JPH07501664A - データ圧縮システム - Google Patents

データ圧縮システム

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 データ圧縮システム 本発明は、ディジタル信号伝送チャネルを介して送ろうとする情報を圧縮符号化 するシステムに関する。さらに詳しく言うと、本発明は、データ重要度マツプを 符号化するディジタル信号処理システムに関する。
ディジタルデータ圧縮システムの主たる目的としては、伝送チャネルあるいは記 憶媒体を介してデータを送る前に、冗長な情報を除去し、最少のビット数を使っ て残りの情報を精確に表すことが挙げられる。圧縮しようとするデータとしては 、例えば、音声情報やビデオ情報のような種々の形式の情報がある。
圧縮のためにデータを符号化することは、2つの要素を特に考慮に入れなければ ならないことがしばしばある。
すなわち、重要なデータの位置および重要な非零データの値を考慮することが必 要である。いわゆる重要度マツプのエントリーにより表されるデータ位置の圧縮 符号化は、重要な非零データの符号化を都合よく増大する。
特に、画像信号処理の分野における最近の開発は、効率的で精確なデータ圧縮符 号化形式に対する必要性に関心が集中している。この点に関して、いわゆる“ピ ラミッド” (pyrHid)信号処理の種々の形式が、特に、画像情報処理の 分野において提案されている。画像データの多解像度“ピラミッド”処理につい ては、例えば、1983年4月発行、通信に関するI EEE )ランザクジョ ン、 Vol、Coa+−31,No、4に掲載されているパート(Bob)氏 外による“圧縮画像符号としてのラプラスピラミッド(The Lxplxci !n Pytgmid 1s ICoo+p*cl 1mBe Code)とい う論文に記載されている。いわゆる1ウエイブレツト”(v1マe l e j )ピラミッドは、直角ミラーフィルタ(quad■tube m1rror l 1lter : QMF)を使って、元の画像を表すビデオ信号のサブバンド分 解を実行する多解像度ピラミッドの特定形式である。この形式の信号プロセッサ は、カリフォルニア州、ロスアラミトス、IEEE Computer 5oc iet7 Press Proceedings or the DCC’91  DIICompressiOn Conference、 April 8− 11.1991.に掲載されているベントランド(Pen1lxnd)氏外によ る“A Pr5clicxl Appr■ch +tr FracHI−Bxt ed lmBe Compression″という題の論文に記載されている。
ベントランド代作による圧縮システムは、低周波の粗いスケール情報を使って、 高周波の細かいスケールにおける重要な情報を予測しようとするものである。ま た、QMFによるサブバンドを使ったピラミッド処理については、クルーワー・ アカデミツク発行所(Kluver Acsdemic Publishers )から、1991年に発行された、ジェイ、ダブリュー・ウッド(J。
W、Woods)氏による“サブバンド画像符号化’ (5nbbs+++ll mBe Coding)という本にも記載されている。
画像データをピラミッド処理する別のシステムは、先に述べた、?oceedi ngs of the DCC’91 DtlIComptession Co nferenceに掲載されたルイス(Levis)氏外による“A 64 k b/s Video Codec υsiB the 2−D Wswelet  T+5niots″という題目の論文に記載されている。ルイス成性は、人間 の視覚のモデルに基づいた符号化システムについて述べている。分解された高域 通過帯域は、部分木の2×2のブロックから成る節点を有する空間的に局所的な 木(tree)を構成することにより符号化される。木のエネルギー(統計的な 測定値)は、木が重要であるかどうかを決定するために、視覚システムにより重 み付けされた閾値と比較される。もし木が重要でなければ、コーダーは、木の残 りの部分が零であるものとし、′ゼロフラグ″ (1ero Ilag)を送る 。
本発明に従って開示されるシステムは、重要な情報を予測するのに反対の試みを 実行するベントランド代作によるシステムとは対照的に、高周波の細かいスケー ルにおける重要な情報の無いことを予測するために、低周波の粗いスケールでの 重要な情報の無いことを利用するものである。さらに、本発明により開示される システムは、有利なことに、ルイス成性の場合のように、複数の係数のブロック に関連するエネルギーのような統計的な測定に依存するものではない。このよう な依存に基づくと、重要な係数が重要でない係数を囲むことにより弱められるこ とになる。また、ルイス成性の場合と異なり、本発明によるシステムは、所定の 閾値に対して、木構造の根(root)要素も板要素の如何なる子孫(desc endxnl)も閾値より大きい大きさをとらないことを保証する。本発明によ るシステムは、所定の閾値に関して重要でない一連の個々の係数を単一の符号( 5yebol)で精確に且つ明白に決定して表わすことができ、以て個々の係数 の評価に基づいて木構造(すなわち、空の木)を定義する。
本発明の原理に従って、ディジタルのデータ処理システムは、データを表す係数 の木構造を発生する手段を含んでおり、該木構造は、粗い情報レベルで発生され る係数から比較的細かい情報レベルで発生される係数に至る複数の経路を有する 。これらの係数は、重要な係数であるか重要でない係数であるかを判別するため に評価される。また、木構造内の重要でない係数に関連したもの、木構造の根係 数から木構造の一組の末端(end)係数に至るものを表す専用符号を発生する 手段も含まれている。
この記号は、木構造の根係数も根係数のどの子孫も所定の基準レベルより大きい 大きさでないことを表す。
本発明によるデータ処理システムの図示した好ましい実施例において、エンコー ダーは、画素により構成される元の画像情報を、複数の各分解レベルにおいて、 画像を表す複数のサブバンドに分解する。このサブバンドは、低周波のサブバン ド成分と高周波のサブバンド成分を含んでいる。最後のものを除いて、各分解レ ベルにおける低周波サブバンドは、次に続くより低い分解レベルのサブバンド成 分に分解される。この分解処理により、画像分解の各サンプルに関して振幅を表 す係数が発生される。
所定のレベルにおける係数は、より細かいデテール(de+l1l)レベル、例 えば、成る次元における画像解像度の2倍に相当するレベルにおける一組の係数 に関連づけることができる。比較的粗いレベルでの係数は“親” (pa「en t)と呼ばれ、次に、細かいデテールレベルでの同じ空間もしくは時間位置にお ける係数は“子”(children)と呼ばれる。所定の親係数の場合、同じ 場所における全てのより細かいデテールレベルでのすべての係数は“子孫” ( descendlnl)と呼ばれる。同様に、所定の子係数について、同じ場所 における全てのより粗い情報レベルでの全ての係数は“先祖″ (ancest or)と呼ばれる。係数は、所定の閾値に関して大きさが重要なものであるが重 要でないものであるかが決定される。成る係数が重要なものでなく、′空の木の 根” (root of a re+ofree)であると考えられ、もしくa )係数が重要でない大きさであり、(b)係数がより粗いレベルからの根の子孫 でなく、(c)より細かいレベルにおける係数の全ての子孫が重要でない大きさ であるならば、すべての子孫は重要でないものと予測できる。空の木の根である ことが分った係数は、エントロピー(entrop7)コーダーによりいつかは 処理される専用符号で符号化される。
図面の簡単な説明 第1図は、本発明の原理による圧縮システムの動作に関連する多レベルの画像サ ブバンド分解を表す。
第2図は、画像を表す信号を複数のサブバンド成分に分解する装置を示す。
第3図−第8図は、多レベルのサブバンド分解の種々の形式を示す。
第9図−第12図は、本発明による符号化システムの動作の種々の特徴を示すフ ローチャートである。
第13図は、第10図に示すフローチャートの変形例を示す。
第14図は、本発明によるシステムを具体化するためのエンコーダーのブロック 図である。
第15図−第17図は、本発明にょる復号化システムの種々の特徴を示すフロー チャートである。
第18図は、本発明によるシステムを具体化するためのデコーダーのブロック図 である。
詳細な説明 第1図において、元の画像は3つのピラミッド・レベルに分解される。原画像の マツプ(11+1)は幅(W)X高さくH)で決まるアスペクト比(ztpec 1+N1o)を示し、連続的な強さの特性を表し、通常画素(pet)またはピ クセル(pixel)と呼ばれる複数のディジタル画素から成る。
この例の場合、原画像は、512画素×512画素の画像であって、単一の画素 が画像の右下隅に示されている。
原画像がサブバンド分解を受ける前に、原画像の平均値は取り除かれ、別個に符 号化される。
512X512の原画像は、最も細がいデテールすなわち解像度を示す。第1の 分解レベルにおいて、零平均の原画像は、第2図を参照しながら説明する装置に より、4つのサブバンドに分解される。各サブバンドは空間周波数の1帯域を表 す。第1の分解レベルのサブバンド画像は、以下に説明するように、LLI、L HI、HLI。
HHIと呼ばれる。原画像を分解する処理には、水平および垂直の両方向に2で サブサンプリング(gubsxmpling)することが含まれており、その結 果筒1の分解レベルにおける4つのサブバンド画像の各々は256×256画素 の画像であって、各方向において原画像の大きさの172であり、アスペクト比 はW / 2x H/ 2である(縮尺通りに描かれていない)。このレベルに おける各係数は、2x2の画素ブロックで示されるように、原画像中の同じ空間 位置に対応する。
サブバンドLLIは低周波の水平情報と低周波の垂直情報とを同時に含んでいる 。典型的には、画像エネルギーの大部分がこのサブバンドに集中している。サブ バンドLHIは、低周波の水平情報と高周波の垂直情報(すなわち、垂直のエツ ジ情報)を含んでいる。サブバンドHLIは、高周波の水平情報と低周波の垂直 情報(すなわち、水平のエツジ情報)を含んでいる。サブバンドHH1は、高周 波の水平情報と高周波の垂直情報(すなわち、テクスチュア(1etlore) または対角線のエツジ情報)を含んでいる。
次に続く第2および第3のより低い各分野レベルは、先行するレベルの低周波L Lサブバンドを分解することにより発生される。従って、第1の分解レベルのサ ブバンドLL1は分解され、中くらいのデテールである第2のレベルのサブバン ドLL2.LH2,HL2.およびHH2を発生する。同様に、サブバンドLL 2は分解され、第3のレベルの粗いデテールのサブバンドLL3゜LH3,HL 3.およびHH3を発生する。2でサブサンプリングすることにより、第2レベ ルにある各サブバンド画像は、128X128の画素画像であって、原画像の大 きさの174である。この第2のレベルにおける各サンプル(画素)は、4×4 の画素画像ブロックで示されるように、原画像中の同じ場所における16の画素 で定められる情報に各サンプルが対応するから、中くらいのデテールを表す。同 様に、第3のレベルにおける各サブバンド画像は、64X64画素画像であって 、原画像の1/8の大きさである。この第3レベルにおける各画素は、8×8の ブロックで示されるように、原画像中の同じ場所における64の画素で定められ る情報を各画素が表すから、比較的粗いデテールに対応する。分解された画像は 、サブサンプリングにより原画像より物理的形状カ小さいから、分解されたサブ バンド画像をすべて貯えるために、原画像を貯えるために使用される512×5 12のメモリと同じメモリを使用することができる。
言い換えると、原画像と分解されたサブバンド画像LL1およびLL2は捨てら れ、貯えられない。親−子の関係は、サブバンド成分HH3(親) 、HH2( 子)、およびHH2(親)、MHI(子)に関して示されるように、次に高いデ テールレベルにおいて対応するサブバンドに対して粗いデテールを表すサブバン ド間に存在する。
3つのサブバンドの分解レベルだけが示されているが、個々のシステムの必要性 に応じて追加のレベルを設定することもできる。また、離散余弦変換(D CT )あるいは線形的に間隔を置かれたサブバンドのような変換法ヲ使用した場合、 第5図−第8図の説明から明らかなように、別個の親−子の関係が定義されるで あろう。
サブバンド分解の処理は、第2図に示す装置により実行することができる。大き さWXHの画像を表す入力信号は、ユニット24と25により水平方向に2でサ ブサンプリングされる前に、フィルタ20により水平方向に低域通過濾波され、 またフィルタ21により水平方向に高域通過濾波される。ユニット24からのサ ブサンプリングされた出力信号は、ユニット28とユニット29により垂直方向 に2でサブサンプリングされる前に、フィルタ26により垂直方向に低域濾波さ れ、またフィルタ27により垂直方向に高域濾波される。サブバンドの成分LL とLHは、ユニット28と29の各出力に生じる。
同様に、ユニット25からの出力信号は、それぞれユニット32と33により垂 直方向にサブサンプリングされる前に、フィルタ30により垂直方向に低域濾波 され、またフィルタ31により垂直方向に高域濾波される。サブバンド成分HL とHHは、ユニット32と33の各出力に生じる。サブバンド分解器に関連づけ られるフィルタは、水平および垂直の周波数帯域を低周波帯域と高周波帯域に分 離するディジタルの直角ミラーフィルタ(QltdrNure m1rro「1 itter : QMF)であ乞ことが望ましい。
次に続く下位の分解レベルにおける直角ミラーフィルタは前のレベルにおけるフ ィルタと同様のものである。
本状の分解レベルにおける複数のサブバンドの関係は、第3図に別の形式で描か れている。異なる分解レベルにおいて対応するサブバンド間の親−子関係は実線 の矢印で示され、この実線の矢印は、比較的粗いデータレベルにおける親要素か らより細かいデータレベルにおける子要素に向かう。第3図は、ウェイブレット ピラミッドについて本状の従属関係を示しており、サブバンドLL3を除いて、 すべての親は1つのサブバンド中に複数の子を有する。最後の分解レベルにおけ るサブバンドLL3は分解されない唯一のLLバンドであって、サブバンドHL 3.LH3,およびHH3に対する“親”である。
破線は、最も粗いデータレベルから始まって、各レベルにおいて最も低い周波数 のサブバンドから最も高い周波数のサブバンドまで、複数の分解レベルを処理す る1つの取り得るシーケンスを示す。第3図の他の特徴については第12図を参 照して説明する。
第4図−第8図は、いく通りかのサブバンド分解形式を示す。第4図のサブバン ド形式は、各子要素(例えば、係数)が複数の親要素を有することを除けば、第 3図のサブバンド形式と同様のものである。第5図と第6図は、単−の親要素と 複数の親要素を有する子要素に対する別個のウェイブレット分解についての木の 従属関係を示す。
分離可能な分解において、水平方向の濾波動作とサブサンプリング動作は、垂直 方向の濾波動作とサブサンプリング動作の前に完了するか、あるいはその逆であ る。第7図と第8図は、単一の親要素と複数の親要素をそれぞれ有する子要素に ついて、離散的余弦変換(DCT)のような線形的に配置されたサブバンド構成 の分離可能なブロック変換に対する木の従属関係を示す。
説明しようとする符号化システムは、定められた特定の閾値に対して所定のサブ バンド分解に関連した重要度マツプのデータ圧縮を達成する。重要度マツプに対 する符号化システムは、例えば、開示した連続する近似量子化器および重要度の 順序に並べられたビットを有するビットストリーム(bNsl+eam)を発生 することができるエントロピーコーダーにより重要な係数の有効非零値の圧縮を 増大する。
本明細書に開示したシステムは、とりわけ、係数(この場合、2−D離散ウェイ ブレット変換の係数)が零または非零の量子化値を有するかどうかを示す重要度 マツプを符号化しようとするものである。これは、高圧縮、低いビットレートの 画像符号化の重要な特徴である。非常に低いビットレート、すなわち、量子化の 後画素当り1ビツトを実現するために、零を表す符号の生じる確率が極めて高く なるだろう。通常、ビット割当ての多くは重要度マツプを符号化することに使わ れるので、重要度マツプを符号化することにおける顕著な改良は、低いビットレ ート圧縮における顕著な改良をもたらす。
重要度マツプを符号化する費用は、本明細書に開示した空の木構造により減少さ れる。提案されたJPEG(Joint PholoHzphic Imige  Coding Erperts Group1画像処理標準の場合のように、 変換符号化方式を使用する従来の技術によると、ランレングス(ron−IeB tb) 符号化形式で重要度マツプを符号化することが一般的である。
このような符号化は、零に量子化される係数の非独立側を幾分促進する一方、ラ ンレングスが符号化されなければならないので、この種の符号化は第1次(Ii rsl ordet)のエントロピーを改善しないのが普通である。例えばJP EGのシステムにおいては、1つのブロック中の残りのすべての係数が零である ことを示すために、EOB(End of Block)符号が使われてきた。
EOB符号に比べてここに開示した空の木構造がEOB符号よりも有利な主たる 利点は、空の木の根が生じるサブバンドが粗さにおいて増加する(周波数におい て減少する)につれて、予測係数の数が指数関数的に増加することである。これ に対して、EOB符号が生じる周波数が減少するにつれて、予測係数の数は線形 的に増加するにすぎない。従って、空の本構造を使用した場合、特に、根が粗い スケールで通常生じるような滑らかな領域において、より多くの係数を予測する ことができる。
特定の閾値についての所定のサブバンド分解に関連する重要度マツプは、事実上 サブバンド分解(第3図)のコピーである。この場合、各係数は2つの判断(h inatydecision)を表すエントリー値で置換される。例えば、値“ 0”は、関連する係数の大きさが重要でない(閾値より小さいか等しい大きさで ある)ことを示し、−力値°1”は、関連する係数の大きさが重要である(閾値 より大きい大きさである)ことを示すために使われる。また、重要度マツプの定 義は3つのマツプを含むように拡張することもできる。この場合、重要なエント リーは、エントリーの重要度と符号を示すために、値“1″と値“−1”を使っ て正のエントリーと負のエントリーに分解され、一方重要でないことを表すため に依然として“0″を使う。重要度マツプの各エントリーに関連するサブバンド の係数が重要であるか重要でないかの何れかにより、重要度マツプはサブバンド 分解の有意な係数の場所を事実上示す。係数値とは別個に有意性マ・ツブを符号 化することは、ビットレート(例えば、サンプル当り1ビツト以下)のデータ圧 縮システムに特に有用である。
何故ならば、このような低いビットレート(高圧縮)を実現するためには、有意 性係数の数は極めて小さくなければならない。有意性マツプを符号化することは 、2つの判断(重要であるか重要でないか)あるいは3つの判断(有意性マツプ に符号(sign)も付されて0る時、正で重要であるか、負で重要であるか、 または重要でな(1か)を含んでいるから、適応形算術的符号化あるいはランレ ングス符号化のような、少ないアルファベットで多くのサンプルを符号化するの に良く適合した符号化技術を、有意性マツプを符号化するために用いることがで きる。非零値の大きさを符号化するために、多くのアルファベットでサンプルを 符号化するのに適した、ベースラインのJPEGシステムで使われているような 予め定められるテーブルを用いるハフマン(Hallmxn)符号化のような別 の符号化技法を使うことができる。
空の木符号化は、特定の閾値に関して所定のサブバンド分解に関連する有意性マ ツプを能率よく符号化する。
関連するサブバンド分解における単一の孤立した係数の有意性もしくは非重要性 を示す符号(37mbol)を使うのに加えて、どんな所でも可能であるが、重 要でない係数(所定の閾値より小さいか等しい大きさの係数)のエントリーは、 −緒にグループ化され、例示したシステムにおける多解像度データ表現形式の空 の木構造を形成することにより一緒に符号化され、空の木の根は重要度マ・ツブ のエンコーダーのアルファベット中の単一の専用符号で符号化される。このため 、各係数は個別に評価される。
有意性マツプにおけるエントリーは、それに関連付けられるサブバンドの係数お よびその子孫のすべてが特定の閾値より小さいか等しい大きさであるとき、空の 木の根として符号化される。しかしながら、もし重要な子孫があるならば、重要 でない係数に対するエントリーは、“孤立した零”(isolrled ret o)用の符号を使って符号化される。従って、有意性マツプは、2つの有意性マ ツプの場合、3つの符号(重要である、孤立した零、空の木の根)で符号化され 、符号化されたデータについて3つの有意性マツプの場合は、4つの符号(正で 重要である、負で重要である、孤立した零、空の木の根)で符号化される。
空の木符号化は、低いビットレートの圧縮システムにおいて特に有用である。何 故ならば、有意性マツプにおけるエントリーが空の木の根であるという定義づけ は、多数の子孫係数が重要でないことを通常予測する。子孫係数に関連する有意 性マツプ中のエントリーは根から予測することができるので、それらが重要でな いことを符号化するために何ら追加の符号は必要とされない。従って、全体の木 が重要でないことは非常に低いコストで符号化される。
重要な非零の係数の実際値を符号化するために、従来の方法を用いることもでき るけれども、空の木構造に関連する閾値動作によると、漸次より細かい閾値でデ ータを細分する逐次の近似量子化器と一緒に使えるという利点がある。このため に、多段の量子化器は、次第により細かい閾値で空の木符号化を使って、前のよ り大きい閾値では重要でないとみなされていた係数に関連する重要度マツプを能 率よく符号化する。
連続する近似の量子化器の場合、各分解レベルのサブバンド画像は多段の符号化 システムを使って符号化され、以て各段は、重要性を決めるために次第により細 かい閾値を使う。この符号化システムは、メモリ中に係数座標から成る2つのリ ストを保持する。1段の始まりにおいて、主リストは重要であることが分ってい ない係数の座標を含んでいる。副リストは、前の、より大きな、閾値に関して重 要であることが予め分っている係数の座標を含んでいる。各リストは、係数が符 号化のために処理される順序で座標を含んでいる。最初の段の始まりにおいて、 どの係数も重要なものであるとまだ確かめられていないので、すべての係数の座 標が元(o+1(in*I)の主リストに在り、副リストは空である。係数が重 要であるか重要でないかが決められるにつれて、それらのエントリーは元の主リ ストから副リストもしくは新しく作られた主リストにそれぞれ移される。元の主 リストは、そのエントリーのすべてに関連する係数が評価され、新しい主リスト と副リストが次第に細かい閾値で逐次細分されたのち、無くなる。より細かい各 閾値において、重要な係数の座標の新しいエントリーは副リストの終りに付加さ れ、それにより閾値において見つかる重要な係数の座標はより細かい閾値におい て見つかる重要な係数の座標に常に優先する。その結果、副リストにおける係数 の細分化に対応するビットストリームの部分は、重要度の順に並べられたビット を含んでおり、この場合、係数の細分化は副リストにより決まる順序で発生する 。従って、最初の段で重要であることが分った係数、すなわち大きい大きさを持 った係数は、後段で重要であることが最初に分った係数、すなわち、より小さい 大きさを持った係数に先立って常に細分化される。
第9図に示すフローチャートは、サブバンド分解のための全体の符号化手順を表 す。第10図と第11図は、この符号化手順を更に詳細に示すものである。従っ て、1符号化処理の始まりにおいて、符号化しようとする係数は主として低周波 の(粗い)情報を表す。第9図において、ユニット910は、すべての分解レベ ルにおいて全てのサブバンド画像の中からの全ての係数の中の最大の単一絶対値 Mの172に等しい初期閾値レベルTを設定する。ユニット912において、元 の主リストに関連する係数は、各係数の座標がリスト上に存在する順番にこの閾 値で処理される。このリストは、各係数の座標だけを含んでおり、サブバンドの 分解処理により発生されるような係数の値は含んでいない。係数の値は別個のメ モリに貯えられており、符号化処理の間、必要に応じてメモリから取り出される 。
比較器914において、ユニット912により発生される符号化ビットの数が予 め決められたビット割当てから利用可能なビット総数と比較される。このビット 割当ては、任意の所定時間において符号化のために利用可能なビット数を決める カウンタにより具体化される。このカウンタは、ユニット912に関連する算術 的なエントロピー・コーダーからの出力ビツト数だけ減少される。
ビット割当ては、種々の要因、例えば、所望のビットレート(例えば、0.25 ビット/画素)と符号化しようとする係数の数(この場合、512X512の画 像については262.144個のサブバンド係数)との積、符号化されたピット ストリームが伝送されるモデムの容量、あるいは符号化されたピットストリーム を貯えるために使用されるディスクやテープの容量などの関係である。ビット割 当てがこの時点で空(emp171であるならば、ユニット922で表されるよ うに符号化は終了する。もしそうでなければ、符号化は、前の閾値の値の172 に等しい新閾値を発生するユニット916を介して続行し、ユニット918にお いて現在の新しい閾値で副リストからの係数を細分することにより続く。符号化 されたビットの数は比較器920によりビット割当てと再び比較され、もしビッ ト割当てが空であれば、符号化は終わる。もしビット割当てが空でなければ、主 リストの係数は、ユニット912により現在の閾値で処理され、先に説明したよ うに、ビット割当てが空になるまで符号化は続く。現在の(細分された)閾値で の各符号化バス(pIss)において、前の(より粗い)閾値で重要であること が前もって分った係数はもっと重要であるとみなされ、従って、係数が前の閾値 で重要でないことが予め分る前に現在の閾値で評価される。符号化は、ビット割 当ての状態以外の要因、例えば、閾値反復の所定回数、許容可能な歪み量に関係 する品質指数、平方自乗平均(root−metn−squsre)基準、ある いは174 ビット/画素のような所望ビットレートの実現などの要因により制 限される。
主リストと副リストが前の閾値に比べて順次より小さい閾値で評価されると、符 号化は順次より高精度に細分される。個々のシステムの要求に応じて他の因数を 選定することもできるが、この例の場合、閾値は2つ因数で順次減少される。主 のパスにおいて、起り得る3つの係数(正の係数、負の係数、重要でない係数) は、4つの記号($マmbol)の中の1つのアルファベットを使って符号化さ れる。4つの記号は、重要でない孤立した零係数を表す“0”、重要でない空の 木の根を表す“1”、正の重要な係数を表す“2”、負の重要な係数を表す“3 ”である。“1”なる空の木の根記号は“グループ分けされた”記号だけであり 、子孫を持った係数の場合だけに生じる。5つの符号化可能性が存在するけれど も、リストに載せられた4つだけの符号化記号が使われる。符号化されない第5 番目の可能性、すなわち、空の木の根から下降する重要でない係数は、“1”な る空の木の根記号が先祖(anceslot)に関して符号化されるとき、絶対 的に符号化される。
第10図は、主リストに対応するピットストリームの部分を発生するために、サ ブバンド画像を符号化するシステムを説明するフローチャートである。
符号化は、ユニット1002に示されるように、元の主リストから最初の係数の インデックスと関連するX。
Y座標を得ることにより始まる。このリストは、関連する係数が処理される順序 にサブパン、ド係数のインデックスが配列されたものである。リスト(主および 副)上の各インデックスは、所定のエントリーのリスト中の位置を特定する。各 エントリーは、サブバンド分解の関連する要素の座標を指定し、この座標に対し て係数が発生され、メモリ中の所定アドレスに貯えられる。処理の順序は、第3 図に示すサブバンド処理シーケンスにより決まる。さらに詳細に説明すると、こ の例の場合、低周波の垂直情報を含んでいるHLサブバンド中の襟数に関連する 座標は、このような係数の垂直走査を行うように配列されており、また低周波の 水平情報を含んでいるLHサブバンド中の係数に関連するインデックスは、この ような係数の水平走査を行うように配列されている。LLサブバンドとHHサブ バンド中の係数に関連するインデックスは、1986年1月発行の情報理論に関 するIEEEトランザクション(IEEE Trznstclions on  In1or+u口on TheorY)の“2次元データの圧縮” (Comp ression ofTwo Dimensional D!11)という題目 の論文においてレンペル(Lempel)代作が説明しているように、いわゆる ペアノーヒルバート(Pei口o−IH1be+t)平面を満す曲線による走査 を行うように配列される。 。
元の主リストにおいて、現係数がその子係数より先に常に現われるように、サブ バンドは一時に1つ走査される。空の木は所定の分解レベルにおける係数で始ま り、最初の分解レベルで終ることができるが、中間の分解レベルで終ることはで きない。従って、空の木が起こり得る所では、走査は最低周波数のサブバンドL La中の係数で始まり、最高周波数のサブバンドH)11中の係数で終る。
ユニット1004において、現インデックスエントリーにおける係数の振幅は、 振幅値がサブバンド分解に貯えられているメモリから得られる。比較器1006 は、係数の振幅の絶対値(X)と現閾値とを比較する。この時点における現閾値 は、第9図に関連して説明したように、初期閾値T = M/2である。
Xの絶対値が現閾値より大きいと、現係数は重要であるとみなされ、次にその極 性を判定するために比較器1008により検査される。もし係数が負であれば、 符号化はブロック1010に進み、そこで符号化処理に使われる出カマツブの対 応する係数位置に復元値−372Tが入れられる。出カマツブは、第3図に示す 形式で符号化されるサブバンド分解の係数座標に対応する係数座標を有する51 2X512の画像マツプである。出カマ・ツブはサブバンド分解のエンコーダー の変形を含んでおり、デコーダーはここまではピットストリーム形式で発生され る情報から復元することができる。エンコーダーで発生される出カマツブは、デ コーダーで発生される同一の出カマツブに対応し、これから出力画像を再生する ことができる。復号化処理が符号化処理に追従するように、係数の相対重要度に 関する任意の符号化判断、もしくは主リストと副リスト間またはこれらのリスト 内におけるエントリーの動きは、出カマツブにおける情報、すなわち先に符号化 されている情報にのみ基づかなければならない。出カマツブは、すべての係数に ついて零値で初期化され、符号化が進むにつれて、それぞれの重要な係数の符号 のついた現値の最も復号化可能な推定値で更新される。符号化が続くにつれて、 出カマツブの係数を細分する処理は、本質的には増々細分された係数値で出カマ ツブの順次の再構成である。
出カマツブは、係数の真の値の最高の推定値を常に保持する。主リストに見つか る係数を処理する一方、係数Xが重要であることが分ったとき、出カマツブにお ける再構成の大きさは、現閾値と現閾値の2倍の中間に置かれ、正しい符号が付 される。こうすることにより、再構成された係数値を量子化ビン(binl ( 範囲)の中心、隣接する判定レベル間の中間に置くという効果が得られ、復号化 値のエラーを最小にしようとするものである。このようにして、正のXに対して 、現閾値の1/2 (1/2T)に等しい正の再構成オフセット(allset )がユニット1016により現閾値に加算され、出カマツブに372丁の再構成 値を発生する。同様な処理により、ユニット1010は、負のX値に対して、出 カマツブに一372Tの再構成値を発生する。この再構成オフセットの技術は、 復骨化処理に役立ち、例えば、デコーダーのデータ容量に達したような時には何 時でも復号化処理を停止することができる。もし復号化処理が停止すると、出カ マツブは、復号化された情報を使って達成することのできるサブバンド分解の最 高の再構成を含んでいる。
比較器1008が負の重要な係数を示すとき、記号“3″が発生され、ユニット 1012により算術的エントロピー・コーダーに供給される。ユニット1014 は、負の重要な係数を示す記号“3”が発生されたことを示すために、算術的エ ントロピー・コーダーに関連するヒストグラムを増加させる。次いで、ユニット 1025は元の主リストから現符号化係数の座標を取り除き、その座標を重要な 係数の座標の副リストに追加する。もしXが正の値をとることが分ると、類似の 動作が比較器1008から左側の分岐路において生じる。この場合、ユニット1 016は正の再構成値372Tを出カマツブに入れ、またユニット1018は正 の重要な係数であることを示す記号“2”を発生し、この記号をエントロピー・ コーダーに供給する。ユニット1020は、“2″の記号に対スるエントロピー ・コーダーのヒストグラムを増加し、ユニット1025は先に述べたような動作 を行う。データ圧縮の場合の算術的エントロピー・コーダーの動作については、 1987年9月に発行された、“Com1unicxjions ol the  ACM、Vol、30.No、6 ” に掲載されたライトン(Willen )天外による論文、”Arithmetic Coding Io+DItt  CompressiOg″、あるいは1984年3月に発行された” IIIM 、 Joar■l Re5eztch Development、 VOl、  2g、 NO,2”に掲載された、レイトン、ジュニア(LBdon、 J+、 )天外による論文、’An Intjoduction to Arithme tic CodiB″″において論じられている。算術的エンコーダーに対する ヒストグラムは、いわゆるモデリング(modelliB)ユニットから成る。
ヒストグラムにおける計数値は実際の記号計数値に対応する必要がなく、確率分 布の現推定値を形成するために算術的エンコーダーにより単に使用されるだけで ある。この種のモデリング技術も、先に述べたライトン(Whill!n)天外 による論文、′^「目bmelic Coding Ior DIjICoLI p+e+5ion”に記載されている。
サブバンド係数の実際の値は、第3図に示す形式で512X512のメモリアレ イに貯えられる。所定の閾値についての重要度マツプの符号化は、係数の座標が 主リストに現われる係数については第1′0図に示す処理により実行される。実 際に符号化される重要性マツプであるけれども、実際問題として重要度マツプ全 体が一度に発生されるということは決してない。重要性マツプにおける現エント リーの3つの値は、3つの出力状態をとる3レベルの量子化器を含んでいる比較 器1006と1008の出力の組み合わせで決まる。2つの状態は、現閾値で重 要である係数を示す比較器1006の?YES”出力に応答して比較器1008 の正の出力と負の出力に関連するものである。3番目の状態は、現閾値で重要で ない係数を示す比較器1006の“NO”出力に関連するものである。重要でな いデータに対応する重要度マツプのエントリーは、以下に説明するように、所定 の係数が現閾値より小さいか等しい大きさを有することを比較器1006が示す とき発生される空の木構造を用いる圧縮技術により符号化される。
所定の閾値ついての重要性マツプが符号化された後、副リストは、現閾値もしく は任意の前閾値で重要であることが分った全ての係数の座標を含んでいる。この 時点において、閾値は減少され、入力値と出カマツブ値間の差である誤差は新し い閾値で再評価される。さらに、再評価で係数を処理する順序、すなわち更新さ れた副リストは前の副リストに取って代わる。出カマツブに含まれる情報(デコ ーダーも発生する)だけに基づく新しい順序付けは、デコーダーがより小さいこ とを知る係数に先立ってデコーダーが大きさのより大きいことを知る係数を配置 する。この処理は、以下に説明するように、第11図に示されている。
ピットストリームの情報は、順序伝送システムにおいて開示した方式の使用を容 易にするために、最も重要な情報から最も重要な情報でないものへ、順次重要度 の順序に符号化され且つ復号化されるように意図されており、以て最も重要な情 報が最初に符号化または復号化される。
ここで、重要性の正確な定義を説明しておこう。重要性の度合は元の主リストの 走査順序により最初示される。
同じ振幅の場合、低い周波数情報が優先し、振幅が同じでなければ、大きい方の 振幅が優先するように、振幅情報は周波数情報より一層重要であると見做される 。その形式が第3図に示すような取決めにより設定される元の主リストは、エン コーダーとデコーダーに―知れており、重要度の推測的な順序づけを決める。順 序づけの判断は、デコーダーで再生することのできる情報だけに基づいて行われ なければならない。重要性の順位を決定するために、係数の相対的な大きさを論 するとき、大きさの情報がデコーダーに得られるから、大きさが出カマツブ中に 含まれる大きさとなるように取り入れられる。重要性マツプのエントリーと重要 である係数の細分化を含む、より大きい閾値で識別される情報は、より小さい閾 値で識別される情報に先立ってピットストリームに符号化される。比較器100 6と1008による評価に先立って、主リスト上の係数に対応する出カマツブの エントリーは零値をとり、それにより全ての係数は零なる等しい大きさを有する ものと考えられる。等しい大きさの係数の場合、それらの重要性の相対的順序は 元の主リストにより決まり、それ故より低い周波数のより粗い解像度の係数の座 標がより高い周波数のより細かい解像度の係数の座標に優先する。成る係数が重 要であることが分り、重要性マツプの値(正または負)が符号化されるとき、係 数の座標は副リストの終りに移され、その結果、その後の細分化において、重要 であることがまだ分っていない係数や現閾値で重要であることが後で分る係数よ りも一層重要であるものと見做される。この動きは符号化の後に生じ、従って、 デコーダーで得られる情報だけに基づ(ものである。副リスト上の係数が細分化 されるとき、重要である係数の相対的大きさに関する判断は出カマツブの値に基 づいて行うことができる。従って、より後での細分化において、元の主リストに おいて後の方に最初配置されていた係数が元の主リストにおいて早い方に最初配 置されていた係数よりもより大きい出カマツブ値の大きさを有することが判定さ れると、同じ閾値で重要であることが最初に分った2つの係数はそれらの相対的 な順序を変更することができる。
このように振幅と周波数により情報に優先順位をつける結果として、デコーダー のピットレートはエンコーダーのビットレートに無関係にすることができ、また デコーダーはピットストリーム中の任意の箇所で入力ピットストリームの復号化 を停止することができ、符号化が停止するときに存在するピットストリームの打 切り量を使って品質のつり合った信号を再構成することができる。
ピットストリームの早い段階で復号化を停止すると、ピットストリーム情報の復 号化がより少なく、データエラーがより多く、また“より粗い”再構成データが 得られ、これは許容可能な場合もあり、また、データ検査および利用プロセスの 性質に依って望しい場合さえある。逆に、ピットストリームの遅い段階で符号化 を終りにすることは、より多くの符号化されたデータ、より少ないエラー、およ び“より細かい”再構成データを発生する。このために、より重要であることが 分った係数の座標は、副リストの最初の方に現われ、一方余り重要でないことが 分った係数の座標は、副リストの終りの方に現われる。例示的に説明すると、最 初の符号化パスの後に発生される副リストのエントリーは、最初の(最も大きい )閾値を越える係数を示す。これらの係数は最も重要である。より小さい閾値に おける次の符号化パスの後に発生される副リストのエントリーは、より重要でな く、リストの終りの最初に追加され、前の符号化パスから入れられる最後のエン トリーに続く。ピットストリーム全体におけるオーバーヘッドだけが、ピットス トリームの短いヘッダ部分に見られる。
以上説明したように、重要度の順序にピットストリームの情報を配列することは 、色々の応用例において有用である。重要度の順に情報を伝送すると、徐々に増 加する解像度と精度を表示する画像表示が得られ、それにより画像情報の順次の 伝送が容易になる。このシステムは“ブローシング(b「owsing) ”の 応用例で使用することができ、この場合、蓄積ファイルからのソース情報が粗い レベルで十分に識別可能となるときは何時でも復号化を停止することができる。
所望のビットレート対歪みのトレードオフ(j「1de−oll)を適応的に実 現するために、デコーダーのピットレート制御が精確であるから、非常に低いビ ットレートの圧縮が容易になる。ピットストリームのピットを重要度の順に配列 すると、階層化された保護構成を与えるための優先順位付けが自然に得られる。
第10図の比較器1006に戻ると、もし現係数(X)の絶対値が現閾値より小 さいか等しいことが分ると、別の符号化経路をとる。この結果は、“孤立した零 ”、“空の木の根”、あるいは予測可能な重要でない零の何れかの形式で重要で ない係数を示す。空の木の根であることを思い起こすと、係数は値が重要でない ものでなければならず、その子孫のすべてが重要でないものでなければならず、 それ自体としては空の木の根の子孫であってはならない。現係数は重要でないこ とが分るとき、現係数は“孤立した零”として特徴づけられるが、その子孫の中 の1つは値が重要なものであることが分る。そうでなければ、係数が重要でない ことが予測可能である。
この判定のためには葉マツプ(Ierfmxp)と根マツプ(+0o1mtp) の使用が役立つ。この葉マツプと根マツプは、現係数が空の木構造の根もしくは 葉であるかを速やかに決めるために、コーダーにより使われる付随画像マツプの 特定の形式のものである。空の木構造は、単一の専用記号によりコンパクトに表 される順次の個々の重要でない係数の関連したグループである。第12図は、根 マツプと葉マツプが発生される特定の方法を示すものであり、後で説明する。
空の木が起り得るとき、根マツプと葉マツプが同時に発生され、サブバンド分解 のためにメモリに貯えられる。
各係数について、根マツプと葉マツプのエントリーがある。所定の係数について の根マツプ値は最小の閾値であり、この閾値の場合、係数は空の木の葉、すなわ ち空の木の根の子孫となるであろう。
第10図において、比較器1006の右側の(“No”)出力(現閾値に比べて 重要でない値の存在を示す)からの符号化経路を続けると、ユニット1030は 現係数に関して葉マツプ値りを得る。この葉マツプ値は最小の閾値を表し、この 閾値の場合、係数が重要でないことは予測可能である。比較器1032は葉マツ プ値と現閾値とを比較する。否定(“No”)の結果、すなわち葉マツプ値が現 閾値より小さいか等しいことは、現係数の祖先が空の木の根であることを示す。
この場合何の記号も発生されず、係数の重要でないことが先に符号化された空の 木の根記号から完全に予測可能であるから、ピット割当ては変わらないままであ る。空の木の根が符号化されるときは常に、その子孫のすべては何ら追加の犠牲 もな(無条件に符号化される。
比較器1032からの肯定(“YES”)の結果は、葉マツプ値が現閾値を越え ていることを示し、この場合、対応する根マツプ値Rはユニット1034により 得られる。比較器1036は、関連する根マツプ値Rと現閾値とを比較すること により、現係数が空の木の根であるかどうかを判定する。根マツプ値Rが現閾値 より小さいか等しいならば、空の木の根が示され、この場合、ユニッ)1038 は算術エントロピー・コーダーにより符号化される“1”なる空の木の根記号を 発生し1.またユニット1040により空の木の根記号に関して算術コーダーの ヒストグラムが増加される。孤立した零について係数が10”の記号で符号され ることを除いて、根マツプ値Rが現閾値を越えることが分れば、同様な動作がユ ニッ)1042と1044により行われる。
すべてのサブバンドの元のリストの174を越えて符号化が進んだとき、残りの 係数は第ルベルの高周波サブバンド(LHl、HLI、HHI)にあり、この場 合、子孫の不足に因り空の木は生じない。この時点において、関連する算術コー ダーのモデリングユニットは、0,2゜および3(空の木記号“1”は削除され てしまっている)だけを含む新しいアルファベットで再初期化され、符号化が続 行する。
孤立した零の記号または空の木の根記号の何れかで係数が符号化されると、関連 する座標は古い(元の)主リストから取り除かれ、ユニット1045により新し い主リストに追加される。係数が、先に説明した経路の中の1つを介して重要で あるかまたは重要でないものとして符号化された後、記号入力に応じて算術コー ダーから出力されるビット数だけ現ビット割当てを減少させることにより、ビッ ト割当てはユニット1046により更新される。ユニット1048は主リストの インデックスを増加し、その後リストの終りに達したかどうかを判断するために 、比較器105oは増加されたインデックスを検査する。もしリストの終りに達 しておらず、また比較器1052により示されるように、ビット割当てが依然と して超過していなければ、ユニット1002.1004などにより、符号化処理 が次の係数に対して繰り返えされる。比較器1o52が、ビット割当ての超過し たことを示すとき、全体の符号化処理が終る。
ユニット1050は、′ターミナル(ttrlin*l)”サブバンドを判別す る手段を含んでいる。ターミナル・サブバンドは、その係数に子供が存在1ない サブバンドを意味し、従って、空の木の根にはなり得ない。このような場合、エ ントロピー・コーダーのヒストグラムは、空の木の根のゼロ確率を示す新しいア ルファベットにリセットされ、すなわち、“1”なる記号は符号化され得ない。
また、比較器1032が、葉マツプ値りが現閾値Tを越える(“YES”出力) ことを示すと、この場合に当てはまらないユニット1034,1036.104 0をバイパス(by pits) L 、符号化はユニット1o42に直接進む 。
主リスト上の最後のインデックスに関連する係数が符号化されたことを比較器1 050が示すと、前閾値の1712に等しい新しい閾値がユニット1054によ り発生される。ユニット1054は第9図におけるユニット916である。第1 1図に関する以下の説明から明らかなように、重要である係数を更に細分化する ために、ユニット1056は、新しくより細かい閾値で副リストを処理する。
符号化処理におけるこの時点で、すべての係数が個々に評価され、第1の符号化 パスで符号化された後、元のの主リストは存在しなくなり、先に説明したように 、新しい2つのリスト、すなわち副リストと新しい主リストが存在することにな る。副リストは重要な値を有することが分った係数の座標を含んでおり、また主 リストは重要でない値を有することが分った係数の座標を含んでおり、両方とも 前のより粗い閾値についてのものである。
第1の符号化パスで重要であることが分った副リストの係数は、第11図のフロ ーチャートで示される符号化システムにより更に細分される。符号化は、第11 a図を参照して更に詳細に説明されるユニット1101から始まる。簡単に説明 すると、ユニット1101は、副リストにおける現係数の座標、サブバンド分野 からのその係数(X)の振幅、および出カマツブからの対応する係数(Y)を得 る。第1の符号化パスにおいて、すべての重要である係数について372Tまた は一372Tの値で初期零値を置換することにより、出カマツブは第10図の符 号化システムのステップ1010と1016において発生されることを思い出し て頂きたい。第11図において、現閾値は第10図の閾値の1/2である。また 、第11図に関連して説明するように、ユニット1101は、ユニット1121 .1121a、1127.および1127aにより実行されるソーティング(… 口ng)機能と協働して副リストの復元機能も実行する。
比較器1106は、出カマツブの値Yが零より大きいか小さいか、すなわちYが 正であるか負であるかを判定する。もしYが正ならば、より小さい現閾値TをY から引くことにより、ユニットエエo8は先に設定された正の再構成オフセット を除去する。同様に、もしYが負ならば、より小さい現閾値TをYに加えること により、ユニット111oは先に設定された負の再構成オフセットを除去し、出 カマツブ値Y′を発生する。古い再構成オフセットは除去される。何故なら、新 しい、より小さい現閾値に基づいた、新しく、よりルミいオフセットが後に加え られるからである。係数値Xとユニット111゜からの対応する出カマツブ係数 Y′との差の絶対値を再構成オフセットなしで計算することにより、ユニット1 112は残留エラー“e”の絶対値を計算する。出カマツブ係数Y′から現閾値 の172すなわち172Tを引くことにより、ユニット1114は新しい再構成 オフセットを定め、細分された新しい出カマツブ係数“Y”を発生する。
比較器1116は、エラー値eと現閾値Tとを比較することにより、別の精度レ ベルを定める。エラー値eが現閾値Tより小さいと、副リストのビットストリー ムにおいて算術エントロピー・コーダーにより符号化される“0”記号をユニッ ト1118は発生する。ユニット1120はこの“O”記号に対するヒストグラ ムを更新し、ユニット1121は現インデックスに関するエントリーを最下位( Bosom)リストに移動することにより分類機能を実行する。ユニット112 1aは、ユニット1108の下にある正の出力マッ□プの処理に関して同様な動 作を行う。ユニット1118により発生される“0”の記号と、次に説明しよう とする“1”の記号は、第10で使われている主リストのピットストリームを符 号化するための“0”と“1”の記号とは別個のものである。言い換えると、主 リストの副リストのためのコーダーは個別のヒストグラムを用いて別個のアルフ ァベットを使用する。第11図において、“0”の記号は、量子化範囲の下半分 (ビン)、すなわち零により近い部分が使われるべきであることを示し、一方“ 1″の記号は、量子化範囲の上半分が使われるべきであることを示す。量子化範 囲は、前閾値の上限と下限により決まる。エラーeの値が現閾値より大きいか等 しいこと牽比較器1116が示すと、ユニット1122は出力値Y′から現閾値 Tを引き、出カマツブの係数Y″′ を発生する。“1”の記号は、ユニット1 124により発生され、算術エントロピー・コーダーにより符号化され、この“ 1”の記号に関するヒストグラムはユニット1126により更新され、またポイ ンタTOPINDEXで示される副リストにおける位置に現エントリーを移動す ることによりユニット1127は分類機能を実行する。次いで、ユニット112 7はTOPINDE!ポインタを増加する。ユニット1127aは、ユニット1 127aの下における経路において同様な機能を実行する。
Yが正の値を示すとき、ユニット1108の下の符号化経路において類似の処理 が行われる。
ユニット1130は、入力記号に応じて算術コーダーから発生される出力ビット の数を引くことによりビット割当てを減少させ、ま、たユニット1132は副リ ストにおける次のインデックスを選択する。比較器1134は、この時点までに 副リストが完全に走査されたかどうかを判定する。完全に走査されていなくても 、ビット割当てが超過していると比較器1136が判定すると、符号化は終る。
もしビット割当ての残りがあるならば、副リストにおける次のインデックスに関 連する係数について、ユニット1101.1106などを介して符号化が続く。
もしそうでなければ、符号化は終る。
副リストの終りに達したことを比較器1134が示すと、新しい主リストが、ブ ロック1138で示されるように、また第10図に関連して説明したように、さ らにたった今説明したように副リストを符号化するために使われた同じ現閾値を 使って符号化される。従って、この時点において、粗い第1の閾値で符号化され た後、元の主リストは存在しなくなり、その結果として、新しい主リストと副リ ストが発生された。これら2つのリストは、より細かい第2の閾値を使って符号 化され、またビット割当てが無くなって符号化が終るまで、漸次より細かい閾値 レベルで符号化される。
第1の副リストが発生された後、副リストに関連する係数が漸次より細かい閾値 で細分されるとき、出カマツブ係数の値に関連するリストエントリーは、重要度 の所望の順序、リストの始まり、で最も重要であり、リストの終りで最も重要で ないという(例えば、大きさ)順序で生じない場合がある。所望の順序付けは、 第11a図に示すフローチャートに従ってユニット1101で実行される副リス ト回復機能と共に、第11図におけるユニッ)1121.1121a、1127 .および1127aにより実行される分類機能により達成される。第11図と第 11a図のユニットは、副リストの係数を符号化し、符号化された係数を転□送 し、次の閾値により細分化の前に、この順序で副リストを重要度の順序にソート (son)する。さらに詳しく説明す・ると、これらのユニットは、大きさの順 に配列されて優先順位付けされたサブリストに副リストを分割する。各サブリス トは一群の隣接するエントリーであって、その出カマツブ値は細分化前等しい大 きさを有する。同じ副リストの分類および回復機能はデコーダーで実行される。
第11a図のフローチャートにおいて、副リストにおける第1のインデックスを 指示するために、ポインタTOPINDEXを初期化するどとにより処理が始ま る。副リストにおける各インデックスは所定エントリーのリストにおける位置を 特定することを思い出されたい。各エントリーは、サブバンド分解の関連要素の 座標を定め、これに対して係数が発生され、メモリ中の所定アドレスに貯えられ る。従って、所定の座標について、関連する原画像の係数および出カマツブの係 数の両方のアドレスが決められる。ユニット1142は、以下に説明するように 、エントリーを受け取るための準備をするためにクリア(cl!sr)されるB OT丁OM 1.ISTのメモリアレイを与える。
ユニット1144は因子2を初期化してYfの絶対値に等しくする。このYfの 絶対値は、副リストにおける第1のインデックスでのエントリーに関連する出カ マツブ係数値の大きさを表す。次いで、以下に明らかとなるように、因子2には 、細分化の前に、成る別の出カマツブ値の大きさを表す値が因子2に割り当てら れる。ユニッ)1146は現係数に対するインデックスを取り出し、またユニッ ト1148は第1のインデックスに関連するエントリーデータを使って対応する 出カマツブ係数値(Y)のための値をめる。
Yの絶対値と2とを比較することにより、比較器1150は出カマツブの大きさ Yの値の変化を検出する。これらの大きさが等しければ、何の変化も示されず、 ユニット1160を介して現係数の振幅(X)を取り出し、第11図のユニット 1106に進むことにより処理は続行する。真の入力値が量子化範囲の下半分に 存在することを示す“0”の記号が検出されるとき、ユニツト1121または1 121aは現エントリーをBOTTOM LIS丁メモリに移す。現入力値が量 子化範囲の上半分に存在することを示す1”の記号が検出されるとき、ユニツト 1127または1127aはTOPINDEXにより指示される副リスト中の位 置に現エントリーを移し、またポインタは増加される。比較器1150により何 の変化も示されないとき、′1”の記号が検出される時エントリーが移される副 リスト中の位置をTOPINDEXポインタは指示する。
出カマツブの大きさの変化と次の副リストの始まりは、比較器1150がYとZ の値の等しくないと判定するとき示される。このような場合、TOPINDEX ポインタは、BOTTO14LISTエントリーが副リスト中に写される副リス ト中の位置を示し、これはユニット1152により実行され、これによりその副 リストに関する分類操作力(完了する。ユニット1154はTOPINDεXポ インタを増加し、その結果ポインタは次の副リストの始まりにおけるインデック ス、すなわち最後のBOTTOM LISTエントリーに関連するインデックス の直後インデックスを指示する。ユニット1156はBOTTOM LISTメ モリをクリアし、ユニ、。
)1158は、次のサブリストの始まりにおけるインデックスに関連する出カマ ・ツブ値の絶対値1こ因子2を等しく設定する。現係数の振幅はユニツト116 (Hこより得られ、ユニット1106と第11図により処理1よ続行する。
第12図は、第10図の符号化システムで使われる根マツプと葉マツプを発生す る過程を示す。ユニット1202は、根マツプと葉マツプの2つの画像に対して 最初にメモリを割り当てる。これら2つの画像は、サブバンド分解画像が符号化 されるとき同じフォーマットを有する。ユニット1204は1.サブバンド分解 画像中の対応するエントリーの絶対値を使って各根マツプ・エントリーを初期化 する。ユニッ)1206は、すべての分解レベルにおけるサブバンド画像の係数 ’(LLIとLL2は除く)のすべての中から起り得る最も大きい振幅値である 値Mを使って各葉マツプ・エントリーを同時に初期化する。このことは、多数の 親(この例の場合現われない状態である)を有する子係数の場合に特に必要であ る。
画像信号のような多次元信号の場合、多解像度の表現形式は各次元における解像 度を自由に変更できることが普通である。従って、−変形例は1つの子係数が個 々の次元において複数の現係数を有することである。ユニット1206により実 行される葉マツプの初期化は単一の現係数の場合には必要でない。根マツプと葉 マツプの値は同じサブバンド画像の係数の比較を必要とするので、これらの値は 同時に計算される。
根マツプと葉マツプの値を効率的に計算するために、空の木が発生し得る最も高 い周波数で処理は始まる。すなわち、その係数が最も高い周波数のサブバンドに おける係数の親であるサブバンドで処理は始まる。最高周波数の3つのサブバン ド(LHI、HLI、HHI)における係数は子孫を持たず、従って、空の木の 根にはなり得ないから、ユニット1208で示されるように、リスト全体の17 4である最も高い主リストのインデックスで処理は始まる。このインデックス点 はサブノくンドHH2における最高のインデックスであり、これは、ユニット1 208の左側に小さなサブバンド分解図で示されるように、空の木の根が発生し 得る最高周波数のサブノくンドであって、子係数を持つことのできる最高のイン タ・ソクス(親)係数である。符号化は、このインデックス力Aらより低い周波 数の係数の方へ逆方向に進む。
最初のインデックスの後、現係数がユニ・ソ゛ト1210により得られ、関連す する子係数のインタ・ソクスはユニット1212により得られる。さらに詳しく 説明すると、高い周波数の係数から低い周波数の係数の主リストの逆方向走査に おける座標(x、y)での各現係数につり、)て、4つの子係数が座標(2x、 2y)、(2x+1.2’1+1) 、 (2x、 2y+1) 、 (2x+ 1. 2y) lこ 存在する。この関係は第3図に示される(親−子関係に関 する第1図も参照されたい)。この例の場合、サブノくンドHH2の座標(25 5,255)における親係数番よ、サブバンド分解画像の座標(510,510 )、(511,511)、(510,511)、(511,510)における子 孫数に関連する。
ユニット1214は、現親の値の最大と対応するすべての子の根マツプ値を等し くするように、親座標R(x。
y)における根マツプ値を更新する。示した例の場合のように、単一の親を持っ た子孫数の場合、ユニツト1214により決定されるように、親の根マツプ値を 等しくするために、ユニット1216は4つの子座標の各々における葉マツプ値 を更新する。すなわち、すべての子孫数についての葉マツプ・エントリーは、現 係数のR(x。
y)根マツプのエントリーに等しくされる。“しかしながら、子孫数が複数の親 を持つとき、このような子、L(子)に対する葉マツプのエントリーは、このよ うな子およびその親の根マツプ・エントリーR(x、y)についての画集マツプ ・エントリーの最小に等しくされる。
この例の場合、第2レベルのサブノくンドHH2,HL2、LH2を親として処 理し、次いで第3レベルのサブバンドHH3,HL3..LH3を親として処理 し、それからLH3,HL3.H)(3に対する親としてサブノ(ンドLL3を 処理することにより、根マツプの発生力(始まる。また、第ルベルのサブノくン ドHLI、LHI、HH1を第2レベルでの対応するサブノくンドにつ(箋ての 子孫として処理し、次いで第2レベルのサブノくンドHL2゜LH2,H)(2 を第3レベルでの対応するサブノくンド;こ関する子孫として処理し、それから 第3レベルのサブノ(ンドHL3.LH3,HH3を最低周波数帯域LL3の子 孫として処理することにより、葉マツプの発生番よ始まる。
親のサブバンドにはなり得ない図示した最高周波数のサブバンド、および子のサ ブバンドにはなり得ない最低周波数のサブバンドを除いて、先に述べた処理は、 親のサブバンドとして一度、また子のサブバンドとして少なくとも一度各サブバ ンドに対して適用される。というのは、多次元サブバンドの場合、子の係数は1 つ以上の親係数を持つことがあるからである。係数は子として評価される前に親 として評価され、最低周波数のサブバンドが親のサブバンドとして評価された後 、根マツプと葉マツプは完全である。
サブバンド分解における所定の親座標について、葉マツプの値と根マツプの値が 決まった後、ユニット1218は主リストのインデックスを1だけ減少さ、せ、 その結果得られる新しいインデックスは比較器1220により検査される。新し いインデックスが零に等しいか零より大きいと、根マツプと葉マツプを発生する 処理は新しい親のインデックスに対して繰り返えされる。さもなければ、減少さ れたインデックスが零より小さいことが分り、葉マツプ/根マツプを発生する処 理は停止する。特に、最低周波数のサブバンドが親のサブバンドとして完全に評 価された後には処理が止まる。
これまで説明した係数評価と符号化システムは以下の関係を使って表現すること ができる。ここで、Tは現閾値の絶対値であり、Xは現係数の絶対値であり、R は現係数についての根マツプ値であり、Lは現係数についての葉マツプ値である 。
LET、 係数が重要でないことは予測可能である R<T<L、係数は空の木の根である X>T、 係数は重要である X<T<R,係数は重要ではないが、重要な子孫を持つ、すなわち、係数は“孤 立し た零′である。
葉マツプの発生は特に有利である。何故ならば、葉マツプは根マツプの発生と同 時に容易に発生することができ、より少ないメモリアクセスに因りより高速な動 作を行うことができる。メモリ容易はより少ないがより多いメモリアクセス時間 を必要とする葉マツプの使用に代るより遅い方法が第13図のフローチャートに より示されている。このフローチャートは、第10図のユニット1030と10 32が削除され、第13図のユニット1330と1332で置換されている点を 除けば、第10図のフローチャートと同様のものである。また、第13図にはユ ニット1301と1341が加入されている。関連のある第12図は、葉マツプ 発生ユニット1206と1216が削除されていることを除いて変更はない。
ユニット1330.1332.1341は、子係数の予測可能性を示すためにコ ンパニオン(cnmptnion) マツプを発生する“マークマツプ(mar kmxp)”を定める◇マークマツプは空の木の根の子孫であるすべての係数の マツプであり、各マツプのエントリーは、空の木の根の子孫であるかどうかを示 すために、符号化処理において予めマーク(1+k)されている。ユニット13 01によりマークマツプがFALSHに初期化された後、ユニット1330は、 処理されている係数について“マークマツプ”エントリー(MM)を得る。比較 器1332はマークマツプ・エントリーMMを評価し、それが予想通りに重要で ない(“TRUE”)係数であるかどうかを決める。その係数が予想通りに重要 でないことが分れば、それに関連する各子係数のマークマツプ・エントリーをT RUEにセットする。このTRUEは、マークマツプ・エントリーも予想通り重 要でないことを示す。もし隣接する空の木の根の符号化経路が空の木の根記号を 符号化するならば、同様なエントリーが形成される。言い換えると、もしユニッ ト1330が親係数が予漁通り重要でないかまたは空の木の根であることを見つ けると、ユニッl−1341は、追加の符号化をすることなく、子係数を予想通 り重要なものでないと指定する。そうでなければ、第13図のシステムは第10 図のシステムと同様に動作する。
第14図は、予め定められるデータ圧縮システムを実現するために使われる装置 のブロック図であり、順次の近似量子化器およびエントロピー・コーダーと一緒 に空の本圧縮構造を含んでいる。
ユーザー・インタフェース1402は、システム・オペレータにより決められる ように、複数の入力値を受け取る。インタフェース1402は、入力値をそれぞ れ貯えるレジスタのような専用メモリ装置を含んでいる。入力の“画像ファイル (impctile)”は、画像の高さと幅を示すヘッダを有するMXNの画像 マツプである。
“レベルの数というパラメータは、ピラミッド型分解レベルの数を特定し、この 例では3である。“ターゲット・ビットーレー) (l5let bit 目1 e)″というパラメータは、所望のビット/画素を指定し、これは、例えば、モ デム・レート、メモリの大きさ、あるいは許容可能な歪み量の関数である。“最 高周波数(sxlreq)”というパラメータは、ユニット1418中の算術エ ントロピー・コーダーのモデリングユニットに関連するヒストグラムが何回位ダ ウンディト(dovn+1xle)されるかを決める。
ライトン(Wiflen)代作の場合、これは、あらゆる可能性を増加させ、2 で割り、端数を打切ることにより実現される。
インタフェース14’02からのユーザーにより決められたパラメータは、初期 パラメータ発生器1404に読み出される。この発生器1404は、画像とパラ メータについてメモリを割り当て、コーダーユニット1418に送られるピット ストリームのヘッダにおけるパラメータを符号化する。ユニット1404は、イ ンタフェース1402から受け取られるデータに基づいて、各パラメータについ てピットストリームの値を初期化する。入力画像マツプはインタフェース14o 2から平均抽出器1406に供給される。平均抽出器1406は、画像の平均を 計算し、画像から平均を引き算し、コーダー1418に個別に転送するために画 像平均値を符号化する。この平均値は、ピットストリーム・ヘッダにおける初期 パラメータ値の後に続く。ユニット14o6カンらの零−平均の画像信号は、第 2図に関連して先に説明したように、画像のサブバンド成分LL、LH,HL、 HHを発生するために、サブバンド分解器1408に供給される。サブバンド成 分は、第10図および第12図に関連して説明したように、ユニット1412に より発生される根マツプ・データと葉マツプ・データと一緒にコーダー1418 に供給される。すべてのサブバンド画像の中から最大の係数振幅(“M”)がユ ニッ)1410により計算され、符号化のためにユニット1418に送られる。
ユニット1418は、第9図、第10図、および第11図のフローチャートで示 す機能を実現するための順次の近似量子化器と算術エントロピー・コーダー装置 を含むデバイスに基づいたマイクロプロセッサでよい。この算術コーダーおよび 関連するモデリングユニットは、入力信号に応答して圧縮されたピットストリー ムを発生する適応型エントロピー・コーダーを形成するように結合する。
モデリングユニットは、算術コーダーにより使われる確率を表す記号発生のヒス トグラムを含んでいる。また、このモデリングユニットとヒストグラムは、画像 情報を符号化するために使われない、ピットストリームの終りを示す追加の記号 を提供する。コーダー1418の出力ビットストリームは、例えば、モデムまた はテープ/ディスク記憶媒体のような出力装置に供給される。
第15図は、その詳細が第16図と第17図に示されている復号化処理全体のフ ローチャートである。エントロピー符号化されたピットストリームは、ピットス トリームのヘッダ・データを復号化するために、デコーダー人カニニット150 2により受け取られる。このピットストリームのへラダーデータには、変換(ピ ラミッド)レベルの数、画像の幅と高さ、画像の平均値、エントロピー・デコー ダーに関連するヒストグラムのための更新周波数、初期閾値、走査順序、第14 図を参照して説明した他のデータおよびパラメータを含んでいる。このヘッダの 後には算術的に符号化された画像分解ピットストリームが続く。
ユニット1504は、ヘッダに含まれる画像のサイズデータに従って、262, 144 (512X 512)個のサブバンドのすべての係数についての座標を 含んでいる元の主リストを発生する。これらの座標は、第3図に示す走査順序( サブバンドの処理順序)により決まるシーケンスおよびエンコーダーで使われた 走査順序と走査パターンを繰り返すために、10個のサブバンドの中の各サブバ ンドについて水平、垂直、すなわち“空間を満たす(spxce l1llin 、g)”走査パターンに従って配列される。
ユニット1506は、ヘッダ・データに応じて初期の閾値レベルを発生し、局所 的に発生された出カマツブのエントリーは零に初期化される。この出カマツブは 第3図に示す形式そのものである。
デコーダー1508は、初期閾値で262.144個の各インデックスについて エントロピー符号化されたピットストリーム・データを評価する。この処理によ り、第16図と第17図をそれぞれ参照して更に詳細に説明するように、重要な 係数の座標の副リストと重要でない係数の座標の新しい主リストが発生される。
出カマツブは、初期閾値で重要であることが分った係数の現推定値で更新される 。
比較器1510は、ピットストリームの終りを示す唯一の記号を検出することに より、ピットストリームの終りに達したかどうかを示す。この例では、画像はユ ニット1518により逆変換され、ピットストリームの終りを示す記号により示 されるように、全部のピットストリームが復号化された後でのみ表示装置152 0により表示されるものとする。逆変換される画像は出カマツブから得られる。
あるいは、ピットストリーム・データは、漸次より細かい解像度画像表示を与え るために、漸次逆変換され、表示されることもある。これは、例えば、デコーダ ーにおけるプログラミングに応じて、復号化された主と副のリストのシーケンス の度に漸次表示画像を発生するように、逆変換動作と表示動作ができるようにす ることにより実現することができる。逆変換ユニット1518は、第2図に示す サブバンド分解器により行われる変換の逆を行うものである。
主リストがデコーダー1508により処理された後、ピットストリームの終りに 達していなければ、ユニット1512は前の閾値の172に等しい新しい閾値を 発生する。これは、(元または現)主リストにおける最後の座標が評価されたこ とをユニット1512が検出したとき行われる。ユニット1514は、副リスト により指定される係数を現(新)閾値で評価して復号化し、評価の結果を使って 出カマツブを更新する。比較器1516がピットストリームの終りを検出すると 、出カマツブからの画像データは逆変換され、表示される。ピッ、トストリーム の終りが検出されなければ、ユニット1508は、新しい主リストにおける座標 に関連する係数を現閾値で評価する。このようにして、ピットストリームの終り が検出されるまで、漸次小さい閾値で復号化が続く。
第16図のフローチャートは、主リストに関する復号化処理を更に詳細に示すも のである。復号化は、最初にどの係数も予想通り重要でないものではないことを 示すために、マークマツプのすべてのエントリーをFALSE値で初期化するユ ニット1602により始まる。この例の場合、マークマツプは262.144個 の起こり得る各係数についてエントリーを有する。ユニット1604は、元の主 リストにおける第1の係数の座標を取り出し、ユニット1606は、この座標に ついてマークマツプ・エントリーMMC最初は°FALSE”)を読み出す。比 較器1608は、マークマツプ・エントリーMMを評価し、TRUEであるか、 すなわち予想通り重要でないが、あるいはFALSEであるか、従って記号を復 号化しなければならないかを決める。第1の復号化パスにおいて、最初、MMは FALS’Eであり、以てデコーダー1610は復号化システムに含まれる算術 エントロピー・デコーダーで第1の記号を復号化する。この時点で、エントロピ ー・デコーダーは、ピットストリームを介して受け取られる入力2進ビツトに応 答して出力記号を発生する。
この算術エントロピー・デコーダーは、エンコーダーで発生された記号に応答し てピットストリームを形成した算術エントロピー・コーダーと同じモデル(mo del)とヒストグラムを含んでいる。比較器1612は、ピットストリームの 終りが検出されると、復号化処理を終らせる出力信号を発生する。ピットストリ ームの終りが検出されなければ、比較器1614と1615は、その記号が正で あるか負であるかを決定する。もし記号が正ならば、ユニット1616は現閾値 に1/2 Tオフセットを加え、出カマツブの対応する係数位置に372Tの値 を入れる。
再構成画像は表示のためにこの出カマツブから発生される。もし記号が負ならば 、ユニット1617は、出カマツブの対応する係数位置に一372Tの値を入れ る。ユニット1618と1619は、正の記号または負の記号についてエントロ ピーeデコーダーのヒストグラムを適当に増加させ、ユニット、1622は(元 または現)主リストから現座標を取り除き、第10のエンコーダー1025の動 作と類似の方法で、重要な係数の座標からなる副リストに現座標を加える。
比較器1614と1615による評価により、現記号が正でもないし、負でもな いことが示されると、その記号が空の木の根を表わすかどうかを比較器1624 は判定する。もし記号が空の木の根を示すものであれば、ユニット1626は空 の木の根の記号についてデコーダーのヒストグラムを増加する。記号が空の木の 根を示すものでなければ、その記号は孤立した零を示すものであり、ユニット1 628は孤立した零についてのヒストグラムを増加する。
所定の係数について、空の木の根が復号化されるとき、その子孫数のすべてのも のが重要でないものとしてマーク(a+trk)される。これは、現係数の子に ついて対応するマークマツプのエントリーを、予想通り重要でない係数を示すT RUEにセットする1630により実行される。現係数の位置におけるマークマ ツプの値がTRUE。
すなわち、現係数が予想通り重要でないことをユニット1608が示すとき、同 様な結果が得られる。
ユニット1632は、古い主リストから現エントリーを取り除き、それを重要で ない係数の座標から成る新しい主リストに加入する。ユニット1634は、(元 )主リストにおけるインデックスを増加し、もし最後のエントリーがまだ処理さ れていないことを比較器1636が示すと、ユニット1604は次の係数の座標 を取り出し、復号化は先に説明したようにして続く。主リストにおける最後のエ ントリーが処理されたことを比較器1636が示すと、ユニット1638は前閾 値の1/2に等しい新しい閾値を発生する。復号化は、ユニット1640に示さ れるように、また第17図に関連して説明するように、副リストに関して続く。
第17図において、重要な係数から成る副リストの復号化はユニット1701か ら始まる。このユニット1701は、第1の座標および対応する出カマツブ係数 (Y)を得るための手段を含んでいる。ユニット1701が第11a図のユニッ )1160に対応するユニットを含んでいないことを除けば、ユニット1701 は第11a図のフローチャートで示される装置と同様のものである。
ユニット1701は、第11図のユニット1127a。
1121a、1127.および1121と機能的に同様なものであるユニット1 719,1721,1733゜および1735により行われる分類機能と協働し て副リストの復元機能を実行する。ユニット1701,1719.1721,1 733.および1735により、デコーダーは、エンコーダーで行われたのと同 様な副すスト分類1復元機能を実行する。比較器1706は、現係数が正である か負であるかを決める。もし正であれば、ユニット1708と1710はそれぞ れ古い再構成オフセットを取り除いて、新しい再構成オフセットを加入し、新し い出カマツブ値Y′を発生する。ユニット1712は算術エントロピー・□デコ ーダーがらの関連する記号を復号化し、また比較器1714は正の重要な係数に 対する記号が“1”または“0′″であるがを判定する。この記号が“1”なら ば、ユニット1716により現閾値Tが出カマツブ値Y′に加算され、新しい出 カマツブ値Y゛′ が発生され、またユニット1718はこの記号についてのヒ ストグラムを更新する。ユニット1719は、TPOINDEXポインタにより 指示される副リスト中の位置にエントリーを移し、またポインタは増加される。
“0”の記号の場合、この記号についてのヒストグラムはユニット1720によ り更新され、出カマツブ値はY′のままである。ユニット1721はエントリー をBOTTOM LISTに移す。ユニット1722−1735は、゛出カマツ ブ係数が重要であるが負であることを比較器1706が示すとき動作する。これ らのユニット1722−1735は、ユニット1722,1724.および17 3oで使われる閾値の符号の違いを除くと、機能的に等価なユニット1708− 1721によりそれぞれ実行される機能と類似の機能を実行する。
出カマツブの係数Yの値は、前閾値の下限と上限で決まる量子化範囲(すなわち 、“ビン(bin)”)の下限と上限との間の中間点にある。出カマツブの係数 Y′の値は、この範囲の下限(零に近い方)にある。細分化された現閾値は前閾 値の1/2である。現閾値は、゛現下力の範囲と現上方範囲を定め、これらの範 囲の中間接合点の所にYがあり、上限と下限の間に、それぞれTの幅の低い範囲 と高い範囲がある。細分された出カマツブの係数Y′は低い方の現範囲の中間点 にあり、細分された出カマツブの係数Y″′は高い方の現範囲の中間点にある。
従って、再構成値Y′とY″′は、それぞれ低い方の現範囲と高い方の現範囲の 中間に入れられる。これらの値は下限および上限からオフセット値172Tだけ オフセットしており、前閾値の範囲(Yが現われる所)の中間からオフセット値 1/2 Tだけオフセットしている。
ユニット1736は副リストのインデックスを増加し、リストにおける最後のエ ントリーが処理されたかどうかを比較器1738は判定する。もし最後のエント リーが処理されておらず、ピットストリームの終りに達していないことを比較器 1740が示すと、ユニット1702゜1704などを介して、増加された新し いインデックスにおける係数について復号化が続く。副リストが完全に処理され たことを比較器1738が示すと、ブロック1745に示すように、新しい主リ ストが得られ、現閾値で復号化される(第16図)。ピットストリームの終りに 達したことを比較器1740が示すまで、すなわち、復号化が終るまで副リスト と主リスト間の復号化動作が続く。
第18図は、第15図−第17図を参照しながら説明したデコーダー/デコンプ レツション(decos+p+ession :圧縮解除)システムを実現する のに使われるブロック図である。
ユーザ・インタフエ:−ス1802は、システム・オペレータから目標ピットレ ートを表わす制御信号とコーダー装置により発生されるよ、うな圧縮されたピッ トストリームを受け取る。目標ビットレート(ピット/画素)は、ピットストリ ーム全体が復号化され、その結果最高の解像度画像が得られるように選定するこ とができるし、あるいは低い解像度の画像が必要ならば、全体のピットストリー ムより少ないピットストリームが復号化されるように選定することも″できる。
ピットストリームのヘッダ情報はユニット1804により復号化される。ユニッ ト1804は、分解(ピラミッド)レベルの数、画像の幅と高さ、算術デコーダ ーについてのヒストグラムの更新周波数(MAXFREQ)、初期量値レベル、 および画像平均を表す出力信号を発生する。
ヘッダに続くピットストリーム成分は、次に続く近似デコーダー・ユニット18 10に送られる。このユニット1810は、データ処理ヒストグラムを含んでい る関連のモデリング・ユニット1814からの出力信号と協働する算術エントロ ピー・デコーダー1812を含んでいる。モデリング・ユニット1814は、第 15図−第17図のフローチャートに従って動作するマイクロプロセッサをベー スとした装置であるデコーダー・コントローラー1816からの出力信号に応答 する。コントローラ1816は、ユニット182により発生されるマークマツプ と主インデツクスの初期リストに応じて動作し、またユニット1820からの信 号に応答して、ピットストリームの復号化の始まり時点においてヒストグラムと 算術デコーダーの動作を初期化する。コントローラ1816は、第15図−第1 7図のフローチャートを参照しながら説明したように、(変更)主リスト、副リ スト、マークマツプ、および各種の閾値を発生し、それらと共に動作する。
算術デコーダー1812からの出力信号とコントローラ1816からの情報は、 ユニット1828によ、り受け取られる。ユニット1828は出カマツブを発生 する。
表示しようとする画像は、第17図を参照して説明したように、この出カマツブ から発生される。ユニット1828により発生される出カマツブの係数はユニッ ト1830により逆変換される。ユニット1830からの逆変換された信号は、 加算器1834において画像平均情報と合成され、再構成された画像信号を発生 する。この信号は、必要ならば、装置1838により表示される前に、プロセッ サ1836により更に処理される。プロセッサ1836と装置1838は、例え ば、テレビジョン受像機に関連するものでよい。逆変換ユニット1830は、エ ンコーダー(第2図)におけるサブバンド分解器により実行される変換とは逆の 変換を実せする。モデリング・ユニット1814は、エンコーダーにおいて対応 するモデリング・ユニットと同じ特性を示し、また算術エントロピー・デコーダ ーは、エンコーダーにおける算術エントロピー・コーダーにより行われる演算と 逆の演算を実行する。
補正書の翻訳文提出書 (特許法第184条の8) 平成6年5月6日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.複数のデータ要素から成るディジタルデータを処理するシステムであって、 前記データ要素に応答して、データを表わす係数の木構造を発生する手段であっ て、該木構造は最も粗い情報のレベルで発生される係数から比較的細かい情報の レベルで発生される係数に至る多数の経路を有する、前記木構造を発生する手段 (1408)と、 前記係数を評価して、重要である係数と重要でない係数を判別する手段(141 0)と、 前記木構造のレベルにある根係数から該木構造の1組の端末係数に至るまで該木 構造内の関連する重要でない係数を表わす記号を発生する第1の手段であって、 該記号は前記根係数もその子孫も所定の基準レベルよりも大きい値を持たないこ とを表わしている、前記第1の手段(1412)と、 前記記号を符号化して、出力ビットストリームを発生する手段(1418,14 20)とを含んでいる、前記ディジタル・データを処理するシステム。 2.前記根係数が重要でないと考えられ、前記根係数は根係数の子孫ではなく、 また前記根係数の子孫係数のすべてが重要なものでないと考えられる、請求項1 記載のシステム。 3.重要な子孫係数を有する重要でない係数を表す記号を発生する第2の手段を 含んでいる、請求項1記載のシステム。 4.重要な係数を表す記号を発生する第3の手段を含んでいる、請求項1記載の システム。 5.重要でない係数に対応するエントリーの主リストと重要な係数に対応するエ ントリーの副リストとを発生する手段を含んでいる、請求項4記載のシステム。 6.前記評価手段が次第により細かい関値で前記主リストおよび副リストの各エ ントリーに関連する各係数を評価し、前記主リストおよび副リストの内容を順次 細分化する、請求項5記載のシステム。 7.前記係数はグループ化されない個別の係数である請求項1記載のシステム。 8.前記関値が順次半分にされる請求項6記載のシステム。 9.前記ディジタル・データが画素から成る画像を表わし、複数の分解レベルの 各々において画像を表わす複数のサブバンドに前記画像を分解する変換手段であ って、該変換手段は、前記画素の各々に対して、前記画素の予め定められた特性 を表す係数を発生し、前記木構造が複数の分解レベルからの関連のある係数を含 んでいる、請求項1記載のシステム。 10.その子孫が現われる分解レベルでのより細かい情報に比べて粗い情報を表 す分解レベルで現われる根係数を前記符号が表し、且つ前記根係数が前記より細 かい情報分解レベルにおいて重要でない係数を予測通りに決定する、請求項9記 載のシステム。 11.前記根係数は重要でないものと考えられ、前記根係数は根係数の子孫では なく、前記根係数の子孫係数のすべてが重要なものでないと考えられる、請求項 9記載のシステム。 12.重要な子孫係数を有する重要でない係数を表わす記号を発生する第2の手 段を含んでいる、請求項9記載のシステム。 13.重要な係数を表す記号を発生する第3の手段を含んでいる請求項9記載の システム。 14.重要でない係数に対応するエントリーの主リストと重要な係数に対応する エントリーの副リストを発生する手段を含んでいる、請求項13記載のシステム 。 15.前記評価手段が次第により細かい関値で前記主リストおよび副リストの各 エントリーに関連する各係数を評価し、前記主リストおよび副リストの内容を順 次細分化する、請求項14記載のシステム。 16.前記符号化手段が、入力記号に応じて出力ビットストリームを発生するエ ントリー・コーダーである請求項9記載のシステム。 17.前記係数の各々が関連する画素の振幅を表す請求項9記載のシステム。 18.データ要素を表す符号化されたディジタルのデータ・ストリームを処理す るシステムであって、前記ピット・ストリームに応答し、最も粗い情報レベルで 発生される係数から比較的細かい情報レベルで発生される係数に至る複数の経路 を有する木構造の重要な係数と重要でない係数を表す出力記号を発生するデコー ダー手段(1812)と、 前記記号を評価し、重要な係数を表す第1の記号の発生、および前記木構造のレ ベルにおける根係数から前記木構造の一組の終端係数までの前記木構造内の関連 のある重要でない係数を表す第2の記号の発生を示す出力を発生する手段(18 16,1818)であって、該第2の記号が前記根係数とその子孫の何れも所定 の基準レベルより大きい大きさでないことを表わす、前記データストリームを処 理するシステム。 19.前記根係数が重要でないものと考えられ、前記根係数は根係数の子孫では なく、また前記根係数のすべての子孫係数も重要なものでないと考えられる請求 項18記載のシステム。 20.前記評価手段が、重要な子孫係数を持った重要でない係数を表わす第3の 記号を発生を示す、請求項18記載のシステム。 21.前記評価手段の前記出力に応答し、前記第2の記号の発生の関係として重 要でない係数に対応するエントリーの主リストおよび前記第1の記号の発生の関 係として重要な係数に対応するエントリーの副リストを発生する手段を含んでい る、請求項18記載のシステム。 22.前記係数がグループ化されていない個別の係数であり、且つ前記デコーダ ー手段がエントロピー・デコーダーである、請求項18記載のシステム。 23.次第により細かい関値で前記主リストおよび副リストの各エントリーに関 連する各係数を処理し、前記主リストおよび副リストの内容を順次細分化する手 段を含む、請求項21記載のシステム。 24.前記ディジタル・データが、各々が関連する係数を持った画素から成る画 像を表す、請求項18記載のシステム。 25.前記ディジタル・データが、複数の分解レベルの各々で画像を表す複数の サブバンドに分解される画像を表し、画像を表すサブバンドは各係数で表わされ る複数の画素により構成され、且つ、 前記木構造が複数の分解レベルからの係数の関連するものを包含する、請求項2 4記載のシステム。 26.前記第2の記号が、その子孫が現われる分解レベルでのより細かい情報に 比べて粗い情報を表す分解レベルにおいて現われる根係数を表わし、前記根係数 が、前記より細かい情報分解レベルにおける重要でない係数を予測可能に決定す る、請求項25記載のシステム。 27.前記根係数は重要でないものと考えられ、前記根係数は根係数の子孫では なく、また前記根係数のすべての子孫係数も重要なものでないと考えられる、請 求項25記載のシステム。 28.前記評価手段が、重要な子孫を持った重要でない係数を表わす第3の記号 の発生も示す、請求項25記載のシステム。 29.前記評価手段の前記出力に応答し、前記第2の記号の発生の関数として重 要でない係数に対応するエントリーの主リストおよび前記第1の記号の発生の関 数として重要である係数に対応するエントリーの副リストを発生する手段を含ん でいる、請求項25記載のシステム。 30.前記評価手段が次第により細かい関値で前記主リストおよび副リストの各 エントリーに関連する各係数を評価し、前記主リストおよび副リストの内容を順 次細分化する、請求項29記載のシステム。 31.前記各係数が関連する画素の振幅を表わす、請求項25記載のシステム。
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