JPH0747735Y2 - 水質監視用測定槽 - Google Patents

水質監視用測定槽

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JPH0747735Y2
JPH0747735Y2 JP11988287U JP11988287U JPH0747735Y2 JP H0747735 Y2 JPH0747735 Y2 JP H0747735Y2 JP 11988287 U JP11988287 U JP 11988287U JP 11988287 U JP11988287 U JP 11988287U JP H0747735 Y2 JPH0747735 Y2 JP H0747735Y2
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JP
Japan
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measuring tank
main body
water
supply port
water supply
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JP11988287U
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JPS6425755U (ja
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正記 石山
隆介 ▲櫛▼下町
欽一 赤坂
由広 続麻
忠明 上野
良幸 菅野
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Miyagi Prefectural Government.
Original Assignee
Miyagi Prefectural Government.
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、河川や海域等の水質監視に用いる測定槽に関
する。
〔従来の技術〕
主要な河川や海域、工場排水等の水質については、法規
に基づいて溶存酸素量やPH等を常に測定し監視する必要
がある。その場合、河川等から検査の為の水(以下、検
水と称する)を揚水し、一旦調整槽に導いて土砂等の固
形物を除去し、流量を調節してから測定槽に供給してい
る。
この様な用途に用いる測定槽は一般に有底円筒状であつ
て、この測定槽本体の下部に設けた給水口から検水を連
続的に供給し、測定槽本体の上端から溢流する構造にな
つている。又、検水に含まれる土砂等の固形物は測定槽
本体の底部にある排水口から検水の一部と共に常時排出
される。PH電極等の電極装置やその他の測定装置は、測
定槽の上端から検水中に浸漬して取付けできるようにな
つている。
しかし、上記した従来の測定槽においては、検水が測定
槽下部の給水口から溢流口である測定槽上端に向かつて
ゆつくりと上昇するだけであるから、測定槽の側壁や底
部の内側に汚れが付着しやすかつた。そこで、測定槽内
に水道水を吹きつけたり、手で洗つたり、測定槽内の水
に空気を吹き込んでバブリングしたり、スクリユーを挿
入して攪拌する等の方法により測定槽を定期的に洗浄し
ているが、汚れを完全に落すことは難しく、特に海岸に
近い場所では具等が付着して成長するので洗浄が一層困
難であつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記の如く、従来の測定槽では汚れが内部に付着しやす
くしかも洗浄が困難であるから保守作業に極めて時間が
かかり、その上完全な洗浄が出来ないため次の洗浄まで
の保守周期が短くなる等の問題点があつた。
本考案はかかる従来の事情に鑑み、内部に汚れが付き難
い上付着した汚れを簡単に且つ完全に落すことができ、
しかも電極等の測定装置を検水中に確実に浸漬できる水
質監視用の測定槽を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の水質監視用測定槽は、有底円筒状の測定槽本体
と、測定槽本体の底部寄り外側に内部と連通して形成さ
れた筒状の給水口で、給水口の上下方向の角度が測定槽
本体と給水口との連通部を通り該本体の軸中心線と平行
な該本体の円筒状側壁上の直線に対してほぼ直角をな
し、且つ給水口の水平方向の角度が前記連通部を通る測
定槽本体の直径の延長線に対してほぼ45°からほぼ90°
未満までの角度で傾斜した給水口と、給水口よりも測定
槽本体の上部に形成した溢流口と、測定槽本体の底部に
設けた排水口と、測定槽本体の内周に沿つて検水が流れ
てくる方向の側端を溢流口とほぼ同じ高さに他の側端を
溢流口より低くして後端を測定槽本体に固定し且つ前端
に測定槽本体底部に向つて突出した突起辺を有する整流
板とを具えている。
〔作用〕
本考案の測定槽においては、検水を測定槽に供給する給
水口が測定槽本体の下部に形成してあり、給水口の水平
方向における角度は給水など測定槽本体との連通部を通
る測定槽本体の直径の延長線に対してほぼ45°からほぼ
90°未満までの角度で斜めになつているので、ポンプ等
により強制的に送り込まれた検水が測定槽本体の内周に
沿つて渦状に速い速度で流れる。この渦状の速い流れの
ために、測定槽本体の内部に汚れや貝等が付着し難い。
この渦状の流れを作る為の給水口の水平方向の傾きは、
給水口と測定槽本体との連通部を通る測定槽本体の直径
の延長線に対して、ほぼ45°付近から前記連通部での測
定槽本体の円筒状側壁への接線方向近くまで、即ち該延
長線からほぼ45°からほぼ90°未満までが好ましい。
又、溢流口を給水口と同様に筒状にする場合には、渦状
に流れる検水が流出し易いように溢流口の水平方向の傾
斜を給水口とは逆向きにして、溢流口と測定槽本体との
連通部を通る測定槽本体の直径の延長線に対してほぼ45
°の方向に設けることが好ましい。しかし溢流口の構造
はこれに限定されず、例えば測定槽本体の上端を解放し
又は切り欠いて検水をオーバーフローさせるようにして
も良い。
この渦状の検水の流れは、整流板が無ければ検水の水面
から排水口にまで達する深い逆円錐状の空洞部を測定槽
内に作りやすく、その為この検水中に電極の測定装置を
完全に浸漬することが困難になり、安定した測定が難し
い。然るに、本考案に係る整流板を設置することによつ
て、測定槽内の検水に生ずる逆円錐状空洞部をほぼ完全
に無くすことができる。
又、測定槽の内部を洗浄する場合には、測定槽本体の外
側で検水に空気を吹き込みながら給水口から内部に供給
する。気泡が混入した検水は測定槽本体の内周に沿つて
渦状に流れるので、この渦流とバブリングの相乗効果に
よつて内部の汚れを短時間できれいに洗浄でき、付着し
た貝等も完全に除去できる。空気の吹き込みは通常の圧
縮空気のボンベ等を用いて行なうが、給水口の測定槽本
体の外側に開閉可能な空気の混入口を設けておけば、洗
浄の際に空気混入の為の特別な装置が要らず便利であ
る。又、整流板を着脱可能にして洗浄時にこれを取り外
せば、空気を混入した検水による洗浄が一層能率的にな
る。
尚、洗浄の際に測定槽内部に供給する検水の流量及び空
気の吹き込み量は、測定槽の大きさや汚れの程度等に応
じて適宜定めることができる。
〔実施例〕
本考案の一具体例を図面に基づいて詳しく説明する。
この水質監視用測定槽は、第1図及び第2図に示すよう
に、円筒状側壁2と逆円錐形の底部3を有する有底円筒
状の測定槽本体1を具えている。測定槽本体1の寸法
は、円筒状側壁2の直径が50cm及びその高さが45cmであ
り、底部3の高さが25cmである。測定槽本体1の円筒状
側壁2には底部3との境界から5cmだけ上側に、外部に
直円筒状に突出した内径5cmの給水口4が水平方向にお
いては円筒状の測定槽本体1の給水口4との連通部を通
る直径の延長線に対してほぼ45°の方向に且つ上下方向
においては円筒状の測定槽本体1と給水口4との連通部
を通り該本体1の軸中心線と平行な円筒状側壁2上の直
線に対してほぼ直角に設けてある。又、測定槽本体1の
給水口4よりも30cm高く且つ給水口4から円周方向に約
150°隔てた位置に、内径10cmの直円筒状の溢流口5が
給水口4の傾斜と逆向きに水平方向においては円筒状の
測定槽本体1の給水口4との連通部を通る直径の延長線
に対してほぼ45°の方向に外側に突出させて設けてあ
る。又、測定槽本体1は通常の如く排水口6を底部3に
具え、必要に応じて別の測定槽に検水を導く為の検水取
出口を給水口4と溢流口5の間の高さで円筒状側壁2に
形成してもよい。
更に、測定槽本体1の円筒状側壁2の内周で給水口4と
溢流口5の間には、第2図に示すように整流板7が円筒
状側壁2に沿つて検水の流れてくる方向の側端11を溢流
口5とほぼ同じ高さ、即ち検水水面8とほぼ同じ高さに
し、他の側端を溢流口5よりも低くして、水平方向から
の傾斜角が約35°になるように、円筒状側壁2内周に沿
つて湾曲させた後端9で固定してある。この整流板7の
寸法は、前端10が20cmで側端11が8cm、前端10と後端9
の最大距離が9.5cm及び厚さが5mmである。又、整流板7
は第3図に示すように前端10に測定槽本体1の底部に向
つて5mm程度突出した突起辺12を具えている。
この測定槽の給水口4にポンプで流速を調整して供給さ
れた検水は、第1図に点線矢印で示すように、測定槽本
体1の円筒状側壁2や底部3の内周に沿つて渦状に流れ
るが、検水水面8は整流板7によつて殆ど水平に維持で
きる。測定槽に供給された検水の大部分は溢流口5から
オーバーフローし、一部は土砂等と一緒に底部3の排水
口6からも排出される。
測定槽内部を洗浄する場合には、前記の如く測定槽本体
1の外で検水に空気を吹き込みながら給水口4から供給
する。例えば、整流板7を取り外した上記寸法の測定槽
に供給する検水の流速が6.8l/minの場合に、空気を約2k
g/cm2の圧力で吹き込むことにより、約1分間で測定槽
本体1の円筒状側壁2や底部3の内部に付着している汚
れや貝等を殆ど落すことが出来た。
〔考案の効果〕
本考案によれば、電極等の測定装置を検水中に確実且つ
完全に浸漬できるので安定した測定が可能であるうえ測
定槽本体内部に汚れが付き難く、しかも付着した汚れを
簡単な操作で落すことができ、清掃保守の周期を大幅に
のばすことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の水質監視用測定槽の平面図であり、第
2図は第1図の測定槽の側面図である。第3図は本考案
に係る整流板であつて、(a)はその平面図及び(b)
はその側面図である。 1……測定槽本体、2……円筒状側壁 3……底部、4……給水口、5……溢流口 6……排水口、7……整流板 8……検水水面、12……突起辺
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 上野 忠明 東京都昭島市玉川町1丁目7−3−602 (72)考案者 菅野 良幸 宮城県宮城郡宮城町みやぎ台4丁目16−11

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】有底円筒状の測定槽本体と、測定槽本体の
    底部寄り外側に内部と連通して形成された筒状の給水口
    で、給水口の上下方向の角度が測定槽本体と給水口との
    連通部を通り該本体の軸中心線と平行な該本体の円筒状
    側壁上の直線に対してほぼ直角をなし、且つ給水口の水
    平方向の角度が前記連通部を通る測定槽本体の直径の延
    長線に対してほぼ45°からほぼ90°未満までの角度で傾
    斜した給水口と、給水口よりも測定槽本体の上部に形成
    した溢流口と、測定槽本体の底部に設けた排水口と、測
    定槽本体の内周に沿つて検水が流れてくる方向の側端を
    溢流口とほぼ同じ高さに他の側端を溢流口より低くして
    後端を測定槽本体に固定し且つ前端に測定槽本体底部に
    向つて突出した突起辺を有する整流板とを具えた水質監
    視用測定槽。
  2. 【請求項2】給水口の水平方向の角度が前記連通部を通
    る測定槽本体の直径の延長線に対してほぼ45°の方向に
    傾斜していることを特徴とする、実用新案登録請求の範
    囲(1)項記載の水質監視用測定槽。
JP11988287U 1987-08-06 1987-08-06 水質監視用測定槽 Expired - Lifetime JPH0747735Y2 (ja)

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JPS6425755U JPS6425755U (ja) 1989-02-13
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