JPH07506113A - 前立腺癌,胃癌および乳癌に関連する腫瘍を抑制するための医薬製剤 - Google Patents

前立腺癌,胃癌および乳癌に関連する腫瘍を抑制するための医薬製剤

Info

Publication number
JPH07506113A
JPH07506113A JP6500895A JP50089593A JPH07506113A JP H07506113 A JPH07506113 A JP H07506113A JP 6500895 A JP6500895 A JP 6500895A JP 50089593 A JP50089593 A JP 50089593A JP H07506113 A JPH07506113 A JP H07506113A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
prostate
peptide
adenocarcinoma
propep
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6500895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2806634B2 (ja
Inventor
シェス,アニル アール.
ガルデ,シーマ
パンチャル,チャンドラ ジェイ.
Original Assignee
プロシヨン バイオファルマ インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by プロシヨン バイオファルマ インコーポレーテッド filed Critical プロシヨン バイオファルマ インコーポレーテッド
Publication of JPH07506113A publication Critical patent/JPH07506113A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2806634B2 publication Critical patent/JP2806634B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/17Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • A61K38/22Hormones
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 前立腺癌、胃癌および乳癌に関連する腫瘍を抑制するための医薬製剤 発明の分野 本発明は、前立腺癌、胃癌、乳癌(breast cancer)および良性前 立腺過形成に起因する腫瘍に対する腫瘍抑制剤として使用するための医薬製剤に 関する。
発明の背景 前立腺は雄の哺乳動物だけに見られるものであり、精液、血液および数種の調節 ペプチドのいくつかの成分を産生ずる。前立腺は、支質および上皮細胞を含み、 後者の群は円柱分泌細胞および基底非分泌細胞から成る。これらの基底細胞およ び支質細胞の増殖は、よくある前立腺疾患のひとつである良性前立腺過形成(B PH)をひき起こす。もうひとつのよくある前立腺疾患は前立腺癌(Ca P) であり、これは致死的な病態生理学的な前立の腺癌の中で最もよくあるもので、 前立腺の抹消領域の上皮細胞の悪性変換を生じるものである。前立腺癌および良 性前立腺過形成は、老齢ヒト男性人口において高い発生率を有する2つのよくあ る前立腺疾患である。55歳以上の男性の4人に約1人がなんらかの前立腺疾患 にかかっている。前立腺癌は、男性老人の死に係わる癌を引き起こす原因の第二 番目であり、米国において、年間約96.000人か前立腺癌と診断され、約2 6.000人が死亡していると報告されている。
種々の前立腺疾患の病因を理解するために、正常、良性および癌性前立腺により 合成され、分泌される種々の物質の研究が行われているが、それらの研究により 、これらの物質のうちある種のものは、前立腺疾患の診断において、免疫組織化 学的腫瘍マーカーとして使用しうろことが明らかとなった。正常な前立腺により 分泌される3つのおもなタンパク質またはペプチドは、前立腺酸性ホスファター ゼ(PAP) 、前立腺特異的抗原(PSA)および前立腺インヒビンペプチド (これは、P I P、インヒビンおよびPropepを含むいくつかの略語で 知られている。)である。以下、Propepという用語を用いてこの物質を称 することとする。
代謝的および免疫組織化学的研究により、前立腺がPropepの主要な供給源 であることが示された。Propepは、成熟雄ラットにおいて1n−vitr oでも1n−vivoでも循環する卵胞刺激ホルモン(FSH)のフィードバッ ク制御に関与し、前記ホルモンの分泌を抑制する働きをする。propepは下 垂体部位および前立腺部位の両方で働くが、それは両部位にpropepに対す る受容体サイトが存在するからである。
PSAとPAPの両方とも前立腺疾患の検出における腫瘍マーカーとして研究さ れてきたが、両物質とも良性の前立腺過形成を有する前立腺においてレベルの上 昇を示すので、どちらのマーカーも特異的なものではなく、それ故、その有用性 が限られている。
最近では、B P HまたはCaPの患者の血清中のPropep濃度は正常人 より有意に高いことが示されている。正常男性に観察されるpropepの最も 高い血清濃度は約40 ng/mlであるが、B P HまたはCaPのいずれ かの男性においてはPropeI)の血清濃度は300−40Ong/mlの範 囲にあることが観察されている。正常な前立腺を有する被験者とBPHまたはC aPのいずれかを示す患者におけるPropepの濃度はいくらかのオーバーラ ツプがあることから、それら自体の血清レベルはあまり重要ではない。
前立腺癌の治療におけるおもな療法はアンドロゲン切除である。
多くの患者は初期的にはこの治療に応答するが、その有効性は時間経過とともに 減少する。その第1の理由は、おそらく、異種集団のアンドロゲン依存性および アンドロゲン非依存性細胞が存在するためであろう。そのようなシナリオにおい て、アンドロゲン感受性細胞はアンドロゲン処理に応答するが、存在するアンド ロゲン不感受性細胞は減少することなく増殖し続けるであろう。
現在のところ重い器具を必要とする他の形態の癌は、女性の乳癌および胃腸管の 癌である。現在、マイトマイシン、イダルビシン(idarubicin)、シ スプラチン、5−フルオロウラシル、メトトレキセート、アドリアマイシンおよ びトノマイシン(donomycin)のような種々の制癌剤の使用は、そのよ うな癌の治療のための療法の一部である。そのような治療の欠点は、効果的な治 療に必要な濃度範囲において薬物による有害な副作用が存在することである。
従って、アンドロゲン感受性およびアンドロゲン非感受性細胞の両方に対して効 果的に使用できるような、前立腺、乳および胃腸癌細胞の増殖を抑えるより効果 的な手段を見いだすことは有益なことである。
発明の概要 本発明は、ある見地において、前立腺インヒビンペプチドおよび前立腺インヒビ ンペプチドの類似体から成る群より選択されたペプチドを前もって決定した濃度 範囲で含む医薬製剤を提供するものである。
本発明のもうひとつの見地においては、前立腺インヒビンペプチドおよび前立腺 インヒビンペプチドの合成類似体を含む群より選択されたペプチドを前もって決 定した濃度範囲で含む、1n−vivOて種々の癌性腫瘍の増殖を抑制するため の医薬製剤が提供される。本発明のこの見地において、医薬製剤は、前立腺にお ける癌性腫瘍の増殖に向けられるもので、医薬的に許容できる担体を含み、該製 剤において、前立腺インヒビンベブチドの濃度は、病的な前立腺において観察さ れる前立腺インヒビンペプチドの濃度より一般に高い。
本発明の同様の見地において、医薬製剤は、癌性腫瘍の増殖を抑制することに向 けられるもので、さらに制癌剤、例えば、マイトマイシン、イダルビシン、シス プラチン、5−フルオロウラシル、メトトレキセート、アドリアマイシンおよび トノマイシンを含む制癌剤の群より選択された薬物を含んでもよい。
本発明のもうひとつの見地において、適当な医薬投与形態にある前立腺インヒビ ンペプチドおよび前立腺インヒビンペプチドの合成類似体を含む群より選択され たペプチドを含む、1n−vivoで前立腺癌腫瘍の増殖を抑制するための医薬 製剤が提供される。
本発明のさらにもうひとつの見地において、種々の癌の患者を治療するだめの医 学的処理方法であって、前立腺インヒビンペプチドおよび前立腺インヒビンペプ チドの合成類似体を含む群より選択されたペプチドを前もって決定した濃度範囲 で含む医薬製剤を適当な医薬投与形態で投与することを含む前記方法が提供され る。本発明のこの見地においては、前記の方法は好ましくは前立腺癌の治療に向 けられる。前記方法が胃腸管の癌の治療に向けられる場合には、医薬製剤はさら に任意に制癌剤を含んでもよく、該制癌剤は、マイトマイシン、イダルビシン、 シスプラチン、5−フルオロウラシル、メトトレキセート、アドリアマイシンお よびトノマイシンを含む制癌剤の群より選択され、その混合物は適当な医薬投与 形態にある。
表のリスト 表1は、無傷の成熟雄ラットにおける、FSHおよびLHの血清レベル(ng/ ml −’ )に対するPropep投与の効果を示すデータをまとめたもので ある。
表11は、細胞増殖に対するPropepの効果を示すデータをまとめたもので ある。
表II+は、精巣および前立腺の重量(ダラム)に対するPropepの効果を 示すデータをまとめたものである。
表IVは、Propep投与レベルおよびその後の腫瘍生存率に関する1n−v ivoデータをまとめたものである。そして、表■は、2つの異なるレベルのP ropepによる処理後14日目にラットにおいて測定された種々のホルモンレ ベルに関するデータをまとめたものである。
図面の簡単な説明 添付の図面を参照して、本発明について記載する。なお、図1は、ヒトProp epの完全な配列を示す。
図2は、ゲル透過カラム(LKB−TSK G 3000 SW7.5x600  mm)上のPropepのHPLCプロフィールを表すものであり、この物質 は主要ピークとして溶離されている。
図3は、Lichrosorb RP−18のカラム(5μ+n; 0.4x2 5 cm、溶離剤、Ao、1%(w/v) TFA水溶液、Bo、1%TFA水 溶液中の50%C!(3CN;流速1 m17分、1nset:精製Prope pのSDSゲル電気泳動パターン(Laemmli、 1970の方法))上の 精製Propepの逆相HPLCを表すものである。
図4〜9は、以下に記載する1n−vitro細胞および1n−vivo癌性腫 瘍に対するpropepの効果の種々の検討をまとめているプロットを示す。
図10は、1n−viけ0での前立腺癌細胞の増殖およびPropepによるそ の抑制に対するFSIIの効果の検討をまとめたものである。
図11および12は、本発明の医薬組成物において有用性を有する、枠で囲って 示した種々の断片を有するヒ)−Propepの完全なヒト配列を表すものであ る。
図13は、表IVのデータを棒グラフの形でまとめたものである。
図14〜20は、1n−vitro胃癌細胞に対する、propep、種々の制 癌剤およびPropepとこれらの種々の制癌剤との組合せの効果の検討をまと めたものである。
発明の説明 前立腺癌に関連した病態生理学的状態下における高レベルのPropepは、い つでも明らかに効果的であるとは限らないものの、前立腺により開始されうる防 御機構の一形態として働く可能性があると、本発明者らは考えた。種々の1n− vivoおよび1n−vitro実験検討を行い、以下にまとめて、前立腺癌の 増殖を抑制するための腫瘍抑制剤としての、病的な前立腺により分泌される濃度 より高い濃度のPropepの効果を測定した。また、いくつかの検討を行って 、Propepの合成類似体、特に、10.17および28個のアミノ酸基を有 する断片の腫瘍抑制剤としての効果を測定した。これらの合成類似体は、黄体形 成ホルモン(Lll)のレベルを変えることなく、循環FSHレベルを優先的に 抑制するという、propepの作用に非常によく似た作用を呈することが示さ れた。
図10の棒グラフは、1n−vitroでの前立腺癌細胞の増殖およびprop eI)によるその抑制に対する、FSHの効果の検討をまとめたものである。こ の腫瘍細胞は、組織培養で、0.5X血清とともに、P「opepに48時間晒 された。
propepの製造 図1を参照すると、propepは少なくとも94個のアミノ酸残基を含む単純 非グリコジル化タンパク質である。天然のPropepは、10.5kdおよび 16 kdの2つの形態で存在することが知られている。Propepの遺伝子 は、ヒト前立腺から、組換えDNA技術を用いてクローニングされている。
Propep抗原は、改良された(Thakur et al、 and 5h eth et al。
(1984) インヒビン(FSH分泌の抑制)様活性を有するヒト精漿由来の ポリペプチドのキャラクタリゼーション、 FEBS Letters。
165、11.−15.)、Thakurらの基本的手法に従って精製された( Thakuret al、 (1981)ヒト精漿由来のインヒビンの単離およ び精製、 Indian Journal of perimental Bi ology、 19.307−313)。精子不含のヒト精漿をアルコール(1 :4 vol/vol)で沈殿させ、その後、0゜05 M酢酸緩衝液pH4, 0で抽出した。可溶性タンパク質を、クロマトグラフィーにより5ephade x G−100カラム(3,5x100 cm)にて、平衡化および溶離のため に0.01M酢酸緩衝液を使用して分離した。
FSH抑制活性を有する両分につき、DEAEセルロース(3x30 cm)上 でイオン交換クロマトグラフィーを行った。このカラムを最初に0.05 Tr is緩衝液pl(8,0で洗浄した。結合物質を同じ緩衝液中でNaCl勾配( 0−0,5M)を用いて溶離した。続いて、ゲル透過カラム(LKB−TSK  G−300OS、W、、 7.5 x 600 mm)および平衡化と溶離のた めの0.OIM酢酸緩衝液p114を使用して、高圧液体クロマトグラフィー( IIPLc)により、回収した活性物質を精製した(図2を参照)。
このHPLC精製物質は、pt+s、3ての5DS−ゲル電気泳動て単一のバン ドを示した(図3の挿入を参照)。逆相HPLCでは、この精製物質は単一で均 一なピークとして溶離された(図3を参照)。
無傷の成熟雄ラットを用いて、精製の各段階で得られた画分の生理活性をアッセ イした。このアッセイは、循環FSHレベルの抑制に基つくものである。HP  L C精製Propepを連続して3日間成熟雄ラットに投与すると、循環FS Hレベルの特異的な抑制が生じた(表Iを参照)。LHレベルの有意な変化は観 察されなかった。
デカペプチドPropep類似体の合成本明細書中に開示されている主題発明の 一部を構成するPropepのデカペプチド類似体は、propep配列のカル ボキシ末端の85−94アミノ酸残基の合成類似体である。このデカペプチドは 、Propepの85の位置のりシン残基がチロシン残基に置換され、87の位 置のシスティン残基がアセトミドメチル(acetomidomethyl)基 で保護されている点で、Propepと異なる。この合成デカペプチドおよび他 の断片を自動ペプチド合成機で製造した。
IN−VITPOおよびIN−VIVO検討CaPの研究用の卓越した動物モデ ルであるラットDunning R−3327−G腫瘍を用いて、検討を行った 。このDunning腫瘍は、コペンハーケンXフィッシャー344ラットにお ける1n−vivoでもセルラインのような1n−vitroても維持てきる、 増殖が速く、分化しにくく、移植可能な腫瘍である。
実験1 IN−VITPO細胞に対するPropepの効果コペンハーケンx344雄キ ャリアーラットにおいて20および28代の1n−vivo継代に解離した細胞 由来のDunning腫瘍R−3327−Gラインをこの1n−vitro検討 用に用いた。腫瘍を切除し、単一の細胞に解離させ、T−25培養フラスコ(C orning N、Y)中で培養した。
解離した腫瘍細胞をトリプシン処理(37℃にて3分間、0.25X l−リプ シンおよび0.02%EDTA)により培養フラスコから除去し、2mM L− グルタミン酸、20%胎仔ウシ血清(FBS、 Hyclone Labs、、  Logan、 V、T、)および抗生物質(完全培地=CM)を補充したアル フy−MEM(GIBCOLabs、 Grand l5land、 N、Y、 )にて継代培養した。培養物を5日毎に継代培養した。
コロニーアッセイのために、2〜101n−vitro継代のR−3327−G 細胞をトリプシン処理し、単一細胞懸濁液に分散させ、35 mm+組織培養皿 にて、2 ml CMMo25〜1.Ox 10’個の生育可能な細胞で培養し た。prOpepをCMにて種々の濃度で希釈し、濾過し、滅菌し、次いで適当 な濃度で培養皿に添加した。これらの培養皿を加湿したインキュベーター中、3 7℃、5X COR下で、7日間インキュベートした。これに続いて、培養皿を あけ、冷リン酸緩衝生理食塩水CPBS)溶液中で2回洗浄し、次いで無水メタ ノール中で5分間固定した。その後、培養皿を酸性化ハリスへマドキシリンで染 色し、コロニーの数をマニュアルで計測した。
約20%〜30%のプレートされたR−3327−G細胞は7日以内に特徴的な 拡散したコロニーを形成した。典型的には、コロニーは102゜3±13.7個 の細胞から成っていた。種々の濃度のpropepの添加により、コロニー数お よびコロニーサイズの両方の投与量依存性の抑制が観察された。100 ng/ m1以上の濃度で、コロニー抑制は有意となり、lμg/mlのPropep濃 度で50%の減少となった。Propep濃度を増加させると、小さな細胞クラ スターが生じた(50個の細胞−図4)。培養の4日目に培養培地にPrope pを補充すると、一度にPropepを添加するより、コロニー増殖はより効果 的に一貫して抑制された。
実験2 IN−VITRO細胞に対するデカペプチドおよび他の断片の効果図11の枠に 示す合成デカペプチドはPropepの生物学的作田に類似した作用を示したの で、R−3327〜G細胞に対するその効果を検討した。図5を参照すると、p ropepのデカペプチド合成類似体は1n−vitroのR−3327−G細 胞培養物に対して類似の抑制作用を有している。詳細には、50 ng/mlの デカペプチドで50%のコロニー数の抑制が観察され、それは、1μg/mlで 最大の70%の抑制につながった。しかしながら、今度は図4を参照すると、等 モル濃度の天然のPropepは、デカペプチドと比較して、より大きな抑制効 果を有していることがわかった。17個および18個のアミノ酸基を有する他の 合成断片(図12を参照)は、前立腺腫瘍増殖を抑制する類似の効果を示したが 、データは示していない。
実験3 R−3327−G腫瘍はアンドロゲン感受性およびアンドロゲン非感受性細胞の 両方を含んでいる。これらの2種の細胞集団に対するP「opepの効果を1n −vitroで検討した。細胞を20代の1n−vivo継代においてR−33 27−G腫瘍から解離し、ステロイドの存在下および不存在下で培養した。比較 のために、大部分がアンドロゲン非感受性であることが知られている28代1n −vivo継代からの細胞を同様の方法で培養した。
1n−vivoの細胞に対する種々の濃度のPropepの効果の結果を図6に まとめる。Propepの効果は、すべての試験条件下で、アンドロゲン感受性 およびアンドロゲン非感受性細胞の両方に対して類似したものであった。各アッ セイ条件下に見られた実際のコロニー数はこれらの細胞で異なっていたが、Pr opepが誘導したコロニー抑制の程度はすべてにおいて似たものであった。
実験4 Propepによる細胞増jの抑制 即座の細胞死の結果、あるいは細胞周期の遅れにより、コロニー抑制が生じる可 能性もありうる。これらの2つの抑制経路ヲ区別するために、以下の実験を行っ た。
0.5 x 10’個の細胞のアリコートを24ウエルプレートに培養し、種々 の濃度のPropepとともにインキュベートした。3日および7日目に細胞数 を計測した。対照ウェルでは、細胞数は3日後には4倍に、7日後には28倍に 増加した。propepの1μg/mlの投与量では、細胞数の増加は3日目に は観察されなかったが、7日目には5倍の増加が観察された(表IIを参照)。
この検討の結果をさらに、3H−チミジンを用いるDNA合成を測定することに より確認した。詳細には、R−3327−G細胞を24ウ工ル組織培養プレー)  (Costar、 MA)にてPropepの存在下または不存在下で6日間 培養した。1071Mチミジン(Sigma MO)を含有するCM中で希釈し た3H−チミジン(68Ci/mmole、ICN Ca)を添加して、培養ウ ェルを2倍にした(0.5μCi/ml)。プレートをさらに18時間インキュ ベートした。前記したように、取り込まれた3H−チミジンの量をトリクロロ酢 酸による沈殿により評価した。図7は、DNA合成で表現した、7日目のpro pepインキュベート培養物における3H−チミジンの取り込みのパターンを示 す。1μg/mlの量てPropepを投与した培養物は、7日目までに、対照 のものと比較してわずか約20%の放射能を取り込んだ。propel)の抑制 効果は3日目より7日目における方がより顕著であった。
実験5 IN−VIVO実験 コペンハーケン×フィッシャー344Fハイブリッド雄ラットの耳に札を付け( ear−tagged)、前記したように、R3327−G細胞を移植した(2 8代の1n−vivo継代において1xlO’細胞/動物)。腫瘍移植時に、動 物の体重は約500グラムであった。腫瘍体積が0.2〜0.5ccと測定され た時に、処理を開始した。
腫瘍を有する動物を8匹ずつの2群に分けた。対照群からなる1群には生理食塩 水を注射し、他の群には5μg/kgの量で生理食塩水に溶解したPropep を毎日皮下投与した。
式0.5236 X長さx幅×深さを用いて3次元測定により、腫瘍体積を概算 した。腫瘍移植の24日後、その時までには対照群の腫瘍が壊死状態になり始め る時点で、ラットを犠牲にした。副性器(accessory sex org ans)および腫瘍をラットから切り出し、重量を測定した。
生理食塩水群と比較して、腫瘍の増殖の有意な減少がPropepで処理した動 物において観察された。図8を参照すると、対照群とPropep処理群との腫 瘍体積の差は処理が長期に渡るにつれますます顕著になった。対照群の腫瘍が2 4日目に壊死状態になり始めたので、この日に腫瘍および副性器を切り出し、重 量を測定した。
平均腫瘍重量は、生理食塩水処理対照群について6.44±1.19gであった のと比較して、Propep処理群では2.66±0.48gであった。
生理食塩水処理対照群と比較して、58%の腫瘍重量の減少が、実験の終了時、 すなわち、腫瘍移植後24日目あるいはpropepの投与後10日目に観察さ れた。Propep処理群において、精巣重量および前立腺重量の有意な変化は 観察されなかった(表IIIを参照)。
腫瘍を有する動物を8匹ずつの3群に分けた。第1群は対照群であり、生理食塩 水で処理した。第2群にはPropepを5μg/kgの量で投与し、第3群に は1000μg ロイプロライド(Leuprolide)7kgを投与した。
各動物の腫瘍体積が約10 ccになるまで、この処理を継続した。腫瘍体積は 、前記のように、1週間に2回測定した。
各動物の個々の腫瘍の腫瘍体積データをlog変換した。処理群および対照群間 の統計的分析はスチューデントの“【”検定により行った。
これらの結果はPropepの投与後の増殖抑制を明らかに示したので、さらに 検討を広げ、Propep処理動物における腫瘍増殖の遅れを評価した。腫瘍の 大半は、それらが10 ccの体積に達するときまでに、壊死状態となる。その 後、この測定は正確でないかもしれないことを心に留めて、この検討の終了時に 10 ccを取った。
処理群の8匹の動物のうち、6匹の腫瘍体積が42日までに10 ccに達し、 2匹の腫瘍体積が38日までに10 ccに達した。生理食塩水対照群において 、腫瘍体積は30日までにこの大きさに達した(図9を参照)。換言すれば、腫 瘍増殖の10日の遅れがPropep処理動物に観察された。すべての実験にお いて、処理群および対照群の動物の腫瘍増殖率曲線の相違は類似していた。
前記の実験に使用した細胞は28代の1n−vivo継代からのものであり、そ れらはあまり分化していないアンドロゲン非感受性腫瘍である。この初期の観察 を確認するために、1群の動物を抗アンドロゲンであるロイプロライドで処理し た。食塩水対照群と比較して、ロイプロライド処理動物の腫瘍増殖率に有意な差 はなかった。
実験7 MAT−LYLU(? ルラインを用いるIN−VIVO実験アンドロゲン非ケ ン性Dunningラット腺癌セルラインMat−Lyluをバルテモア、メリ ーラ〉・ドのジョーンズポプキンス医科学校のイサック(J、 T、 l5aa cs)博士から入手し、10%ウシ胎児血清および1%抗生物質を含有するRP MI 1640培地を用いて実験室で培養した。細胞がコンフルエントに達した とき、トリプシン処理し、単一細胞懸濁液に分散させ、細胞数を血球計を用いて 計測した。
2xlO’個の細胞を側腹部領域の2面に皮下注射することにより、約200グ ラムの重量の成熟コペンハーケン雄ラットに腫瘍を誘導した。動物を異なる群に 分け、Propepの注射を腫瘍増殖の誘導後4日目に開始した。表IVは、動 物に注射された種々の濃度のPropepを示す。
動物に毎日注射を行い、腫瘍細胞の投与後14日目に犠牲にした。対照群と処理 群の両方について、体重および腫瘍重量を記録した。血液を心臓穿刺により採取 し、血清FSH、LH、プロラクチン、テストステロンおよびPropepをラ ジオイムノアッセイにより測定した。対照群、並びに、5 ngおよび50 n gの投与量のPropepで処理した動物について、上記のホルモンの血清レベ ルを表■にまとめる。これらの結果は、FSHレベルが投薬により減少すること を示しており、このことは、Propepの作用機構がFSHのレベルに関係し ていることを示唆している。さらに、テストステロンレベルは不利な影響を受け ないが、このことは、前立腺および他の形態の癌の治療に用いられる今日の薬物 について観察される性欲の喪失とは対照的に、性欲の喪失がないことを示してい る。
各動物からの一片の腫瘍組織を10%緩衝化ホルマリン中で固定して、細胞の形 態を調べた。表IVは、対照群(100%)と比較した処理群の腫瘍の%生存率 を示す。表IVの結果は、図13の棒グラフにまとめる。
上記の検討は、Propepを前もって決定した濃度範囲で投与すると、前立腺 に関連する癌性腫瘍が1n−vivoで有意に抑制されることを示している。詳 細には、Propepを用いたDunningラットの検討は、200グラム体 重当たり約5 ng〜500 ngの効果的な薬物投与“窓(window)″ が存在することを示している。これらの結果はいくつかの検討により確認されて いる。
当業者は、ヒトに適用されるようなPropepに対する医薬的に適当な投与形 態を調製する方法に通じているであろう。当業者は、そのような投薬が、例えば 、リポソームデリバリ−システム、徐放機構を示す多糖、サリスティック(sa listic)または他のポリマーインブラントまたはミクロスフェアを含む時 間放出デリバリ−システムにおいてカプセル化された形態であってもよいと理解 するであろう。
実験9 タタメモリアル(Tata Memorial)病院にて胃切除を受けた胃癌の 患者から胃腫瘍標本を採取した。腫瘍標本を滅菌DMEM中に採取して、すぐに 冷条件下の実験室に移した。最後に、胃腫瘍標本を滅菌した一対のはさみで細断 した。この最後に細断した胃組織を1%コラゲナーゼ1およびIVとともに、1 0%ウシ胎児血清(Fe2)を含有するダルベツコ最小必須培地(DMEM)中 、37℃で5X CO□下、インキュベーター中で1時間インキュベートした。
その後、全混合物をミリポアフィルタ−アセンブリーおよびワイヤーメツシュ( 30μmサイズ)に通して、胃腫瘍細胞の単一細胞懸濁物を得た。
さらに、得られた細胞を滅菌培養ボトルにて、lO%FC3を含有する50 m lのDME!il中で初代培養に付し、12〜18時間、37℃で5%CO7下 、インキュベーター中で、0.1.0.5.1.0および5.0 μg/ml濃 度のPropep 10μlとともに、滅菌した96ウエルマイクロタイタープ レート中でインキュベートした。6マイクロウエル各々のブランクおよび対照を 試験に加えて行った。プレートを48時間、37℃で5N CO□下でさらにイ ンキュベートした。48時間後、10μlの5 mg/ml MTTを各ウェル において添加した。37°Cでのインキュベーションの6時間後、100μlの ]、 N HCI:イソプロパノール(125)を各ウェルに添加し、激しく攪 拌してファルマザン(farmazan)結晶を溶解した。540 nmでの吸 光度の値をELISAリーダーで測定した。ブランクの値を対照および試験値か ら差し引いた。
各濃度のPropep、種々の濃度の公知の1)シスプラチン、5−フルオロ− ウラシル、メトトレキセート、マイトマイシンを含む、胃癌の治療に用いられる 制癌剤、および2)イダルビシン、アドリアマイシン、ドクサルビシン(dox orubicin)およびトノマイシンを含む、化学療法に用いられる他の制癌 剤、並びにpropepとこれらの制癌剤との組合せについて、パーセント細胞 生存を計算し、対照と比較した。これらの検討の結果を図14〜20にまとめる 。
これらの結果が示しているように、propel)単独で胃癌細胞に対して細胞 毒として作用する。しかしながら、種々の制癌剤と組み合わせて使用したPro pepは、図14〜20に見られるように、癌細胞に対する細胞毒効果が有意に 増加する。純粋なPropepおよび制癌剤と比較すれば、種々の組合せで得ら れる共生的な効果は明らかである。propepと種々の制癌剤との開示された 組合せで得られる癌細胞増殖を阻止する際に、かなり有益で、共生的な効果に加 えて得られるさらなる利点がある。詳細には、薬物が単独で使用される治療計画 と比較して低い濃度の制癌剤を利用する上記の組合せについては、有意に増加し た治療効果が得られるので、前記制癌剤が関与する有害な副作用が、単独でより 多量の投与量で使用された前記制癌剤て通常観察されるよりもかなり減少する治 療法を提供できる可能性がある。
Propep、腫瘍増殖を抑制する効果を示すPropepの断片、および公知 の制癌剤とPropepとの組合せの、哺乳動物に見いだされる種々の癌、例え ば、前立腺癌、乳癌および胃腸癌の治療への利用可能性は、当業者にとって容易 に理解されよう。さらに、Prol)epおよびその適当な断片の良性前立腺過 形成の治療への使用も当業者にとって明らかであろう。本明細書に開示した検討 は、Propep、その類似体およびpropepおよび類似体と種々の制癌剤 との組合せが体内のFSHのレベルの上昇によって特徴付けられる疾患の治療に おける有効性を示しているものであると解釈される。
10〜50μgの範囲の種々の量のPropepを成熟雄ラットに4〜12週間 投与したところ、体重、あるいは臨床化学的に測定されるパラメータに有害な毒 性効果はなかった。
当業者は、Propepおよび前記制癌剤の混合物に対する医薬的に適当な投与 形態、並びに、胃腸管の癌に罹患している特定の患者についての適当な投与量お よび計画を導くことができる方法に通しているであろう。さらに、そのような投 薬が、例えば、リポソームデリバリーシステム、徐放機構を示す多糖、サリステ ィックまたは他のポリマーインブラントまたはミクロスフェアを含む時間放出デ リバリ−システムにおいてカプセル化された形態であり表1 てちよいと理解するであろう。
Propep、それに関連する種々の断片、並びに、Propepおよびその断 片と制癌剤との組合せが、前立腺癌および胃腸管の癌の治療に効果を示すことが 本明細書に開示されたが、当業者は、FSI(レベルの上昇により特徴付けられ る種々の癌の治療について、Propep、その断片およびこれらの化合物と種 々の制癌剤との組合せを用いて、本発明の範囲を逸脱することなく、数多くの変 更が可能であることを理解するであろう。
無傷の成熟雄ラットにおけるFSI+およびLllの血清レベル(μgml−’ 処理 細胞数 表III 重ff1(ダラム) 精巣 前立腺 生理食塩水対照 3.26 +/−0,191,26+/−0,24Prope p処理 3.56 +/−0,311,11+/−0,21表IV 群 対照と比較した%生存率 propep投与量 〇一対照 100% 5ピコグラムI) 100% 501)g I) 100% 0.5ナノ 85% (2つの実験からの平均) 5 ng 68% 50 ng 63% 500 ng 64% (2つの実験からの平均) 5μg 70% 表V 循環レート(RATE CIRCULAT!ON)についてのホルモンレベル動 物は3〜13日間処理した。動物は14日目に犠牲にした。
NH2−5er Cys Tyr Phe 工le Pro Asn Glu  Gly Vall 5 10 Pro Gly Asp Ser Thr Arg Lys Cys Mej  AspLeu Lys Guy Asn Lys His Pro 工le A sn 5erGlu Trp Gin Thr Asp Asn Cys Gl u Thr CysThr Cys Tyr Glu Thr Glu 工1e  Ser Cys CysThr Leu Val Ser Thr Pro  Val Gly Tyr AspLys Asp Asn Cys Gln A rg 工le Phe I、ys LysGlu Asp Cys Lys T yr 工le Val Val Glu LysLys Asp Pro Ly s Lys Thr Cys Ser Val 5erGlu Trp Gly  Ile −COOHF工GURE 1 to 20 50 40 50 60 体積 (ml) F工GURE 2 10 20 ’So 40 50 60時間紛) ↓ □ 00t F工GURE 5 125[ F工GURE6 0.0 0.5 LO1,52,02,5Propep (ug/m1) 処理期間(日) 処理期間(日) F工GURE 9 F工GURE 10 NH2−5er Cys Tyr Phe 工le Pro Asn Glu  Gly Vall 5 10 Pro Gly Asp Ser Thr Arg Lys Cys Met  AspLeu Lys Gly Asn Lys I(is Pro 工le  Asn 5erGlu Trp Gln Thr Asp Asn Cys G lu Thr CysThr Cys Tyr Glu Thr Glu Il e Ser Cys CysThr Leu Val Ser Thr Pro  Val Guy Tyr AspLys Asp Asn Cys Gin  Arg 工le Phe Lys LysGlu Asp Cys Lys T yr Ile Val Val Glu LysLeu Lys Gly As n Lys 日is Pro Ile Asn 5erGlu Trp Gln  Thr Asp Asn Cys Glu Thr Cys354゜ Thr Cys Tyr Glu Thr Glu Ile Ser Cys  CysThr Leu val Ser Thr Pro Val Gly T yr Asp13o「 F工σLTRE 1.3 FICURE 14 Propep or Adriamycin (ug/m1)F工GURE 1 .7 Propepまたはメトトレキセート (ug/m1)F工GURE 1B 手続補正書 平成7年2月28日

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.前立腺インヒビンペプチドおよび前立腺インヒビンペプチドの類似体から成 る群より選択されたペプチドを前もって決定した濃度範囲で含む医薬製剤。
  2. 2.製剤が医薬的に許容できる担体を含み、かつ、ペプチドの濃度が病的な前立 腺に観察される前立腺インヒビンペプチドの濃度より高い、良性前立腺過形成ま たは腺癌の増殖を抑制するための請求の範囲第1項記載の医薬製剤。
  3. 3.医薬的に許容できる担体がペプチドをカプセル化するための時間放出カプセ ル化システムを含む請求の範囲第2項記載の医薬製剤。
  4. 4.時間放出カプセル化システムがリボソームデリバリーシステムを含む請求の 範囲第3項記載の医薬製剤。
  5. 5.時間放出カプセル化システムが徐放機構を示す多糖を含む請求の範囲第3項 記載の医薬製剤。
  6. 6.腺癌が前立腺の腺癌である請求の範囲第2項記載の医薬製剤。
  7. 7.腺癌が胃腸管の腺癌である請求の範囲第2項記載の医薬製剤。
  8. 8.制癌剤を含む請求の範囲第7項記載の医薬製剤。
  9. 9.医薬的に許容できる担体を含む請求の範囲第8項記載の医薬製剤。
  10. 10.医薬的に許容できる担体が前立腺インヒビンペプチドと制癌剤との組み合 わせをカプセル化するための時間放出カプセル化システムを含む請求の範囲第9 項記載の医薬製剤。
  11. 11.時間放出カプセル化システムがリボソームデリバリーシステムを含む請求 の範囲第10項記載の医薬製剤。
  12. 12.時間放出カプセル化システムが徐放機構を示す多糖を含む請求の範囲第1 0項記載の医薬製剤。
  13. 13.良性前立腺過形成または腺癌の患者を治療するための医学的処理方法であ って、前立腺インヒビンペプチドおよび前立腺インヒビンペプチドの類似体から 成る群より選択されたペプチドを含む医薬製剤を適当な医薬投与形態で投与する ことを含む前記方法。
  14. 14.腺癌が前立腺の腺癌であって、医薬製剤中のペプチドの濃度が病的な前立 腺に当然観察される前立腺インヒビンペプチドの濃度より高い請求の範囲第13 項記載の方法。
  15. 15.腺癌が胃腸管の癌である請求の範囲第13項記載の方法。
  16. 16.医薬製剤が制癌剤を含む請求の範囲第15項記載の方法。
  17. 17.腺癌が乳癌である請求の範囲第13項記載の方法。
  18. 18.医薬製剤が制癌剤を含む請求の範囲第17項記載の方法。
  19. 19.FSHのレベルの上昇により特徴付けられる疾患の患者を治療する医学的 処理方法であって、前立腺インヒビンペプチドおよび前立腺インヒビンペプチド の類似体から成る群より選択されたペプチドを含む医薬製剤を適当な医薬投与形 態で投与することを含む前記方法。
  20. 20.前立腺インヒビンペプチドの類似体がR−10、R−17およびR−28 類似体から成る群より選択される類似体である請求の範囲第19項記載の方法。
  21. 21.FSHのレベルの上昇により特徴付けられる疾患の患者を治療する医学的 処理方法であって、R−10、R−17およびR−28類似体から成る群より選 択された前立腺インヒビンペプチドの類似体を含む医薬製剤を適当な医薬投与形 態で投与することを含む前記方法。
  22. 22.制癌剤がマイトマイシン、イダルビシン、シスプラチン、5−フルオロウ ラシル、メトトレキセート、アドリアマイシンおよびドノマイシンから成る群よ り選択される請求の範囲第8項記載の医薬製剤。
  23. 23.制癌剤がマイトマイシン、イダルビシン、シスプラチン、5−フルオロウ ラシル、メトトレキセート、アドリアマイシンおよびドノマイシンから成る群よ り選択される請求の範囲第16項記載の方法。
  24. 24.制癌剤がマイトマイシン、イダルビシン、シスプラチン、5−フルオロウ ラシル、メトトレキセート、アドリアマイシンおよびドノマイシンから成る群よ り選択される請求の範囲第18項記載の方法。
JP6500895A 1992-06-16 1993-06-16 前立腺癌,胃癌および乳癌に関連する腫瘍を抑制するための医薬製剤 Expired - Lifetime JP2806634B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/899,535 US5428011A (en) 1992-06-16 1992-06-16 Pharmaceutical preparations for inhibiting tumours associated with prostate adenocarcinoma
US899,535 1992-06-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07506113A true JPH07506113A (ja) 1995-07-06
JP2806634B2 JP2806634B2 (ja) 1998-09-30

Family

ID=25411167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6500895A Expired - Lifetime JP2806634B2 (ja) 1992-06-16 1993-06-16 前立腺癌,胃癌および乳癌に関連する腫瘍を抑制するための医薬製剤

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5428011A (ja)
EP (1) EP0648126B1 (ja)
JP (1) JP2806634B2 (ja)
AU (1) AU683841B2 (ja)
CA (1) CA2138122C (ja)
DE (1) DE69327788T2 (ja)
WO (1) WO1993025224A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004510833A (ja) * 2000-10-16 2004-04-08 プロシオン バイオファーマ インコーポレイティド 腫瘍抑制のための医薬製剤及び方法

Families Citing this family (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992015680A1 (en) 1991-03-06 1992-09-17 Board Of Regents, The University Of Texas System Methods and compositions for the selective inhibition of gene expression
US5747469A (en) 1991-03-06 1998-05-05 Board Of Regents, The University Of Texas System Methods and compositions comprising DNA damaging agents and p53
US6410010B1 (en) 1992-10-13 2002-06-25 Board Of Regents, The University Of Texas System Recombinant P53 adenovirus compositions
GB2306481A (en) * 1995-10-21 1997-05-07 Univ Manchester Pharmaceutical comprising a stimulator of activin and/or inhibin
DE69737107T2 (de) 1996-11-20 2007-07-12 Introgen Therapeutics Inc., Austin Ein verbessertes verfahren zur produktion und reinigung von adenoviralen vektoren
US7732129B1 (en) 1998-12-01 2010-06-08 Crucell Holland B.V. Method for the production and purification of adenoviral vectors
US6261562B1 (en) 1997-02-25 2001-07-17 Corixa Corporation Compounds for immunotherapy of prostate cancer and methods for their use
CO4870792A1 (es) 1997-02-25 1999-12-27 Corixa Corp Compuestos y conjunto de medios de diagnostico para detectar y vigilar la progresion de cancer de prostata
US6465611B1 (en) 1997-02-25 2002-10-15 Corixa Corporation Compounds for immunotherapy of prostate cancer and methods for their use
US6613872B1 (en) 1997-02-25 2003-09-02 Corixa Corporation Compounds for immunotherapy of prostate cancer and methods for their use
US6759515B1 (en) 1997-02-25 2004-07-06 Corixa Corporation Compositions and methods for the therapy and diagnosis of prostate cancer
US6395278B1 (en) 1997-02-25 2002-05-28 Corixa Corporation Prostate specific fusion protein compositions
US6943236B2 (en) 1997-02-25 2005-09-13 Corixa Corporation Compositions and methods for the therapy and diagnosis of prostate cancer
US6818751B1 (en) 1997-08-01 2004-11-16 Corixa Corporation Compositions and methods for the therapy and diagnosis of prostate cancer
US7008772B1 (en) 1997-02-25 2006-03-07 Corixa Corporation Compounds for immunodiagnosis of prostate cancer and methods for their use
CA2281952C (en) 1997-02-25 2011-07-19 Corixa Corporation Compounds for immunotherapy of prostate cancer and methods for their use
US7033827B2 (en) 1997-02-25 2006-04-25 Corixa Corporation Prostate-specific polynucleotide compositions
US6630305B1 (en) 1999-11-12 2003-10-07 Corixa Corporation Compositions and methods for the therapy and diagnosis of prostate cancer
US6329505B1 (en) 1997-02-25 2001-12-11 Corixa Corporation Compositions and methods for therapy and diagnosis of prostate cancer
US6894146B1 (en) 1997-02-25 2005-05-17 Corixa Corporation Compositions and methods for the therapy and diagnosis of prostate cancer
US7517952B1 (en) 1997-02-25 2009-04-14 Corixa Corporation Compositions and methods for the therapy and diagnosis of prostate cancer
US6657056B2 (en) 1997-02-25 2003-12-02 Corixa Corporation Compounds for immunotherapy of prostate cancer and methods for their use
US20030185830A1 (en) 1997-02-25 2003-10-02 Corixa Corporation Compositions and methods for the therapy and diagnosis of prostate cancer
US7270980B2 (en) 1997-02-25 2007-09-18 Corixa Corporation Compounds for immunodiagnosis of prostate cancer and methods for their use
US6620922B1 (en) 1997-02-25 2003-09-16 Corixa Corporation Compositions and methods for the therapy and diagnosis of prostate cancer
US6800746B2 (en) 1997-02-25 2004-10-05 Corixa Corporation Compositions and methods for the therapy and diagnosis of prostate cancer
AUPO638897A0 (en) * 1997-04-23 1997-05-22 Monash University Modulation of cell growth and methods relating thereto
AU780982B2 (en) * 1997-04-23 2005-04-28 Monash University Inhibin modulation of cell growth
TW586934B (en) * 1997-05-19 2004-05-11 Sumitomo Pharma Immunopotentiating composition
US6689600B1 (en) 1998-11-16 2004-02-10 Introgen Therapeutics, Inc. Formulation of adenovirus for gene therapy
KR100791797B1 (ko) * 1999-12-15 2008-01-04 리서치 디벨럽먼트 파운데이션 인히빈 수용체로서의 베타글리칸 및 이의 용도
US7048931B1 (en) 2000-11-09 2006-05-23 Corixa Corporation Compositions and methods for the therapy and diagnosis of prostate cancer
AU2002236503C1 (en) 2000-11-28 2008-11-13 Wyeth Expression analysis of KIAA nucleic acids and polypeptides useful in the diagnosis and treatment of prostate cancer
AU2002241524A1 (en) 2000-11-28 2002-06-11 Wyeth Expression analysis of FKBP nucleic acids and polypeptides useful in the diagnosis and treatment of prostate cancer
CA2357181A1 (en) * 2001-08-31 2003-02-28 Procyon Biopharma Inc. Generation of transgenic mouse models for the development of prostate cancer using regulatory regions of the psp94 gene
US20050026833A1 (en) * 2001-11-08 2005-02-03 Rabbani Shafaat Ahmed PSP-94: use for treatment of hypercalcemia and bone metastasis
CA2361736A1 (en) * 2001-11-08 2003-05-08 Unknown Psp 94: use for treatment of hypercalcemia and bone metastasis
CA2391438A1 (en) * 2002-05-01 2003-11-01 Procyon Biopharma Inc. Psp94 diagnostic reagents and assays
US7534580B2 (en) * 2002-05-01 2009-05-19 Ambrilia Biopharma Inc. PSP94 diagnostic reagents and assays
US20050148514A1 (en) * 2003-09-26 2005-07-07 Panchal Chandra J. Method and composition for treatment of angiogenesis
CA2441695A1 (en) * 2003-09-26 2005-03-26 Unknown Regulation of matrix metalloproteinases by psp94 family members
AU2005305347A1 (en) 2004-11-03 2006-05-18 Introgen Therapeutics Inc. Method of producing and purifying of adenoviral vectors
CA2502479A1 (en) * 2004-12-01 2006-06-01 Procyon Biopharma Inc. Laminin receptor binding molecule
WO2014209957A1 (en) * 2013-06-24 2014-12-31 Duke University Cancer treatment

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4764502A (en) * 1983-03-15 1988-08-16 University Of Southern California Intragonadal regulatory protein
CA1341617C (en) * 1984-06-08 2011-06-28 Henry George Burger Inhibin isolated from ovarian follicular fluid

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004510833A (ja) * 2000-10-16 2004-04-08 プロシオン バイオファーマ インコーポレイティド 腫瘍抑制のための医薬製剤及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2806634B2 (ja) 1998-09-30
AU4304593A (en) 1994-01-04
WO1993025224A1 (en) 1993-12-23
CA2138122A1 (en) 1993-12-23
DE69327788D1 (de) 2000-03-09
EP0648126A1 (en) 1995-04-19
CA2138122C (en) 1999-01-12
DE69327788T2 (de) 2000-06-21
AU683841B2 (en) 1997-11-27
US5428011A (en) 1995-06-27
EP0648126B1 (en) 2000-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07506113A (ja) 前立腺癌,胃癌および乳癌に関連する腫瘍を抑制するための医薬製剤
US5574010A (en) Treatment of pancreatic tumors with peptide YY and analogs thereof
US5318957A (en) Method of stimulating angiogenesis
KR20000062405A (ko) 지연방출성 및/또는 서방출성 비타민 d 제형을 사용하여 전립선 질환을 치료하는 방법
US6274305B1 (en) Inhibiting proliferation of cancer cells
KR20160089523A (ko) 전립선 암 치료용 조성물
KR20080108530A (ko) 신경 쓰레드 단백질 기초 펩티드를 사용하여 암 위험 또는 발병을 예방 또는 감소시키는 방법
Frie et al. Treatment of duct carcinoma of the pancreas with the LH-RH analogue buserelin
CA2534197A1 (en) Use of a vegf antagonist in combination with radiation therapy
Garde et al. Effect of prostatic inhibin peptide (PIP) on prostate cancer cell growth in vitro and in vivo
JPH06340546A (ja) ガン療法用副作用防止剤
JPH05506663A (ja) 傷害を処置するための方法及び組成物
CN113164549A (zh) 包含针对Fas信号传导的抑制肽的用于预防或治疗肥胖症、脂肪肝或脂肪性肝炎的药物组合物
CA2362574A1 (en) Antiangiogenic drugs
JP4094814B2 (ja) 血管新生抑制剤
AU2012238523B2 (en) Drug containing recombinant mistletoe lectins for treating malignant melanoma
JP2007527851A (ja) 乾癬の治療薬を製造するためのカハラリド化合物の使用
US7015248B2 (en) Use of abietic acid and derivatives thereof for inhibiting cancer
Goodwin Jr et al. Absorption and excretion of sulfamethyldiazine (2-sulfanilamido-4-methyl-pyrimidine) in human subjects
Shimkin et al. Experimental chemotherapy of neoplastic diseases
US20030236189A1 (en) Two synthetic peptides for treatment and prevention of cancers
JP2009539947A (ja) 増殖抑制作用を有するペプチド
Walker et al. Prolactin and autoimmunity: influences of prolactin in systemic lupus erythematosus
CA3110105A1 (en) Method of inducing selective prostate glandular pharmaco-ablation with sparing of nerves and preservation of sexual function
della Cuna 3 High-dose medroxyprogesterone acetate (HD-MPA) in advanced breast cancer (ABC): Actual controversies