JPH07486B2 - 易流動性水酸化マグネシウムスラリーの製造方法 - Google Patents
易流動性水酸化マグネシウムスラリーの製造方法Info
- Publication number
- JPH07486B2 JPH07486B2 JP28424287A JP28424287A JPH07486B2 JP H07486 B2 JPH07486 B2 JP H07486B2 JP 28424287 A JP28424287 A JP 28424287A JP 28424287 A JP28424287 A JP 28424287A JP H07486 B2 JPH07486 B2 JP H07486B2
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- JP
- Japan
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- magnesium hydroxide
- water
- hydroxide slurry
- slurry
- producing free
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- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は上下水道、廃酸中和、排煙脱硫などに使用され
る水酸化マグネシウムスラリーの製造方法に関する。
る水酸化マグネシウムスラリーの製造方法に関する。
我国におけるマグネシウム資源は主に海水から得られて
いるが、近年海外から天然資源であるマグネサイトある
いはその焼成物であるマグネシアが入手できるようにな
った。海水から得られる水酸化マグネシウムは沈澱生成
によるもので、もともと細かく沈澱物のケーキング(固
結化)が起こりにくいが、マグネシアの消化から得る水
酸化マグネシウムはマグネシア粒子が吸水して出来るた
め、微粉の原料を用いても沈降しないという細かさでは
なく、放置すると直ぐにケーキングして簡単には水中分
散しなくなる。特に消化したスラリー液中に塩分がわず
かでもある場合には粒子が凝集沈澱し易くなるためにケ
ーキングによる固結がひどくなる。特公昭61−56168号
及び特公昭61−56169号ではスラリーの分散性を良くす
るためにカルボン酸系などの高分子分散剤を添加する方
法があるが、スラッジの発生を伴うような中和処理に使
用するとスラッジが分散したまま沈澱しなくなるため、
適用できなかった。
いるが、近年海外から天然資源であるマグネサイトある
いはその焼成物であるマグネシアが入手できるようにな
った。海水から得られる水酸化マグネシウムは沈澱生成
によるもので、もともと細かく沈澱物のケーキング(固
結化)が起こりにくいが、マグネシアの消化から得る水
酸化マグネシウムはマグネシア粒子が吸水して出来るた
め、微粉の原料を用いても沈降しないという細かさでは
なく、放置すると直ぐにケーキングして簡単には水中分
散しなくなる。特に消化したスラリー液中に塩分がわず
かでもある場合には粒子が凝集沈澱し易くなるためにケ
ーキングによる固結がひどくなる。特公昭61−56168号
及び特公昭61−56169号ではスラリーの分散性を良くす
るためにカルボン酸系などの高分子分散剤を添加する方
法があるが、スラッジの発生を伴うような中和処理に使
用するとスラッジが分散したまま沈澱しなくなるため、
適用できなかった。
本発明の目的は、水酸化マグネシウムのケーキングを防
止し、かつ廃酸等の中和に使用した際発生するスラッジ
の凝集沈澱を妨げない、易流動性水酸化マグネシウムス
ラリーの製造方法を提供することにある。
止し、かつ廃酸等の中和に使用した際発生するスラッジ
の凝集沈澱を妨げない、易流動性水酸化マグネシウムス
ラリーの製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために本発明はなされたもので、
粉末状のマグネシアを温水にいれ、攪拌しながら消化し
て水酸化マグネシウムを生成させ、これに水酸化マグネ
シウム比で100ppm以上の水溶性ケイ酸塩を添加混合する
ことを特徴とする易流動性水酸化マグネシウムスラリー
の製造方法である。
粉末状のマグネシアを温水にいれ、攪拌しながら消化し
て水酸化マグネシウムを生成させ、これに水酸化マグネ
シウム比で100ppm以上の水溶性ケイ酸塩を添加混合する
ことを特徴とする易流動性水酸化マグネシウムスラリー
の製造方法である。
軽焼の粉末マグネシアを温水中に攪拌懸濁させる際加熱
すれば消化を速めることができる。このときの反応は、 MgO+H2O→Mg(OH)2 のように進み、MgO粒子は水を吸収して、Mg(OH)2に
成りつつ粒子が増大し、沈澱し易いスラリーとなる。全
体がほぼMg(OH)2に消化したところで、水溶性ケイ酸
塩を加え、沈澱物の固結を防ぐ。水溶性ケイ酸塩として
は、ケイ酸ソーダ、ケイ酸カリがあり、一般的には水ガ
ラスといわれるケイ酸ソーダである。添加量は100ppm以
上で多い程その効果は大であり、適正値としてはおよそ
1000ppmである。また、100ppm以下でも添加されていれ
ばケーキは軟らかくなるものの攪拌しなければ分散させ
ることができず、充分な効果が得られない。
すれば消化を速めることができる。このときの反応は、 MgO+H2O→Mg(OH)2 のように進み、MgO粒子は水を吸収して、Mg(OH)2に
成りつつ粒子が増大し、沈澱し易いスラリーとなる。全
体がほぼMg(OH)2に消化したところで、水溶性ケイ酸
塩を加え、沈澱物の固結を防ぐ。水溶性ケイ酸塩として
は、ケイ酸ソーダ、ケイ酸カリがあり、一般的には水ガ
ラスといわれるケイ酸ソーダである。添加量は100ppm以
上で多い程その効果は大であり、適正値としてはおよそ
1000ppmである。また、100ppm以下でも添加されていれ
ばケーキは軟らかくなるものの攪拌しなければ分散させ
ることができず、充分な効果が得られない。
水溶性ケイ酸塩が水酸化マグネシウムスラリー中に添加
されると、水酸化マグネシウム粒子表面にケイ酸マグネ
シウムのゲルが生成し、これにより粒子が被覆されて粒
子同士の固結が防止される。
されると、水酸化マグネシウム粒子表面にケイ酸マグネ
シウムのゲルが生成し、これにより粒子が被覆されて粒
子同士の固結が防止される。
軽焼のマグネシア1Kgを800℃の温水3中に投入し、20
時間攪拌消化させたのち、3号水ガラス1ccを添加混合
した。攪拌を止めて24時間静置後、この容器を傾けてス
ラリーを排出したところ、底部に沈澱していた沈澱物も
固結することなく簡単に流出した。
時間攪拌消化させたのち、3号水ガラス1ccを添加混合
した。攪拌を止めて24時間静置後、この容器を傾けてス
ラリーを排出したところ、底部に沈澱していた沈澱物も
固結することなく簡単に流出した。
従来のケイ酸塩を添加しなかったものでは底部の沈澱物
は強固に固結して排出されずタンクの有効容積を小さく
するばかりでなく使用する容器の掃除も頻繁であった
が、本発明によれば、ケイ酸塩の添加量に応じ、数日か
ら数週間沈澱物の固結を防ぎ、輸送タンクあるいは貯蔵
タンクからのスラリーの排出が容易である。
は強固に固結して排出されずタンクの有効容積を小さく
するばかりでなく使用する容器の掃除も頻繁であった
が、本発明によれば、ケイ酸塩の添加量に応じ、数日か
ら数週間沈澱物の固結を防ぎ、輸送タンクあるいは貯蔵
タンクからのスラリーの排出が容易である。
Claims (1)
- 【請求項1】粉末状のマグネシアを温水にいれ、攪拌し
ながら消化して水酸化マグネシウムを生成させ、これに
水酸化マグネシウム比で100ppm以上の水溶性ケイ酸塩を
添加混合することを特徴とする易流動性水酸化マグネシ
ウムスラリーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28424287A JPH07486B2 (ja) | 1987-11-12 | 1987-11-12 | 易流動性水酸化マグネシウムスラリーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28424287A JPH07486B2 (ja) | 1987-11-12 | 1987-11-12 | 易流動性水酸化マグネシウムスラリーの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01126217A JPH01126217A (ja) | 1989-05-18 |
JPH07486B2 true JPH07486B2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=17676004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28424287A Expired - Lifetime JPH07486B2 (ja) | 1987-11-12 | 1987-11-12 | 易流動性水酸化マグネシウムスラリーの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07486B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4400954B4 (de) * | 1994-01-14 | 2007-03-01 | Stefan Kürzeder | Verfahren zur Helligkeitssteigerung bei der Bleiche von Holzstoffen mit Wasserstoffperoxid |
KR100404457B1 (ko) * | 2000-01-10 | 2003-11-05 | 고려특수화학주식회사 | 중화제용 수산화 마그네슘 현탁용액의 제조방법 |
-
1987
- 1987-11-12 JP JP28424287A patent/JPH07486B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01126217A (ja) | 1989-05-18 |
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