JPH0750581Y2 - 製紙用ロール - Google Patents

製紙用ロール

Info

Publication number
JPH0750581Y2
JPH0750581Y2 JP1989072592U JP7259289U JPH0750581Y2 JP H0750581 Y2 JPH0750581 Y2 JP H0750581Y2 JP 1989072592 U JP1989072592 U JP 1989072592U JP 7259289 U JP7259289 U JP 7259289U JP H0750581 Y2 JPH0750581 Y2 JP H0750581Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
rubber layer
lower layer
layer
papermaking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989072592U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0312613U (ja
Inventor
孝弥 渡辺
和夫 山田
博寿 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kinyosha Co Ltd
Original Assignee
Kinyosha Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kinyosha Co Ltd filed Critical Kinyosha Co Ltd
Priority to JP1989072592U priority Critical patent/JPH0750581Y2/ja
Publication of JPH0312613U publication Critical patent/JPH0312613U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0750581Y2 publication Critical patent/JPH0750581Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はプレスボトムロール,スムーザーロール,ゲー
トロールコーターのアプリケーターロール,キャストコ
ーターのフォーミングロール等に関し、特にサイズプレ
ス装置の押付け用ロールとして用いられる製紙用ロール
に係わる。
[従来の技術] 周知の如く、製紙用として用いられるサイズプレス装置
としては、例えば第3図に示す構造のものが知られてい
る。図中の1は、固定された硬質ロールである。この硬
質ロール1の近くには、該ロール1と対向して押付け用
ロール2が配置されている。これらロール1,2により紙
3の表面にサイズ剤4が塗布される。この押付けロール
には従来一般の合成ゴム製のロールが使用されていた
が、耐摩耗性をよくするためにウレタンゴム製のロール
が使用されてきている。
ところで、この製紙用ウレタンロールは、第4図に示す
如く、芯金5と、この芯金5の外周面に順次設けられた
樹脂製又は硬質ゴム製の下部層6,ウレタンゴム層(表
層)7とから構成されている。なお、図中の点線部分
は、ロールが膨張,膨潤したときのウレタンゴム層7の
形状を示す。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、従来の製紙用ウレタンロールによれば、
ウレタンゴム層7のウレタンの線膨張係数が一般にゴム
より大きく、かつサイズ剤4による膨潤量も大きいた
め、たとえウレタンゴム層7の表面の形状を適正なクラ
ウンをつけて使用しても、使用時にロールの両端部より
サイズ剤4が漏れるという問題点を有する(第7図図
示)。
こうしたことから、サイズ剤の漏れを抑制するためにロ
ールの圧力を上げてニップをとる手段がとられている。
しかし、ロール表面が均一ニップでないため、ロール中
央部と両端部で塗布ムラが生じるという問題点を有す
る。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、下部層の両
端部に適宜な形状のテーパ部を設けることにより、従来
と比べて膨潤時にロール表面の中央部と両端部での外径
差を少なくしてサイズ剤の漏れを防止し、塗布ムラのな
い製紙用ロールを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は、芯金の外周面に樹脂製又は硬質ゴム製の下部
層、及び表面ゴム層としてのウレタンゴム層又は尿素ゴ
ム層を順次積層してなる製紙用ロールにおいて、少なく
とも下部層の両端から20mm以上でかつ下部層外周面から
2mm以上の厚さにわたってテーパ部が形成され、このテ
ーパ部に対応する前記表面ゴム層部分が中心部に比べて
厚く形成されていることを特徴とする製紙用ロールであ
る。しかるに、上記数値の範囲を外れると、サイズ剤の
漏れが生じ、塗布ムラを十分防止できない。
本発明において、ウレタンゴム,尿素ゴムとしては夫々
主鎖中に親水性基であるエーテル,エステルを有するも
のが挙げられる。又、上記ウレタンゴム,尿素ゴムは、
夫々線膨張係数が1.5×10−4以上でかつサイズ剤によ
る膨張量が1.5%以上のものが望ましい。本発明におい
て、前記テーパ部はクラウンでもよい。
[作用] 本考案では、表面層に比べ線膨張係数及び膨潤が小さい
樹脂製又は硬質ゴム製の下部層の両端に適宜な形状のテ
ーパ部を設け、これにより表面ゴム層の両端部の厚みを
中央部よりも厚くしている。その結果、表面ゴム層の線
膨張係数,膨潤率は中央と端部で同じであるが、端部の
厚みが中央部と比較して厚いために膨張量,膨潤量の絶
対値は大きくなり、面長方向の膨張,膨潤を差し引いて
も外径方向の膨張,膨潤量が中央部と端部で差は少なく
なりサイズ剤の漏れを防止し、塗布ムラを回避できる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を第1図を参照して説明する。
図中の11は、芯金としての鉄芯である。この鉄芯11の外
周面には、例えば樹脂製の下部層12,ウレタンゴム層
(表層)13が設けられている。ここで、下部層(又はゴ
ム層)の全長(L1)は2500mm、前記芯金11の直径(D)
は例えば450φ、下部層12の厚み(H1)は例えば5mm、ウ
レタンゴム層13の厚み(H2)は15mmである。前記下部層
12の両端面から距離(L2)で外周面から厚み(H3)にか
けてテーパ部14a,14bが形成されている。
こうした構成の製紙用ロールは、次のようして製作され
る。
まず、表面をブラスト処理した鉄芯11を貫通させた注
型用モールドを用意する。次に、120℃の温度で脱水処
理されたポリエーテルポリオール(商品名;サンニック
HD402、三洋化成(株)製)100重量部を混合機に投入し
た。つづいて、ジフェニルメタンジイソシアナート(商
品名;ミリオネートMT、日本ポリウレタン社製)100重
量部を投入すると同時に、乾燥された石英粉末(商品
名;クリスタライトA−1、(株)龍森製)を200重量
部添加し、5分間減圧下で撹拌した。
次に、この混合物を上記注型用モールドに注入し、90
℃×5hr加熱して硬化を完了させた後、生成した硬化物
を上記モールドから取出した。次いで、常法により、鉄
芯の外周面に形成した硬化物の表面研磨を行なって第1
図に示すようなテーパ部14a,14bを形成した後、鉄芯を
別の注型用モールドに型組した。
次に、プレポリマー(商品名;アジプピンL−167、D
u Pont(株)製)100重量部を80℃に加熱し撹拌機に投
入し、更に120℃に加熱した33′−ジクロロ44′−ジア
ミノジフェニルメタン(商品名;パンデックスE、大日
本インキ(株)製)16.5重量部を投入した後、2分間撹
拌した。次いで、前記混合物を上記モールドに注入し、
100℃で24時間加熱し完全に硬化させた後、型より取出
す。つづいて、常法により表面研磨を行なって、鉄芯11
の外周面に下部層12を介してウレタンゴム層13を形成
し、製紙用ロール15を製作した。
上記実施例に係る製紙用ロールによれば、鉄芯11の外周
面に樹脂製の下部層12,ウレタンゴム層(表層)13を夫
々設け、かつ下部層12の両端面から距離(L2)で外周面
から厚み(H3)にかけてテーパ部14a,14bを形成した構
成となっているため、下部層11のテーパ部14a,14bに対
応したウレタンゴム層13の両端部は中央部に比べて厚み
が厚くなっている。第2図は、膨張時の本発明に係る製
紙用ロールの状態を示す。
事実、上記実施例に係るロール及び従来ロールを使用し
たところ、従来ロールは4時間後に両端面よりサイズ剤
の漏れが発生した(第7図図示)が、本考案ロールによ
れば1ケ月使用しても漏れは発生しなかった。同様にし
て尿素ゴムを表面ゴム層に用いた場合にも同等の結果が
得られた。
なお、本考案に係るロールの下部層の両端の形状は、上
記実施例(第1図図示)に示す構造のものに限らない。
例えば、第5図に示す如く両端部から中央部にかけて徐
徐に(放物線状に)厚みを大きくした構造のロール、あ
るいは第6図に示す如く両端部から中央部付近にかけて
徐徐に(直線状に)厚みを増した構造のロール等でもよ
い。
上記実施例では下部層が樹脂製である場合について述べ
たが、これに限らず、例えば硬質ゴム製であってもよ
い。
上記実施例では表面ゴム層としてウレタンゴム層を用い
た場合について述べたが、これに限らず、尿素ゴム層を
用いても同様な結果が得られた。
[考案の効果] 以上詳述した如く本考案によれば、下部層の両端部に適
宜な形状のテーパ部を設けることにより、従来と比べて
膨潤,膨張時のロール表面の中央部と両端部での外径差
を少なくしてサイズ剤の漏れを防止しえ、塗布ムラのな
い信頼性の高い製紙用ロールを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る製紙用ロールの説明図、第2図は
同ロールの膨張時の説明図、第3図はサイズプレス装置
の説明図、第4図は従来の製紙用ロールの説明図、第5
図及び第6図は夫々本考案の製紙用ロールのその他の例
を示す説明図、第7図は従来のロールのサイズ剤の漏れ
の説明図である。 11…鉄芯(芯金)、12…下部層、13…ウレタンゴム層、
14a,14b…テーパ部、15…製紙用ロール。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯金の外周面に樹脂製又は硬質ゴム製の下
    部層、及び表面ゴム層としてのウレタンゴム層又は尿素
    ゴム層を順次積層してなる製紙用ロールにおいて、少な
    くとも下部層の両端から20mm以上でかつ下部層外周面か
    ら2mm以上の厚さにわたってテーパ部が形成され、この
    テーパ部に対応する前記表面ゴム層部分が中心部に比べ
    て厚く形成されていることを特徴とする製紙用ロール。
JP1989072592U 1989-06-21 1989-06-21 製紙用ロール Expired - Lifetime JPH0750581Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989072592U JPH0750581Y2 (ja) 1989-06-21 1989-06-21 製紙用ロール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989072592U JPH0750581Y2 (ja) 1989-06-21 1989-06-21 製紙用ロール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0312613U JPH0312613U (ja) 1991-02-08
JPH0750581Y2 true JPH0750581Y2 (ja) 1995-11-15

Family

ID=31610661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989072592U Expired - Lifetime JPH0750581Y2 (ja) 1989-06-21 1989-06-21 製紙用ロール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0750581Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4836541A (ja) * 1971-09-13 1973-05-30

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4836541A (ja) * 1971-09-13 1973-05-30

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0312613U (ja) 1991-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0347456B1 (en) Ink roller for printing press and production thereof
JPH11503087A (ja) 被覆ロールおよびその製造方法
CN102648316B (zh) 辊套
US1659371A (en) Sponge-rubber structure and method of making the same
CA2426851A1 (en) Belt for papermaking and process for producing papermaking belt
JPH10501852A (ja) カレンダ加工システム
CA1268408A (en) Method of making a paper machine press belt
US20080251330A1 (en) Brake Shoe
JPH0750581Y2 (ja) 製紙用ロール
US5662574A (en) Pressure roller
JPS60111705A (ja) 冷間および熱間圧延機のロ−ル
KR20040041643A (ko) 수지 롤의 제조방법
DE69508814T2 (de) Elastische Klinge, ihr Herstellungsverfahren und Entwicklungsgerät
US1433864A (en) Corrugated sheet of fiber concrete and method of making it
JPH01260092A (ja) 硬質ロールの製造法
US1529033A (en) Coated
US6682467B2 (en) Elastic roll and method of making the roll
JPH0442183A (ja) 定着用加圧ローラ及びその製造方法
JP3035260B2 (ja) ロール機
JPH02259186A (ja) 樹脂ロール
JPH0316705A (ja) 電子写真複写機用クリーニング・ブレードの製造方法
JP2592945B2 (ja) 印刷機用インキ計量ローラ及びその製造方法
JP2950887B2 (ja) 弾性ローラの金型
JPH0741622B2 (ja) 高分子材料製シート製造用ロール装置
US2332476A (en) Transfer roll

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term