JPH07501825A - 高められた抗真菌活性を有するアンフォテリシンb組成物 - Google Patents

高められた抗真菌活性を有するアンフォテリシンb組成物

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JPH07501825A
JPH07501825A JP5511060A JP51106093A JPH07501825A JP H07501825 A JPH07501825 A JP H07501825A JP 5511060 A JP5511060 A JP 5511060A JP 51106093 A JP51106093 A JP 51106093A JP H07501825 A JPH07501825 A JP H07501825A
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パイアリンジャー,ロナルド エイ.
ヘインズ,メアリー ピー.
ベド,ハレシュ エス.
カバカンガン,アーリンダ エイ.
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テンプル ユニバーシティ オブ ザ コモンウェルス システム オブ ハイアーエデュケイション
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 高められた抗真菌活性を有する アンフォテリシンB 及1とた野 この発明は、アンフォテリシンBの抗真菌組成物及びその使用に関する。
免肚匹11 後天性免疫不全症候群(エイズ、A I DS)はウィルス性疾患であり、それ についてはまだ治療法又は有効なワクチンがない。この病気の患者はウィルスの 破壊作用によって損なわれた免疫系を有する。この状態はエイズ患者を、健康な 個体にはほとんど病気をもたらさない微生物だがしかしエイズ患者にとってはそ の死因の90%にもなっている微生物によって引き起こされる、相手を選んだ( opportunistic)感染症に罹りやす(する(ミルズ(Mills) ら、「サイエンティフィック・アメリカン(Scientific Ameri can) J 、 263.50〜57 (1986年))。これらの感染症の 多くは、単細胞真菌である酵母によって引き起こされる。エイズ患者の58〜8 1%が真菌感染症に罹る(ホルムバーブ(Holmberg)ら、rscand 、 J、 Infect、 Dis、J 、L 8.179〜182 (198 6年))。
カンジダ・アルビカンス((:andida albicans)はエイズ患者 における真菌感染症の最も一般的な原因である。
これは、カンジダ性口腔咽頭炎(candidal oropharyngit is) (鵞口ff1)、食道炎、髄膜炎及び気管支又は肺カンジダ症を引き起 こす(Id、)、感染源は内因性であると思われ、おそら(腸からのものであろ う。
クリプトコックス・ネオフォルマンス(Cryl)tococcusneofo rmans )はひどい髄膜炎を引き起こす原因となり、これは、肺の初期感染 から起こるものと考えられている。この真菌は血流に侵入し、脳を覆う膜である 髄膜に留まる(ミルズら、前述の文献)。クリプトコックス・ネオフォルマンス はカンジダ・アルビカンスよりたやすく皮膚及び粘膜を越えて拡がる。このクリ プトコックス・ネオフォルマンスは滑らかな外側被膜を有し、この膜は、大食細 胞(マクロファージ)及び他の顆粒球のような免疫細胞がクリプトコックスを摂 取するのをじゃまする(届、)。この被膜はまた、この真菌が大食細胞からの酵 素による損傷に抵抗するのを助ける(Id、)。
過去30年間、アンフォテリシンBは、生命にかかわる真菌感染症を処置するた めに利用できる唯一の静脈内投与用の抗真菌薬であった。これは依然として最も 普通に用いられる抗真菌剤である。これは、真菌の細胞膜中のエルゴステロール と結合する。アンフォテリシンBはこの膜を損傷させ、真菌の内容物を漏れ出さ せる。しかしながら、アンフォテリシンBはまた、細胞膜中のコレステロールと 結合することによって赤血球をも損傷させ、貧血を起こさせる。アンフォテリシ ンBはまた、腎臓に害を及ぼすこともある。
これらの毒性作用のために、アンフォテリシンBは侵入している真菌を殺すのに 充分に高い薬量で投与することができない。この病気にも拘らず生きている患者 は、1週間に1〜2回の静脈内経路の処置の予防的治療を一生受は続けなければ ならない(Id、 )。
イミダゾールの一種であるフルコナゾールが抗真菌剤として提唱されている。こ れは経口投与しなければならず、その有効性はまだ立証されなければならないも のである。フルオルシトシンはアンフォテリシンBと組合せて用いられている。
しかしながら、これは人間の細胞に対して毒性がある。従って、有効な抗真菌剤 は欠乏している。エイズ患者、癌患者、臓器移植患者及び他の損なわれた免疫系 を有する個体を襲う、相手を選んだ真菌感染症によってもたらされる数多くの死 を防ぐことが大いに必要とされている。
及朋n又 以下のものを含む製薬組成物が提供される。
(a)アンフォテリシンB 並びに (b)(i)HOCH2CHOHCH,0R1(iilHOcHi CH(OR t )CHa OH1及び (iii)それらの組合せ (式中、R及びR1はそれぞれCll−01sアルキル及びC6〜CI@アルケ ニルより成る群から選択される) より成る群から選択されるグリセロールエーテル。
用語「アルケニル」とは、−5二又は多不飽和アルキル基を意味し、−不飽和、 即ち単一の炭素−炭素二重結合を有するものが好ましい。グリセロールエーテル は、1−グ’) セロ−ルs−−テJL/、即ちHOCH,CHOHCH,OR 化合物であるのが好ましく、そして(又は)、グリセロールエーテルは、R及び R+がc10〜CI4アルキル又はアルケニルから選択される化合物であるのが 好ましく、R及びR3がCI0〜CI4アルキルである化合物であるのがより好 ましく、R及びR1がCI2アルキルである化合物であるのがさらにより好まし い。
真菌感染症の処置方法もまた提供される。有効抗真菌量のアンフォテリシンB及 び1種以上の前記のグリセロールエーテルが、かかる処置を必要としている哨乳 動物、特に人間に投与される。
l瓦県且1 図1は、生体外でのクリプトコックス・ネオフォルマンスに対するアンフォテリ シンB及びrac−1−0−ドデシルグリセロール(rac−1−DDG)の相 乗性抗真菌作用のプロットであり、ば、連続的に振り混ぜ且つ充分に通気しなが ら薬剤組合せ物と共に25℃において24時間インキュベートした後にミクロ滴 定プレート分析に従って行なったもの、マは、同じ条件下で薬剤組合せ物と共に 寒天プレート分析に従って行なったものである。各プロットは3回の試験の平均 を示す。
図2は、図1の場合と同じ条件下でのカンジダ・アルビカンスに対するアンフォ テリシンB及びrac−1−DDGの相乗性抗真菌作用のプロットである(△は ミクロ滴定プレート、ムは寒天プレート)。
図3は、インキュベート温度が37℃だったことを除いて図1と同様のものであ る(口はミクロ滴定プレート、■は寒天プレート)。
図4は、インキュベート温度が37℃だったことを除いて図2と同様のものであ る(○はミクロ滴定プレート、・は寒天プレート)。
図5は25℃において24時間インキュベートした後の生体外でのクリプトコッ クス・ネオフオルマンスに対するアンフォテリシンB及びrac−1−0−ウン デシルグリセロールの相乗性抗真菌効果のプロットであり、○はミクロプレート 分析によって測定、・は寒天プレート分析によって測定した場合を示す。
図6は、微生物がカンジダ・アルビカンスだったことを除いて図5と同様のもの である(口はミクロプレート、閣は寒天プレート)、。
図7(クリプトコックス・ネオフォルマンス)は、グリセロールエーテルがra c−1−0−トリデシルグリセロールだったことを除いて図5と同様のものであ る(口はミクロプレート、■は寒天プレート)。
図8は、微生物がカンジダ・アルビカンスだったことを除いて図7と同様のもの である(Oはミクロプレート、・は寒天プレート)。
図9(クリプトコックス・ネオフォルマンス)は、グリセロールエーテルがra c−1−0−テトラデシルグリセロールだったことを除いて図5と同様のもので ある(△はミクロプレート、ムは寒天プレート)。
図10は、微生物がカンジダ・アルビカンスだったことを除いて図9と同様のも のである(口はミクロプレート、■は寒天プレート)。
図11は、37℃において24時間インキュベートした後のクリプトコックス・ ネオフォルマンスに対するアンフォテリシンBの抗真菌作用についての5n−1 −DDG(ロ)、2−DDG(・)及び5n−3−DDG(△)の相乗効果のプ ロットである。
図12は、被検微生物がカンジダ・アルビカンスだったことを除いて図11と同 様のものであり、Oは5n−1−DDG、△は2−DDG、そして口は5n−3 −DDGについてのものである。
日の萱 な舌日 本発明者は、ある種のグリセロールエーテルがアンフォテリシンBの抗真菌活性 を強化し、その逆もまた同じである(即ちアンフォテリシンBがある種のグリセ ロールエーテルの抗真菌活性を強化する)ということを見出した。アンフォテリ シンB単独では、人間の細胞に対する毒性が強過ぎて、感染している真菌を完全 に殺すのに充分に高い濃度で静脈内経路で用いることができないので、この相乗 効果は有意義である。グリセロールエーテルと組合せることによって、アンフオ テリシンBの有効抗真菌濃度が、赤血球及び他の宿主組織の細胞に対する毒性が 有意に低い濃度に低減される。
アンフォテリシンBは、ストレプトミセス・ノドサス(Streptomyce s nodosus) M 4575から得られる抗真菌ポリエン抗生物質であ る。アンフオテリシンBは化学的には[IR−(IR″″、3S’、5R”、6 R”、9R”、IIR’、15S”、16R”、17R”、18S” 、19E 、21E、23E、25E、27E、29E、31E、33R’ 、35Ss、 36R”、37S”)] −33−[(3−アミノ−3,6−シデオキシーβ− D−マンノピラノシル)オキシ]−1,3,5,6゜9.11,17.37−オ クタヒドロキシ−15,16,18−トリメチル−13−オキソ−14,39− ジオキサビシクロ[33,3,1]ノナトリアコンタ−19,21,23,25 ,27,29,31−ヘプタエン−36−カルボン酸と称される。結晶状アンフ オテリシンBは水に不溶性である。従って、この抗生物質は、典型的には、デオ キシコール酸ナトリウムを添加することによって「可溶化」され、再構成(一度 乾燥させた製品に水等を加久て元に戻すこと)の後に静脈内注入用のコロイド分 散体を提供する混合物を形成する。アンフオテリシンBはよく効く抗真菌剤であ るが、細菌、リケッチア属及びウィルス類に対する効果は持たない。
前記の式を満たす全ての光学異性体及び幾何異性体並びにかかる異性体の全ての ラセミ体混合物、ジアステレオマー混合物又は他の混合物を含めて、前記の式に 従う全てのグリセロールエーテルが本発明の範囲内に包含される。1−グリセロ ールエーテルは光学的に活性である。「脂質(Lipids) J 、12.4 55〜468 (1977年)に報告されているr1976年版脂質の命名法の ための薦め(1976Recommendations for The No menclature of Lipids ) J (IUPAC−IUBコ ミッション・オン・バイオケミカル・ノウメンクレイチャー(IUPAC−IU B C。
mm1ssion on Biochemieal Nomenclature ) lによれば、グリセロールの炭素原子は立体特異的に番号付けされる。フィ ッシャーの投影図によって左にC−2ヒドロキシルを持つ垂直の炭素鎖を示した 場合にこの投影図の頂上に現れる炭素原子をC−1と称する。かかる番号付けを 立体情報を何ら持たない慣用の番号付けから区別するために、接頭辞rsnJ  (立体特異的に番号付けされた(stereospecifically nu mbered )の略)を用いる・接頭辞rracJ (ラセモ(racemo )の略Yは、対車体の両方の化合物の等量混合物である。この申し合わせに従え ば、1−〇−ドデシルグリセロールの2種の光学異性体はrsn−1−0−ドデ シルグリセロール」及びrsn−3−〇−ドデシルグリセロール」と称される。
対応するラセミ化合物はrrac−1−0−ドデシルグリセロール」と称される 。
グリセロールエーテルは、「ジャーナル・オブ・オルガニック・ケミストリー( Journal of Organic Chemistry)J、29.30 55〜3057 (1964年)に記載されたボーマン(Bauman)らの方 法(これは、「ジャーナル・オブ・バイオロジカル・テクノロジー(Journ al of Biological Technology) J 、259. 8115〜8121 (1984年)にも記載されている)に従って、好適なC ,−C,、飽和又は不飽和アルコールと1.2−〇−イソプロピリデングリセロ ールとから合成することができる。簡潔に説明すると、ROH又はR,OH(こ こで、R及びR,は前に定義した通りである)をピリジン中で塩化メタンスルホ ニルと反応させる。エチルエーテルで抽出し、低沸点石油エーテル、例えば5K ELLYSOLVEF(米国74102オクラホマ州タルサ、ボルダ−ストリー ト1437所在のスケリー・オイル社(5kellyOil Co、) )から 再結晶することによって、対応するメタンスルホン酸アルキル又はアルケニルを 得る。この生成物をトルエン中でKOH及び1.2−0−インプロピリデングリ セロールと反応させる。エチルエーテルで抽出し、HCQで加水分解してインプ ロピリデン基を除去した後に、所望のグリセロールエーテルが石油エーテルから 再結晶される。この方法に従えば、出発物質として適当なアルコールを用いるこ とによって、様々なアルキル又はアルケニル鎖長を持つグリセロールエーテルを 合成することができる。
グリセロールエーテルの炭素側鎖は、06〜C1,の飽和又は−、二若しくは多 不飽和の枝分かれした又は技分かれしていない鎖から成っていてよい。この炭素 鎖は枝分かれしていなくて且つ飽和であるのが好ましい、10〜14個の炭素原 子を有する炭素鎖が特に好ましい。
好ましいグリセロールエーテルであるDDGは、無臭の白色粉末である。これは 脂質エーテルであるが、比較的良好な水中での溶解性を有する。これは39℃に おいて融解する。DDGは、実験動物に非常に高い薬量で供給した場合にさえ、 毒性であるようには見えない。つニーバー(Weber )らによって「ジャー ナル・オブ・リビッド・リサーチ(Journal of Lipid Re5 earch)J 、 26.1412〜1420 (1985年)に報告された 研究においては、rac−1−0−ドデシルグリセロールをIg/kg/日の薬 量で4週間供給した場合に、マウスの臓器重量及び体重はそれほど変化しなかっ た。raC−1−〇−ドデシルグリセロールを供給している間は全脂質の飽和ア シル部分が著しく増加し、それに伴ってリルオリル部分が減少したにも拘らず、 餌から化合物を取り除いて4週間後には、臓器及び組織の脂質は対照用グループ のマウスのそれらと非常に類似していた。
本発明に従えば、グリセロールエーテル及びアンフォテリシンBは、哺乳動物、 特に人間に、真菌感染症を処置するのに充分な量で投与される。各薬剤の量は、 感染している個体の大きさ、重量、年齢及び性別、処置が予防のためか治癒のた めかの違い、感染の性状、段階及び度合い、感染している微生物の種類、投与経 路並びに他のファクターに応じて変化し得る。静脈内経路の投与のためには、ア ンフォテリシンBに対する耐性が違うので、薬量は、各患者に必要な量に調節す べきである。静脈内経路で投与されるアンフォテリシンBの量は、1日当たりに 、処置を受ける個体の体重1kgにつき約09O1〜約1.5mgの範囲である のが好ましい。この量は、より好ましくは1日当たりに約0.025〜約1.0 m g / k g、特に好ましくは1日当たりに0.3〜0゜7 m g /  k gである。1mg/kgのアンフォテリシンBの薬量において、注入終了 までに約2〜3μg / mρのピーク血清濃度が達成され、典型的にはその後 24時間までの間、0.5μg / m 0以上に維持される。グリセロールエ ーテル脂質の量は、アンフォテリシンBの抗真菌活性を高めるのに有用な任意の 量である。2種の薬剤を単一の製薬組成物の形におけるように同時に投与するの が好ましいが、これら2種の薬剤を別々に順番に投与することもできる。
アンフォテリシンBとグリセロールエーテルとの間の相乗作用は、広範なそれぞ れの物質の相対量にわたって生じる。活性成分は、重量百分率基準でアンフオテ リシンB約0.4〜約90%及びグリセロールエーテル約99.6〜約10%か ら成るのが有利であり、アンフォテリシンB約40〜約60%及びグリセロール エーテル約60〜約40%から成るのが好ましい。組成物の前記の活性薬剤以外 の残りの部分は、製薬担体及び随意成分から成る。
組成物は、アンフォテリシンBを投与するのに適した任意の経路で投与される。
従って、この組成物は主として、局所投与及び(又は)静脈内注入(注射や点滴 )によって投与することができる。両方の活性薬剤を同じ経路で投与するのが現 時点では好ましいが、異なる経路で投与することもできる。例えば、グリセロー ルエーテル(2種以上でもよい)を経口投与し、アンフオテリシンBを静脈内経 路で投与することもできる。アンフオテリシンB及びグリセロールエーテルを静 脈内経路又は局所経路で投与するのが好ましい。
静脈内経路で投与するためには、生理学的に適合する物質、例えば塩化ナトリウ ム、グリシン等を含有し、生理学的条件に適合する緩衝pHを有する任意の好適 な静脈内経路用ビヒクルと組合せて活性薬剤を投与することができる。結晶状ア ンフォテリシンBは水に不溶であるため、ビヒクルには1種以上の可溶化剤、よ り好ましくはデオキシコール酸ナトリウムを含有させるのが有利である。静脈内 経路の投与のためのアンフオテリシンBは、アンフォテリシン850mg、デオ キシコール酸ナトリウム41mg及び緩衝剤としての燐酸ナトリウム20、2m gを提供する凍結乾燥したケークとして入手できる。再構成の際に静脈内注入用 のコロイド懸濁液が形成される。グリセロールエーテル成分は、エタノール中に 溶解させ、無菌水によって必要とされる有効濃度に希釈するのが有利である。
静脈内経路のアンフォテリシンBの投与は、アンフォテリシンBの使用について 現存する推奨に従って実施するのが有利である。従って、静脈内経路用物質は、 ゆっくりした静脈内注入によって、好ましくは静脈内経路の治療のための通常の 注意事項を観察しながら約6時間がけて、投与すべきである。
局所的に投与するためには、局所投与するのに好適な任意の慣用のビヒクル中に 活性成分を含有させる。局所用組成物は、局部的な真菌感染症、例えば皮膚及び 粘膜のカンジダ感染症の処置のためのクリーム、軟膏又はローションを含んでい てよい。アンフォテリシンBを局所的に放出するために用いられる好適なビヒク ルは周知であり、このようなビヒクルを本発明の実施において有利に用いること ができる。「フィジシャンズ・デスク・レフエレンス(Physician’s  Desk Reference) J 、第45版(1991年)、第214 7頁を参照されたい、1つの具体例に従えば、3重量%アンフォテリシンB含有 クリーム、ローション又は軟膏が好ましい。
真菌感染症を処置するために、真菌感染症に苦しめられている哺乳動物にアンフ ォテリシンBとグリセロールエーテルとの組合せ物を投与することができる。よ り特定的には、従来アンフォテリシンBのみを用いて処置されていた又は処置可 能である任意の真菌感染症を処置するために前記組合せ物を投与することができ る。かがる感染症には、以下の真菌による感染症が包含されるが、これらに限定 されない:ヒストブラスマ・カブスラーツム(Histoplasma cap sulatum) 、コクシジオイデスイミティス(Coccidioides  iIlmitis) 、様々なカンジダ種、プラストミセス・デルマティティ ディス(Blastomyces dermatttidis) 、ロドトルラ (Rhodotorula ) 、様々なりリブトコックス種、スポロトリクス ・ジエンキイ(Sporothrix 5chenckii) 、ムコール・ム セド(Mucor mucedo) 、アスペルギルス・フミガッス(Aspe rgillus fuffligatus ) a前記のものは全て、生体外で 0.03〜1.0μg / m 12の範囲の濃度のアンフォテリシンBによっ て抑止される。この製薬組合せ物は特に、重大な人間の真菌性病原体であるカン ジダ及びクリプトコックスの2つの属の真菌、特にカンジダ・アルビカンス及び クリプトコックス・ネオフォルマンスの感染症を処置するのに用いることができ る。
任意の理論に結びつけられることは望まないが、グリセロールエーテルは真菌の 莢膜(capsule )合成を妨害することによフてアンフォテリシンBの活 性を高めるものと信じられる。クリプトコックス・ネオフォルマンスは多糖類の 莢膜を持ち、これがこの酵母に毒性を与える、莢膜のない変異菌はマウスにおけ る毒性がない(コゼル(Kozel )ら、rRev、 Infectious  Dis、J 、 l O1補遺2.5436〜5439 (1988年))。
本発明者は、グリセロールエーテルの存在下で増殖したクリプトコックス・ネオ フォルマンスは莢膜を少量しか作らないということを見出した。莢膜の合成がこ れほど少ないということは、外観上異常なことである。任意の理論に結びつけら れることは望まないが、多糖類の莢膜が除去されることによって、親油性薬剤で あるアンフォテリシンBが、親水性多糖類で被覆されていた菌の形質膜中のエル ゴステロールと作用する機会がより多くなると信じられる。莢膜形成を抑止する ことによって、酵母の毒性が大いに低減され、酵母が食作用を受ける可能性が大 きくなる。食細胞はまた、DDGによって刺激されて異質物質を摂取する(ヤマ モトら、rCancer Immunol、 Immun。
ther、 J 、 25.185〜192 (1987年))。
以下、非限定的な実施例によって本発明の実施を例示する。
例」。
クリプトコックス・ 、オフォルマンスに・するrac−1−DDGの ハ ° P び アンフォテリシンBとの 六 の°、1クログスタット(Krogstadt  )らの「チェッカーボード(checkerboard) J技術(「ファンダ メンタルズ・オブ・メディカル・バクテリオロジー・アンド・マイコロジー(F undamentals of Medical Bacteriology  and Mycology)」、第2版、521〜525,544〜550 ( 1980年))によって、rac−1−0−ドデシルグリセロール及びアンフォ テリシンB(シグマ・ケミカル社(Sigma Chemical Co、)  、アンフォテリシン845%、デオキシコール酸ナトリウム35%、燐酸ナトリ ウム20%)を1個々に又は組合せて、段階分けした濃度で用いた場合のクリプ トコックス・ネオフォルマンスの増殖の有無及び生存力を測定した。簡潔に説明 すると、96個のウェル(well)を持つミクロ滴定プレート中で真菌の増殖 を測定した。段階分けしたDDG及びアンフォテリシンBの組合せ物を含有させ た増殖培地(ウェル1個当たりに100μI2)に、675nmの波長における 光学密度0.1の対数増殖期の培養物5μCを接種した。増殖接種物を濁度測定 法によって測定した。連続的に振り混ぜ且つ通気しながら24時間後に、ミクロ 滴定プレートの各ウェルについて増殖の有無を視覚的に測定した(ミクロ滴定プ レート分析)。単細胞の死を保証するために、はっきりした増殖を視覚的に何ら 示さないウェルのそれぞれを、2%寒天プレート、1%バクトベプトンプレート 、2%グルコースプレートの上に置き、37℃において24時間インキュベート し、増殖について分析した(寒天プレート分析)、そのデータを図1 (25℃ においてインキュベートした後のミクロ滴定プレート分析()及び寒天プレート 分析(マ))並びに図3(37℃においてインキュベートした後のミクロ滴定分 析(ロ)及び寒天プレート分析(■))に示す、各グラフは、3回の別個の試験 の平均を示す、これらのデータから生じた急勾配の双曲線は、クリプトコックス ・ネオフォルマンスに対するアンフォテリシンBとDDGとの間の強い相乗効果 を示すものである。相乗効果とは、2種の抗真菌剤がそれぞれのMIC(最小抑 止濃度)の半分以下の濃度で存在する下でその真菌が全く増殖しないことと定義 される。表1かられかるように、25℃においてrac−1−DDGがそのMI Gの半分の濃度(7゜5μg / m 12 )で存在する場合、アンフォテリ シンBについてのMICは2.25ug/mI2から0.047μg / mρ に低減した。これは、アンフォテリシンBBのMICが48分の1に低減したこ とを表わす。アンフォテリシンBがそのMICの半分の濃度(1,12μg/m l2)で存在する場合、rac−1−DDGのMICは0.125μg/mj2 に低減し、これは120分の1に減少したことになる。生存率の研究(データは 示さない)では、酵母は、DDG及びアンフォテリシンBによってただ増殖が抑 止されるだけではなくて殺されるということが示された。
医l カンジダ・アルビカンスに・する rac−1−、DDGの 2 び アンフォテリシンBとの の1 クリプトコツクス・ネオフォルマンスをカンジダ・アルビカンスに置き換えて、 例1の手順に従った。そのデータを図2(25℃においてインキュベートした後 のミクロ滴定プレート分析(Δ)及び寒天プレート分析(ム))並びに図4(3 7℃においてインキュベートした後のミクロ滴定分析(0)及び寒天プレート分 析(・))に示す、各グラフは、3回の別個の試験の平均を示す。
これらのデータから生じた急勾配の双曲線は、アンフォテリシンBとrac−1 −DDGとの間の強い相乗効果を再び示すものである。このデータを表2にまと める。
医]ユニ旦 クリプトコックス・ネオフォルマンス びカンジダ・アルビカンスに・ る の グリセロールエーテルの2 びアンフォテリシンBとの の1 25℃において24時間のインキュベートを用い、rac−1−DDGをrac −1−0−ウンデシルグリセロール、rac−1−0−トリデシルグリセロール 又はrac−1−0−テトラデシルグリセロールに置き換えて、例1及び2の手 順に従った。そのデータを図5〜10に記載する。表3は、図5〜10の解釈す るための鍵を含む。
各グラフは、3回の別個の試験の平均を示す。急勾配の双曲線は、アンフォテリ シンBとグリセロールエーテルとの間の強い相乗効果を再び示すものである。
九lニュ1 アンフォテ1シンBの 2 に・ る DDG の の 37℃において24時間のインキュベートを用い、しかしアンフォテリシンBと 組合せてDDG異性体を用いて、例1及び2の手順に従った。そのデータを図1 1(クリプトコックス・ネオフォルマンス)及び図12(カンジダ・アルビカン ス)に記載する。表4は、図11〜12の解釈するための鍵を含む。
急勾配の双曲線は、アンフォテリシンBとグリセロールエーテルとの間の強い相 乗効果を再び示すものである、図11及び12中の曲線の実質的な重なりは、2 種の1−DDG光学異性体はアンフォテリシンBの抗真菌活性の強化において実 質的に均等であるということ、並びに1−DDG光学異性体はこの点に関して2 −DDG位置異性体と実質的に均等であるということを示す。
クリプトコックス・ネオフォルマンス及びカンジダ・アルビカンスは免疫を損な われた患者の脳に感染するものなので、本発明者が実施した研究では、酵母をニ ューロンの初代培養物に添加し1次いでこれを相乗作用濃度のアンフォテリシン B及びrac−1−DDGで処理した0位相差顕微鏡分析によって、酵母を殺す 濃度のDDG及びアンフォテリシンBはニューロンの増殖パターンに悪い変化を もたらさないということが示された。実際、DDGはニューロンの増殖を現実に 促進することが知られている(ヴエド(Ved )ら、r J、 Neuros cience Res、J、30.353〜358 (1991年))。
合成、製造及び分析操作に関して引用した全ての文献は、参照用に本明細書に取 り入れられる。
本発明は、その技術思想又は本質的な特性から逸脱することな(他の特定的な形 で実施することができ、従って、本発明の範囲を示す際には、以上の明細書の記 載よりもむしろ添付した請求の範囲を参照すべきである。
FIGURE 1 −5 0 5 10 +5 20 25rac−1−DDG (μg/m1) FIGURE 2 −5 0 5 1o F+ 2o 25rac−1−DDG (μg/m1) F丁GU、RE 3 −5 0 5 TO152025 匝−1−DDG (μg/而) FIGURE 4 rac−1−DDG (μg/m1) FIGURE 5 rac−1−0−ウンデシルグリセロール(μg/m1)FIGURE 6 rac−1イトウンデシルグリセロール(μg/m1)FIGtJRE 7 FIGURE 8 −5 0 5 To 15 20 巨1cm1−0−)リゾシルグリセロール(μg/m1)FIGURE 、9 FIGURE 10 −5 0 5 io +5 20 rac−1=O−テ)ラブシルグリセロール(μg/m1)FIGURE 11 −5 0 5 10 +5 20 25DDG (μg/ml) FIGURE 12 DDG (μg/ml) フロントページの続き (81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、PR,GB、GR,IE、IT、LU、MC,NL、PT、SE) 、0A(BF、BJ、CF、CG、 CI、 CM、 GA、 GN、 ML、  MR,SN、 TD。
TG)、AT、AU、BB、BG、BR,CA、CH。
C3,DE、DK、ES、FI、GB、HU、JP、KP、 KR,LK、 L U、 MG、 MN、 MW、 NL、 NO、NZ、PL、PT、R○、RU 、SD、5E(72)発明者 ヘインズ、メアリー ビー。
ゴー、ウェストビュー ロード 624(72)発明者 ベト、ハレシュ ニス 。
アメリカ合衆国 19082 ペンシルベニア。
アバ−ダービー、ラーチウッド アベニュー 538 (72)発明者 カバカンガン、アーリンダ エイ。
アメリカ合衆国 19141 ペンシルベニア。
フィラデルフィア、ノース マービン ストリー)−5449

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)アンフォテリシンB 並びに (b)(i)HOCH2CHOHCH20R、(ii)HOCH2CH(OR1 )CH20H、及び (iii)それらの組合せ (式中、R及びR1はそれぞれC8〜C18アルキル及びC8〜C18アルケニ ルより成る群から選択される) より成る群から選択されるグリセロールエーテルを特徴とする製薬組成物。 2.R及びR1がC8〜C18アルキル基及び二重結合1個を有するC8〜Cl 8アルケニル基から選択される、請求の範囲第1項記載の組成物。 3.アルキル及びアルケニル基が枝分かれしてしいない、請求の範囲第2項記載 の組成物。 4.グリセロールエーテルがHOCH2CHOHCH20Rであり、RがC8〜 C18アルキル及びC8〜CI8アルケニルより成る群から選択される、請求の 範囲第3項記載の組成物。 5.R及びR1がそれぞれデシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル及びテト ラデシルより成る群から選択されるアルキル基である、請求の範囲第3項記載の 組成物6.Rがデシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル及びテトラデシルよ り成る群から選択されるアルキル基である、請求の範囲第4項記載の組成物。 7.R及びR1がドデシルである、請求の範囲第5項記載の組成物。 8.Rがドデシルである、請求の範囲第6項記載の組成物。 9.グリセロールエーテルがsn−1−O−ドデシルグリセロールである、請求 の範囲第8項記載の組成物。 10.グリセロールエーテルがsn−3−O−ドデシルグリセロールである、請 求の範囲第8項記載の組成物。 11.グリセロールエーテルが2−O−ドデシルグリセロールである、請求の範 囲第7項記載の組成物。 12.製薬上許容できる担体をさらに含む、請求の範囲第1項記載の組成物。 13.担体を除いて、アンフォテリシンB約0.4〜約90重量%及びグリセロ ールエーテル約10〜約99.6重量%を特徴とする、請求の範囲第1項記載の 組成物14.担体を除いて、アンフォテリシンB約40〜約60重量%及びグリ セロールエーテル約60〜約40重量%を特徴とする、請求の範囲第13項記載 の組成物。 15.R及びR1がそれぞれデシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル及びテ トラデシルより成る群から選択されるアルキル基である、請求の範囲第13項記 載の組成物。 16.R及びR1がドデシルである、請求の範囲第15項記載の組成物。 17.グリセロールエーテルがsn−1−O−ドデシルグリセロールである、請 求の範囲第16項記載の組成物18.グリセロールエーテルがsn−3−O−ド デシルグリセロールである、請求の範囲第16項記載の組成物19.グリセロー ルエーテルが2−O−ドデシルグリセロールである、請求の範囲第16項記載の 組成物。 20.哺乳動物の真菌感染症を処置する方法であって、かかる処置を必要とする 哺乳動物に抗真菌的に有効量の (a)アンフォテリシンB 並びに (b)(i)HOCH2CHOHCH20R、(ii)HOCH2CH(OR1 )CH20H、及び (iii)それらの組合せ (式中、R及びR1はそれぞれC8〜C18アルキル及びC8〜C18アルケニ ルより成る群から選択される) より成る群から選択されるグリセロールエーテルを投与することを特徴とする、 前記方法。 21.R及びR1がC8〜C18アルキル基及び二重結合1個を有するC8〜C 18アルケニル基から選択される、請求の範囲第20項記載の方法。 22.アルキル及びアルケニル基が枝分かれしていない請求の範囲第21項記載 の方法。 23.グリセロールエーテルがHOCH2CHOHCH20Rであり、RがC8 〜C18アルキル及びC8〜CI8アルケニルより成る群から選択される、請求 の範囲第22項記載の方法。 24.R及びR1がそれぞれデシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル及びテ トラデシルより成る群から選択されるアルキル基である、請求の範囲第22項記 載の方法。 25.Rがデシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル及びテトラデシルより成 る群から選択されるアルキル基である、請求の範囲第23項記載の方法。 26.R及びR1がドデシルである、請求の範囲第24項記載の方法。 27.アンフォテリシンB約0.4〜約90重量%及びグリセロールエーテル約 10〜約99.6重量%の量でアンフォテリシンB及びグリセロールエーテルを 投与することを特徴とする、請求の範囲第20項記載の方法。 28.アンフォテリシンB約40〜約60重量%及びグリセロールエーテル約6 0〜約40重量%を投与することを特徴とする、請求の範囲第27項記載の方法 。 29.R及びR1がデシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル及びテトラデシ ルより成る群から選択されるアルキル基である、請求の範囲第27項記載の方法 。 30.R及びR1がドデシルである、請求の範囲第29項記載の方法。 31.アンフォテリシンBの薬量が1日当たり処理すべき哺乳動物の体重1kg につき約0.01〜約1.5mgである、請求の範囲第20項記載の方法。 32.アンフォテリシンBの薬量が1日当たり処理すべき哺乳動物の体重1kg につき約0.025〜約1mgである、請求の範囲第31項記載の方法。 33.感染している真菌がクリブトコックス・ネオフォルマンスである、請求の 範囲第20項記載の方法。 34.染している真菌がカンジダ・アルビカンスである、請求の範囲第20項記 載の方法。 35.アンフォテリシンBを静脈内投与することを特徴とする請求の範囲第20 項記載の方法。 36.アンフォテリシンBを静脈内投与し且つグリセロールエーテルを経口投与 することを特徴とする、請求の範囲第35項記載の方法。 37.アンフォテリシンB及びグリセロールエーテルを静脈内投与することを特 徴とする、請求の範囲第35項記載の方法。 38.(a)アンフォテリシンB、 (b)(i)HOCH2CHOHCH20R、(ii)HOCH2CH(OR1 )CH2OH、及び (iii)それらの組合せ (式中、R及びR1はそれぞれC8〜C18アルキル及びC8〜C18アルケニ ルより成る群から選択される) より成る群から選択されるグリセロールエーテル並びに (c)好適な静脈注射用ビヒクル を特徴とする、注射可能組成物。 39. R及びR1がそれぞれ枝分かれしていないデシル、ウンデシル、ドデシル、トリ デシル及びテトラデシル基より成る群から選択される、請求の範囲第38項記載 の組成物。 40.R及びR1がドデシルである、請求の範囲第39項記載の組成物。
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