JPH07503967A - 歯科用セメント - Google Patents
歯科用セメントInfo
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- JPH07503967A JPH07503967A JP5514611A JP51461193A JPH07503967A JP H07503967 A JPH07503967 A JP H07503967A JP 5514611 A JP5514611 A JP 5514611A JP 51461193 A JP51461193 A JP 51461193A JP H07503967 A JPH07503967 A JP H07503967A
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- glass
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K6/00—Preparations for dentistry
- A61K6/80—Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth
- A61K6/884—Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth comprising natural or synthetic resins
- A61K6/887—Compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- A61K6/889—Polycarboxylate cements; Glass ionomer cements
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- Polymers & Plastics (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
歯科用セメント
本発明は、高分子ホスホン酸と、ガラス、その他の金属酸化物またはサーノツト
とから製造される歯科用セメント、該セメントを製造する方法、および、該セメ
ントを製造するのに使用される材料に関する。
このようなセメント類は、GB−^−2219289に記載されており、これら
の圧縮強さを増大させ、これらの作業時間(working time)を延ば
すことが望まい)。
本発明に従えば、セメント組成物は、含水性液体の綿密に配合された混合物を含
み、組成物の少なくとも30重量%が、1〜3個の骨格炭素原子当たり平均で1
個のホスホン酸基を含有するカチオン触媒で架橋可能な高分子酸、例えば、要す
れば、ポリ(アクリル酸)を含有する、ポリ(ビニルホスホン酸’)[PVPA
]と、金属酸化物(例えば、Zn0)、または、好ましくは、質量比で、(16
〜3.0): 1、例えば、(1〜2):1、好ましくは、(11/2〜2):
1のの5in2とAl2O3とを含有するカチオン浸出可能な外科的に許容可能
なアルミノンリケード、好ましくは、フルオロアルミノシリケートとであり、そ
の量比が、ホスホン酸(1−x)g、ガラス1〜5g、液体xg[ここで、Xは
、0.3〜0.7である。]セメント組成物において、前記酸を、好ましくは、
前記酸の2172〜121/2%(例えば、4〜8%)を占める、好ましくは、
2価また(ま3価の金属、例えば、Zn、Sn、Mg5Ca、AIもしくはBの
)、ノ化物および/またはリン酸塩またはこれらの混合物と、好ましくは、前記
酸の溶剤として存在する、好ましくは、水の存在で、高温、かつ、水溶液中で、
予備反応させたことを特徴とする組成物である。
ガラス粉末は、好ましくは、2相であり、好ましくは、その粒子が、実質的に、
全て、100ミクロンより小さい、好ましくは、60ミクロンより小さくX粒子
力1らなる。前記酸とのその反応性を低下させることが望ましい場合には、ガラ
ス粉末は、熱処理、例えば、少なくとも400’C(好ましくは、450〜60
0℃)で、少なくとも40分間(好ましくは、少なくとも55分間)熱処理され
る。高温から迅速に急冷されるガラスは、通常、半透明であるが、熱処理によっ
て(よ、不透明なガラス、したがって、不透明なセメントを生成し、これは、場
合によっては、許容可能である。これとは別に、ガラスは、希釈した酸、例えば
、典型的には、2172重量%濃度に希釈した酢酸で、1時間洗浄することによ
って、失活される。ガラスは、ポロンホスフェートを、好ましくは、ガラス基準
の量で、少なくとも10重量%、さらに好ましくは、12〜20重量%(例えば
、−緒に粉砕することによって)混合されるのがよい。ガラスの代わりに、少な
(とも900℃で失活したMgOを使用することもできる。
溶剤は、好ましくは、水性、すなわち、水であり、好ましくは、酸を溶解し、ガ
ラスは、使用するまで、別個に保たれる。しかし、酸は、乾燥(要すれば、凍結
乾燥、より好ましくは、噴霧乾燥)され、ガラスと混合される。本発明は、かか
る混合物にも及び、乾燥した酸とガラスとのバックにも及び、PVPAが吸湿性
であるので、好ましくは、密封したカプセルにパックされたものにも及び、これ
は、前記液体を加えることによってセメントとされる。酸は、乾燥剤、例えば、
疎水性のシリカと一緒にすることもできる。変形例においては、ガラスは、好ま
しくは、熱処理された、好ましくは、緻密な粉末形態の金属酸化物、例えば、Z
noまたはMgO1あるいは、サーメットによって代替することもできる(サー
メットとは、典型的には、金属粉末(例えば、銀または錫)をガラス粉末表面に
(焼結によって)融合することによって形成された金属化されたガラス粉末であ
り、磨き仕上げした時に、摩擦が小さく、これらセメント中のガラスよりも耐摩
耗性が大きい。)。キレート化剤、例えば、キレート化ホスホン酸も、好ましく
は、存在し、その好ましい量は、質量で10〜20%である。
本発明は、混合した時に、上記したセメント組成物を形成する2つのペーストを
含み、このうちの、第1のペーストが、予備反応された酸と水とであり、第2の
ペーストが、水性増粘剤、例えば、メチルセルロースであるパックにも及ぶ。
任意の錯形成剤(後記する)を含む通常の水性PVPAは、溶液であり、したが
って、ペーストとして全く満足できるものではないが、上記したように、予備反
応させたPVPAは、ゲルを形成し、かくして、真のペーストとなる。2つのペ
ーストを配合して適当な濃度とした場合には、使用者は、2つのチューブから等
しい長さのペーストを絞り出すか、または、2つのチューブから計量スプーンで
等しい回数す(い取り、容易に、その混合物を正確な組成とすることができる。
本組成物は、さらに、酸中和剤、例えば、酸化亜鉛もしくはアルミニウムホスフ
ェートまたはこれら両者を、総量で、酸溶液基準の10質量%以下量、および/
または、錯形成剤、例えば、ホスホン酸基体物質を含有してもよい。
本発明は、また、上記したセメント組成物の構成成分を含み、バックを開封して
混合した時に、それらがセメントを形成するパックにも及ぶ。
キレート化が不適切であるホスホン酸は、作業時間を不当に長(し、他方、過剰
にキレート化するホスホン酸は、ガラスとの反応セメントを形成するのに、高分
子ホスホン酸と競争して、“キレート化(+:helating)”酸によって
形成されるセメントは、潜在的な脆化の原因となる。
以下、本発明を例を挙げて説明する。
本発明に従うセメント組成物の成分は、ガラス、ガラス改良剤、酸(PVPA)
、予備反応体、乾燥剤、錯形成剤および溶剤を含む。以下、これらを順に説明す
る。
ガラス: 3成分ガラスを使用した。それぞれを、便宜的に、G4、G5および
G6と称す。
G4およびG5は、シリカ424重量部、アルミナ32重量部、カルシウムフル
オライド18重量部、クリオライト(cryolite)N a 3A I F
a 24重量部およびアルミニウムホスフェート8重量部を配合することによ
って製造する。G4は、1330℃で焼き、70分間保持し、ついで、水に直接
入れて急冷する。G5は、1280〜1300℃で焼き、90分間保持し、炉か
ら取り出して、金属プレートに注ぎ、そこに溶融物として30秒間保持し、水に
入れて急冷する。金属プレートは、比較的緩やかに冷却し、その間、幾分かの結
晶化(典型的には、フルオライドの結晶化)が起こり、究極的に、反応性の乏し
いガラスを生成する。
G6は、シリカ441重量部、アルミナ232重量部、カルシウムフルオライド
130重量部、リチウムフルオライド65重量部、アルミニウムフルオライド7
2重量部およびアルミニウムホスフェート60重量部を配合することによって製
造する。これは、1300℃で焼き、60分間保持し、金属プレートに注ぎ、そ
こで溶融物として30秒間保持し、水に入れて、急冷する。各々の場合に得られ
る生成ガラスは、粉砕し、篩にかけ、粒子寸法45ミクロン未満の粒子画分は、
温度450℃に炉内で90分間加熱することによって、失活させる。
ガラス改良剤: ボロンホスフェートBPO4をその濃度を変えてガラス改良剤
として使用した。これは、“一般目的用試薬(General purpose
Reagent)”等級で市販されている。これは、篩にかけられ、45ミク
ロン未満の粒子寸法画分は、先に微粉砕したガラス粉末とバールミルで6時間微
粉砕して、均買な混合物を得た。
艶GB−A−2219289に記載されているようにして、ポリ(ビニルポスホ
ン)酸(PVPA)を合成し、精製した。
予備反応体L PVPAを予備反応体と混合した。予備反応体は、ただ単に、チ
ックスターラで撹拌しつつ、徐々に予備反応体を前記溶液に加えることによって
、PVPAの水溶液に配合した。白色の予備反応体粉末は、2〜3分間以内にゲ
ル化し、最終的には、溶解して、均一な溶液が生ずる。これらの溶液は、ついで
、噴霧乾燥し、再密封可能なバッグで貯蔵することができる。7種類の予備反応
体について試みた。
(i) ボロンホスフェート: 生成するセメントの圧縮強度が改良される。し
かし、ガラス改良剤として代わりに使用する場合には、ボロンホスフェートは、
セメントの作業時間を長(するというさらなる長所を有することも判明した。し
たがって、ボロンホスフェートは、可能な予備反応体であるけれども、ガラスを
使用する時に、それをガラス改良剤としてさらに十分に利用することが好ましい
。
(n) ジンクホスフェート:
(ffi) ジンクフルオライド:
金属イオンは、PVPAを架橋するようであり、したがって、その有効分子量を
大きくするか、または、鎖長を長くする。これは、ひいては、圧縮強度を向上さ
せる。ホスフェートイオンは、一般に、作業時間を改善し、セメントが施工さF
−は、圧縮強度を増大させるようであり、セメントの表面エネルギーを低下させ
ることにより、新たに配合されるセメント成分の湿潤力を向上させ、したがって
、配合の質を向上させ、セメントの強度を向上させる。フルオライドは、また、
歯を刺激することなく歯の抜は替わりを達成し、これは、便宜的に、以降、Pv
PA/Fにこで、F−イオンは、PVPA鎖の骨格に”グラフト”していると考
えられる。]と称する。PVPA/Fの可能な長所としては、F−イオンを制御
しつつ緩やかに放出することおよびその水への溶解度が低いことであり、また、
“失活性”であるゆえにガラスと反応してセメントを形成しないことである。
(tv) マグネシウムフルオライド
(V) アルミニウムフルオライド
(v i) スタナスフルオライド
2価の金属、例えば、Sn (II)は、一般に、3価の金属よりも良好である
ことが判明している。錫は、過剰とならない程に作業時間および硬化時間を短く
し、また、圧縮強度を向上させる。
(V U) ボロントリフルオライド
その予備反応体と配合されたPVPAは、既に記載した通りに、噴霧乾燥した。
噴霧乾燥は、従来の粉末、液体システムでは得られない美観とシンプル性とを付
与する。これはまた、PVPA溶液に付随する色違いの褐色着色を生ずることも
ない。これとは別の脱水江は、PVPAを凍結乾燥することであるが、これは、
圧縮強度および作業時間の点で劣る。加えて、凍結乾燥したPVPAは、それが
大気中の水分をより容易に吸収するので、より不安定である。このために、必然
的に、乾燥剤が必要となる。
乾燥剤: これらの配合物全てが遭遇する問題は、噴霧乾燥したPVPAでさえ
大気中から水を容易に吸収し、PVPAを短時間内に使用しないと、品質のばら
つきを生ずることである。このため、シリカ、例えば、未処理、または、好まし
くは、Degussa(Tilmslow、 Cheshire)による疎水性
処理されたシリカR972をPVPAに配合してその安定性および半透明性を増
大させることが試みられ、セメントの取り扱い性を向上させた。R972は、総
PVPA質量の所定パーセント加えた。例えば、R972(0,175g)をP
VPA(7)乾燥重j13.5gl:加えた場合、5%R972と表す。乾燥剤
は、直接、PVPAに加え、乳鉢と乳棒を用いて混合した。
錯形成剤: キレート化ホスホン酸(凍結乾燥形において)をセメント混合物(
ガラス+乾燥PVPA)に加え、乳鉢と乳棒で混合した。適当な錯形成剤は、商
標名デクエスト2010 (Dequest 2010)であり、これは、1−
ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸である。これは、PVPAと違っ
て、凍結乾燥形において、極めて首尾よく取り扱い処理された。不適当なキレー
ト化ホスホン酸は、作業時間を不当に長くし、また、キレート化ホスホン酸が過
剰であると、ガラスと反応セメントを形成するのに、高分子ホスホン酸と競争し
て、“キレート化”酸によって形成されるセメントは、潜在的な脆化の原因とな
る。
直煎二 蒸留水。これは、通常、完全なセメント組成物を製造する直前に、酸、
予備反応体、乾燥剤および錯形成剤に加えるが、その他の添加順序で加えること
も可能である。
以下の例が示すように、これらの成分の相対的な量比は、有意であり、本明細書
では、便宜上、以下のように定義される。
粉末:液体(p/1)比は、
(ガラス粉末の質量)/(酸+予備反応体+錯形成剤+溶剤の質量)として定義
される。
この定義にもかかわらず、溶剤は別として、分母の成分は、実際には、ガラス粉
末と固相で混合することができることに注意すべきである。
酸(例えば、“50%PVPA”)の5強度は、(酸+予備反応体の質量)/(
酸十予備反応体十錯形成剤十溶剤の質量)×100%
として定義される。
錯形成剤(例えば、“15%D2010″)の5強度は、(錯形成剤の質量)/
(数十予備反応体+錯形成剤+溶剤の質量)×100%
として定義される。
乾燥剤を酸に加える場合、その質量は、上記定義において分母に加えられ、それ
自身の濃度(例えば、“5%疎水性シリカR972”)は、(乾燥剤の質量)/
(酸の質量)
×100%
として定義される。
上記使用した“ガラス粉末の質量”という表現は、ガラス改良剤(BPO,)の
質量も含む。以下の例において、“14gガラス15%BPO4−という場合に
は、(シリカ+アルミナ士カルシウムフルオライド+クリオライト+アルミニウ
ムホスフェート)の和100重量部(13,333g)とボロンホスフェート5
重量部(0,667g)とを意味する。
以下の例を理解するには、適当と考えられるセメント配合物は、既存の歯科用セ
メントの性質に匹敵する性質を有する必要があることを肝に命じて置くことであ
る。セメントを充填するためには、それぞれ、圧縮強度が少な(とも125MP
aであり、作業および硬化時間が、それぞれ、少なくとも23/4および5分間
であることを必要とする。これらの性質は、以下の通り、試験した。固相成分を
混合し、粉砕し、溶剤(水)を添加し、セメント配合物を混合した。各々1.2
gの粉末を含有するセメントをバッチで配合し、5am+径X12国+1高さの
型に充填した。
これらは、37°Cで1時間放置し、その時間後に、5mmx 12IIIl+
ペレツトに成形された。硬化されたベレットは、取り出され、蒸留水中に、37
℃で、さらに、23時間放置された。
これらベレットの圧縮強度は、クロスヘッド速度(crosshead 5pe
ed) 1 m+*/分を用いて判明した。各セメント配合物に対して、6個の
ペレツトを製造し、それらの圧縮強度の平均および標準偏差を計算した。粉末1
.2gに添加した水の量は、各配合物において異なり、計算する必要がある。し
たがって、粉末1.2gに添加される水の実際の質量は、最初に、固相の総質量
を液相中の水の質量で割り(18,55a/2.45g=7.57) 、ついで
、1.2gを得られた値で割る(1.2a/7.57=0.158g水)ことに
よって判明する。
作業および硬化時間は、各セメントに対して、当該質量の水を含む粉末0.4g
の2バツチを用いて、ウィルソンレオメータ(filson rheomete
r)で確かめられる。
最後に、期待される性質を有すると思われる配合物は、全て、その不透明性を確
かめるために、トランジスター電圧安定器GTF6/30とミラーガルノ(ノメ
ータとを備えたカールツアイス(Carl Zeiss)測角光度計を用いて調
べた。これ(ま、歯科用セメントを歯の半透明性に似せるのに重要である。
“粉末”という用語は、ガラス+ガラス改良剤を意味するのに使用する。”固相
”という用語は、これらの成分の物理的状態に関係なく、重量/量比計算用の“
粉末”、酸(乾燥重量)、予備反応体および錯形成剤を意味するのに使用する。
“液相″という用語は、同様に、実際の物理的状態と無関係に、“粉末”を除く
、上記すべての成分を意味するのに使用する。明確にするために、典型的なセメ
ント組成物は、3.5g(乾燥PVPA15%ZnFz)+14g (G5ガラ
ス15%BPO4)+1.05g錯形成剤D2010+2. 45g水を含有す
る。
PVPA15%ZnFz 3.5g 50%PVP^15%ZnF1 3.5g
G515%BPO414,Og 水 2.45g凍結乾燥02010 1.05
g 15%D2010 1.05g18、55 7.00g
として考えられる。
粉末対液体比は、液相の総質量(=7g)で割ったガラスの質量(14g)によ
って決定され、 したがって、p/1比は、2:1である。このp/1比を変化
させるためには、ガラス15%BPO4の質量を変化させるとともに、その他の
全てのパラメータを一定に保つ。例えば、3:1のp/1比では、ガラス21g
が使用される。
PVPA (“50%”)とD2010 (15%)との上記表示パーセントは
、液相の総質量に対してのそれらの質量に全く依存する。
上記ケースの場合に、PVPAのパーセンテージは、3. 5a/7. OOg
X100%=50%PVPA15%ZnF、として計算される。
6種類の“液相溶質“配合物が製造され、その各々が、3種の粉末対液体比、す
なわち、2:1.3:1および3.5:1を有するでにメントに配合した。その
範囲外の粉末対液体比は、配合するのが困難となり過ぎるか、極端な場合、圧縮
するのに脆すぎたりした。これらの18種の各々を3種のガラス(各々5%BP
O4を含有するG4.G5およびG6)で試みた。これらの6つの液相溶質配合
物は、
(1) (a)15% D2010
(b)13.8% 02010
(C)12.5% D2010
を有する50%PVPA15%ZnF、と、(2) (a)15% D2010
(b)13.8% D2010
(c)12.5% D2010
を有する46%PVPA15%ZnF2とであった。
かくして、セメントは、例えば、1a/2・1/G5として特定することができ
る。
得られた結果は、以下の通りであった。
例 作業時間 硬化時間 圧縮強度 標準偏差(分) (分)
比較
(la/2:1/G5
ZnFzなし) 3.1 4.5 109MPa 10.11a/2:1/G5
2.8 4.2 138MPa 10.41a/2.5:1/G5 2.2
3.8 131MPa 13.41a/3:1/G5 2.7 4.0 .15
0MPa 14.81b/3:l/G5 1.7 3.7 155MPa 11
.91b/3:1/G5 1.7 3.7 143MPa 11.81b/3:
1/G5 ”’ 1.0 4.6 142MPa 7.21c/3:1/G5
1.7 3.7 124MPa 10.82a/3:1/G5 2.4 4.3
134MPa 8.12b/3 : 1/G5 2.6 4.9 134MP
a 10.52c/3:1/G5 1.9 3.1 112MPa 13.51
b/2:1/G4 2.0 3.6 146MPa 13. O1b/2:1/
G4 ′1′2.1 4.4 140MPa 10.71b/3:1/G6 4
.0 6.9 110MPa 12.8(1) Z n F 2の代わりにZn
3 (Pop)2使用。
例 作業時間 硬化時間 圧縮強度 標準偏差区立と− (分)
Ib/3:1./G4 G 6.7 179MPa 7.1しかし、10%ジン
Ib/3:l/G5
しかし、10%ジン
上記の通り
(BPO4ムし) 1.6 3.4
95MPa 7.0
1(a)/3:1/G4
しかし、15%ジン
Ib/2.5 : 1/G4
しかし、10%ジン
クホスフェート
(ZnFzfiL) 1.5 4.4 158MPa 18.0セメント内の乾
燥剤としての疎水性シリカR972のパーセンテージが増大するにつれて、作業
時間および硬化時間は短(なるが、矛盾したことに、R972が多くなればなる
程、この短縮は短くなる。最適値5%までR972を配合すると、また、圧縮強
度が増大し、その後、その効果は失われる。
不透明度は、より高濃度において以外は、R972によって影響を受けない。
例によって観測可能な傾向の幾つかを要約すると以下のようになる。
凍結乾燥したPVPAは、噴霧乾燥したPVPA程には安定ではなく、圧縮強度
が低く、作業時間が短くなる。
7%および10%1度で使用されるジンクホスフェートは、5%もしくは15%
よりも良好な作業時間を生ずるが、10%は、迅速な硬化を生ずる。しかし、圧
縮強度は、121/2%で最良である。
ガラス中のボロンホスフェートが増大すると、作業時間および硬化時間は長くな
り、圧縮強度は、低下する。これについては、ガラスG5上、それぞれ、0.5
%、10%および15%のBPO4についての4つの試験を行い、粉末:液体比
5.1で、PVPA+20%D2010に加えた。生じた結果は、以下の通り0
% 1分以下 130MPa 100MPa5% 3.1分 85MPa 35
MPa10% 2.3分 130MPa 110MPa15% 3.3分 16
0MPa 110MPaPVPA反応体についてのその他の結果は、以下の通り
である。
液体中、PVPA濃度60重量にとデクエスト2010濃度15%とを用いると
、さらなる結果が得られる。このPVPAレベルは、圧縮強度に不利であるよう
だが、他方、このレベルのデクエスト2010は、圧縮強度について温和な長所
となる効果を有し、表3に示したように、その硬化を鋭敏にするとともに、セメ
ントの作業時間を延ばすという有意な長所となる効果を有する。硬化が鋭敏であ
る程(すなわち、比ST/WTが低い程)、生ずるセメントは、口内液(水)に
さらしてすぐ、脆化しやすい。
表1.2および3において、使用したガラスは、G5であった。
表3
作業 硬化
セメント配合物 時間 時間 ST/YT50%PvP^、5%ZnF z
+10%D2010 114秒 252秒 2,250%PVP^、5%ZnF
2
+15%D2010 174秒 333秒 1.9実施例 1
これは、G5ガラスを有するp/1比1.4二1で使用した、15%D2010
を有する5%ZnF、−改良50%PVPAの例である。
改良PVPAは、ZnFlをPVPAの水溶液(質量で40%)に添加すること
によって調製され、PVPAについてZnF!レベル5%を与える。この混合物
を80℃に加熱して、ZnF、の全てを溶解させ(はぼ2時間)、ついで、冷却
し、噴霧乾燥によって固体生成物が得られた。この固体は、ついで、適当量の凍
結乾燥D2010および粉末と、乳鉢と乳棒を使用して配合した。セメントは、
十分な水を加えることによって調製され、粉末/液体の等量比1.4:1とした
。
得られたセメントは、以下の性質を有した。
作業時間: 174秒
硬化時間: 333秒
圧縮強度: 152. 8MPa
これは、ガラスポリアルケノエート充填セメントに対する英国標準 6039
:1981 (WT<23/4分、ST<5分、CS>125MPa)に十分合
致し、ジンクフルオライドを含まないが上記とまさしく同じ比較例セメントと比
較することができる。
作業時間: 165秒
硬化時間= 296秒
圧縮強度: 118〜123MPa
実施例 2
実施例2では、ジンクフルオライドの代わりに、マグネシウムフルオライド(M
gFz)を使用した以外は、実施例1におけると同様な処理操作に従った。
得られたセメントの圧縮強度は、以下の通りであった。
セメントの圧縮強度(MPa)
40%PVPA、10%D2010 2:l 56.79 80.74 94.
02’ 68.93(6,86) (6,13) (13,67) (5,06
)40%PVPA、15%D2010 2:1 78.39 95.36 98
.43 91.42(8,79) (8,66) (12,71) (17,6
3)50%PVP^、 10%D2010 1.4:1103.63 93.8
3 10?、72 108.62(11,39) (9,67) (8,80)
(13,42)50%PVPA、 15%D2010 1.4+1123.0
5 128.38 114.81 128.32(10,91) (13,21
) (11,54) (6,86)(括弧内の数値は、各セメント配合物の6つ
の結果の標準偏差である。)これらのセメントの作業時間および硬化時間は、実
施例1の作業および硬(ヒ時間のようにして得られ、以下の通りである。
作業時間(硬化時間)(秒)
セメント配合物 配合される%MgF240%PVP^、10%D2010 2
:1 108 96 98 11740%PVPA、15%D2010 2:1
112 131 107 10850%PVP^、10%D2010 1.4
:1 114 125 110 10950%PVPA、 15%D2010
1.4:L 180 168 129 13015%D2010での結果は、(
10% D2010と比較して)、より良好な強度を示すのみならず、比(作業
時間)/(硬化時間):こお(Xで望ましも)低下も示す。これらの性質を全て
1酌すると、最良の“M g F !”試料(よ、50%PVPA、21/2%
MgFz、 15% D2010.p/1=1.4:lであるO実施例 3
ZnF、の代わりに、アルミニウムフルオライドAIF、を用いる以外、実施例
1の処理操作を繰り返した。AIF、が増大すると、強度が増大するが、5%以
上のAlF3を有するセメントは、このようなセメント配合物を混合するのが困
難であるために、試験しなかった。5%AlF3配合を有するPVPAから製造
されるセメントの圧縮一度は、純粋なPVPAから製造されるセメントと比較し
て、はぼ17%増である。これは、これらのセメントの標準偏差に関して有意で
ある。15%D2010濃度を有するセメントもまた、10%D2010濃度を
有するものと比較して、圧縮強度が向上した。実施例1のZnF2改良セメント
と比較して、60%PVPAを有するAIF、改良PVPAセメントは、脆い。
AIFM濃度が増大するにつれて、作業時間および硬化時間は、多少とも段階的
に減少し、全ての性質を考慮すると、最良のオールラウンド“AlF3”試料は
、50%P V P A、 21/2%AlF3. 15%D2010.p/1
=1.4 :1であり、
作業時間: 134秒
硬化時間: 246秒
ST/WT+ 1゜8
圧縮強度+ 132MPa
であった。
個々の性質は、より良好となり、例えば、圧縮強度は、5%AIF、を使用して
、137 MPaに改良されるが、作業時間は、108秒と短くなり、ST/W
Tは2.1となった。
実施例 4
本実施例は、ガラスよりもむしろZnOの使用を示す。
ZnOは、熱処理の後でさえ、PVPAと過剰に反応し、したがって、以下のよ
うに改良した形態で付与した。
水をナトリウムドデシルベンゼンスルホン酸界面活性剤0.02gと5分間混合
した。続く各々の添加毎に、さらなる少なくとも15分間の混合を行った。キサ
ンタンガム(ミル等級)ゲル化剤0.67g、ツいで、ZnF*12.50g、
ついで、カオリン4.OOg(20分間混合した)、ついで、酸化亜鉛(一般目
的グレード) (3/4時間混合した)。
得られたスラリーを放置して、立法形の型内で2日間ゲル化させ、ついで、オー
ブン中、105℃で2日間乾燥した。得られた酸化物ブリックを1200℃に8
時間加熱し、1日かけて冷却した。ブリックをできるだけ短時間の内に粉砕し、
篩にかけて、45ミクロンの粉末を得た。極微細な粉末は反応性に富み過ぎるの
で、極微細な粉末を過剰に生ずるように粉砕するよりも、酸化物を篩の目に通す
ことが好ましかった。
この酸化亜鉛粉末は、13.8%D2010を有する50%強度の、10%BP
O4と予め予備反応させておいIこPVPA水溶液と、p:l比1.5:1で、
反応させた。これは、作業時間65秒、硬化時間190秒および圧縮強度52M
Paを有するセメントを生成した。このセメントは、フルオライドイオンを放出
することが可能であり、これは、臨床的に好ましいことが知られている。
実施例 5
本実施例は、2ペーストンステムを示す。Zns (PO4)!改良PVPA
(40g)10%と市販されているD2010の60%水溶液(13,15g)
とを用い、水4gを添加し、溶液となし、この溶液を3週間放置することによっ
て、増粘性の粘着ペーストを形成した。全体の重量組成は、13.15gの成分
の40%がそれ自体水であるという事実に基づき、70.0%PVPA+13.
8%D2010+16.2%水と算出された。疎水性シリカも添加することがで
きる。
この異常に濃縮されたPVPAは、多くの活性成分を有する増粘性ペーストを得
る助けとなり、また、ガラスペースト中の水の存在を補償するが、これについて
は、以下に記載する。
G5ガラス(熱処理または酸洗浄によって失活されていない)20gをカルボメ
チルセルロース増粘剤0.11gおよび水6.89gと混合した。これらは、ガ
ラスをペーストとして存在させることを許容する増粘剤および水の最少量であり
、より多量の増粘剤および/または水は、セメントを脆化させる。しかし、失活
したG5ガラスは、より少量の水を必要とするに止まる。
セメントは、ガラス、ポリマー比2.5:1を用いて製造され、圧縮強度48M
Paを有した。
実施例 6
本実施例は、SnF2およびBF、と予備反応させ、G6ガラスと反応させたP
VPAによる結果を示す。これらのPVPA溶液は、13.8%のデクエストD
2010を含有した。
表3
作業時間 硬化時間 圧縮強度
(分) (分) (MPa)
予備反応して 2.95 5.05 85.7±15いないPVPA
PVPA+2.5% 2.30 4.95 85.6±27SnF!
PVPA+5% 1.67 3.00 116.8±23nF2
PVPA+10% 1.83 3.30 89.9±6nF2
PVPA+2.5% 2.45 5.00 109.6t7BF。
PVPA+5% 3.10 5.30 68.3±19BF。
1’VPA+10% 2.08 4.00 124.6t32BF。
BF3およびまたSnF、は、予備反応していないPVPAと比較して、作業時
間、硬化時間および圧縮強度を向上させる。PVPAは、先の実施例におけるよ
うに、予備反応されるが、BF、は、液体であるBF、・2H10の形態で使用
したことに注意されたし。
補正書の翻訳文提出書
(特許法第184条の8)
平成 6年 8月//日
1、特許出願の表示
PCT/GB93100272
2、発明の名称
歯科用セメント
3、特許出願人
住 所 イギリス国ロンドン、ニスイード6ビーユー。
ニューイントン・コーズウエイ 101名 称 ブリティッシュ・テクノロジー
・グループ・リミテッド4、代理人
住 所 東京都千代田区大手町二丁目2番1号新大手町ビル 206区
電話 3270−6641〜6646
平成 5年11月18日
英文明細書の第1頁第29行〜第3頁第6行(翻訳明細書第1頁第21行〜第3
頁第2行)
「 ガラス粉末は、好ましくは、2相であり、好ましくは、その粒子が、実質的
に、全て、100ミクロンより小さい、好ましくは、60ミクロンより小さい粒
子からなる。前記酸とのその反応性を低下させることが望ましい場合には、ガラ
ス粉末は、熱処理、例えば、少な(とも400℃(好ましくは、450〜600
℃)で、少な(とも40分間(好ましくは、少なくとも55分間)熱処理される
。
高温から迅速に急冷されるガラスは、通常、半透明であるが、熱処理によっては
、不透明なガラス、したがって、不透明なセメントを生成し、これは、場合によ
っては、許容可能である。これとは別に、ガラスは、希釈した酸、例えば、典型
的には、2172重量%濃度に希釈した酢酸で、1時間洗浄することによって、
失活される。ガラスは、ポロンホスフェートを、好ましくは、ガラス基準の量で
、少なくとも10重量%、さらに好ましくは、12〜20重量%(例えば、−緒
に粉砕することによって)混合されるのがよい。ガラスの代わりに、少な(とも
900℃で失活したMgOを使用することもできる。
溶剤は、好ましくは、水であり、好ましくは、酸を溶解し、ガラスは、使用する
まで、別個に保たれる。しかし、酸は、予備反応され、乾燥(要すれば、凍結乾
燥、より好ましくは、噴霧乾燥)され、ガラスと混合される。本発明は、かかる
混合物にも及び、乾燥した酸とガラスとのパックにも及び、PVPAが吸湿性で
あるので、好ましくは、密封したカプセルにパックされたものにも及び、これは
、前記液体を加えることによってセメントとされる。酸は、乾燥剤、例えば、疎
水性のソリ力と一緒にすることもできる。変形例においては、ガラスは、好まし
くは、熱処理された、好ましくは、緻密な粉末形態の金属酸化物、例えば、Zn
○またはMgO1あるいは、サーメットによって代替することもできる(サーメ
ットとは、典型的には、金属粉末(例えば、銀または錫)をガラス粉末表面に(
焼結によって)融合することによって形成された金属化されたガラス粉末であり
、磨き仕上げした時に、摩擦が小さく、これらセメント中のガラスよりも耐摩耗
性が大きい。)。キレート化剤、例えば、キレート化ホスホン酸も、好ましくは
、存在し、その好ましい量は、質量で10〜20%である。
本発明は、混合した時に、上記したセメント組成物を形成する2つのペーストを
含み、このうちの、第1のペーストが、予備反応された酸と水とであり、第2の
ペーストが、水性増粘剤、例えば、メチルセルロースであるノ(ツクにも及ぶ。
任意の錯形成剤(後記する)を含む通常の水性PVPAは、溶液であり、したが
って、ペーストとして全く滴定できるものではないが、上記したように、予備反
応させたPVPAは、ゲルを形成し、かくして、真のペーストとなる。2つのペ
ーストを配合して適当な濃度とした場合には、使用者は、2つのチューブから等
しい長さのペーストを絞り出すか、または、2つのチューブから計量スプーンで
等しい回数すくい取り、容易に、その混合物を正確な組成とすることができる。
」請求の範囲(第11項乃至第22項)
「
11、前記酸が予備反応した前記フルオライドまたはリン酸塩が、前記酸の21
72%〜121/2重量%を占める、請求項1〜10のいずれか1項に記載のセ
メント組成物。
12、前記ガラス粉末が、2相である、請求項4を特徴とする請求項のいずれか
1項に記載のセメント組成物。
13、前記ガラス粉末が、実質的に全て、100ミクロンよりも小さい、請求項
4を特徴とする請求項のいずれか1項に記載のセメント組成物。
14、前記ガラス粉末が、ポロンホスフェートと混合される、請求項4を特徴と
する請求項のいずれか1項に記載のセメント組成物。
15、前記混合されるポロンホスフェートが、ガラス基準で、少なくとも10重
量%を占める、請求項14に記載のセメント組成物。
16、キレート化剤が存在する、請求項1〜15のいずれか1項に記載のセメン
ト組成物。
17、前記キレート化剤が、キレート化ホスホン酸である、請求項16に記載の
セメント組成物。
18、上記乾燥させ、よび反応させた高分子酸と、上記金属酸化物またはガラス
粉末との混合物。
19、 さらに、乾燥剤を含む、請求項18に記載の混合物。
20、密封カプセルにパックされた、請求項18または19に記載の混合物。
21、請求項20に記載の混合物と液体のカプセルとを含み、この2つのカプセ
ルの内容物が、混合された時、セメントを生ずる、2パツクシステム。
22、請求項1〜17のいずれか1項に記載の予備反応させた高分子酸を含む第
1のペーストと、請求項1〜17のいずれか1項に記載された金属酸化物または
ガラス粉末を含む第2のペーストとを含み、これら2つのペーストが、混合され
た時、セメントを生ずる、2パツクシステム。」国際調査報告 QM//!口◎
2/Iil’lり7フ
Claims (22)
- 1.含水性液体の綿密に配合された混合物を含み、組成物の少なくとも30重量 %が、1〜3個の骨格炭素原子当たり平均で1個のホスホン酸基を含有するカチ オン触媒で架橋可能な高分子酸と、金属酸化物またはカチオン浸出可能な外科的 に許容可能なアルミノシリケートガラス粉末とであり、その量比が、ホスホン酸 (1−x)g、ガラス1〜5g、液体xg[ここで、xは、0.3〜0.7であ る。 ]セメント組成物において、前記酸を、フッ化物および/またはリン酸塩と、高 温かつ、水溶液中で予備反応させたことを特徴とするセメント組成物。
- 2.前記高分子酸が、ポリ(ビニルホスホン酸)である、請求項1に記載のセメ ント組成物。
- 3.前記酸が、さらに、ポリ(アクリル酸)を含有する、請求項2に記載のセメ ント組成物。
- 4.前記金属酸化物が、ZnOまたはMgOである、請求項1〜3のいずれか1 項に記載のセメント組成物。
- 5.前記ガラスが、フルオロアルミノシリケートである、請求項1〜3のいずれ か1項に記載のセメント組成物。
- 6.前記ガラス粉末が、SiO2およびAlO3を、質量比で、(0.6〜3. 0):1含有する、請求項1〜3のいずれか1項または請求項5に記載のセメン ト組成物。
- 7.前記質量比SiO2:Al2O3が、(1〜2):1である、請求項6に記 載のセメント組成物。
- 8.酸が予備反応された前記フルオライドまたはリン酸塩が、2価または3価の 金属である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のセメント組成物。
- 9.前記2価または3価の金属が、Zn、Sn、Mg、Ca、AlもしくはBま たはこれらの混合物のいずれかである、請求項8に記載のセメント組成物。
- 10.前記酸が、ZnF2およびBPO4と予備反応した、請求項9に記載のセ メント組成物。
- 11.前記酸が予備反応した前記フルオライドまたはリン酸塩が、前記酸の21 /2〜121/2重量%を占める、請求項1〜10のいずれか1項に記載のセメ ント組成物。
- 12.前記ガラス粉末が、2相である、請求項4を除く先行する請求項のいずれ か1項に記載のセメント組成物。
- 13.前記ガラス粉末が、実質的に全て、100ミクロンよりも小さい、請求項 4を除く先行する請求項のいずれか1項に記載のセメント組成物。
- 14.前記ガラス粉末が、ボロンホスフェートと混合される、請求項4を除く先 行する請求項のいずれか1項に記載のセメント組成物。
- 15.前記混合されるボロンホスフェートが、ガラス基準で、少なくとも10重 量%を占める、請求項14に記載のセメント組成物。
- 16.キレート化剤が存在する、請求項1〜15のいずれか1項に記載のセメン ト組成物。
- 17.前記キレート化剤が、キレート化ホスホン酸である、請求項16に記載の セメント組成物。
- 18.上記乾燥させた高分子酸と、上記金属酸化物またはガラス粉末との混合物 。
- 19.さらに、乾燥剤を含む、請求項18に記載の混合物。
- 20.密封カプセルにバックされた、請求項18または19に記載の混合物。
- 21.請求項20に記載の混合物と液体のカプセルとを含み、この2つのカプセ ルの内容物が、混合された時、セメントを生ずる、2パックシステム。
- 22.請求項1〜17のいずれか1項に記載の予備反応させた高分子酸を含む第 1のペーストと、請求項1〜17のいずれか1項に記載の金属酸化物またはガラ ス粉末を含む第2のペーストとを含み、これら2つのペーストが、混合された時 、セメントを生ずる、2パックシステム。
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