JPH0747651A - 洗剤カートン用加工紙 - Google Patents
洗剤カートン用加工紙Info
- Publication number
- JPH0747651A JPH0747651A JP20994493A JP20994493A JPH0747651A JP H0747651 A JPH0747651 A JP H0747651A JP 20994493 A JP20994493 A JP 20994493A JP 20994493 A JP20994493 A JP 20994493A JP H0747651 A JPH0747651 A JP H0747651A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- carton
- water
- detergent
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cartons (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 粉末洗剤中に含まれる界面活性剤の影響でカ
ートン内面が黒ずんだりカートンの強度が劣化すること
がないようにする。 【構成】 原紙1の内面に防湿性接着層2を介して耐水
耐油紙3(又はパーチメント紙)を貼り合わせる。耐水
耐油紙3又はパーチメント紙が耐水耐油効果を発揮する
ばかりでなく、特殊な界面活性剤を含む粉末洗剤を収納
した場合に、その界面活性剤の浸透を遮断し、カートン
内面に黒ずみを発生させない。また、防湿性接着層2の
作用と相まって、カートンの強度が劣化するのを防止す
る。
ートン内面が黒ずんだりカートンの強度が劣化すること
がないようにする。 【構成】 原紙1の内面に防湿性接着層2を介して耐水
耐油紙3(又はパーチメント紙)を貼り合わせる。耐水
耐油紙3又はパーチメント紙が耐水耐油効果を発揮する
ばかりでなく、特殊な界面活性剤を含む粉末洗剤を収納
した場合に、その界面活性剤の浸透を遮断し、カートン
内面に黒ずみを発生させない。また、防湿性接着層2の
作用と相まって、カートンの強度が劣化するのを防止す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗剤カートンを構成す
る加工紙に係るものであり、詳しくは特殊な界面活性剤
を含む粉末洗剤等を収納するカートンの素材に好適に使
用される洗剤カートン用加工紙に関するものである。
る加工紙に係るものであり、詳しくは特殊な界面活性剤
を含む粉末洗剤等を収納するカートンの素材に好適に使
用される洗剤カートン用加工紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に粉末洗剤等を収納する板紙製のカ
ートンは防湿性が求められており、このためこの種のカ
ートンを構成する素材としては、用紙自体に防湿加工を
施した加工紙、印刷時に原紙の表面に防湿ニスをコーテ
ィングした加工紙、原紙の中間層にポリエチレンをサン
ドした加工紙等が従来より使用されている。
ートンは防湿性が求められており、このためこの種のカ
ートンを構成する素材としては、用紙自体に防湿加工を
施した加工紙、印刷時に原紙の表面に防湿ニスをコーテ
ィングした加工紙、原紙の中間層にポリエチレンをサン
ドした加工紙等が従来より使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた如
き加工紙で形成したカートンは、通常の粉末洗剤を入れ
るには格別の問題はないが、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル等の特殊な界面活性剤を含む高級洗剤を収納
した場合に、この界面活性剤が原紙に浸透することか
ら、カートン内面が黒ずんであたかもカビが発生したか
のような様相を呈したり、さらには原紙にカール、波打
ち、ソリなどによる劣化を生じてカートンの強度が弱く
なるといった問題点があった。また、界面活性剤の浸透
量が多くなると、洗剤自体の洗浄性が低下するという問
題点もあった。
き加工紙で形成したカートンは、通常の粉末洗剤を入れ
るには格別の問題はないが、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル等の特殊な界面活性剤を含む高級洗剤を収納
した場合に、この界面活性剤が原紙に浸透することか
ら、カートン内面が黒ずんであたかもカビが発生したか
のような様相を呈したり、さらには原紙にカール、波打
ち、ソリなどによる劣化を生じてカートンの強度が弱く
なるといった問題点があった。また、界面活性剤の浸透
量が多くなると、洗剤自体の洗浄性が低下するという問
題点もあった。
【0004】本発明は、上記のような問題点に鑑みなさ
れたものであり、その目的とするところは、粉末洗剤中
に含まれる界面活性剤の影響でカートン内面が黒ずんだ
りカートンの強度が劣化したりせず、しかも洗剤の洗浄
力の低下も防止することのできる洗剤カートン用加工紙
を提供することにある。
れたものであり、その目的とするところは、粉末洗剤中
に含まれる界面活性剤の影響でカートン内面が黒ずんだ
りカートンの強度が劣化したりせず、しかも洗剤の洗浄
力の低下も防止することのできる洗剤カートン用加工紙
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の洗剤カートン用加工紙は、図1に示すよう
に原紙1の内面に防湿性接着層2を介して耐水耐油紙3
を貼り合わせたことを特徴とするもので、この耐水耐油
紙3として水溶性エマルジョン型フッ素系サイズ剤を塗
布してなる紙を用いたものである。
に、本発明の洗剤カートン用加工紙は、図1に示すよう
に原紙1の内面に防湿性接着層2を介して耐水耐油紙3
を貼り合わせたことを特徴とするもので、この耐水耐油
紙3として水溶性エマルジョン型フッ素系サイズ剤を塗
布してなる紙を用いたものである。
【0006】或いは、図2に示すように、原紙1の内面
に防湿性接着層2を介してパーチメント紙4を貼り合わ
せたことを特徴とするものである。
に防湿性接着層2を介してパーチメント紙4を貼り合わ
せたことを特徴とするものである。
【0007】そして、防湿性接着層2は、ポリエチレン
やポリプロピレンを使用した押出しラミネーションによ
り形成されるか、或いはワックスを主成分とするホット
メルト接着剤を用いたホットメルトラミネーションによ
り形成される。
やポリプロピレンを使用した押出しラミネーションによ
り形成されるか、或いはワックスを主成分とするホット
メルト接着剤を用いたホットメルトラミネーションによ
り形成される。
【0008】
【作用】上述の構成からなる加工紙では、耐水耐油紙又
はパーチメント紙がカートン内面に耐水耐油効果を持た
せる役目を果たすとともに、内容物に含まれる界面活性
剤の浸透を遮断するように作用する。また、防湿性接着
層は内容物が湿気るのを防止する。
はパーチメント紙がカートン内面に耐水耐油効果を持た
せる役目を果たすとともに、内容物に含まれる界面活性
剤の浸透を遮断するように作用する。また、防湿性接着
層は内容物が湿気るのを防止する。
【0009】
【実施例】原紙としてコートボール紙を使用し、これに
耐水耐油紙、パーチメント紙、グラシン紙、耐水紙をそ
れぞれ貼り合わせて試料A〜Dを作成した。ここで、耐
水耐油紙としては、水溶性エマルジョン型フッ素系サイ
ズ剤(住友スリーエム製、スコッチバンFX−810)
を塗布した紙を使用した。なお、貼り合わせはポリエチ
レンの押出しラミネーションによって行った。そして、
各試料A〜D及び原紙単独の板紙Eの上に、界面活性剤
(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)を含む粉末洗
剤をそれぞれ一定量ずつ載せ、温度40℃、湿度90%
の恒温恒湿槽に24時間放置し、各試料の黒ずみの有無
及び範囲を測定した。その結果を表1に示す。ここで、
洗剤と接した部分の原紙がすべて黒ずんでいる場合は
×、1/2程度であれば△、全くなければ○とした。
耐水耐油紙、パーチメント紙、グラシン紙、耐水紙をそ
れぞれ貼り合わせて試料A〜Dを作成した。ここで、耐
水耐油紙としては、水溶性エマルジョン型フッ素系サイ
ズ剤(住友スリーエム製、スコッチバンFX−810)
を塗布した紙を使用した。なお、貼り合わせはポリエチ
レンの押出しラミネーションによって行った。そして、
各試料A〜D及び原紙単独の板紙Eの上に、界面活性剤
(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)を含む粉末洗
剤をそれぞれ一定量ずつ載せ、温度40℃、湿度90%
の恒温恒湿槽に24時間放置し、各試料の黒ずみの有無
及び範囲を測定した。その結果を表1に示す。ここで、
洗剤と接した部分の原紙がすべて黒ずんでいる場合は
×、1/2程度であれば△、全くなければ○とした。
【0010】
【表1】
【0011】表1から明らかなように、グラシン紙を貼
り合わせた試料C、耐水紙を貼り合わせた試料D、原紙
単独の板紙Eには洗剤と接する部分全体に渡って黒ずみ
が発生したが、耐水耐油紙を貼り合わせた試料A、パー
チメント紙貼り合わせた試料Bは黒ずみが全く現れなか
った。
り合わせた試料C、耐水紙を貼り合わせた試料D、原紙
単独の板紙Eには洗剤と接する部分全体に渡って黒ずみ
が発生したが、耐水耐油紙を貼り合わせた試料A、パー
チメント紙貼り合わせた試料Bは黒ずみが全く現れなか
った。
【0012】この試料A,Bとした加工紙を使用して洗
剤カートンを作成し、前述したのと同じ粉末洗剤を収納
して長時間放置して開封したところ、カートン内面に黒
ずみが発生しておらず、またカートンの型崩れ等も発生
しなかった。しかも洗剤が湿気ることもなく良好な結果
が得られた。
剤カートンを作成し、前述したのと同じ粉末洗剤を収納
して長時間放置して開封したところ、カートン内面に黒
ずみが発生しておらず、またカートンの型崩れ等も発生
しなかった。しかも洗剤が湿気ることもなく良好な結果
が得られた。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の洗剤カー
トン用加工紙は、内面に積層した耐水耐油紙又はパーチ
メント紙が耐水耐油効果を発揮するばかりでなく、特殊
な界面活性剤を含む粉末洗剤を収納した場合に、その界
面活性剤の浸透を遮断するので、カートン内面に黒ずみ
が発生しないという効果を奏する。よって、界面活性剤
が少なくなって洗剤の洗浄力が低下するという事態も防
止できる。さらに防湿性接着層の作用と相まって、カー
トンの強度が劣化するのを防止する。
トン用加工紙は、内面に積層した耐水耐油紙又はパーチ
メント紙が耐水耐油効果を発揮するばかりでなく、特殊
な界面活性剤を含む粉末洗剤を収納した場合に、その界
面活性剤の浸透を遮断するので、カートン内面に黒ずみ
が発生しないという効果を奏する。よって、界面活性剤
が少なくなって洗剤の洗浄力が低下するという事態も防
止できる。さらに防湿性接着層の作用と相まって、カー
トンの強度が劣化するのを防止する。
【図1】本発明に係る洗剤カートン用加工紙を説明する
ための断面図である。
ための断面図である。
【図2】同じく別タイプの洗剤カートン用加工紙を説明
するための断面図である。
するための断面図である。
1 原紙 2 防湿性接着層 3 耐水耐油紙 4 パーチメント紙
Claims (3)
- 【請求項1】 原紙の内面に防湿性接着層を介して耐水
耐油紙を貼り合わせたことを特徴とする洗剤カートン用
加工紙。 - 【請求項2】 前記耐水耐油紙として水溶性エマルジョ
ン型フッ素系サイズ剤を塗布してなる紙を用いたことを
特徴とする請求項1記載の洗剤カートン用加工紙。 - 【請求項3】 原紙の内面に防湿性接着層を介してパー
チメント紙を貼り合わせたことを特徴とする洗剤カート
ン用加工紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20994493A JPH0747651A (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | 洗剤カートン用加工紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20994493A JPH0747651A (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | 洗剤カートン用加工紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0747651A true JPH0747651A (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=16581254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20994493A Pending JPH0747651A (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | 洗剤カートン用加工紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747651A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006043979A (ja) * | 2004-08-03 | 2006-02-16 | Toppan Printing Co Ltd | 耐油紙 |
-
1993
- 1993-08-03 JP JP20994493A patent/JPH0747651A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006043979A (ja) * | 2004-08-03 | 2006-02-16 | Toppan Printing Co Ltd | 耐油紙 |
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