JPH07503878A

JPH07503878A - 外科用器具

Info

Publication number: JPH07503878A
Application number: JP5514947A
Authority: JP
Inventors: アギー，ジョン　エム．; キング，フランシス; ロマンコ，キンバリー　エー．; ターゲオン，トーマス　エー．; フロー，ローレンス　エー．; ミッテルスタッド，ウィリアム　エー．
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1992-02-19
Filing date: 1993-02-18
Publication date: 1995-04-27
Anticipated expiration: 2018-07-07
Also published as: AU672779B2; WO1993016649A1; DE69331811D1; EP0626825A1; CA2129421C; EP0821914A3; EP0821914B1; DE69319897D1; AU3723193A; EP0626825B1; JP3424826B2; US5306284A; CA2129421A1; DE69319897T2; AU693729B2; DE69331811T2; EP0821914A2; AU1010697A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】外科用器具とて体腔を検査しかつそこに内包された組織を処置するための外科用器具に関する。

背景技術参考としてここに挙げる米国特許第４．９６３．１４７号、第４．９６２．７７０号、及び第５．０８９．０００号は、手板トンネル解放の技法に極めて有用であるとともに他の外科技法にも有用な外科用器具を開示する。この外科用器具は消息子（ｐｒｏｂｅ）を備え、消息子内に切断刃と光学装置とが配置される。消息子を体腔内に挿入した後、切断刃は、組織処置の観察を可能にしつつ、選択された組織の隣接位置へ消息子の横穴を通して延ばされる。

上記の外科用器具において、切断刃ば軸方向に固定された回動可能な軸支ビンを介して延びる。作動軸が軸支ピンを介して切断刃を押圧すると、切断刃の先端部は円弧に沿って移動して完全延長位置に達する。切断刃の先端部は、最初は消息子の末端部方向へ移動し、次いでその完全延長位置へと上方に移動する。切断刃の先端部のこのような前方移動は、切断を意図しない組織に先端部が接触し得るので望ましくない。また切断刃の先端部は、上方移動するにつれて視認し難くなる。

発明の開示本発明によれば、体腔内の選択された組織を視覚による観察のもとで処置するための改良された外科用器具が提供される。この外科用器具は、伸長形の消息子内に据付けられた刃手段を備える。切断刃を略鉛直軌道に沿って消息子から外側へ延ばすための手段が設けられる。切断刃は、常に光学装置の視界内に置かれる。

また切断刃の先端部は、その上方移動時に末端部方向へは移動しないので、意図しない組織に接触することがない。したがって、本発明に係る外科用器具を使用すれば、消息子の外側での切断刃の動作を多大に制御できる。

本発明の一実施例によれば、（ａ）上面と、略閉鎖された末端部と、閉鎖末端部近傍で上面に設けられた横穴とを備え、末端部が、上面から離れる方へ傾斜して、末端部が接触する偏位可能な組織を横穴及び上面の領域から離れる方向へ逸らすようになっている消息子と、（ｂ）消息子内に少なくとも部分的に配置される光学装置が、横穴の近傍に末端を配置することにより光学装置の末端と末端部及び横穴との間に光学装置の視界内に配置される視認空間を形成するように、光学装置を受容する手段と、（Ｃ）選択された組織を分割できる切断刃を有して消息子内に配置される刃手段を具備し、切断刃が視認空間から延長できるとともに切断刃が先端部を備える作業工具と、（ｄ）切断刃の先端部が消息子の長手軸に本質的に直交する軌道に追従するように、切断刃を視認空間から外側へ延長させる手段と、（ｅ）消息子に回動可能に連結される握持ハンドルと、（ｆ）消息子の横穴と握持ハンドルとの間の回転方向を調整する手段であって、回転方向を一時的に固定するようになっている調整手段、とを具備する改良形外科用器具が提供される。

また、刃の先端部が消息子の末端部方向へ移動しないようにして刃が消息子から外側へ持上げられる外科用器具の他の実施例も提供される。刃の持上げ時の所望の軌道を制御する様々な機械的実施例が開示される。この外科用器具は、刃が組織内に進入する地点を標示する標示手段も備えることができる。この特徴は、分割しようとする組織に対する刃の極めて正確な配置を可能にするので、従来の装置に対する他の重要な改良点である。

本発明の外科用器具の他の利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明らかとなろう。

図面の簡単な説明以下、添付図面を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。各図面を通して、同一の参照番号は同一の部分を示す。

図１は、本発明の一実施例による外科用消息子の切欠き側面図、図２は、図１の外科用消息子の上面図図３は、図１の外科用消息子の末端部の切欠き側面図（刃を外した状態）、図４は、図１の消息子の切断刃を延ばした状態の切欠き側面図、図５Ａ及び図５Ｂは、図１の消息子で使用されるクリップ部材の上面図及び側面図、図６は、図１の消息子の末端部の横断面図で、切断刃を上方に移動した状態の図、図７は、図１の消息子で使用される作動アーム及び切断刃の側面図、図８は、図７の作動アーム及び切断刃の上面図、図９は、図１の消息子のハウジングすなわち外被の横断面図、図１Ｏは、本発明の外科用消息子を使用できる好ましい器具すなわちホルダの切欠き側面図、図１１は、光学視認装置（ビデオモニタを備える）に操作可能に連結された本発明の外科用消息子の使用方を示す図、図１１Ａは、消息子から持上げられた刃を示す拡大図、図１２は、本発明の他の実施例による外科用消息子の切欠き側面図、図１３は、図１２の消息子の上面図図１４は、他の刃持上げ手段を示す外科用消息子の末端部の切欠き側面図、図１５は、持上げられた刃を示す図１４の消息子の切欠き側面図、図１６は、他の刃持上げ手段を示す外科用消息子の末端部の切欠き側面図、図１７は、持上げられた刃を示す図１６の消息子の切欠き側面図、図１８は、他の刃持上げ手段を示す外科用消息子の末端部の切欠き側面図、図１９は、持上げられた刃を示す図１８の消息子の切欠き側面図、図２０は、本発明に係る消息子で使用される好ましい形式の作動アームの斜視図、図２１は、図１の消息子のハウジングすなわち外被の斜視図、及び図２２は、図２１に示すハウジングの末端部の上面図である。

発明の詳細な説明本発明は、伸長形の管状ハウジングすなわち外被と、ハウジング内部の作業工具（例えば切断刃）と、光学装置を受容する手段とを具備する種類の外科用器具を提供する。この種の外科用器具は、連続する視認観察のもとて体腔内の選択された組織を処置するために使用される。例えば上記の外科用器具は、手の屈筋皮帯（ｆｌｅｘｏｒｒｅｔｉｎａｃｕｌｕｍ）を分割して手板トンネルにおける正中神経を減圧する外科手法において特に使用される。もちろん本発明の外科用器具は、体腔内の組織を処置する他の様々な外科手法においても使用できる。

図１は、本発明の一実施例による外科用器具１０を切欠き側面図で示す。外科用器具１０は、ボルダ２０に作用的に連結ないし取着される伸長形の消息子１２を備える。ホルダ２０は図１０にさらに完全に示される。図２は消息子の上面図である。

消息子１２は、上面１２Ａと、略閉鎖された末端部１２Ｂと、消息子の末端部に隣接して上面に設けられた横穴１３とを備える。消息子の上面は、横穴の隣接領域で平坦（又は僅かな凹面）であることが好ましい。図示のように、消息子の末端部は、それが接触する偏位可能な組織を横穴及び上面の領域から逸らすように、上面から離れて下方へ傾斜する。末端部は、図示のように僅かに湾曲してもよく、或いは消息子の上面との間に鋭角を形成する略平坦面として傾斜してもよい。

消息子のハウジングすなわち外被は管状であり、一般的な光学視認鏡３０を消息子の基端部における開口を通して消息子内に摺動式に収容できるようになっている。視認鏡３０は、横穴１３の近傍まで延びる末端部３０Ａを備え、視認鏡の末端部と消息子の末端部及び横穴との間に視認空間が形成される。この視認空間は光学装置の視界内に配置される。

消息子１２の基端近傍には、上方へ突出した長手方向、リブ２１が配置され、このリブは消息子内の刃１４の位置に心合せされている。

リブ２１は、消息子を体腔内に挿入した後に刃の傾斜位置を示すための育用な指示器である。また消息子の上面の目盛は、体腔内に挿入された消息子の長さ示すのに存効である。

切断刃１４を具備する刃手段は、消息子内の末端部近傍に担持される。切断刃は、引込位置（図１及び図２に示す）と、選定された組織を分割可能な持上げないし延出位置（図４及び図６に示す）との間で移動できる。切断刃は、引込位置にあるときには身体組織に接触しない。したがって消息子の末端部は、切断刃が引込位置にあるときに、体腔に容易かつ安全に挿入できる。消息子内に少なくとも部分的に収容される光学装置を使用することにより、使用者は、切断刃を延ばす前に、消息子を正確に扱うとともに所望位置に正確に位置決めすることができる。例えば図１１に示すように、光学装置を周知のビデオモニタに作用的に連結することができる。

切断刃１４は、消息子内て摺動可能な作動アームないし作動軸１６によって、引込位置と持上げ位置との間で移動される。作動軸１６の基端１６Ａは大形の板又は環を備え、それに対し長手方向力を加えることにより、作動軸を消息子の末端部（刃を持上げる）又は消息子の基端部（刃を引込める）に向けて移動させることができる。

図７及び図８は、作動軸１６をそれぞれ側面図及び上面図で示す。

図２０は作動軸１６の斜視図である（刃１４を除去して示す）。

板１６Ａに加えられて軸を消息子の末端部に向けて移動させる力は、引き金３４を絞ったときに消息子ホルダ２０のシャトル４ｏの端部４１（図１０に示す）によって付与される。板１６Ａの反対側の面に加えられて作動軸１６を末端部から離れる方へ移動させる力は、ばね２４によって消息子に付与される。このばねは、作動軸を消息子の末端部から離れる方へ押圧して、刃を通常の引込位置に配置する。

図示のように、好ましくは切断刃１４の一端は、作動軸の末端部にビン１８によって回動可能に連結される。また、好ましくは切断刃は、刃の両端の間で側方に延びる案内ピンないしカムロッド１５を備える。図３、図２１及び図２２に示すように、消息子の末端部はカム手段ないし斜面手段１９を備え、斜面手段は切断刃の近傍で消息子の末端部に向けて上方に傾斜する。好ましくは２つのそのような斜面が切断刃の両側に隣接して１つずつ位置決めされ、作動軸１６が消息子の末端部方向へ移動したときに、刃の各側面から外方に延びる案内ピン１５が斜面に沿って上方に摺動するようになっている。

このようにして切断刃の先端部は、その引込位置から延出位置へと略鉛直線に沿って移動するようになる。切断刃の直立すなわち延出位置を図４に示す。

略鉛直線に沿って上方移動する切断刃の先端部のこのような特徴は、器具の使用者が、切断刃が持上げられて使用者の所望の場所を正確に切断し始めるように、分割しようとする組織に対して消息子を正確に位置決めできるので、極めて重要である。

図面に示されるもう１つの重要な特徴は、組織内への切断刃の進入位置を示す標示手段を設けたことである。ここに示す実施例では、標示手段は、消息子１２の末端部近傍の直立壁部分ないし柱１１からなる。好ましくは２つのそのような標示部が設けられ（刃の各側に１つずつ）、それら標示部は、切断刃の持上げ時に切断刃１４の先端部が追従する鉛直軌道に平行に配置される。これらの標示部を設けたことは、器具を操作する外科医にとって非常に有益なことである。何故なら外科医は、切断刃が持上げられる前に消息子の末端部を刃の進入に適した位置に位置決めできるからである。それらの標示部は、ビデオモニタに示される画像において容易に視認できる（図１１及び図１１Ａ参照）。これにより、切断刃の持上げ時に所望しない部位の組織を切断することが防止される。

作動軸１６が消息子の末端部から離れる方へ移動して切断刃１４を引き込むと、消息子に固定されたクリップ部材２２が天上の各ロッド部材１５に対する上方軌道面を形成する。各ロッド部材１５に対しこのような上方軌道面を設けたことにより、切断刃は確実かつ完全に消息子内に引き込まれる。すなわち、クリップ２２によって形成される各軌道面は、切断刃１４上の各ロッド部材■５を所定の下方経路に追従させ、それにより切断刃を確実に下方の引込位置へ移動させる。切断刃１４上の各ロッド部材１５は、斜面部材１９（下面）とクリップ部材２２（上面）との間に形成されたカム軌道内に拘束される。この軌道は、刃の延出位置への上方移動と刃の引込位置への下方移動との両方を制御する。

本発明に係る消息子のもう１つの重要な特徴が図面に示される。

この特徴は、切断刃がその持上げ位置にあるときに、切断刃に対して側方支持部を供与することにある。側方支持部は、消息子の末端部で切断刃に隣接する対向壁部１１２によって形成される。これら支持部は、図６、図２１及び図２２に最も良（示される。両壁部ｌＩ２の間の隙間ないしスロットは、切断刃が持上げられるにつれて切断刃を受容し、両壁部１１２が切断刃に対する側方支持部を形成して、使用中の切断刃のがたつきや側方移動を防止する。

図１〜図４に示される消息子のもう１つの重要な特徴は、前方に突出した脚部１６Ｂを有する作動軸１６の末端部にある。脚部１６Ｂは、作動軸が図４に示す位置（すなわち切断刃１４が完全に持上げられた位置）にあるときに、消息子の末端部の突出部１７の下に拘持される。切断刃が完全に延出されたときに作動軸の末端部が突出部１７の下に拘持されるので、切断刃１４に加わる力は作動軸の末端部を変位させたり上方へ押圧したりすることができない。また図６及び図２０に示すように、作動軸の末端部近傍の基部は外側へ（蟻はぞ状に）張り出しており、消息子の末端部におけるキャビティの張出部と相補的な形状になっている。

このようにして、切断刃１４が切断の目的で完全延出位置にあるとき、切断刃は切断中に消息子に対して末端方向へ偏向され得ない。

図５Ａ及び図５Ｂは、前述のクリップ部材２２を示す。好ましくはクリップ部材は２つの伸長形の軌条部を備え、各軌条部は、切断刃１４から外側へ延びるロッド部材１５に対する上方軌道面を形成する。クリップの自由端部２２Ａ、２２Ｂは、消息子の対向側壁にそれぞれ固定される。クリップの前端部２２Ｃは、消息子の末端部の適当なスロットに受容され、それによりクリップ部材は消息子内の所定位置に極めて固定的に保持される。

図１に示すように、消息子１２０基端部はホルダ２ｏに連結される。例えば、消息子１２の基端部は環状凹部１２Ｃを備えてもよく、環状凹部内には消息子をホルダ内で保持する可動ボルト２６を位置決めできる。ボルト２６の位置はノブ２７によって鉛直方向に調整できる。すなわち、ノブ２７を緩めてボルト２６を持上げることにより、消息子をホルダ２ｏから取外すことができる。その代わりにノブ２７を締めると、ボルト２６は消息子１２に対して強固に押し付けられ、消息子が固定位置に固定される。ノブ２７を僅かに緩めると、消息子１２はホルダ２ｏに対して回転方向に調整できる。

図９は、図２１の線９−９に沿って切った管状消息子１２の好適な横断面図である。消息子内に形成される伸長形のキャビティは、光学鏡３０を摺動可能に受容する上方部分１．２Ｄを備える。作動軸１６は、キャビティの下方部分１２Ｅに摺動可能に受容される。好ましくは作動軸は、横方向へ延びるリブ１６Ｃ，１６Ｄを備え、それらリブは、消息子１２０両側壁の溝１２Ｆ、１２Ｇに受容かつ保持される。このようにして、作動軸は作動時に消息子１２に対して回転や撓曲を生じなくなる。

図示のように、消息子のハウジングは好ましくはＤ形断面を有する。消息子の上面は好ましくは平坦（又は僅かな凹面）である。対向する両側縁は相互に平行であり、下面は湾曲している（例えば凸面）。

図１０は、外科用消息子のホルダ２０の好適な実施例を示す切欠き側面図である。このホルダは、握持ハンドル部２９と上方本体部２８とを備える。消息子１２の基端部は本体２８の前端部の開口に摺動可能に受容され、固定ボルト２６がノブ２７を回すことによって下方に押圧されて消息子をホルダ内に保持する。ばね２６Ａは、ノブが緩められたときにボルトを上方へ付勢する。シャトル４ｏは本体２８内に配置され、消息子をホルダに挿入したときに消息子内の作動軸上の板１６Ａに当接される前端部４１を備える。、シャトル４０は、回動可能に取着されたアーム４３（ビン４３Ａの周りで回動する）を介して引き金３４に連結される。引き金がハンドル方向へ引かれると、アーム４３はシャトルを前方に動かし、それによりシャトルの端部４１が作動軸１６を消息子の末端部方向へ付勢して切断刃を持上げる。さらに引き金を引くと、切断刃はさらに高く持上げられる。

ばね４２はシャトル４０をその通常の休止位置に付勢する。

一般的な伸長形の光学鏡を、本体２８及びシャトル４ｏを通して摺動式に挿入できる。ボールプランジャ組体３２は、使用中に光学鏡をホルダ内で保持する。

図１１は、手の屈筋皮帯（ｆｌｅｘｏｒ　ｒｅｔｉｎａｃｕｌｕｍ）　１２８を分割して手板トンネルにおける正中神経を減圧することにより手板トンネル解放を行うための、本発明に係る外科用器具の使用法を示す。手板トンネル解放を行う際の外科用器具の好適な使用法は、手板トンネルの基部及び手首の曲げ皺に位置する短い横切開部１２４を形成することによって行われる。切開部を長手方向に拡げた後に、感覚神経の損傷を回避するために、切開部１２４は、末端部で屈筋皮帯に至る前腕筋膜を通して延長される。指の屈筋溝膜を切開した後、手板を牽引して手板ｌ・ンネルの基部開口を露出し、それにより手板トンネルへの通路を形成する。

消息子１２をホルダ２０に対し回転方向へ調整して外科医にとって快適な作業姿勢に適応させた後、消息子１２は切開部１２４に、望ましくは手板トンネルの長手方向へ屈筋皮帯１２８の端縁部１３２まで挿入される。

患者の四肢を処置する間に光学装置を使用することにより、手板トンネル内部の解剖学的構造は、ビデオモニタ１３６のディスプレー１３４上で明確に視覚化され、構造が規定され、端縁部１３２が位置決めされる。ビデオカメラ１３８によってモニタ１３６に送られる画像は、光源１４０によって強調することができる。

消息子１２の末端部は、消息子の挿入を容易にするために、手板トンネル内部の腿、嚢、及び正中神経を望ましくは穏やかに押しやっている。そこで消息子の横穴は、屈筋皮帯１２８の内側面１４２に隣接して位置決めされ、望ましくは消息子の上面の形状（好ましくは平坦である）は、押しやられた組織を横穴の周辺領域から排斥する。切断刃が持上がる消息子上の位置を標示する標示部１１は、ディスプレー１３４上で明確に視認でき、屈筋皮帯１２８の端縁部１３２に対する消息子の正確な配置を容易にする。

消息子の上面に設けた横穴１３は、好ましくは切断刃を越えて末端方向へ延び、（所望しない組織が切断刃の持上げ位置に極端に接近して配置されないことを確保するために）標示部１１の向う側の視認を可能にしている。図１１Ａは、横穴１３の末端部を切断刃１４の向う側にモニタ上で視認できることを示す。

適切な配置において、切断刃１４は屈筋皮帯１２８の端縁部１３２に接触するように延出され、外科医は分割される組織をディスプレー１３４を介して視認する。望ましくは切断刃の位置は、靭帯を完全に解放するのに充分な位置まで延びる。

延出された切断刃の意図された経路を（横穴を通して）視認する間に、消息子１２は引き出され、それにより屈筋皮帯１２８を分割するとともに手板トンネルを解放する。分割が不充分な場合は、切断刃をさらに持上げつつ上記のステップを繰り返すことができる。

図１２及び図１３は、本発明の他の実施例による外科用消息子を示す。この実施例では、消息子のハウジングすなわち外被は、図１の実施例に関して説明した前述のものと本質的に同一である。それは同様にホルダ２０に連結できる。

図１２及び図１３の実施例では、切断刃４８はその基端部でビン１８によって消息子４４内の作動軸４６に回動可能に取着される。

切断刃４８は、その各側面から横に外側へ延びるビンないしロッド１５を備える。切断刃４８の両側面のロッド１５は、消息子の本体４４の対向側壁に設けた溝４９に受容される。それらの溝は、消息子の末端部に向けて上方に傾斜する。したがって、作動軸４６が消息子の末端部方向へ移動するにつれて、切断刃４８に支持された各ロッド１５は各溝４９に沿って上方へ移動し、それにより切断刃４８の先端部が穴４５を通ってほぼ鉛直方向に持上げられる。作動軸が消息子の末端部から離れる方に移動すると、ロッド１５は溝内を移動して切断刃をその延出位置から引込位置へと移動させる。

図１４及び図１５は、作動軸の移動によって切断刃を消息子上面の上方に持上げることができる他の方法を示す側面図である。消息子はその上面に横穴５５を備える。

図１４において切断刃５０は、ビン５２によって消息子６ｏの本体に回動可能に取着される脚部材５１を備える。作動軸５４は揺動リンク５６によって切断刃５０に連結される。揺動リンク５６は、一端で作動軸５４の末端に回動可能に取着され、他端で切断刃５゜に回動可能に取着される。図１５に示すように、作動軸５４が消息子６０の末端部方向に移動すると、切断刃５０は消息子上面の上方へ持上げられる。切断刃の先端部の軌道を点線で示す。この実施例では、切断刃の先端部は僅かに弧状の軌道に沿って移動するが、これは切断刃が常に消息子の末端部から離れる方へ移動するので許容できる。

図１６及び図１７は、作動軸の移動によって切断刃を消息子上面の上方に持上げることができる他の方法を示す側面図である。図１６に示される消息子７０では、切断刃８０は一端でビン７１によって作動軸７４の末端部に回動可能に取着される。リンク７２は、その一端で切断刃８０に回動可能に取着され、かつ他端で消息子の本体に回動可能に取着される。消息子は横穴７５を備える。図１７に示すように、作動軸７４が消息子の末端部方向に移動すると、切断刃８０の先端部は消息子上面の上方へ鉛直線に沿って持上げられる。

これは非常に望ましい切断刃の持上げ軌道である。

図１８及び図１９は、作動軸の移動によって切断刃を消息子上面の上方に持上げることができる他の方法を示す側面図である。図１８に示される消息子９０（横穴９５を備える）では、切断刃１００は一端でピン９１によって作動軸９４の末端部に回動可能に取着される。切断刃は、図示のように湾曲したスロット穴１０２を備える。

スロット穴内には、消息子の本体に固定された軸支ピン９６が配置される。図１９に示すように、作動軸９４か消息子の末端部方向に移動すると、切断刃は消息子上面の上方へ持上げられる。固定された軸支点９６に対して移動する湾曲したスロット穴１０２により、切断刃１００の先端部が所望の鉛直線に沿って上方移動するように切断刃が持上げられる。

本発明の消息子では、図示のように、横穴が消息子の上面における末端部近傍に配置される。勿論、横穴の正確な位置は所望により変更できる。通常は切断刃は横穴を通って消息子の外側に持上げられるようになっているが、切断刃を消息子に設けた別の穴から外へ持上げることができるのは勿論である。好ましくは横穴の末端部は、図面に示すように切断刃の配置の向う側まで延びる。

消息子ハウジング及び作動アームは、消息子を経済的に使い捨てできるように、耐久性のあるプラスチックからなることが好ましい。

消息子のホルダは、金属、耐久性プラスチック、又は合成材料がら形成できる。

本発明の範囲から逸脱することなく他の変更が可能である。本発明は、添付されたクレームの範囲内で、ここに特に説明したものとは別のやり方で実施できることが理解されよう。

ＦＩＧ、３ＦＩＧ、４ＦＩＧ、５ＡＦＩＧ、５ＢＦＩＧ、６ＦＩＧ、２２ＦＩＧ、ｌｏＦＩＧ、ｌｌＡＦＩＧ、１４ＦＩＧ、１５ＦＩＧ、１６ＦＩＧ、１７ＦＩＧ、Ｉ９国際調査報告ＡＮＪＨＡＮ３　Ｍ　ＮＮＥＸ　Ａ　ＮＮＥＸＥフロントページの続き（７２）発明者　キング、フランシスアメリカ合衆国、カリフォルニア　９５８２５゜サクラメント、スィート１０１．スクリップス　ドライブ　７７（７２）発明者　口マンコ、キンバリー　ニー。

アメリカ合衆国、ミネソタ　５５１３３−３４２７゜セントポール、ポスト　オフィス　ボックス　３３４２７　（番地なし）（７２）発明者　ターゲオン、トーマス　ニー。

アメリカ合衆国、ミネソタ　５５１３３−３４２７゜セントポール、ポスト　オフィス　ボックス　３３４２７　（番地なし）（７２）発明者　フロー、ローレンス　ニー。

アメリカ合衆国、ミネソタ　５５１３３−３４２７゜セントポール、ポスト　オフィス　ボックス　３３４２７　（番地なし）（７２）発明者　ミツチルスタッド、ウィリアム　ニー。

アメリカ合衆国、ミネソタ　５５１３３−３４２７゜セントポール、ポスト　オフィス　ボックス　３３４２７　（番地なし）

Claims

【特許請求の範囲】

１．体腔内の選択された組織を視覚観察のもとで処置するための外科用器具において、（ａ）上面と、略閉鎖された末端部と、該閉鎖末端部近傍で該上面に設けられた横穴とを備え、該末端部が、該上面から離れる方へ傾斜して、該末端部が接触する偏位可能な組織を該横穴及び該上面の領域から離れる方向へ逸らすようになっている消息子と、（ｂ）前記消息子内に少なくとも部分的に配置される光学装置が、前記横穴の近傍に末端を配置することにより該光学装置の該末端と前記末端部及び前記横穴との間に該光学装置の視界内に配置される視認空間を形成するように、該光学装置を受容する手段と、（ｃ）選択された組織を分割できる切断刃を有して前記消息子内に配置される刃手段を具備し、該切断刃が前記視認空間から延長できるとともに該切断刃が先端部を備える作業工具と、（ｄ）前記切断刃の前記先端部が前記消息子の長手軸に本質的に直交する軌道に追従するように、該切断刃を前記視認空間から外側へ延長させる手段と、（ｅ）前記消息子に回動可能に連結される握持ハンドルと、（ｆ）前記消息子の前記横穴と前記握持ハンドルとの間の回転方向を調整する手段であって、該回転方向を一時的に固定するようになっている調整手段、とを具備する外科用器具。
２．前記握持ハンドルが、前記刃手段を前記消息子の外側に延長させる作動手段を具備する請求項１に記載の器具。
３．前記作動手段を解除したときに前記刃手段を自動的に引き込む手段をさらに具備する請求項２に記載の器具。
４．前記消息子の前記末端部が、該消息子の前記上面に対し鋭角を形成する傾斜面として概略形成される請求項１に記載の器具。
５．光学装置を受容する前記手段が一般的な検査鏡を受容する請求項１に記載の器具。
６．前記切断刃を視認空間を通して延長させる前記手段は、前記消息子内に収容される長手方向へ移動可能な作動軸を具備し、該作動軸が前記切断刃に、該作動軸の長手方向移動を該切断刃の外方延長に変換する手段を形成する作動関係のもとに連結される請求項１に記載の器具。
７．前記作動軸は器具の操作者による作動動作に応答し、該作動軸の長手方向移動の増分の端々が前記切断刃の延長におけるさらに大きな対応の増分を生む請求項６に記載の器具。
８．前記切断刃が前記作動軸に回動式に連結される基端部を備え、該作動軸の長手方向移動に応答して該切断刃の前記先端部を持上げる持上げ手段をさらに具備する請求項６に記載の器具。
９．前記持上げ手段は、（ａ）前記切断刃によって前記基端部と前記先端部との間に支持されるカム部材と、（ｂ）該カム部材を受容するために前記消息子に設けられ、基端及び末端を有し、該基端から該末端へと上方に傾斜するカム軌道、とを具備し、前記消息子の前記末端部に向かう前記作動軸の長手方向移動が、前記カム部材を前記カム軌道上で傾斜経路に沿って移動させ、それにより前記切断刃が該作動軸に関して回動するとともに該消息子から外側に延びる請求項８に記載の器具。
１０．前記カム軌道は相互に略平行な上面及び下面を備え、前記切断刃がその延長位置から引き込まれたときに前記カム部材が該カム軌道の該上面に係合する請求項９に記載の器具。
１１．前記カム部材は前記切断刃から側方へ外側に突出する案内ピンからなり、前記カム軌道の前記下面は前記消息子における傾斜面からなり、該カム軌道の前記上面は該消息子に固定されたクリップ部材からなる請求項１０に記載の器具。
１２．前記案内ピンは前記切断刃を通って横方向に延び、２つの前記カム軌道が設けられ、それらカム軌道が該切断刃の両面に近接して配置される請求項１１に記載の器具。
１３．前記消息子の前記末端部は拘持手段をさらに備え、前記作動軸は前記切断刃が外側延長位置にあるときに該拘持手段によって拘持される末端を備える請求項８に記載の器具。
１４．前記消息子の長手軸に対する前記切断刃の前記先端部の位置を標示する標示手段を該消息子の前記末端部にさらに具備する請求項１に記載の器具。
１５．前記作業工員は前記消息子の前記末端部で軸方向へ固定された軸部に協働式に係合し、前記作動軸が該軸部に接近するにつれて該作動軸の長手方向移動が該作業工具の回転移動を生み、以て前記切断刃を外方に延長させる請求項６に記載の器具。
１６．前記切断刃は伸長形のスロットを備え、前記軸部は該スロットを通って延びるピンを具備する請求項１５に記載の器具。
１７．前記消息子が前記握持ハンドルに脱着可能に連結され、かつ使い捨て可能である請求項１に記載の器具。
１８．前記横穴に隣接した前記上面が平坦面又は凹面として概略形成される請求項１に記載の器具。
１９．前記消息子が平坦な上面と平行な両側面と凸状の下面とを備える請求項１に記載の器具。
２０．周辺組織を損傷する危惧を最小限にしつつ、手根トンネル解放の間に視覚観察のもとで屈筋支帯を分割するための外科用器具において、（ａ）上面と、略閉鎖された末端部と、該閉鎖末端部近傍で該上面に設けられた横穴とを備え、該末端部が、該上面から離れる方へ傾斜して、該末端部が接触する偏位可能な組織を該横穴及び該上面の領域から離れる方向へ逸らすようになっているとともに、該横穴に隣接した該上面が平坦面又は凹面として概略形成されている消息子と、（ｂ）前記消息子内に少なくとも部分的に配置される光学装置が、前記横穴の近傍に末端を配置することにより該光学装置の該末端と前記末端部及び前記横穴との間に該光学装置の視界内に配置される視認空間を形成するように、該光学装置を受容する手段と、（ｃ）前記視認空間から延長可能に該視認空間内に取着され、先端部を備える切断刃と、（ｄ）前記切断刃の前記先端部が前記消息子の長手軸に本質的に直交する軌道に追従するように、該切断刃を前記視認空間から外側へ延長させる手段と、（ｅ）前記消息子に回動可能に連結され、前記切断刃を延長させるための作動手段を備える握持ハンドルと、（ｆ）前記消息子の前記横穴と前記握持ハンドルとの間の回転方向を調整する手段であって、該回転方向を一時的に固定するようになっている調整手段と、（ｇ）前記作動手段を解除したときに前記切断刃を自動的に引き込む引き込み手段、とを具備する外科用器具。
２１．前記消息子は、屈筋支帯を分割する前に手根トンネル内に挿入されるように形成される請求項２０に記載の器具。
２２．前記末端部は、前記消息子の前記上面に対して鋭角を形成する傾斜面として概略形成される請求項２０に記載の器具。
２３．光学装置を受容する前記手段が一般的な検査鏡を受容する請求項２０に記載の器具。
２４．前記切断刃を視認空間を通して延長させる前記手段は、前記消息子内に収容される長手方向へ移動可能な作動軸を具備し、該作動軸が前記切断刃に、該作動軸の長手方向移動を該切断刃の外方延長に変換する手段を形成する作動関係のもとに連結され、該作動軸が前記作動手段の動作に応答するようになっている請求項２０に記載の器具。
２５．前記作動軸の長手方向移動の増分の各々が前記切断刃の延長におけるさらに大きな対応の増分を生む請求項２４に記載の器具。
２６．前記切断刃は前記消息子の前記末端部における軸支手段に協働式に係合し、前記作動軸が該軸支手段に接近するにつれて該作動軸の長手方向移動が該切断刃の回転移動を生み、以て該切断刃を外方に延長させる請求項２５に記載の器具。
２７．前記切断刃が前記作動軸に回動式に連結される基端部を備え、該作動軸の長手方向移動に応答して該切断刃の前記先端部を持上げる持上げ手段をさらに具備する請求項２４に記載の器具。
２８．前記持上げ手段は、（ａ）前記切断刃によって前記基端部と前記先端部との間に支持されるカム部材と、（ｂ）該カム部材を受容するために前記消息子に設けられ、基端及び末端を有し、該基端から該末端へと上方に傾斜するカム軌道、とを具備し、前記消息子の前記末端部に向かう前記作動軸の長手方向移動が、前記カム部材を前記カム軌道上で傾斜経路に沿って移動させ、それにより前記切断刃が該作動軸に関して回動するとともに該消息子から外側に延びる請求項２７に記載の器具。
２９．前記カム軌道は相互に略平行な上面及び下面を備え、前記切断刃がその延長位置から引き込まれたときに前記カム部材が該カム軌道の該上面に係合する請求項２８に記載の器具。
３０．前記カム部材は前記切断刃から側方へ外側に突出する案内ピンからなり、前記カム軌道の前記下面は前記消息子における便斜面からなり、該カム軌道の前記上面は該消息子に固定されたクリップ部材からなる請求項２９に記載の器具。
３１．前記案内ピンは前記切断刃を通って横方向に延び、２つの前記カム軌道が設けられ、それらカム軌道が該切断刃の両面に近接して配置される請求項３０に記載の器具。
３２．前記消息子の前記末端部は拘持手段をさらに備え、前記作動軸は前記切断刃が外側延長位置にあるときに該拘持手段によって拘持される末端を備える請求項２７に記載の器具。
３３．前記消息子の長手軸に対する前記切断刃の前記先端部の位置を標示する標示手段を該消息子の前記末端部にさらに具備する請求項２０に記載の器具。
３４．前記消息子が前記握持ハンドルに脱着可能に連結され、前記横穴に隣接した前記上面が平坦であり、前記作動軸が前記握持ハンドルに支持された引き金の作動動作に応答するようになっている請求項２４に記載の器具。
３５．前記消息子が前記握持ハンドルに脱着可能に連結され、かつ使い捨て可能である請求項２０に記載の器具。
３６．前記消息子が平坦な上面と平行な両側面と凸状の下面とを備える請求項２０に記載の器具。
３７．体腔内の選択された組織を視覚観察のもとで処置するための外科用器具において、（ａ）上面と、略閉鎖された末端部と、該閉鎖末端部近傍で該上面に設けられた横穴とを備え、該末端部が、該上面から離れる方へ傾斜して、該末端部が接触する偏位可能な組織を該横穴及び該上面の領域から離れる方向へ逸らすようになっている消息子と、（ｂ）前記消息子内に少なくとも部分的に配置される光学装置が、前記横穴の近傍に末端を配置することにより該光学装置の該末端と前記末端部及び前記横穴との間に該光学装置の視界内に配置される視認空間を形成するように、該光学装置を受容する手段と、（ｃ）選択された組織を分割できる切断刃を有して前記消息子内に配置される刃手段を具備し、該切断刃が前記視認空間から延長できるとともに該切断刃が先端部を備える作業工具と、（ｄ）前記切断刃の前記先端部が前記消息子の長手軸に本質的に直交する軌道に追従するように、該切断刃を前記視認空間から外側へ延長させる手段であって、該消息子内に収容される長手方向へ移動可能な作動軸を具備し、該作動軸が該切断刃に、該作動軸の長手方向移動を該切断刃の外方延長に変換する手段を形成する作動関係のもとに連結され、該作動軸が器具の操作者による作動動作に応答し、該作動軸の長手方向移動の増分の端々が該切断刃の延長におけるさらに大きな対応の増分を生むようになっている手段と、（ｅ）前記消息子に回動可能に連結される握持ハンドルと、（ｆ）前記消息子の前記横穴と前記握持ハンドルとの間の回転方向を調整する手段であって、該回転方向を一時的に固定するようになっている調整手段、とを具備する外科用器具。
３８．前記切断刃は前記作動軸に回動式に連結される基端部を備え、該作動軸の長手方向移動に応答して該切断刃の前記先端部を持上げる持上げ手段をさらに具備し、該持上げ手段は、（ａ）前記切断刃によって前記基端部と前記先端部との間に支持されるカム部材と、（ｂ）該カム部材を受容するために前記消息子に設けられ、基端及び末端を有し、該基端から該末端へと上方に傾斜するカム軌道、とを具備し、前記消息子の前記末端部に向かう前記作動軸の長手方向移動が、前記カム部材を前記カム軌道上で傾斜経路に沿って移動させ、それにより前記切断刃が該作動軸に関して回動するとともに該消息子から外側に延びる請求項３７に記載の器具。
３９．前記カム軌道は相互に略平行な上面及び下面を備え、前記切断刃がその延長位置から引き込まれたときに前記カム部材が該カム軌道の該上面に係合する請求項３８に記載の器具。
４０．前記カム部材は前記切断刃から側方へ外側に突出する案内ピンがらなり、前記カム軌道の前記下面は前記消息子における傾斜面からなり、該カム軌道の前記上面は該消息子に固定されたクリップ部材からなる請求項３９に記載の器具。
４１．前記案内ピンは前記切断刃を通って横方向に延び、２つの前記カム軌道が設けられ、それらカム軌道が該切断刃の両面に近接して配置される請求項４０に記載の器具。
４２．前記消息子の前記末端部は拘持手段をさらに備え、前記作動軸は前記切断刃が外側延長位置にあるときに該拘持手段によって拘持される末端を備える請求項３７に記載の器具。
４３．前記消息子の長手軸に対する前記切断刃の前記先端部の位置を標示する標示手段を該消息子の前記末端部にさらに具備する請求項３７に記載の器具。
４４．体腔内の選択された組織を視覚観察のもとで処置するための外科用器具において、（ａ）上面と、略閉鎖された末端部と、該閉鎖末端部近傍で該上面に設けられた横穴とを備え、該末端部が、該上面から離れる方へ傾斜して、該末端部が接触する偏位可能な組織を該横穴及び該上面の領域から離れる方向へ逸らすようになっている消息子と、（ｂ）前記消息子内に少なくとも部分的に配置される光学装置が、前記横穴の近傍に末端を配置することにより該光学装置の該末端と前記末端部及び前記横穴との間に該光学装置の視界内に配置される視認空間を形成するように、該光学装置を受容する手段と、（ｃ）選択された組織を分割できる切断刃を有して前記消息子内に配置される刃手段を具備し、該切断刃が前記視認空間から延長できるとともに該切断刃が先端部を備える作業工具と、（ｄ）前記切断刃の前記先端部が前記消息子の長手軸に本質的に直交する軌道に追従するように、該切断刃を前記視認空間から外側へ延長させる手段であって、（ｉ）該切断刃が回動式に連結され、該消息子内に収容される長手方向へ移動可能な作動軸と、（ｉｉ）第１端部及び第２端部を備え、該第１端部が該消息子に回動式に連結されるとともに該第２端部が該切断刃に回動式に連結され、該作動軸が該消息子の前記末端部方向へ移動するときに該切断刃の前記先端部を該消息子から外側に延長させるリンク腕とを具備する手段と、（ｅ）前記消息子に回動可能に連結される握持ハンドルと、（ｆ）前記消息子の前記横穴と前記握持ハンドルとの間の回転方向を調整する手段であって、該回転方向を一時的に固定するようになっている調整手段、とを具備する外科用器具。
４５．前記切断刃を自動的に引き込む手段をさらに具備する請求項４４に記載の器具。
４６．前記消息子が前記握持ハンドルに脱着可能に連結され、かつ使い捨て可能である請求項４４に記載の器具。
４７．前記の長手軸に対する前記切断刃の前記先端部の位置を標示する標示手段を該消息子の前記末端部にさらに具備する請求項４４に記載の器具。
４８．体腔内の選択された組織を視覚観察のもとで処置するための外科用器具において、（ａ）上面と、略閉鎖された末端部と、該閉鎖末端部近傍で該上面に設けられた横穴とを備え、該末端部が、該上面から離れる方へ傾斜して、該末端部が接触する偏位可能な組織を該横穴及び該上面の領域から離れる方向へ逸らすようになっている消息子と、（ｂ）前記消息子内に少なくとも部分的に配置される光学装置が、前記横穴の近傍に末端を配置することにより該光学装置の該末端と前記末端部及び前記横穴との間に該光学装置の視界内に配置される視認空間を形成するように、該光学装置を受容する手段と、（ｃ）前記視認空間から延長可能に前記消息子内に取着され、先端部及び基端部を備え、該基端部が該消息子に回動式に連結される切断刃と、（ｄ）前記切断刃を前記視認空間から外側へ延長させる手段であって、（ｉ）前記消息子内に収容される長手方向へ移動可能な作動軸と、（ｉｉ）第１端部及び第２端部を備え、該第１端部が該作動軸に回動式に連結されるとともに該第２端部が該切断刃に回動式に連結され、該作動軸が該消息子の前記末端部方向へ移動するときに該切断刃の前記先端部を該消息子から外側に延長させるリンク腕とを具備する手段と、（ｅ）前記消息子に回動可能に連結される握持ハンドルと、（ｆ）前記消息子の前記横穴と前記握持ハンドルとの間の回転方向を調整する手段であって、該回転方向を一時的に固定するようになっている調整手段、とを具備する外科用器具。
４９．体腔内の選択された組織を視覚観察のもとで処置するための外科用器具に使用される使い捨て式の消息子であって、（ａ）基端部と、略閉鎖された末端部と、該閉鎖末端部近傍に設けられた横穴を有する上面とを備え、該末端部が、該上面から離れる方へ傾斜して、該末端部が接触する偏位可能な組織を該横穴及び該上面の領域から離れる方向へ逸らすようになっている伸長形の管状ハウジングと、（ｂ）前記ハウジングを通って長手方向に延び、光学装置を受容する伸長形のキャビティと、（ｃ）選択された組織を分割できる切断刃を有して前記横穴に隣接して前記ハウジング内に取着される刃手段を具備し、該切断刃が先端部を備える作業工具と、（ｄ）前記切断刃の前記先端部が前記ハウジングの長手軸に本質的に直交する軌道に追従するように、該切断刃を前記消息子から外側へ延長させる作動手段、とを具備する消息子。
５０．前記作動手段は、基端及び末端を備える伸長形の作動軸を具備し、前記切断刃が該軸の該末端に回動式に連結され、該軸の長手方向移動に応答して該切断刃の前記先端部を持上げる持上げ手段をさらに具備する請求項４９に記載の消息子。
５１．前記持上げ手段は、（ａ）前記切断刃によって前記基端部と前記先端部との間に支持されるカム部材と、（ｂ）該カム部材を受容するために前記消息子に設けられ、基端及び末端を有し、該基端から該末端へと上方に傾斜するカム軌道、とを具備し、前記消息子の前記末端部に向かう前記作動軸の長手方向移動が、前記カム部材を前記カム軌道上で傾斜経路に沿って移動させ、それにより前記切断刃が該作動軸に関して回動するとともに該消息子から外側に延びる請求項５０に記載の消息子。
５２．前記カム軌道は相互に略平行な上面及び下面を備え、前記切断刃がその延長位置から引き込まれたときに前記カム部材が該カム軌道の該上面に係合する請求項５１に記載の消息子。
５３．前記消息子の前記末端部は、前記刃が該消息子に対し持ち上げられたときに該刃を横方向に支持するための、該末端部に一体化された刃支持手段を備える請求項１に記載の外科用器具。
５４．前記刃支持手段が前記刃に隣接した壁部材からなる請求項５３に記載の外科用器具。
５５．体腔内の選択された組織を視覚観察のもとで処置するための外科用器具において、（ａ）上面と、略閉鎖された末端部と、該上面に設けられた横穴とを備える消息子と、（ｂ）前記消息子内に少なくとも部分的に配置され、前記横穴に隣接する末端を備える光学装置と、（ｃ）前記消息子内に配置され、該消息子から外側へ延長できる作業工具と、（ｄ）前記工具を前記消息子から外側へ延長させる手段と、（ｅ）前記消息子の長手軸に対する前記工具の位置を標示する標示手段、とを具備する外科用器具。