素である請求項11記載の副甲状腺由来高血圧因子コンポーネント 。
  14. 14.X及びYはそれぞれ酸素である請求項11記載の副甲状腺由来高血圧因子 コンポーネント。
  15. 15.R1は少なくとも一つの脂肪酸基である請求項11記載の副甲状腺由来高 血圧因子コンポーネント。
  16. 16.該少なくとも一つの脂肪酸基は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン 酸、ステアリン酸、アラキン酸、べヘン酸、リグノセリン酸、パルミトレイン酸 、オレイン酸、リノール酸、α−リノレン酸、γ−リノレン酸、アラキドン酸、 EPA及びネルボン酸よりなる群から選ばれる請求項15記載の副甲状腺由来高 血圧因子コンポーネント。
  17. 17.R2は少なくとも一つの脂肪酸基である請求項11記載の副甲状腺由来高 血圧因子コンポーネント。
  18. 18.該少なくとも一つの脂肪酸基は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン 酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、パルミトレイン酸 、オレイン酸、リノール酸、α−リノレン酸、γ−リノレン酸、アラキドン酸、 EPA及びネルボン酸よりなる群から選ばれる請求項17記載の副甲状腺由来高 血圧因子コンポーネント。
  19. 19.構造 ▲数式、化学式、表等があります▼ [配列識別番号:1] を有する請求項11記載の副甲状腺由来高血圧因子コンポーネント。
  20. 20.高血圧患者から精製した天然のPHFと同様に、正常血圧ラットに投与し たとき遅発性の血圧上昇特性を有し、該血圧上昇は血管平滑筋による細胞外カル シウムの取り込み増加と時間的に関連し、副甲状腺由来高血圧因子と異なる構造 である以下の構造▲数式、化学式、表等があります▼ [配列識別番号:1] 〔式中、R1は水素、炭素数1乃至22のアルキル、炭素数1乃至22のアルケ ニルまたは少なくとも一つの脂肪酸基を表わし;R2は先に特定されたR1と同 じであり;X、Yのそれぞれは酸素または硫黄を表わし;A、Bのそれぞれは0 乃至20の付加アミノ酸を表わし(但し、AとBの少なくとも一つは高血圧患者 から単離したPHFに対応するアミノ酸配列ではない);nは1乃至5を表わす 〕 を有する副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントの製造方法であって、 (a)構造A−[Tyr−Ser−Val−Ser−His−Phe−Arg] −B[配列識別番号:1](式中、A、B及びnは上記と同様に特定される)を 有するポリペプチド及びリン脂質からなる混合物をホスホリパーゼDとインキュ ベートし、 (b)工程(a)で形成された副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントを回収す る工程よりなる方法。
  21. 21.該ポリペプチドが化学合成によって製造される請求項20記載の副甲状腺 由来高血圧因子コンポーネントの製造方法。
  22. 22.該リン脂質はリゾホスファチジン酸である請求項20記載の副甲状腺由来 高血圧因子コンポーネントの製造方法。
  23. 23.該リン脂質はホスファチジン酸である請求項20記載の副甲状腺由来高血 圧因子コンポーネントの製造方法。
  24. 24.高血圧患者から精製した天然のPHFと同様に、正常血圧ラットに投与し たとき遅発性の血圧上昇特性を有し、該血圧上昇は血管平滑筋による細胞外カル シウムの取り込み増加と時間的に関連し、副甲状腺由来高血圧因子と異なる構造 である以下の構造▲数式、化学式、表等があります▼ [配列識別番号:1] 〔式中、R1は水素、炭素数1乃至22のアルキル、炭素数1乃至22のアルケ ニルまたは少なくとも一つの脂肪酸基を表わし;R2は先に特定されたR1と同 じであり;X、Yのそれぞれは酸素または硫黄を表わし;A、Bのそれぞれは0 乃至20の付加アミノ酸を表わし(但し、AとBの少なくとも一つは高血圧患者 から単離したPHFに対応するアミノ酸配列ではない);nは1乃至5を表わす 〕 を有する副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントの製造方法であって、 (a)構造A−Tyr−Ser−Val−OH(Aは上記と同様に特定される) を有するポリペプチドを化学合成して精製し、(b)該ポリペプチドのエステル を調製し、(c)該エステルにL−α−リゾホスファチジルセリン(LPS)を 加えて構造 ▲数式、化学式、表等があります▼ [配列議別番号:2] (式中、Aは上記と同様に定義され、LPはし−α−リゾホスファチジル基であ る) を有する化合物を製造し、該生成物を精製し、(d)工程(c)の該生成物を酸 性化し、この生成物を抽出して蒸発により回収することによって、構造 ▲数式、化学式、表等があります▼ [配列識別番号:2] を有する生成物を得、 (e)工程(d)の該生成物のエステルを該製し、(f)構造NH2−His− Phe−Arg−OHを有するポリペプチドを化学合成して精製し、 (g)構造NH2−His−Phe−Arg−O−を有する工程(f)の該ポリ ペプチドのエステルを調製し、 (h)工程(e)のエステルと工程(g)のエステルを結合させて、該副甲状腺 由来高血圧因子コンポーネントを製造する工程よりなる方法。
  25. 25.上記工程(b)のポリペプチドのエステルはN−ヒドロキシ琥珀酸イミド エステルであり、ジシクロヘキシルカルボジイミドとジオキサンを含む混合物に 該ポリペプチドを加えることによって調製される請求項24記載の方法。
  26. 26.上記工程(c)において該エステルに加えられたLPSは、pH7を有す る溶液を形成するため初めに炭酸水素塩緩衝液に溶解される請求項24記載の方 法。
  27. 27.上記工程(d)において、酸性化はクエン酸ナトリウムを加えることによ って生じる請求項24記載の方法。
  28. 28.上記工程(c)のエステルはN−ヒドロキシ琥珀酸イミドエステルであり 、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジオキサン及びテトラヒドロフランを含む 混合物を上記工程(d)の該生成物に加えることによって調製される請求項24 記載の方法。
  29. 29.上記工程(h)において、pH7の溶液を形成するため上記工程(e)の エステルに上記溶液を結合する前に上記工程(g)のエステルは炭酸水素塩緩衝 液に初めに溶解される請求項24記載の方法。
  30. 30.(a)請求項1又は11記載の副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントを 含む溶液を哺乳動物に注射することによって、哺乳動物または鳥にポリクローナ ル抗体を産生させ、(b)該副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントに対して産 生されたポリクローナル抗体を含む血清を採取し、(c)該ポリクローナル抗体 を用いてイムノアッセイ法により、副甲状腺由来高血圧因子又はその分画を含む サンプルをスクリーニングし、 (d)該サンプル中の副甲状腺由来高血圧因子又はその分画の存在を検出する工 程からなる副甲状腺由来高血圧因子又はそのコンポーネントの存在検出方法。
  31. 31.上記イムノアッセイ法はエンザイムリンクドイムノアッセイである請求項 30記載の方法。
  32. 32.上記イムノアッセイ法は、エンザイムリンクドイムノソルベントアッセイ である請求項30記載の方法。
  33. 33.上記イムノアッセイ法は免疫沈降法である請求項30記載の方法。
  34. 34.a)請求項1又は11記載の副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントを哺 乳動物に注入することによって、該コンポーネントに対する抗体を産生させ、 b)免疫哺乳動物より抗体産生Bリンパ球を採取し、c)ハイブリドーマを形成 するため該抗体産生Bリンパ球と骨髄腫細胞を融合し、 d)副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントの抗体を産生する該ハイプリドーマ を選択し、クローニングし、e)該抗体産生ハイブリドーマを増殖させ、f)該 ハイブリドーマよりモノクローナル抗体を分離し、g)該モノクローナル抗体を 用いて、イムノアッセイ法により副甲状腺由来高血圧因子又はその一部を含むサ ンプルをスクリーニングする工程からなる患者の副甲状腺由来高血圧因子又はそ の一部の同定方法。
  35. 35.上記イムノアッセイ法はエンザイムリンクドイムノアッセイである請求項 34記載の方法。
  36. 36.上記イムノアッセイ法はエンザイムリンクドイムノソルベントアッセイで ある請求項34記載の方法。
  37. 37.上記イムノアッセイ法は免疫沈降法である請求項34記載の方法。
  38. 38.単一容器中で、 a)固相と結合した請求項1又は11記載の副甲状腺由来高血圧因子コンポーネ ントに対する抗体と、 b)抗副甲状腺由来高血圧因子コンポーネント抗体に対する酵素標識二次抗体と 、 c)該二次抗体の該酵素標識に対する基質と、d)副甲状腺由来高血圧因子又は その分画の標準溶液とからなる、哺乳動物の副甲状腺由来高血圧因子またはその 分画の検出キット。
  39. 39.単一容器中で、 a)請求項1又は11記載の副甲状腺由来高血圧因子コンポーネントに対する抗 体と、 b)該抗体が結合する固相と、 c)副甲状腺由来高血圧因子又はその一部の標準溶液とからなる、哺乳動物の副 甲状腺由来高血圧因子又はその一部の検出キット。
  40. 40.副甲状腺由来高血圧因子またはその断片の拮抗剤。
  41. 41.構造 ▲数式、化学式、表等があります▼[配列識別番号:2](式中、PLはリン脂 質を表わし、Xaaはセリン以外のアミノ酸を表わす) を有する請求項40記載の拮抗剤。
  42. 42.上記リン脂質はリゾホスファチジン酸とホスファチジン酸からなる群より 選択される請求項41記載の拮抗剤。
  43. 43.Xaaは、リジン、チロジンまたはロイシンである請求項41記載の拮抗 剤。
  44. 44.抗高血圧有効量の請求項40記載の拮抗剤と、薬学的に許容しうる坦体又 は稀釈剤とからなる医薬組成物。
  45. 45.抗高血圧有効量の請求項40記載の拮抗剤を投与する工程からなる要治療 哺乳動物の高血圧治療法。
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