JPH07503239A - ヒスタミン誘導体を免疫調節剤として免疫療法で用いる方法 - Google Patents

ヒスタミン誘導体を免疫調節剤として免疫療法で用いる方法

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JPH07503239A JP5512737A JP51273793A JPH07503239A JP H07503239 A JPH07503239 A JP H07503239A JP 5512737 A JP5512737 A JP 5512737A JP 51273793 A JP51273793 A JP 51273793A JP H07503239 A JPH07503239 A JP H07503239A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒスタミン誘導体を免疫調節剤として免疫療法で用いる方法発明の分野 本発明は、一般に、哺乳動物の免疫系を調節する方法に関するものであり、より 詳細には、ヒスタミン誘導体を含んでいる組成物を用いて免疫系を調節する方法 に関する。
発明の背景 哺乳動物における免疫応答過程に関する理解レベルが向上して来たと共に、特定 の分子が免疫調節(immune modulation)で重大な役割を果し ているとの認識が深まってきている。不幸なことには、細胞混合物内に存在して いる単一種の細胞型に対して上記分子が示す効果に関しては、一般に非特異的で ある。効果に特異的か或は細胞に特異的な作動薬に対する重大な必要性が存在し ている。
ヒスタミンは、哺乳動物における免疫応答過程で重大な役割を果していることが 示されている小型分子である。しかしながら、ヒスタミンのためのレセプタを有 する数多くの細胞に対してそれらが示す効果が偏在的であることから、それを免 疫療法で用いることの可能性が制限されている。組織に特異的であるか或は効果 に特異的であるヒスタミン誘導体が得られたならば、これは、免疫調節でヒスタ ミンが果す役割を決定するに有意な補助となると共に、価値有る免疫療法をもた らすことになるであろう。
ヒスタミンは、哺乳動物における免疫応答モデル、特に遅延型過敏症およびTと B細胞機能モデルを実質的に調節し得る。ヒスタミンは、抗原に対して異なる段 階の応答が生じている間に合成され、直接的もしくは間接的に、抗原に対してさ らなる応答を示す。炎症および免疫応答が生じている間、組織内に存在している ヒスタミン濃度によって数多くのリンパ系細胞の機能が修飾され得る。これらの 効果は多大であり得るが、その作動薬が効果に特異的でないか或は細胞に特異的 でない場合、細胞混合物内に存在している単一種の細胞型に対する直接的な効果 は決定され得ない。ヒスタミンのためのレセプタを有する全ての細胞に対して作 動薬が示す効果が偏在的であることから、ヒスタミンを全ての免疫療法で用いる ことが制限されている。Khan他rc1in Immun。
1、Rev、(1985) 4 : 1、Me1mon他rAm、 J、 Me d、J (1981)71 :100およびRoclin他rcellImmu no1.J (1978)37:162゜ヒスタミンは、カテコールアミン類、 プロスタグランジン類およびいくつかのペプチド類、例えばブラジキニンおよび 恐らくはリンフ才力イン類などと同様、オータコイドである。オータコイド類は 、それらがそれらの局所的作用部位で作り出されそして種々の組織内で作り出さ れ得る点で、ホルモン類とは異なっている。オータコイド類は炎症の仲介で重要 な役割を果している。炎症が生じている間、蛋白質変性、局所的pHの低下、「 新規ペプチド類」の放出およびリソンーム酵素の放出などを含む特定の出来事が 生じ得る。このような出来事は、これらの新規産物に対してその免疫系が過剰に 働くべきでない背景を作り出す。しかしながら、炎症により免疫原が作り出され る可能性が存在しているにも拘らず、その炎症過程は、通常、ひどく異常な免疫 応答を伴わないか或はそのような異常応答が後で生じることはない。オータコイ ド類がこのような応答をどうにかして調節していると見られる。
オータコイド類は、種々の免疫段階の間、ナチュラルサプレッサー細胞、T細胞 サブセットおよびB細胞に影響を与えている。オータコイド類のためのレセプタ は、免疫機能を実行する細胞上に非ランダム的に分布している(作動薬に関する 数および親和力において)。前駆体B細胞はヒスタミンおよびカテコールアミン のレセプタを有していていないと見られる一方、抗体を産生ずるB細胞はそれを 有していると見られる。
Tサプレッサー(T、)細胞は、Tヘルパー(T、)およびT細胞溶解(T、) 細胞がヒスタミンに対して示すCAMP応答を調節している。
マイトジェンは、上記細胞がヒスタミンに対して示す応答性を変化させる。ヒス タミンに応答するある種のリンパ球は、それらの上にHlおよびH2両方のレセ プタを有している一方、他のものはH2レセプタのみを有している。ある種のリ ンパ球において、これらのH7しでブタは、H1作動(agonism)に対す る応答を修飾していると見られ、他のものに関しては、このような相互作用は全 く存在していない。ある種の細胞における生物学的応答は阻害性であり(例えば B細胞からの抗体放出低下:リンフ才力イン放出の阻害またはTエフェクター細 胞による標的細胞溶解の阻害、並びにマスト細胞からのヒスタミン放出の阻害) 、そして他のものにおける応答は免疫機能を増強する(例えばナチュラルサプレ ッサーによる抑制の増強、並びにT、細胞またはTヘルパー(Th)細胞増殖) 。これらのオータコイド類は、免疫応答において選択された初期出来事を増強す ると見られる(例えばサプレッサー機能が増強する)一方、後期段階の免疫表現 型発現(例えばリンフ才力イン類または抗体の放出)を阻害していると見られる 。
新生児期のマウスまたは照射したマウスの膵臓内には、天然に存在しているサプ レッサー細胞が現れるが、これは、免疫寛容誘導で鍵となる役割を果している可 能性がある。5trober他rAnn、Rev。
Immunol、(1984)2:219:Hertel−Wulff他rJ、  Immunol、 (1984) 133:2791:0kada他rJ、E xpt、Med、(1982)156:522および0kada他rJ、Imm unol、J (1982)129:1892参照。
これらの細胞は、それらの表面表現型の意味でNK細胞に関係しているが、機能 の点では異なっている。これらのナチュラルサプレッサー細胞が現れるのは、リ ンパ系組織が成熟している初期段階の短期間であるが、全体的リンパ系照射によ り成熟体内に誘発され得る。これらの細胞は、同種異系反応性(allorea ctive)免疫応答を示す抗原特異的細胞溶解アームを阻害すると言ったユニ ークな特徴を有しているが、抗原特異的抑制性アームに関しては無傷のまま残す 。このようにして、ナチュラルサプレッサー(natural 5uppres sor)(NS)細胞の調節環境における同種異系反応により、抗原に特異的な サプレッサー細胞が多数生じ、これが今度はインビボにおける寛容性を維持して いる。従って、ナチュラルサプレッサー細胞は、同種異系骨髄キメラにおける移 植片に対する宿主および宿主に対する移植片の間が不健全な状態になるのを防止 するに重要な役割を果している可能性があると共に、新生児期のマウスおよび全 体的リンパ系照射(totallymphoid 1rradiated)(T LI)マウスにおける免疫寛容性で重要な役割を果している可能性がある。
ヒスタミンは、ヒトT、細胞を活性化し、そしてインビトロにおいてマウスのN S細胞が示す抑制能力を増強する。Khan他rJ、Immunol、(198 5)134:4100および5ansoni他「JClin、Invest、( 1985)76:650参照。ヒスタミンで両方のヒトT、細胞(Leu2.. 9.3)を前処理すると、フイトヘマグルチン誘発T、細胞増殖およびアメリカ やまごぼうマイトジェン誘発B細胞分化の両方が阻害された。これらの効果をH 2レセプタが仲介していた。ナチュラルサプレッサー機能の増強はHルセブタに よるものである。組織培養で長期間に渡りナチュラルサプレッサー細胞を繁殖お よびクローン化させることができ、そしてこれらはインビトロおよびインビボモ デル両方において、混合白血球反応の非特異的な抑制をもたらし得る。
従って、免疫調節および免疫療法でほとんどか或は全く全身的効果を示さないヒ スタミン誘導体を用いた方法が得られたならば、これは有利本発明は、ヒスタミ ン誘導体を免疫調節剤(immunomodu 1ators)として免疫療法 (immunotherapeut jcs)で用いる方法を提供するものであ る。本発明の1つの態様において、少なくとも1種のヒスタミンレセプタに結合 特異性を示す少なくとも1種のヒスタミン誘導体を含んでいる組成物の有効量を 哺乳動物に投与し、そしてそれと協力させて、任意に、予め決めた抗原またはそ れの免疫原性部分を投与することを含む、哺乳動物の免疫系による抗原特異的抗 体応答の少なくとも一部を阻害する方法を提供する。
本発明はまた、少なくとも1種のヒスタミンレセプタに結合特異性を示す少なく とも1種のヒスタミン誘導体と、薬学的に許容される担体または希釈剤を含んで いる組成物の治療学的有効量を個体に投与することによって、個体における特定 な抗原に対する敏感性を治療する方法も提供する。この態様の1つの変法におい て、その個体が敏感性を示す、予め決めた抗原またはそれの免疫原性部分と協力 させて、このヒスタミン誘導体を投与する。別の変法において、その個体が敏感 性を示し得る、予め決めた抗原、例えば蛋白質アレルゲンまたは自己抗原などか ら誘導されるT細胞刺激活性を示すペプチドと協力させて、このヒスタミン誘導 体を個体に投与する。更に別の変法において、その個体が敏感性を示し得る、予 め決めた抗原またはそれの免疫原性部分、およびそれと同じ予め決めた抗原から 誘導されるT細胞刺激活性を示すペプチドの両方と協力させて、このヒスタミン 誘導体を個体に投与する。
図の簡単な説明 図1a−cは、ELISAアッセイの結果を示すグラフ表示であり、これは、F el d l抗原で処理する1日前(日−1)か或はFe1dl抗原処理して2 日後(日+2)に食塩水(PBS)(図1a)または50mg/kgの化合物l (図1b)または100mg/kgcD化合物1(図1c)で処理したマウス6 匹から成る3グループにおける抗Fe1 d I IgG抗体応答を示している 。
図2a−cは、ELISAアッセイの結果を示すグラフ表示であり、これは、F el d l抗原で処理する1日前(日−1)か或はFe1dl抗原処理して2 日後(日干2)に食塩水(PBS)(図2a)または50mg/kgの化合物1 (図2b)または100mg/kgの化合物1(図2c)で処理したマウス6匹 から成る3グループにおける抗Fel d IのIgE抗体応答を示している。
図3a−bは、ELISAアッセイの結果を示すグラフ表示であり、これは、F el d l抗原で処理する1日前(日−1)が或はFe1dl抗原処理して2 日後(日+2)に食塩水(PBS)(図3a)または50mg/kgの化合物1 (図3b)で処理したマウス6匹から成る2グループにおけるIgG抗Fel  d l抗体応答を示している。
図4a−bは、ELISAアッセイの結果を示すグラフ表示であり、これは、F el d l抗原で処理する1日前(日−1)が或はFe1dl抗原処理して2 日後(日+2)に食塩水(PBS)(図42)または50mg/kgの化合物1 (図4b)で処理したマウス6匹から成る2グループにおけるIgE抗Fel  d l抗体応答を示している。
図5a−dは、ELISAアンセイの結果を示すグラフ表示であり、これは、F el d l抗原で処理する1日前(日−1)か或はFe1dl抗原処理して2 日後(日+2)に食塩水(PBS)(図5a)または5Qmg/kgの化合物1 (図5b)または5mg/kgの化合物1(図5c)またはQ、5mg/kgの 化合物1(図5d)で処理したマウス6匹から成る4グループにおけるIgG抗 Fel d l抗体応答を示している。
図6a−dは、ELISAアッセイの結果を示すグラフ表示であり、これは、F el d l抗原で処理する1日前(日−1)か或はFe1dl抗原処理して2 日後(日+2)に食塩水(PBS)(図68)または50mg/kgの化合物1 (図6b)または5mg/kgの化合物l(図6cンまたはQ、5mg/kgの 化合物1(図6d)T処理したマウス6匹から成る4グループにおけるTgE抗 Fel d l抗に応答を示している。
図7a−bは、ELISAアッセイの結果を示すグラフ表示であり、これは、F el d l抗原で2°(抗原の第二補助)処理する1日前(日−1)か或は2 °Fel d l抗原処理して2日後(日+2)に食塩水(PBS)(、図7a )または50mg/kgの化合物1(図7b)で処理した前感作(p r e− p r imed)マウス6匹から成る2グループにおけるIgG抗Fel d  l抗体応答を示している。
□ 図8a−bは、ELISAアッセイの結果を示すグラフ表示であり、これは 、Fel d l抗原で2°処理する1日前(日−1)か或は2゜Fe1dl抗 原処理して2日後(日+2)に食塩水(PBS)(図8a)または50mg/k gの化合物1(図8b)で処理した前感作マウス6匹から成る2グループにおけ るIgE抗Fel d l抗体応答を示している。
図9a−dは、ELISAアッセイの結果を示すグラフ表示であり、これは、F el d l抗原で2°処理する1日前(日−1)が或は2゜Fel d l抗 原処理して2日後(日+2)に食塩水(PBS)(図9a)または50mg/k gの化合物1(図9b)または75mg/kgの化合物1(図9c)または10 0mg/kgの化合物1(図9d)で処理した前感作マウス6匹から成る4グル ープにおけるIgG抗FeIdI抗体応答を示している。
図10a−dは、ELISAアッセイの結果を示すグラフ表示であり、これは、 Fel d l抗原で2°処理する1日前(臼−1)が或は2゜Fel d l 抗原処理して2日後(日+2)に食塩水(PBS)(図10a)または50mg /kgの化合物1(図10b)または75mg/kgの化合物1(図10C)ま たは100mg/kgの化合物1(図10d)で処理した前感作マウス6匹から 成る4グループにおけるIgE抗Fel d l抗体応答を示している。
図11は、化合物1を100mg/kg、75mg/kgまたは50mg/kg の投薬量で受けさせたマウスにおけるIgGが食塩水対照グループに比較して何 らかの変化を生じたか否かを決定する目的で、図9で考察したマウス6匹から成 る4グループに対して行った、全1gGアッセイの結果を示すグラフ表示である 。
図]2a−cは、ELISAアッセイの結果を示すグラフ表示であり、これは、 オボアルブミン抗原で処理する1日前(日−1)か或はオボアルブミン抗原処理 して2日後(日+2)に食塩水(PBS)(図12a)または50mg/kgの 化合物l(図12b)または100mg/kgの化合物l(図120)で処理し たマウス6匹から成る3グループにおけるIgG抗Fel d l抗体応答を示 している。
図13a−bは、ELISAアッセイの結果を示すグラフ表示であり、これは、 0日月にFel d l抗原で処理しそして(日−4)−(日+4)に10mg /kgの化合物1で皮下(s、c、 ) (図13a)または腹こう内(i、p 、 ) (図13b)処理したマウス6匹から成る6グル一プ全体におけるIg G抗Fel d l抗体応答を示している。
図14は、ELISAアッセイの結果を示すグラフ表示であり、これは、10m g/kgのFel d l抗原で0日月に処理した時の、図13に示した実験に おけるマウス6匹から成る食塩対照グループ(グループ7)のIgG抗Fel  d l抗体応答を示している。
図15は、ELISAアッセイを示すグラフ表示であり、これは、35mg/k gの化合物1または化合物3または食塩水(PBS)対照で日−1および日2に 皮下(S C)処理しモして0日月にフロイント完全アジュバント(CFA)の 中に入っている100μgのh−Mbで処理した後、21日目にフロインド不完 全アジュバント(IFA)の中に入っている100μgのh−Mbで処理したマ ウスにおけるIgG抗h−Mb抗体応答を示している。33日目にマウスの採血 を行い、その血清をh−Mb特異的IgGに関して評価した。5匹のマウスから 得られる平均抗体結合を示す。
図16は、ELISAアッセイを示すグラフ表示であり、これは、35mg/k gの化合物1または化合物3または食塩水(PBS)対照で日−1および日2に 皮下(S C)処理しそしてO日月にフロイント完全アジュバント(CFA)の 中に入っている1008gのh−Mbで処理しL後、21日目にフロインド不完 全アジュバント(IFA)の甲に入っている100μgのh−Mbで処理したマ ウスにおけるIgG抗h−Mb抗体応答を示している。33日目にマウスの採血 を行い、その血清をh−Mb特異的1gG2aに関して評価した。5匹のマウス から得られる平均抗体結合を示す。
図17は、ELISAアッセイを示すグラフ表示であり、これは、35mg/k gの化合物1または化合物3または食塩水CPBS)対照で日−1および日2に 皮下(SC)処理しそしてO日月にフロイント完全アジュバント(CFA)の中 に入っている100μgのh−Mbで処理した後、21日目にフロインド不完全 アジュバント(IFA)の中に入っている100μgのh−Mbで処理したマウ スにおけるIgG抗h−Mb抗体応答を示している。33日目にマウスの採血を 行い、その血清をh−Mb特異的1gG2bに関して評価した。5匹のマウスか ら得られる平均抗体結合を示す。
図18は、h−Mb特異的T細胞増殖に対する化合物1および化合物3の効果を 示すアッセイのグラフ表示であり、3匹のマウスに35mg/kgで与えるか或 はPBSを与え(日−2および日−1日目に静脈内注射した対照)、モして0日 目に100μgのh−Mb/CFAを皮下注射することによってこのマウスの感 作を行った。7日目にリンパ節をプールして収穫したリンパ節T細胞の増殖を示 す。
図19は、NODマウスにおける糖尿病罹病率に関する、化合物1のみ、化合物 3のみ、或は化合物1と化合物3を一緒に用いた時の効果を示すグラフ表示であ り、生存900日目よび911日目マウス10匹を、35mg/kgの化合物1 のみ、化合物3のみ、化合物1と化合物3と一緒、或は食塩水(PBS)で皮下 処理した。血清グルコースレベルにより糖尿病罹病率を測定した。
図20は、NODマウスにおける糖尿病罹病率に関する、化合物1のみ、化合物 3のみ、或は化合物1と化合物3を一緒に用いた時の効果を示すグラフ表示であ り、示す各データ点において、生存766日目マウス10匹を、35mg/kg の化合物1のみ、化合物3のみ、化合物1と化合物3と一緒、或は食塩水(P  B S)で皮下処理した。血清グルコースレベルにより糖尿病罹病率を測定した 。
図21は、35mg/kgの化合物1または化合物3またはPBS(対照)で0 日目および2日目に皮下処理しそして0日目に100μgのh−Mb/CFAで 処理したマウスが示す1gM応答に関する、化合物1または化合物3の効果を示 すグラフ表示であり、7日目にマウスの採血を行い、その血清をh−Mb特異的 IgMに関して評価した。5匹のマウスから得られる平均抗体結合を示す。
発明の詳細な記述 本発明は、哺乳動物の免疫系による抗原特異的抗体応答の少なくとも一部を阻害 する方法を提供するものであり、この方法は、少なくとも1種のヒスタミンレセ プタに結合特異性を示す少なくとも1種のヒスタミン誘導体を含んでなる組成物 の有効量を哺乳動物に投与することを含んでいる。本明細書で用いるヒスタミン 誘導体は、脂肪族、例えばアルキルまたはアラルキル(脂肪族鎖に了り−ル基が 結合している)で誘導化することによってヒスタミン側鎖の第一級アミンを修飾 したヒスタミン類を包含しており、ここで、この脂肪族鎖は、種々の長さを有す る分枝を有しているか或は分枝していなくてもよく、これには、オキソカルボニ ル、例えばケト、ノン−オキソ−カルボニル基、例えばカルボキサミドまたはへ テロ原子などが含まれていてもよい。これらの修飾したヒスタミン作動薬を担体 分子、例えばアミノ酸、ポリペプチド類、蛋白質またはそれらの誘導体などに連 結させることによって、それらのさらなる修飾を行ってもよい。
一般に、ヒスタミン内の第一級アミンを誘導化して、炭素数が1から3の分枝、 好適にはメチル、特にアミノ基に対してα位のメチルを0から1個:ノン−オキ ソ−カルボニル基を0がら2個:このノン−オキソ−カルボニルの酸素以外のへ テロ原子をOがら4個、アリールもしくは置換アリール基を0から1個〔好適に は、この置換基は、そのヒスタミン連結鎖に対してパラ位に位置しているメチル またはトリフルオロメチルである〕 そして共有結合しているアミノ酸、ポリペ プチド、蛋白質またはそれらの誘導体をOから1個:有する種々の長さの側鎖を 生じさせることによって、ヒスタミン誘導体およびそれらの薬学的に許容される 塩類を生じさせる。
具体的には、本発明の方法で投与するヒスタミン誘導体は、式%式%) [式中、 His−NHは、ヒスタミニル残基を意図しており、ここでこのNH<−1側鎖 アミノ(2−(4’−イミダゾリニル)エチルアミノ)であり、 nは、この鎮内のメチレン基の数を示しており、通常Oから10゜より通常には 2から6、好適には2から5であり、Xは、カルボニル、メチレンまたはアルキ リデン、即ち−CHR−であり、ここでRは、炭素数が1から3のアルキル鎮、 好適にはメチルであり、 Yは、末端基であるメチルまたはアミド、即ち−CONH2(ここで、Zは水素 であるか、或は好適にはZは有機基であり、それによってNl換されているアミ ドを生じ、ここで、このN置換基は、アルキル基、特に直鎖、即ち−(CH2) 、、CH3であり、ここで、mは通常0から10、より通常には2から6、好適 には2から5である) アリールまたは置換アリール基、即ちphlは、フェニ レン、特にバラーフェニレンであり、Dは水素、メチルまたはへテロ原子置換メ チル、好適にはハロメチル、より詳細にはトリフルオロメチルであり、そしてこ のD基はその鎖に対してパラ位にある):或はアミノ酸、ポリペプチド、蛋白質 またはそれらの誘導体であり、 Aは、生理学的に許容される対イオン、例えば酢酸塩、塩化物、硫酸塩、燐酸塩 など、好適には塩化物であり、そしてbは、この環内に見られる追加的プロトン 類および対イオン類の数(例えば中和で利用され得る塩基性アミン類の数)を示 しており、通常Oから2、好適には1から2であるが、但しここで、Yがアミノ 酸、ポリペプチド、蛋白質またはそれらの誘導体である場合、bは、Yが導入す る何らかの追加的電荷を部分的もしくは全体的に中和する目的で2よりも大きく てもよいことを条件とするコ で表される。更に、YがメチルでありモしてXがカルボニルであるか或はRがメ チルである時、nは4以外である。
特に興味の持たれるヒスタミン誘導体には、式。
His−NH−X’−(CH2)n’−CONH2゜His−NH−X’−(C H2)n”−CH3[式中、 His−NHは、ヒスタミニル残基であり、ここでこのNHは側鎖アミノであり 、 X′は、Co5CH2またはCHCH,であり、phlは、フェニレン、特にパ ラーフェニレンでアリ、Dは、メチルまたはトリフルオロメチルであり、Eは、 天然に存在している何らかの(特に遺伝的にコード化された)アミノ酸残基側鎖 である、即ちEは、H(この場合のアミノ酸はグリシンである)であるか或はグ リシンのアルファー炭素に結合しているアミノ酸の側鎖(この場合のアミノ酸は グリシン以外のアミノ酸である)であり、 Gは、0HSNHzまたはNHCH3であり、Z′は、これが結合している窒素 と一緒になって、ポリ(アミノ酸)であり、 n′は、2から5の整数、通常3から5の整数であり、n′は、2から3の整数 であり、 p′は、1から8の整数である] で表される化合物が含まれる。
より詳細には、興味の持たれる個々のヒスタミン誘導体は、構造:Hi s − NH−Q (HA)b の範囲内に入り、ここで、 Aおよびbは、上に定義したのと同じであり、そしてQを、下記。
−CO”(CH2)3−Co−NH−p石−CH3−CH2−(CH2)4−C H3 −CH2−(CH2)3−Co−NH−phi−CH3−Co−(CH2)2− Co−NH−phi−CH3−CHCH3(CH2)2−Co−NH−phi− CH3−CHCH3−(CH2)1−Co−NH−phi−CF3−CHCH3 −(CH2)2−Co−NH−phi−CF3−CHCH3−(CH2)3−C o−NH−phi−CH3−CHCH3−(CH2)4−Co−N)(−p石− CH5−CHCH5(CH2)5−Co−NH−p石−CH5−CHCH5(C H2)3−Co−NH−phi−CF3−CHCH3−(CH2)4−Co−N H−phi−CF3−CHCH3−(CH2)4−Co−NH−(CH2)3− CH3−CHCH3−(CH2)3−Co(BOC)()1−N(H)1−0− Phe−Gly−NHCH3として定義し、そしてここで、 BOCは、t−プチルオキシカルボニルブロッキング基である。
これらのヒスタミン誘導体は、当該技術分野でよく知られている操作に従う種々 の方法で合成され得る。上記ヒスタミン誘導体の合成に関する考察を、米国特許 第4.996.221号(引用することによって本明細書に組み入れられる)の 中に見ることができる。混合無水物、カルボンイミドまたはハロゲン化アリール 方法により、ヒスタミンと適当なカルボン酸から、それらのアノル化された誘導 体を製造することができる。
ハロゲン化物または疑似ハロゲン化物化合物、例えばブロモ、クロロ、トンルな どを用いた置換反応によるか、或は好適には、ナトリウムシアノボロハイドライ ドまたは同様な試薬の存在下でアルデヒドを用いたヒスタミンの還元アミン化を 行うことによって、分枝していないアルキル化誘導体を合成することができる。
適当なメチルケトン誘導体を用いたヒスタミンの還元アミノ化によるか、或はハ ロゲン化物または疑似ハロゲン化物置換(除去よりも置換を優先する条件を用い )によって、分枝しているアルキル化誘導体を製造することができる。これらは 可能な合成ルートであるが、本主題発明の化合物の製造ではまた、当該技術分野 でよく知られている他の方法も考えられる。
これらのヒスタミン誘導体は、通常の精製技術、例えば晶析など、或はクロマト グラフィー技術、例えばカラムクロマトグラフィー、高性能液クロ、予備薄層ク ロマトグラフィーなどによって精製され得る。
本主題発明は、ポリ(アミノ酸)分子が有するアミノ酸に対する連結基を通して ヒスタミンが連結していて接合体を特定しているところの、ヒスタミンの誘導体 を包含していると理解する。このヒスタミン誘導体は、ポリペプチド類、蛋白質 、糖蛋白質またはそれらの誘導体(これらは全てポリ(アミノ酸)の中に含まれ る)の如き担体に連結していてもよい。
これらの接合体は、種々の機能、即ち該ヒスタミン誘導体が示す生理学的特徴を 変化させる機能、免疫原として働かせる機能、細胞特異的結合を与える機能など を果し得る。この接合体の目的に応じて、追加的官能基、置換基などを加えるこ とにより、該ヒスタミン誘導体が示す性質を多少変化させることができる。特に 、免疫原がらの抗体産生に関しては、1つの基を別の基に変えることができ、例 えばメチルまたはトリフルオロメチルをカルボキシルで置換することができる。
また、免疫原の場合・ヒスタミンまたは中間体状態で、このヒスタミン誘導体の 末端の置換を行うのが望ましい可能性がある。
幅広い種類の官能基を通してこれらの接合体を結合させることによって、アミド 、メチレンアミン、チオエーテル、ジスルフィド、スルホンアミド、ア゛人アミ ジンなどを生じさせてもよい。選択する特別な官能基は、この接合体の目的、合 成の容易さ、その連結官能基の安定性、その物理化学に対するその連結基の影響 などに依存している・本発明の接合体は、大部分が下記の式:%式% [式中、 これらの記号に関しては全て上で定義したが、但し水素・メチルまたはトリフル オロメチル基を、Tに対する結合または連結基であるWで置き換えてもよ(、 ここで、Tは、アミノ酸誘導体またはポリ(アミノ酸)であり、そしてdは、T 当たりのヒスタミン誘導体数であり、通常平均で1から50、より通常には1か ら20、しばしば1から10の範囲であり、 Wは、水素以外の原子を少なくとも1個有する結合または連結基であり、そして これは、例えば過ヨウ素酸塩で開裂させた糖またハ他のアルデヒドの還元アミノ 化によるメチレン、ノンーオキソ−カルボニル、チオ、アルキレン−ノン−オキ ソ−カルボニルアルキレン、アルキレンチア(alkylenethia)、ア リーレン−ノン−オキソ−カルボニル、アリールアゾなどであってもよいが、こ の特定の連結基は、本明細書に記述することを除き決定的でなく、 Tは、アミノ酸であるか、或は約2から2000、通常的2から1000個のア ミノ酸残基を有するポリ(アミノ酸)であり、これはまた糖類または脂質を含ん でいてもよく、そしてこれは、抗体を生じさせるための担体、例えばウソ血清ア ルブミン、キーホールリンペットヘモシアニン、β−グロビンなど、通常少なく とも約100個のアミノ酸を有するポリ(アミノ酸)であってもよいか、或は部 位特異的結合のための、ホルモン、リンフ才力イン1成長因子などであってもよ い] で表される。
この連結基には、生理学的条件下の加水分解的開裂に耐性を示すか或は敏感性を 示す連結が与えられていてもよい。
このヒスタミン誘導体および担体に結合させる官能性を、これらの2つの間に適 切な化学結合を生じさせることを可能にする様式で互いを補足するように選択す る。従って、この担体がアミン官能基、例えばリジンまたはp−アミノフェニル アラニン側鎖を含んでいる場合、そのヒスタミン誘導体の官能基はカルボン酸、 スルホン酸などであってもよい。
担体当たりのヒスタミン誘導体の数は、1であるか或は1よりも大きい如何なる 数であってもよい。担体分子当たりのヒスタミン誘導体の数は、その担体内に存 在している適当な官能基の数、並びにその達成反応を行っている間に用いる化学 量論に依存している。
合成ルートは当該技術分野でよく知られている。1つの方法は、その伸長させた アミン側鎖が適切な官能基を有しているか或はヒスタミン上の他の位置に適切な 官能基が存在している、適当なヒスタミン誘導体を製造することを伴っている。
次に、1種以上の官能化したヒスタミン誘導体を、今度は、その担体が有する適 当な側鎖に連成させる。また、1つの合成方法は、ヒスタミンに反応性を示すさ らなる官能基を含んでいる誘導体基原子団を直接その担体の側鎖に連成させるこ とによる、その担体の初期修飾を伴っていてもよい。次に、例えば還元アミノ化 反応で接合体を生じさせることによって、その得られる担体誘導体を直接ヒスタ ミンに連成させる。
哺乳動物の免疫系による抗原特異的抗体応答の少なくとも一部を阻害する方法で 上記ヒスタミン誘導体が有効性を示すことを見い出した。特に、少なくとも1種 のヒスタミンレセプタに結合特異性を示す少なくとも1種のヒスタミン誘導体を 有効量で投与すると、IgGおよび/またはIgE抗体の産生が阻害されること を見い出した。IgM抗体の産生が阻害されないのは明らかである。この阻害は 、ヒスタミン誘導体の用量に依存しており、数カ月間持続し得るものであり、こ のヒスタミン誘導体を繰り返して投与することでそれを長引かせることが可能で あり、そして更に、既に確立されている抗原に対する応答を逆転させることも可 能である。本発明の少なくとも1種のヒスタミン誘導体を投与すると、哺乳動物 の免疫系による抗原特異的抗体応答の阻害がもたらされ、ここでは、IgE抗体 産生の少なくとも約30%が阻害されそして/またはIgG抗体産生の少なくと も60%が阻害され、より好適にはこのIgG抗体産生の阻害は約100%に及 ぶ。好適には、IgE抗体の産生およびIgG抗体の産生両方が本質的に阻害さ れる(即ち、IgE産生は少なくとも約30%阻害され、そしてIgG産生は少 なくとも約60%阻害される)。
少なくとも1種のヒスタミン誘導体を含んでいる組成物を哺乳動物に投与する様 式は、当該技術分野でよく知られている方法に従って幅広く変化する。好適には 、生理学的に適切であるか或は薬学的に許容される担体と一緒にこの組成物を投 与する。この担体は、当該技術分野で知られている如き生理学的に許容される如 何なる緩衝液であってもよく、これには、これに限定されるものではないが、燐 酸塩緩衝食塩水(PBS)が含まれる。適切な投与方法には、これに限定される ものではないが、経口、非経口、皮下注射などが含まれる。好適な投与ルートは 皮下である。少なくとも1種のヒスタミン誘導体を含んでいる組成物の薬学的に 有効な濃度および投薬量は、その目的、宿主、そして用いる特別な誘導体に応じ て幅広(変化する。濃度は、10−1M未満、好適には10−3M以下で変化し 得る。上記組成物の適切な1回の薬学的有効投薬量は、体重1kg当たり約0. 5mgから約100mgの範囲である。好適な範囲は、約1mg/kgから50 mg/kg、好適には約1から20mg/kg、より好適には約1から1’Om g/kgである。薬学的に有効な適切な1日の全投薬量は、約1mg/kgから 100mg/kgの範囲である。
本発明はまた、予め決めた抗原に敏感性を示す哺乳動物(即ちこの哺乳動物は、 その予め決めた抗原に対する抗体を産生じている)の免疫系による、予め決めた 抗原、例えば蛋白質アレルゲンまたは自己抗原に対する抗原特異的抗体応答の少 なくとも一部を阻害する方法も提供する。
この態様に従い、少なくとも1種のヒスタミン誘導体を含んでいる組成物の有効 量を、予め決めた抗原またはそれの免疫原性部分(即ち免疫応答を引き出し得る 抗原部分)に敏感性を示す哺乳動物に投与する。少なくとも1種のヒスタミン誘 導体を投与することにより、この哺乳動物の免疫系による上記予め決めた抗原に 対する抗体のさらなる産生が少なくとも部分的に阻害される。
上記態様の1つの変法において、予め決めた抗原またはそれの免疫原性部分を、 本発明のヒスタミン誘導体と協力させて、その予め決めた抗原またはそれの免疫 原性部分に敏感性を示す哺乳動物に投与することにより、その予め決めた抗原ま たはそれの免疫原性部分に対する抗原特異的抗体応答を特異的に阻害する(即ち その予め決めた抗原またはそれの免疫原性部分に特異的反応性を示す抗体のさら なる産生を少なくとも部分的に阻害する)。この予め決めた抗原またはそれの免 疫原性部分は、少なくとも1種のヒスタミン誘導体を含んでいる組成物と同時に か或は逐次的に、その哺乳動物に投与され得る。本発明で用いる抗原には、これ に限定されるものではないが、蛋白質アレルゲン類、自己抗原、或は免疫応答を 引き出し得る、どちらかの抗原の少なくとも免疫原性部分が含まれる。
本発明の別の態様は、蛋白質アレルゲンまたは自己抗原の如き抗原に対する敏感 性を治療する方法を提供するものである。この方法に従い、蛋白質アレルゲンま たは他の佐原から誘導した、T細胞刺激活性を示すペプチドを、本発明のヒスタ ミン誘導体と協力させて、このペプチドを誘導した蛋白質アレルゲンまたは自己 抗原に敏感性を示す個体に投与する。本明細書では、T細胞増殖、リンフ才力イ ン分泌および/またはT細胞アレルギー/寛容化(tolerization) の誘発としてT細胞刺激活性を定義する。蛋白質アレルゲンまたは他の抗原に敏 感性を示す個体から得たT細胞を、この蛋白質アレルゲンまたは他の抗原から誘 導したペプチドと一緒に培養した後、このペプチドに応答したそのT細胞による 増殖が存在しているか否かを決定することによって、上記T細胞刺激活性を試験 することができる。
蛋白質アレルゲンまたは他の抗原に対する敏感性を治療する方法で有効なペプチ ド類は、T細胞刺激活性、好適にはヒトT細胞刺激活性を示し、従って、蛋白質 アレルゲンまたは他の蛋白質抗原が有する少なくとも1種のT細胞エピトープを 含んでいる。好適なペプチド類は、T細胞エピトープを少なくとも2個含んでい る(例えば、このペプチドは、少なくとも約8個のアミノ酸残基、好適には少な くとも15個のアミノ酸残基を含んでいる)。蛋白質アレルゲンから誘導される ペプチド類は、好適には、免疫グロブリンE(IgE)に結合しないか、或はI gEに結合したとしても、そのペプチドを誘導した蛋白質アレルゲンがIgEに 結合するよりも本質的に低い度合である。
T細胞のエピトープは、蛋白質アレルゲンまたは他の蛋白質抗原に対する免疫応 答の開始および永続に関与していると考えられ、これは、それぞれ、アレルギー または他の病気の臨床的症状の一因になっている。
これらのT細胞エピトープは、抗原提示細胞の表面上の適当なHLA分子に結合 してそれに関連したT細胞並集団(subpopulat i。
n)を刺激することにより、Tヘルパー細胞のレベルにおいて、初期の出来事の 引金になると考えられる。これらの出来事により、T細胞増殖、リンフ才力イン 分泌、局所的炎症反応、その部位への追加的免疫細胞の漸増、並びに抗体産生を もたらすB細胞カスケードの活性化などがもたらされる。これらの抗体の1つの イソタイプであるIgEは、アレルギー症状の発現にとって基本的に重要であり 、そしてそれの産生は、そのカスケードの出来事における初期段階でその分泌さ れるリンフ才力イン類が示す性質により、Tヘルパー細胞のレベルにおいて影響 を受ける。
T細胞のエピトープは、T細胞レセプタによる認識の基本要素であるか或は最小 単位であり、ここで、このエピトープは、レセプタ認識に必須なアミノ酸を含ん でおり、そしてこの蛋白質が有するアミノ酸配列内で隣接および/または非隣接 であ7てもよい。T細胞エピトープ類のアミノ酸配列に類似しておりそして蛋白 質アレルゲンに対するアレルギ一応答を修飾するアミノ酸配列は、本発明の範囲 内である。
これらのペプチド類を投与すると、これらは、T細胞並集団がその蛋白質アレル ゲンまたは他の抗原に応答性を示さないようになりそしてこのように暴露された 時の免疫応答刺激に参加しないように、適当なT細胞並集団を寛容にする(to lerize)か或はアネルギーにする(anergize)可能性がある。加 うるに、蛋白質アレルゲンに関する少な(とも1種のT細胞エピトープを含んで いるペプチドを投与すると、天然に存在している蛋白質アレルゲンまたはそれの 一部に暴露された時と比較して、リンフ才力イン分泌プロファイルが修飾され得 る(例えばIL−4の減少および/または!L−2の増加がもたらされる)。更 に、このペプチドへの暴露は、そのアレルゲンに対する応答に通常参加している T細胞並集団に影響を与える結果として、これらのT細胞を、そのアレルゲンに 通常暴露される部位(類)(例えば鼻粘膜、皮膚および肺)から遠ざけて、その ペプチドを治療学的に投与した部位に向かわせる可能性がある。このようなT細 胞並集団の再分布により、そのアレルゲンに通常!露される部位でその通常の免 疫応答を刺激する、その個体の免疫系が示す能力が、改善されるか或は低下し、 その結果として、アレルギー症状の低下がもたらされる。
蛋白質アレルゲンからペプチド類を誘導する時、これらは、蛋白質アレルゲンが 有するT細胞エピトープを少なくとも1個、好適には少なくとも2個含んでいる 可能性があり、この蛋白質アレルゲンは、例えばダーマトファゴイデス(Der matophagoides)属の蛋白質アレルゲン;フエリス(Felis) 属の蛋白質アレルゲン:アムブロンア(Amb ro s i a)属の蛋白質 アレルゲン、ロリウム(Lolium)属の蛋白質アレルゲン:クリプトメリア (Cryp tome r 1a)KIEの蛋白質アレルゲン、アルテルナリア (Alternaria)属の蛋白質アレルゲン、アルダ−(Alder)漠の 蛋白質アレルゲン:ベッラ(Betula)属の蛋白質アレルゲン:クエルクス (Quercus)属の蛋白質アレルゲン、オレア(Olea)Iiiiの蛋白 質アレルゲン、アルテミシア(Artemisia)属の蛋白質アレルゲン:プ ランタゴ(Plantago)属の蛋白質アレルゲン:パリエタリア(Pari etaria)Ijiの蛋白質アレルゲン:カニン(Canine)属の蛋白質 アレルゲン、ブラテラ(B I a t t e I I a) jiiの蛋白 質アレルゲンニアビス(Apis)IIの蛋白質アレルゲン;およびペリブラネ タ(Periplaneta)属の蛋白質アレルゲン、から成る群から選択され る蛋白質アレルゲンである。好適なペプチド類は、Der p I;Der p  II:Der f I;Der f II;Amb a 1.1;Amb a  1.2;Amb a 1.3;Amb a 1.4:Amb a II;Lo l p I;Lol pIX;Cry j I;Cry j IIおよびFel  d lから成る群から選択される蛋白質アレルゲンから誘導される。
本発明の方法で有効なペプチド類は、抗原特異的免疫応答の増強または減退が望 まれている、蛋白質アレルゲン以外の蛋白質抗原からも誘導され得る。例えば、 自己免疫病の病因に関与している公知自己抗原のヒトT細胞刺激活性を示すペプ チド類か、或は公知自己抗原の少なくとも1つのT細胞エピトープを含んでいる ペプチド類を投与することによって、その自己抗原に対する抗体応答を低くし、 その効力を阻害し、モして/または免疫複合関連副作用を低くすることができる 。この自己抗原が示すT細胞反応性を維持する目的で、標準的T細胞生物学技術 を用いて、ヒトTi[lF刺激活性を示す自己抗原から誘導したペプチド類を限 定してもよいか、或は望ましくは、繊細なマツピングにより正確な子細胞エピト ープ類を特定し、そして少なくとも1つのT細胞エピトープを含んでいるペプチ ドを作り出してもよい。治療方法における免疫療法剤として用いるには、T細胞 を刺激するがその自己抗原が示す望まれない特性を有していないペプチド類(例 えば、この自己抗原に敏感性を示す個体の実質的割合が、自己抗体に結合しない )を選択する。本発明の方法で有効な自己抗原には、糖尿病におけるインシュリ ン、グルタミン酸デカルボキシラーゼ(64K) 、PM−1およびカルボキシ ペプチダーゼ、多発性硬化症におけるミニリン塩基性蛋白質:胎児赤芽球症にお けるrhファクター:重症筋無力症におけるアセチルコリンレセプタ:Grav es病における甲状腺レセプタ;Good Pa5ture症候群における基底 膜蛋白質:並びに甲状腺炎における甲状腺蛋白質などが含まれる。
本発明はまた、蛋白質アレルゲンまたは自己抗原の如き抗原に対する個体の敏感 性を治療する方法を提供するものであり、これは、ヒスタミン誘導体と治療学的 に許容される担体または希釈剤を含んでいる治療組成物の治療学的有効量をその 抗原に敏感性を示す個体に投与することによるものである。本発明に従い、上記 治療組成物を個体に投与することにより、投与して150日に及んで、抗原特異 的抗体応答の少なくとも一部を阻害する。年に少なくとも一度、好適には年に4 回に及んで、上記組成物を個体に投与する。
それと同時か或はそれの後、任意に、その抗原またはそれの免疫原性部分をその 個体に投与することにより、その抗原またはそれの免疫原性部分に対してその個 体が示す抗原特異的免疫応答を特異的に阻害する。
加うるに、この抗原から誘導した、T細胞刺激活性を示すペプチドをその個体に 投与することにより、その抗原に対してその個体を脱感作する。
好適には、このペプチドはその抗原が有する少なくとも1つのT細胞エピトープ を含んでいる。このペプチドを誘導したアレルゲンまたは他の蛋白質抗原に敏感 性を示す個体に上記ペプチド類を、その個体がそのアレルゲンまたは他の抗原に 対して示す敏感性を低くするに有効な投薬量で有効な期間に渡って投与する。
T細胞刺激活性を示すペプチド類は、生理学的に許容される賦形剤を含んでいる 治療組成物の形態で投与され得る。例えば、このペプチドは、適宜、適当な希釈 剤、担体および/またはアジュバントと組み合わせて投与され得る。薬学的に許 容される希釈剤には、食塩水および緩衝水溶液が含まれる。薬学的に許容される 担体には、ポリエチレングリコール(Wie他rInternational  Archives ofAllergy and Applied Immun ologyJ、64 : 84−99 (1981)およびリポソーム(Str ejan他rJournal of NeuroimmunologyJ、7] 27 (1984))などが含まれる。薬学的に許容されるアジュバントにはみ ょうばんが含まれる。上記組成物は、一般に、注射、経口投与(例えばカプセル の形態)、吸入、経皮投与または直腸投与などで投与される。
以下に示す非制限実施例を用いて本発明の詳細な説明を行う。
ネコが居るい(つかの家庭から集めた家埃サンプルを用いて、Fe1dlを単離 して精製した。セファロース4Bにモノクローナル抗体lG9または6F9を連 成し、そしてこれを、公開されたプロトコルに従う精製で用いた。Capman 、M、D、他rJ、Immunol。
gyJ、140 (3)+ 812−818 (1988)。この精製したFe l d l蛋白質を、4NのNaC1と一緒に、フェニル−セファロースカラム (Pharmacia)上に置いた後、2MおよびIMのNaClで溶離させる ことによって、それの脱色を行った。その2Mおよび1M塩溶離液を蒸留水に対 して透析することによって、脱色したFel d l蛋白質を回収した後、凍結 乾燥した。代替脱色方法は、その家埃抽出液を、そのアフィニティー精製を行う に先立って5ephacryl 200カラム(Ph a rma c i a )に通す方法である・アフィニティー精製したFel d Iのみょうばん沈澱 5QmLの円錐管の中に、10mLの10%硫酸アルミニウムカリウム(Ban coSFort WorthSTX)を入れる。渦巻き撹拌シナがら、0.25 NのNaOHを22.3mL滴下する。=aで10分間インキュベートする。1 000gで10分間遠心分離する。その上澄み液を除去して廃棄する。そのペレ ットに蒸留水を50mL加えて、そのAI(○H)3の再懸濁を行う。1000 gで10分間遠心分離する。
1mgのAI(○H)sは、約50−200μgのFel d l蛋白質と結合 する。200μg/mLのFel d l蛋白質と1mLのAI(○H)sとを 一緒にする。従って、5mLの燐酸塩緩衝食塩水(PBS)の中に1mgのFe l d l蛋白質を希釈したものと、5mLのAI(○H)3とを一緒にする。
室温で30分間インキュベートする。このサンプルをエソペンドルフ管に分け、 エピフユージ(eppifuge)(15,000rpm)内で10分間高速回 転させる。抗原の存在に関してその上澄み液を試験することができるように、こ の上澄み液を試験管に移すことにより、抗原が結合を生じたことを確かめる。
そのベレットを所望体積のPBS内に再懸濁させて、マウスに注射する。
(Ed HarlowおよびDave Lane著rAn t i bod i es: A La、boratory ManualJ (1988)、Coa star EIAプレート(# 3590)に、PBS中1μg/mLのFel  d lをウェル1個当たり50μL用い4℃で一部コートする。プレートを1 xPBSで洗浄する(3回繰り返す)。PBS−Tween (PBS−T)中 1%のBSA (本質的にグロブリンが入っていない)を、ウェル1個当たり1 00μL用い、室温で1時間ブロックする。(PBS−T)内で希釈した試験血 清を、ウェル1個当たり100μし、室温で1時間加える。プレートを1xPB S−Tで3回洗浄する。PBS−T内で115000希釈したヤギ抗マウスIg Gを、ウェル1個当たり100μL1室温で1時間加える。プレートを1xPB S−Tで3回洗浄する。PBS−T内で1/10,000希釈したストレプトア ビジン−HRPを、ウェル1個当たり100μL1室温で30分間加える。プレ ートを1xPBS−Tで3回洗浄する。TMB基質を用いて、KPLから展開す る。IMの燐酸で反応を停止する。ELISA読み取り機上で、OD450nm における読み取りを行う。
抗Fel d T IgEのEL I SACorning ELISAプレー トに、PBS中10mg/mLのFel d Iをウェル1個当たり50μL用 い4℃で一部コートする。
プレートを1xPBSで3回洗浄する。PBS中0.05%のゼラチンを100 μl/ウェル用い37℃で1時間プレートをブロックする。PBS−Tで3回プ レートを洗浄する。PBS−Tで希釈した試験血清を100μL加え、37℃で 1時間インキュベートする。PBS−Tで3回洗浄する。PBS−T内で1’/ 2000希釈したビオチン標識Em95を、各ウェル当たり100μL加えた後 、室温で1時間インキュベートする。F)BS’−Tで3回洗浄する。PBS’ −T内で175000希釈した、ビオチン標識ヤギ抗マウスI gE (H&L )を、各ウェル当たり1001IL加えた後、室温で1時間インキュベートする 。PBS−Tで3回洗浄する。PBS−T内で1/10.000希釈したストレ ブトアビジン−HRPを、各ウェル当たり100μL加えた後、室温で1/2時 間インキュベートする。PBS−Tで3回洗浄する。TMBペルオキシダーゼ基 質を用いて、KPLから展開する。IMの燐酸で反応を停止する。ELISA読 み取り機上で、OD450nmにおける読み取りこの実験では、Fel d I に対するインビボ免疫応答に関して、2つの異なる用量で用いた、下記の式 %式% で表されるヒスタミン誘導体(同族体としても認識する)が示す効果を分析した 。我々は、Ba1b/cマウス(平均体重25グラム)がFe1dlに対して良 好なIgG応答を示すことから、この実験ではこのマウスを用いることを選択し た。マウスのグループに、抗原処理する1日前(日−1)および抗原処理して2 日後(日+2)の2回、化合物1の腹こう肉処理を行った。化合物1の用量は、 100μLのPBSの中に入れた、100mg/kg、50mg/kgまたは食 塩水対照であった。0日月、3つのグループのマウスに、10μgのFel d  Iみょうばん(上に記述した如く入手した)を腹こう内注射した。
これらの3つのグループのマウスに関する感作および採血スケジュールは下記の 通りである。
上に記述した一次免疫化後、16応答に関しては21日後にマウスの採血を行っ た。このマウスにブースター処理し、そしてその後14日後に、2°応答に関し てそのマウスの採血を行い、そして再び14日後、抗原注射を介在させることな く2°B応答に関する採血を行った。このマウスの5″Bに関する採血を行うま で、このようなブースター処理スケジュール(即ち2°、2°B、3°、3°B )を繰り返した。このマウスにブースター処理を行う毎に、化合物1の日−1と 日+2用量を受けさせ、モして0日月に、10μgのFel d Iみょうばん を注射した。
Fel d lに対するIgGおよびIgE抗体応答に関して、上述した如きE LISAで全ての血清を試験した。
日−1および日+2に化合物1を100mg/kg受けさせたマウスでは、毒性 がいくらか見られた。このグループでは、6匹のマウスの中で2匹が死亡した。
図1および2に示すように、100mg/kgの化合物1で免疫化したマウスは 、食塩水対照マウス(ここでは、Fel dに対して有意なIgG応答と平均的 なIgE応答が存在していた)に比較して、Fe1dlに対するIgGもしくは IgE応答を全く示さなかった。50mg/kgで化合物1を受けさせたマウス が示すFel d lに対するIgGおよびIgE応答は、食塩水対照マウスに 比較して低かった。
表1 実施例2 感作番号37 感作番号34で得られる結果により、抗原を用いた各ブースター処理で化合物1 を用いた処理を行うと、そのマウスにおけるFel d 1特異的抗体の低下が もたらされることが示された。この実験では、抗原を用いた初期注射で化合物1 を単一用量で投与した。−次感作でのみ、抗原免疫化を行う1日前と抗原免疫化 して2日後に、100μLのPBSの中に入っている化合物1を50mg/kg か或は食塩水をマウスのグループに与えた。この免疫化および採血スケジュール は感作番号34と同じであったが、ここでは、その次のブースター処理において 、0日月に10μgのFel d Iみょうばんを与えるのみで、その薬剤の投 与は行わなかった。
図3に示すように、1°において50mg/kgの化合物1で免疫化したマウス が示すFel d Iに対するIgG応答は、食塩水対照グループに比較して非 常に良好であった。化合物1で処理したグループでは明らかにFel d I応 答に対する反応が遅れていた。IgEに特異的なFel d I応答に関しては 、これらの2つのグループ内で有意な差が見られなかった(図4)。
表2 実施例3 感作番号38 この実験では、より少ない用量で化合物1を3グループのマウスに投与した。マ ウスのグループに、抗原処理する1日前(日−1)および抗原処理して2日後( 日+2)の2回、化合物1の腹こう肉処理を行った。
化合物1の用量は、100μLのPBSの中に入れた、50mg/kg。
5mg/kg、0.5mg/kgまたは食塩水対照であった。08目、4つのグ ループのマウスに、10μgのFel d Iみょうばんを腹こう内注射した。
この免疫化および採血スケジュールは感作番号34に記述した如くであった。
図5は、化合物1を50mg/kg与えたマウスが示すIgGに特異的なFel  d l応答は、食塩水対照に比較して低下していた。化合物1を5mg/kg または0.5mg/kg与えたグループでは、IgGに特異的なFel d l 応答に関して、食塩水対照に比較して有意な差が存在していなかった。図6に示 すように、全てのグループにおいて、Fel d lに対するIgE応答は明ら かに低かった。
表3 実施例4 感作番号40 既に感作したマウスのグループが示すFel d l応答を阻害する試みにおい て、2つのグループのマウスを10μgのFel d lみょうばんで前感作し た後、免疫化して21日後に採血を行った。次の補助注射(2°)で、これらの 2つのグループのマウスに、抗原免疫化する1日前(日−1)および抗原免疫化 して2日後(日+2) 、50mg/kgの化合物1または食塩水を腹こう内で 与えた。抗原免疫化を、10μgFel d lみょうばんを用い腹こう内で0 8目に行った。
2週間後、マウスの採血を行った後、更に2週間で(ブースター処理なし)再び 採血を行った。次に、感作番号34に記述した如きスケジュールの免疫化各々に おいて、10μgのFel d Iみょうばんのみを用いて、これらの2つのグ ループのマウスのブースター処理を行った。
図7および8により、2°ブースター処理でのみ薬剤を受けさせたマウスが示す 、IgGとIgHに特異的なFel d l応答は、2°でのみ食塩水を受けさ せたマウスよりもずっと低いことが示されている。
化合物1の1用量を与える前のマウスは、Fel d lに高い応答を示さない ように見える。従って、このFel d lに特異的な応答が低下したか或は感 作番号37に示す如<IgG Fel d l応答が低下して遅れたか否かは、 明らかでない。
表4 実施例5 感作番号41 75mg/kgで受けさせたマウスのグループを加えて、感作番号34を繰り返 した。従って、マウスのグループに、抗原処理する1日前(日−1)および抗原 処理して2日後(日+2)の2回、化合物1の腹こう肉処理を行った。化合物1 の用量は、100μLのPBSの中に入れた、100mg/kg、75mg/k g、50mg/kgまたは食塩水対照であった。08目、4つのグループのマウ スに、10μgのFe1dlみょうばんを腹こう内注射した。これらの4つのグ ループのマウスに関する感作および採血スケジュールは感作番号34に記述した 如くであった。
図9および10に示すように、100mg/kgの化合物1で免疫化しこマウス は、食塩水対照マウス(ここでは、Fel d lに対してかなりのIgG応答 と平均的なIgE応答が存在していた)に比較して、Fel d lに対するI gGもしくはIgE応答を全く示さない。
75mg/kgお、J:び50mg/kgで化合物1を受けさせたマウスが示す Fel d Iに対するIgG応答は、食塩水対照マウスに比較して低かった。
薬剤で処理したグループと食塩水対照グループとの間にIgG量の差が有るか否 かを測定する目的で、全1gGアッセイ(図11)を実施した。初期採血では、 100mg/kg、75mg/kgおよび50mg/kgで受けさせたマウスと 食塩水対照グループとの間には全1gGに全(変化がなかった。F’el d  lは、免疫グロブリンレベルの上昇をもたらすマイトジェン汚染物を含んでいる 。このマイトジェンの影響は、明らかに、本ヒスタミン同族体によって低下して いる。
表6 日+2 100mg/kgの化合物1 日+2 75mg/kgの化合物1 日+2 50mg/kgの化合物1 実施例7 感作番号42 抗原としてオボアルブミンを用いる以外は感作番号34に記述した如き感作およ び採血スケジュールを実施した。マウスのグループに、抗原処理する1日前(日 −1)および抗原処理して2日後(日+2)の2回、化合物1の履口う自処理を 行った。化合物1の用量は、100μLのPBSの中に入れた、100mg/k g、50mg/kgまたは食塩水対照であった。08目、3つのグループのマウ スに、50μgのオボアルブミンみょうばんを腹こう内注射した。
図12に示すように、100mg/kgの化合物1で免疫化したマウスは、食塩 水対照マウス(ここでは、オボアルブミンに対してかなりのIgG応答が存在し ていた)に比較して、オボアルブミンに対するIgG応答が低い。50mg/k gで化合物1を受けさせたマウスが示すオボアルブミンに対するIgG応答は、 食塩水対照グループと同様であり、このことは、抗体応答が低下しないことを示 している。オボアルブミンに対するIgE応答は、明らかに、3つのグループ全 てにおいて同様である(図12)。
表7 日+2 100mg/kgの化合物1 日+2 50mg/kgの化合物1 日+2 PBS対照 実施例8 感作番号45 以下の実験は、応答に差があるか否かを確認する目的で、化合物1を腹こう内( i、p、 )および皮下(s、c、 )投与して比較を行った。
また、2日のみでなく3−9日間に渡り、小用量で化合物1を数回与えた。以下 の表は、マウスのグループおよびそれらの免疫化スケジュールである。
表8 +4 図13および14は、10mg/kgで化合物1を9日間sc、投与したグルー プ(全体で90mg/kg)が示すFel d Iに対する抗体応答は、食塩水 対照および10mg/kgで化合物1を9日間l。
p、与えたグループに比較して低下したことを示している。
実施例9 種々の用量で化合物1を用いそして種々の投与ルートで化合物1を与えて、多数 の異なる感作を行った。我々の試験では、高い用量の時、化合物1が示す若干の 毒性を確認した。全体で200mg/kg i、p。
の用量で受けさせたマウス18匹中6匹(33%)に毒性が見られた。
また、全体で9Qmg/kg i、p、の用量(連続して9日間10mg/kg  i、p、 )で受けさせた7926匹中2匹(33%)に毒性が見られた。全 体で100mg/kg i、p、の用量で与えたマウスでは、ずっと低い度合で あるが36匹中2匹(5,5%)が死亡したようである。また、全体で50mg /kg i、p、の用量(連続して5日間10mg/kg)を受けさせた後、マ ウス6匹中1匹(167%)が死亡した。化合物1をS、C,で与えたマウスは 全て死亡しなかった。
従って、本ヒスタミン誘導体と許容担体を皮下投与する方が好適な投与ルートで あると見られるが、しかしながら、毒性を低くする如何なる投与方法もまた好適 である。
表9 100 mg/kg 日−1と日+2 200mg/kg i、 p、 6 /  18100+ug/kg 0日目 100mg/kg i、 p、 O/ 6 75mg/kg 日−1と日+2 150mg/kg i、 p、 O/ 18 50 mg/kg 日−1と日+2 100mg/kg i、 p、 2 /  3650mg/kg 0日目 50mg/kg i、p、 O/630mg/k g 日−1,0、+1 90mg/kg s、c、 O/630■/kg 日− t、o−+t ’10mg/kg i、p、 O/65 mg/kg 日−1と 日+2 10mg/kg i、p、 O/60.5mg/kg 日−1と日+2  1mg/kg i、p、 0/6実施例10 Chapman他が記述した如く、家埃抽出液力1ら未変性のFe1dT蛋白質 を精製しIこ。簡単に記述すると、家の埃(多数のネコ力(居る家庭で用いられ ている真空容器から)をPBSで抽出した後、凍結乾燥し、水中に再溶解させた 。この抽出液を、抗Fel d lモノクローナル抗体を連成させたカラム() 1イブリド−マロF9およびIG4は両方共、M、Chapman提供のもので あった)にかけた。このFe1dIを、100mMのグリシン(pH2,5)で そのカラムから溶離させた後、それの中和を行った。
直接結合ELISA このIgGアッセイでは、Immulon 2 (Dynatecb。
Chant i 11y、VA)の96個ウェルプレートを、ウェル1個当たり 50μLで、PBS中2jg/mLのFel d Iと一緒に4°Cで一部イン キユベートすることにより、そのプレートのコーティングを行った。これらのウ ェルをPBS中0.5%のゼラチンと一緒に37℃で1時間インキュベートした 。PBS−T (IXPBS+0.05%Tween 20)でプレートを3回 洗浄した。血清をPBS−Tで希釈した。室温で1時間インキュベートしそして PBS−Tで洗浄した後、ビオチニル化したヤギ抗マウスIgG (South ern Biotechnology As5ociates、Birming hamSAL)と−緒にインキュベートすることにより、その結合したマウス抗 体の検出を行った。西洋わさびペルオキシダーゼ(SouthernBiote chnology As5ociates)lこ接合させたストレプトアビジン を加えることで、抗原に結合したビオチニル化抗体−複合体の検出を行った。供 給された指示に従ってTMBペルオキシダーゼ基質(Dirkegaard a nd Perry、Gaithersburg、MD)を用い、そして得られる O、D、(450nm)値を、ELI SA読み取り装置(Bio−Tekモデ ル#310、Winooski、VT)を用いて測定した。その血清タイターを 、陽性対照の25%により決定する。
イソタイプに特異的なポリクローナル試薬を用いて同様に、H−MbのELI  SAを実施する。ビオチニル化したEM95−1、即ちマウスIgEに特異的な ラットモノクローナル抗体を用いる以外は同様にして、抗原に結合するIgEの 検出を行った。IgEのEL I SAにおける付加シグナル増幅段階として、 ビオチニル化したヤギ抗う・ソトIgG(Dirkegaard and Pe rry)を用いた。抗マウスIgMを用いる以外は同様に、抗原に結合するIg Mの検出を行った。
増殖アッセイのための培養条件 抗原チャレンジして7日後の動物から、鼠径部、大動脈傍およびひかがみのリン パ節を取り出した。これらの器官由来の細胞を、ガラス製ペスタル(pesta l)を用いてステンレス鋼製メツシュに通すこと番二よって、それらの懸濁を行 った。これらの細胞を培養するに先立って、RPMI 1640内で2回、1% のFCSで洗浄した。全ての細胞を、10%のFe3 (#F4884、Sig ma、St、Louis、MO) 、100U/mLのベニ/リン0110μg /mLのストレプトマイノン、10mMのグルタミンおよび5X10−’Mの2 −MEと一緒1こ、RPMl 1640の中に入っている37℃の5%CO2中 で培養した096個ウェルのプレートに備わっている0、2mLのウェルの中で 、細胞を4XIO’個の細胞/mLで三重に培養した。7日目におけるトリチウ ム化チミジン取り込みにより、増殖を測定した。
最近の研究により、ヘルパーT細胞サブセットは異なる抗体イソタイプを増加さ せる能力を有していることが示された。マウスのTH,細胞は明らかにI gG !の産生を刺激する一方、TH2細胞はIgG、とIgEの産生を刺激する。ヘ ルパーT細胞機能を示す異なる集団に対して、ヒスタミンの同族体が特異的効果 を示し得るか否かを示す実験を行う。
ウマミオグロブリン(H−Mb)に対して抗体応答を示す能力に関して、2つの 異なるヒスタミン同族体(化合物1および化合物3)を比較した。
化合物1の式に関しては以前に実施例1で示した。化合物30式は下記の通りで ある・ Hi S NH(CL)s C0NHph 1−CFsO日目と日月目に薬剤処 理して抗原感作を行った後7日目に、H−Mbに特異的なIgM応答を評価した (図21)。このHfMb感作に対する応答で作り出される抗原特異的1gMに 対して、35mg/kgのヒスタミン同族体が示す効果は、検出できる程でなか った。
別のグループのマウスを、日(−1)と2日目に35mg/kgのヒスタミン同 族体で処理した。これらのマウスに、0日目と21日目にH−Mbを受けさせた 。これらのマウスから得られる血清(33日目)をH−Mb特異的1gGに関し て評価した。図15は、H−Mbに特異的なIgGの産生を阻害する能力を化合 物1と化合物3が有していることを示している。同じ血液を、H−Mb特特異的 1gG2びIgG2b(図17)に関して評価した。化合物3は明らかにH−M bb異的IgG2aおよびIgG2bを低くする。このことは、化合物3活性の 標的はTHI経路部分である可能性があることを意味している。
それとは対照的に、化合物1はH−Mb特特異的1gG22bに効果を示さない 。化合物1で処理した後見られるIgGの低下は、IgG1に対する効果を反映 しているものである可能性がある。実施例1−6で考察したように、Fel d  Iに対するIgGおよびIgE応答を低くする能力を化合物1が有しているこ とは、その標的がTH7経路であり得ることを示唆している。
T細胞増殖に対するヒスタミン同族体の効果これらのヒスタミン同族体のための レセプタは、その免疫応答に関与している大部分の細胞上に存在している。化合 物1および化合物3が示す作用の標的を明らかにする実験を実施した。マウスを Mbで感作した後、日(−2)および(−1)に薬剤(iv)処理した。排液( draining)リンパ節を収穫して、抗原に特異的な増殖を測定した(図1 8)。このマウスを化合物3で処理することにより、抗原に特異的なT細胞増殖 が低下する。このデータは、特異的T細胞活性化の刺激を化合物3が行うことを 意味している。このことは明らかに化合物3が示す抗体イソタイプ効果と一致し ている。このTH,活性は、インビトロにおける大部分のT細胞増殖の一因にな っている。
インシュリン依存真性糖尿病(IDDMまたはI型真性糖尿病)は自己免疫病で あり、すい臓のランゲルハンス島の中に存在しているインツユリン産生ベータ細 胞がリンパ球依存炎症で墳れることを伴っている。
このすい臓の細胞が壊れることに関して、Tリンパ球が関与しており、そして自 己抗体産生は、IDDMの炎症病変であるインスリン炎が発病することに関連し ている。マウス株(非肥満糖尿病マウスーーNODマウス)は、ヒトにおけるI 型糖尿病に極めて近い種類のすい臓病変を発病する。NODマウスで効力を示す 免疫抑制剤を用いた数多くの実験で、I型糖尿病に敏感な人々における免疫抑制 値が予測された。不幸なことには、敏感性を示す患者における夏型病を処理する 目的で利用できる免疫抑制剤は、効力を示すものであっても、それらを与えてい る期間のみである。これらの薬剤は、恐らくは抗CD4モノクローナル抗体を除 き、長期間に渡り連続的に投与するには毒性が高すぎる。
以下に示す実験は、高血糖症の進行およびインスリン炎の発病に対して示す化合 物1および3の効果に焦点を当てたものである。これらの実験では下記の事項に 焦点を当てる。1.薬剤または薬剤組み合わせを短期間(2回の服用)用いるこ とで高血糖症が始まるのが変化するか否か、そして死亡が生じるか否か;21週 毎の間隔で長期間薬剤を投与すると、短期間よりも決定的にIDDMの開始を変 化させるか否か:そして3゜薬剤を2回間欠的に投与する時、すい臓の炎症病変 の開始またはひどさが遅れるか或は変化するか否か。このオータコイド(ヒスタ ミン同族体)が示す免疫抑制効果はこの病気過程に影響を与え得ると考えられる 、と言うのは、化合物3は、抗原に対して生じるT細胞増殖を阻害し得るからで ある。従つて、これはT細胞仲介細胞溶解出来事を制限する能力を有しているに ちがいない。
化合物1.3または1と3を用いて短期間処理した時の効果を、10匹のメスN ODマウスから成るグループで試験した。化合物1または3の蓄積用量を70m g/kgにしそして化合物1と3を一緒にした用量が140mg/kgになるよ うに、2日連続して薬剤を投与した(皮下で35mg/kg与えた)。90日目 と91日目に薬剤を与えた(図19)。高血糖症発現の抑制は、化合物3または 1と3で処理したグループで最も顕著であった。化合物1と3が示す明らかな効 果はこれらの2つの薬剤が示す付加H2効果によるものであることは、極めて可 能性の高いことである。
NODマウスにおける高血糖症発病に対して示す、ヒスタミン同族体を用いた長 期治療の効果を、1グループ当たり10匹のマウスから成るグループで試験した 。上で用いたのと同じ用量で、これらの薬剤を化合物1または3或は1と3とし て皮下投与した。薬剤または対照処理を76日目に開始し、そして14日後に同 じ用量/kgで繰り返し、そして1週間の間隔で繰り返した。図20は、化合物 1と3で処理したグループでは14040日目ぶまで全く病気が見られないこと を示しても洩る。
要約として、ヒスタミン同族体は効力のある免疫抑制剤であり、そしてそれらの 各々は、効力を示す異なる免疫vR節機構を有して(、zることを、実施例1− 11は示している。化合物1はT細胞依存1gES IgG1(T gM、I  gG2aまたはI gG2bでなく)抗体応岑を抑制する。
種々の抗原応答において、化合物3はIgG1、IgG2aおよびIgG2b応 答を抑制するが、IgM応答の抑制は行わない。IgEに対して化合物3が示す 効果を調べる。化合物3のみが明らかに、試験した用量において、特異的抗原に 対して生じるT細胞増殖を直接的に抑制している。抗体産生の抑制は伝達性を示 し、そしてこれはまた、この抗原に対する応答が確立された後でも見られ得る。
ヒスタミン同族体は、ヒトIDDMのマウスモデルでも同様な免疫抑制効果を示 す。同族体で処理すると、NODマウスにおける高血糖症およびインスリン炎の 開始が遅れる。化合物1と3を用しλた処理では、今までに測定されなかった程 の多大な効果がもたらされたが、化合物1のみではそれが生じなかったことから 、これらの結果は次のことを示している:NODマウスに対する効果ではHlと H2レセプタの効果が必要とされそしてそれらが協力的であり得るか、或はこれ らの2種の薬剤が個別に貢献する付加H2効果によって、単に明らかな協力が存 在していること;HlまたはH2遮断薬が示す用量依存性および遮断効果を調べ ることで、これらの実験がうまく働く薬学的機構が決定されること;これらのオ ータコイドが働く細胞機構はそのイソタイプに対する効果の選択性で決定されな いこと、モしてT細胞増殖の動向は化合物3の標的がTH,細胞である可能性が あることを示唆していること。
本発明の好適な態様を言及して本発明を記述してきたが、他の態様も同じ結果を 達成し得る。本分野の技術者に本発明の変形および修飾形が明らかになると思わ れ、本発明の真の精神および範囲内に入る上記修飾形および相当物の全てを添付 請求の範囲内に包含させることを意図している。
日数 日数 日数 動物番号 動物番号 動物番号 ム 50ム 100ム今150 ム200 ム250 3001.1 動物番号 動物番号 日数 日数 −−「1− 日数 日数 動物番号 動物番号 動物番号 動物番号 日数 Fig、 7a 日数 Fig、 7b 動物番号 動物番号 日数 Fig 9a ム ^ 50ム 】00ム ム150 2001 l I +1 日数 Fig 9b 日数 日数 動物番号 動物番号 r;、、1^に 動物番号 動物番号 d−1とd+2 日数 日数 日数 日数 動物番号 動物番号 動物番号 Fig、 14 血清の希釈率 血清の希釈率 血清の希釈率 H−Mb濃度 tuMI 十対照(食塩水) 子化合物1 日数 °(グリコースが> 400mg/dlのマウス数/グループ内の全マウス数) X100÷対照(食塩水) ÷化合物1 日数 −(グリコースが>400ffig/diのマウス数/グループ内の全マウス数 )X100血清の希釈率 補正書の写しく翻訳文)提出口 (特許法第184条の8)平成6年7月19日 1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも1種のヒスタミンレセプタに結合特異性を示す少なくとも1種の ヒスタミン誘導体を含んでなる組成物の有効量を哺乳動物に投与することを含む 、哺乳動物の免疫系による抗原特異的抗体応答の少なくとも一部を阻害する方法 において、上記ヒスタミン誘導体は、2から10個の炭素原子を有する脂肪族鎖 を有する置換基でヒスタミン分子の側鎖アミンが1置換されていることによって 特徴づけられ、ここで、この鎖のアルファー炭素はメチレンであるか、またはオ キソでか或は1から3個の炭素原子を有するアルキルで置換されており、上記鎖 は、水素またはカルボキサミドで停止しており、そしてここで、このカルボキサ ミドの窒素は、1から6個の炭素原子を有するアルキル、トリルまたはトリフル オロメチルフェニルで置換されているが、但し、上記鎖が水素で停止している場 合、その鎖長は5または6個の原子であることを条件とする方法。 2.少なくとも1種のヒスタミンレセプタに結合特異性を示す少なくとも1種の ヒスタミン誘導体を含んでいる組成物の有効量を哺乳動物に投与することを含む 、哺乳動物の免疫系による抗原特異的抗体応答の少なくとも一部を阻害する方法 において、上記ヒスタミン誘導体が、式:His−NH−X−(CH2)nY. (HA)b式中、 Xは、COまたはCHRであり、ここで、Rは1から3個の炭素原子を有するア ルキル基であり、 nは、2から6の整数であり、 Yは、CH3またはCONHZであり、ここで、ZはH:(CH2)mCH3( ここで、mは1から4である);置換されているフェニル(ここで、この置換基 はメチルまたはトリフルオロメチルである)であり、 Aは、生理学的に許容される対イオンであり、そしてbは、0から2の整数であ る] で表される方法。 3.ヒスタミンレセブタに結合特異性を示す少なくとも1種のヒスタミン誘導体 を含んでいる組成物の有効量を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物の免疫 系による抗原特異的抗体応答の少なくとも一部を阻害する方法において、上記ヒ スタミン誘導体が、式:His−NH−X1−(CH2)n1−phi−D.( HA)b[式中、 n′は、2から5であり、 X′は、CO、CH2またはCHCH3であり、Dは、メチルまたはトリフルオ ロメチルであり、phiは、フェニレンであり、 Aは、生理学的に許容される対イオンであり、そしてb′は、1から2の整数で ある] で表される方法。 4.上記ヒスタミン誘導体が、 His−NH−Q.(HA)b [式中、 Aは、生理学的に許容される対イオン、例えば酢酸塩、塩化物、硫酸塩、燐酸塩 など、好適には塩化物であり、bは、この塩内に見られる追加的プロトン類およ び対イオンの数(例えば中和で利用され得る塩基性アミン類の数)を示しており 、そして通常0から2、好適には1から2であり、そしてQは、 −CO−(CH2)3−CO−NH−phi−CH3−CH2−(CH2)4− CH3 −CH2−(CH2)3−CO−NH−phIi−CH3−CO−(CH2)2 −CO−NH−phi−CH3−CHCH3−(CH2)2−CO−NH−ph i−CH3−CHCH3−(CH2)1−CO−NH−phi−CF3−CHC H3−(CH2)2−CO−NH−phi−CF3−CHCH3−(CH2)3 −CO−NH−phi−CH3−CHCH3−(CH2)4−CO−NH−ph i−CH3−CHCH3−(CH2)5−CO−NH−phi−CH3−CHC H3−(CH2)3−CO−NH−phi−CF3−CHCH3−(CH2)4 −CO−NH−phi−CF3−CHCH3−(CH2)3−CO−NH−(C H2)3−CH3−CHCH3−(CH2)3−CO(BOC)0−1−N(H )1−O−phc−Gly−NHCH3として定義され、ここで、 BOCは、t−ブチルオキシカルボニルブロッキング基である]から成る群から 選択される請求の範囲1の方法。 5.上記ヒスタミン誘導体が CH(CH3)−(CH2)4−CONH−phIi−CF3または CH(CH3)−(CH2)3−CONH−phi−CF3を含んでいる請求の 範囲1の方法。 6.哺乳動物の免疫系によるIgE抗体の産生を少なくとも約30%阻害する請 求の範囲1の方法。 7.哺乳動物の免疫系によるIgG抗体の産生を少なくとも約60%阻害する請 求の範囲1の方法。 8.哺乳動物の免疫系によるIgGおよびIgE抗体の産生を本質的に阻害する 請求の範囲1の方法。 9.抗原またはそれの免疫原性部分を哺乳動物に投与して上記抗原もしくはそれ の上記免疫原性部分に対する抗原特異的抗体応答を特異的に阻害する段階を更に 含む請求の範囲1の方法。 10.該組成物が上記少なくとも1種のヒスタミン誘媒体を10−3M以下の濃 度で含んでいる請求の範囲1の方法。 11.該組成物が上記少なくとも1種のヒスタミン誘導体を10−3M以下の濃 度で含んでいる請求の範囲9の方法。 12.該組成物が、該哺乳動物に投与する上記少なくとも1種のヒスタミン誘導 体を10mg/kg以下の投薬量で含んでいる請求の範囲1の方法。 13.該組成物を皮下投与する請求の範囲1の方法。 14.該組成物を皮下投与する請求の範囲9の方法。 15.少なくとも1種のヒスタミンレセブタに結合特異性を示す少なくとも1種 のヒスタミン誘導体を含んでなる組成物の有効量を哺乳動物に投与することを含 む、予め決めた抗原に対して敏感性を示しそして上記予め決めた抗原に対する抗 体を産生している哺乳動物の免疫系による予め決めた抗原に対する抗原特異的抗 体応答の少なくとも一部を阻害する方法において、上記ヒスタミン誘導体は、2 から10個の炭素原子を有する脂肪族鎖を有する置換基でヒスタミン分子の側鎖 アミンが1置換されていることによって特徴づけられ、ここで、この鎖のアルフ ァー炭素はメチレンであるか、またはオキソでか或は1から3個の炭素原子を有 するアルキルで置換されており、上記鎖は、水素またはカルボキサミドで停止し ており、そしてここで、このカルボキサミドの窒素は、1から6個の炭素原子を 有するアルキル、トリルまたはトリフルオロメチルフェニルで置換されているが 、但し、上記鎖が水素で停止している場合、その鎖長は5または6個の原子であ ることを条件とし、そしてここで更に、上記予め決めた抗原に対する抗体の産生 を少なくとも部分的に阻害する方法。 16.少なくとも1種のヒスタミン誘導体を含んでいる上記組成物を、上記予め 決めた抗原に対する抗体の産生を本質的に阻害するに有効な量で投与する請求の 範囲15の方法。 17.上記予め決めた抗原またはそれの免疫原性部分を上記哺乳動物に投与して 上記予め決めた抗原もしくはそれの上記免疫原性部分に対する抗原特異的抗体応 答を特異的に阻害する段階を更に含む請求の範囲15の方法。 18.該予め決めた抗原が蛋白質アレルゲンである請求の範囲15の方法。 19.該予め決めた抗原が蛋白質アレルゲンである請求の範囲17の方法。 20.上記蛋白質アレルゲンから誘導されるペプチドを上記哺乳動物に投与する 段階を更に含んでおり、ここで、上記ペプチドが上記蛋白質アレルゲンの少なく とも1つのT細胞エピトープを含んでなる請求の範囲19の方法。 21.該予め決めた抗原が蛋白質アレルゲンであり、そして上記蛋白質アレルゲ ンから誘導されるペプチドを上記哺乳動物に投与する段階を更に含んでおり、こ こで、上記ペプチドが上記蛋白質アレルゲンの少なくとも1つのT細胞エピトー プを含んでなる請求の範囲15の方法。 22.少なくとも1種のヒスタミンレセプタに結合特異性を示す少なくとも1種 のヒスタミン誘導体と薬学的に許容される担体または希釈剤を含んでなる治療組 成物の治療学的有効量を個体に投与することを含む、個体における抗原に対する 敏感性を治療する方法において、上記ヒスタミン誘導体は、2から10個の炭素 原子を有する脂肪族鎖を有する置換基でヒスタミン分子め側鎖アミンが1置換さ れていることによって特徴づけられ、ここで、この鎖のアルファ−炭素はメチレ ンであるか、またはオキソでか或は1から3個の炭素原子を有するアルキルで置 換されており、上記鎖は、水素またはカルボキサミドで停止しており、そしてこ こで、このカルボキサミドの窒素は、1から6個の炭素原子を有するアルキル、 トリルまたはトリフルオロメチルフェニルで置換されているが、但し、上記鎖が 水素で停止している場合、その鎖長は5または6個の原子であることを条件とす る方法。 23.該治療組成物を少なくとも1年に一度投与する請求の範囲22の方法。 24.該治療組成物を少なくとも1年に4回に及んで投与する請求の範囲23の 方法。 25.上記抗原またはそれの免疫原性部分を上記個体に投与して上記抗原もしく はそれの上記免疫原性部分に対する抗原特異的抗体応答を特異的に阻害する段階 を更に含む請求の範囲22の方法。 26.該抗原が自己抗原である請求の範囲22の方法。 27.該抗原が自己抗原である請求の範囲25の方法。 28.少なくとも1種のヒスタミンレセブタに結合特異性を示す少なくとも1種 のヒスタミン誘導体と薬学的に許容される担体または希釈剤を含んでいる治療組 成物の治療学的有効量を個体に投与することを含む、個体における蛋白質アレル ゲンに対する敏感性を治療する方法において、上記ヒスタミン誘導体は、2から 10個の炭素原子を有する脂肪族鎖を有する置換基でヒスタミン分子の側鎖アミ ンが1置換されていることによって特徴づけられ、ここで、この鎖のアルファ− 炭素はメチレンであるか、またはオキソでか或は1から3個の炭素原子を有する アルキルで置換されており、上記鎖は、水素またはカルボキサミドで停止してお り、そしてここで、このカルボキサミドの窒素は、1から6個の炭素原子を有す るアルキル、トリルまたはトリフルオロメチルフェニルで置瑛されているが、但 し、上記鎖が水素で停止している場合、その鎖長は5または6個の原子であるこ とを条件とする方法。 29.該蛋白質アレルゲンまたはそれの免疫原性部分を上記個体に投与して上記 アレルゲンもしくはそれの上記免疫原性部分に対するアレルゲン特異的抗体応答 を特異的に阻害する段階を更に含む請求の範囲28の方法。 30.上記蛋白質アレルゲンから誘導されるペプチドを上記個体に投与する段階 を更に含んでおり、ここで、上記ペプチドが上記蛋白質アレルゲンの少なくとも 1つのT細胞エビトープを含んでいる請求の範囲28の方法。 31.上記蛋白質アレルゲンから誘導されるペプチドを上記個体に投与する段階 を更に含んでおり、ここで、上記ペプチドが上記蛋白質アレルゲンの少なくとも 1つのT細胞エピトープを含んでいる請求の範囲29の方法。 32.上記蛋白質アレルゲンから誘導されるペプチドを上記個体に投与する段階 を更に含んでおり、ここで、上記ペプチドが上記蛋白質アレルゲンの少なくとも 2つのT細胞エピトープを含んでいる請求の範囲30の方法。 33.上記蛋白質アレルゲンから誘導されるペプチドを上記個体に投与する段階 を更に含んでおり、ここで、上記ペプチドが上記蛋白質アレルゲンの少なくとも 2つのT細胞エピトープを含んでいる請求の範囲31の方法。 34.該蛋白質アレルゲンが、ダーマトファゴイデス属の蛋白質アレルゲン;フ ェリス属の蛋白質アレルゲン;アムブロシア属の蛋白質アレルゲン;ロリウム属 の蛋白質アレルゲン;クリブトメリア属の蛋白質アレルゲン;アルテルナリア属 の蛋白質アレルゲン;アルダー属の蛋白質アレルゲン;ベツラ属の蛋白質アレル ゲン;クエルクス属の蛋白質アレルゲン;オレア属の蛋白質アレルゲン;アルテ ミシア属の蛋白質アレルゲン;プランタゴ属の蛋白質アレルゲン;バリエタリア 属の蛋白質アレルゲン;カニン属の蛋白質アレルゲン;ブラテラ属の蛋白質アレ ルゲン;アピス属の蛋白質アレルゲン;およびペリプラネタ属の蛋白質アレルゲ ン;から成る群から選択される請求の範囲30の方法。 35.該蛋白質アレルゲンが、Der p I;Der p II;Der f  I:Der f Il:Amb a I.1:Amb a1.2:Amb a  1.3:Amb a 1.4:Amb aIl:Lol p I:Lol p  IX:Cry i I:Cryj IIおよびFel d Iから成る群から 選択される請求の範囲30の方法。 36.1)少なくとも1種のヒスタミンレセプタに結合特異性を示す少なくとも 1種のヒスタミン誘導体を含んでなる組成物を哺乳動物に投与し、そして 2)抗原またはそれの免疫原性部分を該哺乳動物に投与して上記抗原またはそれ の免疫原性部分に対する抗原特異的抗体応答を阻害する、 段階を含む、哺乳動物の免疫系による抗原特異的抗体応答の少なくとも一部を阻 害する方法において、 上記ヒスタミン誘導体は、2から10個の炭素原子を有する脂肪族鎖を有する置 換基でヒスタミン分子の側鎖アミンが1置換されていることによって特徴づけら れ、ここで、この鎖のアルファ−炭素はメチレンであるか、またはオキソでか或 は1から3個の炭素原子を有するアルキルで置換されており、上記鎖は、水素ま たはカルボキサミドで停止しており、そしてここで、このカルボキサミドの窒素 は、1から6個の炭素原子を有するアルキル、トリルまたはトリフルオロメチル フェニルで置換されているが、但し、上記鎖が水素で停止している場合、その鎖 長は5または6個の原子であることを条件とする方法。 37.上記自己抗原から誘導されるペプチドを上記個体に投与する段階を更に含 んでおり、ここで、上記ペプチドが上記自己抗原の少なくとも1つのT細胞エピ トープを含んでなる請求の範囲26の方法。 38.該予め決めた抗原が自己抗原であり、そして上記自己抗原の少なくとも1 つのT細胞エピトープを更に含んでいる請求の範囲22の方法。
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