JPH07504086A - ペプチド配列の構造と機能を多様化させる方法 - Google Patents

ペプチド配列の構造と機能を多様化させる方法

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JPH07504086A JP5510674A JP51067493A JPH07504086A JP H07504086 A JPH07504086 A JP H07504086A JP 5510674 A JP5510674 A JP 5510674A JP 51067493 A JP51067493 A JP 51067493A JP H07504086 A JPH07504086 A JP H07504086A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ペプチド配列の構造と機能を多様化させる方法本発明はペプチド配列をコードす るヌクレオチド配列にヌクレオチドを挿入または欠失させることによってペプチ ド配列を構造的かつ機能的に多様化する方法に関するものである。
本発明はさらに上記方法で得られた蛋白質またはペプチドを含む薬理組成物、医 薬または診断試薬に関するものである。
免疫グロブリンを構成する鎖をコードする成熟遺伝子およびT細胞受容体は、い わゆる可変部遺伝子(■)、結合部または接合部遺伝子(J)、場合によっては さらに多様性遺伝子(D)の遺伝子セグメントからリンパ球が発育する前に結合 される。
これらセグメントを組み換えることによって7つの遺伝子座を再配置することが できる。
各遺伝子に隣接した組み換え信号配列(R5S)を組み換えの目印にすることが できる。この紹み換え信号配列(R3S)は12または23個の塩基対配列を介 して互いに分離されたバリドロームなヘプタメール(fleptamere)と アデノシンおよびチミジンに富んだノナメール(nonamere)とによって 構成されている。
再配置はR3S間の配列が異なる長さで分離して起こる。
組み換え時には2種類の接合または結合、すなわち遺伝子セグメントが並んで生 じるコード接合(jonctions codantes)とR5Sが隣りにき た時に形成される非コード接合(jonctions noncodantes )との2種類の接合が形成される。非コード接合の場合には、ヘプタメールは一 般にヌクレオチドの挿入や欠失なしに接合される。コード接合の場合に大きな変 更を受ける。
免疫グロブリンをコードする遺伝子セグメントの再配置時の接合のバリニージョ インが多様性の一つの大きな要因であり、複数のヌクレオチドが欠失し、2種類 の挿入が起こることがある。
ヌクレオチドを無作為に加えると免疫グロブリンの重鎮上のいわゆるN領域に挿 入される。このヌクレオチドの無作為添加にはデゾオキシヌクレオチジルトラン スフェラーゼ(T d T)が係わっているという仮説がある(Randau達 、Mo1eculer andCellular Biology (1987 ) 3,237〜3.243>。
P型ヌクレオチドの挿入はコードする配列と隣接した配列の逆方向の繰り返しに 対応する。このヌクレオチドの挿入が組み換え機構の必須段階に対応するという 仮説が発表されている。
ゲノムDNAを用いたDNA)ランスフェクション実験によって、組み換えにア クティブに関与する2つの遺伝子、すなわちRag−1およびRag−2を単離 することができた(Oettinger達、5cience、 248.151 7〜1523.1990)。
これらの遺伝子Rag−1とRag−2が部位特異的組み換えに関係するという ことは分っている。
しかし、これら遺伝子Rag−1およびRag−2から得られた産物を組み合わ せてもインビボで見られる抗体の多様性を再構成することはできない。換言すれ ば、N配列をさらに加えることはできない。
免疫グロブリンの重鎮および軽鎖または受容体を変えるための方法は種々開発さ れている。
ヨーロッパ特許第368.684号には、免疫グロブリンの分子の可変領域に対 応したヌクレオチド配列をクローニングする方法が記載されている。この方法で は免疫グロブリンの可変領域の相補性DNAを作る。
ヨーロッパ特許第328.444号には、機能特異性を保持したまま抗体の構造 を変える方法、すなわち一定の領域を通常の遺伝子工学的操作で変える方法が記 載されている。
しかし、免疫グロブリンの構造を効率的かつ極めて大きな多様性で変える方法は 本出願人の知る限り存在しない。
本出願人はl+;G 、 IgM 、IgA 、 IgB等の免疫グロブリンや リンパ細胞の受容体において生体が大きな多様性を獲得する組み換え機構を研究 してきた。
さらに、本出願人は各種の蛋白、構造および機能に対応したヌクレオチド配列に 極めて多様な突然変異を任意に起こさせ、特に無作為挿入によって起こさせる一 般的な方法を研究してきた。
その結果、驚くべきことに、遺伝子Rag−1とRag−2の発現生成物を組み 合わせることによって部位特異的組み換えができるということ、そして、TdT を導入することによってインビボで見られるものと同じ接合の多様性を配列DJ 間およびVDJ間に導入できるということを見出した。
本出願人は、さらに、Rag−1およびRag−2の発現生成物と末端デオキシ ヌクレオチジルトランスフエラーゼとを用いることによって、統計的に構造上お よび機能上で大きな多様性を示す再配列を有する抗体をインビトロで得ることが できるということを見出した。
従って、本発明の対象は、遺伝子Rag−1およびRag−2の発現生成物と末 端デオキシヌクレオチジルトランスフエラーゼとを相乗効果が生じる量だけ含む か、生物学的に活性なこれらのフラグメントを含む組成物にある。
本発明の他の対象は、遺伝子Rag−1およびRag−2または遺伝子Rag− 1およびRag−2の発現生成物を合成可能なフラグメントまたは生物学的に活 性なその誘導体と、TdTをコードする遺伝子あるいはそのフラグメントまたは 生物学的に活性なその誘導体とを有するヌクレオチド配列を含む組成物にある。
このヌクレオチド配列はベクターに支持されているのが好ましい。
本発明は、さらに、プラスミドp Bleu Rec (にallenbacl +達、Nucleic Ac1d Re5earch (18,6730,19 90>)と、p Rag−1#よびp Rag−2(Oettinger達、前 掲)とを含む組成物にも関スル。
本発明の他の対象は下記の方法にある:(1) ペプチド配列をコードするヌク レオチド配列でヌクレオチドを無作為に欠失または挿入させることによってペプ チド配列に構造的または機能的な多様性を発生させる方法において、Rag−1 遺伝子、Rag−2遺伝子および末端デゾオキシヌクオチジルトランスフェラー ゼ(TdT)またはこれらの誘導体の産生物を発現することが可能な1つまたは 複数のベクターと、組み換え配列R3Sによって区切られるか、R8S配列の生 物学的に活性な誘導体によって区切られた上記ヌクレオチド配列を有する同一ま たは異なるベクターとによって細胞調製物をトランスフェクションする方法。
(2)ペプチド配列をコードするヌクレオチド配列でヌクレオチドを無作為に欠 失または挿入させることによってペプチド配列に構造的または機能的な多様性を 発生させる方法において、1つまたは複数の組換え配列R3Sによって区切られ ているか、R3S配列の生物学的に活性な1つまたは複数の誘導体によって区切 られている上記ヌクレオチド配列を有するベクターによって細胞調製物をトラン スフェクションし、次いで、第2段階としてRag−1遺伝子、Rag−2遺伝 子および末端デゾオキシヌクオチジルトランスフエラーゼまたはそれらの誘導体 の産生物を発現可能な1つまたは複数のベクターで細胞調製物をトランスフェク ションする方法。
(3) 組み換え配列R3Sに近接した配列を逆方向に繰り返すことによってペ プチド配列に対応するヌクレオチド配列に挿入または欠失を導入する、ペプチド 配列に構造的または機能的な多様性を発生させる方法において、Rag−1遺伝 子およびRag−2遺伝子またはこれらの誘導体の産生物を発現することが可能 な1つまたは複数のベクターと、組み換え配列R3Sによって区切られるか、R 3S配列の生物学的に活性な誘導体によって区切られた上記ヌクレオチド配列を 有する同一または異なるベクターとによって細胞調製物をトランスフェクション する方法。
(4)組み換え配列R3Sに近接した配列を逆方向に繰り返すことによってペプ チド配列に対応するヌクレオチド配列に挿入または欠失を導入する、ペプチド配 列に構造的または機能的な多様性を発生させる方法において、1つまたは複数の 組換え配列R3Sによって区切られているか、R3S配列の生物学的に活性な1 つまたは複数の誘導体によって区切られている上記ヌクレオチド配列を有するベ クターによって細胞調製物をトランスフェクションし、次いで、第2段階として Rag−1遺伝子およびRag−2遺伝子またはこれらの誘導体の産生物を発現 可能な1つまたは複数のベクターで細胞調製物をトランスフェクションする方法 。
これらの方法によって、ヌクレオチド配列に無作為に挿入と欠失を導入すること ができる。この配列の変更によって生物学的多様性を任意に増加させることがで きる。
本発明方法は、特に従来の突然変異生成法や/%4ブリドーマによるモノクロナ ル抗体の製造法の代わりとなる点で重要である。
本発明方法で得られる抗体の調製物は純粋であるので、ノz4ブリドーマ以外の 方法でモノクロナル抗体ができる可能性ができたことはヒトの治療において有利 である。
「N配列」とはヌクレオチドの無作為挿入を意味する。換言すればR3Sの近傍 に既に存在していた配列の複製ではない。
このN配列は偶然に生成され、そのため極めて大きな多様性を示し、R3S近傍 のヌクレオチド配列とは無関係である。
「P配列」とはR3Sに近接した配列を逆方向に繰り返した挿入である。従って 、領域Nより多様性を小さい。
ペプチド配列に対応したヌクレオチド配列を有する1つまたは複数の組み換えベ クターをバクテリアに移して、所望の構造および/または機能を有する蛋白また はペプチドを選び出すのが好ましい。
使用する真核細胞または原核細胞に合わせて蛋白またはペプチド発現ベクターを 選択することが必要である。真核細胞の場合はプラスミドpcONAI (In  Vitrogenから市販)やIIRC/CMV(In Vitrogenか ら市販)またはプラスミドpBIue Script(Stratagenから 市販)を用いることができる。
本発明は、さらに、免疫グロブリン、特に免疫グロブリンを構成する軽鎖および 重鎮の個別な再編成と、2つの鎖の同一細胞での共発現とにより構造および機能 が大きな多様性を示す抗体を得る方法にも関するものである。
本発明のこの方法の好ましい実施例では、免疫グロブリンの2つの鎖の各配列を 発現する多量の細胞を得ることができ、それから次の段階で、例えば所定病原体 に特異な免疫グロブリンを選び出すことができる。
使用した重鎮に対応する配列はこの鎖のFab部分のみを含み、Fc部分は後で 加えるのが好ましい。
軽鎖の再配置は、Rag−1遺伝子およびRag−2遺伝子あるいはRag−1 遺伝子とRag−2の産生物の生物学的に活性な誘導体または断片を合成する遺 伝子のヌクレオチド配列の存在下で行い、重鎮の再配置はRag−1遺伝子と、 Rag−2遺伝子と、末端デゾキシヌクレオチジルトランスフェラーゼの遺伝子 あるいはRag−1、Rag−2遺伝子またはTdTの生物学的に活性な断片の ヌクレオチド配列の存在下で行うのが好ましい。
免疫グロブリンの重鎮を発現させるにはV、Dおよびjセグメントを有するベク ターを使用し、軽鎖の場合にはVおよびJ配列を有するベクターを使用する。
本発明はさらにリンパ細胞、特にT細胞受容体のα、β、Tおよび/またはδ鎖 を再配列して、構造上かつ機能上の多様性が大きなT細胞受容体を得る方法に関 するものである。
本発明の他の対象は下記段階を有する方法にある:a) 多様化したいペプチド 配列をコードするヌクレオチド配列を有する1つまたは複数のベクターと、Ra g−1遺伝子およびRag−2遺伝子を発現するか、Rag−1、Rag−2お よびTdT遺伝子を発現する同一または異なる1つまたは複数のベクターとによ って細胞調製物をトランスフェクションし、b)細胞調製物のベクターからDN Aを単離し、C)組み換えられなかったベクターを除去し、d) c段階で得ら れたベクターで宿主細胞を形質転換し、e)所望の構造および/または機能を有 する分子を発現させる宿主細胞を選び出す。
この方法は下記段階を有するのが好ましい:a)再配列されない軽鎖をコードす るヌクレオチド配列を有する1つまたは複数のベクターと、Rag−1およびR ag−2遺伝子を発現する1つまたは複数のベクターあるいはこれらの誘導体お よび/または断片とで細胞調製物を共トランスフェクションし、 b)再配列されない重鎮をコードするヌクレオチド配列を有する1つまたは複数 のベクターと、末端デゾキシヌクレオチジルトランスフェラーゼの遺伝子とRa g−1およびRag−2遺伝子を発現する1つまたは複数のベクター、その誘導 体および/または断片とで共トランスフェクションし、c) 2つの細胞調製物 のベクターからDNAを単離し、d)組み換えられないベクターを除去し、e)  d段階で得られた2つの調製物で少なくとも2つの細菌培養で形質転換し、細 菌ベクターのDNAを増殖、調製し、f)重鎮および軽鎖をコードする遺伝子を 1つの同じベクター上へ配置し、 g) f段階で得られたベクターにより宿主細胞を形質転換し、11)完全な免 疫グロブリン分子を発現する宿主細胞を選び出す。
「宿主細胞」とは形質転換またはトランスフェクションが可能な全ての細菌また は真核細胞を意味する。
「ベクター」とは1つの細胞から別の細胞へ移ることが可能系統に合った他の任 意のベクターを用いることもできる。
C段階で得られる組み換えられていないベクターは制限エンドヌクレアーゼによ って特に認識された部位で酵素消化によって除去するのが好ましい。
a段階とb段階で用いる細胞は繊維芽細胞またはリンパ細胞が好ましいが、その 他の任意種類の細胞または真核細胞株を用いることもできる。
用いるベクターは真核細胞内で自律的に複製ができるようにするためにポリオー マの早熟型領域を含むのが好ましい。
h段階での細菌の選び出しは、特定の抗体を得るための抗原と共にンヤーレに細 菌を広げ、スクリーニング(’Molecularcloning; a La boratory Manual” (Sambrok et al、Co1d  SpringHarbor Laboratory Press、New Y ork、1989) ) L/て得られる細菌コロニーをフィルタ上で複製して 行うのが好ましい。
真核細胞で完全な免疫グロブリンを発現させ、特に、グリコジル化ができるよう に、抗体を発現させるベクターまたは所望のリンパ細胞受容体をさらにモディフ ァイすることもできる。
a −h段階の実施法は当業者には自明である。必要であれば”Mo1ecul ar cloning; a Laboratory Manual″(Sam brok達、ColdSpring 1larbor Laboratory  Press、 New York、 1989)を参照されたい。
これらの段階の実際の実施法はヒユーズ(Huse)達の論文にも記載されてい る (Science、 Volume 246.2751〜1281.198 9)。
a段階で用いるベクターはこの文献に記載のλLclの断片型EcoRI−No tlのカセットを含むプラスミドp Blue 5criptにすることができ る。これは軽鎖の一定の領域に融合セグメン)VとセグメントJが挿入されたも のである。セグメントVLとJLはそれらの組み換え信号配列で区切られている 。
b段階の共形質転換で用いられるベクターは上記文献に記載のλflc2の断片 型Notl−EcoRIのカセットを含むプラスミドpBlue 5cript にすることができる。これは重鎮のCHI領域に融合セグメン)V、セグメント DおよびセグメントJが挿入されたものである。セグメントVH,DHおよび、 J Hはこれらの組み換え信号配列で区切られている。
a及びb段階で用いる遺伝子Rag−1とRag−2の発現ベクトルはオティン ガー(Oettinger)達の文献(Science、 248.1517〜 1523、1990)に記載のものにすることができる。
末端デゾオシキヌクレオチジルトランスフエラーゼをコードする遺伝子を有する クローニングベクターはネズミの末端デオンキリボヌクレオチドトランスフエラ ーゼの相補性DNAが挿入されたpcONAIIであるプラスミドpMTdTに することができる。
このプラスミドは、1991年12月10日に国立微生物研究所(laColl ection National de Cu1ture des Micro organismes)lこ第1 1160号として委託しである。このプラス ミドも本発明の対象である。
上記ヒユーズ(lluse)達の文献には本発明で使用可能な実施方法がさらに 詳細に記載されている。
a段階とb段階で使用されるベクターはこの文献に記載のように構成されたライ ブラリーから得ることができる。
このライブラリーはλファージ、λ Lcl、λflc2に由来するベクターで 軽鎖および重鎮の断片を各々クローニングして得られる。ライブラリー形成の初 期段階でクローニングに用いられるこれらのベクターを切除し、軽鎖と重鎮とに 対応するオリゴヌクレオチドの断片を含むプラスミドを生じさせることができこ れらのベクターは種々の制限部位を含み、H,Co11でFab断片の分泌に成 功した細菌遺伝子Pe1.Bのリーダーペプチドをコードする配列とりボゾーム の接続部位とを含み、λ1(c2ベクターは重鎮の挿入末端Cにあるデカペプチ ドタグに対応する配列を含んでいる。このペプチドタグによって免疫−アフィニ ティーカラムを通過させることによって発現生成物を精製することができる。
ヒトの治療で使用した場合に抗体が生体によって拒絶される危険性を最小にする ために、重鎮のライブラリー作製の基礎となるDNAはヒトのDNAにするのが 好ましい。
f段階は重鎮および軽鎖をコードする遺伝子の同じベクターで行われ、上記ヒユ ーズ(lluse)達の文献の第1278頁に記載の方法で実行することができ る。
すなわち、1つの部位のみを切断する制限エンドヌクレアーによって軽鎖のライ ブラリーを消化し、得られた端部5°を脱ホスホリル化し、次いで1つの部位の みを切断する別の制限エンドヌクレアーゼEco R1で産生物を消化する。
重鎮のライブラリーを構成するベクターのDNAはエンドヌクレアーゼtlin d−I11で分割し、次いで、脱ホスホリル化し、エンドヌクレアーEco R 1で消化する。
こうして調製したDNAを混合し、連結反応(I igation)で連結する 。
連結反応後、重鎮のライブラリーに由来する断片と、軽鎖のライブラリーに由来 する断片とを組み合わせて得られたクローンのみで生育力のあるファージを再形 成する。
重鎮と軽鎖のライブラリーは生体細胞またはハイブリドーマから単離されたメツ センジャーDNAの調製物を用いて構成することもできる。その場合には、対応 する相補性DNAをPCRによって増加系内で合成する。この方法は当業者に周 知であり、上記=Molecular cloning a Laborato ry Manual’(Sambrok達、1989 )に記載されている。
h段階の完全な分子を発現させる細菌のスクリーニングの後には所望の分子を合 成するクローンのスクリーニング段階が来る。
こうして得られた重鎮と軽鎖の部分の組み合わせ物からFab断片を得ることが できる。Pc断片をコードできるようにベクターを変える。このベクターの発現 生成物が抗体である。
抗体を合成するクローンのスクリーニングで用いる方法はバラニトロフェニルホ スホンアミデート(NPN)と逆の方向ヲ向く抗体を合成するクローンのスクリ ーニングでヒユーズ(fluse)達が用いた方法(前掲)にすることができる 。
この文献で用いている方法は、ニトロセルロースシート上でゲル化された培地に クローンを二重に拡げ、 +2S(でマーキングしたウシのアルブミン血清と結 合したNPNのハイブリッド化をテストする方法である。
本発明の別の対象は、本発明方法で得られた生成物を含む薬理組成物、医薬およ び診断薬にある。
特に、ウサギまたはネズミ起源の遺伝子を有する組み換えプラスミドでトランス フェクションされた真核細胞または原核細胞での発現産生物は人間または獣医学 での診断具(coffret)として利用することができる。
本発明のさらに他の対象は、本発明方法で得られる免疫原性組成物と抗体にある 。
以下、本発明の詳細な説明するが、本発明が下記実施例に限定されるものではな い。
第1図は繊維芽細胞N I H−3T3でp Rag−1およびp Rag−2 を共トランスフェクション(cotransfec’tion) L/た後にプ ラスミドρBIueRecに形成された接合配列を示す図。
第2図は繊維芽細胞Nl8−3T3でRag−1、Rag−2およびTdTをコ ードするベクターを共トランスフェクションした後にプラスミドρ旧ue Rc cに形成された接合配列を示す図。
第3図は細胞株BWIJ、 Cl−10−KlおよびA9においてRag−1お よびRag、−2をコードするベクターで共トランスフェクションした後にプラ スミドpBIueRecに形成された接合配列を示す図。
これら3つの図では、組み換え後のプラスミド配列を元のプラスミド配列pBl ucRec (図の上から数えて第1番目の配列)と整合させて示しである。
これら3つの図では、P型挿入と仮定されたヌクレオチドは図の中央部分で下線 を付けてあり、N型挿入には下線が付けてない。削除は点線で示しである。
ネズミの胎児繊維芽細胞Nll+−3T3 (ATCCCRL 6442)とL 細胞から誘導すした細胞A 9 (ATCCCRL 6319)!−1子牛(D 胎児血a10%と共に相補性DMEMで培養した。
ネズミのへブタトーマ(heptatome)細胞Bl’llJはカッジオとヴ アイスの方法で培養した(Cassio D、、 Weiss M、C,、”  SomatCell Genet’ 5.719〜738.1979)。
中国ハムスターの卵巣細胞Cll0−Kl (ATCCCCL 61)は子牛の 胎児の血清10%と共に相補性DMEMで培養した。
ブレB BASP−1細胞(Choquet達、5cience 235.12 11〜1214゜1987>は子牛の胎児の血清10%とβ−メルカプト−エタ ノール50μmと共に相補性RPMIで培養した。
ネズミの末端デゾキシヌクレオチジル トランスフェラーゼをコードする遺伝子のクローニングオーフレーとルージョン (Auffray、 Rougeon)の方法(EuropeJ、Bioche m、 107.303〜304.1980>で5週齢のネズミの胸腺からRNA を調製した。なお、6M尿素の代わりに4Mグアニジンチオシアネートを用いた 。
ポリ−A RNAはオリゴDTセルロースクロマトクラフィを用いて精製し、ノ ザンブロッティング法で分析した。−重鎮はMMLVの逆トランスクリブターゼ (BRLから市販)を用いてオリゴDTで初期化したボIJ−A RNA5μg から合成した。
二重鎖はDNAポリメラーゼ1とRNase Ifの存在下で合成した。
末端BstXIを有する二重鎖アダプターは十分に調製したcDNAに接続し、 p CDNA 2 (In Nitrogenから市販)のBstx1制限部位 でクローニングした。
ネズミの胸腺の相補性DNAのライブラリーはネズミのTdTの相補性DNA配 列の121−142配列および1471−1494配列に対応する2つのオリゴ ヌクレオチドの混合物でスクリーニングした。
ネズミのTdTをコードする遺伝子を完全に含むだけの十分な長さを有すると考 えられる正の相補性DNAクローンをジブジキシ末端化法で2重鎮上に配列する (Sanger達、PNAS、 74.5463〜5467、1977)。
使用したベクター プラスミドpBIueRecは、カレンバック (Ka I Ienbach) 達、Nucleic Ac1d Re5earch、 1g、 6730.19 90)に記載されている。
p Rag−1およびp Rag−2はオディンガー(Oett lnger) 達の方法(前掲)で得た。
ネズミのTdTの相補性DNAHpCDNA1でクローニングした。Rag−1 、Rag−2およびTDTはCMVプロモータの制御下で発現させた。
特異的組み換えの証明 トランスフェクションはチュー(Chu)達の指示に従ってエレクトロボレージ ョンで行った(Nucleic Ac1d Re5earch Res、 15 ゜1311〜1326.1987>。
2X1.0’の細胞を、6ttgのp Rag−1または4.8ttgのpRa g−2と一緒またはそれ無しで、2,511gのpBIueRecでトランスフ ェクションした。
N領域へのTdTの効果を測定するためにTdTの発現ベクター4.5μgを上 記の3つのベクターに加えた。
37℃で40〜48時間培養した後に細胞を回収し、PBSで洗浄し、ビルンボ イム止ドリー(Birnboim 、 Doly)の方法(NucleicAc id Re5earch、7. 1513〜1523. 1979)でプラスミ ドDNAを調製した。
DNA残滓を殺菌水20μlに再懸濁させ、複製されていないプラスミドを除去 するためにDNA溶液7μlをDpn Iで消化した。
40tt(lのコンピテント細菌x1,1−ロ1ue (Stratagene 社から市販)をエレクトロポレーションによって形質転換し、XGa1 (80 μg/献> 、IPTG(150μM) 、7;/ビシ’) 7 (100μg /af)およびテトラシフリン(10μg/rn!!、)を含むアガーLB上に 拡げる。
組み換え頻度はクローン総数に対する旧ueのコロニー量×3として計算される 。
組み換えクローンの配列決定 旧IJeのコロニーを複製し、XGa1、IPTG、アンピシリンおよびテトラ シフリンを含むアガーLB上で単離した。
DNAの調製はサムプロッタ(Sambrock)達の方法(Molecula rcloning、前掲のラボラトリイマニュアル)で行い、次いで室温で2時 間、RNaseで処理した後、二重鎖の配列決定を行った。
繊維芽細胞Nll+−373でのRag−1およびRag−2による組み換え活 性を一時的トランスフェクションでテストした。
p Rag−I Lp Rag−2を組み換え用プラスミド基質pBlueRe cで繊維芽細胞N1113で共トランスフェクションした。
48時間後、プラスミドDNAを単離し、E、 Co11で組み換えテストをし た。
pBlgeRecの配列LacZが両側に2つのR3Sを有する280組の塩基 対のDNA断片で中断された。
この部位特異的再配列は挿入を無くし、3回に1回は正確な読出しフレームを復 元し、B、 Co11の形質転換で青色のクローンを生じさせる。
このテストは迅速に行えるので、多数の再配列を検査するこまができる。
p Rag−1またはp Rag−2単独でのトランスフェクション実験では組 み換えクローンはできない。
第1表に示すように、2つのプラスミドを共トランスフェクションした時に組み 換え頻度が大きくなるのが観察され、その組す換え頻度(幾何平均−1,26) は、Bプレ細胞BASPIでの組み換えの基質のトランスフェクション後に観察 される頻度(幾何平均= 1.46)に匹敵する。
繊維芽細胞をp Rag−1およびρRag−,7で組換えて変化させた後に形 成されるコード接合を、リンパ細胞中で観察される接合と比較するため、細胞N ll+−3T3のトランスフェクションで得られた再配列後のプラスミド上での 接合の配列決定をした。
第1図に示した配列は互いに独立し、た組み換え要素、すなわち互いに異なるト ランスフェクション実験で得られた要素を示している。
17の接合のうち、7つの接合には欠失も挿入もない。
4つの接合は片側が欠失し、別の4つの接合は両側が欠失する。
1゛つの接合のみに2組の塩基対がP型に挿入され、それと共にこの接合の片側 で2組の塩基対が欠失する。
最後の接合では1組の塩基対が欠失し、ヌクレオチドが加わっている。これはへ ブタメールに起因するものと考えられ、恐らく切除が不正確であったためと考え られる。
実施例2 ブレB細胞またはブレT細胞で観察される接合の多様性を再構成するために、繊 維芽細胞Nll+−373をTdT発現ベクターおよびp Rag−1、p R ag−2およびpBIueRecでトランスフェクションした。
組ろ換えプラスミドの配列決定をした。
Tc1Tの相補性DNA無しにPCDNAIベクターで行った対照トランスフェ クションではN領域に全く挿入されなかった。
第2図は88%の接合がN領域に挿入されたことを示している。
N領域の大部分は1〜4のヌクレオチドを有し、接合によるヌクレオチドの平均 は3個である。
しかし、例外的に18のヌクレオチドが挿入された場合も観察される。
TdTは他のヌクレオチドよりGをより効率的に含む。この実験ではP型のヌク レオチド挿入頻度が大きくなるようである。
しかし、それらをN領域から区別することは不可能であることに注意しなければ ならない。
上記2つの実施例は、相対的に差が無い細胞(繊維芽細胞N11l−3T3)で Rag−]およびRag−2が組み換え活性を示すことを示している。
本実施例では、互いに異なる状態にある細胞でのこれら2っの遺伝子の活性をテ ストした。
第2表は細胞株BWIJ 、 Cl0−KlおよびA9で得られた結果を示して いる。
細胞株が違うと変化が見られるが、驚くべきことに、細胞株BWIJ とC11 0−に1での組換え頻度は繊維芽細胞3T3で得られる頻度より明らかに大きい 。
再配列は pBlueRecSp Rag−1および p Rag−2で共トラ ンスフェクションしてから13時間後に検出できる。
組み換えプラスミドの配列決定によって、3つのテストした細胞株ではコード接 合で欠失が起こることが示された(第3図)。
P形のヌクレオチドの挿入は細胞株A9のトランスフェクションで得られた組み 換えクローンの接合にのみ見られた。
上記の各結果は、細胞株の種類とは無関係にp Rag−1およびp Rag− 2の共トランスフェクションによってヌクレオチドが欠失することを示している 。さらに、ラファイユ(Laraille)達が定義するP型のヌクレオチド挿 入が観察される(Cell、 59.859〜870.1989>。
また、細胞株の種類とは無関係にP ilag−1、P Rag−2およびTd TO共発現でN型が挿入されることが分かる。
これらの結果は、Rag−1およびRag−2で部位特性的組み換えを誘導する のに十分であるが、免疫グロブリンおよびリンパ細胞受容体の合成の多様性の発 現を現すN型挿入を得るためには、Rag−1#よびRag−2の組み合わせと TdTの存在が必要であることを示している。
f’igure 1 CCGCTCT/−、Gλ入C″:λGTSGλTCC−C入C入GTG〜(1 2)(2二)−CλCTG丁G−GTCG入に了CG入GGGGFigure  2 CCGCTCT:、Gλ;、CTAG了GGλ丁CC−0入cysc:c−+  1211231−CACTGTG−GTCG:、CCTCG入GGGGFigu re 3 国際調査報告 一□、PCT/FR92101178 、PCT/FR9210117B 、、 PCT/FR92101178

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.Rag−1遺伝子およびRag−2遺伝子あるいはRag−1遺伝子および Rag−2遺伝子の生産物の生物学的に活性な断片または誘導体を合成すること ができる遺伝子と、TdTをコードする遺伝子あるいは生物学的に活性なその断 片または誘導体とを有するヌクレオチド配列を含む組成物。
  2. 2.ヌクレオチド配列がベクターに支持されている請求項1に記載の組成物。
  3. 3.プラスミドpBIueRecと、pRag−1と、pRag−2とを含む組 成物。
  4. 4.Rag−1遺伝子およびRag−2遺伝子の発現生成物と、末端デゾキシヌ クレオチジルトランスフェラーゼあるいは生物学的に活性なその断片または誘導 体とを相乗効果が生じる量だけ組み合わせて含む組成物。
  5. 5.ペプチド配列をコードするヌクレオチド配列でヌクレオチドを無作為に欠失 または挿入させることによってペプチド配列に構造的または機能的な多様性を発 生させる方法において、Rag−1遺伝子、Rag−2遺伝子および末端デゾオ キシヌクオチジルトランスフェラーゼ(TdT)またはこれらの誘導体の産生物 を発現することが可能な1つまたは複数のベクターと、組換え配列RSSによっ て区切られるか、RSS配列の生物学的に活性な誘導体によって区切られた上記 ヌクレオチド配列を有する同一または異なるベクターとによって細胞調製物をト ランスフェクションすることを特徴とする方法。
  6. 6.ペプチド配列をコードするヌクレオチド配列でヌクレオチドを無作為に欠失 または挿入させることによってペプチド配列に構造的または機能的な多様性を発 生させる方法において、1つまたは複数の組み換え配列RSSによって区切られ ているか、RSS配列の生物学的に活性な1つまたは複数の誘導体によって区切 られている上記ヌクレオチド配列を有するベクターによって細胞調製物をトラン スフェクションし、次いで、第2段階としてRag−1遺伝子、Rag−2遺伝 子および末端デゾオキシヌクオチジルトランスフェラーゼまたはそれらの誘導体 の産生物を発現可能な1つまたは複数のベクターで細胞調製物をトランスフェク ションすることを特徴とする方法。
  7. 7.組み換え配列RSSに近接した配列を逆方向に繰り返すことによってペプチ ド配列に対応するヌクレオチド配列に挿入または欠失を導入する、ペプチド配列 に構造的または機能的な多様性を発生させる方法において、 Rag−1遺伝子およびRag−2遺伝子またはこれらの誘導体の産生物を発現 することが可能な1つまたは複数のベクターと、組み換え配列RSSによって区 切られるか、RSS配列の生物学的に活性な誘導体によって区切られた上記ヌク レオチド配列を有する同一または異なるベクターとによって細胞調製物をトラン スフェクションすることを特徴とする方法。
  8. 8.組み換え配列RSSに近接した配列を逆方向に繰り返すことによってペプチ ド配列に対応するヌクレオチド配列に挿入または欠失を導入する、ペプチド配列 に構造的または機能的な多様性を発生させる方法において、 1つまたは複数の組み換え配列RSSによって区切られているか、RSS配列の 生物学的に活性な1つまたは複数の誘導体によって区切られている上記ヌクレオ チド配列を有するベクターによって細胞調製物をトランスフェクションし、次い で、第2段階としてRag−1遺伝子およびRag−2遺伝子またはこれらの誘 導体の産生物を発現可能な1つまたは複数のベクターで細胞調製物をトランスフ ェクションすることを特徴とする方法。
  9. 9.ペプチド配列に対応するヌクレオチド配列を有する1つまたは複数の組み換 えベクターをバクテリアにトランスフェクションして所望の構造および/または 機能を有する蛋白を選ぶ請求項5〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 10.軽鎖と重鎖の個別の再配列と、2つの鎖の共発現とによる極めて多様な構 造および機能を有する免疫グロブリン、特に抗体を得るための請求項5〜9のい ずれか一項に記載の方法。
  11. 11.T細胞受容体のα、β、γおよび/またはδ鎖の再配列によって極めて多 様な構造および機能を有するリンパ細胞、特にT細胞受容体を得るための請求項 5〜9のいずれか一項に記載の方法。
  12. 12.軽鎖の組み換えを、Rag−1遺伝子およびRar−2遺伝子あるいはR ag−1遺伝子およびRag−2遺伝子の産生物の生物学的に活性な誘導体また は断片を合成する遺伝子のヌクレオチド配列の存在下で行う請求項10に記載の 方法。
  13. 13.重鎮の組み換えを、Rag−1遺伝子、Rag−2遺伝子および末端デゾ キシヌクレオチジルトランスフェラーゼ遺伝子の存在下あるいはRag−1、R ag−2およびTdTの生物学的に活性な誘導体または断片を合成する遺伝子の ヌクレオチド配列の存在下で行う請求項10に記載の方法。
  14. 14.下記の段階で構成される請求項5〜8のいずれか一項に記載の方法: a)多様化したいペプチド配列をコードするヌクレオチド配列を有する1つまた は複数のベクターと、Rag−1遺伝子およびRag−2遺伝子を発現するか、 Rag−1、Rag−2およびTdT遺伝子を発現する同一または異なる1つま たは複数のベクターとによって細胞調製物をトランスフェクションし、h)細胞 調製物のベクターからDNAを単離し、c)組換えされなかったベクターを除去 し、d)c段階で得られたベクターで宿主細胞を形質転換し、e)所望の構造お よび/または機能を有する分子を発現させる宿主細胞を選び出す。
  15. 15.ペプチド配列がリンパ細胞受容体のα、β、δまたはγ鎖あるいはその断 片または誘導体である請求項14に記載の方法。
  16. 16.下記の段階で構成される請求項10、12、13のいずれか一項に記載の 方法: a)再配列されない軽鎖をコードするヌクレオチド配列を有する1つまたは複数 のベクターと、Rag−1およびRag−2遺伝子を発現する1つまたは複数の ベクターあるいはこれらの誘導体および/または断片とで細胞調製物を共トラン スフェクションし、 b)再配列されない重鎖をコードするヌクレオチド配列を有する1つまたは複数 のベクターと、末端デゾキシヌクレオチジルトランスフェラーゼの遺伝子とRa g−1およびRag−2遺伝子を発現する1つまたは複数のベクター、その誘導 体および/または断片とで共トランスフェクションし、c)2つの細胞調製物の ベクターからDNAを単離し、d)組み換えられないベクターを除去し、e)d 段階で得られた2つの調製物で少なくとも2つの細菌培養で形質転換し、細菌ベ クターのDNAを増殖、調製し、f)重鎖および軽鎖をコードする遺伝子を1つ の同じベクター上へ配置し、 g)f段階で得られたベクターにより宿主細胞を形質転換し、h)完全な免疫グ ロブリン分子を発現する宿主細胞を選び出す。
  17. 17.c段階で得られる組み換えられないベクターを酵素消化で除去する請求項 16に記載の方法。
  18. 18.細胞調製物が繊維芽細胞またはその他任意の真核細胞である請求項16に 記載の方法。
  19. 19.国立微生物研究所【配列があります】に第I1160号として委託された 末端デゾキシリポヌクレオチジルトランスフェラーゼの遺伝子を有するプラスミ ドpMTdT。
  20. 20.末端デゾキシリポヌクレオチジルトランスフェラーゼを発現するベクター が請求項19に記載のプラスミドである請求項16に記載の方法。
  21. 21.請求項4〜18、20のいずれか一項に記載の方法で得られた少なくとも 1種の蛋白またはペプチドを有効量と、薬学的に許容される1種または複数の希 釈剤または佐剤とを含む薬理組成物。
  22. 22.請求項4〜18、20のいずれか一項に記載の方法で得られた少なくとも 1種の蛋白またはペプチドを含む医薬。
  23. 23.請求項4〜18、20のいずれか一項に記載の方法で得られた少なくとも 1つの蛋白またはペプチドを含む診断薬。
  24. 24.請求項22に記載の少なくとも1種の医薬を含む診断具。
  25. 25.請求項4〜18、20のいずれか一項に記載の方法で得られた少なくとも 1種の蛋白またはペプチドを含む免疫原性組成物。
  26. 26.請求項4〜18、20のいずれか一項に記載の方法で得られた抗体。
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