JPH0749436B2 - 3β―ベンゾイルオキシ―コレスタ―5.7―ジエンのユニークなジエン異性化方法 - Google Patents

3β―ベンゾイルオキシ―コレスタ―5.7―ジエンのユニークなジエン異性化方法

Info

Publication number
JPH0749436B2
JPH0749436B2 JP1024103A JP2410389A JPH0749436B2 JP H0749436 B2 JPH0749436 B2 JP H0749436B2 JP 1024103 A JP1024103 A JP 1024103A JP 2410389 A JP2410389 A JP 2410389A JP H0749436 B2 JPH0749436 B2 JP H0749436B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diene
benzoyloxy
cholesta
beta
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1024103A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0249798A (ja
Inventor
ジェイ.シュレーファー,ジュニア ジョージ
ケー.ウィルソン ウィリアム
ウァング ケー―シ
キシク アレムカ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
William Marsh Rice University
Original Assignee
William Marsh Rice University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by William Marsh Rice University filed Critical William Marsh Rice University
Publication of JPH0249798A publication Critical patent/JPH0249798A/ja
Publication of JPH0749436B2 publication Critical patent/JPH0749436B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J71/00Steroids in which the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton is condensed with a heterocyclic ring
    • C07J71/0005Oxygen-containing hetero ring
    • C07J71/001Oxiranes
    • C07J71/0021Oxiranes at position 14(15)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J9/00Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen substituted in position 17 beta by a chain of more than two carbon atoms, e.g. cholane, cholestane, coprostane

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ある種の15−酸素化ステロール化合物を製造
するための改良方法、並びに該ステロール化合物を製造
する時に形成される中間体および副生成物に関する。前
記15−酸素化ステロール化合物は、メバロン酸の生合成
を阻害するのに有用であり、メバロン酸の生合成の阻害
から誘導される全ての作用を包含する。メバロン酸の生
合成の阻害から誘導される作用は、結果として動物にお
けるコレステロールレベルの低下を伴うステロールの生
合成の抑制、並びに微生物および細胞の増殖の阻害を包
含する。15−酸素化ステロールはまた、食欲を抑制する
のにも有効であり、この作用はメバロン酸およびそれか
ら誘導される生成物、特にコレステロールの生合成にお
けるそれらの阻害活性に関連すると思われる。
〔従来の技術〕
多くの場合、ステロールの生合成の抑制が望まれる。例
えば、人間を含む動物においてコレステロールの形成を
抑制することがしばしば望まれ、これにより動物中の血
清のコレステロールレベルが低下するであろう。
血清中のコレステロールの濃度は、多数の病気、特にア
テローム性動脈硬化症と関連がある。アテローム性動脈
硬化症は、動脈系中のプラークの形成により特徴づけら
れる状態である。コレステロールおよびコレステロール
エステルがこれらプラークの主要成分である。この病気
の病因は完全には解明されていないが、上昇した血清の
コレステロールレベルが、アテローム性動脈硬化症をま
ねくと思われる。
動物中のコレステロールは2つの源から誘導され、その
1つは食事のコレステロールの摂取および吸収であり、
2つめは体の種々の器官、例えば肝臓、腸および皮膚の
細胞によるアセテートからのコレステロールの生合成で
ある。体内でのアセテートからのコルステロールおよび
他のステロールの生合成は複雑な反応の連鎖を含み、そ
の1つは3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素
Aのメバロン酸への変換である。この反応が細胞でのコ
レステロールの正常な生合成の主な調節点であると考え
られている。もしメバロン酸の生合成が生体内で阻害さ
れ得るならば、ステロールの生産が減少し、そしてこれ
により血清のコレステロールレベルを下げることができ
る。
英国特許第860,303号において、ある種のアリールオキ
シカルボン酸エステル、例えば2−(4′−クロロ−フ
ェノキシ)−イソ酪酸のメチルエステルが血清のコレス
テロールレベルを抑制する利用のために提案されてい
る。この化合物は人間の臨床的処置に意義深い重要性を
得たが、様々な理由で所望するほどには効果的でない。
従って、血清のコレステロールレベルを抑制するのによ
り有効な化合物に大きな関心と重要性がある。
肥満もまた深刻な健康問題である。体重過剰と多くの病
気、特に心血管の病気との間の相関性はよく知られてい
る。多くの人々は、心理的または他の理由で、体重のコ
ントロールまたは体重低下のダイエットを実行すること
が困難であるかまたは不可能である。このため、食欲を
安全に且つ効果的に抑制する方法が非常に必要とされ
る。
米国特許第4,202,891号(この特許は本明細書中に組み
込まれる)から、ある種の15−酸素化ステロール類がメ
バロン酸およびステロールの生合成を抑制するのに有効
であることが知られている。動物中でコレステロールの
形式を抑制することを包含する、多数の望ましい作用が
メバロン酸の生合成の阻害から誘導され得、これにより
血清のコレステロールレベルが低下され得るだろう。
加えて、高等生物およびある種の微生物、例えば酵母お
よび真菌の細胞の成長および増殖はステロールの形成を
含む。従って、メバロン酸の生合成の阻害、およびそれ
によるステロール形成の減少は、正常のものと腫瘍のも
のと両方の細胞の成長を阻害するのに有効である。さら
にステロールの生合成の阻害は、ある種の微生物の増殖
を阻害し、それにより真菌および酵母感染と戦う作用を
有する。
ステロール生合成における役割に加えて、メバロン酸は
細胞の多数の他の重要な構成要素の前駆体である。故
に、バクテリアは一般にステロールを含有または要求し
ないと思われるが、それらの成長および増殖はメバロン
酸およびそれから誘導される生成物の合成を必要とす
る。従って、メバロン酸の生合成の阻害がバクテリアの
増殖を阻害するであろう。
さらに15−酸素化ステロール類およびそれらの誘導体が
肥満を抑制するのに有効である。15−酸素化ステロール
が肥満を抑制するのに働く機構は知られていないが、こ
の作用は15−酸素化ステロールのメバロン酸またはステ
ロール生合成阻害活性に何らかの関連性があると思われ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
米国特許第4,202,891号の15−酸素化ステロールは、高
度な活性を表わす望ましい化合物と示されている。しか
しながら、15−酸素化ステロールを製造するための今ま
でに既知の方法は費用と時間がかかるものであった。し
ばしば、ごく少ない収量の所望の生成物しか得られなか
ったり、または種々の理由、例えば高価なクロマトグラ
フィーの必要性のために大スケールでこの方法を行なう
ことが困難であったりした。加えて、7−デヒドロコレ
ステロールからの15−酸素化ステロールの製造における
重要な中間体である、3β−ベンゾイルオキシ−5−コ
レスタ−7,14−ジエンの製造のための既知の方法は、非
常に可変的であるために不十分であった。時折、所望の
生成物を適度な純度で適度な収率で得たけれども、しば
しば所望したよりも収率および純度が低く、そして未知
の副生成物が観察された。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、大スケールにおいて、一貫して高収率で高品
質の15−酸素化ステロールを製造する方法を提供する。
そのような方法は、もちろん、相当する有効性および効
率を提供する。
〔発明の要約〕
本発明によれば、デヒドロコレステロールからの15−酸
素化ステロールの合成のために、新しい4段階法が提供
される。この方法は、7−デヒドロコレステロールの3
β−ベンゾイルオキシコレスタ−5,7−ジエンへの変換
(段階1)、3β−ベンゾイルオキシコレスタ−5,7−
ジエンの3β−ベンゾイルオキシ−5(αまたはβ)−
コレスタ−7,14−ジエンへの変換(段階2)、3β−ベ
ンゾイルオキシ−5(αまたはβ)−コレスタ−7,14−
ジエンの3β−ベンゾイルオキシ−14α,15α−エポキ
シ−5(αまたはβ)−コレスタ−7−エンへの変換
(段階3)、そし最後に、3β−ベンゾイルオキシ−14
α,15α−エポキシ−5(αまたはβ)−コレスタ−7
−エンの15−酸素化ステロールへの変換(段階4)を包
含する。
より詳しくは、本発明は、3β−ベンゾイルオキシ−コ
レスタ−5,7−ジエンを3β−ベンゾイルオキシ−5
(αまたはβ)−コレスタ−7,14−ジエンへ変換する階
段2)非常に望ましい方法を提供し、この方法は(i)
高くとも約−55℃の温度の溶媒中、3β−ベンゾイルオ
キシ−コレスタ−5,7−ジエンを3β−ベンゾイルオキ
シ−5−コレスタ−7,14−ジエンに変換するのに十分な
時間の間、3β−ベンゾイルオキシコレスタ−5,7−ジ
エンを前記溶媒中少なくとも約2.0Mの濃度のHClと接触
せしめることにより第一反応混合物を形成せしめ;(i
i)有意な量の3β−ベンゾイルオキシ−5−コレスタ
−8,14−ジエンの形成を防ぐために、前記反応混合物を
塩基で中和し;そして(iii)3β−ベンゾイルオキシ
−5−コレスタ−7,14をジエンを回収する、ことを含ん
で成る。
〔好ましい実施態様〕
本明細書中で検討する化合物は、それぞれ参照番号が当
てられており、その参照番号は第1図および第3図中の
対応する構造式と互いに関係がある。
本発明は、7−デヒドロコレステロール()から3β
−ヒドロキシ−5α−コレスタ−8(14)−エン−15−
オン(1a)のような15−酸素化化合物を調製するための
改良された合成方法に関する。そのような方法は、一般
にParishら、Chemistry and Physics of Lipids,18,233
−239,1977;Schroepferら、Journal of Biological Che
mistry,252,8975−8980,1977において開示されている。
しかしながら、本発明の改良方法は、大スケールでの利
用により適し、そして高収率の比較的純粋な生成物を一
貫して製造することのできるものである。本発明の方法
の開発は、特に、種々の段階における中間体および副生
成物の単離および同定並びにそれら包含物の評価を包含
している。
本発明は、広い態様として、7−デヒドロコレステロー
ル()の3β−ベンゾイルオキシコレスタ−5,7−ジ
エン()への変換、3β−ベンゾイルオキシコレスタ
−5,4−ジエンの3β−ベンゾイルオキシ−5−コレス
タ−7,14−ジエン()への変換、3β−ベンゾイルオ
キシ−5−コレスタ−7,14−ジエンの3β−ベンゾイル
オキシ−14α,15α−エポキシ−5−コレスタ−7−エ
ン()への変換、そして最後に前記3β−ベンゾイル
オキシ−14α,15α−エポキシ−5−コレスタ−7−エ
ンの15−酸素化ステロール、好ましくは3β−ヒドロキ
シ−5α−コレスタ−8(14)−エン−15−オン(1a
への変換を包含する。
本発明の好ましい態様によれば、(i)3β−ベンゾイ
ルオキシコレスタ−5,7−ジエンを3β−ベンゾイルオ
キシ−5−コレスタ−7,14−ジエンに変換せしめるのに
十分な時間の間、高くとも約−55℃の温度の溶媒中で、
3β−ベンゾイルオキシコレスタ−5,7−ジエンを少な
くとも約2.0MのHClと接触せしめ;(ii)有意な量の3
β−ベンゾイルオキシ−5−コレスタ−8,14−ジエン
9aおよび9b)の形成を防ぐために、生じた反応混合物
を塩基で中和し;そして(iii)3β−ベンゾイルオキ
シ−5−コレスタ−7,14−ジエンを回収する;ことを含
んで成る方法により、3β−ベンゾイルオキシコレスタ
−5,7−ジエンを3β−ベンゾイルオキシ−5−コレス
タ−7,14−ジエンに変換する。
ベンゾエートの調製(段階1)。7−デヒドロコレステ
ロール()のΔ5,7ベンゾエート()への変換は、
既知の方法、例えば()を塩化ベンゾイルと反応させ
ることにより達成され得る。その反応体を溶媒、例えば
ピリジン中で還流し、そして反応混合物を冷却後、濾過
により生成物を回収することができる。洗浄(例えば、
水および希炭酸塩で)および再結晶(例えば、熱CHCl3
中で)により、高収率において高純度生成物を得ること
ができる。
ジエンの異性化(段階2)。前記Δ5,7ジエン()を
5α−Δ7,14異性体(4a)に変換するための従来技術は
非常に可変的な結果を生むことがわかった。収率は30%
(またはそれより少ない)から70%まで変化した。さら
に、一定の反応条件を維持するための試みにもかかわら
ず、所望の生成物4aはしばしば様々な量の幾つかの異な
る化合物で汚染された。生成物の組成に関してかなりの
複雑性が、最初の再結晶からの生成物の二次収穫物を得
るための試み中に観察された。反応温度、出発物質およ
び溶媒の純度、反応の時間、並びに反応のクエンチング
温度といったファクターの適度な変化が、生成物の組成
に識別可能な効果を全く又はほとんど与えなかった。
反応における主要な中間体および副生成物の単離および
同定は、最適な反応条件を見出すための試みの中で行わ
れた。低温にて前記Δ5,7ジエンをHClと接触させること
による5α−Δ7,14異性体を調製する時に、理論上の中
間体は少量の種8aおよび9aとともに3β−ベンゾイルオ
キシ−6α−クロロ−5α−コレスタ−7−エン(
であることがわかった。理論上の副生成物は5β−Δ
8,14異性体9bであることがわかった。3β−ベンゾイル
オキシ−5β−コレスタ−7,14−ジエン異性体4bも少量
の副生成物として単離された。これらの構造は当業者に
とってよく知られている常用の分析方法、例えばNMRお
よびX−線結晶学により決定された。
ステロールのジエン異性化におけるクロロ中間体はD.H.
R.Barton,Journal Chemical Society,512−522(1946)
により40年以上も前に提唱されたけれども、そのような
中間体は未だ単離または同定されていない。さらに、5
β−異性体はステロールのジエン異性化において以前に
報告されている〔例えば、D.H.R.Barton,Journal Chemi
cal Society,1116−1123(1946)を参照のこと〕一方、
Δ5,7系へのHClの低温添加による5β−ジエンの生成は
未だ報告されていない。
第1図中に記載されたジエンの異性化について提唱され
る経路(3→4)は、理論上の中間体および副生成物を
指示しながら第2図に示される。5β−ジエンの異性化
は5α−ジエンについてのものと同様な経路に従うと思
われる。しかしながら、下記に論じられるように、その
反応素度は5α系と5β系では異なるようであり、そし
に相当するクロロ中間体が5β−ステロール経路で
は認められなかった。全体の反応生成物の分析は、Δ
5,7ジエン系の最初のプロトン化の約20%が5β−ステ
ロールを与えるように起こることを示した。5β−ジエ
ンは異性化反応において嵩のある不純物を構成するの
で、所望の生成物4aの収率をさらに増加させるためのあ
らゆる試みは、該ステロールのα表面へのHClの最初の
付加により有利であるような条件の変更を常に必要とし
ている。
5α−ステロールを製造するためには、理論上の副生成
物を4bを減少せしめることが有利である。しかしなが
ら、15−酸素化5β−ステロールもステロール生合成の
有力なインヒビターである。従って、重要な中間体4a
副生成物4bの両者の製造が有利である。故に、両者は本
発明の範囲内にある。
さらに、検討は5α−ステロールの製造に焦中するが、
副生成物4bからの5β−ステロールの製造方法は4aから
の5α−ステロールの製造方法と同じであることは明ら
かであろう。従って、5α−ステロールに関して本明細
書中に開示される方法は、同様に5β−ステロールにも
適用され、そして4aまたは4b中間体のどちらの使用も本
発明の範囲内にある。
ジエン異性化におる様々な種は常法、例えば1H−および
13C−NMR,TLC並びにHPLCにより一度同定され特徴づけら
れれば、反応の経路は反応液のアリコートを定期的に分
析することによりたどることができる。この分析の結果
は、Δ5,7異性体が非常に速く反応してを形成するこ
とを示す。Δ5,7系へのHClのこの1,2−付加はBarton,J.
Chem.Soc.1946,512−522により提唱された1,4−付加お
よび優先されるΔステロイドへのHClのマルコニコフ
付加とは対照的である。例えば、Barton,Experientia.S
uppl.II,1955,121−136を参照のこと。この遅い反応の
段階は、の脱ハロゲン化水素であると思われ、これは
シュード−エカトリアル塩素を生成する。低温では、こ
の脱離はかなり高濃度のHClを必要とすることがわか
り、このことはのシュード−アキシャル6β−エピマ
ーの介在を示唆する。低いレベルの5α−Δ6,8(14)
異性体が反応が進行するにつれて観察され、このことは
5α−Δ7,14ジエン4aへの8aの変換がの脱ハロゲン化
水素よりもかなり速いことを示唆する。5α−Δ8,14
性体9aへの4aの異性化は、の脱ハロゲン化水素よりも
幾らか遅いと思われる。何故なら、は完全に反応した
が少量の9a異性体だけが形成した適当な時にその反応を
クエンチングできることが発見されたからである。
これらの知見に基づき、該異性化反応において良好な収
率および高い生成物純度を一貫して得るための方法、即
4aの調製方法を開発した。一般に、その反応は低温
(約−55℃よりも低く、そして好ましくは−65℃〜−75
℃)で行った。低い温度は溶媒中のHClの溶解度を高め
そして5α−Δ8,14異性体9aの形成を遅くするため、反
応の最適なクエンチングの時間が短かすぎない。CHCl3
溶媒へのCH2Cl2の添加によって、Δ5,7異性体の溶解
度に不利に影響することなく、凝固点を低くすることが
可能である。重量比で約3:1のCHCl3とCH2Cl2との溶媒混
合物が満足であることが示され、もちろん、低い凝固点
並びにHClおよびΔ5,7異性体に対して良好な溶解度を有
する他の溶媒または溶媒混合物を使用してもよい。
出発物質が低温において晶出する傾向を阻止するため
に、好ましくは約2.0−2.5Mの濃度が得られるまでHClガ
スを迅速に導入する。HClの流れを止めた後に、4a
への変換が可能になり−55℃以下、好ましくは−65℃〜
−70℃において進行する。その反応を定期的に反応混合
物のアリコートについてクロマトグラフィー(例えばTL
C)によってモニターして最適なクエンチング時間を決
定することができる。
Δ5,7ジエン()がΔ7,14中間体(4a)に異性化した
後、ただし幾らか有意な量のΔ8,14副生成物(9a)の生
成前に、その反応液をNH4OHのような塩基でクエンチン
グ(中和)する。クエンチングおよび生成物の抽出に続
いて、ピリジンのようなさらなる塩基を、CHCl3溶液に
添加しての脱ハロゲン化水素から遊離される追加のHC
lを中和し、こうして5α−Δ8,14異性体9aへの5α−
Δ7,14異性体4aのHCl−触媒される異性化を防ぐことが
できる。
CHCl3抽出液の部分的蒸発に続くアセトンのような極性
溶媒の添加は、約90%の4a並びに約10%の9aおよび9b
(合わせて)から成る沈澱物を生ぜしめる。この方法を
使うと、12回の逐次的な反応(700−1000gのスケール)
が83−91%(平均88%)の純度の4aの77−84%(平均82
%)の収率を与えた。
5α−異性体と一緒に製造される5β−異性体は、CHCl
3−アセトン(1:2)からの再結晶により5α−異性体か
ら容易に分離され得るが、5α−異性体間、特に5α−
Δ7,14と5α−Δ8,14の異性体(4aおよび9a)とは、分
取スケールで再結晶またはクロマトグラフィーにより容
易に分割されない。13 C−NMRは、全ての既知成分が分解することなく解析で
きるので、HClでのΔ5,7ジエンの処理から導かれる反
応混合物の組成分析に最も有用なアプローチを提供す
る。ほとんどのジエン種は1H−NMR、キャピラリーGCお
よび逆相HPLCにより解析できた;しかし、クロロ中間体
はクロマトグラフィーにおいて不安定であった。ジエ
ンのあらゆるペアの混合物(を包含する)の組成分析
は、3α−H、ビニルまたはメチルのいずれかの1H−NM
R共鳴の考察により1H−NMRによって行うことができた
が、より複雑な混合物ではそれらのピークの重なりが定
量を妨害した。ステロールベンゾエートの分解がキャピ
ラリーGCによる定量にとって主要な妨害であった。この
問題は非常にきれいなカラムを使うことにより解決でき
る。しかしながら、これらの条件下でさえも、5α−Δ
7,14と5α−Δ8,14のピーク(4a9aに相当)はほとん
ど分離しない。逆相HPLCは4aおよび9aを除く全てのジエ
ンのかなり良好な分離を与えた。ステロールベンゾエー
トの順相HPLCは、過剰なピークテーリングのために不満
足である。
5β−ジエンの単離は低温でのΔ5,7ジエンの異性化に
ついて未だ報告されていない。5β−Δ6,8(14)アセ
テートの異性化から、Windausら、Justus Liebigs Ann.
Chemistry,536,204−216(1938)が新しいジエンを単離
し、これは後にD.H.R.Barton,Journal Chemical Societ
y,1946,1116−1123により5β−Δ8,14ジエンアセテー
9fとして同定された。5β−Δ8,149bのけん化およ
びアセチル化は、融点、UVスペクトルおよび旋光度がWi
ndausのジエンと事実上全く等しいジエンアセテート9f
をえた。
5β−ジエンのより最近の例は、5β−Δ6,8(14)
エンのエルゴステロール類の単離に関する報告であり、
これは水性HCl/エタノールを用いた還流下で他のジエン
への酸異性化に対し以外にも耐性であった。J.Andrieu
x,D.H.R.Barton,H.Patin,Journal of the Chemical Soc
iety,Perkin Transactions 1,359−363(1977)を参照
のこと。驚くべきことに、エルゴステロールをフィーザ
ーの条件〔Fieserら、Journal American Chemical Soci
ety,74,5397−5403(1952)を参照のこと〕にさらした
時に、5β−Δ8,14種が全く観察されなかった。
CHCl3中でのジエンの異性化の主な副生成物は9bであ
るが、CH2Cl2中でのこの反応の主な副生成物は5β−Δ
7,14種4bであった。明らかに4bはCHCl3/CH2Cl2(4:1)
中よりもCH2Cl2中でより遅く5β−Δ8,14種に変換され
た。CH2Cl2中でのこの反応の主な副生成物は3β−ベン
ゾイルオキシ−5α−コレスタ−8(14)−エン−7α
−オール(10a)であることがわかった。10aの構造は、
既知のジオール10bへの加水分解により立証された。化
合物10aは、おそらく5α−Δ6,8(14)または5α−Δ
7,14種のどちらか(8aまたは4a)のプロトン化または水
の付加により形成されるカチオン性中間体またはクロロ
中間体からの作成の間に生じた。
クロロ中間体の5β−エピマーは全く検出されなかっ
た。もしシン方式においてHClの1,2−付加が起こったな
らば、生じる6β−クロロ置換体はシュード−アキシャ
ルであって、そして5β−Δ6,8(14)種8bへの脱離を
促進することのできるではなかったろう。ジエン8bは
中間体であると思われ、不純な形で単離される。
酢酸エチルまたはベンゼン中の希(1%)溶液におい
て、は12日間の間安定であることが証明された。メタ
ノールもしくはエタノールまたは濃CHCl3溶液において
は、はジエン8aおよびおそらく3β−ベンゾイル
オキシ−5α−コレスタ−6,8−ジエン(11)で表わさ
れる成分の混合物に5時間以内に分解した。CHCl3中ま
たは10%トリエチルアミンまたはピリジンを含むCHCl3
中のの2%溶液について、3時間後にわずかな脱ハロ
ゲン化水素が観察された。キャピラリーチューブ中での
ゆっくりした加熱(10分)を行うと、は135℃くらい
低温で融解した。融点測定のための通常の加熱速度で
は、は154−155℃で融解した。これらを合わせた観察
は、HClがの分解を促進し;次いで遊離されたHClがさ
らにその分解を加速させることを示唆している。アルコ
ール中でのの迅速な分解は、アルコールによる求核的
置換によるHClの触媒的脱離から生ずる。
ケトン1へのエポキシ化および加水分解(段階3および
4)。Δ7,14ジエン4aは、Parishら、Chem.Phys.Lipid
s,18,233−239(1977)により示された既知の改良法、
即ち−クロロ過安息香酸(MCPBA)での4aの処理に従
って5aにエポキシ化され得る。この既知の方法は、エー
テル中での4aの限られた溶解度のために簡単にはスケー
ルアップすることができなかった。
この既知のエポキシ化法は、反応混合物中に固体のNaHC
O3を添加して3−クロロ安息香酸(−クロロ過安息香
酸中の不純物としておよびエポキシ化反応の生成物とし
ての両方で存在する)を中和し、そしてエポキシ化生成
物の酸触媒−分解を防ぐことにより改善され得る。加え
て、出発物質の沈澱形式を防ぐために、Parish(前掲)
により示されたものよりも高い温度で反応混合物にMCPB
Aを添加するのが望ましいことがわかった。
164のエポキシ化反応を140gスケールで行い、57−68%
(平均63%)の収率が得られ、または出発のジエン4a
ついて88%の純度と仮定すると65−81%(平均72%)の
収率が得られた。このエポキシドの純度は融点(mp)
により判定した。というのは、1H−NMR,TLCおよびHPLC
のような方法では、211℃の標準mpより12℃下で融解す
の試料について全く不純物を示さなかったからであ
る。の低−融点試料は、次なるへの変換において有
意に低い収率(65%に対して50%)を与えた。
エポキシドは、5gスケールでちょうど5分でに加水
分解され得、82%の収率を与えた。しかしながら、200g
スケールでは中間体の精製が多くの時間および溶媒の
量を消耗し、そして典型的な収率はわずか約50%であっ
た。に変換する現存の方法をスケールアップする
ことも、加水分解溶媒中へのの限られた溶解度により
妨げられる;5のフラスコを使った時、この反応は30−
40gスケールでしか実施できなかった。
既知の方法によれば、中間体はその後に加水分解さ
れる。しかしながら、2つの階段のための試薬は有機溶
媒中の無機酸であり(初めの段階ではより穏和な条件を
用いる)、そしてその2つの段階が組み合わされ得るこ
とがわかった。特に、に変換する条件が
変換するのにも十分であることがわかった。5のフラ
スコ中で120gスケールの反応を行うために、反応を大量
の溶解されていないを使って開始し、これは反応が進
行するにつれて溶液となった。2段階反応では、第1段
階は一般的によりも極性の低い副生成物を与え、そし
て第2段階はよりも極性の大きい副生成物を与えた。
ワンポット反応では、は極性の大きい副生成物からも
小さい副生成物からも分離されなければならなかった。
この分離は、ヘキサン/メタノール/水からの二相の再
結晶を使うことにより達せられた:極性の不純物はメタ
ノール/水の相に残り、非極性の不純物はヘキサン相に
残り、そしてどちらの相にも難溶であるは、長い大き
な針状晶において界面のところに晶出した。
2回のこのような再結晶の後、の試料は1%未満の非
極性不純物および約5%の極性不純物を含有した。比較
的非極性の溶媒(CH2Cl2またはCHCl3)を使ったシリカ
ゲルを通す濾過が、99%より高い純度のを与えた。本
発明の方法を使って、120−140スケールのでの101回
の加水分解が57−71%(平均65%)の収率で99%より高
い純度のを与えた。
ワンポットでのからへの変換の主要な副生成物は、
ベンゾエートエステルおよび芳香族環Cのステロール
12であった。12のC−17の位置の立体配置は、12および
それのC−17でのエピマーについて報告されたものとの
NMR化学シフト(17−Hおよび21−H3)の比較により、1
7α(H)であると確定された。3つの少量の副生成物
も単離され、およびの9α−ヒドロキシ誘導体(13
aおよび13b)並びにケト−ジオールであった。 およびを、に変換する加水分解条件にかけた
時、回収されたは幾つかの不純物を含むことがわかっ
た。この反応をアルゴン下で行うと、空気中での反応と
比べていくらか不純物の量が減少した。これらの不純物
の中に12が無いことは、12の形成における中間
体ではないことを示す。α,β−不飽和ステロールエポ
キシドからの12の形成は、既に研究されており、そして
7,9(11),14−トリエン中間体を包むらしい。
要約すれば、適度に短い時間に大スケールで反応を行う
ことができるように、7−デヒドロコレステロール
らのケトンの合成について意味深い改良法を記載して
きた。この合成は4段階に短縮され、このため各段階の
平均収率は97%,82%(純度88%),63%および65%であ
った。7−デヒドロコレステロールのへの変換の平均
の全収率は33%であった。各段階で最高の収率は97%,8
4%,68%および71%であり、最高の全収率39%を与え、
これはの合成について報告されたものよりも少なくと
も40%高い。本発明は、の合成だけでなく多数の他の
15−酸素化ステロールの合成における重要な中間体であ
るエポキシドの非常に改良された大スケールの合成の
ための方法も提供する。
この合成スキームの各段階での条件を最適化する過程
で、これらの反応の主な副生成物を単離しそして同定し
た。加えて、ジエンの異性化反応において新しい中間体
および副生成物を発見し、この反応のメカニズムおよび
利用に関して重要なかかわり合いを有することを見出し
た。例えば、低温でのジエンの異性化に高いHCl濃度が
要求される故は、から4aへの変換の中で遅い段階であ
る、クロロ中間体の脱ハロゲン化水素を促進するため
である。さらに、本明細書中で開示された条件下では、
5α−Δ7,14ジエン4aは、ごく少量の5α−Δ8,14異性
9aだけを伴って得ることができる;観察される5−15
%のΔ8,14混入物は主として5β−Δ8,14異性体9bであ
り、これは再結晶により除去され得る。
次の例において、本発明はより詳細に記載されるだろ
う。下記の例は例示を目的としたものであり、決して本
発明の精神および範囲を限定する意図ものではない。
例1 3β−ベンゾイルオキシコレスタ−5,7−ジエン
(3)。
5の丸底フラスコに、1000,0g(2.60モル)の7−デ
ヒドロコレステロール(Chemical Dynamics,3.3%メタ
ノール含有)、2.4の乾燥ピリジン(Aldrich Gold La
bel,0.05%水)、および500ml(4.74モル)の塩化ベン
ゾイル(Aldrich,99%)を入れる。この内容物を簡単に
混合し、迅速に(15min)加熱して沸騰させ、そして5
分間還流させる。少量(約200ml)の下層の塩化ピリジ
ン(1H−および13C−NMRによる組成分析)が通常生成
し、そして反応混合物を冷却すると凝固する。空気中で
30分冷却後、暗色の反応混合物を氷上に注ぎ、撹拌し、
そして20℃で1−2時間放置しておく。形成する沈澱物
を吸引濾過により集める。その濾過ケークを7の水、
4の希炭酸ナトリウム、7の水、および500mlのア
セトンで4回十分に洗浄する。その濾過ケークを微粉砕
し、そして空気中で一晩乾燥させておく。粗生成物(収
率97−105%)は、TLC(シリカゲルをトルエン/ヘキサ
ン1:1で溶出、Rf0.58)により単一スポットを示し、そ
して140−144℃で融解し191℃で透明になった。微量
(1モル%未満)の安息香酸メチルを除いて1H−および
13C−NMRにより純粋であるように思われる。幾つかの試
料の過剰な質量(8%まで)は明らかに水である。
この粗生成物は、次のジエン異性化に満足できる結果を
与えるが、この物質は通常、2の熱CHCl3中にそれを
溶解せしめ(形成する少量の水相は無視する)そして5
のアセトンの添加によって該ステロールを沈澱せしめ
ることにより再結晶される。冷却およびそれに続く−20
℃での一晩の保存の後、結晶を濾過し、300mlの冷アセ
トンで2回洗い、そして一定の質量まで乾燥する。白色
結晶の収量は1193g(収率97%)であった。この操作
で、1H−または13C−NMRにより1%レベルで不純物が全
く検出されず、そしてTLCでRf0.58(溶媒、トルエン/
ヘキサン1:1)に単一スポットが観察された。
熱アセトン/CHCl3からのこの物質5.00gの2回の再結晶
は、分析試料(2.7gの無色針状晶)を与えた。標準的な
分析方法により得られた値は、以前に報告された値とよ
く一致する。
700gスケールで行った4回の逐次反応は、836,838,836
および827gの収量(平均834g;収率97%、出発の7−デ
ヒドロコレステロール中の3.3%メタノールを基にし
て)および実質上等しい物理定数を伴う結果を与えた。
この反応について達成されたステロール物質の均衡はア
セトン洗浄液がピリジンおよび安息香酸メチルだけを含
有しそして再結晶からの瀘液がステロールの混合物(全
ステロール質量の1.9%)を含有することを示した。
例2 3β−ベンゾイルオキシ−5α−コレスタ−7,14−ジエ
ン(4α)、大スケールでの調製。
CHCl3(3000ml)およびCH2Cl2(800ml)の混合物中1000
gのの溶液を、温度計、ガス分散用チューブ、流出口
および機械的攪拌機を備えた5の丸底フラスコ中で調
製する。このフラスコを素早く−55℃に冷却し、そして
部分的に晶出している反応混合物にGilmontのサイズ2
の流量計(Gilmont Instruments,Great Neck,NY)で50
の流速においてHClガスをバブリングさせる。その反応
混合物をできるだけ迅速に−65℃〜−70℃に次の30−60
分に渡ってさらに冷却し、そしてHCl流を前記流量計で1
00の流速まで増加させる。HCl濃度が2.0−2.5Mに達する
まで(標準塩基で反応液のアリコートを滴定して測定す
る)、この流速と温度条件を維持する。次いでHCl流を
止め、そして反応を15−30分ごとにTLCでモニターする
(中和し洗浄した反応混合物のアリコートをシリカゲル
にスポットしそしてトルエン/ヘキサン1:1で展開す
る)。Rf0.50,0.55および0.60の3つの重なったスポッ
トの代わりにRf0.55に単一のスポットが観察された時、
反応が完全であるとみなす。次にHClの大部分を、水流
アスピレーターを使って水酸化ナトリウムのトラップを
通してHCl蒸気を引くことにより、次の40−60分間で真
空蒸発させる。
冷却した暗色の反応混合物の600ml部分を、500gの氷お
よび150mlの濃縮NH4OHを含む2のアーレンマイヤーフ
ラスコの中に注ぎ入れることにより中和する。中和され
た混合物を6の分液漏斗中に一緒にし、水相を捨て、
有機相を2.5の水で洗浄し、そしてすぐに下の相を120
mlのピリジン中に流し出す。濁った有機相を数分後に透
明になり、そしてこの溶液をロータリーエバポレーター
の連続供給チューブの中に流し込み、典型的に少量の水
相を残す。(しばしば濁った)溶液は、約5から3
に濃縮され、そしてこれを2つの部分に分ける。次いで
アセトン(全量3.0)を攪拌しながら添加する。数分
間結晶化を進行させておき、さらに3のアセトンを添
加し、そしてその混合物を4℃で一晩保存する。吸引濾
過により結晶を集め、100mlのアセトンで2回洗い、押
しつぶして乾燥させ、微粉砕し、そして一定の質量まで
乾燥させる。
83−88%の純度でΔ7,14ジエン4aを含む白色粉末(815
−841g)が得られた。不純物はステロールベンゾエート
(理論上9aおよび9b)の混合物である。前者(後者は不
可)の不純物は前述のようなアセトン/CHCl3(2:1)か
らの再結晶により除去され得る。上記に示された収率お
よび純度は、6回の1000gのスケールの反応に基づく。
最良の反応は88%の純度で分析された物質836g(粗収率
84%)を与えた。(瀘液の濃縮から得られた二次収穫物
は1:4の比で4aおよび4bから成る。) この88%純度の生成物を1H−NMR(δ5.76およびδ5.52
でのΔ7,14ビニルピークの強度をδ5.4での5α−Δ
8,14/5β−Δ8,14ピークの高さと比較)、HPLC(4a9a
のピークの強度を9bのピークのものと比較)、キャピラ
リーGC(一部分離した4a9aのピークの強度を9bのピー
クのものと比較)、TLC(トルエン/ヘキサン1:1で展開
したシリカゲル上でRf=0.53に単一スポット、およびト
ルエンヘキサン1:1で展開したAgNO3でコーティングされ
たシリカゲル上でRf=0.35に単一スポット)、およびmp
(151−153℃;98%純度の4aは154.4−156℃で融解す
る、下記参照)により分析した。
例3 3β−ベンゾイルオキシ−5α−コレスタ−7,14−ジエ
ン(4a)、分析試料。
前述の方法を使って450gスケールでジエンの異性化を行
った。白色固体の269g(収率60%)の一次収穫物(1H−
NMRにより94%の4aと分析され、主に9bで汚染されてい
た)を、1mlのピリジンを含む熱CHCl3 700ml中に溶解し
そして1.0の熱アセトンを加えて再結晶した。生成物
を24時間後に回収すると、純度95%(1H−NMR)の4a
無色結晶220gを与えた。2回のさらなる再結晶は181g
(98%純度)および127.8g(98%純度)を与えた。構造
と純度は標準的な分析方法により確認された。HPLC分析
によっては全く不純物が検出できなかったので、1H−NM
Rスペクトルで観察された2%のΔ8,14不純物は9aであ
ると判断された。
反応が進行する時のジエン中間体の濃度。
120mのCHCl3/CH2Cl2(4:1)中20gの4aを使うことを除い
て前記と同じようにジエンの異性化を行った。反応液を
−55℃に冷却し、CHCl3中のHCl飽和溶液(30ml,−55
℃)を添加し、そして反応混合物にHClを20分間バブリ
ングしておいた。次いでHClを止め、そして反応液を−6
5℃に維持した。様々な時間(2,6,17,26,55,75,115,16
0,220および300分)で約10mlのアリコートを反応液から
取り出し、そして冷却した濃NH4OHに注いだ。生じた有
機相を水で洗浄し、オイルまたは固体まで回転蒸発さ
せ、そして1H−および13C−NMR分析の直前にCDCl3(重
水素化クロロホルム、C2HCl3)に溶解した。NMR分析の
結果を第1表に示す。200gスケールで行った類似実験は
同様な結果を与えた。
1H−および13C−NMRの組合せによりクエンチングさ
れた反応液のアリコートに関して決定された濃度(10
%の値については±5%の誤差、<10%の値については
±2%の誤差)。
b 作業中試料が部分的に分解した。8a4a9a
4bおよび9bの測定値は16,10,43,11,0および13%であっ
た。表示された値は、分解中に4aおよび4bが部分的
8a9aおよび9bに変換されたと仮定することにより評
価された。
c 最後の時間の間は反応液を15℃に温めておいた。生
成物は一部のみCDCl3に溶解性であり、そして幾つかの
少量の不純物を含有した;従って、組成率は9bが16%の
値を与えるように標準化した。
d δ0.74に1H−NMRのシングレットのピークを有する
未知の物質。
e δ0.69に1H−NMRのシングレットのピークを有する
未知の物質。
例4 3β−ベンゾイルオキシ−6α−クロロ−5α−コレス
タ−7−エン(7)。
−65℃のCHCl3 100ml(エタノール不含有)中の1.6MHCl
溶液に、撹拌しながら−58℃のCHCl3(エタノール不含
有)100ml中10.0gのの溶液を添加する。生じたこはく
色の溶液を−62℃で72秒間撹拌し、そして濃NH4OH50ml
および氷50gの混合物に注ぎ入れる。この中和溶液を激
しく攪拌し、分液漏斗中に入れる。冷却した有機相を5m
lのピリジンの中に流し出し、そして2×150mlの水で洗
う。さらに5mlのピリジンの添加後、湿った固体になる
まで回転蒸発させ、そして真空中で一晩乾燥させる。
上記の方法で得られた生じた固体(10.74g)の試料を1H
−NMRで分析した。するとを50%、4aを25%、を5
%、そして5β−Δ6,8(14)異性体8bであると思われ
る物質を20%含むことがわかった。粗試料(10.74g)を
30mlのCHCl3に溶解した後、60mlのアセトンを添加する
とゆっくりした沈澱形成が起こり、これを30分後に吸引
濾過により集める。この生成物(3.38g)の5回のさら
なる再結晶を行い、135℃(遅い加熱)または155℃(速
い加熱)の2゜−3゜範囲にわたって融解するの分析
試料(0.37g)を得た。融解時にはガスが発生しそして
生成物は主として8aに分解した(1H−NMRによる融解物
質の分析)。の構造は、種々の分析方法により確認さ
れた。
例5 様々な条件下での7の安定性 の溶液をEtOAc(1% w/v)、無水エーテル(1
%)、ベンゼン(1%)およびアセトン(0.5%)中に
調製した。これら溶液のアリコートを0.5時間後、24時
間後および12日後に取り出し、窒素流中で蒸発乾固し、
CDCl3中に溶解し、そしてすぐに1H−NMRで分析した。Δ
5,7およびΔ6,8(14)不純物(8a8b)のいずれも
5%レベルで検出でき、そしてΔ7,14およびΔ8,14不純
物(4a4b9a9b)が2%レベルで検出できる。どの
溶液においても0.5時間後または24時間後には不純物は
全く検出されなかった。12日後、EtOAcまたはベンゼン
溶液については全く分解が観察されなかった。しかし、
はエーテル溶液においては完全に8aに、そしてアセト
ン溶液においては部分的に8aおよびを含む混合物に分
解していた。
別の実験において、20℃にて6週間保存したシクロヘキ
サン中のの0.13%溶液は、8aまたは他のいかなるステ
ロールにも分解していないことを示した(2%検出限
界)。20℃にて30時間保存したヘキサン中のの0.06%
溶液(BurdickおよびJackson)は、8aへの分解を示した
11および各5−10%と混合)。共に0.1mlピリミジ
ンを含む6mlのCHCl3/メタノール(1:1)またはCHCl3/エ
タノール(1:1)中50mgのの溶液は20℃で1時間後
8aおよび11の混合物に完全に分解した。
CDCl3中のの20%溶液は迅速に分解し(1時間後5%
8aを含み、5時間後には9aと未同定のステロールに完
全に分解した)、一方CDCl3中の希(2%)溶液はより
ゆっくりと分解した(11時間後8aおよび11それぞれ約10
%)。−20℃では、CDCl3中のの2%溶液は1ヶ月間
安定であった。塩基の非存在下のCHCl3溶液において
は、9aと少量の未同定物質に分解した。固体のNa2C
O3またはピリジンを含むCHCl3化のの攪拌溶液は、48
時間後、主として11並びに各々20%より少ない8aおよび
から成ることがわかった。10%ピリジンまたはトリエ
チルアミンを含むCDCl3中のの2%溶液は、20℃にて
3時間後には検出可能な分解生成物(<10%)を全く示
さなかった。固体のAgNO3を含むテトラヒドロフラン中
の溶液を攪拌すると、8aおよび11の混合物を生
成する。未封管の試験管中80−120℃で10分間を加熱
することは、検出可能な(10%より多い)分解を導かな
かった(1H−NMR)。
例6 3β−ベンゾイルオキシ−14α,15α−エポキシ−5α
−コレスタ−7−エン(5)。
5.3リットルのジエチルエーテル中140g(0.29mol、純度
90%)の4aの溶液を、蒸気沿上での穏やかな加熱により
調製する。この溶液を氷沿中に置き、24℃まで冷却した
時に118g(0.69mol、純度80−85%,Aldrich)のMCPBA、
60g(0.60mol)のNaHCO3および400mlのジエチルエーテ
ルの混合物を激しく攪拌しながら3分間で100mlの割合
で添加する。この攪拌混合物を氷沿中5℃に1時間保持
し、結晶化を促進せしめる。針状晶のおよび固体のNa
HCO3を吸引濾過により一緒に集め、そして濾過ケークを
1の熱THF中に溶解させる。その溶液を注意深くNaHCO
3からデカンテーションし、ヘキサン2を添加し、そ
してその溶液を一晩−15℃で結晶化させる。濾過により
105.0gの無色結晶が得られる(収率81%)。の構造
は、種々の分析法(mp,IRおよびNMR)により確認され
た。
上記の反応と同様であるが、ただし1.0gのスケール(2.
0mmol)においてそして50mlの溶媒(100mlのジエチルエ
ーテルを除く)を使って次の溶媒において反応を行い、
単離された収率をカッコ内に示す:ジブチルエーテル
(88%)、tert−ブチルエチルエーテル(83%)、ジイ
ソプロピルエーテル(86%)、tert−ブチルメチルエー
テル(80%)、ジエチルエーテル(76%)、CH2Cl2(77
%)およびCHCl3(75%)。
100mlのジエチルエーテルおよび25mlの0.5M NaHCO3を使
った同様な反応は75%の収率を与えた。80−85%の純度
のNCPBAの代わりに99%の純度のMCPBAを使ってもの収
率に影響を及ぼさなかった。1.0gの4a,40mlのtert−ブ
チルメチルエーテル、0.8gのMCPBAおよび0.37gのNaHCO3
を使う一連の反応を、該ジエン溶液が28゜,24゜および2
0℃に冷却された時にMCPBA溶液を添加することにより実
施した;それぞれ83%,80%および80%の収率が得られ
た。
例7 3β−ヒドロキシ−5α−コレスタ−8(14)−エン−
15−オン(1)。
5の丸底フラスコ中の120g(0.238mol)の,3.0の
95%エタノールおよび350mlの水の混合物を氷沿中5℃
に30分間冷却する。濃H2SO4(650ml)を10分間にわたて
50mlずつこの混合物に添加する。懸濁した物質のあらゆ
る大きなチャンクを機械的に破壊する。この混合物を還
流下20−24時間加熱する。茶色がかった反応混合物を氷
沿を使って20℃に冷却し、次いで12lのカーボイ中の7kg
の氷に注ぎ入れる。ペースト様の沈澱物を、ポリプロピ
レン濾布(Aldrich)または三層のワットマン#1瀘紙
のどちらかを使ってブフナー漏斗上に集め、濾過を促進
するために時折かき取る。淡黄色のケークを1の冷水
で3回洗い、そして1の熱メタノールに溶解し、これ
に1のヘキサンおよび500mlの熱水を加える。生じた
二相系を、全ての固体物質を溶けるまで蒸気沿上で加熱
する。この混合物を20℃まで2−3時間放冷する;この
時点で溶媒の界面に結晶が形成しはじめる。次にこの混
合物を−15℃で一晩冷却して褐色の上層のヘキサン相、
淡黄色の下層の水相および白色の結晶物質を与える。結
晶(TLCによりおおよそ90%の純度)を吸収により集
め、そして前述したようにメタノール/ヘキサン/水
(2:2:1)から再結晶する。
生じた物質(TLCにより95%以上の純度)を、中程度の
多孔度のガラスフリットを有する3のガラスのブフナ
ー漏斗中CHCl3で溶出することにより、シリカゲル(200
g,60−200メッシュ,Baker)に通す。そのCHCl3溶液をロ
ータリーエバポレーターで乾固し、そして残渣をメタノ
ール/水から再結晶すると66.6g(70%)の無色針状晶
を与える。
このような方法により製造された生成物の構造は、既知
の分析法によりと確認された。窒素下で25゜,4゜およ
び−17℃において保存されたの試料は、2年後全く分
解を示さなかった(TLCおよびHPLCによる分析)。 (空気とアルゴン中両方とも)、(アルゴン中)お
よび(空気とアルゴン中両方とも)の試料を小スケー
ルでの前記の加水分解にかけた。粗反応混合物のTLC分
析は、Rf0.70,0.65(と同じRf)および0.31に主要な
スポットを示しの場合は(は付加)、Rf0.36
12と同じRf)にさらに主要スポットが観察された。GC
およびHPLCも同様な結果を与えた。
発明の範囲および精神を逸脱することなく、本発明に様
々な変更を行うことができることは、当業者にとって明
らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は、相当する構造式と共に本発明に従った反応式
の模式的流れ図を表わす。 第2図は、本発明の方法により製造された中間体および
副生成物を示している。 第3図は、本明細書中で検討される幾つかの化合物の詳
細な構造式を表わす。
フロントページの続き (72)発明者 ケー―シ ウァング アメリカ合衆国,バージニア 22209,ア ーリントン,309,ノース ピアース ス トリート 1305 (72)発明者 アレムカ キシク アメリカ合衆国,テキサス 77025,ヒュ ーストン,アパートメント 202,ベルフ ォンテイン 2601 (56)参考文献 特開 昭54−55734(JP,A) J.Org.Chem Vol.51,N o.21,P.4047−4053(1986) Chemistry and Phys ics of Lipids Vol.18 No.3 P.240−257(1977) J.Chem.Soc.P.52−63 (1954) Chem.Phys. Lipids Vol.18 P.233−239(1977)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3β−ベンゾイルオキシコレクタ−5,7−
    ジエンを3β−ベンゾイルオキシ−5−コレスタ−7,14
    −ジエンへ変換する方法であって、 (i)3β−ベンゾイルオキシコレスタ−5,7−ジエン
    を、高くても−55℃の温度の溶媒中、前記3β−ベンゾ
    イルオキシコレスタ−5,4−ジエンを前記3β−ベンゾ
    イルオキシ−5−コレスタ−7,14−ジエンに変換するの
    に十分な時間、少なくとも2Mの前記溶媒中の濃度のHC1
    と接触させ; (ii)有意な量の3β−ベンゾイルオキシ−5−コレス
    タ−8,14−ジエンの形成を防ぐために、生じた反応混合
    物を塩基で中和し;そして (iii)前記3β−ベンゾイルオキシ−5−コレスタ−
    7,14−ジエンを回収する; ことを含んで成る方法。
  2. 【請求項2】前記3β−ベンゾイルオキシ−5−コレス
    タ−7,14−ジエンが3β−ベンゾイルオキシ−5α−コ
    レスタ−7,14−ジエンである、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記3β−ベンゾイルオキシ−5−コレス
    タ−7,14−ジエンが3β−ベンゾイルオキシ−5β−コ
    レスタ−7,14−ジエンである、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記HC1の濃度が2.0M〜2.5Mである、請求
    項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】前記温度が−65℃〜−75℃である、請求項
    4に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記HClがガスとして前記反応混合物中に
    2.0〜2.5Mの濃度まで導入される、請求項1に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】前記溶媒がCHCl3およびCH2Cl2の混合物を
    含んで成る、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】前記溶媒混合物が約3:1の比のCHCl3および
    CH2Cl2から成る、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】前記の中和段階の前に、水酸化ナトリウム
    のトラップを通して前記反応混合物からHClを除去する
    段階をさらに含んで成る、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】前記塩基が、濃NH4OHである、請求項1
    に記載の方法。
  11. 【請求項11】前記3β−ベンゾイルオキシ−5−コレ
    スタ−7,14−ジエンを得る前に、前記3β−ベンゾイル
    オキシ−コレスタ−5,7−ジエンを3β−ベンゾイルオ
    キシ−6α−クロロ−5α−コレスタ−7−エンに変換
    する、請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】前記反応混合物を中和する時を決定する
    ために前記の最初の反応混合物をモニタリングする段階
    をさらに含んで成る、請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】前記モニタリングがクロマトグラフィー
    により達成される、請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】前記3β−ベンゾイルオキシコレスタ−
    5,7−ジエンが、7−デヒドロコレステロールと塩化ベ
    ンゾイルとを反応することにより得られる、請求項1に
    記載の方法。
JP1024103A 1988-02-05 1989-02-03 3β―ベンゾイルオキシ―コレスタ―5.7―ジエンのユニークなジエン異性化方法 Expired - Lifetime JPH0749436B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US152476 1988-02-05
US07/152,476 US4897475A (en) 1988-02-05 1988-02-05 Process for synthesis of 5α-cholest-8(14)-en-3β-ol-15-one and other 15-oxygenated sterols

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6280727A Division JP2599255B2 (ja) 1988-02-05 1994-11-15 5α−コレスタ−8(14)−エン−3β−オール−15−オンおよび他の15−酸素化ステロールの合成のための改良方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0249798A JPH0249798A (ja) 1990-02-20
JPH0749436B2 true JPH0749436B2 (ja) 1995-05-31

Family

ID=22543090

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1024103A Expired - Lifetime JPH0749436B2 (ja) 1988-02-05 1989-02-03 3β―ベンゾイルオキシ―コレスタ―5.7―ジエンのユニークなジエン異性化方法
JP6280727A Expired - Lifetime JP2599255B2 (ja) 1988-02-05 1994-11-15 5α−コレスタ−8(14)−エン−3β−オール−15−オンおよび他の15−酸素化ステロールの合成のための改良方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6280727A Expired - Lifetime JP2599255B2 (ja) 1988-02-05 1994-11-15 5α−コレスタ−8(14)−エン−3β−オール−15−オンおよび他の15−酸素化ステロールの合成のための改良方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US4897475A (ja)
EP (1) EP0327119B1 (ja)
JP (2) JPH0749436B2 (ja)
KR (1) KR890013051A (ja)
AT (1) ATE111479T1 (ja)
AU (2) AU606770B2 (ja)
CA (1) CA1287623C (ja)
DE (1) DE68918122T2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69130314T2 (de) * 1990-07-21 1999-04-08 Canon Kk Herstellungsverfahren eines Tintenstrahlaufzeichnungskopfes und Tintenstrahlaufzeichnungskopf
ATE157046T1 (de) * 1991-01-18 1997-09-15 Canon Kk Verfahren zur herstellung eines farbstrahlaufzeichnungskopfes
US5510340A (en) * 1992-06-12 1996-04-23 Sri International Antihypercholesterolemic compounds and related pharmaceutical compositions and methods of use

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4202891A (en) * 1977-05-16 1980-05-13 Kandutsch Andrew A 15-Oxygenated sterol compounds and the use of such compounds to inhibit the biosynthesis of sterols

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Chem.Phys.LipidsVol.18P.233−239(1977)
ChemistryandPhysicsofLipidsVol.18No.3P.240−257(1977)
J.Chem.Soc.P.52−63(1954)
J.Org.ChemVol.51,No.21,P.4047−4053(1986)

Also Published As

Publication number Publication date
AU7108491A (en) 1991-05-02
ATE111479T1 (de) 1994-09-15
EP0327119A2 (en) 1989-08-09
AU606770B2 (en) 1991-02-14
AU632664B2 (en) 1993-01-07
CA1287623C (en) 1991-08-13
DE68918122T2 (de) 1995-05-11
JPH07267986A (ja) 1995-10-17
KR890013051A (ko) 1989-09-21
JPH0249798A (ja) 1990-02-20
EP0327119A3 (en) 1990-03-14
DE68918122D1 (de) 1994-10-20
EP0327119B1 (en) 1994-09-14
JP2599255B2 (ja) 1997-04-09
US4897475A (en) 1990-01-30
AU2657188A (en) 1989-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08245687A (ja) テストステロン5α−還元酵素阻害剤としての3−カルボキシ−アンドロスト−3,5−ジエンのN−モノ置換アダマンチル/ノルボルナニル17β−カルバミド
GB1599863A (en) Pharmaceutical compositions for use in the inhibition of the biosynthesis of mevalonic acid
GB2068382A (en) 25-hydroxy-26,26,26,27,27,27-hexafluorocholecalciferol
JPS6383095A (ja) 4−置換6−アルキリデンアンドロステン−3,17−ジオン誘導体およびその製造方法
JPS59139400A (ja) 抗アルドステロン活性ステロイド誘導体
FR2569408A1 (fr) Nouveaux steroides substitues en position 10 par un radical comportant une double ou triple liaison, leur procede de preparation, leur application comme medicaments, les compositions pharmaceutiques les renfermant
US4645858A (en) Pentanedioic acid derivatives
JPH0749436B2 (ja) 3β―ベンゾイルオキシ―コレスタ―5.7―ジエンのユニークなジエン異性化方法
JPH05222089A (ja) 1α,3β,25−トリヒドロキシ−24−ホモコレスタ−5,22−ジエン化合物
EP0443957B1 (fr) Nouveaux produits stéroides comportant un radical spiro en position 17, leur procédé de préparation et les intermédiaires de ce procédé, leur application à titre de médicaments et les compositions pharmaceutiques les renfermant
US4925834A (en) 3-methylene-4-androsten-17-ones, process for their production and pharmaceutical preparations containing them
GB2127827A (en) Pregnane compounds
JPH0586090A (ja) 17β−アシル−3−カルボキシ−アンドロスタ−3,5−ジエンの合成における新規な中間体
EP0000073A1 (en) 24-Dehydrovitamin D3 derivatives and preparation thereof and compositions containing same
EP0193871B1 (en) 2-oxa- or aza-pregnane compounds
US4145346A (en) Preparation of 3β-hydroxy-27-norcholest-5-ene-25-one and intermediates thereof
EP0044575B1 (fr) Produits intermédiaires dans la synthèse de 19-nor stéroides substitués en position 2
KR870001937B1 (ko) 7위에 치환된 3-케토 △₄또는 △₁,₄스테로이드 유도체의 제조방법
HU180520B (en) Process for producing 17-alpha-alkinyl derivatives of 17-beta-hydroxy-andorst-4-ene-3-one
GB2048888A (en) Novel 4-Diazo Steroids Useful as Inhibitors of Testosterone 5 alpha - reductase
FR2529893A1 (fr) Androstene-17-dithioacetals a action therapeutique
US3597436A (en) 8,9 dehydro-13-aza estrones
JPH0149358B2 (ja)
JPH06107625A (ja) 新規な1α、25−ジヒドロキシビタミンD誘導体、およびその製造法
FR2600254A1 (fr) Derives methylenes des androstene-4 diones-3, 17, leur procede de preparation, et leur application comme medicaments