JPH0749721A - 太陽電池を電源とする電気機器の保護装置 - Google Patents

太陽電池を電源とする電気機器の保護装置

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JPH0749721A
JPH0749721A JP5197202A JP19720293A JPH0749721A JP H0749721 A JPH0749721 A JP H0749721A JP 5197202 A JP5197202 A JP 5197202A JP 19720293 A JP19720293 A JP 19720293A JP H0749721 A JPH0749721 A JP H0749721A
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JP
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voltage
output voltage
temperature
protection device
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JP5197202A
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English (en)
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Tatsunori Toyoda
達憲 豊田
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/56Power conversion systems, e.g. maximum power point trackers

Abstract

(57)【要約】 【目的】インバータなどの太陽電池を電源とする電気機
器の保護装置に関し、太陽電池の温度の異常低下に起因
する機器の破損を防止することを目的とする。 【構成】太陽電池10の出力電圧Vを検出する手段R
1,R2と、出力電圧Vと基準電圧とを比較する手段4
5と、出力電圧Vが基準電圧を越えたときに太陽電池1
0と電気機器20とを切り離す手段41とを有して構成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池を電源とする
電気機器、例えば電力変換器(インバータ又はコンバー
タ)、2次電池の充電器などの保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池は、照明システム、ソーラーエ
アコンシステム、又は商用電力系統との連系システムな
ど、各種の電気設備にクリーンエネルギー源として利用
され、地球環境の保護に大きく貢献している。
【0003】一般に、太陽電池から出力される直流電力
は、コンバータ又はインバータといった電力変換器によ
って、負荷に応じた電圧の直流電力又は交流電力に変換
され、各種の電化製品や夜間の給電のための蓄電池など
の負荷に供給される。
【0004】例えば、太陽電池とインバータとを有し、
商用電力系統と連系して使用される太陽光発電システム
では、インバータによって太陽電池の出力が100Vr
msの交流電力に変換され、その際に太陽電池の動作点
がほぼ最適動作点(最大電力点ともいう)となるように
出力電流を調整する制御、すなわち最大電力点追尾制御
(MPPT制御)、又は入力電圧一定制御が行われる。
【0005】図6は太陽電池の出力特性の一例を示すグ
ラフである。図6(a)は特性の温度依存性を示し、図
6(b)は特性の照度依存性を示している。太陽電池の
開放電圧、すなわち無負荷状態の出力電圧は、太陽電池
の温度が低いほど高い。図6の例において太陽電池の温
度が25℃であるときの開放電圧は255Vである。
【0006】なお、発電時における太陽電池の温度は、
太陽エネルギーの大部分(約80%)により太陽電池が
熱せられることから、日射量及び風の状態に依存するも
のの外気温に比べて数度〜数十度ほど高い値になる。
【0007】さて、従来では、インバータなどの電気機
器とその電源となる太陽電池とが、常に電気的に接続さ
れていた。すなわち電気機器と太陽電池との間の電気的
接続状態が固定化されていた。
【0008】そして、電気機器においては、通常の使用
環境(温度及び日射量条件)の下で予想される太陽電池
の最大出力電圧を基準電圧として、入力耐電圧が設定さ
れていた。
【0009】一般には、基準電圧として、温度が25℃
であり日射量が通常の使用環境での最大値1kW/平方
メートルであるときの開放電圧が選定される。つまり、
図6の特性を有した太陽電池を電源とする場合には、基
準電圧は255Vとされ、基準電圧又はそれに若干の余
裕分だけ高い電圧の印加に耐える部品が電気機器に用い
られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来では、異常気象や
寒冷地での使用などに起因して、太陽電池の温度が設定
下限値より低くなったときに、電気機器に耐電圧を越え
る電圧が加わり、電気機器が破損する可能性があった。
【0011】すなわち、例えばインバータによりMPP
T制御などの出力制御が行われている限りは、たとえ太
陽電池の温度が低い場合でも、太陽電池の出力電圧はそ
の時点の最適動作電圧の近辺に保たれるので、インバー
タの入力電圧は耐電圧以下となる。しかし、系統異常や
過熱など、何らかの原因でインバータの動作が停止し太
陽電池が無負荷状態になった場合において、太陽電池の
温度が設定下限値より低いときには、インバータの耐電
圧を越える開放電圧がインバータの入力端子に加わる。
【0012】そこで、耐電圧を十二分に高く設定し、そ
れに見合った部品を用いて電気機器を構成することが考
えられる。しかし、そうすると電気機器が大型になり且
つ高価格となる。特に、太陽電池の定格電圧が高い場合
には、温度低下により開放電圧が大幅に上昇するので、
市販品にはない特殊な高耐圧部品を用いる必要があり、
機器の大幅な価格上昇が避けられない。また、インバー
タやコンバータでは、スイッチング素子を高耐圧化すれ
ばスイッチング損失が増大してしまう。
【0013】本発明は、上述の問題に鑑み、太陽電池の
温度の異常低下に起因する機器の破損を防止することを
目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る装
置は、上述の課題を解決するため、太陽電池の出力電圧
を検出する手段と、前記出力電圧と基準電圧とを比較す
る手段と、前記出力電圧が前記基準電圧を越えたときに
前記太陽電池と電気機器とを切り離す手段とを有して構
成される。
【0015】請求項2の発明に係る装置は、太陽電池の
温度を検出する手段と、前記太陽電池の温度と基準温度
とを比較する手段と、前記太陽電池の温度が基準温度よ
りも低下したときに前記太陽電池と電気機器とを切り離
す手段とを有して構成される。
【0016】請求項3の発明に係る装置は、太陽電池の
出力電圧を検出する手段と、前記出力電圧と基準電圧と
を比較する手段と、前記出力電圧が前記基準電圧を越え
たときに前記太陽電池に対して負荷を接続する手段とを
有して構成される。
【0017】請求項4の発明に係る装置は、前記太陽電
池の出力に基づいて電気機器の制御用電力を生成する手
段と、前記太陽電池の出力電圧が前記基準電圧を越えた
ときに前記制御用電力を消費するように前記負荷を接続
する手段とを有して構成される。
【0018】請求項5の発明に係る装置は、太陽電池の
出力電圧を検出する手段と、前記出力電圧と基準電圧と
を比較する手段と、前記出力電圧が前記基準電圧を越え
たときに前記太陽電池を構成する互いに直列に接続され
た複数のモジュールの一部を短絡して前記出力電圧を下
げる手段とを有して構成される。
【0019】
【作用】太陽電池の出力電圧が基準電圧を越えたとき、
又は太陽電池の温度が基準温度よりも低下したときに
は、太陽電池がそれを電源とする電気機器から切り離さ
れ、これによって電気機器の破損が防止される。
【0020】請求項3及び請求項4の発明では、太陽電
池に直接に又は間接的に負荷を接続して電力を消費させ
ることによって、太陽電池の出力電圧が制限される。請
求項5の発明では、太陽電池を構成する複数のモジュー
ルの一部を短絡することによって、太陽電池の出力電圧
が制限される。
【0021】
【実施例】図1は本発明の第1実施例に係る保護装置3
0を組み入れた太陽光発電システム1の回路図である。
【0022】太陽光発電システム1は、図5の特性を有
した太陽電池10、電圧型電流制御方式のインバータ2
0、及びインバータ20の保護装置30から構成され、
商用電力系統8と連系して使用される。配電線9には各
種の家電製品などの負荷Zが接続されている。
【0023】インバータ20は、太陽電池10の出力す
る直流電力を100Vrmsの交流電力に変換して負荷
Zに供給する。その際、インバータ20では、太陽電池
10の発電電力をほぼ最大限に利用するために、MPP
T制御又は入力電圧一定制御が行われる。
【0024】インバータ20の入力耐電圧は、温度が2
5℃であり日射量が1kW/平方メートルのときの太陽
電池10の開放電圧(255V)を基準電圧とし、その
基準電圧より若干の余裕分だけ高い電圧に設定されてい
る。
【0025】保護装置30は、リレー41、リレー41
のオンオフ制御のためのトランジスタ42、リレー41
などに動作電流を供給するための電源回路43、太陽電
池10の出力電圧Vを検出するための抵抗R1,R2、
コンパレータ45、及びトランジスタ42やコンパレー
タ45の動作条件を規定する抵抗R3,R4などから構
成されている。
【0026】リレー41は、常時において太陽電池10
とインバータ20とを電気的に接続し、トランジスタ4
2がオンの状態において太陽電池10とインバータ20
とを切り離す。
【0027】電源回路43は、太陽電池10からの入力
電力に基づいて定電圧化した電力を生成して出力する。
なお、コンパレータ45にも電源回路43から駆動電流
が供給される。
【0028】コンパレータ45は、太陽電池10の出力
電圧Vを抵抗R1,R2によって適当に分圧した電圧V
xと、上述の基準電圧に対応した閾値電圧Vthとを比
較し、電圧Vxが閾値電圧Vthを越えるときに「H」
レベルの信号を出力する。コンパレータ45の出力が
「H」レベルになると、トランジスタ42がオン状態に
なり、リレー41が作動して太陽電池10とインバータ
20との接続が解除される。
【0029】つまり、保護装置30は、太陽電池10の
出力電圧Vが、通常の使用環境の下で予想される最大電
圧である基準電圧を越えたときに太陽電池10とインバ
ータ20とを切り離す。
【0030】これにより、インバータ20が停止するな
どして太陽電池10が無負荷に近い状態において、異常
気象などに起因して太陽電池10の温度が予想外の低温
になって出力電圧Vが基準電圧を越えたとしても、イン
バータ20の破損は起こらない。
【0031】なお、常時はインバータ20により太陽電
池10の出力電圧Vをその時点の最適動作電圧の近辺に
保つ出力制御が行われるので、たとえ太陽電池10の温
度が低い場合でも、太陽電池10とインバータ20との
接続状態が保たれ、太陽電池10の発電電力が有効に利
用される。
【0032】図2は本発明の第2実施例に係る保護装置
31を組み入れた太陽光発電システム2の回路図であ
る。図2において図1と同一の機能を有する構成要素に
は同一の符号を付しその説明を省略又は簡略化する。以
下の図においても同様である。
【0033】太陽光発電システム2は、太陽電池10、
インバータ20、及びインバータ20の保護装置31か
ら構成されている。インバータ20の入力耐電圧は、基
準電圧の275Vより高い電圧に設定されている。
【0034】保護装置31は、リレー41、トランジス
タ42、電源回路43、太陽電池10の温度を検出する
ためのサーミスタなどからなる温度センサー44、コン
パレータ45、及び抵抗R3,R4,R5などから構成
されている。
【0035】コンパレータ45は、温度センサー44の
出力電圧(温度検出信号)STと、基準温度に対応した
閾値電圧Vth2とを比較し、温度検出信号STが閾値
電圧Vth2を越えるときに「H」レベルの信号を出力
する。温度検出信号STのレベルは太陽電池10の温度
が低いほど高くなる。
【0036】本実施例においては、基準温度として0℃
が選定されている。つまり、保護装置31は、太陽電池
10の温度が0℃よりも低下したときに、太陽電池10
とインバータ20とを切り離す。
【0037】これにより、例えば快晴日のように日射量
が1kW/平方メートルであるときにインバータ20が
停止するなどして太陽電池10が無負荷に近い状態な
り、出力電圧Vが基準電圧を越えるおそれがあるのは、
基準温度より低下する場合であるから、太陽電池10の
温度が基準温度0℃よりも低い場合には、インバータ2
0に対する出力電圧Vの印加が停止されるので、インバ
ータ20の破損は起こらない。
【0038】図3は本発明の第3実施例に係る保護装置
32を組み入れた太陽光発電システム3の回路図であ
る。太陽光発電システム3は、太陽電池10、インバー
タ21、及びインバータ21を保護するための保護装置
32から構成されている。
【0039】インバータ21は、太陽電池10の出力す
る直流電力を100Vrmsの交流電力に変換して負荷
Zに供給する。その際、インバータ21では、太陽電池
10の発電電力をほぼ最大限に利用するために、MPP
T制御又は入力電圧一定制御が行われる。
【0040】太陽光発電システム3では、インバータ2
1の入力耐電圧の基準電圧が260Vとされ、インバー
タ21には260Vより若干高い耐電圧の部品が用いら
れている。
【0041】保護装置32は、平滑用コンデンサC1、
太陽電池10の出力電圧Vを検出するための抵抗R1,
R2、抵抗RL、抵抗RLを太陽電池10に対して断続
的に接続するためのMOS型の電界効果トランジスタ
(FET)46、ヒステリシスコンパレータ47、及び
FET46のオンオフ制御のためのドライブ回路48な
どから構成されている。
【0042】ヒステリシスコンパレータ47は、抵抗R
6及びコンデンサC2からなる積分回路と比較回路45
とを有しており、太陽電池10の出力電圧Vを抵抗R
1,R2によって適当に分圧した電圧Vxと基準電圧に
対応した所定の閾値電圧Vth3とを比較する。ヒステ
リシスコンパレータ47の出力は、電圧Vxが閾値電圧
Vth3を越えたときに「H」レベルとなり、その後に
電圧Vxが閾値電圧Vth3より若干低い電圧まで下が
ると「L」レベルになる。
【0043】ヒステリシスコンパレータ47の出力が
「H」レベルのときには、FET46がオン状態にな
り、抵抗RLが太陽電池10に対して負荷として接続さ
れる。抵抗RLの接続によって太陽電池10の発電電力
の一部が消費され、太陽電池10の出力電圧Vが低下す
る。
【0044】このような保護装置32の動作により、太
陽光発電システム3においては、太陽電池10の出力電
圧Vが260V以下に制限され、インバータ21の破損
が防止される。
【0045】なお、図6から明らかなように、太陽電池
10の出力電圧Vの上限を260Vとする場合には、日
射量が1kW/平方メートルのときに、抵抗RLによっ
て235W(260V×0.9A)の電力を消費すれば
よいので、抵抗RLの抵抗値を約290Ωとすればよ
い。
【0046】ただし、抵抗RLによる電力消費量は日射
量に応じて調整する必要がある。保護装置32では、ヒ
ステリシスコンパレータ47のヒステリシス幅で規定さ
れる周期で抵抗RLが断続的に太陽電池10に接続さ
れ、それによって電力消費量が調整される。
【0047】図4は本発明の第4実施例に係る保護装置
33を組み入れた太陽光発電システム4の回路図であ
る。太陽光発電システム4は、太陽電池11、太陽電池
11の出力する直流電力をスイッチング制御により昇圧
して負荷Zに供給するコンバータ22、及びコンバータ
22の保護装置33から構成されている。負荷Zは、家
電製品などの電動機器、又は電動機器に夜間に給電する
ための2次電池(蓄電池など)である。負荷Zが2次電
池である場合に、太陽光発電システム4は2次電池を充
電するための発電機として用いられることになる。
【0048】太陽電池11は、互いに直列に接続された
複数のモジュール12から構成されている。各モジュー
ル12は、所定の出力電力が得られるように複数のセル
を平面状に配列して一体化し、屋外での使用に耐えるよ
うに強化ガラスなどの保護体の中に納めたものである。
【0049】コンバータ22の入力耐電圧は、温度が2
5℃であり日射量が1kW/平方メートルのときの太陽
電池11の開放電圧を基準電圧とし、その基準電圧より
若干の余裕分だけ高い電圧に設定されている。
【0050】保護装置33は、太陽電池11の1つのモ
ジュール12を短絡するためのリレー41A、他の1つ
のモジュール12を短絡するためのリレー41B、太陽
電池11の出力電圧Vを検出するための抵抗R1,R
2、各リレー41A,41Bのオンオフ制御を行う電圧
制御部50、及びコンバータ22から太陽電池11への
電流の逆流を防止するためのダイオードD1から構成さ
れている。
【0051】電圧制御部50は、太陽電池11の温度が
予想外の低温になって出力電圧Vが基準電圧を越えたと
きに、一方のリレー41Aをオン状態にして1つのモジ
ュール12を短絡する。これにより出力電圧Vは1つの
モジュール12に対応する所定電圧だけ低下する。そし
て、リレー41Aのオン状態であるときに、さらに太陽
電池11の温度が低下して出力電圧Vが再び基準電圧を
越えると、電圧制御部50は、他方のリレー41Bをも
オン状態にして合計2つのモジュール12を短絡する。
【0052】つまり、電圧制御部50は、モジュール1
2を1つずつ順に短絡して出力電圧Vをコンバータ22
の耐電圧以下の電圧に抑え、コンバータ22の破損を防
止する。
【0053】その後、太陽電池11の温度の上昇にとも
なって出力電圧Vが基準電圧より低い復帰設定電圧より
低くなると、リレー41Bをオフして1つのモジュール
12の短絡を解除し、その状態においても出力電圧Vが
復帰設定電圧より低いときにはさらにリレー41Aをオ
フして他のモジュール12の短絡を解除する。
【0054】なお、このような電圧制御部50の機能
は、マイクロコンピュータと適当なソフトウェア、又は
コンパレータと適当な論理回路とを有したハードウェア
によって実現することができる。
【0055】図5は本発明の第5実施例に係る保護装置
34を組み入れた太陽光発電システム5の回路図であ
る。太陽光発電システム5は、太陽電池10、インバー
タ21、及びインバータ21を保護するための保護装置
34から構成されている。
【0056】インバータ21は、複数のスイッチング素
子からなるインバータ主回路と、インバータ主回路の各
スイッチング素子の導通制御を行うPWM制御部とを有
し、太陽電池10の出力する直流電力を100Vrms
の交流電力に変換して負荷Zに供給する。
【0057】保護装置34は、インバータ21のPWM
制御部に制御用電力を供給するための電源回路(RCC
電源)43a、抵抗RL2、抵抗RL2を電源回路43
aに対して負荷として接続するためのリレー41a、リ
レー41aのオンオフ制御のためのトランジスタ42、
太陽電池10の出力電圧Vを検出するための抵抗R1,
R2、及びコンパレータ49などから構成されている。
【0058】電源回路43aは、DC/DCコンバータ
などからなり、太陽電池10からの入力電力に基づいて
電圧値が10〜20V程度の電力を生成してインバータ
21へ出力する。なお、リレー41a及びコンパレータ
49にも電源回路43aから駆動電流が供給される。
【0059】リレー41aは、常時において電源回路4
3aの出力端子と抵抗RL2とを切り離し、トランジス
タ42がオンの状態において抵抗RL2を電源回路43
aに接続する。
【0060】コンパレータ49は、太陽電池10の出力
電圧Vを抵抗R1,R2によって適当に分圧した電圧V
xと、インバータ21の入力耐電圧の基準電圧に対応し
た閾値電圧Vthとを比較し、電圧Vxが閾値電圧Vt
hを越えるときに「H」レベルの信号を出力する。コン
パレータ49の出力が「H」レベルになると、トランジ
スタ42がオン状態になり、リレー41aが作動して抵
抗RL2が電源回路43aに接続される。
【0061】抵抗RL2の接続によって、電源回路43
aの出力電力、すなわち太陽電池10の発電電力の一部
が消費されて太陽電池10の出力電圧Vが低下する。こ
のような保護装置34の動作により、太陽光発電システ
ム5においては、太陽電池10の出力電圧Vが基準電圧
以下に制限され、インバータ21の破損が防止される。
【0062】上述の実施例によれば、気温の異常低下な
どに起因して太陽電池10,11の温度が予想外の低温
になった場合であっても、インバータ20などの電気機
器にはその耐電圧を越える電圧が加わることがないの
で、スイッチング素子などの部品の耐電圧を通常の使用
環境における最低限の値に設定すればよく、高耐圧化に
よる部品価格の上昇、機器の大型化、スイッチング効率
などの性能の低下を抑えることができる。
【0063】上述の図3〜図5の実施例によれば、イン
バータ21又はコンバータ22といった電気機器の入力
耐電圧を越えない範囲で、太陽電池10,11の発電電
力が電気機器に供給されるので、電気機器の破損が防止
されるとともに、太陽電池10,11の出力電圧Vに係
わらず太陽光発電システム3,4,5による給電を行う
ことができ、太陽電池10,11の発電電力を有効に利
用することができる。
【0064】図4の実施例によれば、図1及び図2の実
施例のように太陽電池10全体と電気機器との接続を解
除する場合に比べて、耐電圧の低いリレー41A,Bに
よってコンバータ22を保護することができ、保護装置
33の低価格化を図ることができる。また、図5の実施
例によれば、抵抗RL2によって太陽電池10の発電電
力の一部を消費して出力電圧Vを下げるにあたって、出
力電圧Vを降圧して出力する電源回路43aに抵抗RL
2を接続するようにしたので、図3の実施例のように抵
抗RLを太陽電池10の出力端子に直接に負荷として接
続する場合に比べて、抵抗RL2及びリレー41aなど
の耐電圧を低くすることができる。
【0065】上述の各実施例において、保護装置30〜
33の配置場所は限定されない。すなわち、保護装置3
0〜33を、太陽電池10,11の近傍に配置してもよ
いし、太陽電池と電気機器との間の任意の位置に挿入し
てもよい。また、保護装置30〜33を電気機器のケー
ス内に取り付けることもできる。
【0066】図3の実施例において、ヒステリシスコン
パレータ47に代えて、太陽電池10の出力電圧Vが所
定電圧越えるときに、太陽電池10の出力電圧Vと所定
電圧との差電圧を生成し、その差電圧と例えば20kH
z程度の三角波電圧とを比較してパルス幅変調信号をド
ライバ回路48に出力するPWM制御回路を設けること
により、抵抗RLを断続的に太陽電池10に接続するよ
うにしてもよい。
【0067】図4の実施例において、1つのモジュール
12のみを短絡するようにしてもよいし、3つ以上のモ
ジュール12を1つ又は複数個ずつ短絡して出力電圧V
を下げることもできる。
【0068】図5の実施例において、太陽電池10の出
力電圧Vを検出する代わりに電源回路43aの出力電圧
を検出し、検出値と所定の閾値とを比較して抵抗RL2
の接続制御を行うこともできる。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、太陽電池の温度の異常
低下に起因する機器の破損を防止することができる。
【0070】請求項3乃至請求項5の発明によれば、太
陽電池の温度が予想外の低温である場合にも太陽電池の
発電電力を有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る保護装置を組み入れ
た太陽光発電システムの回路図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る保護装置を組み入れ
た太陽光発電システムの回路図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る保護装置を組み入れ
た太陽光発電システムの回路図である。
【図4】本発明の第4実施例に係る保護装置を組み入れ
た太陽光発電システムの回路図である。
【図5】本発明の第5実施例に係る保護装置を組み入れ
た太陽光発電システムの回路図である。
【図6】太陽電池の出力特性の一例を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
10,11 太陽電池 12 モジュール 20,21 インバータ(電気機器) 22 コンバータ(電気機器) 30,31,32,33,34 保護装置 41,41a, リレー 41A,41B リレー 44 温度センサー 45 コンパレータ RL,RL2 抵抗(負荷) V 出力電圧

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】太陽電池の出力電圧を検出する手段と、前
    記出力電圧と基準電圧とを比較する手段と、前記出力電
    圧が前記基準電圧を越えたときに前記太陽電池と電気機
    器とを切り離す手段とを有したことを特徴とする太陽電
    池を電源とする電気機器の保護装置。
  2. 【請求項2】太陽電池の温度を検出する手段と、前記太
    陽電池の温度と基準温度とを比較する手段と、前記太陽
    電池の温度が基準温度よりも低下したときに前記太陽電
    池と電気機器とを切り離す手段とを有したことを特徴と
    する太陽電池を電源とする電気機器の保護装置。
  3. 【請求項3】太陽電池の出力電圧を検出する手段と、前
    記出力電圧と基準電圧とを比較する手段と、前記出力電
    圧が前記基準電圧を越えたときに前記太陽電池に対して
    負荷を接続する手段とを有したことを特徴とする太陽電
    池を電源とする電気機器の保護装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の保護装置であって、 前記太陽電池の出力に基づいて電気機器の制御用電力を
    生成する手段と、前記太陽電池の出力電圧が前記基準電
    圧を越えたときに前記制御用電力を消費するように前記
    負荷を接続する手段とを有したことを特徴とする太陽電
    池を電源とする電気機器の保護装置。
  5. 【請求項5】太陽電池の出力電圧を検出する手段と、前
    記出力電圧と基準電圧とを比較する手段と、前記出力電
    圧が前記基準電圧を越えたときに前記太陽電池を構成す
    る互いに直列に接続された複数のモジュールの一部を短
    絡して前記出力電圧を下げる手段とを有したことを特徴
    とする太陽電池を電源とする電気機器の保護装置。
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