JPH0748212A - 工芸素材類を害虫より保護するための害虫防除剤 - Google Patents

工芸素材類を害虫より保護するための害虫防除剤

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JPH0748212A
JPH0748212A JP6123288A JP12328894A JPH0748212A JP H0748212 A JPH0748212 A JP H0748212A JP 6123288 A JP6123288 A JP 6123288A JP 12328894 A JP12328894 A JP 12328894A JP H0748212 A JPH0748212 A JP H0748212A
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chloro
wood
materials
formula
controlling agent
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JP6123288A
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English (en)
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Shinichi Tsuboi
真一 坪井
Yumi Hattori
ゆみ 服部
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Bayer CropScience KK
Original Assignee
Nihon Bayer Agrochem KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工芸素材類を害虫より保護するための害虫防
除技術 【構成】 式 【化1】 式中、Zは、2−クロロ−5−ピリジル、又は2−クロ
ロ−5−チアゾリルを示し、そしてR1 及びR2 は、そ
れぞれ独立にC1-4 アルキルを示す、で表される化合物
を有効成分として、含有することを特徴とする工芸素材
類を害虫より保護するための害虫防除剤。 【効果】本発明の防除剤は、工芸素材類を加害する害
虫、特にシロアリに対し、優れた殺虫効果を現すと共
に、残効力をもつ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工芸素材類を害虫より
保護するための害虫防除技術に関する。詳しくは、本発
明は、工芸素材類を加害する昆虫類を防除する薬剤とし
ての公知ニトロメチレン化合物、又はニトロイミノ化合
物の使用に関する。また、本発明は、工芸素材類を完璧
に保護するに有用な、上記害虫防除のための組成物にも
関し、ここで、該組成物は、工芸素材類を完璧に防除す
るに際しては、害虫はもとより、菌類、細菌、藻類に対
しても、有用であり、またシロアリの侵襲に対して、工
芸素材類を保護するための土壌処理にとって、有用なも
のである。本発明は、更に、工芸素材類を処理するため
の方法及びシロアリ侵襲に対する土壌処理方法にも関す
る。
【0002】
【従来の技術】ニトロメチレン化合物、又はニトロイミ
ノ化合物、並びに、植物保護の分野に於ける該化合物の
殺虫剤としての利用は、特開平2−235881号等に
示される通り、公知である。然しながら、上記刊行物に
は、該化合物類が工芸素材類を害虫から完璧に保護する
ことや、またシロアリの侵襲に対し、土壌処理すること
等については、全く記載されていない。様々な昆虫が、
工芸素材類に被害をもたらすことが知られており、それ
によって引き起こされた深刻な被害のために、住環境へ
の影響、更に工芸素材類からできた文化財建造物への影
響が、社会的問題になると共に、その保護並びに有効な
防除が強く望まれている。そして、これら有害生物のう
ち、シロアリは、特に重要な害虫として知られている。
【0003】近年、我が国に於いては、従来シロアリ防
除剤として各方面で多用されてきたクロルデンがその長
期残留性及び環境への影響の点から、使用禁止となり、
現今使用されている薬剤は、主に、ホキシム〔化学名:
0−(α−シアノベンジリデンアミノ)0,0−ジエチ
ルホスホロチオエート〕、クロルピリホス〔化学名:
0,0−ジエチル 3,5,6−トリクロロ−2−ピリ
ジルホスホロチオエート〕等の有機リン系殺虫剤、並び
にパーメスリン〔化学名:5−ベンジル−3−フリルメ
チル3−(2−メトキシ−カルボニル−1−プロペニ
ル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレー
ト〕、デカメスリン〔化学名:α−シアノ−3フェノキ
シベンジル d,l−シス−3−(2,2−ジブロモビ
ニル)−2,2−ジメチル シクロプロパンカルボキシ
レート〕等のピレスロイド系殺虫剤である。
【0004】また、上記ピレスロイド系殺虫剤の外に、
サイパーメスリン〔化学名:α−シアノ−3−フェノキ
シベンジル(±)シス、トランス−3−(2,2−ジク
ロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボ
キシレート〕、フェンバレレート〔化学名:(RS)−
α−シアノ−3−フェノキシベンジル(R,S)−2−
(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート〕、シ
フルトリン〔化学名:シアノ−4−(フルオロ−3−フ
ェノキシフェニル)メチル−3−(2,2−ジクロロエ
テニル)−2,2−ジメチル−シクロプロパンカルボキ
シレート〕も、シロアリ防除活性を有している。然しな
がら、これとても薬剤の使用濃度、並びにその効果及び
安全性、また木造家屋(住居)並びに文化財等の性質
上、薬剤処理回数の制約等々の問題もあり、決して満足
いくべきものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題及び手段】本発明者等
は、この度、上記課題を解決するに足る薬剤を見い出す
べく検討した結果下記式(I)で表されるニトロメチレ
ン又はニトロイミノ化合物が、工芸素材類に対し、被害
をもたらす昆虫類、特にシロアリに対し、極めて強い殺
虫作用を示し、且つ残効性を有することを発見した。式
【化2】 式中、Zは、2−クロロ−5−ピリジル、又は2−クロ
ロ−5−チアゾリルを示し、そしてR1 及びR2 は、そ
れぞれ独立に、水素原子又はC1-4 アルキルを示す。
【0006】本発明によれば、上記式(I)の化合物
は、驚くべきことには、工芸素材類に被害をもたらす害
虫に対し、極めて強力な殺虫作用を示し、そして該作用
は、公知殺虫剤と比較しても、実質的に、極めて顕著な
作用であると共に、公知薬剤のそれよりも、極めて低濃
度であることから、環境面に於いても許容され得るもの
である。式(I)の化合物は、工芸素材類を害虫から保
護するために使用することができる。
【0007】更に式(I)の化合物は、公知薬剤よりも
低濃度で、シロアリに対し残効作用を示すことから、安
全且つ的確な防除が可能であって、シロアリの被害をう
ける木造建築物に対し、有利に使用することができる。
式(I)に於いて、好ましい例は、Zが、2−クロロ−
5−ピリジル又は2−クロロ−5−チアゾリルを示し、
1 及びR2 がメチルを示すところの化合物をあげるこ
とができる。
【0008】本発明で使用される式(I)の化合物の例
として、好ましい例は、次の通りである;1−(6−ク
ロロ−3−ピリジルメチル)−3,5−ジメチル−2−
ニトロイミノヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、
1−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−3,5−
ジメチル−2−ニトロイミノヘキサヒドロ−1,3,5
−トリアジン、1−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−3−メチル−2−ニトロイミノヘキサヒドロ−
1,3,5−トリアジン、1−(2−クロロ−5−チア
ゾリルメチル)−3−メチル−2−ニトロイミノヘキサ
ヒドロ−1,3,5−トリアジン。
【0009】本発明の式(I)の活性化合物は、工芸素
材類に被害をもたらす害虫に対し、強力な殺虫効果を示
すことから、該害虫類を防除するために、また該工芸素
材類を保護するために、殺虫用薬剤の活性成分として使
用できる。また、それらは、シロアリの侵襲に対して、
土壌処理としても、使用できる。
【0010】本発明の殺虫剤によって、保護される工芸
素材類の個々の例としては、その定義も含めて、次のも
のが例示できる。木材、木質合板類(例えば、圧縮材、
小片ボード、チップボード、ウェハーボード、プライウ
ッド、積層木材、製材化角材・板材・引き材等々)、紙
類、革、皮革製品、天然又は合成ポリマー類、織物類等
々。上記、工芸素材類に於いて、その好ましいものは、
木材または木質合板類を示す。
【0011】本発明の式(I)の活性化合物により攻撃
防除され得る害虫類の個々の例としては、次のものがあ
げられる。 等翅目(Isoptera):マストターミチデ(Mastotermiti
dae )亜目、カロターミチデ(Kalotermitidae)亜目
〔例えば、カロターメス種(Kalotermes spp. )、クリ
プトターメス種(Cryptotermes spp. )等〕、ターモプ
シデ(Termopsidae )亜目〔例えば、ズーターモプシス
種(Zootermopsis spp. )等〕、ライノターミチデ(Rh
inotermitidae )亜目〔例えば、レチクリターメス種
(Reticulitermes spp. )、ヘテロターメス種(Hetero
termes spp. )、コプトターメス種(Coptotermes sp
p.)等〕、ターミチデ(Termitidae)亜目〔例えば、ア
ミターメス種(Amitermes spp.)、ナスチターメス種
(Nasutitermes spp. )、アカントターメス種(Acanth
otermes spp.)、ミクロターメス種(Mikrotermes sp
p.)等〕、
【0012】鞘翅目(Coleoptera):リクチデ(Lyctid
ae)亜目〔例えば、リクタス ブルネウス(Lyctus bru
nneus )等〕、ボストリクルデ(Bostrycludae)亜目
〔例えば、ボストリクルス カプシナス(Bostryclus c
apucinus)、ジノデルス ミヌタス(Dinoderus minutu
s )等〕、アノビイデ(Anobiidae )亜目〔例えば、ア
ノビウム パンクタタム(Anobium punctatum )、キシ
レチナス ペルタタス(Xyletinus peltatus)、ゼスト
ビウム ルホビロサム(Xestobium rufovillosum)、プ
チリナス ペクチニコミス(Ptilinus pectinicomis )
等〕、セラムビシデ(Cerambycidae)亜目〔例えば、ヒ
ロトルプス バジュラス(Hylotrupus bajulus)、ヘス
ペロハナス シネレウス(Hesperophanus cinereus)、
ストロマチウム フルバム(Stromatium fulvum )、ク
ロロホラス ピロサス(Chlorophorus pilosus)等〕エ
デメリデ(Oedemeridae )亜目、セロプルピデ(Serrop
ulpidae )亜目、クルクリオニデ(Curculionidae )亜
目、セオリチデ(Seolytidae)亜目、プラチポジデ(Pl
atypodidae)亜目、
【0013】膜翅目(Hymenoptera ):シンシデ(Sinc
idae)亜目〔例えば、シレックス種(Sirex spp.)、ウ
ロセラス種(Urocerus)等〕、ホルミシデ(Formicida
e)亜目〔例えば、カムポノタス種(Camponotus spp.)
等〕、等々。
【0014】上記等翅目(Isoptera)に於いて、特に、
本邦に於ける防除対象のシロアリの種類の例としては、
ヤマトシロアリ(Deucotermes speratus)、イエシロア
リ(Coptotermes formosanus)、カタンシロアリ(Glyp
totermes fucus)、サツマシロアリ(Glyptotermes sat
sumensis)、ナカジマシロアリ(Glyptotermes nakajim
ai)、コダマシロアリ(Glyptotermes kodamai)、アメ
リカカンザイシロアリ(Incisitermes minor)、コウシ
ュンシロアリ(Neotermes koshunensis )、ダイコクシ
ロアリ(Cryptotermes domesticus )、オオシロアリ
(Hodotermopsis japonica)、アマミシロアリ(Reticu
litermes miyatakei)、タイワンシロアリ(Odontoterm
es formosanus )、タカサゴシロアリ(Nasutitermes t
akasagoensis)、ニトベシロアリ(Capritermes nitobe
i )等をあげることができる。
【0015】本発明の活性化合物は通常の製剤形態にす
ることができる。そして斯かる形態としては、液剤、水
和剤、エマルジョン、懸濁剤、粉剤、泡沫剤、ペース
ト、粒剤、エアゾール、活性化合物浸潤−天然及び合成
物、マイクロカプセル等を挙げることができる。これら
の製剤は、公知の方法で製造することができる。斯かる
方法は、例えば、活性化合物を、展開剤、即ち、液体希
釈剤;液化ガス希釈剤;固体希釈剤又は担体、場合によ
っては界面活性剤、即ち、乳化剤及び/又は分散剤及び
/又は泡沫形成剤を用いて、混合することによって行わ
れる。展開剤として水を用いる場合には、例えば、有機
溶媒はまた補助溶媒として使用することができる。
【0016】液体希釈剤又は担体としては、概して、芳
香族炭化水素類(例えば、キシレン、トルエン、アルキ
ルナフタレン等)、クロル芳香族又はクロル化脂肪族炭
化水素類(例えば、クロロベンゼン類、塩化エチレン
類、塩化メチレン等)脂肪族炭化水素類〔例えば、シク
ロヘキサン等、パラフイン類(例えば鉱油留分等)〕、
アルコール類(例えば、ブタノール、グリコール及びそ
れらのエーテル、エステル等)、ケトン類(例えば、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
又はシクロヘキサノン等)、強極性溶媒(例えば、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等)そして水
も挙げることができる。
【0017】液化ガス希釈剤又は担体、常温常圧でガス
であり、その例としては、例えば、ブタン、プロパン、
窒素ガス、二酸化炭素、そしてハロゲン化炭化水素類の
ようなエアゾール噴射剤を挙げることができる。固体希
釈剤としては、土壌天然鉱物(例えば、カオリン、クレ
ー、タルク、チョーク、石英、アタパルガイド、モンモ
リロナイト又は珪藻土等)、土壌合成鉱物(例えば、高
分散ケイ酸、アルミナ、ケイ酸塩等)を挙げることがで
きる。粒剤のための固体担体としては、粉砕且つ分別さ
れた岩石(例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石、白
雲石等)、無機及び有機物粉の合成粒、そして有機物質
(例えば、おがくず、ココやしの実のから、とうもろこ
しの穂軸そしてタバコの茎等)の細粒体を挙げることが
できる。
【0018】乳化剤及び/または泡沫剤としては、非イ
オン及びイオン性乳化剤〔例えば、ポリオキシエチレン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルコール
エーテル(例えば、アルキルアリールポリグリコールエ
ーテル、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アリ
ールスルホン酸塩等)〕、アルブミン加水分解生成物を
挙げることができる。分散剤としては、例えば、リグニ
ンサルファイト廃液、そしてメチルセルロースを包含す
る。固着剤も、製剤(粉剤、粒剤、乳剤)に使用するこ
とができ、斯る固着剤としては、カルボキシメチルセル
ロースそして天然及び合成ポリマー(例えば、アラビア
ゴム、ポリビニルアルコールそしてポリビニルアセテー
ト等)を挙げることができる。
【0019】着色剤を使用することもでき、斯る着色剤
としては、無機顔料(例えば酸化鉄、酸化チタンそして
プルシアンブルー)、そしてアリザリン染料、アゾ染料
又は金属フタロシアニン染料のような有機染料そして更
に、鉄、マンガン、ボロン、銅、コバルト、モリブデ
ン、亜鉛のそれらの塩のような微量要素を挙げることが
できる。該製剤は、一般には、前記活性成分を0.00
1〜95重量%、好ましくは0.5〜90重量%含有す
ることができる。
【0020】更に、本発明の式(I)活性化合物は、協
力剤との混合剤としても、存在することもでき、斯かる
製剤及び、使用形態は、商業上有用なものを挙げること
ができる。該協力剤は、それ自体、活性である必要はな
く、活性化合物の作用を増幅する化合物である。本発明
の式(I)活性化合物の商業上有用な使用形態における
含有量は、広い範囲内で、変えることができる。本発明
の式(I)活性化合物の使用上の濃度は、例えば0.0
000001〜100重量%であって、好ましくは、
0.0001〜1重量%である。本発明の式(I)活性
化合物は、使用形態の適合した通常の方法で使用するこ
とができる。
【0021】上記の工芸素材類を完璧に保護するため
に、即ち、これらに被害をもたらす害虫類をはじめ、菌
類、細菌、藻類より、守るために、該工芸素材類は、前
記式(I)の活性化合物の少なくとも一種と、殺菌剤、
殺バクテリア剤又は殺藻剤の少なくとも一種とを含む組
成物で処理することができる。木材又は木質合板類は、
好ましくは、前記式(I)の化合物またはそれの混合物
の殺虫有効量と、下記群より選ばれる少なくとも一種の
殺菌性化合物の殺菌有効量とを含む組成物で処理するこ
とができる;
【0022】(群) トリハロスルフェニル系化合物、例えば、N−(ジクロ
ロフルオロメチルチオ)−N,N′−ジメチル−N−フ
ェニルスルファミド(一般名:ジクロフルアニド dich
lofluanide)、N−(ジクロロフルオロメチルチオ)−
N′,N′−ジメチル−N−p−トリルスルファミド
(一般名:トリルフルアニド tolylfluanide )、N−
(トリクロロメチルチオ)フタルイミド(一般名:フォ
ルペット folpet)、N−(ジクロロフルオロメチルチ
オ)フタルイミド(一般名:フルオルフォルペット fl
uorfolpet )等、
【0023】ヨード系化合物、例えば、3−ヨード−2
−プロピニル−ブチルカーバメート(IPBC)、3−
ヨード−2−プロピニル−ヘキシルカーバメート、3−
ヨード−2−プロピニル−シクロヘキシルカーバメー
ト、3−ヨード−2−プロピニル−フェニルカーバメー
ト、ジヨードメチル−p−トリルスルホン(一般名:ア
ミカル48 amical48)等、フェノール系化合物、例
えば、o−フェニルフェノール、トリブロモフェノー
ル、テトラクロロフェノール、ペンタクロロフェノール
等、
【0024】アゾール系化合物、例えば、1−(4−ク
ロロフェノキシ)−3,3−ジメチル−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノン
(一般名:トリアジメホン triadimefon )、β−(4
−クロロフェノキシ)−α−(1,1−ジメチルエチ
ル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノー
ル(一般名:トリアジメノール triadimenol )、±α
−〔2−(4−クロロフェニル)エチル〕−α−(1,
1−ジメチルエチル)−1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−エタノール(一般名:テブコナゾール tebuco
nazole)、1−〔2−(2,4−ジクロロフェニル)−
4−プロピル−1,3−ジオソラン−2−イルメチル〕
−1H−1,2,4−トリアゾール(一般名:プロピコ
ナゾール propiconazole )、1−〔2−(2,4−ジ
クロロフェニル)−1,3−ジオキソラン−2−イルメ
チル〕−1H−1,2,4−トリアゾール(一般名:ア
ザコナゾール azaconazole )、1−{N−プロピル−
N−〔2−(2,4,6−(トリクロロフェノキシ)エ
チル〕カルバモイル}イミダゾール(一般名:プロクロ
ラズ prochloraz)等、
【0025】スズ化合物、例えば、トリブチルスズオク
チレート、トリブチルスズオレエート、ビス−トリブチ
ルスズオキサイド、トリブチルスズナフテネート、トリ
ブチルスズホスフェート、トリブチルスズベンゾエート
等、チオシアネート系化合物、例えば、メチレンビスチ
オシアネート(MBT)、2−チオシアノメチルチオベ
ンゾチアゾール(TCMTB)等、4級アンモニウム化
合物、例えば、ベンジル−ジメチル−テトラデシルアン
モニウムクロライド、ベンジル−ジメチル−ドデシルア
ンモニウムクロライド等、
【0026】ベンズイミダゾール系化合物、例えば、2
−(2′−フリル)−1H−ベンズイミダゾール(一般
名:フベリダゾールfuberidazole)、メチルベンズイミ
ダゾール−2−イルカーバメート(BCM)、2−
(4′−チアゾリル)ベンズイミダゾール(一般名:チ
アベンダゾール thiabendazole )、メチル−(1−ブ
チルカルバモイル)−2−ベンズイミダゾールカーバメ
ート(一般名:ベノミル benomyl )等、
【0027】イソチアゾリノン系化合物、例えば、N−
メチルイソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−N−メ
チルイソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−N
−オクチルイソチアゾリン−3−オン、N−オクチルイ
ソチアゾリン−3−オン等、モルホリン系化合物、例え
ば、C14−C11−4−アルキル−2,6−ジメチルモル
ホリン(一般名:トリデモルフ tridemorph)、ピリジ
ン系化合物、例えば、1−ヒドロキシ−2−ピリジン−
チオン及びそのナトリウム鉄塩、マンガン塩、亜鉛塩、
テトラクロロ−4−メチルスルホニルピリジン等、
【0028】N−シクロヘキシルジアジニウムジオキシ
系化合物、例えば、トリス−(N−シクロヘキシルジア
ジニウムジオキシ)アルミニウム、ビス−(N−シクロ
ヘキシルジアジニウムジオキシ)銅等、ナフテン酸系化
合物、例えば、ナフテン酸亜鉛、キノリン系化合物、例
えば、8−ヒドロキシキノリン銅塩、ニトリル系化合
物、例えば、1,2,3,5−テトラクロロ−4,6−
シアノベンゼン等。
【0029】これらの殺菌活性化合物は、木材又は木質
合板類を、木材に被害をもたらす害虫類をはじめ、同様
に被害をもたらす下記例示群の菌類から保護するため
に、前記組成物に加えることができる。
【0030】(群) 木材の退色をひき起こす菌類:アスコミセテス(Ascomy
cetes )〔例えば、カラトシスチス ミノル(Caratocy
stis minor)〕、ドイテロミセテス(Deuteromycetes)
〔例えば、アスペルギルス ニガー(Aspergillus nige
r )、アウレオバシジウム プルラウス(Aureobasidiu
m pullulaus )、ダクチレウム フザリオイデス(Dact
yleum fusarioides )、ペニシリウム バリアビレ(Pe
nicillium variabile )、スクレロホマピチオヒラ(Sc
lerophoma pithyophila )、スコプラリア ヒコミセス
(Scopularia phycomyces)、トリコデルマ ビリデ(Tr
ichoderma viride)、トリコデルマ リグオラム(Tric
hoderma liguorum)〕、ジゴミセテス(Zygomycetes )
〔例えば、ムコル スピノサス(Mucor spinosus)〕、
及び/又は
【0031】木材を破壊する菌類:アスコミセテス(As
comycetes )〔例えば、ケトミウム アルバ−アレヌラ
ム(Chetomium alba-arenulum )、カエトニウム グロ
ボサム(Chaetonium globosum )、フミコラ グリセア
(Humicola grisea )、ペトリエラ セチヘラ(Petrie
lla setifera)、トリクラス スピラリス(Trichurus
spiralis)〕、バシジオミセテス(Basidiomycetes)
〔例えば、コニオヘラ プテアナ(Coniophera putean
a)、コリオラス ベルシコラ(Coriolus versicolor
)、ドンビオポラ エクスパンサ(Donbiopora expans
a)、グレノスポラ グラヒイ(Glenospora graphi
i)、グレオヒラム アビエンチナム(Gloeophyllum ab
ientinum)、グレオヒラム アドラタム(Gloeophyllum
adoratum )、グレオヒラム プロタクタム(Gloeophyl
lum protactum)、グレオヒラム トラベウム(Gloeoph
yllum trabeum)、グレオヒラム セピアリウム(Gloeo
phyllum sepiarium)、レンチナス シアチオホルメス
(Lentinus cyathioformes)、レンチナス エドデス
(Lentinus edodes )、レンチナス レピデウス(Lent
inus lepideus)、レンチナス スクアブロロサス(Lent
inus squavrolosus )、パキラス パノイデス(Paxill
us pannoides)、プレウロタス オストレアタス(Pleu
rotus ostreatus)、ポリア プラセンタ(Poria place
nta)、ポリア モンチコラ(Poria monticola )、ポ
リア バイランチ(Poria vaillantii)、ポリア バポ
リア(Poria vaporia )、セルプラ ヒマントイデス
(Serpula himantoides )、セルプララクリマンス(Se
rpula lacrymans )、チロミセス パラストリス(Tyro
myces palustris )〕、ドイテロミセテス(Deuteromyc
etes)〔例えば、クラドスポリウム ヘルブラム(Clad
osporium herbarum )〕。
【0032】一般には、本発明の組成物は、下記の付加
物の少なくとも一種を含むことができる。希釈剤、乳化
剤、溶解剤、有機結合剤、補助溶媒、処理付加物、固着
剤、可塑剤、紫外線−安定化剤又は安定増強剤、染料
(水可溶性、水不溶性)、着色顔料、乾燥剤、腐食防止
剤、抗沈澱剤、殺虫剤(例えば、カーバメート系、有機
リン系、ハロゲン化脂肪族アルキル系、ピレスロイド系
等)、皮膚荒れ防止剤等々。上記の付加成分、並びにそ
の使用は、EP−A370665、DE−A3,53
1,257およびDE−A3,414,244に示され
ている。
【0033】本発明の組成物は、一般には、式(I)の
殺虫性化合物を10-6〜30重量部、好ましくは0.0
005〜15重量部、より好ましくは、0.005〜2
重量部と、上記殺菌性化合物を0.01〜90重量部、
好ましくは、0.05〜50重量部、より好ましくは、
0.1〜30重量部とから構成される。該組成物は、散
布用プロダクツ又は濃縮物として、供給することがで
き、またそれを使用する際には、使用に先だって、希釈
されることが必要である。該組成物は、塗布、散布、浸
漬、真空薬剤注入等の公知方法で、施用することができ
る。また、該組成物は、公知の技術によって、調製する
ことができる。
【0034】次に実施例により、本発明の内容を具体的
に説明するが、本発明はこれのみに限定されるべきもの
ではない。
【実施例】
実施例1 0.005% 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−3,5−ジメチル−2−ニトロイミノヘキサヒド
ロ−1,3,5−トリアジン(以下、化合物Iと呼ぶ) 5% ブチルグリコール 94.995% 石油スピリット
【0035】実施例2(浸み込用剤/下塗剤) 0.01% 化合物I 0.5% ジクロフルアニド 1% テブコナゾール 9.7% アルキド樹脂 88.79% 石油スピリット
【0036】実施例3(木材着色塗料/含低濃度結合
剤) 0.01% 1−(2−クロロ−5−チアゾリルメチ
ル)−3,5−ジメチル−2−ニトロイミノヘキサヒド
ロ−1,3,5−トリアジン(以下、化合物IIと呼
ぶ) 0.5% ジクロフルアニド 1.2% テブコナゾール 21% アルキド樹脂 2% 顔料 4% 抗沈澱付加物、乾燥剤等 71.29% 石油スピリット
【0037】実施例4(木材着色塗料/含高濃度結合
剤) 0.015% 化合物II 0.6% ジクロフルアニド 1.5% テブコナゾール 40% アルキド樹脂 2% 顔料 4% 抗沈澱付加物、乾燥剤等 48.115% 石油スピリット
【0038】実施例5(土壌処理) 20% 化合物I 8% エチレングリコール 3% 界面活性剤 0.25% 増粘剤等 68.75% 蒸留水
【0039】実施例6(木材塗布) 0.1% 化合物I 1% 3−ブロモ−2,3−ジヨード−2−プロペニ
ルエチルカルボナート 98.9% 有機溶剤
【0040】実施例7(木材塗布) 0.1% 化合物II 1.5% 4−クロロフェニル−3−ヨードプロパル
ギルホルマール 98.4% 有機溶剤
【0041】実施例8 殺蟻試験 供試化合物 本発明活性化合物例 化合物I 化合物II 比較化合物 A: ホキシム(phoxim) B: クロルピリホス(chlorpyriphos ) 供試薬液の調整 溶剤 : キシロール3重量部 乳化剤: ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル1重量部
【0042】適当な活性化合物の調合物を作るために活
性化合物1重量部を前記量の乳化剤を含有する前記量の
溶剤と混合し、その混合物を水で所定濃度まで希釈し
た。 試験方法:上記方法により所定濃度に希釈した薬液1ml
を、直径9cmのガラスシャーレに敷いた濾紙に均一にな
るようピペットにて施用し1シャーレ当りイエシロアリ
(Coptotermes formosanus)の職蟻10匹を放し、25
℃の恒温器に収納した。4日後死虫数を数え、殺虫率を
算出した。尚、この試験は2連制にて行った。その結果
を第1表に示す。
【0043】
【表1】
【0044】実施例9 残効試験 実施例8と同様に希釈された薬液に2cm×2cm×2cmの
アカマツ辺材を1分間浸漬し、風乾した後、40℃の恒
温器に入れ4週間保存した。4週間後、直径10cmのポ
リカップに、各々、150mlの砂壌土(含水量:20
%)と共に薬剤処理したアカマツ辺材を入れ、1カップ
当りイエシロアリの職蟻200匹と兵蟻20匹を放し3
週間後、アカマツ辺材の食害程度と生虫数を調査し、殺
虫率を算出した。尚、これらの試験は25℃、2連制に
て行った。その結果を第2表に示す。 食害度0: 食害なし 0.5: 表面から1mm程度のあさい食痕が1〜2ヶ所
ある 1: 表面から1〜2mm程度のはっきりした食痕が1〜
2ヶ所ある 2: 3ヶ所以上のはっきりした食痕または2mm以上の
深い食痕が1ヶ所以上ある 3: 3ヶ所以上の深い食痕がある 4: はっきりした食痕が材の表面積の 1/3 程度まで
ある 5: はっきりした食痕が材の表面積の 1/3 以上にわ
たる
【0045】
【表2】
【0046】
【発明の効果】本発明の害虫防除剤は、上記実施例で示
される通り、シロアリに優れた防除効果を現すと共に、
顕著な残効力を有する。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 式中、Zは、2−クロロ−5−ピリジル、又は2−クロ
    ロ−5−チアゾリルを示し、そしてR1 及びR2 は、そ
    れぞれ独立して、水素原子又はC1-4 アルキルを示す、
    で表される化合物を有効成分として、含有することを特
    徴とする工芸素材類を害虫より保護するための害虫防除
    剤。
  2. 【請求項2】Zが2−クロロ−5−ピリジル又は2−ク
    ロロ−5−チアゾリルを示し、そして、R1 及びR2
    メチルを示すところの請求項1の害虫防除剤。
  3. 【請求項3】 工芸素材類が木材、木質合板類、紙類、
    革、皮革製品、天然又は合成ポリマー類及び織物類であ
    るところの請求項1の害虫防除剤。
  4. 【請求項4】 工芸素材類が木材及び木質合板類である
    ところの請求項1の害虫防除剤。
  5. 【請求項5】 防除対象害虫が、等翅目に属する昆虫類
    であるところの請求項1の害虫防除剤。
  6. 【請求項6】 工芸素材類を、請求項1の害虫防除剤の
    有効量をもって、薬剤処理するところの工芸素材類を害
    虫より保護する方法。
JP6123288A 1993-06-04 1994-05-13 工芸素材類を害虫より保護するための害虫防除剤 Pending JPH0748212A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007217421A (ja) * 1995-12-27 2007-08-30 Bayer Ag 相乗的殺虫剤混合物

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