JPH0749060Y2 - フック付き連結具 - Google Patents
フック付き連結具Info
- Publication number
- JPH0749060Y2 JPH0749060Y2 JP40399490U JP40399490U JPH0749060Y2 JP H0749060 Y2 JPH0749060 Y2 JP H0749060Y2 JP 40399490 U JP40399490 U JP 40399490U JP 40399490 U JP40399490 U JP 40399490U JP H0749060 Y2 JPH0749060 Y2 JP H0749060Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hook
- tubular case
- shaft
- opening
- case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Hooks, Suction Cups, And Attachment By Adhesive Means (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、フックの開口部が被連
結部材の脱落を防止できるように閉塞し得るフック付き
連結具に関する。
結部材の脱落を防止できるように閉塞し得るフック付き
連結具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフック付き連結具は、図
13(実公平2−10329号公報)に示すように、軸
体51の上端にベルトやロープ等に締結して取り付ける
ための連結基環53を設け、下端にはロープやリング等
の被連結部材54を掛けるフック55を設け、且つ、軸
体に筒形ケース57を上下動可能に嵌挿するとともに、
コイルばね59で下方へ付勢し、筒形ケースの下端部で
フックの開口部66を閉塞し、ばねの付勢によりその閉
塞状態を保持できるようにしたものであった。
13(実公平2−10329号公報)に示すように、軸
体51の上端にベルトやロープ等に締結して取り付ける
ための連結基環53を設け、下端にはロープやリング等
の被連結部材54を掛けるフック55を設け、且つ、軸
体に筒形ケース57を上下動可能に嵌挿するとともに、
コイルばね59で下方へ付勢し、筒形ケースの下端部で
フックの開口部66を閉塞し、ばねの付勢によりその閉
塞状態を保持できるようにしたものであった。
【0003】図示の場合、フックは軸体に螺着して取り
付けられるが、軸体をフックと一体に形成することもあ
った。いずれにしても、フックを支持する軸にコイルば
ねが挿通され、その弾力で筒形ケースを下方へ付勢する
ため、筒形ケースの下端部内周面には、コイルばねとフ
ックが掛かる掛止部61が設けられ、フックを封じる箇
所がその下になる関係で、筒形ケースの下端縁65がフ
ックの内側空間を横切る位置となっていた。
付けられるが、軸体をフックと一体に形成することもあ
った。いずれにしても、フックを支持する軸にコイルば
ねが挿通され、その弾力で筒形ケースを下方へ付勢する
ため、筒形ケースの下端部内周面には、コイルばねとフ
ックが掛かる掛止部61が設けられ、フックを封じる箇
所がその下になる関係で、筒形ケースの下端縁65がフ
ックの内側空間を横切る位置となっていた。
【0004】また、軸体の上端には、フックの閉塞状態
を保持するために、筒形ケースの上動を阻止するストッ
パー63が解除可能に軸支され(解除状態を二点鎖線で
示す)、解除状態でフックの開口部を開放できるもので
あった。
を保持するために、筒形ケースの上動を阻止するストッ
パー63が解除可能に軸支され(解除状態を二点鎖線で
示す)、解除状態でフックの開口部を開放できるもので
あった。
【0005】ストッパー63は、軸体を抱えるようなリ
ング状部67の両端に腕69,69を延設し、その端に
軸を形成したもので、その取り付けについては、軸体の
上端に短筒状の回動体71が嵌装されていた。
ング状部67の両端に腕69,69を延設し、その端に
軸を形成したもので、その取り付けについては、軸体の
上端に短筒状の回動体71が嵌装されていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記のような従来のフ
ック付き連結具によれば、ストッパー63により筒形ケ
ースが押し止められてフックの閉塞状態が保持されるけ
れども、ストッパーが外圧や衝撃で解除状態になるおそ
れがあった。筒形ケースの下端縁65がフックの内側空
間66を横切る位置にあるため、このようなストッパー
が効かない状態では、フックに掛かっている被連結部材
が筒形ケースを下端縁65で押し上げることがあり、そ
うなるとフックの開口部が開き、被連結部材が抜け出る
危険性があった。
ック付き連結具によれば、ストッパー63により筒形ケ
ースが押し止められてフックの閉塞状態が保持されるけ
れども、ストッパーが外圧や衝撃で解除状態になるおそ
れがあった。筒形ケースの下端縁65がフックの内側空
間66を横切る位置にあるため、このようなストッパー
が効かない状態では、フックに掛かっている被連結部材
が筒形ケースを下端縁65で押し上げることがあり、そ
うなるとフックの開口部が開き、被連結部材が抜け出る
危険性があった。
【0007】このような危険性を防止するために、スト
ッパーやその取付け部品が必要で、少なくともそれだけ
組立て部品点数が多くなり、しかも組み立てが複雑で容
易ではないという問題点もあった。
ッパーやその取付け部品が必要で、少なくともそれだけ
組立て部品点数が多くなり、しかも組み立てが複雑で容
易ではないという問題点もあった。
【0008】本考案は、上記のような実情に鑑みて、フ
ックに掛かる被連結部材が、フックを閉塞する筒形ケー
スを押し上げることがないために、ストッパーが無くて
も、被連結部材により不用意にフックの開口部が開かれ
ることのないフック付き連結具を提供することを目的と
する。
ックに掛かる被連結部材が、フックを閉塞する筒形ケー
スを押し上げることがないために、ストッパーが無くて
も、被連結部材により不用意にフックの開口部が開かれ
ることのないフック付き連結具を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案のフック付き連結具は、上端に連結基環
を、下端に連結先端のフックを設けた軸体に、フックの
開口部を開閉可能に上下動する筒形ケースを、ばねで下
方へ付勢して嵌装したフック付き連結具において、筒形
ケースの下端部両側に、フックの内側空間と面する切欠
部を設け、フックの開口部の閉塞時に、該切欠部の上端
縁と、フックの内側空間の上端縁とが高さでほぼ一致す
るように構成したことを特徴とする。
めに、本考案のフック付き連結具は、上端に連結基環
を、下端に連結先端のフックを設けた軸体に、フックの
開口部を開閉可能に上下動する筒形ケースを、ばねで下
方へ付勢して嵌装したフック付き連結具において、筒形
ケースの下端部両側に、フックの内側空間と面する切欠
部を設け、フックの開口部の閉塞時に、該切欠部の上端
縁と、フックの内側空間の上端縁とが高さでほぼ一致す
るように構成したことを特徴とする。
【0010】
【作用】フックに被連結部材を掛けるときには、ばねの
弾力に抗して筒形ケースを持ち上げることにより、フッ
クの開口部を開き、ばねの弾力に任せて筒形ケースを下
げる。そうすると、筒形ケースは、その切欠部がフック
の内側空間と通しとなるため、被連結部材につかえるこ
とがなく、所定位置まで下がってフックの開口部を封じ
る。
弾力に抗して筒形ケースを持ち上げることにより、フッ
クの開口部を開き、ばねの弾力に任せて筒形ケースを下
げる。そうすると、筒形ケースは、その切欠部がフック
の内側空間と通しとなるため、被連結部材につかえるこ
とがなく、所定位置まで下がってフックの開口部を封じ
る。
【0011】しかも、この状態では、筒形ケースの切欠
部の上端縁がフックの内側空間の上端縁とほぼ同じ高さ
にあるために、被連結部材が上動してもフックの内側空
間の上端縁につかえ、それに妨げられるために、筒形ケ
ースを持ち上げることはなく、フックの開口部の閉塞状
態が安定して保持される。
部の上端縁がフックの内側空間の上端縁とほぼ同じ高さ
にあるために、被連結部材が上動してもフックの内側空
間の上端縁につかえ、それに妨げられるために、筒形ケ
ースを持ち上げることはなく、フックの開口部の閉塞状
態が安定して保持される。
【0012】この作用を果たし得るためには、切欠部の
上端縁と内側空間の上端縁とが完全に一致することは必
ずしも要しない。切欠部の上端縁が上過ぎると内部が見
えて不体裁となり、下過ぎると上記作用が得られないの
で、この観点から上下過不足なくほぼ一致すれば良いも
のとする。
上端縁と内側空間の上端縁とが完全に一致することは必
ずしも要しない。切欠部の上端縁が上過ぎると内部が見
えて不体裁となり、下過ぎると上記作用が得られないの
で、この観点から上下過不足なくほぼ一致すれば良いも
のとする。
【0013】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1ないし図9は一実施例を示し、そのフック付
き連結具は、図1に示すように、本体1と、円筒形の筒
形ケース5と、コイルばね7との組み合わせから構成さ
れ、本体1は、基部品1Aと、フック3とが別体の二部
品であるので、組み立て部品が4点である。本体1の基
部品1Aは、軸体2の上端に連結基環4が取り外し不能
に軸支されている。
する。図1ないし図9は一実施例を示し、そのフック付
き連結具は、図1に示すように、本体1と、円筒形の筒
形ケース5と、コイルばね7との組み合わせから構成さ
れ、本体1は、基部品1Aと、フック3とが別体の二部
品であるので、組み立て部品が4点である。本体1の基
部品1Aは、軸体2の上端に連結基環4が取り外し不能
に軸支されている。
【0014】本体1の基部品1Aについて、その軸体2
は、筒形ケース5に対して回転しやすく円柱形であっ
て、筒形ケース5に常時嵌まる上端部近くの胴部9が大
径に形成され、その上の首部11と下の脚部13が小径
で、脚部13に挿入されたコイルばね7が胴部9に掛か
るようになっている。
は、筒形ケース5に対して回転しやすく円柱形であっ
て、筒形ケース5に常時嵌まる上端部近くの胴部9が大
径に形成され、その上の首部11と下の脚部13が小径
で、脚部13に挿入されたコイルばね7が胴部9に掛か
るようになっている。
【0015】軸体2の首部11には、回転軸15が一体
的に形成されており、連結基環4が回転可能に取り付け
られている。また、脚部13の下端には、フック3の装
着用として切欠き17を設け、切欠き17の上端に拡大
部19が形成される。
的に形成されており、連結基環4が回転可能に取り付け
られている。また、脚部13の下端には、フック3の装
着用として切欠き17を設け、切欠き17の上端に拡大
部19が形成される。
【0016】連結基環4は、ベルト等を通してそれに連
結する環状部21に、軸体2の首部11を挾む一対の脚
片23,23を垂設したもので、軸体2上端の回転軸1
5がその両脚片23に貫通されており、回転軸15を中
心に連結基環4が胴部9につかえるまで倒伏する。
結する環状部21に、軸体2の首部11を挾む一対の脚
片23,23を垂設したもので、軸体2上端の回転軸1
5がその両脚片23に貫通されており、回転軸15を中
心に連結基環4が胴部9につかえるまで倒伏する。
【0017】両脚片23は、それに筒形ケース5が突き
当たるように、軸体2の胴部9の外周面の位置よりも外
へ食み出る厚みに形成される。また、図2に示すよう
に、回転軸15を中心にすると、その中心から下端まで
の距離Lを両側面までの各距離Mよりも大きくし、その
間に距離差aを有する。
当たるように、軸体2の胴部9の外周面の位置よりも外
へ食み出る厚みに形成される。また、図2に示すよう
に、回転軸15を中心にすると、その中心から下端まで
の距離Lを両側面までの各距離Mよりも大きくし、その
間に距離差aを有する。
【0018】筒形ケース5が脚片23につかえるから、
筒形ケース5の上端停止位置が連結基環4の起立状態
(図2)と、倒伏状態(図2二点鎖線および図8)とで
は距離差aだけ違いがある。また、脚片23の側面には
回転軸15から遠くなる角縁24,24を有するので、
連結基環4の倒伏途中の傾斜時には、筒形ケース5の上
端停止位置が起立時よりも下に位置することになる。
筒形ケース5の上端停止位置が連結基環4の起立状態
(図2)と、倒伏状態(図2二点鎖線および図8)とで
は距離差aだけ違いがある。また、脚片23の側面には
回転軸15から遠くなる角縁24,24を有するので、
連結基環4の倒伏途中の傾斜時には、筒形ケース5の上
端停止位置が起立時よりも下に位置することになる。
【0019】フック3は、筒形ケース5に納まる幅の厚
板に、被連結部材22が掛かるようにそれが通る内側空
間24を切欠して設けたもので、その開口部25が前面
の高さ中間部に有り、反対側の背面に筒形ケース5と係
合させる縦溝条27を設け縦溝条27を高さ中間部から
上端に至るまで形成し、上端が筒形ケース5の後記する
縦突条37との係合口28として開放されている。
板に、被連結部材22が掛かるようにそれが通る内側空
間24を切欠して設けたもので、その開口部25が前面
の高さ中間部に有り、反対側の背面に筒形ケース5と係
合させる縦溝条27を設け縦溝条27を高さ中間部から
上端に至るまで形成し、上端が筒形ケース5の後記する
縦突条37との係合口28として開放されている。
【0020】また、フック3の上端面の中央には軸体2
の切欠き17に差し込む装着軸29を突設し、その上端
に切欠き17の拡大部19に納まる円形の頭部31が形
成され、軸体2に対してフック3が装着軸29を中心と
して回転するように取り付けられる。
の切欠き17に差し込む装着軸29を突設し、その上端
に切欠き17の拡大部19に納まる円形の頭部31が形
成され、軸体2に対してフック3が装着軸29を中心と
して回転するように取り付けられる。
【0021】筒形ケース5は、軸体2の胴部9よりやや
大きい内径であって、下端部近くの内周面にはコイルば
ね7とフック3が共に掛かり得る前後一対の掛止部3,
33が設けられ、図2に示すように、コイルばね7が軸
体2の胴部9と掛止部33との間に圧縮して介在され、
コイルばね7で筒形ケース5が常時下方に付勢され、筒
形ケース5の掛止部33,33がフック3に掛かり、こ
の筒形ケース5の下端停止位置の状態で下端部がフック
3の開口部25を封じている。
大きい内径であって、下端部近くの内周面にはコイルば
ね7とフック3が共に掛かり得る前後一対の掛止部3,
33が設けられ、図2に示すように、コイルばね7が軸
体2の胴部9と掛止部33との間に圧縮して介在され、
コイルばね7で筒形ケース5が常時下方に付勢され、筒
形ケース5の掛止部33,33がフック3に掛かり、こ
の筒形ケース5の下端停止位置の状態で下端部がフック
3の開口部25を封じている。
【0022】また、この筒形ケース5の下端部では、掛
止部33,33を内周面に沿って突条に形成し、その両
掛止部33,33間をフック3が通るための通路35,
35として開放してある。さらに、筒形ケース5の内周
面にはフック3の縦溝条27が係合する縦突条37を突
設してあって、その縦突条37を一方の掛止部33の中
間の部分から下端近くに至るまで形成してある。この縦
突条37の下端がフック3の縦溝条27の下端に掛かる
ようにしても良い。
止部33,33を内周面に沿って突条に形成し、その両
掛止部33,33間をフック3が通るための通路35,
35として開放してある。さらに、筒形ケース5の内周
面にはフック3の縦溝条27が係合する縦突条37を突
設してあって、その縦突条37を一方の掛止部33の中
間の部分から下端近くに至るまで形成してある。この縦
突条37の下端がフック3の縦溝条27の下端に掛かる
ようにしても良い。
【0023】また、筒形ケース5の下端部には、左右側
面に被連結部材22が通る切欠部39,39を設けてあ
る。両切欠部39,39は、フック3の内側空間24と
対応して形成されており、しかも、フック3の内側空間
24の上端縁26と切欠部39,39の上端縁40とを
一致させてある(図5)。
面に被連結部材22が通る切欠部39,39を設けてあ
る。両切欠部39,39は、フック3の内側空間24と
対応して形成されており、しかも、フック3の内側空間
24の上端縁26と切欠部39,39の上端縁40とを
一致させてある(図5)。
【0024】フック3に掛かる被連結部材22は、この
ような一致から、筒形ケース5を押し上げることは決し
てなく、そのため、フック3の開口部25が被連結部材
22の上動により開かれる不都合が防止される。被連結
部材22をフック3に掛けたり外したりする時には、筒
形ケース5をコイルばね7の弾力に抗して上に持ち上げ
ることによりフック3の開口部25を開く。
ような一致から、筒形ケース5を押し上げることは決し
てなく、そのため、フック3の開口部25が被連結部材
22の上動により開かれる不都合が防止される。被連結
部材22をフック3に掛けたり外したりする時には、筒
形ケース5をコイルばね7の弾力に抗して上に持ち上げ
ることによりフック3の開口部25を開く。
【0025】図4は、連結基環4の起立時における筒形
ケース5の上限停止位置を示したもので、この状態で
は、フック3の縦溝条27の係合口28が筒形ケース5
の縦突条37の下端よりも上にあって、縦突条37と縦
溝条27との係合が保持されている。したがって、フッ
ク3が筒形ケース5に対して回転することなく、上下移
動のみする組み合わせ状態を保持する。しかし、連結基
環4に対して、フック3は、筒形ケース5と共に回転す
る。
ケース5の上限停止位置を示したもので、この状態で
は、フック3の縦溝条27の係合口28が筒形ケース5
の縦突条37の下端よりも上にあって、縦突条37と縦
溝条27との係合が保持されている。したがって、フッ
ク3が筒形ケース5に対して回転することなく、上下移
動のみする組み合わせ状態を保持する。しかし、連結基
環4に対して、フック3は、筒形ケース5と共に回転す
る。
【0026】連結基環4を倒伏して距離差a(図2参
照)だけさらに筒形ケース5の上限停止位置を上に変化
させると、係合口28が縦突条37の下端から抜けた状
態となり、筒形ケース5に対してフック3が回転可能な
状態となるから(図8および図9参照)、フック3を約
90度回転させることにより、前後掛止部33,33間
の通路35,35を通して軸体2と共に筒形ケース5か
ら抜かすことができる。
照)だけさらに筒形ケース5の上限停止位置を上に変化
させると、係合口28が縦突条37の下端から抜けた状
態となり、筒形ケース5に対してフック3が回転可能な
状態となるから(図8および図9参照)、フック3を約
90度回転させることにより、前後掛止部33,33間
の通路35,35を通して軸体2と共に筒形ケース5か
ら抜かすことができる。
【0027】次に、組み立て手順について説明する。ま
ず、軸体2には、コイルばね7を脚部13に嵌めてから
フック3を取り付ける(図7)。なお、コイルばね7を
嵌めるとそれが脚部13下端の切欠き17を塞ぐので、
フック3の取り付けに際しては、コイルばね7を圧縮す
ることにより切欠き17を開き、それにフック3の装着
軸29を横から挿入する。
ず、軸体2には、コイルばね7を脚部13に嵌めてから
フック3を取り付ける(図7)。なお、コイルばね7を
嵌めるとそれが脚部13下端の切欠き17を塞ぐので、
フック3の取り付けに際しては、コイルばね7を圧縮す
ることにより切欠き17を開き、それにフック3の装着
軸29を横から挿入する。
【0028】これで、軸体2にフック3が取り付けられ
た状態となるから、次に、図8および図9に示すよう
に、連結基環4を倒伏させながら、軸体2に筒形ケース
5を挿入し、フック3を通路35,35から抜けさせ、
筒形ケース5の下端から突出させる。
た状態となるから、次に、図8および図9に示すよう
に、連結基環4を倒伏させながら、軸体2に筒形ケース
5を挿入し、フック3を通路35,35から抜けさせ、
筒形ケース5の下端から突出させる。
【0029】筒形ケース5の下端からフック3を突出さ
せただけでは、筒形ケース5の縦突条37に対して、フ
ック3の縦溝条27の位相がほぼ90度異なっているか
ら(図9)、矢印に示すようにフック3を回転させ、そ
の縦溝条27の上端係合口28を縦突条37の下端に合
わせ、コイルばね7の弾力に任せて筒形ケース5を押し
下げることにより、縦突条37に縦溝条27を係合させ
る。これで連結基環4を立てると、図3に示す組み立て
状態となる。
せただけでは、筒形ケース5の縦突条37に対して、フ
ック3の縦溝条27の位相がほぼ90度異なっているか
ら(図9)、矢印に示すようにフック3を回転させ、そ
の縦溝条27の上端係合口28を縦突条37の下端に合
わせ、コイルばね7の弾力に任せて筒形ケース5を押し
下げることにより、縦突条37に縦溝条27を係合させ
る。これで連結基環4を立てると、図3に示す組み立て
状態となる。
【0030】図10および図11は、他の実施例を示し
たもので、そのフック付き連結具は、本体1と、筒形ケ
ース5と、コイルばね7との三点の組み立て部品からな
っている。
たもので、そのフック付き連結具は、本体1と、筒形ケ
ース5と、コイルばね7との三点の組み立て部品からな
っている。
【0031】本体1は、軸体2とフック3を一体化して
ある。従って、前記実施例と違って、連結基環4に対し
てフック3は回転することはない。
ある。従って、前記実施例と違って、連結基環4に対し
てフック3は回転することはない。
【0032】コイルばね7の掛止部33の形成について
は、筒形ケース5の下端部を全周に亘って厚肉に形成し
てあって、その厚肉部42の内周面に縦突条37が突出
して設けられる。
は、筒形ケース5の下端部を全周に亘って厚肉に形成し
てあって、その厚肉部42の内周面に縦突条37が突出
して設けられる。
【0033】しかし、フック3が厚肉部42に嵌まる大
きさに形成されているので、軸体2にコイルばね7を嵌
めてからは、前記実施例と同様に筒形ケース5と組み立
てることができる。
きさに形成されているので、軸体2にコイルばね7を嵌
めてからは、前記実施例と同様に筒形ケース5と組み立
てることができる。
【0034】図12は、軸体2に対してフック3を回転
可能に一体化した構造を示したもので、軸体2の下端の
中央に上端部が半球曲面の凹部43を設け、フック3の
上端に突設した軸45に凹部43に納まる球体47を形
成し、軸体2の下端部を球体47が脱出しないように加
締めてある。
可能に一体化した構造を示したもので、軸体2の下端の
中央に上端部が半球曲面の凹部43を設け、フック3の
上端に突設した軸45に凹部43に納まる球体47を形
成し、軸体2の下端部を球体47が脱出しないように加
締めてある。
【0035】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のフック付
き連結具によれば、フックの開口部の閉塞時に、該切欠
部の上端縁と、フックの内側空間の上端縁とが高さでほ
ぼ一致するように構成したので、フックに掛かる被連結
部材が筒形ケースを持ち上げることはなく、筒形ケース
がばねの弾力でフックの開口部を封じている状態が安全
に保持されるため、筒形ケースの上動を阻止するストッ
パーが無くても、被連結部材によりフックの開口部が開
かれることは決してなく、被連結部材が脱落する危険を
有効に防止できるという優れた効果がある。
き連結具によれば、フックの開口部の閉塞時に、該切欠
部の上端縁と、フックの内側空間の上端縁とが高さでほ
ぼ一致するように構成したので、フックに掛かる被連結
部材が筒形ケースを持ち上げることはなく、筒形ケース
がばねの弾力でフックの開口部を封じている状態が安全
に保持されるため、筒形ケースの上動を阻止するストッ
パーが無くても、被連結部材によりフックの開口部が開
かれることは決してなく、被連結部材が脱落する危険を
有効に防止できるという優れた効果がある。
【0036】また、ストッパーを設けないことにより、
組み立て部品点数を少なくすることができるので、安価
な提供に適し、しかも、組み立てが容易であるし、スト
ッパーの操作が不要となるために、使用上好都合である
という効果もある。
組み立て部品点数を少なくすることができるので、安価
な提供に適し、しかも、組み立てが容易であるし、スト
ッパーの操作が不要となるために、使用上好都合である
という効果もある。
【図1】本考案のフック付き連結具の一部切欠した分解
斜視図である。
斜視図である。
【図2】フックの閉塞状態を示す側面から見た組立て断
面図である。
面図である。
【図3】図2のA−A線矢視の断面図である。
【図4】フックを開いた状態を示す側面から見た断面図
である。
である。
【図5】フックの閉塞状態を示す一部切欠した正面図で
ある。
ある。
【図6】筒形ケースの底面図である。
【図7】組み立て手順を示す一部切欠した斜視図であ
る。
る。
【図8】組立ておよび組外しのための必要条件を説明す
る正面から見た断面図である。
る正面から見た断面図である。
【図9】図8のB−B線矢視の断面図である。
【図10】他の実施例を示す図1に対応する斜視図であ
る。
る。
【図11】前記他の実施例を示す図2に対応する断面図
である。
である。
【図12】さらに他の実施例を示す一部部品の側面から
見た断面図である。
見た断面図である。
【図13】従来例を示す一部切欠した側面図である。
2 軸体 3 フック 4 連結基環 5 筒形ケース 7 ばね 24 フックの内側空間 25 フックの開口部 26 内側空間の上端縁 39 切欠部 40 切欠部の上端縁
Claims (1)
- 【請求項1】上端に連結基環(4)を、下端に連結先端
のフック(3)を設けた軸体(2)にフックの開口部
(25)を開閉可能に上下動する筒形ケース(5)を、
ばね(7)で下方へ付勢して嵌装したフック付き連結具
において、筒形ケースの下端部両側に、フックの内側空
間(24)と面する切欠部(39,39)を設け、フッ
クの開口部の閉塞時に、該切欠部の上端縁(40)と、
フックの内側空間(24)の上端縁(26)とが高さで
ほぼ一致するように構成したことを特徴とするフック付
き連結具。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40399490U JPH0749060Y2 (ja) | 1990-12-19 | 1990-12-19 | フック付き連結具 |
US07/801,913 US5177522A (en) | 1990-12-04 | 1991-12-03 | Apparatus for processing light-sensitive materials |
EP91121723A EP0491385B1 (en) | 1990-12-19 | 1991-12-18 | Coupling device |
ES91121723T ES2083510T3 (es) | 1990-12-19 | 1991-12-18 | Dispositivo de acoplamiento. |
KR2019910022759U KR940003869Y1 (ko) | 1990-12-19 | 1991-12-18 | 연결 장치 |
DE69117466T DE69117466T2 (de) | 1990-12-19 | 1991-12-18 | Kupplungsvorrichtung |
US07/810,123 US5156430A (en) | 1990-12-19 | 1991-12-19 | Coupling device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40399490U JPH0749060Y2 (ja) | 1990-12-19 | 1990-12-19 | フック付き連結具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0488514U JPH0488514U (ja) | 1992-07-31 |
JPH0749060Y2 true JPH0749060Y2 (ja) | 1995-11-13 |
Family
ID=31881695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40399490U Expired - Lifetime JPH0749060Y2 (ja) | 1990-12-04 | 1990-12-19 | フック付き連結具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0749060Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ITVI20130164A1 (it) * | 2013-06-27 | 2014-12-28 | Graziano Dellai | Gancio automatico di sollevamento |
CN108739691A (zh) * | 2018-06-11 | 2018-11-06 | 宁波巨翔管件汽配有限公司 | 一种可自动拆卸的渔具蟹笼连接锁扣装置 |
-
1990
- 1990-12-19 JP JP40399490U patent/JPH0749060Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0488514U (ja) | 1992-07-31 |
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