JPH0748611A - 粉体輸送用配管の閉塞防止方法 - Google Patents
粉体輸送用配管の閉塞防止方法Info
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- JPH0748611A JPH0748611A JP20991893A JP20991893A JPH0748611A JP H0748611 A JPH0748611 A JP H0748611A JP 20991893 A JP20991893 A JP 20991893A JP 20991893 A JP20991893 A JP 20991893A JP H0748611 A JPH0748611 A JP H0748611A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 粉体による配管の閉塞を迅速に検出して、配
管の閉塞を容易且つ確実に防止することができる。 【構成】 混合後配管10内を流れる粉体の流量を流量計
17によって測定し、この測定値に基づいて、流量計17よ
り粉体輸送方向上流側の混合後配管10に設けた開閉バル
ブ18を断続的に開閉して、混合前配管８の内圧を断続的
に変化させ、かくして、混合部９および／または混合前
配管８に衝撃を与えて、閉塞を防止する。
管の閉塞を容易且つ確実に防止することができる。 【構成】 混合後配管10内を流れる粉体の流量を流量計
17によって測定し、この測定値に基づいて、流量計17よ
り粉体輸送方向上流側の混合後配管10に設けた開閉バル
ブ18を断続的に開閉して、混合前配管８の内圧を断続的
に変化させ、かくして、混合部９および／または混合前
配管８に衝撃を与えて、閉塞を防止する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、粉体輸送用配管の閉
塞防止方法、特に、粉体による配管の閉塞を迅速に検出
して、配管の閉塞を容易且つ確実に防止することが可能
な、粉体輸送用配管の閉塞防止方法に関するものであ
る。
塞防止方法、特に、粉体による配管の閉塞を迅速に検出
して、配管の閉塞を容易且つ確実に防止することが可能
な、粉体輸送用配管の閉塞防止方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】高炉の主要燃料であるコークスは、一般
に、原料炭から製造されている。原料炭は、ボイラー等
の燃料として使用されている一般炭に比べて産地が限定
され、しかも高価である。このため、高炉操業におい
て、従来から原料炭の一部の代替燃料、即ち、補助燃料
として微粉炭を使用し、微粉炭を羽口から高炉内に直接
吹込み、所要コークスの減少を図っていた。
に、原料炭から製造されている。原料炭は、ボイラー等
の燃料として使用されている一般炭に比べて産地が限定
され、しかも高価である。このため、高炉操業におい
て、従来から原料炭の一部の代替燃料、即ち、補助燃料
として微粉炭を使用し、微粉炭を羽口から高炉内に直接
吹込み、所要コークスの減少を図っていた。
【０００３】微粉炭は、図６に示すようにな経路を経
て、高炉羽口に輸送されていた。即ち、石炭１は、ダン
プカー等によって石炭貯蔵槽２に運搬される。石炭貯蔵
槽２内の石炭１は、ローラーミル３に供給され、ここで
微粉炭に粉砕され、同時に、ガスヒーター４によって加
熱乾燥される。このようにして乾燥した微粉炭は、１次
貯蔵タンク５、そして、輸送バルブ６を経て２次貯蔵タ
ンク７に送られ、両タンク５、７内の微粉炭量が規定の
規定の上限レベル（Ｈ）に達した後、輸送バルブ６が閉
じられる。微粉炭は、２次貯蔵タンク７から混合前配管
８、混合部９および混合後配管１０を経て、各羽口１１
に輸送され、そして、高炉１２の周囲に設けられた環状
管１３からの熱風とともに、高炉１２内に吹き込まれ
る。
て、高炉羽口に輸送されていた。即ち、石炭１は、ダン
プカー等によって石炭貯蔵槽２に運搬される。石炭貯蔵
槽２内の石炭１は、ローラーミル３に供給され、ここで
微粉炭に粉砕され、同時に、ガスヒーター４によって加
熱乾燥される。このようにして乾燥した微粉炭は、１次
貯蔵タンク５、そして、輸送バルブ６を経て２次貯蔵タ
ンク７に送られ、両タンク５、７内の微粉炭量が規定の
規定の上限レベル（Ｈ）に達した後、輸送バルブ６が閉
じられる。微粉炭は、２次貯蔵タンク７から混合前配管
８、混合部９および混合後配管１０を経て、各羽口１１
に輸送され、そして、高炉１２の周囲に設けられた環状
管１３からの熱風とともに、高炉１２内に吹き込まれ
る。
【０００４】従って、２次貯蔵タンク７内の微粉炭量
は、時間の経過とともに減少する。２次貯蔵タンク７内
の微粉炭が規定の下限レベル（Ｌ）まで減少すると、微
粉炭の高炉１２内への吹き込みを維持した状態で、輸送
バルブ６が開かれて、１次貯蔵タンク５内の微粉炭が２
次貯蔵タンク７に、２次貯蔵タンク７内の貯蔵レベルが
規定の上限レベル（Ｈ）に回復するまで輸送される。こ
のようにして、バッチ的な微粉炭輸送操作が繰り返し行
われる。
は、時間の経過とともに減少する。２次貯蔵タンク７内
の微粉炭が規定の下限レベル（Ｌ）まで減少すると、微
粉炭の高炉１２内への吹き込みを維持した状態で、輸送
バルブ６が開かれて、１次貯蔵タンク５内の微粉炭が２
次貯蔵タンク７に、２次貯蔵タンク７内の貯蔵レベルが
規定の上限レベル（Ｈ）に回復するまで輸送される。こ
のようにして、バッチ的な微粉炭輸送操作が繰り返し行
われる。
【０００５】混合前配管８内の微粉炭の輸送は、コンプ
レッサー１４からのＮ2 ガスにより行われる。混合前配
管８内の圧力は、約６Ｋｇ／ｃｍ2 であり、微粉炭とＮ
2 ガスとの混合割合、即ち、固気比は、混合後配管１０
に比べて高い。混合部９には、コンプレッサー１５から
約７Ｋｇ／ｃｍ2 の圧力の輸送用空気が送られて、混合
前配管８からの微粉炭を混合後配管１０に輸送する。混
合後配管１０内の圧力は、混合後配管１０による圧損に
より約３〜５Ｋｇ／ｃｍ2 に減少する。
レッサー１４からのＮ2 ガスにより行われる。混合前配
管８内の圧力は、約６Ｋｇ／ｃｍ2 であり、微粉炭とＮ
2 ガスとの混合割合、即ち、固気比は、混合後配管１０
に比べて高い。混合部９には、コンプレッサー１５から
約７Ｋｇ／ｃｍ2 の圧力の輸送用空気が送られて、混合
前配管８からの微粉炭を混合後配管１０に輸送する。混
合後配管１０内の圧力は、混合後配管１０による圧損に
より約３〜５Ｋｇ／ｃｍ2 に減少する。
【０００６】上述したように、混合前配管８内の固気比
は高く、微粉炭量が多量に流れている。従って、微粉炭
と混合前配管８の内面との間に作用する摩擦抵抗、輸送
用空気の圧力変動等の輸送環境の変化によって、混合前
配管８内に微粉炭が詰まって混合前配管８が閉塞するこ
とがあった。
は高く、微粉炭量が多量に流れている。従って、微粉炭
と混合前配管８の内面との間に作用する摩擦抵抗、輸送
用空気の圧力変動等の輸送環境の変化によって、混合前
配管８内に微粉炭が詰まって混合前配管８が閉塞するこ
とがあった。
【０００７】従来、上述した、微粉炭による混合前配管
８の閉塞を防止する手段として、以下のようなものが知
られている。
８の閉塞を防止する手段として、以下のようなものが知
られている。
【０００８】微粉炭は、ガスヒーター４によって加熱さ
れるので、ある温度を維持したまま混合後配管１０内を
羽口１１まで輸送されるが、混合前配管８あるいは混合
部９に微粉炭が詰まると、混合後配管１０内の微粉炭の
流量が減少して、混合後配管１０の温度が低下する。従
って、混合後配管１０に取り付けた温度計１６によって
混合後配管１０の温度を測定して、混合後配管１０の温
度低下によって混合前配管８の閉塞を検知する。そし
て、閉塞が検知されたら、混合部９等を直接、ハンマー
によって打撃して、詰まっていた微粉炭を振動によって
除去する。この技術は、特開平３−２３０４号公報に開
示されている。以下、これを従来技術１という。
れるので、ある温度を維持したまま混合後配管１０内を
羽口１１まで輸送されるが、混合前配管８あるいは混合
部９に微粉炭が詰まると、混合後配管１０内の微粉炭の
流量が減少して、混合後配管１０の温度が低下する。従
って、混合後配管１０に取り付けた温度計１６によって
混合後配管１０の温度を測定して、混合後配管１０の温
度低下によって混合前配管８の閉塞を検知する。そし
て、閉塞が検知されたら、混合部９等を直接、ハンマー
によって打撃して、詰まっていた微粉炭を振動によって
除去する。この技術は、特開平３−２３０４号公報に開
示されている。以下、これを従来技術１という。
【０００９】混合前配管８内に吹込み孔を有する内管を
挿入し、内管から圧縮空気を混合前配管８内に吹き込ん
で、混合前配管８内に詰まっていた微粉炭を取り除き、
混合前配管８の閉塞を防止する。この技術は、特開昭５
７−５５３１８号公報に開示されている。以下、これを
従来技術２という。
挿入し、内管から圧縮空気を混合前配管８内に吹き込ん
で、混合前配管８内に詰まっていた微粉炭を取り除き、
混合前配管８の閉塞を防止する。この技術は、特開昭５
７−５５３１８号公報に開示されている。以下、これを
従来技術２という。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術１は、次のような問題を有していた。即ち、
混合後配管１０の比熱容量は大きいので温度反応が極め
て遅い。従って、混合前配管８内に微粉炭が詰まった
後、しばらく時間が経過しないと混合後配管１０の閉塞
の検出が行えない。混合後配管１０の閉塞を検出した後
は、閉塞が検出された混合前配管８の、例えば、混合部
９をハンマーによって打撃して、詰まっていた微粉炭を
振動によって除去するが、この間、閉塞が検出された混
合前配管８から羽口１１への微粉炭の輸送が中断する。
しかも、ハンマーによる打撃によって混合部９等の打撃
箇所が変形する。
た従来技術１は、次のような問題を有していた。即ち、
混合後配管１０の比熱容量は大きいので温度反応が極め
て遅い。従って、混合前配管８内に微粉炭が詰まった
後、しばらく時間が経過しないと混合後配管１０の閉塞
の検出が行えない。混合後配管１０の閉塞を検出した後
は、閉塞が検出された混合前配管８の、例えば、混合部
９をハンマーによって打撃して、詰まっていた微粉炭を
振動によって除去するが、この間、閉塞が検出された混
合前配管８から羽口１１への微粉炭の輸送が中断する。
しかも、ハンマーによる打撃によって混合部９等の打撃
箇所が変形する。
【００１１】従来技術２は、次のような問題を有してい
た。即ち、従来技術２は、混合前配管８内に更に内管を
挿入するので、配管構造が複雑となり、しかも、内管へ
の圧縮空気の吹込み系統に異常が発生すると、内管自体
が逆に微粉炭によって閉塞し、かえって異常を誘発す
る。
た。即ち、従来技術２は、混合前配管８内に更に内管を
挿入するので、配管構造が複雑となり、しかも、内管へ
の圧縮空気の吹込み系統に異常が発生すると、内管自体
が逆に微粉炭によって閉塞し、かえって異常を誘発す
る。
【００１２】従って、この発明の目的は、粉体による配
管の閉塞を迅速に検出して、配管の閉塞を容易且つ確実
に防止することが可能な粉体輸送用配管の閉塞防止方法
を提供することにある。
管の閉塞を迅速に検出して、配管の閉塞を容易且つ確実
に防止することが可能な粉体輸送用配管の閉塞防止方法
を提供することにある。
【００１３】
【課題を解決するための手段】この発明は、粉体貯蔵タ
ンク内の粉体を混合前配管を介して混合部まで輸送し、
前記混合部において前記粉体と輸送用気体とを混合し、
このようにして前記輸送用気体と混合した前記粉体を、
混合後配管を介して目的地まで輸送する際に、前記混合
部および／または前記混合前配管に生じる、前記粉体に
よる閉塞を防止するための、粉体輸送用配管の閉塞防止
方法において、前記混合後配管内を流れる前記粉体の流
量を流量計によって測定し、この測定値に基づいて、前
記流量計より前記粉体輸送方向上流側の前記混合後配管
に設けた開閉バルブを断続的に開閉して、前記混合前配
管の内圧を断続的に変化させ、かくして、前記混合部お
よび／または前記混合前配管に衝撃を与えて、前記粉体
による閉塞を防止することに特徴を有するものである。
ンク内の粉体を混合前配管を介して混合部まで輸送し、
前記混合部において前記粉体と輸送用気体とを混合し、
このようにして前記輸送用気体と混合した前記粉体を、
混合後配管を介して目的地まで輸送する際に、前記混合
部および／または前記混合前配管に生じる、前記粉体に
よる閉塞を防止するための、粉体輸送用配管の閉塞防止
方法において、前記混合後配管内を流れる前記粉体の流
量を流量計によって測定し、この測定値に基づいて、前
記流量計より前記粉体輸送方向上流側の前記混合後配管
に設けた開閉バルブを断続的に開閉して、前記混合前配
管の内圧を断続的に変化させ、かくして、前記混合部お
よび／または前記混合前配管に衝撃を与えて、前記粉体
による閉塞を防止することに特徴を有するものである。
【００１４】
【作用】粉体と輸送気体とを混合した後の混合後配管に
開閉バルブを設け、この開閉バルブを断続的に開閉すれ
ば、粉体と輸送用気体との混合前配管の内圧が断続的に
変化するので、混合前配管が伸縮振動し、また、衝撃波
が発生する。この結果、閉塞箇所に衝撃が付与されて、
詰まっていた粉体が取り除かれる。
開閉バルブを設け、この開閉バルブを断続的に開閉すれ
ば、粉体と輸送用気体との混合前配管の内圧が断続的に
変化するので、混合前配管が伸縮振動し、また、衝撃波
が発生する。この結果、閉塞箇所に衝撃が付与されて、
詰まっていた粉体が取り除かれる。
【００１５】
【実施例】次に、この発明の、粉体輸送用配管の閉塞防
止方法の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
止方法の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
【００１６】図１は、この発明の、粉体輸送用配管の閉
塞防止方法を、高炉への微粉炭の輸送に適用した場合の
系統図、図２は、混合後配管内を流れる微粉炭の流量変
化を示すグラフ、図３は、詰まり検出器が行う信号処理
の流れ図、図４は、混合前配管と混合後配管との差圧の
変化を示すグラフ、図５は、開閉バルブを示す概略断面
図である。
塞防止方法を、高炉への微粉炭の輸送に適用した場合の
系統図、図２は、混合後配管内を流れる微粉炭の流量変
化を示すグラフ、図３は、詰まり検出器が行う信号処理
の流れ図、図４は、混合前配管と混合後配管との差圧の
変化を示すグラフ、図５は、開閉バルブを示す概略断面
図である。
【００１７】図１に示すように、石炭１は、ダンプカー
等によって石炭貯蔵槽２に運搬される。石炭貯蔵槽２内
の石炭１は、ローラーミル３に供給され、ここで微粉炭
に粉砕され、同時に、ガスヒーター４によって加熱乾燥
される。このようにして乾燥した微粉炭は、１次貯蔵タ
ンク５、そして、輸送バルブ６を経て２次貯蔵タンク７
に送られ、両タンク５、７内の微粉炭量が規定の規定の
上限レベル（Ｈ）に達した後、輸送バルブ６が閉じられ
る。微粉炭は、２次貯蔵タンク７から混合前配管８、混
合部９および混合後配管１０を経て、各羽口１１に輸送
され、そして、高炉１２の周囲に設けられた環状管１３
からの熱風とともに、高炉１２内に吹き込まれる。
等によって石炭貯蔵槽２に運搬される。石炭貯蔵槽２内
の石炭１は、ローラーミル３に供給され、ここで微粉炭
に粉砕され、同時に、ガスヒーター４によって加熱乾燥
される。このようにして乾燥した微粉炭は、１次貯蔵タ
ンク５、そして、輸送バルブ６を経て２次貯蔵タンク７
に送られ、両タンク５、７内の微粉炭量が規定の規定の
上限レベル（Ｈ）に達した後、輸送バルブ６が閉じられ
る。微粉炭は、２次貯蔵タンク７から混合前配管８、混
合部９および混合後配管１０を経て、各羽口１１に輸送
され、そして、高炉１２の周囲に設けられた環状管１３
からの熱風とともに、高炉１２内に吹き込まれる。
【００１８】混合前配管８内の微粉炭の輸送は、コンプ
レッサー１４からのＮ2 ガスにより行われる。混合部９
には、コンプレッサー１５から輸送用空気が送られて、
混合前配管８からの微粉炭を混合後配管１０に輸送す
る。
レッサー１４からのＮ2 ガスにより行われる。混合部９
には、コンプレッサー１５から輸送用空気が送られて、
混合前配管８からの微粉炭を混合後配管１０に輸送す
る。
【００１９】各混合後配管１０には、流量計１７および
開閉バルブ１８が取り付けられている。開閉バルブ１８
は、流量計１７より微粉炭輸送方向上流側に取り付けら
れている。流量計１７からの微粉炭の流量信号は、詰ま
り検出器１９に送られ、ここで微粉炭の流量変化を検出
する。バルブ制御器２０は、詰まり検出器１９による微
粉炭の流量変化が予め設定した閾値以上になると、開閉
バルブ１８を断続的に開閉させる機能を有している。
開閉バルブ１８が取り付けられている。開閉バルブ１８
は、流量計１７より微粉炭輸送方向上流側に取り付けら
れている。流量計１７からの微粉炭の流量信号は、詰ま
り検出器１９に送られ、ここで微粉炭の流量変化を検出
する。バルブ制御器２０は、詰まり検出器１９による微
粉炭の流量変化が予め設定した閾値以上になると、開閉
バルブ１８を断続的に開閉させる機能を有している。
【００２０】混合前配管８に微粉炭の詰まりが発生する
と、混合後配管１０内を流れる微粉炭の流量は、図２に
示すように変化し、この変化は、混合後配管１０に取り
付けられた流量計１７によって検出される。流量計１７
としては、混合後配管１０内を流れる微粉炭の密度と静
電容量との間に一定の相関があることを利用した静電容
量式のもの、光透過式のもの等を使用する。
と、混合後配管１０内を流れる微粉炭の流量は、図２に
示すように変化し、この変化は、混合後配管１０に取り
付けられた流量計１７によって検出される。流量計１７
としては、混合後配管１０内を流れる微粉炭の密度と静
電容量との間に一定の相関があることを利用した静電容
量式のもの、光透過式のもの等を使用する。
【００２１】詰まり検出器１９は、流量計１７による微
粉炭流量値を常時監視しており、現流量値が定常時の流
量値に対する比として予め設定された閾値より低下する
時点で、詰まり検出信号を外部警報器（図示せず）とバ
ルブ制御器２０とに出力する。詰まり検出器１９の信号
処理の流れは、図３に示す通りである。
粉炭流量値を常時監視しており、現流量値が定常時の流
量値に対する比として予め設定された閾値より低下する
時点で、詰まり検出信号を外部警報器（図示せず）とバ
ルブ制御器２０とに出力する。詰まり検出器１９の信号
処理の流れは、図３に示す通りである。
【００２２】複数等量配管系で全体流量が変化する場合
において、個々の配管の静電容量による流量測定値およ
び固定閾値を用いると、特に、低流量域において、下限
検出が誤動作する場合がある。これは、粉体の性状、組
織の変動によって誘電率が長期的に変化するためであ
る。個々の配管には、同一性状、同一組織の粉体が流れ
ているので、それらの測定値の平均値によって閾値を補
正すれば、長期的に安定な測定が可能となる。
において、個々の配管の静電容量による流量測定値およ
び固定閾値を用いると、特に、低流量域において、下限
検出が誤動作する場合がある。これは、粉体の性状、組
織の変動によって誘電率が長期的に変化するためであ
る。個々の配管には、同一性状、同一組織の粉体が流れ
ているので、それらの測定値の平均値によって閾値を補
正すれば、長期的に安定な測定が可能となる。
【００２３】バルブ制御器２０は、詰まり検出器１９か
らの詰まり発生信号が入力されると、直ちに、混合後配
管１０に取り付けらた開閉バルブ１８を断続的に設定パ
ターンに従って開閉させる機能を有している。
らの詰まり発生信号が入力されると、直ちに、混合後配
管１０に取り付けらた開閉バルブ１８を断続的に設定パ
ターンに従って開閉させる機能を有している。
【００２４】このようにして、開閉バルブ１８が開閉す
ると、混合前配管８の内圧が断続的に変化するので、混
合前配管８が伸縮振動し、また、衝撃波が発生する。こ
の結果、閉塞箇所に衝撃が付与されて、詰まっていた粉
体が取り除かれる。
ると、混合前配管８の内圧が断続的に変化するので、混
合前配管８が伸縮振動し、また、衝撃波が発生する。こ
の結果、閉塞箇所に衝撃が付与されて、詰まっていた粉
体が取り除かれる。
【００２５】図４に、混合前配管８と混合後配管１０と
の差圧の変化を示す。ここで、Ｐaは、圧力計２１によ
って測定される混合前配管８の内圧、Ｐb は、圧力計２
２によって測定される混合後配管１０の内圧、そして、
Ｐa −Ｐb は、両者の差圧である。混合前配管８に詰ま
りが生じるとＰa −Ｐb の値は高くなるが、開閉バルブ
１８が閉となれば、Ｐa −Ｐb 瞬時に負圧に変化する。
一方、Ｐa の瞬時値は、２次貯蔵タンク７と同圧となる
ように上昇する。次に、開閉バルブ１８を開とすると、
Ｐa −Ｐb とＰa とはそれぞれ内圧に戻る。
の差圧の変化を示す。ここで、Ｐaは、圧力計２１によ
って測定される混合前配管８の内圧、Ｐb は、圧力計２
２によって測定される混合後配管１０の内圧、そして、
Ｐa −Ｐb は、両者の差圧である。混合前配管８に詰ま
りが生じるとＰa −Ｐb の値は高くなるが、開閉バルブ
１８が閉となれば、Ｐa −Ｐb 瞬時に負圧に変化する。
一方、Ｐa の瞬時値は、２次貯蔵タンク７と同圧となる
ように上昇する。次に、開閉バルブ１８を開とすると、
Ｐa −Ｐb とＰa とはそれぞれ内圧に戻る。
【００２６】開閉バルブ１８は、図５に示すような断面
を有するスライスバルブであり、全開のときは、微粉炭
の流れを妨げない構造になっている。
を有するスライスバルブであり、全開のときは、微粉炭
の流れを妨げない構造になっている。
【００２７】以上の説明は、この発明を高炉羽口への微
粉炭の輸送に適用したものであるが、一般的な粉体を圧
送する配管にも適用できることは勿論である。
粉炭の輸送に適用したものであるが、一般的な粉体を圧
送する配管にも適用できることは勿論である。
【００２８】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、粉体流量に基づいて、配管に取り付けられた開閉バ
ルブを開閉することによって、粉体による配管の閉塞を
迅速に検出して、配管の閉塞を容易且つ確実に防止する
ことが可能となるといった有用な効果がもたらされる。
ば、粉体流量に基づいて、配管に取り付けられた開閉バ
ルブを開閉することによって、粉体による配管の閉塞を
迅速に検出して、配管の閉塞を容易且つ確実に防止する
ことが可能となるといった有用な効果がもたらされる。
【図１】この発明の、粉体輸送用配管の閉塞防止方法
を、高炉への微粉炭の輸送に適用した場合の系統図であ
る。
を、高炉への微粉炭の輸送に適用した場合の系統図であ
る。
【図２】混合後配管内を流れる微粉炭の流量変化を示す
グラフである。
グラフである。
【図３】詰まり検出器が行う信号処理の流れ図である。
【図４】混合前配管と混合後配管との差圧の変化を示す
グラフである。
グラフである。
【図５】開閉バルブを示す概略断面図である。
【図６】従来の、高炉羽口への微粉炭の輸送経路を示す
系統図である。
系統図である。
１：石炭、 ２：石炭貯蔵槽、 ３：ガスヒーター、 ４：ローラーミル、 ５：ガスヒーター、 ６：輸送バルブ、 ７：２次貯蔵タンク、 ８：混合前配管、 ９：混合部、 10：混合後配管、 11：羽口、 12：高炉、 13：環状管、 14：コンプレッサー、 15：コンプレッサー、 16：温度計、 17：流量計、 18：開閉バルブ、 19：詰まり検出器、 20：バルブ制御器、 21：圧力計、 22：圧力計。
Claims (2)
- 【請求項１】 粉体貯蔵タンク内の粉体を混合前配管を
介して混合部まで輸送し、前記混合部において前記粉体
と輸送用気体とを混合し、このようにして前記輸送用気
体と混合した前記粉体を、混合後配管を介して目的地ま
で輸送する際に、前記混合部および／または前記混合前
配管に生じる、前記粉体による閉塞を防止するための、
粉体輸送用配管の閉塞防止方法において、 前記混合後配管内を流れる前記粉体の流量を流量計によ
って測定し、この測定値に基づいて、前記流量計より前
記粉体輸送方向上流側の前記混合後配管に設けた開閉バ
ルブを断続的に開閉して、前記混合前配管の内圧を断続
的に変化させ、かくして、前記混合部および／または前
記混合前配管に衝撃を与えて、前記粉体による閉塞を防
止することを特徴とする、粉体輸送用配管の閉塞防止方
法。 - 【請求項２】 前記目的地は、高炉羽口であり、前記粉
体は、微粉炭であり、そして、前記輸送用気体は、微粉
炭の燃焼用空気であり、前記混合後配管は、前記高炉の
各羽口に接続されていることを特徴とする、請求項１記
載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20991893A JPH0748611A (ja) | 1993-08-02 | 1993-08-02 | 粉体輸送用配管の閉塞防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20991893A JPH0748611A (ja) | 1993-08-02 | 1993-08-02 | 粉体輸送用配管の閉塞防止方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0748611A true JPH0748611A (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=16580824
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20991893A Pending JPH0748611A (ja) | 1993-08-02 | 1993-08-02 | 粉体輸送用配管の閉塞防止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0748611A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030048811A (ko) * | 2001-12-13 | 2003-06-25 | 주식회사 포스코 | 용광로의 미분탄 취입지관 관통방법 |
| KR100489033B1 (ko) * | 2000-05-16 | 2005-05-11 | 주식회사 포스코 | 고로 미분탄 취입라인의 픽업부 막힘관통장치 |
| CN100424188C (zh) * | 2004-06-30 | 2008-10-08 | 任镇华 | 炼铁高炉煤粉喷吹工艺方法及其专用煤粉输送机 |
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| JP2011090000A (ja) * | 2003-05-14 | 2011-05-06 | Xtralis Pty Ltd | アプリケーションに関連した改良された検出装置および方法 |
| JP2012516389A (ja) * | 2009-01-30 | 2012-07-19 | シーメンス・ファオアーイー・メタルズ・テクノロジーズ・ゲーエムベーハー | 銑鉄又は液状鋼半製品を生産するための方法及びプラント |
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| JP2020045504A (ja) * | 2018-09-14 | 2020-03-26 | 日本製鉄株式会社 | 微粉炭吹き込み方法 |
-
1993
- 1993-08-02 JP JP20991893A patent/JPH0748611A/ja active Pending
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