JPH0748258A - 経皮投与用製剤 - Google Patents

経皮投与用製剤

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JPH0748258A
JPH0748258A JP33942793A JP33942793A JPH0748258A JP H0748258 A JPH0748258 A JP H0748258A JP 33942793 A JP33942793 A JP 33942793A JP 33942793 A JP33942793 A JP 33942793A JP H0748258 A JPH0748258 A JP H0748258A
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JP
Japan
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preparation
adhesive
benzimidazole
ester
transdermal administration
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Application number
JP33942793A
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English (en)
Inventor
Shoichi Harada
正一 原田
Akio Ozaki
昭夫 尾崎
Yoshiteru Takahashi
嘉輝 高橋
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】6-アミノ-5- クロロ-1- イソプロピル-2-(4-メ
チル-1- ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル(I)を含
有することを特徴とするセロトニン受容体拮抗剤とし
て使用される経皮投与用製剤。 【化1】 【効果】本発明の経皮投与用製剤は、経皮投与によりセ
ロトニン3 受容体拮抗作用を示し、セロトニン3 受容体
拮抗剤として使用し得る。より具体的には、本発明の経
皮投与用製剤は、例えばシスプラチン等による癌化学療
法に伴う嘔吐に対する制吐剤あるいはセロトニン受容
体拮抗作用に基づく過敏性腸症候群治療剤として有用で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は6-アミノ-5- クロロ-1-
イソプロピル-2-(4-メチル-1- ピペラジニル)ベンズイ
ミダゾ−ル(I)を含有することを特徴とするセロトニ
受容体拮抗剤として使用される経皮投与用製剤に関
する。
【0002】
【化1】
【0003】
【従来の技術】経皮投与用製剤は、薬物の初回通過効果
を回避できるうえ、投与量を適用部位や適用面積を変え
ることによって容易に調節できる等の利点を有すること
から、近年、種々の経皮投与用製剤が薬物の全身投与を
目的として臨床応用されるようになってきている。
【0004】本発明の経皮投与用製剤に用いられる6-ア
ミノ-5- クロロ-1- イソプロピル-2-(4-メチル-1- ピペ
ラジニル)ベンズイミダゾ−ル[以下、ベンズイミダゾ
−ル誘導体(I)と云う]は、優れたセロトニン3 受容
体拮抗作用を有し、シスプラチン等による癌化学療法に
伴う嘔吐に対する制吐剤として有用な化合物であること
が知られている(特開平5-17449 号参照)。しかしなが
らベンズイミダゾ−ル誘導体(I)を有効成分とする経
皮投与用製剤については何ら知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、ベンズ
イミダゾ−ル誘導体(I)を含有することを特徴とする
経皮投与用製剤を提供すべく検討した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、ベンズイ
ミダゾ−ル誘導体(I)を含有する経皮投与用製剤を製
造し、該製剤を経皮投与することにより、ベンズイミダ
ゾ−ル誘導体(I)が経皮吸収され、セロトニン3 受容
体拮抗作用を示すことを見い出して本発明を完成させ
た。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明に用いられるベンズイミダゾ−ル誘導体(I)は、
前記特開平5-17449号記載の製造法によって得られる。
また、本発明においては、ベンズイミダゾ−ル誘導体
(I)の薬理学的に許容される酸付加塩も、経皮投与用
製剤中に該酸付加塩に対して約1当量のエタノールアミ
ン等の有機塩基、あるいは炭酸ナトリウム等の無機塩基
の水溶液を添加することによって使用できる。
【0008】本発明の経皮投与用製剤の剤形としては貼
付剤、クリーム剤あるいは軟膏剤等を挙げることができ
るが、貼付剤が好ましい。
【0009】かかる本発明の経皮投与用製剤は、ベンズ
イミダゾール誘導体(I)を基剤に溶解もしくは懸濁さ
せ、必要に応じて溶解剤、吸収促進剤、界面活性剤、可
塑剤、充填剤および/または劣化防止剤等を適宜添加
し、通常の方法によって製造することができる。例え
ば、本発明の貼付剤は溶剤塗工法により以下のようにし
て製造することができる。
【0010】すなわち、ベンズイミダゾール誘導体
(I)、粘着性基剤、要すれば吸収促進剤等の添加剤を
溶媒に溶解または分散させ、得られた溶液または分散液
を支持体表面に塗布し、乾燥して、通常、厚み10〜200
μmの粘着層を支持体表面に形成させて製造することが
できる。また、上記の溶液または分散液を保護用の剥離
シート上に塗布し、乾燥し、剥離シート上に通常、厚み
10〜200 μmの粘着層を形成させ、その後に支持体を粘
着層に密着させて製造することもできる。
【0011】粘着層におけるベンズイミダゾール誘導体
(I)の配合量は、粘着層の乾燥重量に対し通常、0.1
〜30重量%である。ベンズイミダゾール誘導体(I)の
配合量を0.1 重量%以下とするとベンズイミダゾール誘
導体(I)の必要量を経皮吸収させるためにはあまりに
も広い面積の貼付剤の貼付が必要となり、一方、30重量
%以上を配合すると、粘着層の粘着性が低下し皮膚への
貼付が困難となり好ましくない。
【0012】上記粘着性基剤には、アクリル系粘着性基
剤、シリコーン系粘着性基剤あるいはゴム系粘着性基剤
等が使用できるが、アクリル系粘着性基剤が特に好まし
い。アクリル系粘着性基剤としては、アクリル酸アルキ
ルエステル(アルキル基の炭素数1〜18、好ましくは4
〜16)、メタアクリル酸アルキルエステル(アルキル基
の炭素数1〜18、好ましくは4〜16)の単独重合体また
はこれらの共重合体が好適に用いられる。
【0013】上記アクリル酸アルキルエステル、メタア
クリル酸アルキルエステルの具体例としては、アルキル
基がブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、2-エチルヘキシル、ノニル、イソノニル、デシル、
ウンデシル、ドデシル、トリデシル、ステアリル等の直
鎖アルキル基や分岐アルキル基等を有するアクリル酸ア
ルキルエステルまたはメタアクリル酸アルキルエステル
が挙げられる。
【0014】また、本発明に使用するアクリル系粘着性
基剤として、上記アクリル酸アルキルエステルまたは/
およびメタアクリル酸アルキルエステルと以下の1種ま
たは2種以上のオレフィン系単量体2〜40重量部との共
重合体も好適に使用することができる。
【0015】これら単量体としては、アクリル酸、アク
リル酸ヒドロキシ低級アルキルエステル(例えば、アク
リル酸ヒドロキシエチルエステル、アクリル酸ヒドロキ
シプロピルエステル)、アクリルアミド、アクリルアミ
ド誘導体(例えば、ジメチルアクリルアミド、N−ブチ
ルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N
−メチロールプロパンアクリルアミド)、アクリル酸ア
ルキルアミノアルキルエステル(例えば、アクリル酸ア
ミノエチルエステル、アクリル酸tert- ブチルアミノエ
チルエステル)、アクリル酸ジアルキルアミノアルキル
エステル(例えば、アクリル酸ジメチルアミノエチルエ
ステル)、アクリル酸アルコキシアルキルエステル(例
えば、アクリル酸メトキシエチルエステル、アクリル酸
エトキシエチルエステル)、アクリル酸テトラヒドロフ
ルフリルエステル、アクリル酸とメトキシジエチレング
リコールとのエステル、アクリル酸とメトキシポリエチ
レングリコールとのエステル、アクリル酸とメトキシポ
リプロピレングリコールとのエステル、メタアクリル
酸、メタアクリル酸ヒドロキシ低級アルキルエステル
(例えば、メタアクリル酸ヒドロキシエチルエステル、
メタアクリル酸ヒドロキシプロピルエステル)、メタア
クリルアミド、メタアクリルアミド誘導体(例えば、ジ
メチルメタアクリルアミド、N−ブチルメタアクリルア
ミド、N−メチロールメタアクリルアミド、N−メチロ
ールプロパンメタアクリルアミド)、メタアクリル酸ア
ルキルアミノアルキルエステル(例えば、メタアクリル
酸アミノエチルエステル、メタアクリル酸tert- ブチル
アミノエチルエステル)、メタアクリル酸ジアルキルア
ミノアルキルエステル(例えば、メタアクリル酸ジメチ
ルアミノエチルエステル)、メタアクリル酸アルコキシ
アルキルエステル(例えば、メタアクリル酸メトキシエ
チルエステル、メタアクリル酸エトキシエチルエステ
ル)、メタアクリル酸テトラヒドロフルフリルエステ
ル、メタアクリル酸とメトキシジエチレングリコールと
のエステル、メタアクリル酸とメトキシポリエチレング
リコールとのエステル、メタアクリル酸とメトキシポリ
プロピレングリコールとのエステル、メタアクリロニト
リル、アクリロニトリル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、N−ビニル-2- ピロリドン、メチルビニルピロリ
ドン、ビニルピリジン、ビニルピペリドン、ビニルピリ
ミジン、ビニルピペラジン、ビニルピラジン、ビニルピ
ロール、ビニルイミダゾール、ビニルカプロラクタム、
ビニルオキサゾール、ビニルモルホリンスチレン、イタ
コン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、スチレンスルホ
ン酸、アリルスルホン酸、スルホンプロピルメタアクリ
レート、スルホンプロピルアクリレート、メタアクリロ
イルオキシナフタレンスルホン酸、アクリロイルオキシ
ナフタレンスルホン酸、アクリルアミドメチルプロパン
スルホン酸等が挙げられる。
【0016】更に、必要に応じて粘着層に、粘着付与
剤、吸収促進剤、界面活性剤、可塑剤、充填剤および/
または劣化防止剤等を適宜添加することができる。例え
ば、吸収促進剤および/または界面活性剤としては、オ
クタン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル等の脂肪族
モノカルボン酸低級アルキルエステル、セバシン酸ジエ
チル等の脂肪族ジカルボン酸ジ低級アルキルエステル、
プロピレングリコールモノカプリレート等のプロピレン
グリコール脂肪酸エステル、オレイルアルコール等の高
級不飽和アルコール等が挙げられる。
【0017】上記において、ミリスチン酸イソプロピ
ル、プロピレングリコールモノカプリレート、オレイル
アルコールは吸収促進剤として好適に使用することがで
きる。
【0018】本発明の粘着性貼付剤の支持体には、粘着
層中の成分が透過しない材料よりなる単層シート、2枚
以上の積層フィルム、織布または不織布が好適に用いら
れる。支持体の材料としては、例えば、ポリエチレンテ
レフタレートの如きポリエステル、ナイロンの如きポリ
アミド、ポリ塩化ビニリデン、酢酸セルロース、エチル
セルロース、可塑化酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸
エチル共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、可塑化
ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンおよび金属箔(例えば、アルミニウム箔)を挙
げることができる。支持体は気体透過性の低いものがベ
ンズイミダゾ−ル誘導体(I)の経皮吸収性に好まし
く、例えば、ポリエステルフィルムが好適に使用でき
る。支持体には柔軟性が要求されることからその厚みは
通常、300 μm以下、好ましくは5〜150 μmである。
【0019】本発明の粘着性貼付剤は、製造、運搬ある
いは保存中に粘着層が徒に器具、容器等に接着すること
を防止するために、また貼付剤の劣化を防止するため
に、通常、その表面に剥離シートを積層しておく。そし
て使用時にこれを剥離して粘着面を露出させ、皮膚に貼
付して投与する。
【0020】剥離シートとしては、使用時に粘着層から
容易に剥離されることが必要であるために、通常、粘着
層との接触面にシリコン処理が施された、ポリエステ
ル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレ
ンテレフタレート等のフィルム、または上質紙やグラシ
ン紙とポリオレフィンとのラミネートフィルム等が用い
られる。剥離シートの厚みは1000μm以下、好ましくは
30〜200 μmである。
【0021】本発明の経皮投与用製剤は、患者の年齢、
体重、症状、剤形等により投与量が異なるが、通常、成
人に対して一回当たりベンズイミダゾ−ル誘導体(I)
1〜1000mgを含有した当該製剤を、皮膚1〜50cm2
に1日2回から7日に1回、貼付または塗擦する。
【0022】
【発明の作用効果】本発明の経皮投与用製剤はベンズイ
ミダゾール誘導体(I)の経皮吸収性に優れている。例
えば、経皮吸収性の評価方法として、摘出した皮膚を拡
散セル間に挿入し、これを透過する薬物量を測定し、判
定する方法(以下、拡散セル法と云う)が汎用されてい
るので、この方法で試験したところ、良好な皮膚透過性
を示した(後記試験例1参照)。
【0023】更に、本発明の経皮投与用製剤は、経皮投
与によりセロトニン3 受容体拮抗作用を示した(後記試
験例2参照)。
【0024】従って、本発明の経皮投与用製剤は、経皮
投与によりセロトニン3 受容体拮抗作用を示し、セロト
ニン3 受容体拮抗剤として使用し得る。より具体的に
は、本発明の経皮投与用製剤は、例えばシスプラチン等
による癌化学療法に伴う嘔吐に対する制吐剤あるいはセ
ロトニン3 受容体拮抗作用に基づく過敏性腸症候群治療
剤として有用である。
【0025】以下、本発明化合物の作用効果を試験例を
挙げて説明する。 試験例1拡散セル法 : 1)検体および投与量 実施例1〜5の貼付剤を半径約1.6cm の円形(面積8c
m2) に切断して使用した[ベンズイミダゾール誘導体
(I)0.6mg 相当量を投与]。 2)試験方法 Wistar系雄性ラット(体重200 〜 300g)の腹部を剃毛
し、その1日後にラットをエーテル麻酔し、剃毛された
腹部の皮膚を剥離した。これを垂直型拡散セル(Kercso
Engineering社製、有効面積8cm2) に装着して試験し
た。レセプター液には、8.3%ポリエチレングリコール 4
00の水溶液を用いた。ドナー側には検体を貼付して投与
した。セル温度を37℃に保ち、投与後、一定時間後(0.
5、1、2、3、4、5および 6時間)毎にそれぞれのレセプター
液 0.1mlを採取し、ベンズイミダゾール誘導体(I)の
濃度を下記条件の高速液体クロマトグラフィーにより定
量した。次いで、このベンズイミダゾール誘導体(I)
の濃度とレセプター液量とから皮膚を透過したベンズイ
ミダゾール誘導体(I)の量を算出した。1検体につい
て3回の試験を実施し、その結果の平均値を求めた。
【0026】高速液体クロマトグラフィー条件: ・カラム:Inertsil ODS 5-150 [150mm × 4.6mm、ジー
エルサイエンス社製] ・移動相:水 600容、アセトニトリル 400容およびトリ
エチルアミン 0.5容との混合物 ・カラム温度:40℃ ・流速:1.0ml/分 ・検出方法:UV 315nmにおける吸光度測定 3)試験結果 投与後0.5、1、2、3、4、5 および 6時間に皮膚を透過したベ
ンズイミダゾール誘導体(I)の量(1群3例の平均
値、単位μg)を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】試験例2セロトニン3 受容体拮抗作用 : 1)検体および投与量 検体1(貼付剤): 実施例1の貼付剤を直径1.6cm(面積2cm2) の円形に切断
してラットに貼付した[ベンズイミダゾール誘導体
(I)150 μg/ラット相当量を経皮投与]。
【0029】検体2(貼付剤): 実施例2の貼付剤を直径1.6cm(面積2cm2) の円形に切断
してラットに貼付した[ベンズイミダゾール誘導体
(I)150 μg/ラット相当量を経皮投与]。
【0030】検体3(軟膏剤): 実施例6の軟膏剤を250mg とりラット腹部に直径約1.6c
m(面積2cm2) の円形に塗布した[ベンズイミダゾール誘
導体(I) 250μg/ラット相当量を経皮投与]。 2)試験方法 検体を経皮投与した場合のセロトニン3 受容体拮抗作用
を、セロトニンの静脈内投与によって誘発される反射性
徐脈[ベゾルド・ヤ−リッシュ反射(Bezold-Jarisch re
flex)]に対する阻害作用を指標に以下のようにして測定
した。
【0031】即ち、試験前日に、S.D.系雄性ラット(体
重230 〜 330g)の腹部をエーテル麻酔下に剃毛した。
【0032】該ラットをウレタン1.25 mg/kgの腹腔内投
与により麻酔し、頸動脈にカニュ−レを挿入し、心拍数
を測定した[セロトニン投与前心拍数(A)]。次い
で、セロトニンを静脈内投与(0.04mg/kg) した後、心拍
数を測定し[セロトニン投与後の最低心拍数(B
0 )]、次式より検体投与前における徐脈率[検体投与
前徐脈率(C0 )]を求めた。
【0033】
【数1】C0 (%)=[(A−B0 )/A]×100 その30分後に検体を剃毛部に貼付または塗布し、その
後、一定時間後(0.5、1、2、3、4、5 および 6時間)毎に上
記と同様にしてセロトニンを静脈内投与した後、心拍数
を夫々測定し[セロトニン投与後の最低心拍数(B
n )]、検体投与後各時間(0.5、1、2、3、4、5 および 6時
間)における夫々の徐脈率[検体投与後徐脈率(C
n )]を次式より求めた。
【0034】
【数2】Cn (%)=[(A−Bn )/A]×100 検体投与前および検体投与後各時間における徐脈率か
ら、セロトニン誘発徐脈に対する検体投与後各時間(0.
5、1、2、3、4、5 および 6時間)における阻害率を次式によ
り夫々算出した。
【0035】
【数3】 阻害率(%)=[(C0 −Cn )/C0 ]×100 3)試験結果 検体投与後各時間毎の阻害率(1群4例の平均値±標準
誤差)を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を説明する。
【0038】なお、実施例の処方において、配合量mg/c
m2とは面積1cm2当たりの貼付剤に含まれる各組成のmg量
を意味し、配合%とは、貼付剤の粘着層中に含有される
各組成の重量%を意味する。
【0039】実施例1 処方: 組 成 配合量mg/cm2 (配合%) 有効成分:ベンズイミダゾール誘導体(I) 0.075 ( 1) 基剤:アクリル系粘着性基剤 7.425 (99) 支持体:ポリエステルフィルム(スリーエム社製、商品名スコッチパック) 製造方法:アクリル系粘着性基剤溶液( 2-エチルヘキシ
ルアクリレート70重量部、酢酸ビニル26重量部、ヒドロ
キシエキルメタアクリレート3.5 重量部およびアクリル
酸0.5 重量部をトルエン50重量部と酢酸エチル50重量部
の混合溶液に溶解し、過酸化ベンゾイル0.5 重量部の存
在下に、80℃で9時間共重合させ、トルエン60重量部で
希釈して調製した、共重合体の平均分子量約40万、共重
合体含量41%) 100gにベンズイミダゾール誘導体(I)
0.414 gを混合撹拌し、アクリル系粘着基剤とベンズイ
ミダゾール誘導体(I)の混合溶液(粘着層溶液)を調
製した。ガラス板上に剥離シート(本州製紙社製、ポリ
エチレンコートグラシンセパレーター)350cm2を置き、
その上に上記の粘着層溶液の一部を流し入れ、アプリケ
ーター(ベイカー アプリケーターNo.0052 、ウエシマ
社製)を用いて、均一な厚さに延ばした。これを80℃で
15分間温風乾燥機内で乾燥した後、これに支持体(ポリ
エステルフィルム、厚さ2.75μm)をローラを用いて接
着し、粘着層の厚さが約75μm、1cm2当たりに 0.075mg
のベンズイミダゾール誘導体(I)を含有する粘着性の
貼付剤を得た。
【0040】実施例2 処方: 組 成 配合量mg/cm2 (配合%) 有効成分:ベンズイミダゾール誘導体(I) 0.075 ( 1) 吸収促進剤:ミリスチン酸イソプロピル 0.75 (10) 基剤:アクリル系粘着性基剤 6.675 (89) 支持体:ポリエステルフィルム(スリーエム社製、商品名スコッチパック) 製造方法:実施例1で使用したアクリル系粘着性基剤溶
液100gにベンズイミダゾール誘導体(I)0.461gおよび
ミリスチン酸イソプロピル4.607gを混合撹拌した後、実
施例1と同様にして、粘着層の厚さが約75μm、1cm2
たりに 0.075mgのベンズイミダゾール誘導体(I)を含
有する粘着性の貼付剤を得た。
【0041】実施例3 処方: 組 成 配合量mg/cm2 (配合%) 有効成分:ベンズイミダゾール誘導体(I) 0.075 ( 1) 吸収促進剤:ミリスチン酸イソプロピル 0.75 (10) 可塑剤:流動パラフィン 0.75 (10) 基剤:アクリル系粘着性基剤 5.925 (79) 支持体:ポリエステルフィルム(スリーエム社製、商品名スコッチパック) 製造方法:実施例1で使用したアクリル系粘着性基剤溶
液100gにベンズイミダゾール誘導体(I)0.519g、ミリ
スチン酸イソプロピル5.190gおよび流動パラフィン5.19
0gを混合撹拌した後、実施例1と同様にして、粘着層の
厚さが約75μm、1cm2当たりに 0.075mgのベンズイミダ
ゾール誘導体(I)を含有する粘着性の貼付剤を得た。
【0042】実施例4 処方: 組 成 配合量mg/cm2 (配合%) 有効成分:ベンズイミダゾール誘導体(I) 0.075 ( 1) 吸収促進剤:オレイルアルコール 0.75 (10) 可塑剤:流動パラフィン 0.75 (10) 基剤:アクリル系粘着性基剤 5.925 (79) 支持体:ポリエステルフィルム(スリーエム社製、商品名スコッチパック) 製造方法:実施例1で使用したアクリル系粘着性基剤溶
液100gにベンズイミダゾール誘導体(I)0.519g、オレ
イルアルコール5.190gおよび流動パラフィン5.190gを混
合撹拌した後、実施例1と同様にして、粘着層の厚さが
約75μm、1cm2当たりに 0.075mgのベンズイミダゾール
誘導体(I)を含有する粘着性の貼付剤を得た。
【0043】実施例5 処方: 組 成 配合量mg/cm2 (配合%) 有効成分:ベンズイミダゾール誘導体(I) 0.075 ( 1) 吸収促進剤:プロピレングリコール モノカプリレート 0.75 (10) 基剤:アクリル系粘着性基剤 6.675 (89) 支持体:ポリエステルフィルム(スリーエム社製、商品名スコッチパック) 製造方法:実施例1で使用したアクリル系粘着性基剤溶
液100gにベンズイミダゾール誘導体(I)0.461gおよび
プロピレングリコールモノカプリレート4.607gを混合撹
拌した後、実施例1と同様にして、粘着層の厚さが約75
μm、1cm2当たりに 0.075mgのベンズイミダゾール誘導
体(I)を含有する粘着性の貼付剤を得た。
【0044】実施例6 ベンズイミダゾール誘導体(I)1g (1重量部) をポリ
エチレングリコール 400 500kg(500重量部) に加え、60
℃に加温し溶解した。次いで、これにポリエチレングリ
コール 4000 500g(500重量部) を加え、80℃に加温し
て、透明になるまで攪拌した。これを室温迄徐々に冷却
し、ベンズイミダゾール誘導体(I)を0.1%含有する軟
膏を得た。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 9/70 363 47/10 E 47/14 E

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 6-アミノ-5- クロロ-1- イソプロピル-2
    -(4-メチル-1- ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ルを含
    有することを特徴とする経皮投与用製剤。
  2. 【請求項2】 セロトニン3 受容体拮抗剤として使用さ
    れる請求項1の経皮投与用製剤。
  3. 【請求項3】 制吐剤として使用される請求項1の経皮
    投与用製剤。
  4. 【請求項4】 過敏性腸症候群治療剤として使用される
    請求項1の経皮投与用製剤。
  5. 【請求項5】 剤形が貼付剤である請求項1の経皮投与
    用製剤。
  6. 【請求項6】 アクリル系粘着性基剤と6-アミノ-5- ク
    ロロ-1- イソプロピル-2-(4-メチル-1- ピペラジニル)
    ベンズイミダゾ−ルとよりなる粘着層を、支持体の片面
    に積層した請求項5の粘着性貼付剤。
  7. 【請求項7】 粘着性基剤と6-アミノ-5- クロロ-1- イ
    ソプロピル-2-(4-メチル-1- ピペラジニル)ベンズイミ
    ダゾ−ルとよりなる粘着層中の6-アミノ-5-クロロ-1-
    イソプロピル-2-(4-メチル-1- ピペラジニル)ベンズイ
    ミダゾ−ルの配合量が0.1 〜30重量%である請求項6の
    粘着性貼付剤。
  8. 【請求項8】 脂肪族モノカルボン酸低級アルキルエス
    テルを含有する請求項7の粘着性貼付剤。
  9. 【請求項9】 脂肪族モノカルボン酸低級アルキルエス
    テルがミリスチン酸イソプロピルである請求項8の粘着
    性貼付剤。
  10. 【請求項10】 プロピレングリコール脂肪酸エステル
    を含有する請求項7の粘着性貼付剤。
  11. 【請求項11】 プロピレングリコール脂肪酸エステル
    がプロピレングリコールモノカプリレートである請求項
    10の粘着性貼付剤。
  12. 【請求項12】 高級不飽和アルコールを含有する請求
    項7の粘着性貼付剤。
  13. 【請求項13】 高級不飽和アルコールがオレイルアル
    コールである請求項12の粘着性貼付剤。
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