JPH0748954B2 - Pwm変換装置の始動装置 - Google Patents

Pwm変換装置の始動装置

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JPH0748954B2
JPH0748954B2 JP61166236A JP16623686A JPH0748954B2 JP H0748954 B2 JPH0748954 B2 JP H0748954B2 JP 61166236 A JP61166236 A JP 61166236A JP 16623686 A JP16623686 A JP 16623686A JP H0748954 B2 JPH0748954 B2 JP H0748954B2
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喜正 沢田
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Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明はPWM変換装置の始動装置に関するものである。
B.発明の概要 本発明はPWM変換装置の始動装置において、前記三相商
用電源と前記交流リアクトル間及び前記直流/交流変換
回路と前記コンデンサ間に直流及び交流入力を検出する
直流/交流入力検出回路を接続し、前記直流/交流入力
検出回路をアンド回路を経てスイッチに接続し、前記ス
イッチをメモリ回路を経て運転情報を検出する運転情報
検出回路に接続してなり、前記運転情報検出回路は前記
スイッチに接続することにより、 突入電流による始動時の誤動作を防止し、また変換装置
を停止させることなく始動時及び復電時に自動スタート
をすることができるものである。
C.従来の技術 第2図は特開昭55-94583号等に開示されているPWM変換
装置の一例を示す回路図である。この図において符号50
は三相商用電源で、この三相商用電源50には三相交流回
路51を介して交流リアクトル52が接続されている。交流
リアクトル52に接続されているのがトランジスタ等のス
イッチング素子とダイオード逆並列接続した交流/直流
変換回路53である。また、交流/直流変換回路53と接続
されているのがコンデンサ54と負荷55である。本PWM変
換装置では上記三相交流回路51に相電圧検出器56が接続
されており、前記相電圧検出器56には第1の乗算器57が
接続されている。三相交流回路51に挿入されているのが
変流器58で、変流器58には第1のコンパレータ58が接続
されている。コンデンサ54の放電電圧供給部54aに接続
されているので偏差器60である。この偏差器60と前記第
2の乗算器57との間に接続されているのが制御用増幅器
61で、制御用増幅器61に並列接続されているのが第1,第
2,第3の乗算器57,62,63である。第1,第2,第3の乗算器
57,62,63には第1,第2,第3のコンパレータ59,64,65が各
々接続されている。変流器66は直流/交流変換回路53と
負荷55との間に挿入されている。
本PWM変換装置はいわゆる電流瞬時値制御方式の変換器
であり、以下のように動作する。
本PWM変換装置では、三相商用電源50から交流リアクト
ル52を介して交流/直流変換回路53に交流電圧を供給
し、交流/直流変換回路53で上記交流電圧に変換する。
そして本PWM変換装置では、変換した直流電圧をコンデ
ンサ54を偏差器60に直流電圧検出値VDCとして供給す
る。偏差器60では直流設定電圧VDC*と前記直流電圧検
出器VDCの差から偏差電圧を求める。制御用増幅器61で
はその偏差電圧を増幅し、第1,第2,第3の乗算器57,62,
63に増幅偏差電圧を印加する。第1,第2,第3の乗算器5
7,62,63では増幅偏差電圧と相電圧検出器56で検出した
相電圧を乗算し、電流指令I*をコンパレータ58,64,65
へ供給する。また、本PWM変換器では前記コンパレータ5
8,64,65から出力する電流によってU,X相ゲート回路、V,
Y相ゲート回路、W,Z相ゲート回路のスイッチング素子を
制御する。
第3図は従来のPWM変換装置の保護回路を含めた実際に
よく用いられる例である。
この図において、三相交流回路51に挿入されているの
が、変流器67で、この変流器67は図示しない交流過電流
検出器(AC OCT)に接続されている。(また直流側には
変流器66があり、これも図示しない直流過電流検出器
(DC OCT)に接続されている。また、交流/直流変流器
53と負荷55間にはプリチャージ回路68が接続してある
が、このプリチャージ回路68はスイッチ68aと限流抵抗6
8bを並列に接続して成るものである。
このDCOCTはスイッチング素子が誤動作して上下アーム
が短絡等が生じた時コンデンサCからの短絡電流を検出
し、装置を停止して保護する、またACOCTでは入力側の
過電流を検出して同様に装置を保護する、このような保
護例は一般的によく用いられる。
次に、従来のPWM変換装置の始動方法について説明す
る。
従来のPWM変換装置では、入力交流電圧をダイオードブ
リッジで整流した電圧(すなわち第2図の場合にはおよ
そ入力電圧の1.35倍の電圧)以上しか直流電圧を制御す
ることができない。これ故に、かかるPWM変換装置では
先ず三相商用電源50を投入し、コンデンサ54の電圧を整
流した後、変換装置を始動して直流設定電圧VDC*に制
御している。この場合、VDC*の電圧は整流電圧より高
くなる。
D.発明が解決しようとする問題点 しかし、かかるPWM変換装置の始動方法においては、三
相商用電源50の投入時にコンデンサ54の充電電流(いわ
ゆる「突入電流」)の増加につれて、交流/直流変換回
路53に用いたダイオード素子のサージ電流が増加してし
まうことがあり問題となっていた。そこで、従来からサ
ージ電圧を増加しないようにするため、第3図に示すプ
リチャージ回路68がPWM変換装置に用いられている。こ
の回路は、主電源投入時スイッチ68aを開いておき、限
流抵抗68bで突入電流を抑え33コンデンサCに印加され
る電圧が三相整流電圧の約80〜85%になった時点でスイ
ッチ68aを閉じCへの充電を完了させ、ダイオードの破
損やコンデンサの爆発を防止する訳である。しかしなが
ら、このようなPWM変換装置の始動方法においては、三
相商用電源50の投入時に生ずる変位(dvdt等)により
トランジスタ素子等が誤動作することがあり、ベース,
エミッタ間を逆バイアスしておくことが必要である。ま
た、本PWM変換装置の始動方法においては、スイッチ68a
の投入時に制御系(保護回路等)のすべての回路が始動
状態にあって、交流入力検出回路(AC OCT)又は直流入
力検出回路(DC OCT)にスイッチ68a投入後の約15〜20
%の電圧充電用の突入電圧が供給されるので、その突入
電流によりACOCTやDCOCTが動作してしまう可能性があ
り、そうなると一旦リセット状態にしないと始動させる
ことができなくなるという問題がある。
尚、上記問題は始動時のみだけでなく負荷により復電再
始動をする場合にも問題になる。
本発明の目的は、始動時又は復電後に自動スタートをす
るPWM変換装置の始動装置を提供することにある。
E.問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明におけるPWM変換装
置の始動装置は、三相交流電源に交流リアクトルを介し
て接続されたスイッチング素子とダイオードを逆並列接
続する交流/直流変換回路と、この交流/直流変換回路
に限流抵抗とスイッチの並列回路からなるプリチャージ
回路を介してコンデンサを接続してなるPWM変換装置の
始動装置であって、前記三相交流電源と交流リアクトル
間及び交流/直流変換回路とプリチャージ回路間に流れ
る交流及び直流の過電流を検出する交流/直流入力検出
回路と、この交流/直流入力検出回路に接続された論理
積回路と、この論理積回路に接続されたスイッチと、こ
のスイッチに接続されたメモリ回路と、このメモリ回路
からの信号と前記プリチャージ回路のスイッチの投入完
了信号が入力する論理積回路と、この論理積回路の出力
を所定時間遅らせる遅延回路と、この遅延回路からの信
号と運転指令信号が入力しその論理積にてPWM変換装置
のスイッチング素子ゲートの遮断解除指令を出力する論
理積回路と、このゲートの遮断解除指令と前記コンデン
サの電圧が所定レベル以上になったことの検出信号が入
力し、その論理積にて前記交流/直流検出回路に接続さ
れた論理積回路に接続のスイッチをオンさせる論理積回
路とを備えてなることを特徴とする。
F.作用 本PWM変換装置の始動装置は、突入電流による始動時の
誤動作を防止し、また、変換装置を停止させずに始動時
及び復電時に自動スタートをすることができる。
G.実施例 次に、本発明PWM変換装置の始動方法の一実施例を添付
図面に基づいて詳細に説明する。
尚、PWM変換装置については従来の技術の中の説明を参
照することにし、ここでは説明を省略する。
第1図は本発明PWM変換装置の始動方法の一実施例を示
すブロック図である。図中鎖線部分が運転情報検出回路
である。この図において符号1は交流/直流入力検出回
路で、この交流/直流入力検出回路1は交流入力過電流
と直流入力過電流を検出する。第1のアンド回路2はス
イッチ3に接続してあり、交流入力過電流と直流入力過
電流の論理積信号をスイッチ3に印加する。スイッチ3
はアナログスイッチ等によって形成される。前記スイッ
チ3とメモリ4間は抵抗5を介して制御電源のハイレベ
ルに接続されている。これはスイッチ3が開かれている
ときメモリ4の入力をハイレベルにするためのものであ
る。第2のアンド回路7は前記メモリ回路4の出力信号
101と過負荷,オーバヒート等の故障がないことを示す
信号102の論理積信号103を第3のアンド回路8へ入力す
る。遅延回路9には論理積信号103とプリチャージ回路6
8のスイッチ68a(第3図参照)の投入完了を示すスイッ
チ投入完了信号104の論理積回路105が入力する。第4の
アンド回路10は遅延論理積信号106と瞬停・欠相の発生
がないことを示す信号107の論理積信号108を第5のアン
ド回路11に入力する。第5のアンド回路11は論理積信号
108とPWM変換装置の運転指令信号109の論理積信号110を
出力する。この論理積信号110がゲートの遮断解除指令
信号である。第6のアンド回路12では、前記論理積信号
110とコンデンサ54の直流電圧が直流設定電圧VDC*の
0.9倍を越え直流検出信号111の論理積信号112が出力す
ると、上記スイッチ3が閉状態になり、前記第1のアン
ド回路2とメモリ回路4が接続する。
次に、本実施例の作用について説明する。
三相商用電源50が投入される前には、コンデンサ54の電
圧は0Vで、直流検出信号111がローレベルすなわち
「0」になる。従って、第6のアンド回路12の出力はロ
ーレベルになり、スイッチ3を遮断する。
また、三相商用電源50を投入する場合には、第3図のプ
リチャージ回路68を動作させる。プリチャージ回路68が
動作するときはコンデンサ54の電圧が上昇し、スイッチ
68aを投入する。すると、スイッチ投入完了信号104が第
3のアンド回路8に入力する。このとき、過負荷、オー
バヒート等の故障がないならばメモリ4の出力がハイレ
ベル「1」にセットされてあれば第2のアンド回路7の
論理積出力103をハイレベルすなわち「1」にし、第3
のアンド回路8の論理積出力105をハイレベルにする。
遅延回路9は、前記スイッチ68aの投入後に残り10〜15
%の電圧充電用投入電流の流れ終わる遅れ時間を設定す
る。これ故に、第3のアンド回路8の論理積出力105は
その設定時間だけ遅延し第4のアンド回路10へ入力す
る。このとき、瞬停,欠相が発生していないならば、第
4のアンド回路10の論理積出力108をハイレベルにす
る。そして、第5のアンド回路11に運転指令信号109が
入力しているならば、論理積出力110をハイレベルに
し、トランジスタ等の図示しないゲートを導通する。こ
のようにしてPWM変換装置が作動するが、コンデンサ54
の電圧は設定直流電圧VDC*によって制御する。また本
PWM変換装置の始動方法によれば、直流設定信号111がロ
ーレベルからハイレベルに切り換えられるので、このと
きには第6のアンド回路12の論理積出力112をハイレベ
ルにする。すると、スイッチ3は閉状態になる前記交流
/直流入力検出回路1に入力する信号がメモリ回路を経
て第2のアンド回路7に出力信号101として入力する。
本実施例のPWM変換装置の始動方法によれば、スイッチ
3が投入されるのはコンデンサ54の充電が完了した後に
なるから、残り約10〜15%の電圧充電用の突入電流によ
り第1のアンド回路2の論理積出力113をローレベルに
し、メモリ4の出力信号101をローレベルにすることを
防ぐことができる。従って、運転指令109を入れても動
作しないということを防止できる。また、本PWM変換装
置の始動方法によれば、例えば復電後に変換装置が自動
スタートを要求されるような場合にも同様に動作するこ
とができる。すなわち、停電が発生すると先ず、第4の
アンド回路の瞬停・欠相の発生がないことを示す信号10
7がローレベルすなわち「0」となり、このとき第5の
アンド回路11の論理積出力がローレベルになるので、図
示しないゲート回路を遮断し、PWM変換装置の動作を停
止する。このときコンデンサ54の電荷は負荷55に放電さ
れて次第に電圧を低下させていき、放電が終了するとス
イッチ68が開放される。本PWM変換装置の始動方法によ
れば、第5のアンド回路11の論理積出力110をローレベ
ルにし、直流設定信号111をローレベルにするので、ス
イッチ3が開状態になる。復電が起きた場合には、直ち
に瞬停・欠相のないことを示す信号107がハイレベルす
なわち「1」になり、同様に始動時の動作をする。従っ
て、第5のアンド回路11の運転指令を復電後自動スター
ト時には単にハイレベルとしておくので、PWM変換装置
は交流/直流入力検出回路1に入力する信号のいかんに
かかわらず始動することができる。尚、本PWM変換装置
の始動方法で、復電後に自動スタートをさせたい場合に
は、制御部の電源を一定保証時間内バックアップする
か、主回路の復電と同時に制御から電源を供給するよう
にしておく必要があることは言うまでもない。
本実施例のPWM変換装置の始動装置の始動方法によれ
ば、PWM変換装置に特有の突入電流による始動時の誤動
作を防止することができ、変換装置の停止をおこさせず
に始動時及び復電後に自動スタートをすることができ
る。
H.発明の効果 上記のように本発明によれば、PWM変換装置に特有の突
入電流による始動時の誤動作を防止することができる。
また、本発明によればPWM変換装置の停止をおこさせず
に始動時及び復電後に自動スタートをすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明PWM変換装置の始動方法の一実施例を示
すブロック図、第2図は従来のPWM変換装置の一例を示
す回路図、第3図は従来のPWM変換装置の一変形例を示
す回路図である。 1……交流/直流入力検出回路、2……第2のアンド回
路、3……スイッチ、4……メモリ回路、5……抵抗、
6……リセット回路、7……第2のアンド回路、8……
第3のアンド回路、9……遅延回路、10……第4のアン
ド回路、11……第5のアンド回路、12……第6のアンド
回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】三相交流電源に交流リアクトルを介して接
    続されたスイッチング素子とダイオードを逆並列接続す
    る交流/直流変換回路と、この交流/直流変換回路に限
    流抵抗とスイッチの並列回路からなるプリチャージ回路
    を介してコンデンサを接続してなるPWM変換装置の始動
    装置であって、 前記三相交流電源と交流リアクトル間及び交流/直流変
    換回路とプリチャージ回路間に流れる交流及び直流の過
    電流を検出する交流/直流入力検出回路と、 この交流/直流入力検出回路に接続された論理積回路
    と、 この論理積回路に接続されたスイッチと、 このスイッチに接続されたメモリ回路と、 このメモリ回路からの信号と前記プリチャージ回路のス
    イッチの投入完了信号が入力する論理積回路と、 この論理積回路の出力を所定時間遅らせる遅延回路と、 この遅延回路からの信号と運転指令信号が入力しその論
    理積にてPWM変換装置のスイッチング素子ゲートの遮断
    解除指令を出力する論理積回路と、 このゲートの遮断解除指令と前記コンデンサの電圧が所
    定レベル以上になったことの検出信号が入力し、その論
    理積にて前記交流/直流検出回路に接続された論理積回
    路に接続のスイッチをオンさせる論理積回路と、 を有することを特徴としたPWM変換装置の始動装置。
JP61166236A 1986-07-15 1986-07-15 Pwm変換装置の始動装置 Expired - Lifetime JPH0748954B2 (ja)

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