JPH07507554A - 新規ペプチドおよびタンパク質,それらの調製方法,ならびにコレステロール受容体としてのそれらの使用 - Google Patents

新規ペプチドおよびタンパク質,それらの調製方法,ならびにコレステロール受容体としてのそれらの使用

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JPH07507554A JP6501106A JP50110693A JPH07507554A JP H07507554 A JPH07507554 A JP H07507554A JP 6501106 A JP6501106 A JP 6501106A JP 50110693 A JP50110693 A JP 50110693A JP H07507554 A JPH07507554 A JP H07507554A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 新規ペプチドおよびタンパク質、それらの調製方法、ならびにコレステロール受 容体としてのそれらの使用 本発明は、新規ペプチドおよび新規タンパク質、それらの調製方法、ならびにコ レステロール受容体としてのそれらの使用に関する。
特に、アテローム性動脈硬化症、および冠動脈性心臓病のようなその付随する併 発症は、今日、最も普遍的で、危急の健康問題になっている。
多数の危険因子が、“未熟な”アテローム性動脈硬化症の進行に関与しており、 最も重要なこれらの一つは、血漿コレステロールの上昇である。
コレステロールが、心臓病の発症に働いていると思える重大な役割の故に、人体 におけるその代謝の研究に多くの注目が、払われてきた。
アポリポタンパク質の主要な機能は、血漿中のコレステロール、リン脂質および トリグリセリドを含む脂質を担持し、これらの脂質を種々の細胞に送達すること である(Pownall et al、、 1987; Kovanen et  al、。
1990)。これらの脂質−アポリポタンパク質複合体は、様々な種類の血漿リ ポタンパク質を構成する。比較的小さい水溶性アポリポタンパク質の多くは、高 いα−へソックス含量を有し、高度の相同性をもつ数個の両親媒性セグメントを 含む(De Loof et al、、 1987: Brasseur et  al、。
1990)。低密度リポタンパク質は、抹梢細胞にコレステロールを送達するこ とに関与しくBrown et al、、 1986: Gianturco  et al、、 1987)、一方、高密度リポタンパク質(HDL)は、抹梢 組織から過剰のコレステロールを肝臓に輸送する“逆コレステロール輸送”のた めに必要である。HDLを肝臓へ向かわせることを説明するために、いくつかの メヵニズムが提出されてきた。これらのメカニズムは、アポEに富んだHDLl の取り込み、HDL3への肝臓リパーゼの酵素作用後のHDL2の直接取り込み 、ならびにコレステリルエステル転移タンパク質(CETP)の作用下でリポタ ンパク質を含むアポBへのHDL2からのコレステリルエステルの転移を包含す る。レシチンコレステロールアシル・トランスフェラーゼ(LCAT)およびリ ポタンパク質リパーゼ(L P L)は、形成過程の円盤状HDLの、ならびに 抹梢細胞由来のコレステロールの受容体として働く小HDL3粒子の、より大き いHDL2への変換において主要な役割を演じる酵素である(Phillips  et al、、 1987)。
これらは、さらに異化をうけて、その結果、肝臓へのコレステロールの流量を管 理する。HDLの主要なアポタンパク質成分を表すアポAlは、これらの過程に 関わる主要なアポタンパク質であることが、今では証明されティる(Delam atre et al、、 1986)。
主として長さ18−22残基の合成ペプチドが、アポリポリン脂質−タンパク質 複合体におけるヘリックス−脂質相互作用の研究のためのモデルとして使用され てきた(Sparrow and Gotto、 1981)。これらの両親媒 性ペプチドの配列は、アポA1.AIIもしくはEのへリソクスのペプチドに匹 敵するか(Fukushima et al、、 1980) 、またはアポA lにおいて同定される種々のらせん反復に対する共通の配列を表す(Powna llet al、、 1980;^nantharamaiah、 1986)  oこれらのペプチドおよび脂質−ペプチド複合体の性質は、広(研究され、天 然のアポリポタンパク質の性質と比較された(Segrest et al、、  1983: Segrest et al、、 1990)。
合成の18残基ペプチドの脂質結合およびLCAT活性化の性質と、天然のアポ リポタンパク質のそれらとの間に観察される差異は、脂質−ペプチド複合体にお ける単一ペプチド間の協同性の欠如によりものとされた(Fukushilla  et al、、1980)。
次の配列: Glu−Trp−Leu−Lys−^1 a−Phe−Ty r−G l u− LysJa 1−Leu−G 1 u−Lys−Leu−L凾刀|G l u −Leu−Phe は、Segrestのグループによって記された18Aペプチドから得られた( ^nantharamaiah、 1986: Segrest et al、 、1990 )。
このペプチドは、両親媒性の脂質と会合するペプチドであるけれども、脂質を蓄 積した細胞からのコレステロールの流出を促進する能力に関しては、上記論文に おいて何も示されていない。Epandら(1989)は、式:%式% をもつペプチドのLCAT活性化および小胞(vesicle)溶解活性を記載 した。
本発明の目的は、新規のペプチドおよびタンパク質、ならびに過剰のコレステロ ールに対する受容体およびキャリアーとして働くそれらのリン脂質複合体、を提 供することである。
また、本発明の目的は、新規のペプチドおよびタンパク質、ならびにコレステロ ールの最大蓄積能およびレシチンコレステリルアシルトランスフェラーゼ(LC AT)酵素の最適基質能力を合わせ持ち、それによって抹梢細胞からのコレステ ロール流出を最大限肝臓に向けさせるそれらのリン脂質複合体を提供することで ある。
また、本発明の目的は、心臓血管障害の治療のために使用し、そしてより具体的 には、アテローム性動脈硬化病巣からコレステロールを除去するために役立つ薬 剤を提供することである。さらに、そのようなペプチドおよびタンパク質、なら びにそれらのリン脂質複合体は、HDLIこツイテ既ニ報告されたようニ(Le vine et al、、 1992) 、L P Sを結合することによって 、内毒素ショックの治療において使用することができる。
本発明は、ペプチド18Aの1個ないし数個のアミノ酸の置換、および/または ペプチド18Aの1個ないし数個のアミノ酸の欠失、および/またはペプチド1 8Aの1個ないし数個のアミノ酸の付加によって、ペプチド18Aから得られる ペプチドを含んでなるか、またはそのペプチドによって構成されるペプチドもし くはタンノ々り質に関するものであって、該ペプチドは、ペプチド18Aとは異 なるものであり、次の特徴を有する −それは、各ターン36アミノ酸残基をもつ2〜8、好ましく(ま5ターン(t urn)をもつαヘリックスの形でコイルをなし、−該ヘリックスの直1は、約 13人〜約16人、好ましくは約15人であり、 一該ヘリノクスの二つの連続するターンを分ける距離は、約4人〜約6人、好ま しくは約5人であり、 −へリソクスの長さは、約10人〜約30人、好ましくは約24人〜や26人、 より好ましくは約25人であり、−それは、両親媒性てあり、 一疎水性pho角の値は、約120°〜約180’、好ましく(よ約140’〜 約180°てあり、 一親水性phi角の値は、約180°〜杓240°、好ましく1ま約180°〜 約220°であり、 一該ペプチドは、 *位置4のアミノ酸がGluもしくはAspであるか、*および/または位置6 のアミノ酸がGluもしくはAspであるか、 *および/または位置8のアミノ酸がLysもしくはArgであるか、 *および/または位置11のアミノ酸がGluもしくはAspであるか、 のいずれかである。
上記のすべてのパラメーター、すなわち、ターン数、アミノ酸残基数、ヘリック スの直径、二つの連続するターン間の距離およびヘリックスの長さは、Bras seur et al、 (1991)により記載された理論的計算方法によっ て決定することができる。
ヘリックスの長さは、形成されるターンの数に依存する。ヘリックスが5ターン を含む場合には、その長さは普通は24人と26人の間である。
疎水性pho角は、次のように決定される:ヘリックスのエドマンドソン(Ed mundson)の車輪投影において、多くの疎水性残基は、ヘリックスの疎水 的な側を決定する一つの領域に位置している。ヘリックスの軸に沿った分子の疎 水力の計算は、Brasseur et alo(1991)によって提案され たようになされ、ヘリックスの軸に対して垂直な面上へのその投影は、角pho の計算を可能とする。この角は、ヘリックスの疎水域を表す。親水性角phiは 、pho角の余角 360°−phoである。
表現“両親媒性”は、ヘリックスの反対の面において疎7t1および親水域の分 離があることを意味する。両親媒性らせんモーメント(μH)は、アイゼンバー ブの方法によって決定することができる(Eisenberg。
1984; Eisenberg et al、、 1984)。
本発明のペプチドにおいて、ペプチド末端の少なくとも一つは、ブロックされる のが好都合である。ペプチドの両末端は、保護基によって都合よくブロックされ る。
表現“ペプチドの両末端がブロックされる”は、αヘリックスの安定化に有利で あることが示されたαヘリックスペプチド末端のいかなる改変、より具体的には 5choltz & Baldwin (1992)によって例示されたような ペプチドのN−もしくはC−末端における電荷の存在を排除するαヘワックスベ ブチドの改変も意味する。本発明のペプチド中に導入されるそのような改変方法 の例は、実施例の項に示される。
好適な態様によれば、本発明の上記タンパク質およびペプチドは、位置1および 16におけるアミノ酸が、AspおよびGluとは異なり、および/または位置 9および13におけるアミノ酸が、LysおよびArgとは異なるようなもので ある。
例を挙げれば、 一位N1におけるアミノ酸は、Asn、Gin、Tyr、Ser。
Thr、Arg、His、LysもしくはA I aであってもよく、−位置9 におけるアミノ酸は、Asn5Gln、Tyr、Ser。
Thr、His、Ala、AspもしくはGluてあってもよく、−位置13に おけるアミノ酸は、Asp、Gln、Tyr、Ser。
Thr、His、Ala、AspもしくはGluてあってもよく、−位置16に おけるアミノ酸は、Asp、Gln、Tyr、Ser。
Thr、Arg、His、LysもしくはAlaであってもよい。
好適な態様によれば、本発明のペプチドもしくはタンパク質は、先に定義したよ うなペプチドを含んでなるか、そのペプチドによって構成されるものであって、 該ペプチドは、先に定義された特徴を有する他のペプチドとともに円盤状の複合 体を形成するために、リン脂質と、またはリン脂質およびコレステロールと、結 合もしくは会合することができ、該ペプチドは、前記の該リン脂質−タンパク質 複合体において、次のようなペプチドである、すなわち 一各々のペプチドは、36アミノ酸残基を含んでなる各該ターンをもつ2〜8、 好ましくは5ターンを含んでなるαヘリックスの形において存在し、 一前記へリックスは、約13人〜約16人、好ましくは約15人の直径を有し、 一該ヘリックスの二つの連続するターンを分ける距離は、約4人〜約6人、好ま しくは約5人であり、 一ヘリックスの長さは、約10人〜約30人、好ましくは約24人〜約26人、 より好ましくは約25人であり、−それは、両親媒性であり、 一疎水性p h o角の値は、約120°〜約180°、好ましくは約140° 〜約180°の範囲であり、 −親水性phi角の値は、約180°〜約220°、好ましくは約180°〜約 2200の範囲であり、 −各ペプチドは、その隣接ペプチドの一つによって構成される連続する逆平行へ リノクスの反対側のアミノ酸とのイオン結合において、相互作用しやすい少なく とも一つのアミノ酸を含有し、このイオン結合に関与する対立アミノ酸間の距離 は、約10人未満、好ましくは約6人〜約8人、より好ましくは5人未満てあり 、−上記アミノ酸間の相互作用のエネルギーは、少な(とも+5kcal/mo  l e、好ましくは−10〜−1kcal/moleである。
円盤状の複合体における各ペプチドは、2個の隣接ペプチドとのイオン結合を通 して連結されるということに注目すべきである。
表現“先に定義された特徴”は、ターン数、ヘリックスの直径、二つの連続する ターン間の距離、ヘリックスの長さ、疎水性pho角の値、親水性phi角の値 、ならびに両親媒性に対応する。
本発明のペプチドおよびタンパク質は、先に定義されたペプチドが、内部にリン 脂質が見いだされる円盤を形成するように、相互関連して配置されるようなもの であり、かくしてそのペプチドおよびリン脂質は、円盤状の複合体を形成する: 該複合体において、リン脂質は、疎水的相互作用を通してペプチドと会合し、そ してペプチドは、相互作用の静電エネルギーを特徴とする疎水的および親水的相 互作用を通じて、特に、一つのペプチドの荷電されたアミノ酸と隣接ペプチドの 反対に荷電されたアミノ酸との間に生じるイオン結合を通じて、互いに連結され る。ブロフクされたアミノ−およびカルボキシ末端は、この相互作用の静電エネ ルギーには寄与しない。
一つのペプチドおよびその対応する隣接ペプチドのアミノ酸は、ペアーをなして 会合され、ペアーの数は、少な(とも1、好ましくは2てあり、そして二つの隣 接するペプチドは、好ましくは、それらが互いに逆平行に配置されるようなもの である。
対立ペアー間の距離は、エネルギー最小化技術によってペプチドペアーの分子模 型作製を通して評価てきる(Brasseur、 1991)。二つの前記ペプ チド間の相互作用エネルギーは、疎水的、ファンデルワールス的およびイオン的 相互作用エネルギーの総計として、標準的算式に従って計算てきる(Brass eur、 1991)。
好適な態様によれは、本発明のペプチドもしくはタンパク質は、先に定義された ペプチドによって構成され、そのペプチドは、好ましくは該ペプチドと同一であ る本発明の他のペプチドとともに、リン脂質−タンパク質複合体の部分であって 、該複合体は、約15〜25、好ましくは20ペプチドを含み、そして該複合体 は、厚さ約38人〜約42人、好ましくは約40人、直径約80人〜約150人 、好ましくは約80人〜120人を示す。その直径は、非変性勾配ポリアクリル アミドゲル電気泳動によって評価される。
用語“リン脂質−タンパク質複合体”において、タンパク質は、あるタンパク質 を表すが、好ましくは、あるペプチドを表すものと解釈されるべきである。
リン脂質−タンパク質複合体におけるペプチドの数は、リン脂質とペプチドの濃 度を測定することによって決定できる。勾配ゲル電気泳動によって決定された複 合体の直径と、分子模型作製がら得たペプチドの直径とともに、複合体当たりの ペプチド数が計算できる。
好適な態様によれば、本発明のペプチドおよびタンパク質は、形態上、そのペプ チドが二量体であるようなものである。該二量体は、各ペプチドのそれぞれのへ リノクスが、好ましくはβ鎖構造によって連結されるものであって、該構造は、 好ましくは5アミノ酸を含有し、それらの一つは、好ましくはNもしくはC末端 部分からの位置3においてプロリンであり、この二量体は、Xがバリン、アラニ ン、グリシン、より好ましくはグリシンであるX−X−Cy s−Cy s − X−Xのような好ましくはC−もしくはN−末端に1かれた配列によって可能な 限り閉鎖される。
その他の態様によれば、本発明のペプチドもしくはタンパク質は、先に定義され た円盤状複合体において次のようなものである:ペプチドが、リン脂質、および さらに加えて可能な限りコレステロールと会合される場合には、それは、天然の 血漿アポAI−リン脂質複合体を用いて調製された複合体によるLCAT活性化 の約10%より少なくない量、好ましくは約20%〜40%の量において、LC ATを活性化することができるが、この活性化は、例えばコール酸塩の透析によ って調製されたモル比10/1/1におけるPLPC/コレステロール/ペプチ ドの複合体からなる基質標品を用いて測定され、LCAT活性は、コレステリル エステルnmo I e/h/LCAT酵素m1において表示される。コレステ リルエステルは例えばリノール酸コレステリルであり、HPLCによって測定さ れる(Vercaemst et al、、 19g9)。
リン脂質は、PLPC(後記)が好都合である。
天然血漿アポAlは、ヒト血漿から精製される。該精製は、調製用超遠心、脱脂 およびmonoQ FPLCカラムによる分画、を含んでなる標準操作により行 うことができる。
その他の基質調製は、アポAlもしくはアポAIV (アポATと同様な技術に よりヒト血漿から調製された天然アポAIV)のいずれかを含んでなるコレステ ロール濃度O〜10%(リン脂質の重量%)をもつリン脂質としてDPPC(i &記)もしくはPOPC(後記)を包含することができる。
本発明のポリペプチドもしくはタンパク質は、前述のペプチドが次の特徴を示す ようなものが好都合であるニーそれが、リン脂質、およびさらに加えて可能な限 りコレステロールとの複合体に会合される場合には、それは、295nmでの励 起後、Trp蛍光放射により測定すると、4MのGdmCl、好ましくは2M〜 4MのGdmC1の範囲において、GdmC1変性に対して安定であり、−それ は、約3モルのリン脂質/ペプチドモル〜約9モルのリン脂質/ペプチドモル、 好ましくは約5モルのリン脂質/ペプチドモルにおいてリン脂質に対する結合能 を有し、 −それは、遊離ペプチドとリン脂質複合体のペプチドとの間の差異が、赤外分光 もしくは円偏光二色性により測定して少なくとも15%であるようなαヘリック ス含量の増加をもつ。
GdmCIは塩化グアニジンを意味する。
赤外は、またIRで示され、円偏光二色性は、CDにより示されるであろう。
本発明のタンパク質およびポリペプチドにおいて、遊離ペプチド(本発明の複合 体に含まれない)中のαヘリックス構造のパーセンテージは、約20%〜約30 %であり、リン脂質−タンパク質複合体中では、ペプチドのαヘリックスのパー センテージは、IRおよび円偏光二色性測定によって約40%〜約65%である 。
αヘリックス構造の増加は、脂質による両親媒性ヘリックスの安定化に対応する 。本発明のタンパク質およびペプチドは、好ましくは両末端をブロックして使用 される。
本発明のタンパク質もしくはポリペプチドは、それが、リン脂質と会合される場 合には、前述のペプチドは、次の特徴を示す:それは、複合体でのペプチド濃度 約100μg/mlにおいて、遊離コレステロールの形で、コレステロール蓄積 細胞から細胞中に含まれる総コレステロールの約30%〜50%(重量%)、好 ましくは約40%の最大コレステロール流出を引き起こす。これは、複合体10 0μg/mlが、脂質蓄積細胞に与えられる場合、培地中に放出される遊離コレ ステロールの5〜25μg、好ましくは25μg量に相当する。
細胞中に残っているコレステロールは、遊離もしくはエステル体のいずれも、H P L C定量法によって測定される。
コレステロール流出(培地中に放出されるコレステロール)は、酵素的に測定さ れる。
細胞は、異なる起源のものであってもよい。
マウスマクロファージに代わるものに、ヒトマクロファージ細胞系(THP−1 )、マウス腹腔マクロファージ、抹梢血液から分離されたヒトマクロファージ、 内皮細胞、脂肪細胞、またはマウスもしくはヒトのいずれかの起源由来の平滑筋 細胞がある。
細胞から遊離された遊離コレステロールは、細胞の培養液培地中にあるリン脂質 −タンパク質複合体中に取り込まれる。LCATtm品が、培養培地中にペプチ ド−リン脂質複合体とともに添加される場合、遊離コレステロールとして細胞か ら取り上げられたコレステロールは、添加されたL CA Tの作用により複合 体中で直ちにエステル化される。
本発明の好都合なタンパク質は、次の式の少な(ともいずれか一つのペプチドを 含有するか、あるいは該ペプチドのいずれか一つによって構成される。
MI Glu−Trp−fu−Lys−Ala−Phe−Tyr−Lys−Ly s−Val、Leu−Glu−Lys−Leu−Lys−Glu−Leu−Ph e (配列番号1)M2 Glu−Trp−Leu−Lys−Ala−Glu− Tyr−Glu−Lys−Val−Lzu−Glu−Lys−Leu−Lys− Glu−Leu−Phe (配列番号2)M3 Glu−Trp−Leu−Ly s−/1da−Glu−Tyr−Glu−Lys−Val−GluGlu−Ly s−Leu−Lys−Glu−Leu−Phe (配列番号3)好適な態様によ れば、本発明のリン脂質−タンパク質複合体は、先に定義されたタンパク質もし くはペプチドの少なくとも一つ、リン脂質および可能な限りコレステロールを含 有するものであって、リン脂質の量は、好ましくは前記ペプチドのモル当たり約 3モル〜約9モルであり、好都合なことには、リン脂質のモル比において、前記 ペプチドに関して、2/1〜4/1まで変わり、そしてコレステロールの量は、 リン脂質の量(W/W)に関して0〜10%(重量%)である。
好適な態様によれば、本発明のリン脂質−タンノ(り質複合体は、タンパク質が 多重ラメラDMPCリポソームと混合され、その混合液が15〜25°Cに加熱 される場合、シミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)に関して、34 0nmにおいて約07〜約0.05の濁度低下を示す。
本発明のリン脂質−タンパク質複合体は、それが互いに都合よく積み重ねられる ものである。
これは、電子顕微鏡像においてリンタングステン酸でのネガティブ染色濃に認め られるが、その像では、円盤が種々の長さの典型的な巻物状に互いに積み重ねら れているのが見られる。一つの考えでは、積み重ねられた円盤は、約15〜約7 0である。
本発明のリン脂質−タンパク質複合体において、リン脂質は、次の中から選ばれ る: DMPC:(シミリストイルホスファチジルコリン)DPPC: (ジパルミト イルホスファチジルコリン)POPC: (パルミトイルオレオリルホスファチ ジルコリン)PLPC: (パルミトイルリルイルホスファチンルコリン)、ま たは卵PC(卵ホスファチンルコリン)、そしてより好ましくはDPPCである 。
本発明のリン脂質−タンパク質複合体の調製方法は、次の段階を包含する: すなわち、リン脂質−タンパク質複合体を得るために、コール酸ナトリウムのよ うな界面活性剤の存在下で、好ましくはリン脂質/ペプチド3/1 (W/W) 比、およびコレステロール/リン脂質(w/w)0〜10%において、リン脂質 および可能な限りコレステロールとともに前記タンパク質のいずれか一つをイン キュベート味読いて界面活性剤を透析し、そして遊離タンパク質、遊離リン脂質 および可能な限り遊離コレステロールを除去するために、該複合体を例えばゲル 濾過もしくは密度勾配超遠心によって分画する。
合成は、均質溶液中もしくは固相において実施することができる。
例えば、使用される均質溶液中での合成技術は、“有機化学の方法(Metho de der orにanischen)−(E、 Wunschm、vol、  154. H,TIITEME、 Stuttgart 1974)にHou benweylによって記載されたものがある。
本発明のポリペプチドは、また“固相ペプチド合成(Solid phase  peptide 5ynthesis)” (IRL Press、 0xfo rd、 1989)内でAtherton and 5hepardによって記 載された方法により、固相において調製することもできる。
本発明のタンパク質およびペプチドは、合成高密度リポタンパク質の形成におけ る使用のために意図される。
本発明のリン脂質−タンパク質複合体は、血漿における高密度リポタンパク質代 替物として使用されてもよく、少なくとも心臓血管病に対して天然のHDLと同 様な予防効果を与える。それらは、また、内毒素ショックの治療においても使用 され得る。
したがって、本発明は、また、生理学的に適切な薬物担体との組み合わせにおい て、本発明のリン脂質−タンパク質複合体のいずれか一つを、活性物質として含 んでなる医薬組成物に関する。
リン脂質−タンパク質複合体の投与法は、好ましくは非経口的、すなわち静脈内 、腹腔内、筋肉内もしくは皮下であり、静脈内投与が最適である。合成複合体は 、担体なしで単独投与されてもよい:しかしながら、それらは、また、薬学的に 許容できる無毒な担体とともに投与されてもよく、それらの割合は、特定の担体 の適合性および化学的性質によって決定される。静脈内もしくは筋肉的投与に対 しては、それらは、他の溶質、例えば、等強性溶液を作製するために十分な生理 食塩水もしくはグルコースを含んでなる無菌溶液の形で使用される。
本発明のタンパク質は、また、投与の方法を単純化すべく連続潅流装置の使用に よって投与できることが立証できる。
好都合には、本発明の医薬組成物は、体重kg当たりリン脂質的10mg−約1 00mg、特に、約50mgを含有する。
これは、体重kg当たり本発明のリン脂質−タンパク質複合体約10mg〜約1 25mg、特に、約65mgに対応する。
本発明のリン脂質−タンパク質複合体は、アテローム性動脈硬化病斑の進行を低 減し、退行を誘導することによって、冠動脈の重篤な狭窄症および抹梢血管疾患 のような心臓血管病の治療に当てられる薬剤の調製のために有用である。その調 製品は、また内毒素シヨツクの治療(こも使用され得る。
以下に示される実施例は、例示を目的とするものであり、本発明は、これらの実 施例に限定されるものではない。
[図および表の説明] 図1は、温度(℃)、(X軸)の関数として、DMPC小胞との複合体の形成に ついて、325nmにおける濁度の減少(y軸上、E/E。
とじて表示、Eは、種々の温度で測定された濁度であり、Eoは、150Cで測 定された濁度である)を表し、そして図において6*゛→−”の曲線は、M2に 対応する、*“口”の曲線は、Mlに対応する、 *′△“の曲線は、M4に対応する、 *゛◇”の曲線は、M3に対応する、 *“・”の曲線は、アポAlに対応する、*″ム”の曲線は、18Aに対応する 。
図2a−図2fは、種々の塩化ナトリウム濃度において、温度(X軸」二)の関 数として、I) M P C小胞との複合体の形成について、325nmにおけ る濁度の減少(y軸上、E/EOとして表示、Eは、種々の温度で測定された濁 度であり、Eoは、15°Cで測定された濁度である)を表す。
口”の曲線は、0.15MのNaC1濃度に対応する。
”+”の曲線は、0.5MのNaCl濃度に対応する。
“O”の曲線は、0,8MのNaCIa度に対応する。
*図2aは、アポAlに対応する、 *図2bは、18Aに対応する、 *図2cは、Mlに対応する、 *図2dは、M2に対応する、 *図2eは、M3に対応する、 *図2fは、M4に対応する。
図38および図3bは、Trp極大値を測定することによる、GdmC1fi度 増加の関数として、ペプチドおよびリン脂質−ペプチド複合体の変性を表す。
*“口”の曲線は、Mlに対応する、 *“+”の曲線は、M2に対応する、 *”◇”の曲線は、M3に対応する、 *″△”の曲線は、M4に対応する、 *“・”の曲線は、アポAlに対応する、*“マ”の曲線は、18Aに対応する 。
GdmC]の濃度(M)は、X軸上に、そして極大波長(nm)は、y軸上にプ ロットする。
*図38は、遊離ペプチドに対応する、*図3bは、リン脂質−ペプチド(DM PC)複合体に対応する。
図4a〜図4fは、リン脂質−ペプチド複合体のゲルクロマトグラフィープロフ ィルを表す。Trp蛍光強度は、溶出容量(mlで表示)の関数として測定され る。
これらの図において、 *図4aは、アポAlに対応する、 *図4bは、18Aに対応する、 *図40は、Mlに対応する、 *図4dは、M2に対応する、 本図4eは、M3に対応する、 *図4fは、M4に対応する。
図5aおよび図5bは、0〜24h(図5a)およびO〜6h(図5b)の間に おける、PLPC−コレステロールと種々のペプチドもしくはアポAlとの間で 生成された円盤状複合体によるLCAT反応の活性化を表す。
時間(h)はX軸上に表され、エステル化の%はy軸上に表される(両図)。
*”+゛の曲線は、Mlに対応する、 *”◇”の曲線は、M2に対応する、 *”△”の曲線は、M3に対応する、 *“O”の曲線は、M4に対応する、 *“口”の曲線は、18Aに対応する。
図6は、LCATと種々の複合体との反応について基質濃度の逆数の関数(μM で表された1/コレステロ一ル濃度)(X軸上)として、初速度の逆数(1/V o)、(y軸上、nmolcE/hで表示)を与えるラインライ−バー・パーク プロットを表す。
*“+”の曲線は、Mlに対応する、 *“◇”の曲線は、M2に対応する、 *“△”の曲線は、M3に対応する、 *“○”の曲線は、M4に対応する、 *“口”の曲線は、18Aに対応する。
図7は、本発明のペプチド−リン脂質複合体(X軸上、タンパク質μg/mlと して表された複合体)の種々の濃度による脂質蓄積マクロファージ(J774細 胞)のインキュベーション後の細胞培養培地中で測定されたコレステロール(μ g)量(y軸上)を表す。同条件においてアポAl−リン脂質とアポE−リン脂 質複合体との比較がされる。
図7において、 *“+゛の曲線は、アポAlに対応する、*“△”の曲線は、18Aに対応する 、*“O″の曲線は、Mlに対応する、 *“”の曲線は、M2に対応する、 *“ム”の曲線は、M3に対応する、 *“・”の曲線は、M4に対応する、 *゛・・+・・”の曲線は、アポEに対応する。
図8は、本発明の両親媒性ペプチドの逆相HP L C分析を表す。
*パネルAは、ペプチドM1に対応する、*パネルBは、ペプチドM2に対応す る、*パネルCは、ペプチドM3に対応する、*パネルDは、ペプチドM4に対 応する、*パネルEは、ペプチド18Aに対応する。
勾配の詳細は、次の通りである: Qnm 〜lnm:バッフ7−Bの30%+バッファーAの70%、lnm 〜 35nm:バッフ7−Bの30%〜70%(+バッファーAの70%〜30%) 、 35 nm 〜40 nm :バッフ7−Bの80%+バッファーAの20%。
バッファーA :H20中トリフルオロ酢酸0.1%、バッファーBニアセトニ トリル中トリフルオロ酢酸0.1%。
流速は1ml/mn、検出は波長230nmにおいて実施され、カラムはC2/ C+5Pep/S逆相(Pharmacia)である。
以下に言及される18Aペプチドは、Epand et al、 (1989) により記載されたちのてあり、次の式を有する。
G l u−Trp−Leu−Lys−A 1a−Phe−Tyr−G 1 u −LysJa 1−Leu−G 1u−Lys−Leu−L凾刀|G lu− た遊離ペプチド、およびリン脂質−ペプチド(DMPC)複合体におけるαヘリ ックス構造のパーセンテージに対応する。
表1 ペプチド DMPC/ペプチド IRCD IRCD アポAl 39 29 49 47 18A 28 45 47 66 M1 29 20 50 46 M2 36 30 50 46 M3 43 −零 61 一本 M4 35 50 58 65 *=測定せず 表2は、アポAl複合体と比較されたリン脂質−ペプチド複合体のLCAT活性 化の性質に対応する。見掛けの反応速度定数は、Vmax。
KmおよびVmax/Kmとして与えられる。
Ml 2.41 14.57 0.17 15.4M2 0.33 9,40  0.04 3.3M3 0,33 2,89 0.11 10.7M4 1.5 3 3,83 0.40 37.318A 2.32 21.07 0.11  10.3アポAI’ 5,89 5,49 1.07 100.00アポAIお よびペプチドのVmax/Km値は、両方が、コレステロール濃度(μM)とし て表されるので比較可能である。
CE/h=コレステロールエステル/時FC=遊離コレステロール 表3は、アポA1合体の流出能力と比較されたリン脂質−ペプチド複合体のコレ ステロール流出促進特性に対応する。見掛けの反応速度定数は、Vmax、Km およびVmax/Kmとして与えられる。
V+++ax* Km** Vmax/Km r零零本Ml 111 32 3 .5 0.99M2 48 7 6.5 0.98 M3 77 60 1.3 0.97 M4 50 10 5.2 0.99 18A 26 12 2.1 0.97アポAI’ 52 0,9 56.83  0.95*Vmaxは、μg細細胞7襠4 テロールμgとして表される。
**Kmは、複合体のタンパク質濃度μmol/Lとして表される。
***回帰線の相関係数。
0ペプチドとアポAlを比較するために、アポAlのMWがペプチドのそれより 約10倍以上であることを考慮すべきである。Vmax/Kmを比較するために 、アポAlについての値は、十分の−しなければならない。
!4,は、リン脂質−タンパク質複合体の組成および電子顕微鏡像から得たサイ ズ測定値に対応する。
アポAl 2/1 128±22 18A 2/1 155±27 M1 3/1 209±33 M2 2/1 173±45 M3 4/1 175±55 M4 3/1 150±25 [実施例] 1、ペプチド合成 ペプチドは、Tentagel 5−RAM樹脂(Rapp Polymere 。
Ttlbingen,Germany)上へのカップリングによる固相ペプチド 合成によって合成されるが、樹脂は、カルボキン末端アミドを得るために、酸に 不安定なリンカ− 4− ((1−Fmoc−アミノ−2’ 、4’ −ジメト キンベンジル)フェノキン酢酸が導入されている。tert−ブチルに基づく側 鎖保護およびαーFmocーアミノ保護が使用された。多くの場合において、カ ップリングは、予め作成されたアミノ酸Oーペンタフルオロフェニルエステルを 用いて実施された。ある場合には、トリプトファンが、TBTU (0−IH− ベンゾトリアゾール−1−イル) −N. N。
N’ 、 N’ −テトラメチルウロニウム テトラフルオロホウ酸エステル) 活性化を用いて結合された。この活性化操作が用いられる場合には、トリプトフ ァンの側鎖インドール基は、t − B o c (Novabiochem.  Nottingham. LIK)によって保護された。完成したペプチド鎖 のアミノ末端は、無水酢酸を用いてアセチル化された。全ての合成は、連続流れ 操作を用いるMilligen9050 PepSynthesizerにより 実施された。続いて捕捉剤の存在下でトリフルオロ酢酸による脱離およびt−ブ チルメチルエーテルでの抽出の後、全てのペプチドは、C18逆相クロマトグラ フィーによって分析された。
2 ベブチドデザイン この研究は、Segrest et al. (1983)により記された18 Aペプチドを使用して開始されたが、その構造および機能的性質は、広(報告さ れていた(Kanellis et al.、 1980: Epand et  al.、 1989) o リン脂質とともに再集合する場合、このペプチド は、アポリポタンパク質−脂質複合体と類似した構造をもつ円盤状複合体を生じ る(Anantharamaiah. 1986)。そのような複合体では、ペ プチド鎖は、互いに隣接し、リン脂質のアノル鎖に平行した向きをとる(Bra sseur. 1991)。この立体配置において、塩橋が、隣接ペプチド鎖の 端に配置された荷電残基の間に形成される。この効果は、既に、アポEのN−末 端セグメントのらせん状の捩れ(bund I e)について示され.その場合 、塩橋は、らせん状ペプチドの端に沿って生じる荷電残基の間に生じる(jil son et al.、 1991)。
角p h oおよびpnlとともに、対応する配列の周囲の疎水的および親水的 分子電位は、記述の方法を用いて計算された(Brasseur、1991)。
複合体単離および特性 複合体は、DMPC/ペプチド、w / w比3/1において、25°c16時 間、ペプチドとノミリストイルホスファチノルコリン(DMPClSigma.  St Louis. MO)小胞とのインキュベーションによって得られた。
ンパルミトイルホスファチジルコリン(D P P C)との複合体は、コール 酸塩の透析操作によって生成された(Vanloo et al.、 1991 )。全ての複合体は、0.OIMI−リフ、−HClバッファー、pH8. 0 , 0。
15MNaCl,1mMNaN3,0.1g/L EDTAでの5uperos ePGカラムにおけるゲルクロマトグラフィー(図4)によって単離された。カ ラムは、脂質−ペプチド複合体の解離を防ぐために、最初に、リン脂質によって 飽和された。複合体は、280nmにおける光学濃度の連続追跡によって、そし てJ ascosP500分光蛍光計による画分のTrp放射の測定によって検 出された。複合体の組成およびサイズは、複合体の溶出ピークの極大UV吸収を もっ2画分において測定された。その組成は、酵素的アッセイ(Biomeri eux. France)を用いるリン脂質の定量および加水分解後、C18逆 相カラムでのHPLCフェニルアラニンアッセイ(Vanloo et al. 、 1991)によるペプチドの定量によって決定された。
蛍光測定 ペプチドおよび複合体におけるTrp蛍光放射の測定は、複合体形成を追跡する ために使用された。蛍光測定は、蛍光偏光測定のための特殊なアダプター(Am inco−J4−9501)を備えたAm1nc。
5PF−500分光蛍光計により行われた。ジフェニルヘキサトリエン(DPH )(モル比500 1 脂質 DPH)で樟識された脂質−ペプチド複合体の蛍 光偏光は、脂質−ペプチド会合によるリン脂質アシル鎮の流動度における変化を 検出するので、温度の関数として測定された。
励起波長は、365nmに設定され、放射は、427nmにおいて検出された。
15〜40℃の間の温度スキャンが、0.6℃/分の割合で循環ウォーターバス (Julabo)を用いて実施された。
脂質−ペプチド複合体の電子顕微鏡観察タンパク質濃度150μg/mlにおけ るリン脂質−ペプチド複合体が、リンタングステン酸カリウムの20g/l溶液 (pH7,4)を用いてネガティブ染色された。そのサンプル7μIが、For mvar炭素被覆グリッドに適用され、ZeissEM IOC透過型電子顕微 鏡を60kVで操作して検査された。粒子サイズは、各サンプルについて120 の別個の粒子を測定することによって決定された。複合体の平均直径およびサイ ズ分布が計算された。
赤外分光性測定(表1) 全反射減衰(Attenuated Total Reflection)(A TR)赤外分光法が、アポリポタンパク質のαヘリックスセグメント、ならびに アポAlおよびアポA+−リン脂質複合体について、およびL D Lについて 前述された(Vanloo et al、、 1991)リン脂質アンル鎖の相 対的方向を決定するために使用された。これらの測定のために、O005Mトリ ス−HClバッファーpH8,4中単離された複合体20μgの溶液70μmが 、ATRゲルマニウム結晶板上に塗布された。ランダムおよびαヘリックス構造 に関する吸収バンドのオーバーランプを避けるために、サンプルの重水素化が、 密封された万能Perkin−E1merサンプルホルダー中で、室温3時間、 D20飽和のN2をフランノングさせて実施された。
スペクトルは、垂直(90’)および水平(0°)方向の偏光入射光を用いて、 Perkin−EImer1720X赤外分光光度計において記録された。二色 スペクトルは、0°の偏光を用いて記録されたスペクトルを90’のそれから減 じることによって得られた。二色スペクトルにおける正の偏差は、その面に対す る垂線に正確に選択的に向けられた双極子を示し、一方、0°におけるより大き い吸収は、Ge結晶面に正確に向けられた双極子を示している。Ge結晶に対す る垂線と双極子との間の角は、90および0°での偏光により記録されるスペク トルにおける吸収の比を表す二色比R,,,=A (90°) /A (0°) の計算から得られる。各実験について、15スキヤンまでが蓄積され、平均され tこ。
円偏光二色性測定(表1) ペプチドおよびその脂質との複合体の円偏光二色性スペクトルは、Jasco6 00分光偏光計により23℃で測定された(Brasseur et al、  。
1991)。測定は、0.01Mリン酸ナトリウムバッファーpH7,4中タン パク質濃度0.1mg/mlで実施された。9スペクトルが収集され、各サンプ ルについて平均された。二次構造は、Coo+pton and Johnso nのgeneralized inversemethodにしたがって評価さ れた(Compton et al、、 1986)。
変性実験 DMPC−ペプチド複合体の安定性が、GdmC1の増加量に曝された後、Tr p残基の極大放射波長を追求することによって比較された。
この実験について、8MGdmC1溶液の一部分が、前記トリス−HC1ハンフ ァー中の複合体に添加された(図3参?、)。
複合体のL CA T活性化の性質(図5および6、表2参照)基質として種々 のペプチド−脂質複合体を用いるLCAT酵素活性は、酵素反応によって生じる コレステロールエステルの量を、HPLCによって測定することにより決定され た(Vercaemst et aL、、 1989)。
アッセイ混合液は、反応容量02ml中コレステロール濃度5〜100μMにお ける種々の量の複合体、脱脂されたウノ血清アルブミン(Sigma)5mg、 6mMβ−メルカプトエタノールからなった。37°Cで20分のブレインキュ ベーション後、酵素反応は、半精製LCAT酵素3〜6μmを添加して開始され た。その反応は、37℃で続けられ、ヘキサン−イソプロパツール3:2.v/ vによるインキュベーション混合液の抽出によって停止された。溶媒混合液は、 それぞれコレステリルエステルおよび非エステル化コレステロール定量の内部標 準としてヘプタデカン酸コレステリル(Sigma)もしくはβ−ソトステロー ル(Sigma)のいずれかを含有した。
非エステル化コレステロールおよびコレステリルエステルは、アセトニトリル− イソプロパツールを用いて、非エステル化コレステロールに対しては90・IO V/V比て、そしてコレステリルエステルに対しては50 : 50v/v比て 溶出される逆相zorbaxODsカラムでの無勾配HP L Cによって、同 定され、定量される。検出は、205〜2]、 Q n mにおけるUV吸収を 測定して実施された。50°Cのカラム温度において、1.2ml/minの流 速で、分離は、25分内に終了する(Vercaemst et al、、 1 989) oこのHPLC技術の感度は、ポリ不飽和レノチン基質についての通 常の放射能アッセイのそれと同様であり(50ng)、飽和レノチンについての 低さは約2倍である(80ng)。
P L P C、コレステロールおよび合成ペプチドからなる円盤状基質を用い るり、CAT酵素によるコレステロールエステル化の時間経過は、0〜24時間 継続された(Jonas、 1987)。反応速度パラメーターの決定に関して は、初速度は、曲線の直線部分、すなわち0〜30%のコレステロールエステル の生成の間において決定された。サンプル濃度は、コレステロールエステル化の 直線的生成が37℃で10分以内に測定されるように、一定の酵素容量5μmを もつ5xlO−7〜5xlO−’Mの範囲であった。
アポタンパク質もしくはペプチド濃度(C)の関数として初速度(■。)は、1 /Cに対する1/■、のラインライ−バー・パークプロットを用いて解析された 。直線回帰解析により、各アポタンパク質もしくはペプチド−脂質複合体につい ての明確な速度パラメーター:Vmax、KmおよびVmax/Kmを得た。全 ての反応速度実験は、少な(とも3回行われ、VmaxおよびKmは、回帰線の 切片および傾斜に基づき平均値上誤差として表された。
細胞コレステロールの流出(図71表3)J744マウスマクロファージは、5 %CO2ガス中で、10%ウシ胎児血清(Fe2)添加のDMEM (Gibc o)において成長される。細胞は、35mmのディソンユ中に、2xlO6/デ イツシユの濃度で移植され、DMEM−10%FC32ml中で18時間成長さ れ、コンフルエント単層として使用される。18時間後、その細胞が、D M  E Liで2回洗浄され、D M E Mおよび10%のりボタンバク質欠乏血 清(LPDS)からなる培地において、アポBa度100μg/mlにおいてア セデル化L D Lとともに24時間インキュベートされる。LPDSは、ラン 胎児面/i (Gibco)から超遠心で全てのりボタンバク質を除くことによ って調製される。コレステリルエステルによる積層の後、細胞モルアーは、DM EMによって洗浄される。
コレステリルエステルを積層された細胞は、ウシ血清アルブミン1g/lを補足 され、そして細胞コレステロールの再エステル化を防ぐために、アンルーCoA ・コレステロール アシルトランスフェラーゼ酵素(ACAT)の阻害剤として 5andoz58−035化合物を濃度1μg/ml含んでなる、DMEM2m l中でインキュベートされる(Brown et al、、 1980)。コレ ステロール受容体、すなわち円盤状のペプチド−レノチン複合体は、ペプチド濃 度を10〜200μg/mlに変えて培地中に添加され、細胞は、24時間イン キュベートされた。
インキュベーション後、細胞は、BSA2g/]含有リン酸バッファーpH7, 4,0,15NNaCI (PBS)で1回、PBSのみで2回洗浄される。脂 質抽出物は、ヘキサン/イソプロピルアルコール(32)5mlを細胞ペレット に添加して調製される(Phillips et al、。
1987)。濃度500μg/mlにおけるクロロホルム中ヘプタデカン酸コレ ステリル溶液50μmが、コレステリルエステルのHP L C定量用内部標準 として添加される。3分間ポルテックス混合し、15分間3000rpmでの遠 心の後、有機相上澄液は、乾燥され、沈殿物は、クロロホルム1mlに溶解され 、3回洗浄される。乾燥残渣は、最後に、クロロホルム アセトニトリル イソ プロピルアルコール(1:1・1)の混合液50μl中に溶解され、その20μ Iが、HP L Cシステム中に注射される。
同様の抽出操作が、培地1mlに適用される。エステル化されてないコレステロ ール画分の定量のために、技術的に既知の方法により、β−ノi−ステロールが 内部標準として使用される。
脱脂の後、細胞タンパク質は、0.1MNaOHに溶解され、タンパク質は、ロ ーリ−の方法(Lowry et al、、 1951)によるが、またはPi e c e (Piece Europe、 oud−Beijerland、  Flolland)製のタンパク質アッセイ用キットを用いるビシンコニン酸 (BCA)試薬を用いてアッセイされた。両場合において、ウシ血清アルブミン が、標準として使用された。
実施例において言及された18Aは、Epand et al、 (1989) によって記されたような18A由来のペプチドであり、その式は、既に先に述べ られていることに、注意すべきである。
逆相カラムにおける3種のペプチドのHPLC精製パターンが、図8に示される 。上記18A由来のペプチドは、M1ペプチドにおけるに8−E置換および特に M2におけるF6−E置換の両方が、ペプチドの疎水性を増大させるので、最も 疎水的である。主要ピークは、合成された物質の90%に対応する。
本発明のペプチドの性質は、Epand et al、 (1989)により記 されたように18A由来ペプチドによって構成される先行技術の性質と比較され る。後者のペプチドは、実施例において、“18A”として図および表において 言及される。
ペプチドとリン脂質との再会合 DMPC小胞およびペプチド間の小円盤粒子の形成が、325nmにおける濁度 の減少を温度の関数として測定することによって追跡された。
図1は、DMPCの遷移温度を通してのスキャンが、ペプチドによって調製され た混合液の濁度を減少させることを示している。ペプチド−脂質会合によって開 始される濁度の減少は、既にDMPC遷移温度以下の17℃において始まり、2 3°C付近では安定化した。濁度の減少は、本発明のペプチドへの脂質の結合親 和力を決定させることができる。Mlが、強い脂質結合能を有するのに対し、1 8AおよびM4は、全く同じ脂質結合親和力を有する。M3の脂質結合は、他の ペプチドに比較して低い。
複合体形成は、さらにTrp蛍光放射スペクトルを測定して追跡された(図2参 照)。MlおよびM2ペプチドについての極大放射波長は、それぞれ34]およ び353nmにある(図3)。M2ペプチドの353nmての極大放射波長は、 溶媒に曝されたTrpのコンホメーションを示している。335および342n mへのブルーシフトは、Mlおよびへ12ペプチドのリン脂質結合において観察 されが、それは複合体中でのTrpが一層疎水的な環境になるためである(図3 )。アポAlにおいては、Trp放射波長は、333から329nmのみにシフ トされ、それは、Trp残基が、合成のモデルペプチド(^nantharam aiah、 1986)においてよりも天然タンパク質において、より疎水的環 境にあることを示唆する。
複合体形成が、D P Hによる標識後、蛍光偏光の程度を測定することによっ て追跡された。リン脂質アノル鎖の移動度減少を示す蛍光偏光の減少は、I)  r) I) Cア/ル饋の結晶一液晶遷移に対応する25〜55°Cにおいて観 察された。全てのリン脂質−ベブチド混合物において、DPPCの遷移温度は、 純粋なリン脂質のそれと比較して高い温度の方向にンフI・された。
DPPC−ペプチド複合体の分離および特性アポA[、合成ペプチドおよびDP PCの間において、3/1、脂質/タンパク質、W/W比で生じる脂質−タンパ ク質複合体は、5uperosePGカラムにより分画された(図4)。複合体 が、コール酸透析操作を用いてDPPCとともに調製された場合、その混合物は 、より均質てあった(図4)。それらは、DPPC−アポAt複合体に匹敵する 溶出容量において、対称的ピークとして溶離した。M3複合体については、その 複合体サイズは一層太き(、そして遊離ペプチドのピークが観察される。
クロマトグラフィーの溶出パターン(図6)において、複合体の溶出ピークの最 大値に対応する複合体の組成が、表4に総括される。電子顕微鏡法によって得ら れた複合体の直径が、この表に加えられた。粒子の直径および分布は、電子顕微 鏡の測定によって決定された。
一般に、DPPC−ペプチド複合体は、約150人〜200人の範囲の直径をも つが、M4は最小の直径を示す。18AおよびM4複合体は、同サイズをもつの に対して、Ml、M3およびM2複合体は、より大きい。全てのペプチド−リン 脂質複合体の直径は、DPPC−アポAl複合体について観察される直径よりも 太きい。
複合体の安定性 アポA+および3種のペプチドが、位置2にTrp残基を含むので、Trpの発 光を追跡する変性実験は、それらを用いて行われた。GdmC1fi度を増加し つつ滴定によって実施されるこれらの実験は、アポAIおよびペプチドにおける Trp残基の露出が、GdmCl!度とともに増加することを示している(図3 )。図3に示されたように、Trpの極大波長がアポAlにおける338nmと 比較して353にあるので、Trpは、他のペプチドおよびアポAlにおけるよ りも、M2においてその溶媒にさらに露出される。
遷移の中間点は、アポAlについての1.3Mと比較して、Mlについては0. 3M付近、18Aについては025Mに存在する。遷移は、M2に対するGdm Clの添加直後に起きる。M3およびM4ペプチドについては、これが、0.1 M付近の濃度において起きる(図3)。M4について、このことは、水性溶媒に より曝され、変性のためにより近づきやすい位置2におけるTrpによって説明 し得る。
Trp放射が、複合体においてより低い波長方向ヘシフトし、そして変性の中間 点が、Ml、 M2.およびM4リン脂脂質台体については、それぞれ4.3お よび2.5Mまで増加し、アポAlリン脂質複合体については2.5まで増加す るので、脂質との会合(図3のより低い部分)は、タンパク質構造を安定化し、 変性に対してそれを保護する。M3リン脂實−ペプチド複合体については、変性 は直ちに生じる。
複合体におけるヘリックス含量およびヘリックスの方向の決定ペプチドおよびペ プチド−脂質複合体の二次構造が、CD測定によって得られた(表3)。アポA lについて従来観察されていたように(Brasseur、 +991; Va nloo et at、、 1991) 、リン脂質への結合は、ペプチドのα ヘリックス含量を20%増加したのに対して、ランダムコイル含量を低下した。
αヘリックス構造のパーセンテージは、さらにATR赤外分光法によって決定さ れ、二つの技術からの結果が、表4において比較される。IR測測定比較して、 CDデータは、ペプチド−脂質複合体のαヘリックスの寄与を低く評価し、アポ Al−DMPC複合体およびLDLについて観察されたようにランダム構造およ びβターン(表4)のパーセンテージを高く評価しがちである(Goormag htigh et al、、 1989; Brasseur、1991)。こ れは、二つの技術において使用される解析の方法およびカーブフィッティング操 作における差異によるのであろう(Goormaghtigh et al、、  1989)。
DMPC二分子層に関するαヘリックスの方向を決定するために、DMPCおよ び単離されたペプチド−DMPC複合体のATR赤外スペクトルが、入射光の二 つの直交する直線偏光において記録された。ペプチド−DMPC複合体において 、アシル鏑の二色比は、炭化水素鎖が、Ge面に対して直角な軸から24°の角 で傾斜していることを示唆する。
この値は、アポAl−DMPC複合体(Vanloo et at、、 199 1)にツいて測定された値に近く、純粋なりMPCについての値よりも高い。M l。
M2.M3およびM4については、ペプチドとGe面に対する直交軸の間の対応 する角は、それぞれ、25°、25°、34°および31°である。それ故、こ れらのデータから、らせん状のペプチドとリン脂質アシル鎮は、互いに平行方向 とることが推測できる。
種々の基質を用いるLCAT活性化の速度論基質として、ペプチド、PLPGお よびコレステロール間で生じる円盤状複合体を用いる半精製LCAT酵素反応の 速度が、0〜24時間追求され、アポAl/PLPC/コレステロール複合体の それと比較された。用語”半精製”は、血漿の濃度に比較して係数5100であ る濃度に相当し、その主要混入物はアルブミンである。初めの基質と比べられた エステル化コレステロールのパーセンテージとして表される反応の時間的経過は 、図5a、5bおよび6、ならびに表2に示される。これらの数字は、基質とし て円盤状複合体を用いての最高速度は、アポAlを含む基質に関して観察される ことを示している(データは図においてではなく、表において示される)。Ml 、M4および18Aリン脂質−ペプチド複合体は、最高速度を与えるが、一方M 2もしくはM3ペプチドと形成される複合体については、低速度のコレステロー ルのエステル化が、反応の初めの1時間の間観察された。全ての基質について、 プラトーとして観察される飽和速度は、アポATを含む基質については2〜4時 間内で到達しくデータは示されず)、より効率の低い基質では24時間まてに到 達した。24時間後は、全ての基質において存在する初期コレステロール量の9 0%以上が、コレステロールエステルに変換された(図58)。1/Cペプチド の関数として1 / V oをプロットすることによって得られるラインライ− バー・パークプロットが、図6および表2に示され、Vmax値は、+1.M4 および18Aリン脂實−ペプチド複合体については同程度であるけれども、それ らは、アポAl−リン脂質複合体についての値よりも約2〜3倍低いことを示し ている(表2)。
MlおよびM3−リン脂質複合体は、かなり低いVmax値を与える(表2)。
研究された全てのリン脂質−ペプチド複合体に関して、M4−リン脂質複合体は 、最高の活性(最高Vm/Km値)を示し、それは、アポAl−リン脂質活性化 能の約37%に達する。
ペプチド−脂質複合体による細胞コレステロール流出の誘起(図7)“実験操作 ”において記されたように、J774マクロファージが、アセチル化LDLを蓄 積させられた。蓄積されなかったJ774細胞は、エステル化されてないコレス テロール約17μgを含み、コレステリルエステルは検出されない。アセチル化 LDL100μgとともに24時間のインキュベーション後に、コレステリルエ ステルは、総細胞コレステロール含量の50%を示し、それは、17から80〜 90μg/細胞タンパク質mgに増加した。
ペプチド=DPPC複合体100μgとの24時間のインキュベーションの間、 細胞内コレステリルエステルの約45%が加水分解され、総細胞コレステロール 含量の40%とともに培地中に分泌された。コレステリルエステルとしては起こ らず遊離コレステロールとしてのみ起きる培地中へのコレステロール流出は、培 地においてHPLCによって検出された。細胞の遊離およびエステル化コレステ ロール含量の相反的減少が、付随して観察された。ペプチド−リン脂質複合体が 、精製LCAT標品とともにインキュベートされた場合に、コレステリルエステ ルが、培地中において(すなわち、複合体において)検出することができる。こ の酵素の添加は、複合体においてコレステロールの70%をエステル化させる。
24時間インキュベーション後、培地中に放出されるコレステロール量は、受容 体濃度の関数として増加した。培地中の複合体のタンパク質濃度100μg/m lにおいて、同濃度でインキュベートされたアポAlリン脂質複合体により示さ れるコレステロール流出の±8μgであるのと比較して、M4および18Aペプ チドは、培地中に、遊離コレステロール20μgの流出を誘起した。他の複合体 は、アポAl複合体の遊離コレステロールの流出に比較して同量の流出を誘起し た。
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(A)名称: Innogenetics nv。
(B)通り: Industriepark Zwijnaarde 7. b ox 4(C)市 : Gent (E)国 : Belgium (F)郵便番号・B−9052 (G)電話 3291410711 (H)テレファックス+ 3291410799(11、発明の名称 新規タン パク質、それらの調製方法、ならびにコレステロール受容体としてのそれらの使 用(iii)配列の数 4 (iv)コンピューター読取り可能な形式(A)媒体の種類・フロッピーディス ク(B)コンピューター IBM PCコンバーチプル(C)操作系 PC−D O3/MS−DO5(D)ソフトウェア−Patentln Re1ease  #l、 Q、 Version R1,25(EPO) (V)現在のアプリケーションデータ:アプリケーション番号: EP 924 01621.5(2) 配列番号・ 1 (i)配列の特@: (A)鎖長:18 アミノ酸 (B)種類: アミノ酸 (C)鎖の数: 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (if)分子の形:ペプチド (迅)ハイポセティカル配列:YES (xi)配列:配列番号I Glu Trpシu Lys Ala Phe Tyr Lys Lys Va l Leu Glu Lys Leu Lys Glul 5 10 15 I+eu Phe (2) 配列番号= 2 (i)配列の特徴: (A)鎖長:18 アミノ酸 (B)種類; アミノ酸 (C)鎖の数二 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (if)分子の形、ペプチド (ill)ハイボセティカル配列: YES(xi)配列:配列番号2 Glu Trp fu Lys Ala Glu Tyr Glu Lys V al Leu Glu Lys Leu Lys Glul 5 10 15 Leu Pbe (2) 配列番号= 3 (i)配列の特徴: (A)鎖長:18 アミノ酸 (B)種類: アミノ酸 (C)鎖の数二 一本鎖 (D)トポロジー: 直鎖状 (it)分子の形:ペプチド (伍)ハイポセティヵル配列:YES (xi)配列:配列番号3 Leu Phe (2) 配列番号: 4 (i)配列の特徴: (A)鎖長:18 アミノ酸 (B)種類: アミノ酸 (C)鎮の数・ 一本鎖 (D)トポロジー・ 直鎖状 (ii)分子の形、ペプチド (iii)ハイボセティカル配列・YES(xJ)配列・配列番号4 Glu Trp Leu Glu AlaPhe丁yrLys Lys Val  Leu Glu Lys fu Lys Glul 5 10 15 し:u phe Figure 1 Figure 2a Figure 2b Figure 2c Figure 2d Figure 2e Figure 2f Figure 3a Figure 3b Figure 4a Figure 4b Figure 4c Figure 4d Figure 4e Figure 4f Figure 5b ′”°“°° 0 Figure 8 1111111111111111111111111目1111111111 1111時間(分) 時間(分) 時間(分) 国際調査報告 フロントページの続き (51) Int、C1,6識別記号 庁内整理番号C07K 14/775  8318−4H(72)発明者 デリーズ、ロバート ベルギー国ビー−1850グリムベルゲン・ディーペンカンテン20 I (72)発明者 ラブール、クリステイーヌベルギー国ビー−8200ブルツゲ ・ベルトストラード65

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ペプチド18Aの1個ないし数個のアミノ酸の置換、および/またはペプチ ド18Aの1個ないし数個のアミノ酸の欠失、および/またはペプチド18Aの 1個ないし数個のアミノ酸の付加によって、ペプチド18Aから得られるペプチ ドを含んでなるか、またはそのペプチドによって構成されるペプチドもしくはタ ンパク質であって、該ペプチドは、ペプチド18Aとは異なるものであって、− それは、各ターンが3.6アミノ酸残基をもつ2〜8、好ましくは5ターンをも つαヘリックスの形でコイルをなし、 −該ヘリックスの直径は、約13Å〜約16Å、好ましくは約15Åであり、− 該ヘリックスの二つの連続するターンを分ける距離は、約4Å〜約6Å、好まし くは約5Åであり、−ヘリックスの長さは、約10Å〜約30Å、好ましくは約 24Å〜や26Å、より好ましくは約25Åであり、−それは、両親媒性であり 、 −疎水性pho角の値は、約120°〜約180°、好ましくは約140°〜約 180°であり、 −親水性phi角の値は、約180°〜約240°、好ましくは約180°〜約 220°であり、 −該ペプチドは、 *位置4のアミノ酸がGluもしくはAspであるか、*および/または位置6 のアミノ酸がGluもしくはASpであるか、 *および/または位置8のアミノ酸がLysもしくはArgであるか、 *および/または位置11のアミノ酸がGluもしくはAspであるか、のいず れかであり、 そのペプチドのカルボキシ末端およびアミノ末端は、好ましくは保護基によって ブロックされている、 の特徴を有する。
  2. 2.請求の範囲1に定義されたようなペプチドを含むか、またはそのペプチドに よって構成される、該ペプチドが、請求の範囲1記載の他のペプチドとともに円 盤状の複合体を形成するために、リン脂質と、またはリン脂質およびコレステロ ールと、結合もしくは会合することができ、該ペプチドが、前記の該リン脂質− タンパク質複合体において、−各々のペプチドは、3.6アミノ酸残基を含んで なる各該ターンをもつ2〜8、好ましくは5ターンを含んでなるαヘリックスの 形において存在し、 −前記ヘリックスが、約13Å〜約16Å、好ましくは約15Åの直径を有し、 −該ヘリックスの二つの連続するターンを分ける距離は、約4Å〜約6Å、好ま しくは約5Åであり、 −ヘリックスの長さが、約10Å〜約30Å、好ましくは約24Å〜約26Å、 より好ましくは約25Åであり、−疎水性pho角の値が、約120°〜約18 0°、好ましくは約140°〜約180°の範囲であり、 −親水性phi角の値が、約180°〜約240°、好ましくは約180°〜約 220°の範囲であり、 −各ペプチドが、その隣接ペプチドの一つによって構成される連続する逆平行ヘ リックスの反対側のアミノ酸とのイオン結合において、相互作用しやすい少なく とも一つのアミノ酸を含有し、このイオン結合に関与する対立アミノ酸間の距離 は、約10Å以下、好ましくは約6Å〜約8Å、より好ましくは5Å以下であり 、−上記アミノ酸間の相互作用のエネルギーが、少なくとも+5kca1/mo le、好ましくは−10〜−1kcal/moleである、請求の範囲1のペプ チドもしくはタンパク質。
  3. 3.ペプチドが、請求の範囲2の他のペプチド、好ましくは該ペプチドと同一で あるペプチドとともに、リン脂質−ペプチド複合体を形成する、請求の範囲2に 定義されたペプチドによって構成される、該複合体が、約15〜25、好ましく は20ペプチドを含み、そして該複合体が、厚さ約38Å〜約42Å、好ましく は約40Å、その直径が、非変性勾配ポリアクリルアミドゲル電気泳動によって 評価される場合に直径約80Å〜約150Å、好ましくは約80Å〜120Åを 示す、請求の範囲2記載のペプチドもしくはタンパク質。
  4. 4.ペプチドが、形態上、二量体、すなわち各ペプチドのそれそれのヘリックス が、好ましくはβ鎖構造によって連結されており、該構造が、好ましくは5アミ ノ酸を含有し、それらの一つが、好ましくはNもしくはC末端部分からの位置3 においてプロリンであり、この二量体は、Xがバリン、アラニン、グリシン、よ り好ましくはグリシンであるX−X−Cys−Cys−X−Xのような好ましく は場合によってC−もしくはN−末端に位置する配列によって閉鎖されている請 求の範囲1〜3のいずれかに記載のペプチドもしくはタンパク質。
  5. 5.ペプチドが、リン脂質、およびさらに場合によりコレステロールと会合され ているときには、それは、天然の血漿アポAI(ヒト血漿から精製)一リン脂質 複合体を用いて調製された複合体によるレシチンコレステロールアシル・トラン スフェラーゼ(LCAT)活性化の約10%以上の量、好ましくは約20%〜4 0%の量で、LCATを活性化することができ、この活性化が、例えばコール酸 塩の透析によって調製されたモル比10/1/1におけるPLPC(パルミトイ ルリノレイルホスファチジルコリン)/コレステロール/ペプチドの複合体から なる基質調製物を用いて測定されるものであり、LCATが、コレステリルェス テルnmole/h/LCATmlにおいて表示されるものであり、コレステリ ルエステルが例えばリノール酸コレステリルであって、HPLCによって測定さ れる(Vercaemst et al,1989)ものである請求の範囲1〜 4のいずれかに記載のペプチドもしくはタンパク質。
  6. 6.−ペプチドもしくはタンパク質が、リン脂質、およびさらに場合によってコ レステロールとの複合体に会合されるときには、それが、295nmでの励起後 、Trp蛍光発光により測定すると、4MのGdmC1まで、好ましくは2M〜 4MのGdmClの範囲において、GdmC1変性に対して安定であり、 −それが、約3モルのリン脂質/ペプチドモル〜約9モルのリン脂質/ペプチド モル、好ましくは約5モルのリン脂質/ペプチドモルにおいてリン脂質に対する 結合能を有し、 −それが、遊離ペプチドとリン脂質複合体のペプチドとの間の差異が、赤外分光 法もしくは円偏光二色性法により測定して少なくとも15%であるように増大す るαヘリックス含量をもつ、請求の範囲1〜5のいずれかに記載のペプチドもし くはタンパク質。
  7. 7.該ペプチドが、リン脂質と会合される場合に、それは、複合体でのペプチド 濃度約100μg/mlにおいて、コレステロール蓄積細胞から遊離コレステロ ールの形で、遊離コレステロールの約20〜25μg、好ましくは約25μgの 最大コレステロール流出を引き起こす請求の範囲1〜6のいずれかに記載のペプ チドもしくはタンパク質。
  8. 8.次の式 M1【配列があります】(配列番号1)M2【配列があります】(配列番号2) M3【配列があります】(配列番号3)M4【配列があります】(配列番号4) のペプチドの少なくともいずれか一つを含有してなるか、または該ペプチドのい ずれか一つによって構成される、請求の範囲1記載のペプチドもしくはタンパク 質。
  9. 9.請求の範囲1〜7に定義されたタンパク質もしくはペプチドのいずれかの少 なくとも一種、リン脂質および場合によってコレステロールを含んでなり、該リ ン脂質の量が、好ましくは前記ペプチドのモル当たり約3モル〜約9モルであり 、好適には、ペプチドに関してリン脂質のモル比において2/1〜4/1の範囲 であり、そしてコレステロールの量が、リン脂質の量に関して0〜10%(w/ w)であるリン脂質−タンパク質複合体。
  10. 10.該複合体が、タンパク質を多重ラメラDMPC(ジミリストイルホスファ チジルコリン)リボソームと混合し、その混合液が15〜25℃に加熱される場 合には、DMPCに関して、340nmにおいて約0.7〜約0.05の濁度低 下を与える請求の範囲9記載のリン脂質−タンパク質複合体。
  11. 11.相互に積み重ねられている、請求の範囲9もしくは10のいずれかに記載 のリン脂質−タンパク質複合体。
  12. 12.リン脂質が、 DMPC:(ジミリストイルホスファチジルコリン)DPPC:(ジパルミトイ ルホスファチジルコリン)POPC:(パルミトイルオレオリルホスファチジル コリン)PLPC:(パルミトイルリノレイルホスファチジルコリン)、または 卵PC(卵ホスファチジルコリン)、そしてより好ましくはDPPCの中から選 ばれる、請求の範囲9もしくは10のいずれかに記載のリン脂質−タンパク質複 合体。
  13. 13.コール酸ナトリウムのような界面活性剤の存在下で、好ましくはリン脂質 /ペプチド3/1(w/w)比、およびコレステロール/リン脂質(w/w)0 〜10%において、リン脂質および場合によってコレステロールと請求の範囲1 〜8記載のタンパク質のいずれか一種とをインキユベートして、リン脂質−タン パク質複合体を得、続いて界面活性剤を透析し、そして遊離タンパク質、遊離リ ン脂質および場合によって遊離コレステロールを除去するために、該複合体を例 えばゲル瀘過もしくは密度勾配超遠心によって分画する段階を含んでなる請求の 範囲9〜11のいずれかに記載のリン脂質−タンパク質複合体の調製方法。
  14. 14.心臓血管病もしくは内毒素ショックの治療のための、請求の範囲1〜8の いずれかに記載のペプチドもしくはタンパク質、または請求の範囲9〜12記載 のリン脂質−タンパク質複合体。
  15. 15.生理学的に適切な医薬担体との組み合わせにおいて、活性物質として請求 の範囲8〜10記載のリン脂質−タンパク質複合体のいずれか一種を含んでなる 医薬組成物。
  16. 16.体重1kg当たりリン脂質−タンパク質複合体約10〜約125mg、特 に約65mgを含んでなる請求の範囲15記載の医薬組成物。
  17. 17.本発明のリン脂質−タンパク質複合体は、アテローム性動脈硬化病斑の進 行の低減および退行を誘導することによる冠動脈の重露な狭窄症および抹梢血管 疾患のような心臓血管病の治療、また内毒素ショックの治療に当てられる薬剤の 調製のための、請求の範囲8〜10のいずれかに記載のペプチドの使用。
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