JPH0749144Y2 - ブーツ - Google Patents

ブーツ

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JPH0749144Y2
JPH0749144Y2 JP1989137108U JP13710889U JPH0749144Y2 JP H0749144 Y2 JPH0749144 Y2 JP H0749144Y2 JP 1989137108 U JP1989137108 U JP 1989137108U JP 13710889 U JP13710889 U JP 13710889U JP H0749144 Y2 JPH0749144 Y2 JP H0749144Y2
Authority
JP
Japan
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boot
mount
ventilation
steering
water
Prior art date
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JP1989137108U
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JPH0375366U (ja
Inventor
弘行 由井
稔 清水
Original Assignee
キーパー株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は2部材間を密封するブーツに関する。更に詳述
すると、本考案は、ステアリング用ブーツやシリンダ用
ブーツ等のように、一方の部材が他方の部材に対して往
復摺動する二つのエレメントに取付けられてこれらの間
を密封する伸縮可能なブーツに関する。
(従来の技術) 例えば、ステアリング装置のラックハウジングとステア
リングラックとの間には、外部からの水や塵埃等の侵入
を防止するため、ステアリングブーツとよばれている伸
縮自在なベローズが取付けられている。このステアリン
グ用ブーツは、内部が密閉されているため、内部温度の
上昇やステアリングラックの移動によって、内圧が大気
圧より上昇したり低下したりすることとなる。このた
め、剛性の高い合成樹脂製ブーツの場合、内圧低下につ
いては問題ないが、内圧上昇によってブーツが屈曲する
所謂蛇行を起し、ブーツ内部の相手部品即ちボールジョ
イントやその他の部品等と干渉し、異音を発生すること
がある。また、ゴム製ブーツの場合、内圧上昇に対して
は膨張することによって対処するが、内圧低下によって
潰れてしまい噛み込みを起こす問題がある。
そこで、従来このブーツ内外の圧力差を解消する手段と
しては、ラックハウジングのステアリングブーツを取付
けようとする部分に通気溝を形成し、ブーツ内外を連通
させるもの(実開昭62-43869号)や、ブーツにチューブ
を連結して車体の水を被らないような箇所例えばクロス
メンバーの中に開放する構造のもの(実開昭57-45476
号)が提案されている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、前者の場合、ラックハウジング部分は水
を被り易く水の侵入を防ぐことができない。しかも、ス
テアリング用ブーツの改良とは異なりラックハウジング
に通気溝を形成することは加工を複雑にし、製作コスト
が高くなる問題がある。また、ブーツ内部と連通するチ
ューブをクロスメンバー内に引き込んで開放する後者の
場合、長いチューブを必要とするし、ブーツだけの加工
で済まず車両本体までも加工しなければならずコスト高
となる問題を有する。
本考案は、ブーツによって被覆すべき相手部品には特別
の加工を施す必要がなく、簡単な構造でブーツ内外の圧
力差をなくしかつ水の侵入を防止できるブーツを提供す
ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) かかる目的を達成するため、本考案は、一方の部材が他
方の部材に対して往復摺動する二つのエレメントに亙っ
て両端部が取付けられ、二つのエレメント間を密封する
と共にこれらの相対変位に伴って伸縮する蛇腹部を有す
るブーツにおいて、両端のブーツ固定部の少なくとも一
方と相手部品との間にブーツとは別部材からなる通気機
能を有するマウントを介在させてブーツ固定部を固定す
るようにしている。
(作用) したがって、ブーツの伸縮あるいは内部の温度変化など
によってブーツ内圧が変化した場合、ブーツ両端のブー
ツ固定部と相手部材との間のマウント部分を介して空気
(気体)がブーツの内外に出入りする。
(実施例) 以下、本考案の構成を図面に示す実施例に基づいて詳細
に説明する。尚、本実施例は車両用ステアリング装置に
使用されるステアリング用ブーツに適用したものを示
す。
ブーツ1は、伸縮可能な蛇腹部1aと、その両端部に連設
されたテーパ部1b,1cと、各テーパ部1b,1cの末端に連設
された筒状のブーツ固定部1d,1eから成り、ゴムあるい
はポリエステル系エラストマー等の合成樹脂で一体成形
されている。このブーツ1は、両端のブーツ固定部1d,1
eの少なくとも一方をマウント4を介して相手部品例え
ばステアリングラック2側部材とラックハウジング3に
固定し、これらの間を大気から密閉するようにしてい
る。通常、大径側の取付部1dはラックハウジング3に、
また小径側の取付部1eはステアリングラック2あるいは
該ラック2にボールジョイント2bを介して連結されてい
るタイロッド2aに、それぞれ締結バンド6によって固定
されており、好ましくはマウント4を大きく構成できる
大径側のブーツ固定部3d側にマウント4が配置されてい
る。
前記マウント4は、本実施例の場合、通気発水機能を有
する材料例えばテトラフルオロエチレン(商品名:テフ
ロン)の焼結体、シリコンオイルが表面に被膜処理され
た連立気泡の発泡体、シリコンゴムの発泡体等で、任意
の形状例えば両端にブーツ固定部1dを抱持するフランジ
部5を設けたリング状に形成されている。マウント4を
構成するテフロンの焼結体等は通気発水機能を有してい
るので、水をはじき油になじまない。したがって、酸素
分子等のガス分子即ち空気は通すが、水分子は通さな
い。このマウント4を構成する材料としては、ブーツの
使用状況に適応できかつガス透過性(通気性)のある防
水材料であればどのようなものでも使用可能である。
以上のように構成された本考案のステアリングブーツに
よると、ステアリングラック2およびラックハウジング
3の相対変位に伴ってブーツ1が伸縮し、このブーツ1
の内容積が変化したり内部温度が変化しても、マウント
4を介してブーツ内部11とブーツ外部12との間で空気が
往来するので圧力変化は発生しない。したがって、ブー
ツ1が蛇行したり潰れることはない。しかも、マウント
4の発水性によって水分の侵入は防止される。
尚、上述の実施例は本考案の好適な実施の一例ではある
がこれに限定されるものではなく本考案の要旨を逸脱し
ない範囲において種々変形実施可能である。例えば、マ
ウント4は比較的大きな部材であることから、その内部
に通気路を形成することは容易である。そこで、第2図
に示すように、マウント4の内部にラビリンス状の通気
路7を設け、その入口9側に通気性防水部材8を貼着し
て、水分は通さずに空気だけを通すように設けることも
可能である。この場合、マウント4は前述の実施例の如
く通気発水機能を有する材料で形成しても良いが、ゴム
や弾性プラスチック等のエラストマーで形成することが
好ましい。また、このマウント4は、例えば軸方向にあ
らかじめ2分割して成形したものを後で貼り合せること
によって形成できる。通気性防水部材8としては例えば
商品名ゴアテックスで知られている樹脂のように、酸素
分子は通過させるが水分子は通過させないような材料の
使用が好ましく、フィルム状ないし板状にして通気路7
の入口9に貼着されている。通気性防水部材8のマウン
ト4に対する貼着は、接着あるいはヒートシールなどに
よって行われる。尚、符号10は通気路7の出口である。
また、図示していないが、マウント4のラビリンス状通
気路7の中に吸湿材を充填し、僅かに侵入する虞のある
水蒸気をも吸収して、水分の侵入を完全に遮断するよう
にしても良い。吸湿材としては塩化カルシウム、吸水性
高分子等が挙げられる。
また、ラビリンス状通気路7を設ける構造のマウント4
はステアリング用ブーツ1と同材質によって形成するこ
とも可能である。また、マウント4は通気発水機能を有
した材料によって形成し、更にその内部にラビリンス状
通気路を形成してその通気路内に吸湿材を充填すると共
に開口部を通気性防水部材で塞ぐことも可能である。ま
た、本実施例はいずれもステアリング用ブーツに適用し
たものを例に挙げているが、シリンダ用ブーツ等のその
他の往復摺動用ブーツや等速ジョイント用ブーツ等に適
用することも可能である。
(考案の効果) 以上の説明より明らかなように、本考案のブーツは、両
端のブーツ固定部の少なくとも一方と相手部品との間に
ブーツとは別部材からなる通気機能を有するマウントを
介在させてブーツ固定部を固定するようにしたので、ブ
ーツの伸縮によって内容積が変化してもあるいは内部温
度が変化しても、気体に関してマウントを介してブーツ
内部とブーツ外部とが連通状態となり圧力変化が発生し
ない。したがって、合成樹脂製ブーツの場合、蛇行を起
こすことがないので異音を発生することがなくなる。ま
た、ゴム製ブーツの場合、潰れて噛み込みを起すことが
ない。しかも、これらはマウントによって水分の侵入を
防止できる。加えて、本考案のブーツは、ブーツとマウ
ントが別部材なので、ブーツの製造が極めて容易であ
る。
更に、本考案のブーツによると、ブーツとは別部材の通
気機能を有するマウントをブーツ固定部と相手部品との
間に介在させることによってブーツに通気機能が与えら
れているので、ブーツやラックハウジングに連通孔等を
設ける特別の加工を施す必要がなくなり、マウントだけ
の改良で済み、低コストで実施できる。
しかも、マウントはブーツ固定部と相手部品との間に介
在されているので、ブーツを相手部品に装着する際にそ
れらの間にマウントを差し込むだけでブーツに通気機能
を与えることができると共に、ブーツを相手部品(エレ
メント)へ取付けようとする締付力がそのままマウント
の固定力ともなりマウントの脱落の危険がない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るブーツの一実施例を示す中央縦断
面図、第2図は本考案の他の実施例を示すもので、マウ
ント部分を拡大した縦断面図である。 1……ブーツ、1d,1e……ブーツ固定部、2a……一方の
エレメント(タイロッド・ラック側部材)、3……他方
のエレメント(ラックハウジング)、4……マウント、
7……ラビリンス状通気路、8……通気性防水部材。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の部材が他方の部材に対して往復摺動
    する二つのエレメントに亙って両端部が取付けられ、二
    つのエレメント間を密封すると共にこれらの相対変位に
    伴って伸縮する蛇腹部を有するブーツにおいて、両端の
    ブーツ固定部の少なくとも一方と相手部品との間にブー
    ツとは別部材からなる通気機能を有するマウントを介在
    させてブーツ固定部を固定したことを特徴とするブー
    ツ。
  2. 【請求項2】前記マウントは、通気発水機能を有した材
    料から成ることを特徴とする請求項1記載のブーツ。
  3. 【請求項3】前記マウントは、内部にラビリンス状通気
    路を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のブ
    ーツ。
  4. 【請求項4】前記ラビリンス状通気路に吸湿材を充填し
    外側の開口部を通気性防水部材で塞いだことを特徴とす
    る請求項1又は3記載のブーツ。
JP1989137108U 1989-11-27 1989-11-27 ブーツ Expired - Lifetime JPH0749144Y2 (ja)

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